Comic The Best ['2004 Monthly]



毎月、最も印象に残った作品を
最も感激した作品を、唖然とした作品を
たった1冊だけ選んでみた、今月の1冊。
その軌跡をここに残しておく。

女性誌系と男性誌系からそれぞれ
1冊ずつ選んであります。

感想などはこちらへどーぞ → 掲示板(BBS)
月刊・特選コミック情報 ■△■

2010200920082007200620052004200320022001200019991998・97
12・11月10・9月8・7月6・5月4・3月2・1月


04年12月 先頭へ

バルバラ異界 3 萩尾望都
新たに知った事実は、無関係で偶然の一致と思ってた二つの記号を結びつける。
情報の断片に過ぎなかったものが、一つの緻密で壮大な地図を形作りはじめる。
もう少しで何かが見えそうなのに、ピースが足りない。残りの鍵はどこにある。
[小学館・flowersコミックス]

(男性誌系は該当なし)

04年12月版セレクションの裏話みたいの


04年11月 先頭へ

諸葛孔明 時の地平線 9 諏訪緑
どうしても犠牲は出るのだから。これはまだマシな選択肢なのだ。そう思えた。
より多くの犠牲が出るのを未然に防げたのだ。以前の自分はそう言っただろう。
目前に広がる死体の山を。自らが手を下した結果を。思い知らされる前ならば。
[小学館・プチフラワーコミックス]

(男性誌系は該当なし)

04年11月版セレクションの裏話みたいの


04年10月 先頭へ

百鬼夜行抄 12 今市子
その昔。行為にはちゃんとした理由があって、言葉にも意味が与えられていた。
時を経て。言葉は変容し、意味を忘れ、行為は形骸化し、ただ祭として残った。
これは祭。ありふれた祭。多少決まり事を違えても問題はない。そう思ってた。
[朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・大判]

GUNSLINGER GIRL 4 相田裕
地獄から必死に助け出したはずなのに、結局のところ過酷な境遇を強いている。
その埋め合わせのため。自らの罪悪感を紛らわすため。優しい兄を演じている。
こんな境遇でも幸せだと言う彼女。慕ってくれる彼女。目を耳を塞ぎたくなる。
[角川書店(メディアワークス)・電撃コミックス]

04年10月版セレクションの裏話みたいの


04年9月 先頭へ

瞳に映るは銀の月 〜妖精計画〜 北原文野
私たちはただ人と違う力を持っていただけなのに、狩られ殺される存在だった。
生き延びたいなら選択肢は一つだけ。政府に従い仲間を狩る手伝いをすること。
私は人に好かれる資格なんてない。私が何してるか知ったら、きっと軽蔑する。
[秋田書店]

(男性誌系は該当なし)

04年9月版セレクションの裏話みたいの


04年8月 先頭へ

フリー・ソウル やまじえびね
あなたはどこにもいないけど、私はあなたの姿も声も心の内も全て知っている。
あなたは孤独で。理解されなくて。でも孤独をいとわない。私の憧れのあなた。
あなたは私だけど私じゃない。だからこの物語も嘘だけど本当のことでもある。
[祥伝社・大判]

ES 7 惣領冬実
世界は全てオレの思い通りになる。少々の邪魔は入るけど大した問題じゃない。
そう思ってた。そのハズだった。オレは無敵のハズだった。でも欠陥品だった。
オレの思い通りにならないなら、こんな世界はいらない。壊れてしまえばいい。
[講談社・モーニングKC]

04年8月版セレクションの裏話みたいの


04年7月 先頭へ

イブの眠り 2 吉田秋生
私には父さんとは別に血の繋がった父親がいて。不思議な力は彼からの遺伝で。
亡霊のように甦った死神がいて。それに対抗できるのは、もはや私しかいない。
ごく普通に生きるのだと思ってた。そんな未来など昨日まで考えもしなかった。
[小学館・flowersフラワーコミックス]

(男性誌系は該当なし)

04年7月版セレクションの裏話みたいの



04年6月 先頭へ

毒姫 1 三原ミツカズ
赤ん坊の時から毒を飲まされ、耐えて生き抜いて、全身が猛毒になった私たち。
敵国に送られ自らの毒で暗殺する。そのためだけに作られた道具である私たち。
毒に負ければ死。逃げれば死。失敗しても死。生き延びる選択肢はたった一つ。
[朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・大判]

(男性誌系は該当なし)

04年6月版セレクションの裏話みたいの


04年5月 先頭へ

Hold me tight 3 篠原烏童
地表の大半が砂に覆われたこの星の、その過酷な環境でも人は生き延びてきた。
この世界なりの社会を組み立て、何とか生活をしてきた。ほんの少し前までは。
水が枯れ、食料も尽きようとしてる今、もはや秩序などどこにも有りはしない。
[朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・大判]

ちさ×ポン 5 中野純子
彼が望むのは天使のような私。そー有りたいとも思う。でも私は天使じゃない。
好きだから、嫌われたくないから、気持ちを押し殺し、彼の理想を演じ続ける。
でも押し殺した気持ちは消えはしない。いずれ爆発する。最悪のタイミングで。
[集英社・ヤングジャンプコミックス]

04年5月版セレクションの裏話みたいの


04年4月 先頭へ

フルーツバスケット 14 高屋奈月
すがりたくなる。心を預けたくなる。受けとめてくれるかも、と思ってしまう。
優しい人はダメだ。私みたいなやつに、求められ、寄生され、傷ついてしまう。
もう巻き込みたくない。一人でいい。そう決めたのに。一人は、孤独は怖いよ。
[白泉社・花とゆめコミックス]

破天荒遊戯 6 遠藤海成
血がドクドク流れてて、かなりヤバい状態で、それでもボケずにはいられない。
死にそうだからこそシリアスだけでは息が詰まる。笑わないとやってられない。
セリフにキレがある。スピード感がある。そしてコトバが強い。惚れ惚れする。
[スタジオDNA(一賽舎)・ZERO-SUMコミックス]

04年4月版セレクションの裏話みたいの


04年3月 先頭へ

子供達をせめないで 1〜2 新井理恵
彼女だけが理解してくれた。彼女にだけ自分を晒せた。彼女にだけ甘えられた。
僕は高校生で、彼女は小学生だけど、彼女だけが必要だった。なぜ彼女なんだ。
これは愛じゃない。愛だけど愛じゃない。僕が欲しいのは。欲しかったのは……
[幻冬舎(幻冬舎コミックス)・バーズコミックス]

とわにみるゆめ 三浦靖冬
私たちはただそのためだけに存在する、人に作られた人に似せた人でないもの。
生まれてきた意味を全うできるなら、まだ幸せなのだと思っていた。信じてた。
叶わない夢を見なければ、知らないままでいれば、そのまま生きていけたのに。
[ワニマガジン社・ワニマガジンコミックス・大判]

04年3月版セレクションの裏話みたいの


04年2月 先頭へ

夏の名残りのばら 藤たまき
学ぶことが、知ることが、聞くことが、君と僕の夢への道筋だとそう信じてた。
けれども、知識を積み重ねるたびに、音楽だけが僕の指からこぼれ落ちていく。
ただ奏でることが楽しかったのに。忘れてしまった。僕の音が分からないんだ。
[徳間書店・Charaコミックス]

ARIA 4 天野こずえ
現実は楽しいコトよりも楽しくないコトのほうが多い。果たしてそーだろうか。
ただ待ってるだけで楽しいコトが向こうからやって来る、なんて思ってないか。
感覚を研ぎ澄まし、自分で見つけるのだ。そーすれば世界は素敵でイッパイだ。
[マッグガーデン・BLADEコミックス]

04年2月版セレクションの裏話みたいの


04年1月 先頭へ

7SEEDS 4 田村由美
生き残れた方が幸せだったのか。それとも、一緒に死んだ方が幸せだったのか。
帰るべき日常はなく、夢を叶える舞台もなく、好きな人はこの世に存在しない。
それでも僕たちに生きろと、生きる為だけに生き続けろと、そう言うのですか?
[小学館・flowersフラワーコミックス]

ES 5 惣領冬実
心の中が手に取るように見える。心を自由に操れる。だけどそこに関係はない。
見えないからこそ興味がわいて。思い通りにならないから分かり合おうとする。
心の見える僕は、心の見えない彼女と出会い、初めて人と関わる喜びを知った。
[講談社・モーニングKC]

04年1月版セレクションの裏話みたいの

2010200920082007200620052004200320022001200019991998・97
12・11月10・9月8・7月6・5月4・3月2・1月

Copyright(C)1997-2012 NAVI All Rights Reserved.
先頭へ