ただいまアニメ欠乏症 (09/12/22) 次へ 前へ
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アニメを見てる時間もコメント書いてる時間もねぇーー!
って全く同じフレーズを半年ぐらい前にも書いたな。
毎週見てたレールガンすら11話以降見てないし……
つまりこの2週間ほどアニメは何ひとつ見てないってことですよ(泣)。
(それどころかテレビ番組を全く見てねぇ)

なんとか更新ネタを作ろうとサントラ名盤ネタを書き始めたものの
2時間ほど書いても全く終着点が見えてきませんでした(爆)。
これならレールガンを7話分見て書いたほうがまだ早いかもしれん。
その分量なら見て書いても順調に行けば5〜6時間ぐらいだろうし。
(順調に行かないともっと時間がかかるけどな)

と言うわけで書きかけのサントラ名盤ネタは将来のネタとして保留。
書くの忘れてたとらドラ!のDVDの話↓を思い出して書いてみました。
忙しくて書くのを忘却しただけで借りたのはそんな前じゃないですよ。
人気集中で借りにくくて最終巻が借りれたのは今月に入ってからだし。
※レンタルの最終巻が出たのは9月末


とらドラ!のDVDの話に行く前に前回の動画配信ネタの後日談を。
つい最近だけどバンダイチャンネルの仕様がいきなり変わりました。
今までのWindowsメディアを使った配信からFLASHを使う動画配信に。
まさか書いた内容がこんな短期間で陳腐化するとは思わなかったよ。
その新タイプの方式は今までに比べてずいぶん画質が良くなった気が。
裏技が使えなくてテレビ画面で比較できないので保証はしませんが。
PCから直にビデオ出力しないと録画も出来ないし……
色が不正確だからパソコンの画面ではあまり見たくないんだけどな。
正直言って今まで以上にレンタルの方がマシになった感じです。

この新方式への移行の過程でSo-netとDISCASでの配信が終了しました。
使い道のないSo-netのポイントを使ういい方法だと思ったのに……
Tポイントでレンタルしてないタイトルが見れると思ったのに。
まぁ、Tポイントは普通にレンタルで使えるからいいけどさ。

ちなみになぜかDMMだけは未だに旧方式のまま配信されてます。
画質は悪いけどある方法を使えばテレビにも持っていけます。
すっとこのままなのかそれともいずれ新方式に変わるかは不明。


「DVD とらドラ! 1〜9巻」
気持ち的には全部買い揃えたいけどお金がないのでレンタル版です。
いつか揃う日が来るといいね……
(似たようなことを書いたef1期はなんとか全部揃えたよ)

前にも少し書いたけどセル版の1巻が4話収録でレンタル版の1〜2巻が
それぞれ2話収録なのでディスクが分割されてることになります。
セル版の2巻以降とレンタル版の3巻以降は3話収録でそのままです。
セルとレンタルで巻番号が1つずれてる以外はそのまま対応してます。

映像特典はセル1巻分だけディスク分割の過程で省かれてしまったみたい。
セル2巻以降のはディスクの内容が全く同じなのでそのまま入ってます
つまりノンクレジットOP・EDの1つ目だけがレンタルには入ってません。
ノンクレジットOP・EDはコレクターズアイテムなので実害は無いですが。

本編は1話だけ1'30"ほど長いです。1話からOPがついてるので。
それ以外は違いは無いみたい。本編にEDが被ってるのもそのままです。
細部の作画修正とかは詳細に見比べたわけじゃないのでわかりません。
詳細な比較以前に通して見返してる時間が無かったのですが……
借りて中を見ないのは間抜けなので映像特典だけは何とか見ました。

と言うわけで映像特典の話。主な映像特典としては
ショートの新作アニメ「とらドラ! SOS 〜食いしん坊万々歳〜」が4本。
セルは2/4/6/8巻に収録でレンタルだと3/5/7/9巻に収録されてます。
声優さんの登場する実写映像のとらドラ!体験記が2シリーズ4本。
「デコ電に挑戦」はセルの3/5巻とレンタルの4/6巻に収録されてます。
「オレンジタルトに挑戦」がセルの7/8巻とレンタルの8/9巻の収録です。
全部で8本なのに1巻には入ってなくて8巻には2種類入ってたりして。
おかげでレンタルでも全部見れるわけですが。

「とらドラ! SOS 〜食いしん坊万々歳〜」は
一言でいうなら食い物をテーマにしたしょーもないショートギャグです。
見た目は気の抜けたSDだしそれぞれにみょーなキャラ付けがされてるし。
ファミレスのメニューを使ってグルメアニメっぽいネタをやってるしで。
毎回読みきりで同じパターンを繰り返します。最後だけ少し違うけど。
あまりに気の抜けた代物なので本編のイメージで見ると唖然とします(爆)。
特に後半の切なさ炸裂してる展開との落差が凄まじい……
4本でちょうど1話分だからもっとマシな内容の続きものだと思ったのに。
まぁ、映像特典の新作ショートアニメなんてたいがいこんなもんですが。

「とらドラ!体験記」は
声優さんが登場して作中の何かを実際にやってみるよくあるやつです。
上に書いてあるとおりデコ電とオレンジタルトを作る内容になります。
登場する人はデコ電が竜児(間島淳司さん)と大河(釘宮理恵さん)の人で、
オレンジタルトが竜児と亜美(喜多村英梨さん)の人です。
スタチャのお約束声優の堀江由衣さんは珍しく登場しません

中の人(声優)が登場する実写の映像特典もわりと定番ではありますが、
面白さがピンからキリまであるというのが今までいろいろ見た感想すね。
あまりお金がかかってないのでセンスがストレートに出るというか。
声優さんを眺めるしかないグラビアビデオなのは勘弁して欲しい……
(ハルヒの映像特典のことですよ)

そんな実写の映像特典の中でこの体験記は結構見れる方だと思った。
基本的に何かに挑戦したのを見るのは誰がやってもわりと面白いので。
さらに挑戦するテーマと挑戦するプロセス次第でさらに面白くなるし。
これの場合はデコ電とオレンジタルトを作るテーマ自体が興味深いすね。
デコ電なんて見たことはあっても作ることはないので面白かったよ。
文字で説明されるよりプロセスを映像で見れたほうがわかりやすいし。
お店の人がアドバイスしてくれるのも試したい人には参考になるだろう。
あんな感じにちまちま何かを作るの好きだから実際にやりたくなったよ。
過剰装飾は嫌いだから自分の携帯にはやりたくないけど(おい)。

オレンジタルトの方はちゃんと料理をしてること自体に驚きが(爆)。
アニメDVDの映像特典でまともに料理をしてるの初めて見たよ。
画面を見てたら自分でも作れそうな気がする内容になってるのです。
こっちも見てたら実際に自分でやってみたくなったよ。
※材料の一覧も表示される
それだけでも十分に楽しめるのにさらに喜多村英梨さんの芸人魂が。
デキが気に入らないからと作ってる途中で間島さんのと交換するし。
一応勝ち負けの勝負になってるのに純粋に判定できる状態じゃねぇ。
(最後のほうで英梨さんがやったある行為で差がついちゃったけど)

ちなみにPERSONA -trinity soul-の映像特典でも料理をやってました。
確か慎の人と拓朗の人と叶鳴の人の三人でシチューを作って緑川さんに
ご馳走をするみたいな展開だったはず。当然のように勝ち負けありで。
手元にはその映像が残ってなくて確認できないので間違ってたらゴメン。
レンタルで借りたのはずいぶん前なので(レンタルにも入ってます)。

その料理は途中までとても食べられるような状態ではなかったよ。
あんまりな料理光景に腹がよじれそうになるぐらい笑いました(爆)。
これってもしかして食べさせられる緑川さんが罰ゲームなのか?と。
しかし緑川さんの前に並んだシチューはちゃんと食べられるモノに。
えっ?あの状態からどうしてこんなまともなのが?的な展開でした。
よくある「完成したのがこちら」と出てくる料理番組みたいな。
面白かったけどプロセスを端折ってるので参考にはできないっすね。

とらドラ!体験記でちゃんと料理をしてるというのはまさにそこ。
この内容を真似れば恐らくそれっぽいものが作れると思うので。
喜多村英梨さんは完成したのが横から出てくるのを期待してたけど(笑)。
でも二人とも意外とちゃんとしたオレンジタルトが出来上がってたよ。

にしても、この体験記のテーマってこれで良かったんですかね?
この作品の本来のターゲットの人たちの興味をひく題材なんだろうかと。
デコ電やオレンジタルトを作る人はメインターゲットじゃないような
普段はやらない内容だからこそ興味がわくという考え方なんだろうか。
私はとても面白かったからこの内容はアリだと思いましたが。
ショートアニメはいらんからもっと体験記を見たかったぐらいだし。

デコ電もオレンジタルトも前後編の2本構成になってるけど
オレンジタルトの方は前編でほとんど完成してしまうのでした。
やけに長い(20分ぐらいある)後編っていったい何をやるのかと思ったら、
原作の担当編集さんがゲスト登場して作品についての話をしてました。
なんと原作者がアニメに感じた話を伝聞で聞ける貴重な内容です。
※当初は原作者自身が出る予定だったとか

そこで出てきたけど原作10巻分はやっぱりプロットを元にしてたようで。
9巻までは原作の内容に沿ってるのに10巻だけはずいぶん違うから、
たぶん未完成の何かを元にして作ったんだろうなと思ってたのです。
大筋の展開は同じだけどセリフの共通点が最初のほう以外全くないし。
10巻の刊行が3月だから印刷前の完成原稿を提供してもらったとしても
アニメの制作スケジュール的にとても間に合わないだろうしってことで。
おそらくプロット提供とプラスαで打ち合わせをしたぐらいかなと。
最初の方のセリフに共通点があるので原稿も一部渡ってたのかな!?
最後が違うのは打ち合わせで決めたのかスタッフお任せだったのか!?
なんてあたりまで突っ込んだ話は残念ながらありませんでしたが。

いろいろ話してたので興味があったら自分で見てください。

他の映像特典としては定番のノンクレジットOP・EDが2種類ずつ。
※レンタル版には前半バージョンが収録されてません
あと変則ED回のノンクレジットバージョンもあれば完璧だったのに。
むしろ本編に被ってるクレジットが消えてるやつこそ欲しいのですが。
その手のはなぜか収録されることって滅多に無いのでした。
今まで見たのでは月詠 MOON PHASEにしか入ってなかったよ。

これも定番だけど番宣とCDやDVDのCMも一通り入ってます。最終巻に。
1巻ごとに用意してるDVDのCMが全部入ってたのはちょっと驚いた。
何となく気付いてたけど全部の巻に2種類ずつ用意してあったんだね。
ただの発売前と発売後の2種類じゃなく喋ってる内容すら違うのでした。
さらに途中の巻からは絵も違ってて2種類の雰囲気も全然違ったりして。
中盤以降の内容にあわせてCMまでやたら印象的に仕上がってるのです。
CMを頑張って収集してたのでDVDで網羅されてるのは有り難いなと。
ちなみに6巻のCMだけなんと4パターンも有ったりします。
※聖夜祭のあるターンニングポイントの巻

あ、主題歌CDのCMはなぜか3人で歌ってるのしか入ってないです。
堀江由衣さんの「バニラソルト」「silky heart」のCMが入ってない。
この2曲は堀江由衣さん自身が登場するプロモを編集したものなので
シングルのDVD付き初回限定版にフルサイズで収録されていますが。
もうすぐ出る「yui horie CLIPS 2」(クリップ集)にも入るみたいだし。
でも15秒のCMバージョンぐらいは入れてくれてもいいじゃんと思った。


有料○○初体験 (09/12/7) 次へ 前へ
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DMMに期限付きの500円ギフト券を貰ったので動画配信を利用してみた。
てゆーか追加投資なしの500円では他にあまり利用方法が無いから。
見てみたのはBLUE GENDERという10年ぐらい前の深夜アニメです。
1話は無料(お試し)なので2〜6話パック(420円)を購入したのです。
(ギフト券は貰い物なので実際にはお金を払っていませんが)

実質タダとはいえ予算をつぎ込んだ理由はずっと気になってたから。
実はこの作品、本放送当時にちらっと見たことが有ったのです。
ちょーどこれが放送された頃アニメに対する視聴意欲が戻ってきてて
主にレンタルメインでめぼしい作品を物色して見てたのです。
で、深夜にテレビをつけたらやってたので少しだけ見てみたわけです。
当時は今みたいにしっかり時間を調べて録画してたわけじゃなくて
偶然やってたから見たというレベルなので少しだけ見てそれっきりに。
(まともに録画チェックを再開したのは2003年から)
凄くインパクトのある内容だったのでずっと気にはなってたんだけど、
そのうち見てみようとか思ってるうちに幾年月……
DVDレンタルが出てないので今レンタルで見るのは極めて困難かも。

で、実際に見てみた(バンダイチャンネルの)動画の画質について。
配信のをアレしてソレして(おいおい)テレビ画面で見ての感想なので
本来の視聴方法での印象ではないと予めお断りしておきます。
とりあえず画質はVHSよりはマシかも。でもAT-Xよりは落ちるかなと。
もちろんDVDの方がずっとキレイです。右下に常にロゴも入ってるし。
キッズやアニマックスとの比較だと圧縮の効き具合によりけりかな。
(いい時と悪い時があってさらに時期によってもずいぶん違うので)
パンする時にやたらちらちらするのは元ソースの関係だろうか!?
そんな感じなのでDVDレンタルがあるならそっちの方がいいかなと。
レンタルと比べて特に安いわけでもないし。手軽ではあるけど。
手軽なのなら違法アップ動画(無料)があるわけで……

作品についての感想は↓に。※ブログなら今日の日付で出てきます


「.hack//Liminality 1〜4話」
2002年頃にゲーム同梱でリリースされた30分(1巻は45分)×4巻のOVA。
後で全てが.hack//Integrationに含まれる形でパッケージ化されました。
同梱されてた.hack1期ゲームの表(現実)の世界での出来事になってます。
現在までのところDVDを含めてレンタル商品が一切リリースされてません。
バンダイチャンネルを利用すれば有償で見ることは可能です。
これはこの前AT-Xで放送してたのを録画したものです。

現実と酷似した世界の現在とほとんど変わらない時代の日本が舞台。
世界的に大ヒットした「The World」というネットゲームがあった。
と言っても街中の人が誰でもやってるというほどの存在ではなかったが。
そんな「The World」をプレイしてた人が突如昏睡する事件が発生する。
プレイ中に昏倒した香住智成と水無瀬舞が病院へと搬送されてきたのだ。
舞はすぐに意識を取り戻したが香住智成はいつまでも目が覚めなかった。
医者の診察では肉体的に何の問題もなく覚醒しない原因は不明だった。
舞は智成が目覚めぬ事件の後遺症で音に対して異常に過敏になっていた。
そんな舞の前に徳岡純一郎という胡散臭い中年のオヤジが姿を現した。
最初は徳岡を避けていた舞だったがある言葉を聞いて心を開いていった。
実は徳岡は「The World」に関わる昏睡事件の原因を調べていたのだ。
他にも智成のように昏倒して目覚めない人が何人かいるというのだ。
智成が目覚める助けになればと舞は徳岡の調査に協力することにした。

今までに見た.hackのどのテレビシリーズよりも面白い。
というのがこれを見て最も思ったことですかね。
理由はゲーム内の世界よりも共感しやすい現実を舞台にしてるからかな。
それとテレビシリーズよりもずっとクオリティが高いからってのもある。
特に1話がそうだけどゲームのオマケ同梱OVAというレベルじゃないです。
クオリティ的には単品のかなり力の入ったOVAと比べても遜色ないので。
値段からするとOVAを買ったらまともなゲームもついてきたという感じ。
(ガンスリ1期はゲームの方がオマケみたいな代物だった)
アニメ市場より当時のゲーム市場がずっと大きいから出来た手法っすね。
そしてゲーム内容とアニメ内容が表と裏で繋がってるのも興味深いところ。
と言ってもゲームを知らないとアニメが理解できないわけでは無いけど。
知ってたらより楽しめるという程度。

アニメの.hack//SIGNはこれのゲーム版を元にした作品だったはず。
つまりLiminalityが表(リアル)でSIGNが裏(バーチャル)ってことです。
ゲームはPS1の3Dで今ではチープなのでアニメで見た方がいいかも!?
アニメ(SIGN)の方もこれと比べるとずいぶんチープに見えますが……
どちらかと言うとこの内容と見た目のテレビシリーズが見たかったかな。
まぁ、このクオリティをテレビスケジュールでやるのは難しいですが。
それでも多少クオリティが落ちたとしてももっと話数が欲しかった
題材的にとても興味深いのに尺の関係で説明が足りてない感じなので。
せめて1クールかけてもっとじっくりキャラ描写や説明をして欲しかった。

この作品は完全な続き物ではなく1話毎に主役が変わる構成になってます。
全部で135分しか無いので完全な続き物の方が話はよくなると思うけど。
OVAはある程度1話で理解できる内容じゃないと商業的に良くないのかも。
だから1話毎に一人ずつキャラをクローズアップして描いたのでしょう。
でも完全な読み切り構成ではなく前の話が次の話へ繋がっていくのです。
そんな全体の流れ中の1話なのにそれぞれの回は方向性が違ったりします。
それぞれの主人公の特性が違うので題材へのアプローチが異なるのです。
そして最後の4話で1〜3話の主人公が集まって事件を解決するという展開。
1話毎に話を成り立たせながら全体としても一つの物語になっている
不満がないわけではないけど構成はよく出来てるしとても興味深いです。

とは言え舞と徳岡を中心に他を絡ませる展開で全編やるべきだったような。
1話のキャラ描写が特に良かったからそれでずっと見たかったというか。
複数キャラの視点で核心に迫っていく構成のせいで説明が足りてないし。
舞の音が聞こえる現象とかとても気になるのにちゃんとした説明がないし。
4話も手に汗握るけど何がどうなって解決したのかいまいちわからない。
なんで徳岡が警備員にぼこぼこにされながら開放されたかも説明がない。
同じ構成でももっと尺があれば良くなったかもと思えてしょうがないです。
どちらかと言うとこの構成はOVAではなくテレビシリーズ向きだなと。

あと、これを見てて「電脳コイル」と「絶対少年」を思い出しました。
特に電脳コイルの方は題材や舞台設定的にとっても似てますね。
開発者が残したバーチャル空間の仕掛けが昏睡事件を引きおこすとか。
古いシステム云々なところなんてそっくりでちょっとビックリしたよ。
仮想現実という概念を中心に据えながらあくまで心の話なのも同様だし。
もしかしてこの作品がヒントの一つになったのかなとすら思ったですよ。
電脳コイルにはこの作品にない独創的な発想や仕掛けがあふれてるので
仮にモチーフにしてたとしてもパクリなんてとても言えませんが。
(そーいえばコメントを途中までしか書いて無いや)

絶対少年は題材が全く違うけど仕掛けとアプローチがとても似てる。
境界線が曖昧になって世界に奇妙な事件が起きるとかそのまんまだし。
複数キャラの視点で核心に迫っていく構成もそっくりそのままです。
話の中心に子供たちがいてその視点をまとめる大人がいるのもまんま。
不思議な出来事を追い求めながらやっぱり心の話なのもそのまんま。
同じ伊藤和典さんがシリーズ構成・脚本なので驚くことでもないけど。
つまりこの作品でやったことを題材を変えて改めてやってたわけです。
尺の都合で掘り下げられなかったので再度挑戦したみたいな感じかも。
絶対少年は2クールもあったからさすがに掘り下げは十分だったしね。
世界の異変も時間と共にスケールアップして最後には凄いことに。
(こちらもコメントを途中までしか書いて無いや)

この作品が面白かったけど物足りない人は上の二作品を見るといいかも。


「BLUE GENDER 1〜6話」
1999年頃にTBS他で深夜に放送された全26話のテレビシリーズ。
今のところDVDはレンタルしてません(レンタルはVHSのみ)。
これはバンダイチャンネルの有料動画配信を利用したものです。
今より少し未来。巨大な虫のような生命体BLUEが地上を支配する世界。
多くの人はBLUEにより捕食され建造物や機械すらBLUEの食物とされた。
人類も最初はBLUEの駆除を試みたが圧倒的な繁殖力の前になすすべもなく、
衛星軌道上のセカンドアースへと逃げ延びて反撃の機会をうかがっていた。
海堂祐司はそんな絶望的な世界で冷凍睡眠状態から目覚めた
彼は治療不可能な病気を未来の技術で治癒するために眠りについたのだ。
祐司はここが眠りについてから20年ほどしかたってない時代だと知った。
本来なら肉親や親友が生きているはずの世界の変容が受け入れがたかった。
こんな世界なら目覚めなければ良かったと思うのだった。

有料○○初体験(↑)にも書いたけどこれ本放送当時ちらっと見てました。
ごく一部しか見てなかったので作品の全体像は全く知らないですが。
次から次へと仲間が死んでいく凄くインパクトの有る内容だったので、
一度ちゃんと見てみたいなとずっと思ってたのです。
TSUTAYA新宿に(昔は)あったのでそのうち借りようとか思ってたのです。
しかし視聴キャパの関係で先延ばしになったまま実現しませんでした。
※今はもうTSUTAYA新宿に無いみたい

改めて見てみて知ったんだけどどうやら当時は序盤を見てたみたい。
ハッキリと記憶にあるのが2話で他の回も部分的に記憶があるので。
6話の山の上から雲を見下ろすシーンまでしか見てないのも覚えてる。
つまり前に不完全に見たのは全て今回見た分ということになります。
まさに主人公の祐司同様なんじゃこりぁ!な気分で見てたわけです。
恐らくこの作品を初めて見る人は同様の気分になると思われます。
これほど仲間らしき人たちが簡単に死んでいく作品はそうそうないよ。
悲しいという気分すら失念するほどにあっさりと死んでいくから……
なんと6話の最後の段階で祐司とマリーンしか生きてないのですよ。

この作品は序盤のあらすじを読んでもらえばわかるけど
何らかの事情で現在の文明が崩壊してしまった世紀末的の作品です。
そんな世界が現在とそんなに時間的に隔絶してないのがポイントかも。
よく知る世界が全く知らない世界なことが余計に衝撃的なわけだし。
とはいえノエインみたいな現在と繋がる人間関係は出てこないっぽい。
あくまで変わってしまった世界で新たな関係を作る話みたいなので。
6話最後の時点では祐司は眠る前の親友が生きてるのを期待してるけど。

これを見ててまず思ったのが最近はあまりやらないタイプの作品かなと。
ストーリー展開がひたすら絶望的で陰鬱なのは今に限らずそう無いし。
主人公が未熟で青臭さが目立つのも最近だとラインバレルぐらいだから。
一昔前のロボットモノやSFっぽいアニメでは珍しくなかったけどね。
いつのまにかこんなキャラ描写の作品はほとんどなくなっちゃったなと。
恐らく今この手のキャラはよほど上手くやらないとウケないのでしょう。
実際、祐司を見ててちょっとウンザリしたし(爆)

キャラの男女比率がわりと男側に偏ってるのも一昔っぽいとこかも。
いわゆる女性向けではなく男性向けで男キャラばっかりなのです。
まぁ、メンタルを考えればこれこそがとても正しい形なんですがね。
思春期になって異性を意識し始めると距離を感じてしまうものだから。
異性よりも同性の方に気安さを感じてしまうのが当たり前なのです。
祐司がマリーンを避けてジョーイと仲良くしてたのは必然なのです。
むしろ今の異性ハーレム作品があまりに現実から逃避してるだけで。
とは言え喜々としてジョーイと鼻歌を合奏する姿には何とも言えず。
オマイラはBLかい!と画面にツッコミを入れたくなったよ(笑)。

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