俺の妹の友達がこんなにラスボスなわけがない (10/11/21) 次へ 前へ
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更新日が押しまくりなので今週もコミックスの更新はありません。
(読み終わってはいるんですが)


最近アニメの枠で豊崎愛生さん(けいおんの唯)の新曲のCMが流れてます。
それ聞いて何か聞き覚えのあるみょーに好みの曲調だなと思ってたら
楽曲提供がクラムボンだったとは……一時期凄く熱心に聞いてたんだよ。
アルバムも3枚ほど持ってるよ。買ったのは今から10年ぐらい前だけど。
まだ活動してたことにビックリだ(おいおい)。

新曲の「Dill」はこちら(Sony Music)で視聴できます。
室内のシーンで後ろにいる3人がクラムボンの人です。
Amazonの方でも視聴できるけど最初の方なので良さがわかりにくいような。
視聴できる場合も切り出す箇所よって宣伝効果が全然違ってきそうだ。
Sony Musicサイトのやつ(PV)はCMで使われてるやつですね。
何度か視聴を繰り返してたら欲しくなってしまったじゃなイカ!!
アニメと無関係の歌なんて久しく買ってないというのに。


「俺の妹がこんなに可愛いわけがない 補足」
前回は尺が足りないことを延々と書いてただけなので書き落としたことなど。
今回も尺が足りてない(説明が足りてない)と書いてる気がするけど(汗)。

いろんなブログの意見を見て廻ったけどやっぱりアニメは説明不足みたいで。
あやせの行動について誤解というか違うように理解してる人が結構いるね。
あやせはただメディアに強く影響されただけじゃないんだよ。
キリスト保守的な性に対して厳格な家庭環境によって育まれた精神があって
それに思い込みの激しい性格とメディア情報による嫌悪の増幅が重なってる。
(表面的な設定ではあやせの母はPTAの会長)
エロに対する生理的な嫌悪感も家庭環境に大きく起因してるわけで。

だから実はあやせは京介の自爆発言の後でも完全に納得したわけじゃない。
あの程度で納得できるわけがないって言ってる人がいたけど正解なのです。
あやせは生理的嫌悪感と桐乃と関係を修復したい気持ちの間で判断に困って
京介の自爆発言を利用して桐乃との関係の修復を取っただけなのです。
桐乃の好きなものに対しては否定はしないけど理解もしないことにして。
あやせにとって桐乃の好きなものは精神の根幹を揺るがすものだけど、
自ら親友というだけあって理解はできないけど認めることにしたのです。
そのへん原作では「嘘つき」メールに曖昧なままでと書いてあったりする。

この程度で嫌いになるのは親友じゃないとか言ってる人もいたな。
これがあやせの精神の根幹に関わる設定だと知らないとそう思うのかも。
いやそもそも宗教の厳格な精神意識なんて日本では一般的ではないか。
敬虔なキリスト教徒にキリストを侮蔑するエロ同人誌を見せた感じ。かも。
精神の根幹にある禁忌に触れれればどんな関係でも亀裂は入るわけです。
それでもあやせ自体は桐乃となんとか関係を続けたいと思ったのです。
あやせが認められない桐乃の趣味をやめさせることで。
当然ながら桐乃はそれを断って二人は再び決裂して深く落ち込むわけです。

そーいやあやせが初登場の時に首にクロス(十字架)をしてたでしょう。
(あやせたんまだ天使とか言われてたシーン)
原作にはそれっぽい説明も設定もなかったはず(今ざっと確認してみた)。
原作のあやせの精神性を知ってたから、そー表現するのかと感心したよ。
バックボーンを丁寧に説明する尺がないので視覚で記号を見せたんだなと。
クロスでどの程度の人が理解できたかは定かではないけど(爆)。
ただのクロス型のアクセだとしか思ってない人が大半だったりして……

2話と5話は1巻と2巻のクライマックスで仕掛けが似通ってます。
ということはあやせ同様に父親も京介の自爆発言を嘘だと気づいてたり!?
そう指摘してる人が多かったけど、そー言われればそうだなと思ったよ。
18禁は規則としてはダメだから父親(しかも警察官)としては認められない。
だけどそこまでの話の流れで桐乃は勉強もスポーツも頑張ってるわけだし、
害がない以上は京介のものだということにして黙認したみたいな感じか。
例えば未成年はお酒はダメだけど害にならない程度なら黙認するでしょ。
(そもそもメディアによる悪影響って何の科学的根拠もないし)

ちなみに原作だとどうとでもとれるのでどちらが正解かはわかりません。
上に書いたように1巻と2巻のクライマックスの仕掛けがそっくりなのと、
父親が警察官で京介の嘘なんて簡単に見破れそうということを考えると
父親は嘘に気づいて黙認してる説は結構説得力が有りそうだなと思った。
5話で京介のために「偶然」(笑)アレコレ調べてた資料を出してくるけど、
これも桐乃のことだと気づいてたからかもしれないね。
あの家での桐乃と京介の対応の差(京介に外出先を聞かない)を考えると。
まぁ、京介の場合はそこまでの行いによる自業自得な部分もあるけど。

5話では父親の態度がツンデレだと多くの人が書いてました(笑)。
アニメは原作に比べて短いからわかるかなと心配したけど大丈夫のようで。
原作だとセリフで偶然を繰り返するので笑っちゃうほど露骨だったりする。
京介も心の中でそんな偶然が有るかよと突っ込んでたりする。

桐乃のエロゲー好きという趣味があざと過ぎるとか言ってる人がいた。
オタクというのは珍しくないとしてもその趣向はありえないだろうと。
まぁ、エロゲー好きがあざとい設定というのを否定する気はないけどね。
でもただインパクトだけを狙ってあの設定にしたわけじゃないんだよ。
桐乃はなんで妹ゲーが好きになったか自分でもわからないって言います。
それは決して嘘ではないけど、実は理由はわからなくはなかったりする。
重要なのは好きになった理由ではなく妹ゲーをやろうと思った理由です。
京介の質問の仕方のせいでそこは全く言及されてなかったりする。原作も。
恐らく設定の根幹に関わることなので意図してスルーしてるのでしょう。

これはあくまで原作を読んでの推測で正解という保証はしかねるけど。
恐らく桐乃は京介との冷え切った関係を何とかしたいと思ってたのです。
二人の関係も昔は普通だったけどあるきっかけで桐乃が奮起したのです。
その結果桐乃は超人になり京介はコンプレックスを抱いて離れていった。
桐乃が兄を軽んじたのではなく京介が離れたからあの関係だったのです。

アニメでも6話とか見るとわかるけど桐乃は京介が大好きなブラコンです。
(前回書いたけど)口でボロクソ言ってるのは本心じゃないのですよ。
桐乃が想ってるほど京介が想ってくれないから素直じゃない態度なわけで。
桐乃が妹ゲーに手を出したのは兄に構われる妹になりたかったからです。
たぶん最初は兄に好かれる妹像を知りたかったからじゃないかなと。
それが妹キャラの可愛さにやられて本来の目的からそれていったと(笑)。
(女性で可愛いキャラが好きなこと自体は別に珍しくもない)

ゲームの中の兄妹の関係に自分の理想みたいのを見てもいるかなと。
つまり京介が危惧したそのものを桐乃は意図してやってるわけです。
桐乃は否定してたけど口で言ってることが本心とは限らないわけです。
まぁ、恋愛関係とか肉体関係まで求めてるかは何ともいえないけど。
桐乃が京介に無理やり妹ゲーをプレイさせてるのも意識して欲しいから。
(勿論オタクとして自分の好きなものを布教したいというのもあります)
実際に3話の京介の行動を見てると桐乃の思惑が見事にハマってるわけで。

桐乃が妹ゲーをやる必然性は上に書いたとおりなわけで。
日本ではギャルゲーはエロゲーの一部だから結果的にエロゲーなのです。
てゆーかコンシューマ(ゲーム機)以外はエロなしがほぼ成り立ってない。
内容的にエロである必要がなくてもエロが無いとほぼ市場がないのです。
(桐乃はエロシーンは有っても無くてもいいみたいな感じです)
コンシューマのギャルゲーもエロゲーの(全年齢)移植が多いしね。
だから妹ゲーを追及しようとするとどーしてもエロゲーにせざるを得ない。
ギャルゲーに言及しながらエロを無かったことにする方が嘘っぽいよ。
神のみの桂馬だって大半はエロゲーだろ!とツッコミ入れたいぐらい。

と、ここまで書いた時点では原作を6巻までしか読んでなかったんだけど
7巻を読んだらそれっぽいことがハッキリと書いてあるね……
桐乃が「あのときは気持ち悪いみたいな顔をしたくせに!」と言ってる。
これ1話のあの人生相談のシーンの話ですよ。
にしても7巻のラストは結構衝撃的な展開だった。次が凄く気になります。
まぁ、読む前にそれをネットで目にしてしまったのはアレだったけどな。

ついでに公式サイトのWEBラジオのこと。
桐乃の竹達さんと黒猫の花澤さんの二人でやってるラジオ番組で
いくつかのコーナーで構成されてるよくあるスタイルになってます。
でも内容がオタク的な方向に偏ってるので聞いててとても面白いです。
(ここまで熱心に聞いたのこれ以外は化物語のあとがたり位です)
特に竹達さんがリアル桐乃になる「オタクっ娘あつまれー」が面白い。
ゲームとかアニメの話に凄い詳しくて喋り始めたら止まらない感じが。
というか竹達さんって筋金入りのオタクでまんま桐乃な人だったとは!
ギャルゲーをリビングでやってたとか勇者過ぎる遍歴が有ったりして。
(家にテレビが1台しかなければリビングでやるしかないけど)
好きが高じて声優にまでなってしまった人ですね。


「おとめ妖怪ざくろ 1〜7話」
10月からテレビ東京系(3局)とAT-Xで深夜に放送してる新番組。
あにてれ・ShowTime・ニコニコ動画で最新話無料配信中。
原作は青年誌(バーズ)のマンガで1巻だけ読んだことが有ります。
※セルDVD・レンタルDVDは11/24からリリース
現実と極めて似た世界、大正?に近い時代、改暦をした文明開化の時代。
妖怪が当たり前に存在していて妖人と呼ばれ人と共に暮らしている世界。
時の政府は人だけでは妖人による事件を取り締まるのは難しいからと
人と妖人が協力して事に当たるための組織として妖人省を設立する。
これは半妖のザクロと陸軍少尉の総角(あげまき)景のコンビを含めた
半妖の少女と陸軍の代表の少年たちが妖人の事件に対する物語である。

なんだかとっても少女マンガみたい、というのが一番の印象かな。
原作を知ってたから驚きは無いけどアニメだと原作以上にそう見えるね。
総角が花を散らしたりEDのデュエットとかそう作ってるとしか思えないよ。
知ってる人は知ってるけどこの作者は女性誌のBLメインで描いてた人です。
BLメイン→青年誌に越境→アニメ化なのはセキレイの人とそっくりっすね。
ただこの人はみょーに可愛い絵柄なのでBLよりも少女マンガ向きかなと。
(TLや百合も描いてたので余計にそう思ってた)
そーいう意味で女の子メインのこの作品は絵柄が生きるのでいい感じです。

青年誌に掲載されてるのに少女マンガにしか見えないのがアレですが(笑)。
鬼灯(ほうずき)と雪洞(ぼんぼり)の盛りヘアーは青年誌ではまず見ないね。
(「まりあ†ほりっく」でもやってたけど)
少女誌と青年誌の境界が昔より曖昧になって混血みたいのが増えてるし、
少女誌に載せにくい題材の作品を青年誌が引き受けてるという感じかも。
大手以外の青年誌は大手がやらない作品を模索しないとやってけないから、
バーズも女性誌の人を積極的に青年誌に描かせて新しい道を模索してるよ。
前はバーズに載ってたローゼンメイデンもそうして生まれたわけです。

話を内容に戻して、手元にある原作コミックス1巻と見比べて思ったことを。
内容は大筋でそのまんまで分量的にあまり削ってたり足したりしてません。
でも細部の表現や構成にはかなり大幅に手を加えて再構成してある感じ。
ただ原作をべたッと映像化するのではなく理想とする形に作り直してる。
原作のイメージを大切にしつつ内容がより印象的になるようにしています。
「青い花」もそうだったけどJ.C.STAFFはよくこーゆー作り方をするなと。
誰が監督でもそうなるのは会社の偉い人の作品作りの考え方なのかも。
(シャフトはほぼ全て監督が同じなので作りが似てるのは当たり前)

具体的に指摘すると、まずギャグっぽい表現が原作より抑えてあります。
あまりマンガチックな表現を使わず表情が豊かって感じにしてあります。
マンガに比べてアニメは映像がカッチリしてるので合わせたようです。
そして感情の変化のプロセスを丁寧にそしてわかりやすくしてあります。

4話のアレンジが特に典型的なのだけど。
アニメだと行きに薄蛍(すすきほたる)が人の目を気にする展開だけど、
原作だと行きから既に利劔と手を繋いで人目は気にしてなかったりして。
その時点で既に二人は夫婦みたいな信頼関係で結ばれてたわけですよ。
もちろんアニメでもある程度の信頼関係が積み重なってはいたのだけど、
能力を受けいれたのと傷を負ってまで助けてくれたのが決め手になってる。
それ以前とそれ以降でハッキリとした信頼感の変化を見せてるわけです。
ここなんか構成を少しいじっただけなのに劇的にいい感じになったなと。
それにして利劔さんの薄蛍への行為はいちいちカッコよすぎですよ。
二枚目なのにヘタレで情けない総角さんとはエライ差だ……

総角さんのヘタレっぷりも原作よりパワーアップしてます(笑)。
原作だとざくろにヘタレがバレるまではほとんど尻尾を出してないけど、
アニメは最初からヘタレっぷりを随所で匂わせるという徹底っぷりだし。
ヘタレを隠すためにわざとらしく猫をかぶった二枚目な態度をとるし。
それで人間なんて!と思ってたざくろがクラっと来るのがまた面白いし。
原作だと総角さんの態度が猫をかぶってるのがその時点ではわからない。
ざくろもフツーに美形にコロっと行ってるようにしか見えないのです。
ここも内容はあまり変えず見せ方を変えてるだけでずいぶん違う感じに。

すっかり見た目に反してヘタレのレッテルが貼られた総角さんですが、
意外と頑張ることもあって、それでざくろも見直したりするのでした。
1話の雷獣のところでも桜と桐を助けるために飛び込んでいったしね。
助けたのはいいけど腰が抜けてみんなにヘタレが知れわたりましたが(爆)。
ここ実は原作だと桜と桐を助けるプロセス自体が無かったりする。
ざくろがここは総角少尉に任せようと押し出してみんなにバレる展開です。
とらドラ!もそうだったけど底意地が悪く見えるのは削る方向にあるね。
そのアレンジの結果で総角さんもヘタレだけど憎めない感じになってる。

この作品のよいところは映像がとても丁寧で雰囲気があるところです。
回を重ねることで次第にそれぞれのキャラの事情が見えてくるところです。
そして人と妖人のコンビが互いに心を通わせていくラブっぽいところです。
一つ一つの無関係な事件を積み重ねながら主要キャラを描いてるのです。
事件が主ではなく、事件に絡めて主要キャラの人間模様を描いてるのです。
(あまり主要キャラの事情が絡まない話はすっ飛ばしてたりする)
だからキャラに思い入れがしやすくて作品全体に思い入れしやすいのです。
この作品が意外と人気があるのはそのへんかもしれないね。
最初は凄く低かったから少女マンガ風味はやっぱダメかと思ってたのに。
※今のデータならかなりの確率でスマッシュヒットします


「そらのおとしものf(フォルテ) 1〜6話」
10月から一部の民放(8局)で深夜に放送してる新番組。
Newtypeチャンネル・ニコニコ動画で最新話無料配信中。
原作は角川系(少年エース)のマンガで1巻だけ読んだことが有ります。
※セルBD/DVD・レンタルDVDは12/24からリリース
1期は途中までしか見てないんで経緯はいまいち良くわからないけど、
イカロスとは別にニンフという未確認生物まで智樹と同居しています。
(確か前回見た分の最後にニンフの初登場シーンが有った)
同じエンジェロイドだけどイカロスよりずっと人間的な反応をします。
イカロスとニンフは制服を着て智樹と同じ学校に通ってたりします。
謎はどーなった?と思うほど二人を含めて普通の日常を過ごしてます。
そんな日々を破るように新たな刺客(アストレア)が空から降ってきた。

キャラが増えてるのに状況はちっとも進展してない?とか思ったよ。
謎を追い求める物語よりもエロと悪ノリに尺がずっと偏ってるからか。
今回初登場のアストレアも第一印象とは違って凄いバカキャラだし
(第一世代は処理能力の問題でそれぞれ能力に欠けがあるらしい)
あまりにストレートなエロバカ路線なのでいっそ清々しいほどです。
今回も毎回歯止め無く暴走しててサービス満点なので楽しめはします。
智樹のセクハラ行為はちょっとやりすぎな気がしますが……
作風は好みではないけど、よくこんなことを考えるなと感心はします。
前回も書いたけど私的には謎を探求する方向のほうが好きなので。

ちなみに今回のシリーズは多少謎の核心に近づく展開にはなってます。
空美町の上空にあるシナプスの正体もやっと目にすることが出来たし。
6話の最後に智樹の夢の真相(全容)についてもほぼ明らかになったし。
最初からこっちの方向で作ってくれたらもっと楽しめたのになと。
エンジェロイドが人の中で楽しく暮らすのも一つの主題では有るけど
あそこまでのエロと悪ノリは無くても作品は成り立ったわけだから。
エロと悪ノリが無かったから売れなかった可能性も高いけど……
しかしみんな刺激に慣れたのか今作は前作ほどの人気はなかったり。


私の兄がこんなにカッコイイわけがない (10/11/7) 次へ 前へ
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またすっかり更新日が開いてしまいました。ブログに広告が出てる……
いろいろやってたんです。いろいろやってて見る間も書く間も無かった。
そのことについてあれやこれや書こうと思えば何百行でも書けるけど、
それをやると更新日がさらに遠のいてしまうのでここでは書きません。
ちっとも日記としての機能を果たしてないな……


「俺の妹がこんなに可愛いわけがない 1〜5話」
10月から一部の民放(8局)とAT-X/BS11で深夜に放送してる新番組。
ShowTime・アニメワン・Newtypeチャンネル他で最新話無料配信中。
原作はライトノベル(電撃文庫)で全巻持ってます(大ファンです)。
※セルBD/DVD・レンタルDVDは12/22からリリース
高坂京介はごく平凡な高校生。何もかも並で大した趣味も持ってなかった。
対する妹の桐乃は学業でも部活の陸上でも県の上位に入るほどの優秀さで。
さらに磨かれたルックスと服装センスで読者モデルなんかもやっていた。
京介には桐乃はあまりに高スペックで気後れのする距離のある存在だった。
いつの頃からかまともに会話することもない冷え切った関係になっていた。
しかし運命の気まぐれで京介は桐乃が隠してた意外な趣味を知ってしまう。
桐乃の趣味なんてどうでも良かった京介が軽い気持ちで肯定をしたことが、
桐乃の中では重大な意味を持って、京介の大きな転機へと繋がるのだった。
その日の深夜、桐乃は京介をビンタで叩き起こし部屋に招き入れ言った。
「人生相談があるの」と。

とりあえず「とても面白いです」と書いておこう。
原作と大差ない内容だし原作ファンなんだから面白くて当然ではあります。
と言っても原作と違うのはダメって意味で言ってるわけではないですが。
原作が面白くてファンで、原作と大差ない内容なら面白くて当然ってこと。
ちなみにキャラの見た目は原作イラストがそのまんま動いてる感じです。
原作イラストを描いてる当人が(別名義で)キャラデザインしてるからね。
ただ原作ととても近い内容(構成)だからこそ気になる部分も有ったりして。

アニメの内容が原作をほぼトレースしてるから余計思ってしまうんだけど、
内容がキツキツというか尺の配分に苦心(苦戦)してるのが見えるのでした。
多少のシーン移動をしてるところも有るけど大筋は原作を通りなのです。
でもアニメの尺と原作のページ数の関係でかなり細部が端折られている。
小説とアニメは媒体の質が大きく違うから全てを再現するのは困難だけど、
この作品にとってディテールのオタク描写は結構キモだから痛いでした。
オタクネタに京介が驚いたり突っ込むシーンは原作だと大量にあるのです。
原作にはもっともっと笑えるシチュエーションが有るのにとか思うのです。

アニメ化をすると原作の方がずっと面白いとかいう人が必ずいるのです。
その手の人は大概は原作ファンで言うことが納得できる場合も有ります。
大差ないとかアニメの方がいいと思える場合でも、その手の人はいます。
(涼宮)ハルヒ(の憂鬱)ですら原作の方がずっと面白いって言う人いるし。
ハルヒのアニメの内容って原作ほぼそのまんまじゃないですか。
長編1本あたり5〜6話もかける贅沢な構成でト書きまで語りで再現してて。
あそこまで小説のエッセンスを残さずに映像化した作品は他にはないよ。
そして短編なんかアニメの方がマシになってるのが多い(EEは別として)。
それでも(どこがか知らんが)原作の方がずっと面白いとか言うわけで。
原作ファンの言うことなんて話半分に聞いておけとか言いたくなります。
他人事のように言ってるけど、ここに書いてあることもそういうこと。

細部がいっぱい端折られてる理由は原作1巻あたり3話の配分だからです。
いい最終回だったとか言われた3話は1巻のクライマックスだったのです。
あやせが怖い5話は2巻のクライマックスで6話は2巻で飛んだ内容かなと。
(麻奈実の話は原作だと4話のAパートとBパートの間に入ってる)
とらドラ!なんて1巻あたり2〜3話構成で見事に内容を再現してたから、
3巻あればストーリー構成的にはだいたい再現できると言ってもいいかと。
実際この作品も細部が端折られてるだけで構成はちゃんと再現してるし。
ホントの本質な部分はちゃんと削られずにきっちり映像化してるわけで。
京介と桐乃の関係を描いたさりげないシーンとかちゃんと出てくるし。
例えば4話で加奈子が京介を馬鹿にしたら桐乃が黙っちゃうところとか。
つまり馬鹿にした口をきいててもそれは必ずしも本心では無いってこと。
だからアニメスタッフは描くべき優先順位はちゃんと理解してるのです。
1巻が3話構成だから細部を端折らないと収まらなかっただけなのです。

とらドラ!が2話構成でもどうにかなってるのはセリフが凄く多いからで、
セリフを削って言葉での説明を映像で感じさせるようにしたからですね。
結果というか副産物でアニメの方が情感描写が凄くパワーアップしてた。
しかしこの作品はセリフが多いわけではないので整理しても大差はない。
ディテールはオタクなネタに関する描写やそれに対する感慨なわけで。
それによって物語のリアリティとか説得力とか共感性を増してるのです。
オタクの価値観を京介が外から見て驚いたり突っ込むのが楽しいのです。
尺の都合でそのへんがかなり削られてるのが実に勿体無いという感じ。
せめて1巻あたりあと1話あればもっと盛り込めたのになと……
でも原作ファンとしてはそうできない事情も理解できてしまうのでした。

1巻3話のペースということは1クールで4巻の最後までやるのでしょう。
※放送は1クールです
確かに4巻が最もキリがいいし、最後には二人がいい感じになって終わる。
続きが気になる凄くインパクトのある終わり方をしますが。
私がもしアニメの企画を立てたとしても4巻までと考えるんじゃないかな。
それに1巻4話構成で3巻までだとあまりキレイには終われないんだよね。
3巻のクライマックスで京介が桐乃に対して感じてた感情を理解するので、
3巻の内容をすっ飛ばして4巻をやるというのもあまり誉められないし。
キリのいい4巻の最後までを1クールでやるには他に選択肢は無いのでした。
よーするに一番の問題は1クールが12〜13話という放送の体裁なのでした。
無茶な話だけど1クールで16話とかできれば問題なく丸く収まったのです。
(化物語は12話だと魅力が削がれるからと15話構成にしてたなと)

アニメのスタッフも尺が足りてないのは十分に承知してると思われます。
その証拠に放送された5話のうちちゃんとOPとEDがついてたの1回だけです。
5話のうちOP映像がついてたの3回だけでEDに至っては2回しかありません。
(OP映像がついてない回にはEDか本編のラストにOP曲が流れてます)
なんかEDクレジットを見てると毎回OPとEDが存在してるっぽいんですが。
ED曲なんて全話違うので本来なら毎回ついてないといけないわけだし。
つまり少しでも尺を確保しようと(本来ある)OPやEDを削ってるわけです。
もしかしたらかみちゅ!のようにDVD/BDでは内容が少し増えてるかも!?

尺が足りなくてディテールがかなり端折られてるのは仕方ないんだけど、
それによって説明不足になってる気がする部分が何箇所か有ったりする。
私は原作を知ってるから説明不足でも情報が補完されて問題はないけど、
アニメから入った人はちゃんと理解できるのだろうか?と心配になったり。

例えば2話の桐乃が初めてオタクのオフ会に行くエピソードのこと。
地味子(麻奈実)のアドバイスを伝えるところまでは原作そのまんまです。
しかしその後の内容はざっくり端折られてなぜか京介と秋葉原にいたり。
少なくともこの時点で京介と桐乃は仲良く秋葉原に出かける関係じゃない。
実際に原作でも一緒に秋葉原に出かけるけど、その前段階が有るわけで。
アニメでも秋葉原の路上でやるけど桐乃がついて来てと言ってるのです。
もちろんそんな殊勝なお願いではなくて来て当然みたいな態度でね(笑)。
尺の都合で秋葉原の路上のシーンと合成しちゃったので何か変な感じに。

ちなみに原作だとコミュニティに入るという提案にも躊躇するのでした。
桐乃と同じような趣味だと男性で年上が多いだろうから不安だみたいに。
だったら同性ばかりのコミュと「オタクっ娘あつまれー」を選ぶのです。
そしてオフ会に参加することになって、心細いからついて来てって流れ。
もちんそんな殊勝なお願い(以下略)
アニメの女装がどうとか美形に生まれてとかは原作だとここの話です。
その後も桐乃は京介を変態にしてでもついてこさせようとするのでした。

オフ会をやる店の別の場所で(何もできないけど)見ててやるって提案も、
苦し紛れで(ついていく)意味がないと思いつつ口にした提案なのです。
なぜか桐乃はそれでいいと納得して逆に提案した京介は驚くわけです。
京介の主観描写の原作にはなぜ?とかすっ呆けたことが書いてあったり。
ここに限らず桐乃のセリフと京介の主観は事実を語るとは限らないです。
アニメだと一歩引いて見せてるので桐乃の内心が分かり易いっすね。
しかしそれ以外は説明が端折られすぎで説明が足りてるのか心配です。
1話はなかなかいい感じだったのに2話は端折り具合が目立ってアレレと。
あと夏コミに行く4話もかなりざっくり端折られてたなと。

2話で端折られた内容で削らない方が良かったと思ったのは。
沙織の「普段はもう少し大人しい女の子なのですよ」という自己紹介。
あの凄い(キモオタ然とした)格好も口調もあくまでキャラ作りの一環で、
本当の姿はこうじゃないんですよという、ツッコミどころ満点のシーン。
原作を読み進むと分かるんだけど実はこれホントのことだったりする。
桐乃と同じようにリアル世界とオタク世界のギャップが凄い人です。
(原作6巻の話なんで今回のアニメではやらないと思う)

つまりコミュの管理人として皆を楽しませるためにああ振舞ったのです。
あの格好が相応しいかは何ともだけど、みんなに信頼されてる感じだね。
(参加者の大半はシックなスタイルで実にそれっぽい感じになってた)
明らかに浮いてた桐乃だってオフ会のために考えて装って来たわけだし。
黒猫の気合の入りすぎなゴスロリコスプレだって桐乃と同様なわけです。
それが場違いだったりやり過ぎだっただけで装った想いは同じなのです。
バランス感覚に欠けてるあたりが実にオタクらしいとは思ったかな。
このへんの説明がアニメだと削られてたけどちゃんと分かったのかなと。
アニメが面白かったならなるべく原作も読んだ方がいいんじゃないかな。

もちろん削られてるだけじゃなくアニメで追加されてる要素もあります。
特にアニメとかゲームの内容が実際に動いて見えるのはアニメならでは。
そもそもメルルもマスケラも原作だと内容の描写ってほとんどないので。
内容の説明って桐乃と黒猫が互いに言い合いをしてるセリフの中だけ。
だから実際にぬるめる動く(笑)映像で見せられると感慨深いものがある。
ちなみに原作を読んでてメルルからイメージしたのはリリカルなのは。
キッズ向けだからプリキュアかセラムンだろうけどバトルのイメージで。
マスケラはセリフ回しが仰々しい厨二展開だからシャナあたりかと(爆)
それにコードギアスをプラスしたイメージで考えてました。
マスケラ(堕天した何たら)はイメージしてたよりもカッコよかったよ。
黒猫の元ネタのクイーン・オブ・ナイトメアは凄い貫禄が有ったすね。

4話で内容がざっくり削られてしまったのはシスカリ限定ディスクのとこ。
削られたディテールは他にも有るけど黒猫がスタッフを負かすところ。
アニメだと信じられない凄い腕前で黒猫が勝っちゃうとしかわからない。
スタッフが使ってたキャラは新作のキャラで技はまだ誰も知らないのに、
黒猫はそれを使ってどんどん技を入れてスタッフに勝っちゃうのです。
そんな有り得ない話にもちゃんと種明かしがしてあるのです。原作だと。

黒猫はコマンドを入れる時にキャラが微妙に動くのと手の動きを観察して
未知の新キャラの技を覚えると言う信じがたい離れ技をやってたのです。
それを聞いた桐乃はあんた変態じゃないのと……
あそこは桐乃のために黒猫が趣味じゃないゲームに参加したのが重要で、
そのへんの詳細な説明は本質じゃないから削っても問題は無いとはいえ、
あそこまで説明を端折っちゃったら疑問に思う人もいるんじゃないかと。

4話で削られてた内容で一番印象に残ってるネタは。
桐乃が企業ブースで手に入れた戦利品の抱き枕を抱えてるエピソード。
京介がそれを何に使うんだと聞いて抱いて寝るに決まってるじゃんと。
すりすりしたり匂いを嗅いだりするよと、女の子のいい匂いするよと。
それは自分の匂いだ!と突っ込みつつ呆れてるのが凄く楽しかったよ。
桐乃の見た目とは裏腹な業の深すぎるオタクな感じがよく出てるし。
アニメでも既に十分に描かれてはいるけど、これは入れて欲しかった。
何度も言うように尺的に入れられなかったのは十分に理解してるけど。
こんな感じなのでアニメが面白かったなら原作も読んだ方がいいよと。

3話と5話でも削られてる内容は有るけど結構ちゃんと再現されてます。
ストーリー的にポイントになる回なので尺を重点的に配分してるから。
(そのせいで2話と4話にしわ寄せが来てるわけです)
この作品はよーするに桐乃の好きなものを守るために京介が頑張って
桐乃が京介に対して失っていた信頼と絆を取り戻していく展開です。
1話が「恋をするわけがない」だし、実際恋をするわけではないけど、
冷え切っていた二人の関係が次第に近くなるので恋に似てると言える。
そして桐乃は時おり素直で可愛い表情を見せるようになるわけです。
その時の京介の驚きがこの作品のタイトルになってるのです。

この京介が頑張るというところがこの作品の最も重要なポイントです。
3話と5話が特に典型的だけど自分が泥を被ってまで守ろうとするとこが。
(おかげで対外的にはすっかり変態性癖の持ち主ってことになってたり)
助けて欲しいところで手を差し伸べ、趣味を認めて相手もしてあげてる。
見た目はカッコいいわけじゃないのに、凄く魅力的でカッコよく見える
男が主人公ならヒロインキャラが可愛かったり魅力的なのは当然だけど、
主人公はと言うと一体どこに魅力が?とか思えるのも少なくないわけで。
だからこそ当たり前なはずの主人公が魅力的なのは大きなウリなのです。
「私の兄がこんなにかっこいいわけがない」なところがウリなのです。
今期の一番人気なのもそこが受け入れられたからではないかなと。


「神のみぞ知るセカイ 1〜5話」
10月からテレビ東京系(6局)とAT-Xで深夜に放送してる新番組。
ShowTimeで最新話無料配信中(1話も無料)。
原作は少年誌(サンデー)のマンガで1巻だけ読んだことが有ります。
※セルBD/DVD・レンタルDVDは12/22からリリース
桂木桂馬はギャルゲーオタクで攻略したヒロインは1万人に達していた。
桂馬はゲームの女の子が全てで精度の低いリアルはクソゲーと考えてた。
攻略の天才でその筋では「落とし神」と呼ばれ崇められていたりもした。
そんな桂馬がいつものようにアドバイスを求めるメールを読んでいたら
ある女を攻略して欲しいが可能か?という妙に挑戦的なメールがあった。
いいだろうと返信したら、次の瞬間に空から変な女の子が降ってきた。

その奇妙な格好をした女の子はエルシィという名で自分は悪魔だと言う。
地獄から逃げて人の心に潜った魂を回収するバディに桂馬を選んだらしい。
心の隙間に潜った魂を回収するにはその人の心を満たし追い出すしかない。
女の子を落とす神様なら恋をさせるのも容易いだろうからという話だった。
信じがたい話から逃げようとする桂馬にエルシィは首が取れますよと言う。
悪魔とした契約を違えたら首のリングによって頭が切り落とされるらしい。
こうして桂馬はギャルゲーの知識でリアルの女の子を攻略することになる。

これの原作を読んだ時に面白い設定だなと思ったのを覚えてます。
でも理論先行で感情というか感覚的な要素がおざなりな気もしたなと。
わりと美形っぽい見た目で頭良さそうな妄言を口走るのも痛い感じだし。
発想は面白いけど調理の仕方は手放しで誉められないという評価でした。
それでもこの前に描いてたぱっとしない作品よりは断然マシだったけど。
で、アニメで見た印象として原作を読んだ時よりも厭味がないかなと。
桂馬の声の印象や喋り方でカッコつけてもみょーにバカっぽく感じるから。
(桂馬の声がバカテスの明久と同じで次回予告もどことなく似た感じ)
見た目は原作通りわりと美形っぽいし言動も原作そのままなんだけどね。
厭味な印象が弱くなることで発想の奇抜さが前面に出たのは良かったかな。

まぁ、ギャルゲー知識でリアルの女の子を攻略というコンセプトのわりに
(作中では)リアル側の女の子にちっともリアリティが有りませんが(爆)。
往年に比べて低年齢化したサンデーなので変にマンガチックに見せてるし。
(クロスゲームは往年と全く雰囲気が変わってないので逆にビックリ)
ラブコメ作品でよくある記号的で薄っぺらい女の子キャラでしかないから。
あまりギャルゲー(理想)とリアル(現実)の女の子の違いが見えないのです。
だからメタなラブコメのはずが巷によくある普通のラブコメでしかない。
違いはギャルゲーのお約束を使って女の子にアプローチをするぐらいです。
そこを新鮮で興味深いと感じるか、失礼だと感じるかは人によりそうです。
私はラブ要素ありのコメディ作品としてそれなりに面白いと思ったかな。

3話まではそれなりと思ってたけど4話は3話までよりずっと面白かった。
クリアが難しいギャルゲーなんてあるかよ!と思ったらバグゲーとは……
確かにバグってループしてたり落ちたりしたらクリアできるわけがない。
発売を26回延期して発売したけどバグだらけでメーカーは結局潰れたとか、
豪華な特典満載の限定版とか、この回だけみょーにリアリティが有る(笑)。
それだけではなくバグっておかしな展開をアニメ的に見せてるのが面白い。

ゲームをアニメにした作品は数有れどバグを映像で見せたのは史上初だね。
変な状態なってるのを映像で見るのがこんなにシュールで面白いとは。
まぁ、実際にゲームで同じところを繰り返させられたらぶち切れそうだが。
キャラ絵柄や挿入歌とED曲の曲調までちゃんとエロゲーっぽくなってるし。
妙なリアリティと映像のインパクトと雰囲気の徹底っぷりで楽しかった。
1話からずっとこのレベルなら結構いい線まで行ったんじゃないかなと。
ちなみに原作では青山美生の次の話はこれじゃないです。オリジナル!?

4話の挿入歌とED曲がなんだかefっぽいなとか聞いてて思ったんだけど、
クレジットを見たら作曲が当人(天門さん)だった。作詞もminoriの人。
挿入歌はバイオリンだしEDは曲調がまんまだしわかる人はわかりそうだ。
実はゲームもなぜかefを思い出したよ。設定に全く共通点はないのに。


「えむえむっ! 1〜5話」
10月から一部の民放(6局)とAT-Xで深夜に放送してる新番組。
ShowTime・アニメワンで最新話無料配信中(1話も無料)。
原作はライトノベル(MF文庫J)で読んだことは有りません。
※セルBD/DVD・レンタルDVDは12/22からリリース
砂戸太郎は女性に乱暴や罵倒をされると快感を覚えてしまうドMの変態。
今の性癖のままでは人に恋をしても相手にされないだろうとわかってた。
だから生徒の願いを聞くという噂の「第二ボランティア部」を訪れた。
そこでは自らを神様と呼ぶ美少女・石動美緒が優しげに迎えてくれた。
相談に来た砂戸太郎だが自分の性癖を話す勇気がなくて帰ろうとする。
その瞬間、美緒の態度は急変して砂戸太郎を投げ飛ばし足蹴にした。
そして砂戸太郎を自分でもダメだと思いながらも快感に浸るのだった。

とりあえず変態と変人ばっかりのアニメだなと。
タイトルやキャッチコピーから変態アニメなのはわかってはいましたが。
主人公の砂戸太郎(なぜか名前はサド)だけがドMの変態なのかと思ったら
周囲の人も女装ナルシストやロリコンやら変な性癖の持ち主が多いし。
美緒も含めて役付きに普通の人はいないと思ってだいたい合ってます(爆)。
そしてみんなして性格づけが極端なのでまるでリアリティが有りません。
ノリも真面目に変な性癖を扱うのではなくギャグで笑い飛ばしてるし。
マンガ的でスラップスティックなギャグ作品と認識した方がいいかと。

でもそのわりに重い話を挿入したりするのでバランスが取れてないです。
そこ以外のキャラが薄っぺらいので共感しろと言われても困るって感じ。
延々とバカをやっていきなり美緒は人との付き合い方がわからないとか。
シリアスとギャグが融合してないからとって付けたようにしか見えない。
雨の中を救急車も呼ばずに走るところなんかはギャグみたいだったけど。
まさかあそこは砂戸太郎を魅力的に見せてるつもりだったのだろうか!?

そこ以外にもキャラの行動がおかしいと思えるシーンが有ったり。
特に嵐子の砂戸太郎に対する態度がラブコメ的にはとてもおかしいです。
男性恐怖症でさらにドMの変態で近づきたくもないのはまぁいいとして。
にも関わらずちょっと話を聞いて貰っただけでいきなり好意を持つとか。
好感度の数値が壊れてるクソゲーかと……なんて精度が低い女だ!(桂馬)
好感を持ってるのに近づくと(男性恐怖症で)殴るとか筋が通ってないし。
設定的にWORKING!に被ってるけどそれよりキャラ描写が薄っぺらい感じ、
他のキャラもどこぞで見た感じばかりで劣化コピーの集合体に感じます。
それでもやり方次第ではもう少しはマシなアニメになったのかな!?

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