Comic The Best ['2005 Monthly]



毎月、最も印象に残った作品を
最も感激した作品を、唖然とした作品を
たった1冊だけ選んでみた、今月の1冊。
その軌跡をここに残しておく。

女性誌系と男性誌系からそれぞれ
1冊ずつ選んであります。

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月刊・特選コミック情報 ■△■

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05年12月 先頭へ

死化粧師 4 三原ミツカズ
エンバーミングは死体の状態を保存し衛生を保つため。そして残された人ため。
飾るわけじゃない、作るわけでもない、ただ生きていた時の姿を再現するだけ。
死は生の辿りついた終着点だから、お葬式はその人の経てきた歴史を映し出す。
[祥伝社・大判]

(男性誌系は該当なし)

05年12月版セレクションの裏話みたいの


05年11月 先頭へ

7SEEDS 7 田村由美
なぜ過酷な訓練をするのか。なぜ外界と隔絶してるのか。全くわからなかった。
近い将来に世界が滅びるからと言われても、本当の事とはとても思えなかった。
ただ一つだけ確かなのは、僕達のサバイバルはもう始まっていたと言うことだ。
[小学館・flowersフラワーコミックス]

怪獣の家 1〜2 星里もちる
一本の怪獣映画がきっかけになって一つ屋根の下に集った一人の男と二人の女。
互いの距離が近づけばその人の魅力が見えてくる。愛しい気持ちが育っていく。
いきなり同居で。よくある三角関係で。と思わせて真のヒロインは意外な人で。
[小学館・ビッグコミックス]

05年11月版セレクションの裏話みたいの


05年10月 先頭へ

溺れるナイフ 2 ジョージ朝倉
キラキラと光って見える。とてもキレイだと思う。自分も負けたくないと思う。
胸の奥がザワザワする。一緒にいるとワクワクする。この場所が輝いて見える。
理屈じゃなく、突如として体の底から湧きあがる感覚。それが好きってことさ。
[講談社・KC 別コミ]

(男性誌系は該当なし)

05年10月版セレクションの裏話みたいの


05年9月 先頭へ

フルーツバスケット 18 高屋奈月
初めて会った時から惹かれてた。好きだから守りたかった。手に入れたかった。
だけど行為がどんな結果を招くのか気づかなかった。気づかないふりをしてた。
守るはずが傷つけていた。自らの欲望を優先した結果だった。自分が許せない。
[白泉社・花とゆめコミックス]

(男性誌系は該当なし)

05年9月版セレクションの裏話みたいの


05年8月 先頭へ

プラチナガーデン 12 藤田麻貴
誰かの犠牲で成り立つ繁栄なら壊れればいい。自分の命と共に終わらせてやる。
境遇を考えれば同情するし、自分が同じ立場なら同じ判断をしたかもしれない。
だけど死に急がないで欲しい。もっと良い選択肢を、生きる方法を、探そうよ。
[秋田書店・プリンセスコミックス]

ローゼン・メイデン 5 PEACH-PIT
普通から外れてたって気にしない、無意識な悪意など跳ね返す人もいるだろう。
だけど悪意に傷ついてしまう感受性が繊細な表現力の源だったりもするわけで。
誰かを悪者にしても解決はしない。自分の中で折り合いをつけるしかないから。
[幻冬舎(幻冬舎コミックス)・バーズコミックス]

05年8月版セレクションの裏話みたいの


05年7月 先頭へ


イブの眠り 4 吉田秋生
最初はその姿に惹かれた、話をして中身に恋をした。親である実感が無かった。
いくら外見が静そっくりでもスー・グイには人の心はない。頭では分かってた。
だけど手が出なかった。静が戦えない今、対等の能力を持つのは私だけなのに。
[小学館・flowersフラワーコミックス]

(男性誌系は該当なし)

05年7月版セレクションの裏話みたいの


05年6月 先頭へ

愛と欲望の螺旋 8 冬森雪湖
彼女は全てを知りながら受け入れてくれてた。一緒に逃げようと言ってくれた。
夢だと思った。この出会いは奇跡だと思った。これさえあれば十分だと思った。
だから、もう終わりにしよう。二人が生きるために。二人で幸せになるために。
[平和出版・ハートフルコミックス恋愛宣言]

蟲師 6 漆原友紀
殆どの人の目に蟲は見えない。けれど蟲が作り出す光景を目にすることはある。
その土地で希に出現する奇妙な現象も、もしかしたら蟲に因るのかもしれない。
そう、生物としては不確かな存在の蟲も、確かに自然を構成する一要素なのだ。
[講談社・アフタヌーンKC]

05年6月版セレクションの裏話みたいの


05年5月 先頭へ

7SEEDS 6 田村由美
テレビの中で活躍してた同い年だった人が目の前にいる。15歳も年上になって。
そう、目覚める時間が同じとは限らない。そもそも彼が選ばれてる保証もない。
それでも、万に一つの確率でも、何も無くなったこの世界で生きる理由だから。
[小学館・flowersフラワーコミックス]

(男性誌系は該当なし)

05年5月版セレクションの裏話みたいの


05年4月 先頭へ

フラッグ 1 藤たまき
初めて旗を見たのは保育施設の頃。微笑んだ顔の保母さんの旗は鬼の顔だった。
それからいろんな人の旗を見た。多くは僕を恐怖させた。外に出れなくなった。
日高だけは旗が見えないから怖くない。優しいし喧嘩もしない。そう思ってた。
[徳間書店・Charaコミックス]

(男性誌系は該当なし)

05年4月版セレクションの裏話みたいの


05年3月 先頭へ

きみはペット 12 小川彌生
好きだけど一緒だと疲れる。心地よいけど好きじゃない。ずっとそう思ってた。
それがホントは一番大切な関係だったことに、居なくなるまで気づかなかった。
いや、体はとっくに気づいてたのだ。頭がそれを分かろうとしなかっただけで。
[講談社・KC Kiss]

(男性誌系は該当なし)

05年3月版セレクションの裏話みたいの


05年2月 先頭へ

監督不行届 安野モヨコ
これは筋金入りのオタクと結婚をした一人の女の果てしなき戦いの記録である。
オタクであることに抗ったけどこれでいいんだ!に至る自己肯定の物語である。
カントクの生態が面白すぎである。人生楽しそうである。微笑ましいのである。
[祥伝社・大判]

(男性誌系は該当なし)

05年2月版セレクションの裏話みたいの


05年1月 先頭へ

死化粧師 3 三原ミツカズ
最初は父が嫌いだった。死人ばかり構って生きてる人を蔑ろにしてると思った。
それが生きる人のためであることを、父の遺体を目にするまで理解しなかった。
愛していたからこそ自らの手で送ったのだと、今ごろ気づいても遅いのだけど。
[祥伝社・大判]

(男性誌系は該当なし)

05年1月版セレクションの裏話みたいの

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