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Comic The Best ['2003 Monthly]


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毎月、最も印象に残った作品を
最も感激した作品を、唖然とした作品を
たった1冊だけ選んでみた、今月の1冊。
その軌跡をここに残しておく。
女性誌系と男性誌系からそれぞれ
1冊ずつ選んであります。
感想などはこちらへどーぞ → 掲示板(BBS)
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素敵な人に出会った。心の綺麗な人だった。結婚するならこんな人をと思った。
でも好きになれなかった。誰も好きにならなかった。それはダメだと思ってた。
全ての人を愛し、誰か一人を愛せなかった彼女。その彼女が導き出した答えは。
[白泉社・ジェッツコミックス]
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(男性誌系は該当なし)

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会いたいのに、会うことはできなくて。会えないまま、想いばかりが募ってく。
二人がいつか会えることを、会いたい想いが叶うことを、心から願ってしまう。
生きていさえいれば可能性は有るのだと、諦めないで欲しいと、願ってしまう。
[白泉社・花とゆめコミックス]
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(男性誌系は該当なし)

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ただの敵側の一人のはずだった、自分にとって大事ではない存在のはずだった。
だけど。俺のために作られ俺の愛だけを求める彼女を見捨てられるはずもなく。
全てを終わらせるために。憎しみの連鎖を断ち切るために。父を殺すしかない。
[白泉社・花とゆめコミックス]
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普段はそれを意識することはないけど、時として顕現し人と交わることが在る。
だけどそれは偶然に人と交錯しただけ。害を及ぼすのも益をもたらすのも偶然。
蟲はただ生きているだけ。人の世と違う理の中で、ただ存在してるだけだから。
[講談社・アフタヌーンKC]
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死のうとしたのは私。自分の勝手で晶を巻きこんで、強引に心中しようとした。
助けてくれたのは彼。実の親にすら見捨てられた私を、ただ一人助けてくれた。
身代わりになった彼。ただ生きているだけの彼。これが私のしたことの結果だ。
[白泉社・花とゆめコミックス]
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出会うべくして出会ったような、まるで魂が半分に分かたれたような存在でも。
出会いは全て偶然の産物で。必然に見えるのなら、その出会いこそ奇跡なのだ。
人と人が出会うことで、魂を震わせ、物語は生まれる。漫画は人で出来ている。
[小学館・IKKIコミックス]
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● プライベート・ジムナスティックス 3
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藤たまき
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君は悪くない。悪いのは僕だ。確かに君を愛していたよ。愛していた、けれど。
この恋は後ろめたくて。みんなを裏切っていて。親不孝をしてる。それが辛い。
疲れてしまった。未来図が描けなくなってしまった。だから、お終いにしよう。
[新書館・DEAR+コミックス]
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(男性誌系は該当なし)

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死化粧は絵空事の珍妙な化粧などではなく、当たり前であるべき葬送の一手順。
生者の別れのために、死者の名誉のために、生前のあるべき姿を再現するコト。
生の終着点が死であるから、死体はその人の人生を凝縮したもの、なのだろう。
[祥伝社・大判]
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スキマの向こうの彼女を覗いてた彼と、スキマの向こうから彼を覗いてた彼女。
覗いてるはずが覗かれてて。覗いてるのも知られてて。ってことは覗かせてた?
結局のところ彼女の掌で踊ってたようなもので、可愛くもあり、滑稽でもあり。
[小学館・IKKIコミックス]
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正確な情報を握るものが戦局を制する。だから間者を送り情報を得ようとする。
しかし、得た情報が意図的に流されたものなら、その真偽は見極められるのか。
孔明と曹操。二人の類希な智将の対峙は、狐と狸の化かしあいの様相を呈する。
[小学館・プチフラワーコミックス]
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