翼を手に入れた気がする (10/12/23) 次へ 前へ
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今回も特別版だったりする。
※コミPo!の作例は下にスクロールするといろいろ出てきます

その昔。大昔の話。若気が至りすぎた頃。
コーラス部の新入生勧誘のためのポスターをみんなで描くことになって、
その時に12時間ぐらいかけて一枚の絵を何とか形にしたことが有ります。
凝った絵ではなく単にアニメキャラが簡単なポーズを取っただけの絵を。
もちろん上手いわけではなく逆の意味で個性的なわけでもない普通の絵。
歪んでる部分を直し続けて何とか形になるまでに12時間かかったのです
その時は自分が致命的に絵が描けなくて絶望的な気分に陥ったよ……

当時は創作したい(する人になりたい)という熱意だけは凄かったので
絵がダメならと文章(小説)で表現する事も試してたりしました。
まともに形にならない絵よりはずっとそれっぽい体裁には出来たので。
そのわりに完成してるのが熱にうなされたような詩みたいのが1本と
いわゆるショートショートな体裁なのが2本しかないけど……
(当時は星新一さんが大好きだったのです)
後はアイデアのメモやプロットや書きかけで止まってるのばかり。

書いて自覚したんだけどキャラを描く能力が根本的に欠けてたよ(爆)。
星新一さんの作品を一通り(1000編ほど)読んだおかげで、
文体とか物語の仕掛けみたいのはしっかり頭の中に入ったんだけど、
キャラを描写する能力は全く身についてなかったのでした……
むしろ極限まで装飾を削ぎ落とす手法にすっかり染まっていたので
普通の小説のように描写で内容を膨らませていくことが難しかった。
もしかしてやり方間違えた?とかショックを受けた覚えがあります。

それと普通の小説は仕掛けから物語を作らないことにも後で気付いた。
重要なのはキャラを魅力的に描く事で仕掛けなんて単純でもいいのだと。
(ショートショートは小説だけど構造は別種のものってことです)
次に重要なのは主題、その物語で読者に何を伝えたいかと言うこと。
物語の作法を教える時は「主題」が第一と言われる可能性が高いけど、
受け手の視点としてキャラが魅力的でない作品を最後まで読むかなと。
文章力のような表現技術は有った方がいいけど無くても大丈夫なのです。
下手でも最低限のレベルとしては読み難くないというのは必須ですが。
(わかりやすさというのも実は重要なポイント)

これもずいぶん昔の話。
「炎の蜃気楼」という知る人ぞ知るライトノベルの1巻が出た当時。
それを読んで衝撃を受けたのです。あまり文章の下手さに(爆)。
※巻を重ねで文章はぐんぐん上達していきました
当時のコバルトの看板だった前田珠子さんの洗練された文章と比べて
あまりにぶつ切りだし流れが悪いしでなんじゃコレと思ったのです。
しかし作品自体は凄く面白かった。不思議なぐらいに魅力的だった
だからこの文章でも編集さんはOKを出したんだなと。
キャラが魅力的なら文章は下手でも面白くなるのだと痛感したのです。

それはキャラに魅力がなければ文章がどんなに上手くてもダメってこと。
自分が書いてる小説っぽいものがナゼ面白くないかやっと分かったのです。
(何とか形になってたショートショートではないやつの話)
ああ、自分の作ったストーリーはキャラに全然魅力がないんだと。
テーマと仕掛けから物語を組み立ててキャラを当てはめただけだから……


あれ、なんか話が予定していた方向に進んでいかないな(汗)。
よーするに今回の話は何かと言うと、
昔から創作するのが好きで無謀にもいろいろ試したことがあるという話。
(上には書いてないけどシナリオ書いたり絵コンテ書いたりしたことも)
表現する能力が足りなくてどれも思うようには行かなかったという話。
表現する能力が足りないとせっかく思いついても形にはできないわけで。
いつしか創作しようという意識自体が薄れていってしまったのでした。
時間に追われて創作しようという精神的な余裕もなくなっていったし。
キャラを魅力的に描く研究という大義名分で多くの作品を見るだけでした。
アニメやマンガを大量に見てたのには実はそーいう意図が有ったのです。
(もちろん好きだからと言うのもある)

そんなわけですっかり創作脳が錆び付いて動きやがらない今日この頃。
まさに晴天の霹靂ともいうべき事態が訪れたのでした。
そう、前回長々と書き連ねたコミPo!のことです。
今までやりたくても能力の関係でできなかったことができるのです。
しばらく眠りについてた創作の意欲がむくむくと湧き上がっています

ペイントレタッチソフトを何本も買いながらあまり活用できてないし。
3DCGソフトも何本(何種類)も買いながらほとんど活用できてないし。
※操作法は覚えても創作に結び付かない
フォントや画像素材も何本も買いながら少ししか活用できてないし。
ボーカロイドは活用できないのが自明だったから買わなかったけど。
(ループシーケンサーとループ素材はいろいろ持ってるよ)
そんな私でもこのソフトならそれっぽいモノが簡単に作れるのです。
それだけではなく今までHDDの肥やしになってた物も活用ができる!
楽しすぎて時間が有ればソフトを触って何かをやってる気がします。
やらなきゃいけないことを全然やってないです(汗)。
(アニメなんか俺妹ぐらいしか見てない)

ブログやpixivやtwitterを巡って他の人の作品作例を見てみてみたし。
pixivなんてリンク先を見るためだったから初めてまともに活用したし。
twitterに至ってはコミPo!のためにわざわざアカウント作ったよ!
※まだ使い方がよく分かってません
人の作品を見ると、なるほどそんな手法がとかいろいろ参考になります。
このソフトの凄いところは手法を真似れば自分でも出来るところです。
思いついたり目についた表現を一つ一つ実際に絵にしていけるのです。
実際に操作すると現状で出来ないこと足りないものも見えてくるけど、
足りないものは自分で補えそうなら自分でやればいいわけだから。
やるための道具は無駄に(投資して)揃ってるしね……

で、肝心なマンガの内容ですが、今のところまるで思いつきません(汗)。
創作脳がすっかり錆び付いていて物語を考える習慣が無くなってるので。
せっかく表現する手段を得たのに創作するものが無いとは……
いっそ東京都のあの条例の話でもマンガにしようかと思ったぐらい。
(そのうち作るかも)
ソフトがやってくれるとはいえ実際に作らないと技法は身につかないし。
ネタが思いつかないなら、と変わりのものを表現する事にしました。

それは既存のマンガの内容をコミPo!で再現してみるということ。
このソフトは出来ることが限られるので結構大変だったりするのです。
だから実際に試してみてどんな操作をすればいいか身につけるのです。
再現出来ない部分をいかにしてそれっぽくするかを探求するのです。
コピーペーストじゃなくて模写とか写経みたいな効果があるかもよ!?
そして運がよければマンガのコマ割の技法も感覚的に身につくかもと。

と言うわけでここから作例を何本かまとめて行きます。

1本目は製品版を入手しての雑感を4枚の絵にしたもの。マンガじゃない。



1コマ目は製品版も期待したほどは素材が増えてないのを表現。
2コマ目は男キャラが女キャラに比べて微妙な気がするのを表現。
背景も使いにくいのが多いと思ったけど人のを見ると工夫次第みたい。
3コマ目は体験版で作ったキャラを製品版に持っていけるのを表現。
4コマ目は服が1種類ずつしかないことに愕然としてる表現(マジです)。

2本目は表現をいろいろ試したもの。これもマンガではない。



1コマ目は誰かがキャラのまわりに色をつけてるのを見て真似たもの。
髪が赤いのはシャナをイメージ。手にもってるのは畳んだ傘です(笑)。
2コマ目は単に泣いてるのを表現したもの。書き文字のンがソに見える。
3コマ目はメルヘン少女マンガ風に窓枠から空を表現してみたもの。
窓枠の素材がないのでどっかから持ってこないとダメだと思われる。
4コマ目は歌ってる感じを表現したもの。8分音符が無いじゃんよ!

3本目は表現をいろいろ試したものその2。これもマンガではない。



1コマ目は誰かが顔に影をつけて印象を足してたのを見て真似たもの。
吹きだしの中に小さい顔を入れる表現の再現は自分で思いつきました。
※慣れてくれば操作は想像できます
2コマ目は頭の中がお花畑をイメージして作ったんだけど違う感じに。
吹き出しの子要素に画像が入れられてマスク出来ればいいのにと思った。
3コマ目は心の中の(黒い)声の表現をイメージて作ったもの。
公式サイトの柏木ハルコさんの作例を真似たつもりが全然違ってました。
4コマ目は2本目の1コマ目のバリエーション的な表現を試したもの。
光の玉は白いのと赤いのを半透明にして3つぐらい重ねてたはず。


4本目は既存のマンガをコミPo!で再現したもの。



ストーリーマンガから連続した4コマを切り出したものなので
オリジナルにはそこそこ近い内容です。
ただオーバーなリアクションもオーバーな表情も今の仕様では
再現できないのでこれで面白さが伝わるかは自信がないです。
意外にマンガ的なわざとらしい表現が現状はやりにくいっすね。
(絵で表現はなくてマンプを並べて誤魔化す方法しかない)
あと4コマ目の背景は実はスタンド(球場)でもっとキャラがいます。
パースをつけてキャラを並べるので大変なんで省略しちゃいました。
これ作ったのは1本目の次なので(後で少し手直しをしました)。

元ネタはこちら



5本目も既存のマンガをコミPo!で再現したもの。



ストーリーマンガの一部のだいたい13コマぐらいの内容を
4コマに再構成したのでネタ以外はずいぶんと違います。
オリジナルにはツッコミキャラもいたけど存在ごと抹消しました。
でも大胆に再構成をしたおかげでいい感じに仕上がった気がします。
てゆーかこれを思いついたのがコミPo!で再現ネタの発端だったりする。
(ただコマを再現するだけだと表現と操作の練習でしかないし)
ネタさえあればこの程度のものは私でも簡単に作れると言う見本です。
今回の内容を最初から読むと言いたい意味がわかると思いますが。

しかしまともにパースつけようとするととたんに凄く大変になるね。
回転が上下左右しかない(斜めがない)ので思うように回転できないよ。
むしろ普通の3Dソフトのほうがそのへんは楽です……

元ネタはこちら



続いて5本目のバージョン違い(吹き出しの文字が縦か横かの違い)。



記事を一通り書き終えた後にふと気付きました。
(つまりこの部分は後で追記したものです)
もしかしてセリフを横書きにするのはあまり良くないのでは?と。
マンガの吹き出しは(視線にあわせて)右から読むようにできているので、
左から右に文字が流れる横書きは流れを阻害している気がするなと。
(実際に市販のマンガはほとんどが縦書きです)
全部横書きにしてコマの流れも左から右なら横書きでもいいんだろうけど。
と言うわけで同じ内容のまま天使の吹き出しだけ縦にしてみました。
最後のセリフは横ですが大ボケのオチだから横でもいいかなと。
縦でCHI☆KA☆RAってバラバラに配置する必要が有ってめんどくさいし。

どーでしょう?マシになったかな?
あまり変わらないような気もするけど。


6本目も既存のマンガをコミPo!で再現したもの。できたてホヤホヤ。



これはオリジナルが4コママンガなので
前のコマから続いてるセリフを一部削った以外はほぼそのまんまです。
もちろん表情とかポーズとかは完全には再現できてはいませんが。
それでも作るたびに再現手法が手馴れてきてるのが分かります。
にしても今のところ体型が1種類しかないので見た目に説得力がないね。
服も身長も胸のサイズも胴囲も今はまだ1種類づつしかないのです。
そこは早急に何とかして欲しい。

こっちも追記。
1.10のアップデートで髪の追加パーツにリボンが増えたので追加してみた。
あとレイヤーの色調整もついたのでバンソウコを髪留めに流用してみた。
手首の調整がスライダーになったので2コマ目と4コマ目を手直ししてみた。
※マンガは直したものに差し替えました

元ネタはこちら

1話・最新話は公式サイトで試し読みできます。


7本目は人生初のオリジナルマンガ。後で追加した分です。



記事を書き上げた後にアップデートが来て、マンガを手直ししてたら
ついにマンガにするネタを思いついてしまいました!!!
思いついちゃったならやるしかない!ってことで初オリジナルマンガ。
内容は実にしょーもないけど、思いついちゃったから仕方ない(おい)。
ネタがある以上マンガにするしかない。そこにコミPo!があるから


こんな感じでいろいろご披露できればいいなと思ってます。

最後に今の気持ちを代弁するようなイラストがあったので紹介。
つばさ / midorikodanさん (pixivアカウントがなくても原寸で見れます)



それなりに画期的かも (10/12/15) 次へ 前へ
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今回のは特別版です。

絵は描けないけどマンガが大好きで自分でマンガを描いてみたい
そんな人の願いを叶える画期的!?なソフトが一部で話題になってます。
コミPo!というそのソフトは当初ぶち上げた仕様を大幅に縮小したせいで
ソフトを触る前から期待外れみたいな烙印が押されたりもしました。
(ゴミPo!とか言われてた)

でも限定配布してた先行体験版を触った人は総じて好意的な印象だったし、
ネットにポツポツとアップされたマンガもわりといい感じだったので、
これは他人の感想じゃなくて自分の目で確かなくてはと触ってみました。
公式サイトで配布されてる2011/1/31までしか使えない体験版を。
それを触った感想としては簡単にマンガっぽいものができて面白いなと。
(技術的にはそう大したことはないけど)確かに画期的かもしれない。

作例はこのへんをチェックすればいろいろ出てきます。
GoogleでコミPoをブログ検索
Yahoo! JAPANでコミPoをブログ検索
pixivでコミPoを検索

このソフトのことをボーカロイドやMMDに喩えてる人がいるけど
どっちかと言うとACIDだね。ループを並べて音楽っぽいものが作れる。
※ACIDはルーツで今では大概のDAWソフトで同様のことが可能です
全く絵の技術がなくても素材を組み合わせればマンガの体裁にはなるし。
必要なのはどう見せるかのセンスだけ。まぁそれが一番問題なんですが。
試してて思ったけど自分のマンガ表現のセンスの無さに泣けた……
腐るほどマンガを読んでるのに表現の技法がちっとも出てこないし(汗)。
自分で表現することを想定してないから全く頭に入ってないんだなと。
手元にコミックスや雑誌が山ほど有るのでじっくり眺めてしまったよ。
まずは既存の表現を一つ一つ真似て頭に技法を叩き込まないとダメだね。
ソフトに絵を描いてもらったとしても完成への道のりは遠かったようだ。

試しに描いてみたのをここに貼っておきます。
4コママンガ風だけど4つコマを埋めただけで内容は繋がってません(爆)。
そして4コマ目に書いてある内容は間違ってます。念のため。



1コマ目に書いたように背景は該当フォルダーにjpgファイルで入ってるので
そこに適当にサブフォルダーを掘って突っ込めばソフトから使えます。
※詳細は最後の方にまとめて書いてあります
画像のインポート機能を無効にしてある体験版でも試せるってことです。
2コマ目が手元に有った写真素材(具満タン)を背景に利用したやつです。
背景はただのjpgなので付属してる背景を改造することももちろんできます。
1コマ目の背景は付属の背景を色調を変えて別名保存したものですよ。
まぁ、この程度はこのソフト自身でできてもいいじゃねとも思うけど。

[追記]
1.10のアップデートでレイヤーの色調調整機能がつきました
この程度の色変えならコミPo!単体でもできるようになりました。

触っててもっとシンプルな模様の背景が沢山有ればいいと思ったけど
その程度のなら絵が描けなくても自分で作ればいいと思えてきました。
素材サイトとかを(ライセンスに注意して)利用してもいいわけだしね。

3コマ目はフィルター機能の利用例です。
このソフトは3Dモデルをトゥーンレンダリングして2Dの絵を作ってますが
さらにそのカラーの2D画像を一定の法則(数種類)でモノクロ化できます。
キャラモデルだけではなく背景やマンプなども同様にモノクロにできます。
それを利用して普通のマンガっぽくしたのが3コマ目です。
一通り試した限りではスクリーントーンぽい感じにはできないみたいです。
やろうと思えばできると思うんだけどね。技術的には。

そもそも多くのマンガがモノクロなのは印刷や作画に起因してるわけで。
パソコンで絵を作るこのソフトでモノクロである必然性は無いのでした。
なのになぜモノクロ化をするかというと、、、
カラーだとキャラと背景と素材とマンプの色が合わないことが有るから。
(特に書き文字の色が偏ってるのが困りモノ)
色んな音を重ねたらそれぞれが主張して空中分解してしまう感じで。
そんな時にモノクロ化するとバランスの悪さを誤魔化せるというわけ。
限られた素材を組み合わせるこのソフトではむしろ必然なテクかも。

4コマ目はキャラを(奥に)引く方法が分からなくて描いたコマです。
3D操作ではどう引いても一定以上は小さくならないので困ってました。
でも他の人はキャラをもっと小さくしてるのでどうするのかなと。
で、改めて触ってキャラ自体のスケールを変えればいいと気付いた(汗)。
このソフトってキャラの操作を3Dソフト的に立体で操作する部分と
ドロー系のように2Dの画像を拡大縮小回転する操作とに分かれてる。
だから3Dでの前後移動(拡大縮小)はある程度しかできなかったのです。
3Dと2Dのハイブリッドな操作体系だと認識するとわかりやすいかも!?

この4コマ目だけ書き文字が入れてあります。
他のコマにないのは私のセンスではいい感じに入らなかったからです。
特にカラーだと上に書いたように背景と上手く馴染まないのが多くて。
ベクターで持って枠線と中の色を変えられと使い勝手も良いのになと。

ちなみにマンプや描き文字はただの透過pngファイルなので
(体験版でも)自由に追加できるし付属素材を改造する事も可能です。
※詳細は最後の方にまとめて書いてあります
色が気に入らないなら自分で色を変えてしまえばいいのです。
その程度の機能はこのソフト自身に持たせろよとか思ったりするけど。
このソフトにはまだまだ発展の余地がある、という言い方もできますが。



キャラのサイズを小さくするのを試しながらもうひとコマ作ったもの。
背景はただの2Dの絵なので上に乗った感じにするのは結構大変だったり。
キャラを教卓の後ろに配置するにはキャラを任意の形でマスクして
消す必要がありますが、、、そんな機能はついてなかった気がする。
それができれば背景がプリレンダーの3D画像でも結構いけるのになと。
それか背景画像を予め複数レイヤーで持ってて教卓は別にするとか。

このコマを作ってて思ったんだけど
レイヤーの親子関係が自由に設定できれば操作がずいぶん楽だよなと。
フキ出しと中の文字は親子関係が有るのでフキ出しを移動すると
中の文字も一緒に移動して付いてくるのです。そうでないと困ります。
このフキ出しの中に「!」をオブジェクトで追加してあるんだけど、
これはコマが親なのでフキ出しを移動してもついて来ないのでした。
親子関係のコマと要素、フキ出しと中の文字にしか存在しないのです。
レイヤーの親子関係をマネージャー上で操作できれば便利なのになと。
マネージャーでレイヤーをドラッグして前後を移動するのもできないし。
※ドラッグはできないけどレイヤーを前後に動かす機能自体はある

あとレイヤーのロック(変更不可)も欲しいなと。
上のコマはよく見ると効果のレイヤーが微妙にずれてたりするわけで、
他のレイヤーを操作してる時に微妙に動かしてしまったみたいですね。
こうならないように決まったレイヤーはロックできるようにしろよと。
マルチレイヤーのペイントソフトには必ずついてる機能じゃないか。
ちなみにレイヤー(オブジェクト)を非表示にする機能はあります。
なんかこのソフトってアイデアはいいけど実装は詰めが甘い感じです。
レイヤー(オブジェクト)の選択も凄くやりにくいし。

他にこうだったらいいと思ったのは、、、
まず思ったのがフキ出しの形をもっと自由に変えられたらいい、かな。
完全な楕円のフキ出しとほぼ四画で角が丸いフキ出しだけではなく
その中間的な噴出しが有ると便利、てゆーか数値で調整できれば便利。
むしろ大概の作品はもっと潰れた(四角に近い)楕円を使ってるよ。
トゲトゲのも深さと数とバラツキをパラメータでいじれるべきかと。
いじりたくない人はプリセットのまま使えばいいだけだし。

このソフトの肝であるキャラモデルジェネレータのことについても。
一言で言うとPoseriCloneのモデル操作を簡易型にした感じです。
レンダリングするとマンガっぽくなるキャラが商品に付属してるのと
予めマンガ的な表情やポーズをプリセットしてあるのが特徴と言えます。
つまりキャラ作成に特化した3Dソフトをマンガ用にカスタムしただけで
このソフトそのものに先進的な技術が使われてたりはしないのです。
3Dモデルジェネレータ機能とマルチレイヤーな画像レイアウト機能と
マンガ用の素材を組み合わせたという発想が画期的なだけです。
スーパーハカー(爆)にはほど遠い私でもソフトの構造が想像つくので
3Dを使いこなせる人なら同レベルのソフトを作るのも可能だと思うよ。

ソフトの構造が想像つくからこそ余計に思うのは
キャラのポーズや表情をもっと自由に変えられたらな、ということ。
モデル作成系の3Dソフトはほとんど自分で設定しないといけない分
どんなポーズでも作ることはできるけど手間も結構かかるわけです。
対してプリセットを選べば出来上がるこのソフトはすごくお手軽です。
でも欲しいポーズがなかったら全くお手上げという仕様でもありまして。
プリセットとは別に自分でも作れれば表現の幅がぐんと広がるのになと。
キャラの表情も誇張した表現が少ないのでもっと自分でいじりたいよ。
限られた仕様の中で工夫するのも表現としては面白いとは思うけど
上を追及したい人はできるようになってたほうが価値が広がるわけで。

そしてこの作品のメイン中のメインのキャラモデル。
体験版はキャラが一つ(二つ?)でそれをカスタムしか出来ないのです。
※女キャラしかいません
カスタムすれば多少は感じ変わるので数人分のキャラは作れます。
ぶっちゃけ、どこぞのハンコ絵師よりは絵柄に幅があるかも(爆)。
上のマンガのキャラもこみぽ(小石川美保)をカスタム化したものです。
体験版だと服は1種類だし体型も一つだし髪型やパーツも少ないです。
※体型のカスタム化は無いっぽい!?
製品版にはきっともっといろいろ種類があって選べると信じたいです。
てゆーか体験版と製品版の素材の差ぐらい公式サイトに明記しろと!
一応公式ブログに少し書いてありますが(ブログにしか書いてない)。

さらにキャラモデルは追加素材として販売もされるみたい。
それはいいんだけど自分でもオリジナルキャラを造れるようにして欲しい。
と言っても3Dモデリング機能を内蔵しろという意味ではなく
他のソフトで作ったモデルをインポートできるようにして欲しいってこと。
※(時期未定だけど)機能を追加する予定とは書いてある
ポーズがプリセットしてあるので一定の構造でないといけないだろうけど
それさえクリアできるモデルデータなら変換できるようにして欲しいなと。

ユーザーデータが使えるようになるとものすごいメリットがあるのです。
それは既存の作品のキャラを作る人が絶対に出てくるだろうと言うこと。
そしてその手のキャラは例外を除いて公式に売る事は難しいということ。
(版権の問題も有るし、作者としては公認できないと言うのもある)
既存の作品のキャラモデルが出回ってくれば簡単にパロが作れるわけです。
やりたくても絵が描けなくてできなかった人には素晴らしいツールです。
キャラを踊らせるよりマンガにしたい人のほうが多いと思うんだよね。
今はネットを使えば簡単に自作マンガを公開することができるわけだし。
(印刷に結構金がかかる同人誌に比べればものすごく敷居が低い)
そんな人たちのニーズを掴めばこのソフトはすごくブレイクすると思う。

こんな感じで中々楽しいソフトなので良かったら試してみてください。
私は(お金があったら)すぐにも買ってしまいそうな勢いです。

パッケージ版


ダウンロード版
DMM.com


最後に背景やマンプ・描き文字などの追加・編集の方法を。
公式サイト配布の体験版の話です。
製品版でも同様な可能性は高いですが保証はしません。
(ユーザー画像のインポート機能もついてるし)

背景やマンプなどのデータが入ってるのは以下のパス

Windows XPだと
(システムドライブ):
 \Documents and Settings
  \(ユーザー名)
   \Local Settings
    \Application Data
     \Web Technology
      \ComiPo!_Trial

Windows Vista以降だと
(システムドライブ):
 \User
  \(ユーザー名)
   \AppData
    \Local
     \Web Technology
      \ComiPo!_Trial

(システムドライブ)は起動したWindowsの入ってるドライブで大概は「C」です。
(ユーザー名)はログインユーザー名です。
製品だとComiPo!_Trialの部分がComiPo!になるんじゃないかな。

このデータフォルダーの中の「BGImage」の下にあるのが背景です。
「01.喜び・和み」とかはソフトから見える背景素材カテゴリーで
適当なフォルダーを掘るとそのままカテゴリーとして認識されます。
背景のデータはただのjpegでサイズに特に決まってないみたい。
※jpeg以外を認識するかは調べてません
コマに貼り付ける時にコマにあわせてスケーリングされるのです。

同じこのデータフォルダーの中の「ItemImage」がアイテム画像で
「ComicMark」がマンプで「ComicText」が描き文字になります。
それぞれは用途で分けてあるだけで実体は全て透過pngの画像です。
※背景と同様にそれぞれ中にカテゴリーフォルダーがあります

「LineEffect」が効果でプリセットパラメータのxmlが入ってます。
これもxmlファイルを適当に編集すればカスタム化は可能かも。
と言うか最初からカスタム編集機能をつけとけばいいだけのような。
pngファイルはそれぞれの効果の素材リストでのサムネイルです。
(どれをサムネイルに使ってるかはxmlに書いてあります)

それ以外のデータはユーザーが簡単にいじれないと思われます。

ちなみに体験版のプログラムもなぜかこのフォルダーにあります。
これはどーいう思想に基づいてるのかちょっと聞いてみたい気分。
普通ならProgram Filesの下に入れると思うのだけど。


ついでにユーザーがカスタムしたキャラの入ってる場所の情報も。

Windows XPだと
(システムドライブ):
 \Documents and Settings
  \(ユーザー名)
   \Application Data
    \Web Technology
     \ComiPo!_Trial
      \UserCharacter

Windows Vista以降だと
(システムドライブ):
 \User
  \(ユーザー名)
   \AppData
    \Roaming
     \Web Technology
      \ComiPo!_Trial
       \UserCharacter

(システムドライブ)などは素材フォルダー同様です。

[追記]
ツールメニューの「ユーザーキャラ保存先フォルダを開く」で
該当フォルダーを開けました(汗)。機能が有るのに気付かなかった。
※なぜか(オンライン)マニュアルには記載がありません

このフォルダーに作成時につけたカテゴリー(新規作成とか)が有って
その中にカスタム化したキャラのxmlファイルが入ってます。
と言っても中身はモデルデータへの参照とサムネイルの画像だけで
モデルデータそのものはこの中には入ってません。

このデータのコピーを渡せば他の人も同じキャラが再現できるはず。
なので試しにここに上のキャラの定義ファイルを置いておきます。

ニセこみぽ.xml (上で使ってるキャラ)

右クリックして「ニセこみぽ.xml」という名前で保存してください。
日本語ファイル名は扱いが面倒なので違う名前でアップしてあります。
もちっとマシな名前をつけろというツッコミは無しで(汗)。

公式サイトの体験版用なので製品版だとダメな可能性が有ります。
限定配布の先行体験版でもダメな可能性があります。念のため。
先行体験版は今日までしか使えないのでどーでもいいか。

[追記]
体験版で作ったキャラクターは製品版に持っていけます
体験版と製品版のVer違いで微妙に変わってしまう可能性は有るけど。


全15話だと!? (10/12/10) 次へ 前へ
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そのへんも含めて今回も書くつもりだったんだけど……
更新日が押しまくりで時間切れなので次の機会に。
(俺妹のことですよ)


放送中アニメの人気ランキングについて。
時間がないのでいちいち書いてませんが随時改良を重ねています。
特に先月と先々月には内部処理にかなり大幅な改良を行いました。
見た目的にはリリース情報がないものをわかるようにしたぐらいかな。
レンタルは有るけどセルが出てないのもわかるようにしました。
どちらも前から気にはなってたので大幅改修のついでに実装しました。

内部処理の大幅な改良については使う側はあまり関係がないですが
参考になる人がいるかもしれないのでメモがわりに書いておきます。


改良点の1つ目はメモリーリークを無くしたこと。
ランキング情報は30分毎にデータを取得して更新してるわけですが、
この処理で大量にメモリーリークしてる事に今さらに気づきました(汗)。
300〜500Mbyteぐらい大量にメモリー消費してるのは知っていたけど、
大量にデータを取得して加工してるからそーいうもんだと思ってました。
でもメモリー使用量が増えないはずのところで増えたので気づきました。

XMLを解析してるとこでDOMツリーを毎回明示的に破棄してなかったので、
Amazonから取得したデータのDOMツリーが全てメモリーに残ってたという。
一度に150回ぐらいデータを取得してるのでえらい事になってたわけです。
そーいや動画配信サービスナビで全く同じところでハマってたなと……
XMLパースのモジュールは既存のモノなので問題に思い至らなかったよ。
なんか上手いことデータを破棄してくれると勝手に思い込んでたみたい。
てゆーかネットのサンプルソースでツリーを破棄してるの見た事ないぞ。
まぁ、PerlのCGIはリクエスト処理して結果を返せばプロセス終了だから
多少のメモリーリークなんてほとんど問題にはならないとは言えるけど。
150回もXMLをパースするのが尋常じゃないだけで。

と言うわけで毎回DOMツリーを破棄してメモリーリークを無くしました。
結果としてメモリー使用量が数10MByteまで減りました。
そして更新プロセスが途中で勝手に打ち切られる事も無くなりました。
プロセスが止められてたのは時間が長すぎたせいじゃなかったんだ……
長すぎるんだと思って処理を分割したのは無駄な努力だったのねん(泣)。
まぁ、処理を分割する事でメモリーリーク量も抑えられてたわけですが。
この改修作業をやった10月頃には毎日のように更新が止められていたので
改修によってそれが無くなったのが予想外のメリットだったすね。
しかし平穏な更新処理は長くは続かなかったのでした。
Amazonから新たな不具合という刺客が!(詳しくは後述)


改良の2つ目はデータ更新処理の最適化。
ランキング更新処理で取得したデータを過去のランクと合成してますが
この時にデータの検索処理を最適化してみたら驚くほど速くなりました。
まぁ、最適化以前は単にリストを順にチェックしてただけですが。
これを検索対象のリストを予めASINをキーにしてハッシュに入れてみた。
そしたら10秒以上かかってたリスト合成処理が1秒かからなくなった……
書き方次第でパフォーマンスが天と地ほども違うといういい例ですね(汗)。

実は処理の非効率さには前から気づいてはいたのです。
でもなし崩しで拡張を重ねたコードなので構造が凄く汚くなってまして。
何しろ最初のバージョンには非同期のデータ更新処理すら無かったので。
なので内部構造のリファクタリングを先んじてやってたわけです。
そしてやっとデータ処理の非効率な箇所に手を入れる事ができたわけで。
メモリーリークもその作業の過程で気づいたようなもんです。


ランキング更新処理が210秒から200秒になっても大差はなかったりする。
(Amzaonと通信してる部分で200〜250秒ほどかかってます)
ぶっちゃけ今まで放置してたのも実害が無かったからにほかないわけで。
手間かけてまで処理を最適化したのには切羽詰った事情が有りました。
それは、今現在サーバーリソースをかなり消費してるという事情です。
レンタルサーバーの負荷が追い出されかねない状況に近づいてるのです。
サーバーログによると放送中アニメの人気ランキングのスクリプトは
いつのまにやら1日4000アクセス(500ユニーク)ぐらい行ってるご様子。
しばらく安定してたけどここ数ヶ月でアクセスが倍増してるみたい。

ちなみにブログパーツのアクセス数は一日20000アクセスぐらい。
ブログパーツも含めた1日の転送量が先月の平均で1GByteに達してます
500Mbyteぐらいで数ヶ月安定したのにここ最近また上昇し始めた模様。
先月のピークだと2GByte近くまで行ってる日があります……
ライトコースだと転送量3Gbyteぐらいが上限の目安なのでそろそろヤバイ。
まぁ、月100円コースでこんだけ使えれば十分だと思いますが。

サーバーの負荷は転送量とは別にCPU使用時間というのが有ります。
恐らく動的生成のスクリプト(CGI)が占有してる時間だと思われます。
ものすごい転送量になってるブログパーツは固定したファイルなので
こちらの負荷はほぼアニメランキングがかけてると思われるわけで。
(アニメ動画配信サービスナビは問題になるほどアクセスが無い)
そしてCPU使用時間も既に予断を許さないレベルに達してたのでした。
いずれは上位プランに引っ越すにしても多少は足掻いてみようかなと。
更新処理の効率化はつまりそーいう意図で実行されました。


改良の3つ目は表示のキャッシュ処理。
今まではリクエストが有るたびにランキングページを生成してましたが、
一度生成したページをデータが更新されない限り流用するようにしました。
これも以前からずっと考えてたのだけどどう実装するか悩んでたわけです。
データ更新時にアクセスの多いページを一緒にに生成してしまうかとか。
とりあえずリクエスト内容で判断して必要なら生成する仕様にしました。
これならキャッシュ生成したけど実際には使わないみたいにならないし、
アクセスの多いページなら確実にキャッシュが効くはずなので。

最適化とキャッシュ処理でだいたい3割ぐらい負荷が軽減されました。
これで上位プランへの引っ越しが少し先延ばしできればいいけど。


最後に改良の4つ目。
ここ最近ランキング情報がごっそりと欠落することが頻発してます。
昔から一部のアイテムのランク情報が一時的に欠落する事は有ったけど
ここ最近数100〜1000アイテムという大量のランク欠落が発生してます。
この1週間なんか毎日のようにランク情報欠損状態になっています。
※この文章を書いたのは1週間ぐらい前です
履歴のグラフで線が切れてる箇所がランク情報が欠落してるところです。
(作品の履歴でいきなり下に落ちてるのは一番上が欠落してる状態)

さすがにここまで頻発するとアニメランクの信頼に関わるということで
大規模に欠落する時は一つ前のランク情報を流用するようにしました。
今のところ2回連続して大規模欠落は発生してないので行けるかなと。
お店側で表示されてるランクと微妙にずれてしまう可能性はあるけど、
今までもAPIで返ってくる情報は半分ずつ更新みたいなことが有ったし、
欠損するよりは少し前のランク情報のほうがマシだろうと言うわけで。
(個別にデータが欠落してるのも一定の法則で補完するようにしました)

ちなみに最初はリトライして何とか情報を取れないか考えてました。
しかしリクエストを変えて再度試してもやっぱり取れないようで。
(ある程度時間をあければ取れるかもしれないけどやりようが無い)
どーやらAPI側で持ってるデータからランク情報が欠落してるみたい。
お店側サーバーとのデータのやり取りに不具合が混入してるみたいです。
半分ずつランク情報が更新されてたのも似たような不具合だろうなと。
しかしAmazonは定期的に不具合を混入しないと気がすまないのかね……


もう一つ。これは最近追加した機能ではないけど告知してなかったので。
順位履歴のグラフに一日の平均値(長期)のグラフが追加されてます。
実は1週間の詳細順位のグラフを作った時に一緒に実装してたのですが、
グラフを表示してみたら平均値の計算が間違ってたのが発覚しまして(爆)。
1週間のグラフは1週間すれば入れ替わるので間違いもすぐ消えるけど
長期グラフは半年ぐらい残るので間違ったデータもずっと残ってしまう。
さすがにそれはまずいとデータを一度全消去して最初からやり直しました。
そしてグラフはデータがある程度たまってから表示するようにしました。
最初から長期のグラフが見れたのは確か今年の4月組からだったはず。

この長期の変動グラフはいろんな情報が読み取れてとても面白いです。
「STAR DRIVER」なんか放送日に跳ね上がりずるずる落ちていくので
1週間周期で尖った山ができる実にわかりやすいグラフになってたり。
(放送周期の上下がここまで極端なグラフはあまりない)
ヨスガノソラは1話と4話のあたりでものすごく順位が上がってるとか。
自分作っといてなんだけどこれはランクそのもの以来のヒットだと思う。
見たことない人は試しに眺めてみてください。
(ランク変動の)範囲の右にある「→」で見れます。


「バクマン。 1〜10話」
10月から教育テレビで土曜日の夕方に放送してる新番組。
原作は少年誌(ジャンプ)のマンガで読んだことは有りません。
※セルBD/DVD・レンタルDVDは1/26からリリース
真城最高(ましろもりたか)は小さい頃からマンガを描くのが大好きだった。
絵画で賞を取るほどの画力を持っていてマンガ家を夢みていた事も有った。
しかし憧れの叔父のマンガ家・川口たろうが亡くなってその夢を封印した。
高木秋人(あきと)は最高とクラスメイトで常に学年トップの秀才だった。
良い高校、良い大学を経て一流の会社に入るであろうと誰もが思っていた。
しかし秋人には小さい頃からマンガ家になりたいという気持ちがあった。
たくさんのマンガや小説を読んで研究して自分の中に積み重ねていった。
ただ自分の画力ではとてもプロになれないという自覚もあった。
だから自分の作った物語を絵にするパートナーとして最高を選んだのだ。
こうして最高と秋人は向き合いマンガ家を目指す挑戦が始まった。

ジャンプらしくないというかジャンプなのに面白いとか思ってしまった。
と言ってもジャンプの作品がクソだとか言ってるわけではないよ。
今のジャンプで主流な作品は私が求めるものとかけ離れてるだけの話。
だからこんな作品がそこそこ売れて打ち切られずに続いてる事が驚きだ。
現実的な舞台で現実的な題材を描いてもやり方次第でウケるんだなと。
初恋限定。はさすがにジャンプでやるにはハードルが高すぎたのかも。
にしてもラブコメ以外でジャンプで現実的な作品って凄く珍しいっすね。

実は見る前はこの作品に対してあまり期待してなかったのです。
むしろ同じ題材を描いた傑作の「G戦場ヘブンズドア」を知ってたので
ろくにマンガを知らないやつが持ち上げてるのではとか思ってたよ(汗)。
少年3誌しか知らないでマンガを語る人が世の中に山ほどいるから……
でも実際に見てみたら、ごめんなさん、凄く面白ったです、と。
とても先の展開が楽しみになる作品なんてジャンプでは久しぶりだよ。

なによりマンガ家を目指すと言うのが題材としてとても興味がわくし。
現実を舞台にしてキャラも現実的なので共感しやすいというもある。
そしてマンガ家になるための方法論が計算ずくなのが新鮮だったなと。
私はプロになれる人はとにかく描きたい人、人に伝えたいことがある人、
という印象だったから最高たちの考え方はカルチャーショックだったよ。
プロになる道筋としてそういう考え方やアプローチも有りなんだと。
そういう方向性で決め付けて描くのはどうかな、とも思ったりしたけど。
そこについてはちゃんと作品内で触れてたのでそこも好感触だった。
これは現実を分析・パターン化してドラマ仕立てで見せる作品なんだと。
ちなみに私が持ってたイメージこそが大ヒットを飛ばす天然タイプすね。
「G戦場ヘブンズドア」の主人公たち(こちらも二人)も天然タイプです。

マンガ家を目指す作品と言うことで描いた作品が作中に出てきます。
それを見ててこれも少年ジャック(≒ジャンプ)らしくないと思ったね。
そして投稿作ってことは読み切りなわけで長さ的にも厳しそうだなと。
そこだけ見てるとリアルじゃないとか突っ込まれそうではあります。
でもこの作品はそこもちゃんと編集の人の意見として言及されている。
ジャックらしい作品を描かせて失敗するなんて展開まであったりして。
この作品は見てて疑問に思った事をそのまま放置しないのがいいなと。
物語作法の基本中の基本のはずなのにちゃんとやらない作品が多いから。
当たり前の事をちゃんとやって新鮮な視点もあるのが面白い理由かなと。

考えてみたら曲がりなりにもジャンプで連載を続けている人なわけで。
どのくらいの内容がページ数に収まるかは経験的に知ってるはずだし、
少年ジャンプ読者や編集者にウケる作品を知らないはずもないわけで。
読者が感じる事は最初から分かってて描いてるに決まってるわけです。
他の題材はともかくことマンガ家に関しては作者こそが専門家だから。
違うとケチをつけるよりもまずは作者の意図を読み取るべきだなと。
このアニメは親切な作りで何話か見続ければすぐに疑問に答えるしね。

最高と亜豆(あずき)の恋愛的要素の描き方もなかなか面白かったよ。
今時そんなのあり?と思うほど奥ゆかしいというか回りくどいというか。
秋人は今時のすぐにベタベタするよりもずっといいとか言ってたけど。
見ててあだち充以前の20年以上前の男女関係みたいだなとか思いました。
(学校で一番の美少女って設定は昔ながらの少年マンガのお約束です)
古すぎるから一週まわって逆に新しいのかもなんて考えたりもしたよ。
最高と亜豆の関係は確かに昔っぽいけどキャラは古いわけじゃないです。
もう一人の女の子の見吉なんか特にそうだけど結構現代的なキャラです。
そして当然のように最高と亜豆の関係に変だよと突っ込みを入れてます。
(既に書いたように疑問に思う事は必ず作中で自ら言及する)
現実的なキャラで現実的な題材を描きながら味付けが普通ではないのです。

好きな女の子にいいところを見せたいのが夢を目指す最大の原動力なのも、
キレイゴトで誤魔化してないというか、説得力がありすぎでいやん(爆)。
ギターを始めた理由が女の子にモテたいからなんて珍しくもないからね。
けいおん!を見てバンドを始めたとか普通すぎてネタにもなりません。
(キャプテン翼のおかげでサッカー人口が増えたのを知らんのだろうか)
この作品はキャラをスマートに描いてるけどカッコつけたりしないのです。
秋人なんていきなり二人にモテる状況になってカッコ悪く動転してたし。
頭良くて見た目いいし普通にモテそうなのに本人には全く自覚がないから。
わざとらしくカッコよく描かずに自然体で魅力的に見えるのがいいなと。

最初のうちは物語が順調に進みすぎてちょっとと思う向きもいるかも。
確かに父親にはすんなり認められて、想いを寄せた亜豆とは両想いで、
初めての投稿で結構いい感触があって、とトントン拍子にすすみます。
できすぎなのは確かだけど父親の反応は過去を考えれば妥当なわけだし、
亜豆が最高に想いを寄せてたのも秋人が観察して推測した通りなので。
可能性が有ると思ったから秋人が焚きつけて結果届いてしまっただけ。
秋人が気付かなければ二人の性格から淡い想いのまま終わってただけ。
そして初投稿でいい感触を得たのも取り組みを考えれば妥当でしょう。
むしろ初投稿でそこまで高い目標を掲げて描くのかと驚いたぐらいで。
それぐらいの心構えでなければプロにはなれないのかもしれないけど。

順調すぎるぐらいに順調に進むのはむしろ手法としては正しいのです。
最初に上手くいかな過ぎて物語が足踏みすると魅力が見えにくいから。
だから序盤は歯車が噛み合うように順調に回して進めるべきなのです。
そして物語のエンジンが掛かって調子に乗ったあたりで事故るのです。
手塚賞でいいところまで行きそうと期待させながらダメだったりとか。
あそこはすっかり舞い上がってたので結果が読めまくりでしたが(笑)。
結果を待つ間に次の描くように言われたのに何も手につかなかったし。
つまり、止まってる、動き出す、順調にまわり出す、調子に乗りコケる、
って感じでこの作品は物語のセオリーをきっちりと踏襲してるわけです。


「百花繚乱 サムライガールズ 1〜9話」
10月から一部の民放(6局)とAT-Xで深夜に放送してる新番組。
ShowTime・アニメワンで最新話無料配信中(他のサイトは有料配信)。
原作はライトノベル(HJ文庫)で読んだことは有りません。
※レンタルDVDはセルBD/DVDと同時リリース(1巻はリリース済)
現実と似て異なる世界。江戸時代に似ているけど現代っぽくもある時代。
ここ大日本と呼ばれる国は数百年にわたり徳川幕府の治世が続いていた。
幾度とない列強各国の侵攻も守護神のサムライ達によって退けてきた。
平誠20某年、霊峰富士の裾野の武應学園では武家の子女が集い学んでた。
この学園に転校してきた柳生宗朗は宿所となる柳生道場に訪れたのだが
誰もいないはずの道場には真田幸村、後藤又兵衛という先客がいたのだ。
豊臣方という理由で生徒会に追われてこの道場に隠れていたのだという。
そして彼女らと一緒にいた事で宗朗まで生徒会に追われることとなる。
目くらましで一時は逃れたものの先回りされて追っ手に囲まれてしまう。
その時、空が眩しく輝いて宗朗の元に空から裸の女の子が落ちてきた

とても特徴的な見た目の作品というのが最大の印象かなと。
何しろ墨絵っぽい独特のタッチで江戸時代っぽい舞台を描いているので。
PVの時から意欲的だと思ってたけど実際に見ると凄くインパクトあるよ。
それでも1話を見たときは見た目ほどは強く印象に残らなかったかな。
見た目は凄くエキゾチックだけど内容は普通のライトノベルというか。
いやまぁ、実際この作品(原作)はありふれたライトノベルな内容です。
アニメだと江戸時代をベースにした舞台なので妙に雰囲気があるけど、
原作だとたぶん江戸時代の文化が残ってる現代みたいな設定っぽいし。
美少女ハーレムっぽい構図でコメディとアクションを両立させてるし。
よくあるライトノベルを凄く特徴的な映像にしただけと言えなくもない。

最初は見た目以外はわりと普通(そこそこ見れるけど)と思ってました。
十兵衛のバカっぽいキャラもお約束過ぎて魅力的に見えなかったし。
でも見続けてるうちにキャラが見えてきてだんだん楽しくなってきた。
設定はあまりリアリティが無いけどキャラの反応は意外にまともだし。
ただの権力側の悪役と思ってた千(姫)が意外に良識的だったりするし。
安易に善悪で区分けするような安っぽい作りじゃないのが面白いなと。
強気に出るかと思えばみょーに純情だったりと可愛いとこもあったし。
千と半蔵の過去エピソードなんかいい話し過ぎて不覚にも感動したよ。

幸村も変な格好(禁句)をしてるけど洞察力があるし喋りも面白いし。
あいなま(おい)の自称愛の戦士の兼続もお馬鹿すぎて逆に可愛いし。
日常のシーンでコメディで畳み掛けつつラブ要素で雰囲気を出して、
時おり挿入される緊迫感あふれるアクションでメリハリをつけてる。
キャラをむやみに追加投入してこないので思い入れもしやすいし。
そしてバカやってるように見えて意外とストーリーに深みもある
全ての黒幕かと思った慶彦は黒幕ではなくて別に敵がいたりとか。
黒幕ではなかったけどやってことはとんでもなかったりするとか。
見続けてみたら第一印象よりもずっと面白かったというのが結論です。

ぶっちゃけ、わざとらしいエロ要素が無くても魅力は大差ないような。
地上波では黒い墨で見えなくなってるのに変わらず楽しめてるしね。
幸村のスク水をベースにした服も独特な表現でほとんどわからないし。
(原作がそうなので原作がそもそもイロモノ路線なのかも!?)
エロが売りと見せかけて意外にもエロはオマケだったという感じ。
ただのエロ作品だと思ってる人は先入観を捨てて見たほうがいいかも。


「探偵オペラ ミルキィホームズ 1〜5話」
10月から一部の民放(8局)でAT-X(1月〜)で深夜に放送してる新番組。
ニコニコ動画で最新話無料配信中。
キャラクター先行のメディアミックスプロジェクトの一つなのかな。
※セルBD/DVD・レンタルDVDは1/19からリリース
現実に似てるけど少し違う世界。トイズと呼ばれる超能力のある世界。
財宝を奪う怪盗がいて、怪盗を捕まえるために探偵が奮闘する世界。
目覚しい活躍を続けるミルキィホームズという探偵のチームがあった。
シャロ、ネロ、エリー、コーデリアの4人の少女からなるそのチームは
それぞれのトイズと抜群のチームワークによって大怪盗すら退けてきた。
そしてその日も宿敵・怪盗帝国の面々をビルの屋上に追い詰めていた。
しかしビルに落雷が落ち怪盗の姿は消え彼女らのトイズは消えてしまう。
トイズを失った彼女らはかつての優秀さはなく全くの役立たずだった。
あまりの体たらくに「ホームズ探偵学院」の生徒会長アンリエットは
3ヶ月でトイズを取り戻さなければ退学してもらうと宣告するのだった。
屋根裏に追いやられ解雇予告を突きつけられた彼女らの明日はどっちだ?

なんじゃこれ?とか言いたくなる作品です。
作品の体裁的には大きなお友達向けのキッズアニメみたいなもんですが、
キャラ付けとか内容が変な方向に吹っ切れているので……
上級者向けとか形容してた人がいたけど、なるほどとか思いました(爆)。
例えばコーデリカという見た目がお嬢様っぽいキャラがいるんだけど、
女の子同士の仲が良い光景を私のお花畑とか言う凄い妄想体質でして。
お花畑を守るために罪を被って悲劇のヒロインの境遇に陶酔するのです。

1話の印象は絵がキレイでギャグのキレはいいけどそれだけだったのに、
真の姿はキャラが変な方向に振り切れたトンでも作品だったと言う。
回を経る毎に変さが増幅し4話に至っては宮崎アニメのパロてんこもりで。
まともに作品を作る気無いのか?と言いたくなるほど脱線しまくってたよ。
これがどんな作品か知りたいなら4話ぐらいまで見たほうがいいと思います。
1話だけだといい意味でも悪い意味でもこの作品の本質が見えないので。

これを見ててなんとなく「おねがいマイメロディ」を思い出しました。
キッズアニメなんだけどいろいろ突き抜けてて上級者向けだったアレ(笑)。
微かに記憶があったので確認したらやっぱり監督が同じじゃないですか。
「おねがいマイメロディ」がキャラを変えて復活した感じかもしれない。
変な方向に凄くパワーアップして(いい意味で)ものすごく酷くなって(爆)。
あと絵は無駄にキレイです。3話までは。


「もっと To LOVEる 1〜4話」
10月から一部の民放(4局)でAT-Xで深夜に放送してる新番組。
原作は少年誌(ジャンプ)のマンガで1巻だけ読んだことがあります。
※レンタルDVDはセルBD/DVDと同時リリース(1巻はリリース済)
To LOVEるの2期です。1期と(コミックス同梱)OVAのそのまま続きかな!?
OVAで初登場(らしい)ナナとモモがいきなりリトの家に居候してるし。
OVAでやった(らしい)リトが女になるエピソードの第2弾もやってるから。
原作は1巻しか知らないので原作順に映像化されてるかは知りませんが。
続きでは有るけど大きなストーリーはないのでここから見ても大丈夫です。
キャラはいきなり大量に登場するけど見てるうちにだいたい分かるので。
大した内容がないので設定をよく知らなくても問題ないというか……

2期になって監督が変わったせいかキャラの見た目がずいぶん変わりました。
監督の同じ「かのこん」や「れでぃ×ばと」と似たタッチになってます。
キャラデザインの人は1期と同じでその2作とは違うのにナゼなのだろう。
構成も話を膨らませてた1期と違って毎回ショートの3本立てになってます。
ショート構成なのでラブコメ要素の深みがなくなってずいぶんおざなりに。
ギャグ要素も弱くなってスラップスティックとは形容しにくくなってます。
1期に比べてずいぶん浅くて薄くなったなというのが一番の感想かなと。
変わりにお色気要素だけは1期に比べてやたらとパワーアップしてます。
(おかげで地上波は頻繁にマスクされた真っ白い画面になってます)
エロ要素をパワーアップしてもいいけどそれだけじゃ楽しくないですよ。
1期は結構楽しかったのに求めるものと違う方向に行っちゃったみたい。
また巨大なタコとイカとエビが戦うみたいな暴走したのが見たかったのに。
キャラはそこそこ立ってるので楽しめはしますが。


「FORTUNE ARTERIAL -赤い約束- 1〜5話」
10月からテレビ東京系(5局)とAT-Xで深夜に放送してる新番組。
あにてれ・Newtypeチャンネル・ニコニコ動画で最新話無料配信中。
原作は18禁の恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
※セルBD/DVDは12/24からリリース(レンタルDVDは1/28から)
支倉孝平は設計技師の父親の都合で各地を転々とする生活を続けていた。
そんな生活環境だったので初めて会った人ともすぐ話せるようになった。
しかし転校続きだったので他人と深く付き合うことは今ままで無かった。
転校続きの生活と決別したかった孝平は全寮制の学校に入ることを決める。
そして小さい頃に少しだけ住んでいた場所にある修智館学園にやってきた。
果たしてここで孝平は今まで得られなかった深い関係を築けるのだろうか。

一言で言うとパッとしない作品という感じか。
ストーリーとしては成り立ってるけど取り立てて特徴がないと言うか。
見た感じでは手を繋ぎましょうと差し出してるのがテーマなのかなと。
孝平が修智館学園で人と交流していくのが作品のポイントなのかなと。
だからひたすら日常的な学園生活をイベントを絡め描いてるのかなと。
つまりは「けいおん!」あたりとやってる事はそう大差ないわけです。

そのわりに面白さとか印象には天と地ほども違いが有ったりしますが。
(同じエロゲー×角川×ゼクシズのCanvas2と比べても凄い差があるよ)
日常的な内容を面白く描くのは実はそんなに簡単ではないってことすね。
両者の違いが何かといったらやっぱキャラが生き生きしてるとこかなと。
「けいおん!」はキャラが生き生きとしてるから魅力的に見えるのです。
対してこちらはキャラが記号的で薄っぺらくてあまり魅力的じゃない。
記号的なキャラでいかにもな作り話を見せるので感情移入しにくいです。
主題も素材も悪くはないけど調理が下手糞だからまるで面白くないです。
原作ゲームとアニメスタッフのどちらが悪いのかまでは分からないけど。
この監督は毎度キャラがマネキンなので責任の何割かは有りそうだなと。
(kiss×sisが少しマシだったのは原作のおかげ?)

にしてもこの作品の吸血鬼と言う設定はあまりに軽いような……
1話で意味深に出てきたわりにかなりあっさりと正体をばらしてしまうし。
そもそも5話までだと吸血鬼である意味自体ほとんどなかったりするし。
瑛里華が孝平と握手の途中で逃げちゃったのも大した意味は無かったし。
意味が有ったのは吸血鬼の力で孝平の記憶を消そうとしたところぐらい。
果たしてこの先吸血鬼の設定に意味がある展開になるのでしょうか?

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