マンガ作りに必要なこと (11/1/12) 次へ 前へ
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COMEEのコミPo!ショートコミックコンテストのおかげかはわからないけど
コミPo!マンガのレベルが急上昇して置いてきぼりを食らってる今日この頃。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?とか言ってみるテスト。
上を見上げても上手くなるわけではないので私は地道に行きますよ。

コミPo!のおかげで絵が描けないのにマンガを作れるようになって、
やっとのことでオリジナルのギャグ4コママンガを3本ほど作りあげた。
※3本目は今回の記事に一緒(↓)に載せてます
そんな生まれたばかりの赤ん坊のようなマンガ作りの初心者ですが、
読む方は自分で言うのもアレだけど常人の想像を絶するレベルだったり。
マンガの蔵書が1万冊とかあるわけですよ……
もうね、マンガ読みのプロを自称してしまおうかとかバカを言ってみる。
それだけ読んでても作る能力にはそのまま直結はしないわけですが(汗)。

でも山のように読んでるので自分の技術レベルは客観的にわかります。
何が足りてて何が足りないか指摘されるまでもなく自覚しています(爆)。
わかっててもどうすれば足りない部分を補えるのかがわからないのです。
求めてる形があってもどうすればそうできるのかがわからないのです。
足し算と引き算しか出来ない人に微分積分を理解させるのは無理でしょ。
つまり一つ一つ技術を積み重ねていかないと目標に到達できないのです。

マンガを山ほど読んでいれば感覚的にはマンガの技法が頭に入ります。
それが必要な時に必要な形で取り出せるとは限らないですが……
だから既存のマンガをトレースしながら記憶を再構成していくわけです。
そうしてより実践的に構図の流れやコマ割のパターンを覚えるのです。
求める構図を再現するにはどう操作するかという操作練習にもなるので。
ただこの手法には欠点が有るのでした。

初心者が独学でやる手法として既存の作品をトレースするのは普通です。
そしてその手法をとった場合にわりと陥り易い問題点が有るのです。
それは変なクセがついてしまうこと。特にトレース元の影響が甚大です。
リスペクトとか影響を受けたとかいい感じに言えないこともないけど。
そしてもう一つは基本的な技術が穴だらけになりかねないということ。
基本を網羅的に覚えるのではなく応用から基本を身に付ける手法なので。
このへんは幅と数をものすごくこなせばどうにかなるかもしれない。

と言うわけでマンガ表現の本を読んだ方がいい気がしてきたわけです。
きちんと体系的にマンガ表現の基本理論を覚えたほうがいいかなと。
もちろん表現の実践になるので既存のマンガのトレースもやりますよ。
理論(知識)と実践の両輪でやった方がおそらく効率的だと思うので。

思い立ったら吉日というわけで早速店頭でその手の本を物色してきたり。
さすがに日本はマンガ大国だけあってマンガ技法の本は大量に有ったよ。
でも大半は絵を描く方向に偏ってて求める内容の本はそんなになかった。
あまり大量に有っても選べないので結果的に良かったというべきかも!?


話は変わって、マンガを作るのに必要な要素は何かという話。
必要な要素をものすごく乱暴に分けるなら以下の3つになります。

・内容・ネタ(ストーリー・キャラクター・舞台設定)
・演出・表現技術(ネーム・コマ割・構図・装飾)
・作画

マンガは表現の形が違うけど質的にはとてもアニメに近いものなので
アニメの制作工程を(乱暴に)分解したのと似た感じになるわけです。
ちなみに上の3つを(乱暴に)アニメに当てはめるとこんな感じ。

・企画・構成・脚本
・コンテ・演出・撮影(後処理)
・作画(+彩色)・背景

多人数で制作されるアニメではこのように演出(コンテ)と作画は別です。
まれにコンテと演出と作監と原画を一人でやってる場合もありますが。
(個人制作のアニメも当然ながら全部一人でやってますね)
そーいうスーパーマンな人のレアケースはとりあえず置いといて。
ここで言いたいことは作画と演出には別の技術が必要って事なのです。

マンガはアニメと違って基本的に一人で作るものです。日本では。
原作の人が別にいることは有るけど実際にマンガにするのは一人です。
アシスタントはあくまで作画の手伝いで内容に(普通は)影響しないし。
マンガを描く人が演出から作画までを全部一人で担当してるわけです。
それが普通であまり演出と作画を分けて考えたりはしないのです。
絵が描けないのに表現技術だけ磨いたってどうにもならないのだから。
今まではならなかった、と言うべきか。

コミPo!によって絵が描けなくてもマンガが作れるようになりました。
キャラを配置して表情とポーズを選んでセリフとマンプを配置すれば
技術を何も持たない人ですらマンガっぽい体裁は出来上がるのです。
素材まで全部入りでとにかくお手軽にそれっぽいモノが作れるのです。
一つ一つの要素は既存のソフトでも可能で組み合わせれば出来たけど
圧倒的に手軽で速くできて内容に注力できるのが素晴らしいのです。
(その分自由度が低いけど)

しかし誰でもできるのは、あくまでマンガっぽい体裁だけなのです。
コミPo!が手助けしてくれるのは作画と表現のパターンだけなのです。
一つ目の内容と二つ目の演出は自分でどうにかしないといけません
そこをどうにかしないと「マンガっぽい体裁」からマンガにはならない。
実際コミPo!の習作作品でもマンガになってないのが結構あったりして。
コミPo!以外でも絵が上手いのにマンガはド下手糞な人が結構いるしね。
(絵を描く技術とマンガを作る技術は別だといういい例と言うか)
差し障るので具体的に誰とかどれとか言いませんが。

そして今の自分に足りない技術もまさに内容と演出なわけです。
それはつまりコミPo!以外の要素は全て足りないと言ってるわけだ(爆)。
内容はまだ救い様があるけど演出力があまりにへっぽこ過ぎなのです。
これでその昔アニメの演出家を夢見てたとか恥ずかしくなってきます(汗)。
ちなみにこれは実話。だからアニメの制作工程を少しは知ってるのです。

ここで前のマンガ技法の本の話になるわけです。
マンガ技法の本の内容が作画ばかりなのは描けないと話にならないからで。
作画と演出の境界を意識しない以上はまず絵を覚えることになるわけです。
ことマンガに関しては演出に相当する部分はその上のステップなのです。
だから初心者を対象にしたマンガ技法の本ではあまり触れてないのでした。
コミPo!やコミPo!的なものが普及してマンガ演出を知りたい人が増えれば
もっとその手の内容を扱った本が増えるかもと期待してしまいます。

漠然とした話ばかりではアレなので買ってきた本を紹介しておきます。
具体例のない漠然とした話ほど役に立たないものはないので。
マール社から出てる漫画バイブルシリーズの「コマ割映画技法」って本。



全5巻の漫画バイブルのシリーズは演出的な要素を多く扱ってる感じで。
さすがにまとめて買えないので(金もないし)中身をパラパラと確認して
コマ割とか見せ方を一番メインに扱ってるこれを買ってみたのでした。

グラフィック社とかいうところからも山のように漫画技法の本が出てて
ここにも構図とかコマ割を扱った本が何冊かありました。
パラパラと中を見た感じではこっちの方が初心者向けな気がしたかな。
私でも知ってることが載ってたりするので。
具体例の多さと内容の掘り下げ具合で私はマール社のほうを選んだけど、
自分の目で自分の求める情報が書いてあるのを選ぶのが良いと思います。
正直なところ自分の選択した本が正しかったかあまり自信がないので。
でも、とりあえずこの本と既存の漫画のトレースで技術を磨こうかなと。

あと「コミック 文体練習」と言う本も凄く気にはなったのだけど
残念ながらパックされてて中身が確認できませんでした。
Amazonのレビューを見る限りこちらの求めてるのはちょっと違う!?


こんな状況なのでショートコミックコンテストには間に合いそうにないね。
表現したいものが今の表現技術ではとても実現出来そうにないし。
映像的であまり内容がないというか、ほぼ表現力で決まる題材なので。
(かなりダイナミックにコマ割をしないと全く話にならない)
それでもギリギリまでは粘ってみて不完全でも形になれば出そうかなと。
もしももっと簡単にできるネタが思いついたならそっちにするかもね。
マンガ演出以上に魅力的にキャラを描くのが苦手だったりするので、
表現力に頼らない普通の内容のマンガの方も敷居が高いけど……
ああああ、なんか前途多難です。
4コマでしょーもないギャグをやってるのが私の器に相応しい感じ(泣)。


また話は変わって、マンガのタイプ(体裁)の話
マンガをこれまた乱暴にタイプ分けすると以下の3種類になります。

・(純)4コママンガ
・4コマ体裁ストーリーマンガ
・通常レイアウトのストーリーマンガ

これ以外に1コママンガと言うのが有るけど
あれはマンガの体裁だけで完成するので別物として除外して考えます。
上の3つの違いを際立たせるコマ割りもストリーも存在しないので。
(私は1コマ物はマンガ体裁のイラストだと思ってます)

そして上の3つの中でマンガとしての難易度が高いのは3つ目です。
4コマ系はコマ割の形とかサイズとか配置を工夫する必要がないので。
体験版が4コマしか作れないのは初心者でもなんとかなるからです。
コミPo!というソフトを使いたいと思う層を考えれば妥当な選択です。
最初に試してみるのが4コマなのもそれが最も簡単に作れるからです。
あくまでも見た目の話ですが。

もちろんコマの流れや繋がりは4コマ体裁でも必要になってきます。
それはマンガを作るためには必ず会得しないといけない技術なので。
そこをどうにかしないと上に書いたマンガっぽい何かにしかなりません。
コミPo!マンガの4コマ作品に一番その手のが多いのは必然なのです。
この人はまだ基本が分かってないんだなと温かい目で見てあげよう。
温かい目で見てください(おい)。

4コマの中で(純)4コママンガと4コマストーリーマンガは別物です。
ぱっと見は同じように見えるけど全く別の要素で成り立っています
(完全に分離してるわけではなく両方の要素を備えてるのも有ります)
旧来のギャグとかシュールな4コママンガが(純)4コママンガ系で、
最近主流の萌え4コマ作品はほとんどが4コマストーリーマンガです。
あんなの4コママンガじゃねぇとか言われるのはその違いが理由です。

(純)4コママンガと4コマストーリーマンガの違いは以下のとおり。

(純)4コママンガ
基本は1本の4コマで完結。4コマを越えたストーリーは不要。
ネタさえあればキャラは立ってなくても成り立つ。
必ず4コマで落とす必要がある。構図は単調でも成り立つ。

4コマストーリーマンガ
4コマでテンポを形成してるだけで全体で一つのストーリー。
ネタはそれなりでもいい、とにかくキャラを立てる必要有り。
4コマで落とす必要はない。構図はそれなりに工夫が必要。

よーするに4コマストーリーマンガはコマ割の特殊な普通のマンガです。
4コマ体裁だとメリハリが弱くて(表現のインパクトに頼れないので)
極めてキャラ立ちに依存するという面白い傾向が出てきたわけです。
そうして「けいおん!」などの萌え4コマの隆盛が発生したのでした。

ストーリーマンガを描きたいけどコマ割に自信がないような場合は
とりあえず4コマストーリーマンガな体裁でやってみるとよいのです。
4コマストーリーマンガを作ることでコマの流れや構図を身に付けて
通常の体裁のマンガにステップアップしてくのがいいんじゃないかと。
私としても今の(純)4コママンガの次に4コマストーリーマンガに挑戦し
最後に通常の体裁のマンガを作るという行程を考えていたわけです。
つまりコンテスト用に思いついたネタは次の次の段階だったのでした。

(純)4コママンガはマンガ技法的には最も初心者に向いてます。
ストーリーもキャラ立ちも不要だし構図を工夫しなくても成り立つから。
とにかくネタがあってちゃんと落ちればいいのです。
実はその「ちゃんと落ちればいい」のが結構難しいわけですが。
マンガ技法的には最も簡単だけど面白くするのは簡単じゃないのです。
ストーリーマンガとは全く別種のテクニックが必要になるわけです。
コミPo!マンガの4コマ作品はちゃんと落ちてないのが多いです……


さらに話が変わって、ギャグ4コママンガの技法の話。
マンガ作りの初心者が無謀にもギャグ4コママンガの技法を語りますYO!
ここに書くことが全てではないけど、こうすればそれなりにはなります。
自分でギャグ4コママンガを作ったことで理論の正しさを確認したので。

まずギャグ4コママンガに必要なのはボケです。これは絶対です。
4コマで閉まらないのも落ちてないのも全てはボケてないからです。
どうボケるかを考えのが4コマのネタ作りと言って間違いないです。

1コマ目と2コマ目は普通に進行して3コマ目か4コマ目でボケます。
3コマ目でボケる場合は4コマ目でツッコミを入れるのが多いです。
4コマ目でボケる場合は同じコマにツッコミを入れたりします。
このように一見するとボケとツッコミがセットのように思えます。
でも実はボケさえあれば必ずしもツッコミは入れなくていいのです。
ツッコミはボケたのをボケだと際立たせるため入れるものなので、
(ツッコミを入れないとボケだとわかりにくいのも有るので)
ボケ自体にインパクトが有ればツッコミは入れなくてもいいのです。

例えばオリジナル1作目の「取れちゃった」がツッコミ不在な例。
あれだけインパクトのあるボケならツッコミはいらないのです。
逆に「ナウなう」みたいにボケが弱いのはツッコミが必須です。
ツッコミを入れてもまだ弱いのでさらにもう1回ボケてるわけです。

ボケを際立たせるために突っ込まずにボケ倒すと言う技もあります。
ツッコミ不在でボケにボケで対応することでボケを際立たせる手法。

再構成マンガの「神のCHI☆KA☆RA」がボケにボケで対応してる例。
明らかに変なセリフ(ボケ)に感心をすることでボケ倒すわけです。

4コマ目にボケを入れる場合は3コマ目に勢いをつけたりもします。
普通に歩いてきて穴に落ちるよりスキップしてて穴に落ちる方が
より穴に落ちた時のバカさ加減が際立ってくるということです。
ボケをより際立たせるために効果的に前ふりを入れるわけです。

ここでやっと新作である3作目のオリジナルが登場。



1コマ目と2コマ目は通常進行だけど3コマ目でインパクトをつけて
4コマ目で全く逆方向に落としてるのです。
実はこれ最初に考えた時はスキンヘッズの方がボケだったのでした。
髪が無いのにどこがヘアカタログだよ!みたいな感じで。
でもスキンヘッズならやり方次第でスタイルとしても成り立つけど、
エキセントリック盛りヘアーはどーにもならんなとボケを交替した。
スキンヘッズを何とかカッコよくしようとマンプで装飾してたら
最初に考えてたのよりインパクトが増して結果的に良くなったなと。
(白と黒なのでパンクとかビジュアル系っぽい衣装にしてみた)

ちなみにこの変な盛りヘアーは残念ながら私のオリジナルじゃないです。
犬ビレさんのお試し4コママンガを真似てより変にアレンジしただけ。
髪のオプションをバラバラの変な色にして余分にごてごてつけるという、
普通なら絶対に選択しないであろう手法をあえてやってたの目にして、
目から鱗と言うか「その発想はなかったわ!」と衝撃を受けたのです。
コミPo!に限らず道具って使う人の工夫次第で差がつくのを痛感したよ。

おまけで既存のマンガをコミPo!で再現したのを1つ追加。



これも3コマ目で軽く勢いをつけて4コマ目でボケて(ツッコンで)ます。
きらら系みたいな萌え4コマ作品は全体に緩く流れてることが多いので、
ここまできっちりボケて落とすことは実は珍しかったり。
前後が緩く繋がってて4コマだけ切り取っても意味不明なのも多いし。
だから切り取って単独で成り立つ4コマを選ぶのも勉強になるかも!?
ちなみにこれはまだゲスト掲載なのでコミックスになるかは未知数です。
まずは連載されるようにならないと。

と言うわけで、
(ここまで読んだ人がいるか不明だけど)参考になりましたかね?


この後、今回こそいろんな人の作例を紹介しようと思ってたけど
長々と書きすぎて(時間がかかりすぎて)力尽きたのでまたの機会に。
ブックマークだけがどんどん増えていくよ……

実は上の内容の概要をコミPo!で解説マンガにしようかとも思ったけど
文章を書くだけでえらい時間が掛かってしまったので挫折しました。


久しぶりに年賀状を作ってみた (11/1/4) 次へ 前へ
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明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしく。

今年は久しぶり(8年ぶり)に年賀状を作ってみました。
せっかくコミPo!を入手したのでそれを使って。



他の人が作ったコミPo!の年賀状に触発されて挑戦してみたものの
今ひとつ思ったようなレベルには到達できませんでした……
操作レベルもまだまだだけどレイアウトの経験値が全く足りてないなと。
まぁ、前に作ったのは既存のデザイン素材に文字を乗っけただけだし
今回は絵はともかくレイアウトは自前なのでこれが実力ってことすね。
キャラ絵がついてて華やかなのは昔のよりも良いんじゃないかなと。

比較のために昔作った年賀状も載せておきます。
(ホームページ容量の都合で撤去してたのを復活しました)

1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年

デキがもうひとつな私の年賀状でコミPo!の実力を語るのもアレなので
他の人が作った年賀状をいくつか紹介しておきます。

穢れた力さんの うさぎバージョン年賀状 おなごバージョン年賀状

見えないかもしれないけど上の年賀状はこれを参考にしました(汗)。
ウサ耳人間とうさぎを抱えた人間なら面白いかもと考えたわけです。
比較できるレベルになってませんが……
このウサ耳人間バージョンは首まわりを結構調整してあるみたい
ポーズ選択画面でのイメージとはずいぶん違うものになってます。
このへんは実際に操作しながら覚えていくしかないんだろうなと。

ちなみに私の年賀状でウサ耳の方(こみぽ)がかがんだポーズなのは
背を伸ばしたポーズだと耳か足が切れてしまうからだったりして。
前にも書いたけど全身が納まる程度までしかカメラが引かないので
余計なオプションがついてるとキャラ枠に収まらないのでした……
同じキャラを2枚重ねする手法を使えば出来るのに後で気付いたけど。
そんなトリッキーな方法じゃなくてもっと引けるようにしておけと。

いまざきいつきさんの よ〜せ〜とあたし年賀状

コミPo!の作品を見てる人には常識のいまざきさんの年賀状。
これはそんなに凄いことはやってないように(私には)見えるけど
アイテムの配置とかサイズの選択がやっぱり並のレベルではないなと。

FrisbeeDolphinMさんの 着物バージョン年賀状

着物なんて無いのにどう実現してるのかと思えば輝きを並べてんのね。
※上のリンクからコミPo!ファイルもダウンロードできます
確かにデキはするけどテキトーに並べていてはこうならないですよ。
明確に完成したイメージを元にアイテムで描画していく感じなので。
バラの模様をこんな使い方するなんて私には想像できなかったよ……
ちなみに目のとこにもいろいろ重ねて印象を変えてます。芸が細かい。


過去の年賀状を見てて思ったけどいろいろなフォントを使ってるなと。
実はこのへんのフォントは久しくHDDに入ってませんでした(汗)。
マシンが壊れたりOSを乗り換えたりして環境を改めて作り直した後に
画像加工をすることがなかったからフォントを入れなかったのです。
ソフトをインストールすると勝手に入るのしか入ってなかったわけです。
せっかく山ほど買って持っていたのに……
(買ったのは何年も前の話です)

そんなわけでこれまた長い間の懸案だったフォントの選別をしました。
せっかく入手したコミPo!をもっと活用するためにも、ってことで。
手持ちのフォントを全てHDDにコピーしてざっと種類毎に分類して、
種類毎に印刷見本を作って(PDFとして)、使いそうなのを選んだのです。
簡単に書いてるけど確か一連の作業で2日ぐらい掛かったはず……
時間が凄くかかるのがわかってたから先延ばしにしてたわけですよ。
今までフォントが入ってなくても全く困ってなかったしね。

フォントがあるとどう変わるかを実際に試したのを載せておきます。
前回作ったやつのフォントだけ差し替えたバージョンを。
比べやすいように差し替え前(左)のと差し替え後(右)のを一緒に。

比較例がブログだと入らないので別ページにしました

差し替えたバージョンは元ネタにかなり近いフォントを選んで有ります。
差し替え前のに使ってるフォントは知らぬ間に入ってたフォント(汗)。
(どのソフトがインストールしたのかわからないってこと)
やっぱりちゃんとフォントを選択するとずいぶん印象が変わるなと。
マンガにとっては文字も画面を構成する絵のひとつなわけだから。

ついでにフォントを選別してた時に浮かんだアホな4コマを(オリジナル)。



去年のうちに先行してpixivにアップしてたコレです。
デザインのいいフォントを散りばめたおかげで見た目だけは上等な感じに。
見た目がどんなにマシになっても内容がしょーもないのは変わらないけど。

参考までに使ってるフォントを書いておきます。
題字が FG角ゴシック体Ca-B
2コマ目のかなめのセリフが DFクラフト遊W5
3コマ目のタイトルが FGセイビミナトB
3コマ目の本文と2コマ目のツッコミが GTタイプバンク明朝M
4コマ目の勘亭流が DF勘亭流 オチてないよが DFPOP1体
古印体が FGC&G半古印 ムキーが FG創英イオリ体1
残りの通常フキダシが RFナウ-MB

どこでどんなフォントを使ったらより適切なイメージを与えられるかは
商業誌の作品をいろいろ観察して真似てみるといいかもしれない。
もちろんある程度は妥協しないとお金がいくら有っても足りないですが。

この後もしょーもないネタはいろいろ思いつきました。
やらないといけないことが山盛りでこの後はひとつも作ってないけど。
それでも創作する手段があると意識が違ってくるのだなと痛感したり。

4コマじゃないシリアスで少しページ数のあるネタまで思いついたよ。
今の(自分の)表現技術で思った感じに表現できるかは微妙だけど。
自分の中で思い描いてる予定表の中ではもっとずっと先のレベルなので。
もっと既存のネタや他人の表現を真似て操作法を覚える必要が有るし。
それでも何とか完成させてCOMEEのコンテストに参加できたらいいなと。
参加することに意義がある(汗)という意味で。

ところでCOMEEは最近コミPo!マンガに占拠されてるけどいいのかね?
公式とタイアップしてコンテストやってるから仕方ないとはいえ。
手描きで頑張ってる人にとても申し訳ない気がするんだけど……
コミPo!を除外して表示するモードとかも付けたほうがいいような。

まぁ、機能とか操作性とかはそれ以前の(論外な)レベルですがね。
ページを画面いっぱいにしか拡大できないと文字が読めないじゃん
仕方ないのでFirefoxで画面拡大(CTRL++)を使って見てます。
※IE6だと画面のレイアウトがぶっ壊れます
作品ページを開くたびに閲覧数が加算されていくのもどうかと思う。


この後、他の人のコミPo!作品を紹介しようとか思ってたんだけど
(他のことをやってて)今回は時間が足りないのでまた機会に。


フォントの話のついでで安価なフォントパッケージを紹介しておきます。
もっと高いプロ用のフォントは和文フォント大図鑑あたりを見てね。
私は言及したり評価したりできるレベルじゃないので。
フリーのやつも数が多すぎて手に余るので自力で頑張れってことで。
※和文フォント大図鑑でもフリーフォントは紹介されてます
基本的な書体と特徴のあるデザインはフリーで集めるのは大変なので
安価なパッケージをひとつ買ってしまうのが手っ取り早くていいと思う。
コミPo!すら高いという人はフリーので頑張るしかないですが。
どっちにしろ上を見たら(金銭的にも)キリがないので妥協は必要です。

手描き系のフォントに関してはフリーの方がいろいろと選べると思う。
パッケージのは整いすぎや崩れすぎやクセが強すぎなのが多いので。
私は うずらフォント を入れてみたよ(まだ使った作品はないです)。

DynaFont プラチナパック TrueType for Windows



フォントパッケージに価格破壊を起こした先駆者の最新パッケージ。
なんと和文フォントが258書体も入ってる。手描きフォントも多い。
かなり幅広く網羅的で珍しいフォントでもウエイト違いが揃ってる。
持ってて損はないです。私は書体少なかった頃のしか持ってないけど。
※自分で作って自分で(同人誌とか)売る分には商用可

TrueTypeWorld ValueFontD2



Windows付属のフォントやオフィスに付属するフォントを作ってる
リコーのフォントパッケージ。ある意味純正のオプションフォント。
数的に他に比べると見劣りがするけどここにしか無いのが結構あります。
特に創英企画の書体(イオリ体とか)が含まれてるのは今はこれだけです。
※商用(一次利用)は別料金(1書体2万ぐらい)なのでご注意

FONTWIRE 3400 for Windows



いくつかのフォントメーカーのフォントがごっそり入ったパッケージ。
アーフィック・C&G・日本リテラル・システムグラフィのが中心かなと。
網羅的だしフォント数も多いし結構いいパッケージだと思われます。
次のFONT×FAN HYBRIDとは収録書体が結構かぶるのでよく比較するべし。
※商用(一次利用)可能

FONT×FAN HYBRID



商品のコンセプトがFONTWIRE 3400とそっくりで中身もとても似てます。
こちらはアーフィック・C&G・日本リテラル・TYPE C4のが中心かなと。
網羅的だしフォント数も多いしこれも結構いいパッケージですね。
FONTWIRE 3400とこれはライセンスもかなり緩いので使いやすいし。
※商用(一次利用)可能

丸徳フォントパック



個人使用に限定してニィスのフォントをごっそり詰めたパック。
ゴシック漢字と明朝かなを組み合わせたマンガ用フォントもあります。
全体的にフォルムが柔らかいのでマンガ用途には結構向いてると思う。
デザインが気に入るならオススメです。私はここの書体が結構好き。
個人用で質が落としてあるみたいなので印刷だと問題が出るかも!?
※商用に関しては何も記述がない

Fontcity4



伝統的字体の採用とOASYS専用文字が入ってるのが特徴のパッケージ。
書体は他より少なめだし基本書体のデザインが他より見劣りしたりする。
メジャーどころは一応は揃ってるし面白い書体も有るにはあるけど。
※商用に関しては何も記述がない

FontGallery Deluxe CD Super 2 (販売終了)



キャノンが中心で進めてたFontGalleryシリーズほぼ全部入りパッケージ。
基本的なのから面白いデザインまで幅広くて使えるパーケージ。でした。
C&G・日本リテラルのはFONTWIREやFONT×FAN HYBRIDで手に入るけど
たかデザインのフォントなどは今では安価に入手する方法がありません。
創英企画のもTTWのは抜けが多いので大半は安価に入手できないし。
ほんとに惜しいパッケージをなくしたものです……
※使用ランセンスが書体ベンダー毎に違う


買ってもいいけど一万円前後はさすがに手が出ないという人は
アプリケーションにバンドルされてる書体を狙うといいです。
書体が高かった時代は付属フォント目当てに買いあさったものです。
安価なフォントパックが増えアプリケーションの値段が下がったので
フォントがバンドルされることは昔に比べたらずいぶん減ったけど。
それでも年賀状印刷ソフトあたりには今でもいろいろ付いています。

例えば 筆王2011 Select版 なんか2000円でフォントが色々ついてる。
142書体とか書いてあるけど漢字フォントは20〜30書体ぐらいだろうね。
※具体的に何がついてるかサイトに書いてない
それでも昔の値段に比べれば十分すぎだろうという気がしますが。
今現在何も持ってないならこれだけでもずいぶんとマシになるかと。
ただしリコーのフォントはライセンスに注意が必要です。


今年一発目のアニメの感想に行く前に2010年の私的ベストについて。
上位はほぼ決まってたので早めにとりあえず版を作ろうと思ったのに
結局は年明けになってしまいました……

今年もコメントが1回しかないのや途中までしかないのばかりです(汗)。
「けいおん!!」なんてほぼ毎週見てたのにコメントが全くないし。
一番のお気に入りスタッフのはずの新房×シャフト作品なんて
余裕がある時に見ようと後回しにしてたら一つも最後まで見れてない
てゆーかコメントが落ちた荒川UTB以外は簡単なチェックしかしてない。
年明けるまでに「それ町」だけは見てコメントを書くつもりだったのに。
新作がどんどん減ってるのに状況がまるで改善しないのは何故でしょう。
見るのが無くて困る事なんて永久にないかもしれない……

肝心の私的ベストの内容のこと。
1位のレールガンは最終回を見た時にほぼ2010年の1位を確信しました
2009年のとらドラ!同様に。そしてなんと2年連続で同じ監督ですよ。
ちなみにシリーズ構成の水上清資さんはダフネに続いて1位は2度目で、
アニメ制作会社のJ.C.STAFFなんかダフネととらドラ!で3度目です。

新房さんの絡みでシャフトを押してるように見えるかもしれないけど
実はアニメ制作会社で一番気に入ってるのはJ.C.STAFFだったりする。
会社の偉い人の方針なのか作品の方向性が好みなことが多いので。
注目してるスタッフも居るけど誰が作ってもわりと好みになるのです。
シャフト作品は単に監督を筆頭に好きなスタッフが作ってるからで、
新房さんと愉快な仲間たちが居なくなったら他と同じ扱いになるよ。

にしても1位と2位(ソラノヲト)と4番目(けいおん!!)に入れた作品は
サブキャラやゲストキャラ以外に男キャラが居ないという偏りっぷり。
そーいう意図で選んでるつもりは無いのに結果的にそれっぽいなと。
「百合スキー」の称号を貰えそうという意味で(笑)。
まぁ、百合姫を創刊号からずっと買ってるから言われてもいいけど。
ああ、そーいや「ささめきこと」の続きをまだ見てない……


とある科学の超電磁砲(レールガン) OVA
去年の10月にリリースされた30分の単発OVA。
※セルBD/DVD・レンタルDVDはりリース済
AT-Xの元旦のテレビシリーズ一挙放送に連動して放送されたものです。
ビジュアルブック付属DVDに収録されてた#13'も一緒に放送されました
※5分ぐらいで13話の中にあった1シーンみたいな感じの内容

テレビシリーズが好評だった(大ヒットした)ので制作された番外編です。
スタッフはテレビ版と全く同じでノリも当然ながらテレビ版と全く同じ。
時期的にはテレビ版(24話)の後ではなく13話の少し後の話みたいです。
(当麻がまだ記憶を無くしてない頃だし)

ストーリーは美琴が最近正体のわからない視線を感じるようになって、
それと同様の事例がネットで都市伝説として囁かれてたみたいな導入。
そして美琴以外の3人が視線の正体を調べて犯人を追い詰めていく展開。
美琴はというと一人で突っ走っちゃうので(後半エピソードの前だから)
3人は下手に情報を与えず側面から手助けするという感じになってます。
つまり美琴は知らなかったけど4人で協力して捕まえた形になるのです。
エピソードの構造としては脱ぎ女の話と眉毛女の話を足した感じかなと。
まさにテレビシリーズの延長線上という感じの内容だったなと。
もしかしてテレビシリーズの枠に収まらず没にした話だったりして!?

テレビ版の後に作ったモノなのでフォロー的な要素もいろいろ有ったり。
美琴はレベルアッパー事件の立役者として注目を浴びてたみたいな話とか。
テレビ版でも時々登場した変なジュースがいっぱい出てきたりとか。
苺おでん(どんな味?)に絡めて初春が苺が好きみたいな話も出てきたよ。
苺柄のパンツを穿いてたし#13'では苺の匂いのサンオイルを塗ってたし。
初春が学舎の園にあるパティスリーのケーキをやっと食べられたりとか。
(3話も食べてるシーンはないけど初春の分を持ち帰ってはいるはず)

オープニングとエンディングは曲も映像も新作されてます。
1話限りのテレビシリーズの番外編OVAの場合はそのままが多いのに。
テレビシリーズが大ヒットしたから感謝を込めて新作したって感じかも。
OPの4人の日常を切り取ってフィルムに収めたような映像が凄くいい!
テレビ版のOP映像はストーリーやキャラのポイントをまとめたもので
この作品の主題である4人の仲の良い光景を見せてはいなかったから。
後半のエンディング映像で簡単に描かれてはいましたが。
あと、なんか「けいおん!」みたいな方向性の映像だなとも思ったよ。
「けいおん!」にバトルを足したような作品だから相応しいわけですが。
※この作品は本伝の禁書目録よりもけいおん!に近い

OVAということでテレビシリーズよりも表現的に過激かというと、、、
銭湯に入るシーンがあるけどテレビ版も1話にシャワーシーンあるしな。
放送する時は多少湯気が濃いかもぐらいで普通に放送できそうな感じ。
内容的には#13'の方がサービスサービスって感じの内容だったかなと。
※エロくはないです
まぁ、背景やキャラ絵がやけにキレイなのはOVAって感じがしました。
テレビシリーズも全編にわたってとても高いレベルで安定してますが。

ついでに#13'の話も。
初春が美琴にサンオイルを塗ってあげるシーンを岩陰から見てた黒子が
媚薬入りのサンオイルを初春のサンオイルに(転送して)潜ませるのです。
そして起きるちょっとした騒動という展開。オチはOVAと同じだったり。
5分しかないし内容もしょーもないので買ってまで見る内容じゃないです。
DVDとかのオマケみたいな感じ。これもビジュアルブックのオマケだし。

もうひとつついでにテレビ版のDVDのコメンタリーについて。
最近全巻借りれる状態になったのでまとめて借りて聞いてみました。
※OVAは競争率が高くてまだ借りれない
お金があったら買い揃えたいんだけど先立つものが……
レンタル版にも映像特典とコメンタリーは(たぶん)全部ついてるみたい。
それを聞いて思ったのは作品の内容にろくに触れてねぇ!だったかなと。
メインの声優さんが時々作品に触れつつ身近な事を喋ってるだけなので。
まぁ、化物語みたいのが例外でむしろこっちの方が普通では有りますが。
さすがに最終回のコメンタリーだけはちゃんと内容に触れてたよ。
ラストのあたりでかな恵ちゃん(佐天さんの人)がAR中に泣いてたとか。
スキルアウトのエピソードでスタッフがみょーに盛り上がってたとか、
小西さん(黒妻の人)カッコイイー!とかそのへんが印象に残った話です。

ちなみにAT-Xの一挙放送は(見てられないので)BGMにして作業してました。
何度も見て内容をしっかり覚えてるから画面に集中しないでもすむし。
好きな作品の音(BGMとか)を流してると気分が乗って能率がいいので。
でも音だけでシーンがわかるから盛り上がるところをつい見ちゃうね(汗)。
(そーいう問題が有るからいつもはサントラを使うのです)
果たしてトータルで能率は良かったのでしょうか!?

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