20年前から何ひとつ変わらない (09/7/27) 次へ 前へ
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慢性的に時間が足りない今日この頃。
たまりまくった録画して見てない作品をバッサリと消してしまいました。
現状の視聴スケジュールではいつになったら見れるかわからないし。
その視聴スケジュールすら予定通りには全くこなせてないので。
一応、10日間隔で5作品というのを目安にしてるんだけどね……
ここ60日で4作品だけという有様ですから。

ちなみにどれだけ消したかと言うと実に150時間(300話)ほど。
もし見れた時のことを考えて最初の方を残したのにこんなに有りました。
(念のため8話分残したので1クールモノだと大半が残ってたり)
続きが見たくなってレンタルしたりするとお金が余分に必要だけど、
いつ見るかわからないもの残しておく場所とディスクの方が勿体無い。
どうせ続きを見るのなんか録画した作品の中の極一部だしね。


そんなわけで、、、コミックお薦めを更新しました。6月分です。
本を読むだけでいっぱいいっぱいでコメント書いてる時間が無かったよ。
なんだか昔に比べて本を読むのが遅くなってるような……
本を買う量をずいぶん減らしたのに未読が増えていってるし(汗)。


「クロスゲーム 1〜17話」
4月からテレビ東京系+α(18局)で日曜日の朝に放送してる新番組。
AT-X・BSジャパンとキッズ(7月〜)でも放送しています。
原作は少年誌(サンデー)のマンガで読んだことはありません。
※レンタルDVDはセルDVDと同時にリリース(1巻はリリース済)
スポーツ用品店の息子の樹多村光(こう)は小さい頃から家を手伝っていた。
仕事の関係がある近所の月島バッティングセンターによく出入りをしてた。
その家の四姉妹とは互いの家を行き来するほどに仲のよい関係だった。
中でも同じ歳で同じ日に生まれた次女の若葉とは特に仲がよかった。
小5という恋愛にはまだ幼すぎる二人だが、その間には確かな絆が有った。
楽しそうに未来の話をするほど明日のことに不安なんて持たなかった。
明日は今日の続きだと信じて疑わなかった。あの日が来るまでは……

よく絵が古い作品のことを「昭和」とか形容をするけど、
まさにこの人(あだち充さん)こそが昭和テイストと言えるわけで。
当時絶大な人気を誇ってたタッチが20年ちょっと前の作品だし。
この作品なんかタッチの頃から何ひとつ変わってないから……
20年前の絵柄と作風のまま今でも少年誌でやってるのが凄いよ。
(同じく長く描いてる高橋留美子さんはすっかり勢いが落ちたのに)
そして未だに結構売れてるのがまた凄いです。

何も変わってないのってワンパターンではと思う人もいるでしょう。
いやワンパターンと言うかマンネリな作品なのは間違いないです。
ワンパターンには違いないけどただのワンパターンじゃないんです。
私は勝手に「偉大なマンネリ作家」とか呼んでますが(笑)。
この人のパターンはそれ自体が一つのスタイルになってるのです。
例えば水戸黄門のように同じパターンを徹底的に踏襲するのです。
同じパターンの中でいかに面白くなるかを追求してるわけです。
だから新鮮味はないのに一度ハマると抜けられなくなるのです。
毎度似たような顔の主人公とヒロインなのについ読んでしまうのです(爆)。

あだち充スタイルの最たるものといえばやはり幼なじみでしょうか。
幼なじみが出てこないとあだち作品という感じがしないぐらいです(笑)。
もちろんこの作品にも出てきます。ヒロイン&ライバルキャラとして。
最初は若葉の方がヒロイン(相手役)かと思ってたんだけど何と……
タッチの時も主人公に近しい人が××したけど、いきなり1話でとはね。
何かいつものあだち作品より展開が早回しのようなとか思ったりして。
原作は読んでないんであくまでもアニメだけの印象ですが。
H2(マンガ)の露骨な引き伸ばし手法に幻滅して読むのをやめたんだけど、
こんな感じで描いてたなら今でも読み続けてたかもなんて思ったよ。
あ、その昔とても熱心に読んでてコミックスを一通り持ってたんです。
H2で幻滅して全部処分するまでは。

昔熱心に読んでいたということは好みだったからに他ならないわけで。
このアニメを見てたら好きだった時の気持ちがぶり返してきたりして。
最初の方だけ見るつもりがついつい放送分を全部見てしまいました(汗)。
相変わらずのスローテンポで数話だけだともどかしいからもありますが。
でもそのスローテンポで日常やキャラの表情を存分に見せてくれるのが
あだち充作品の最大の魅力であり、作品の心地よさの要因なのでした。
だから朝枠で(恐らく)1年間放送するのはこの作品にとって良かったなと。
深夜枠で2倍速とかで放送してたら魅力がスポイルされかねないから。
(破天荒遊戯のアニメみたく)

この作品の魅力をもっと具体的に言うと、、、
キャラが等身大で親しみ易いからですかね。
少年マンガのスポーツモノは人間離れした超人系のスタイル(Sakiとか)と、
現実の延長線で描いた等身大なスタイル(おお振り)の2種類があって。
その中であだち作品というと後者に属するわけで。
野球マンガとしてはキャプテン・プレイボールの系統に属するのです。
そんな等身大のスポーツマンガの中で画期的に洗練されていたのです。
あっさり爽やかな雰囲気が、汗臭い泥臭い作品群の中で光ってたんです。
いかにも汗を振り絞って頑張ってますみたいな感じではなくて、
飄々としながらでもやることはやって結果を残すみたいなスタイルが。
鬱陶しくはないけどちゃんとカタルシスは感じるというスタイルが。
旧来型のスポーツモノに飽き飽きしてた人たちを引きつけたわけです。
現実離れしてるのよりは現実に近い等身大な作品のほうが方が好きで、
でも汗臭いのも泥臭いのも趣味じゃない私の趣向にハマったわけです。

もう一つの魅力はやっぱラブコメ的要素でしょう。
スポーツモノのおまけとしてのちょっとしたラブコメ要素ではなく、
ラブコメモノのおまけとしてのちょっとしたスポーツ要素でもない。
スポーツモノとしてラブコメモノとしてそれぞれ十二分に成り立ってる。
スポーツモノでここまでラブコメ要素を入れた人って他にいたかなと。
むしろラブコメ作品としての印象の方が残ってるぐらいだし(笑)。
この人は人間関係を描くためにスポーツを題材にしてるわけだから
ラブコメが主でスポーツが従だと言えないこともないですが。

今回のメインになる人間関係は当然主人公の光とヒロインの青葉ですね。
この二人の関係は最初は青葉が一方的に光を嫌っていると言う状態。
最初そうでもなかったけど光の(野球に関する)力は認めていくのです。
でもだからと言って素直になれない複雑な胸の内があるのでした。
(詳しいことは書かないので自分の目で確かめてね)
光の方は青葉の態度をいなしてる感じ。それがまた怒りを誘うんだけど。
そして青葉を見て頑張ることにしたほど青葉の(野球の)力は買っている。
何気に性格が似てて互いに負けず嫌いなのも仲良く出来ない理由かも。
仲がよいわけではなく致命的なほど断裂が有るわけでもない微妙な距離で。
飄々とした光と気の強い青葉のやり取りが見ててなんだか楽しいのです。

そして野球に関しては互いのことを認め合うライバル同士という関係が。
主人公とヒロインが同じ競技でライバルってもしかして凄い珍しいかも!?
青葉の女子野球選手って設定に今の時代ならではかもとか思ったよ。
偉大なマンネリ作家のくせにちゃんと時代にあわせてるじゃんと(爆)。
青葉の態度なんかいかにもツンデレっぽいしね(笑)。
まぁ、ヒロインが気が強いのは昔からこの人のパターンでは有りますが。
そしてヒロインが男キャラの添え物ではないのも昔からそのまんまです。
今では珍しくないけどタッチが描かれた当時は画期的だったんだよ。

ところで、何で青葉は星秀の高等部に入りたいのでしょう?
野球が大好きで女子なのに男子に負けない凄い実力を持ってるわけで。
高校は強い女子野球部のある学校に行ったほうがいいと思うのに。
金銭的な問題かとも考えたけど星秀も私立っぽいしね(理事長がいるし)。
もしかして若葉の見た甲子園の夢が何か関係してるんだろうか。
あの夢でセンターを守ってるのが青葉みたいだし。
17話でセンターは?とか聞いてるところを見ると夢を聞いてるっぽいし。
光と同じように若葉の夢を叶えるために星秀の高等部に行くのだろうか。
でも男子と一緒に甲子園を目指すのって現実問題として可能なのかな。
(青葉の実力なら一緒にプレイするのは十分に可能ですが)
なんかミラクルでウルトラCな方法でそのシーンを実現するのだろうか?
先がとっても気になるよ。思わずコミックスを買っちゃいそうなほど。

青葉と言えばCVが今まさに旬の戸松遥さんなんですが、、、、
※かんなぎのナギ・ToLOVEるのララ
これがビックリするほどにハマってます。
と言うか過去のあだち充作品のヒロインとイメージがそっくりです。
入野自由さんの頼りない感じも光の飄々としたキャラにハマってるし。
声が違うし喋り方も違うのに20年前の作品(タッチ)を彷彿とするのです。
選んだ人が凄いのか、演じてる人が凄いのか、驚きの再現度なのです
ついつい熱心見てしまったのはそのへんも有るのかもしれない。

もう一つ気になったのはこの作品の時代。
ぱっと見は現代でも通用するのです。20年前と今って劇的に違わないから。
でも現代ならあるはずの携帯電話を使ってるシーンが全くありません。
もしかしてこの作品の舞台設定って20年ぐらい前なのかもと思ったり。
(前)校長代理の娘の格好なんて今のオシャレなスタイルとは言えないし(爆)。
単に作者の感性が古くて携帯の存在も失念してるだけかもしれんが……


予想外! (09/7/17) 次へ 前へ
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いつものごとく時間がないのでいきなり本題です。


「けいおん! 6〜13話」
おお、なんだこれ!最終回(12話)が予想以上に感動的に終わってる。
原作はこんなにメリハリのある作品じゃなかったのに。
最終回に感動して泣いちゃいました、とかなんの冗談かと思ってたのに。
自分で見てみたら思いのほか感動的で涙が……(汗)
やっぱり自分の目で確かめてみないとわからないなと改めて実感したり。
そして原作の内容でアニメの面白さは決定されないのだとも改めて実感した。
ぶっちゃけそれなりの原作が構成・脚本次第でここまで面白くなるとはね。

原作はさほどメリハリがないのにアニメで見たら全く印象が違ってて、
要所で感動的に盛り上がって最後にはドーンと感動的に終わってる。
そんなけいおん!と同じ気分を過去に味わったのがRECという作品です。
けいおん!と同じTBSとポニーキャニオンが製作した2時間ほどの作品で。
※アニメ制作は新房アニメでお馴染みのシャフト
そのRECのシリーズ構成がこれと同じく吉田玲子さんだったのでした。
つまりこのメリハリのつけ方は吉田玲子さんの芸風なのかもしれない。

全体の流れをイベントに着目して構成するのも吉田玲子さんの手法かも。
2クールで心情の変化を丁寧に描くと間延びした感じになりがちなのに
Canvas2ではイベントを絡めることでメリハリと密度を保っていたから。
(心情の変化だけのキミキスのアニメは水で薄めたアメリカンだし)
あくまで吉田玲子さんはシリーズ構成で脚本全部をやってはいないのに
こんなに変わるのか?ってぐらい作品の出来を左右することが多いよ。
ちなみに吉田玲子さんは私が最も信用してる脚本家の一人です。
(監督や作品との相性は有るけどね)

イベント仕立ての構成というと、まさにこの作品がそうなのでした。
最初の方の唯が初めてのことを一つ一つクリアしていくのがまさにそれ。
そのへんはわりと原作通りなので構成の手腕はあまりわからないけど、
今回見た中盤以降の内容では原作とはかなり構成が変えてあるのでした。
どこが違うかと言うとまさにイベント仕立てなところが違うのです。
このへんの原作には何もないだらだらぐだぐたした回が結構有るので。
アニメでそのへんどうすんのかと思ったらバッサリ切り捨ててきました。
全体の面白さが安定してるのは間延びした内容を切ったからなのです。
話を膨らませてるところより切り捨てたことの方がむしろ感心したよ。
原作の内容を目いっぱい膨らませたと思ったらあっさり流したりもして
1話で1つのテーマ(イベント)を描くようにキレイにまとめてあるし。
ぶっちゃけそれなりの原作(以下略)

漠然とした話ばかりではなんなので具体的な話をいくつか。
9話の「新入部員!」のこと。
この回は原作を3回分も使ってるのでそのままでも1話が成り立ちます。
内容的にも細部を膨らませてる以外はほとんどそのままみたいなもんです。
でも原作と見比べるとビックリするぐらいに大きな違いが有るのです。
それは梓が期待してたのと違って失望していく内面を掘り下げてるとこ。
軽音部をやめようと実際に行動にするとこはアニメにしかないんだよ。
最後に梓が感情を吐き出してわーっと泣き出すのも原作には無いんだよ!
原作だとここわりとゆるゆるなぁなぁでうやむやに終わってるのです。
(原作がなぁなぁうやむやなのはここに限ったことじゃないが)
それを知ってたから感動的ないい話になってるアニメにはビックリだよ。

そーいや、あずにゃん(梓)って最初キャラ紹介にいなかったっすね。
オープニングも唯・澪・律・紬の4人だけで完成した感じになってるし。
最初はあずにゃんの出るあたりまで進まないのかなと思ってました。
サプライズのシークレットキャラとして意図的に隠してたみたいっすね。
まぁ、原作を知ってたから進み具合でそろそろ出るのはわかりましたが。
毎週見てて(見てたんです)「クリスマス!」の時に次の次のあたり?と。
そう思った次の週(新歓!)にもう出てきたのは少し驚いたけど。
そこがまさに原作のあまり内容のない回をすっ飛ばした部分なので。
てっきりそこの内容を新歓の準備の部分に混ぜるんだと思ってたのに。
あと、あずにゃんって原作では新歓!には全く絡んでこないのです。
※新歓!の回の最後にちょろっと出てくるだけ

あずにゃんが初登場の8話「新歓!」
この回は原作の2回分の内容を使ってて最後に梓が出てきます。原作では。
つまり原作とアニメはかなり内容が違ってると言うことです。
大筋の構成はそう大きく違うわけではないんですが。梓のとこ以外は。
でも梓の視点を交えて構成したことで原作とはずいぶん違う感じに。
興味があったけどあと一歩が踏み出せなくて、新歓!で聞いて感動して、
みたいなシチュエーションは原作にはないアニメでの描写なのでした。
演奏に惚れこんだというセリフをより実感できるように変えたのです。
9話もそうだけど皮膚感覚というのを凄く考えて映像にしてるなと。
惚れこんだのがわかるからこそ失望したのも痛いほどわかるわけで。
キャラを生っぽく描いてるのも皮膚感覚を大事にしてる所以ですね。
原作とそう違わないけど微妙なさじ加減が絶妙に効いているのです。

微妙なさじ加減と言えば10話の「また合宿!」
この回は原作の2回分の内容を使ってて、と言っても大半は1回分で。
合宿の回とあずにゃんと憂が会ってる回が原作だとそれぞれ1回分です。
※原作だとあずにゃんと憂が会うのは合宿後の1回だけ
この回の内容の違いの大半は自分で見比べてね(はーと)とか言ったり。
アニメで見てて凄く印象に残ったのが唯が夜に一人で練習してたとこ。
それを見て梓が唯のことを見直すという凄く重要なシチュエーション。
実はこのシーン原作には影も形もありません。似たシーンも含めて。
梓がみんなを好きになっていくのをちゃんと見せたのは上手かったなと。
梓って一時は失望してやめようとすら思ってたのに、最後の学園祭では
唯が出れないなら出場する意味ないとすら言うほど入れ込んでたわけで。
原作にはないその間の心境の変化をしっかり補完したというわけです。

あと内容とは全く関係ないことだけど。
お風呂のシーンでさわちゃん先生が澪と梓を襲おうとして殴られるとこ。
火花が散る表現にさわちゃん先生がポーズとってる絵が挿入されてる。
これってうる星の時代にはよくあったアニメーターのお遊び表現だけど、
まさか20年の時を経て今さら新作で見るとは思わなかったよ……
ちなみに原作だと澪の胸を後ろからがばっと掴んでたりします(爆)。

原作と違うと言えばやっぱりクライマックスの2話。
11話の「ピンチ!」と12話の「軽音!」ですね。
アニメでは2回続きのピンチの連続でスペクタクルな展開なんだけど
原作だと学園祭前に唯が風邪をひくシチュエーションしかないのでした。
弦が錆びちゃうのもあるけど単発の内容で学園祭とは関係ないのですよ。
それらを組み合わせて、さらに新たなピンチをいろいろと追加して、
学園祭のステージというクライマックスに向けた大きな流れにしてある。
見てる側も最後に上手く行って良かったとと思えるようにしてある。
大変だったからこそみんなで演奏できたのが素晴らしく感じるのです。
正直、ここまでカタルシスを感じるラストが有るとは思ってなかったよ。
2度目の学園祭あたりがキリがよいかなぐらいの印象だったのに。

11話のもう少し詳細な違い。
この回は原作の1回と半分と+αを使ってます。
唯が弦を交換しに行く1回とバンド名を決めるために話し合う半分。
つまりはそれ以外の要素はほぼアニメで追加された部分なわけです。
体育館使用届を(毎度)出し忘れてるのは原作通りだけど、
律が風邪をひいて締め切りに間に合わないのは原作にはないです。
律が澪と和の仲の良さに嫉妬して関係が気まずくなるのもありません。
そもそも原作には関係が壊れかけたりするような展開がありません。
だからゆるゆるぐだぐだなんだってば。内容だけでなく人間関係も。
関係の壊れかける危機を乗り越えたからこそより強い絆を感じるわけで。
仲の良さを表現するために敢えてこの内容を入れたことに感心した。
萌え系ってキレイゴトでこのへん無かったことにする作品が多いのに。

もう一つ凄く印象に残ったのがバンド名が決まって記念撮影するシーン。
そういえば1話のメンバーの4人が揃ったところでも記念撮影してたなと。
確かに節目のポイントで写真をととるのはそれっぽいかもと思ったよ。
実は原作だとどちらのシチュエーションでも写真を撮らないのです。
ここなんかまさにちょっとのさじ加減で生っぽさが断然違う部分すね。

12話の違い。この回は原作の2回と半分を使ってます。
この回は衣装を決める部分の構成が多少違う以外はわりと原作通りです。
11話の展開で唯の風邪は律からうつったのかと思ったけど原作通りでした。
なんだ原作とそんなに変わらない内容じゃないかと思って見てました。
クライマックスのライブが始まるまでは……

そしてクライマックスのライブ。ここは原作とはもう全く違うのでした。
どこそこが違うとかいうレベルではなく原作とは全く別のものなのです。
てゆーか原作だとここのライブのシーンは1コマしかねー!
ちなみに原作でも唯はギターを忘れるけど憂が後から持ってくるので、
家に取りに戻って走るみたいなえらく盛り上がったシーンは無いです。
1話の冒頭のシーンに重ねて今までを思い返す内容も(当然)ありません。
原作だとライブの1コマとその後のゆるいシーンで終わるのです。
感動とかカタルシスとかそんなものとは全く無縁の結末なのです。
そもそも原作はここにキッチリした節目があるわけじゃないからね。
(節目とかメリハリみたいのは全編通してほとんど無いですが)
そんな原作を知ってたから見てて「なんだこれ!」な印象だったわけで。
1話目からみょーに面白いと思って見てたけど予想以上に化けたなと。
ぶっちゃけそれなりの原作(もういいって)

そーいや、12話冒頭のムギのたくあん眉毛のネタ。
あれコミックス(1巻)のカバー下にある書き下ろしマンガなんだけど、
アニメで使われるとは思いもしなかったよ……
キャラ描写がリアル志向のこの作品では使いよう無いだろうと思って。
まさか熱にうなされた唯の夢として使ってくるとは!

あと残りの回の原作との違いや簡単な感想を。

6話「学園祭!」
この回は原作の1回分を怒涛のように膨らませてあります。
大筋はそのまま学園祭の光景や練習などの描写を大幅に追加してあります。
澪が練習をしようと誘ってる部分や練習してるシーンは原作にはないので。
(練習自体は描写されて無いだけで原作でもやってると思いますが)
そしてこの回で最も印象的だったのはやっぱりライブそのものですね。
原作にも歌詞はあるけどどんな曲かは脳内で想像するしかなかったので。
実際に曲で聞けて楽しかったり、予想よりカッコいい曲で驚いたりした。
だって「ふわふわ時間」って甘々な歌詞だしもっとカワイイ曲なのかと
こんな感じでカッコイイ曲調もいかにもバンドっぽくていいっすね。
曲が流れてた時のアメリカの青春映画みたいな映像にもウケたよ。

7話「クリスマス!」
この回は原作の2回分を使ってます。クリスマスの回と初詣の回を。
という説明で原作を知らない人だとアレ?と思うかもしれない。
だってアニメはクリスマスの内容が大半で初詣って少しだけだったから。
まさにそのそれぞれの尺の差が原作の膨らませかたの差なわけでした。
クリスマスは大幅に膨らませてあって初詣は原作ほぼそのままなので。
ちなみに唯と憂の小さい頃の話は全部がアニメでの書き下ろしです。
あの唯が綿で雪を表現したカワイイというか微笑ましいエピソードが。
てゆーか唯の小さい姿って全話通じてほぼアニメで追加した分ですよ。
憂(他)が芸を見せるシーンや唯と憂が欲しいものを送りあうのも追加分。
唯と憂の姉妹仲がいいのは原作でも随所でそれとなく描いてたけど、
ここまではっきりしたエピソードで描いてきたのにはちょっと驚いた。

番外編「冬の日!」
12話が最終回で13話が番外編ってなんでやねん!って感じでしょうか。
でも実際に見るとこれが番外編なのはわかりすぎるぐらいよくわかる。
イベント仕立ての本編の構成では何も起きないこの回は入れられないし。
それでもやっぱりイベントではない日常をやりたくてやったのかなと。
あまりにまったりした内容にハルヒ1期の時系列最終話を思い出したよ。
ちなみにこの回は原作の内容こそ使ってるけど実質オリジナルです。
オリジナルの話に原作のネタを挿入したスケッチブック体裁です。
いつもは一緒につるんでるみんながそれぞれ別々に行動するんだけど、
一人になることで一緒が楽しいのを実感するという展開なのが面白いね。
これも11話同様原作ではやらない側面を掘り下げて仲を表現したわけで。
全体の構成からは外れるけどやりたかった、ってのがわかる気がする。


夏休みが終わらない (09/7/8) 次へ 前へ
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突然ですが、ジェリースティックなる携帯充電器を買ってみました。
リップみたいなデザインだからこれを買ったと言うわけではないです。
まぁ、デザインで選んだ理由も全くないわけではないですが。
そもそも欲しかったのは乾電池を1本しか使わない充電器なんだけど、
探した限りはその手のタイプは片手に足りない種類しか無いようで。
普通の量販店で扱ってるのはコレとあと1種類しか存在しなかったのです。
そしてどちらも品薄で必ずしも在庫があるとは限らないみたいだった。
実際池袋のビックには無くてアキバヨドバシにやっと置いてあったぐらい。
複数のモノが有って選べた場合もこれを買った可能性はわりと高いけど、
現実には選択できるほどモノが無かった、というのが正解なのです。

この1本式の充電器で何をするかと言う携帯の充電なわけですが。
それは結果であって本当の目的は死にかけ電池の処分なのでした。
目覚まし時計のような用途に使うには弱ってて電圧が足りないけど、
捨てるのに勿体無いほどまだまだ容量が残ってる電池が結構有って。
(メカ式のだと少し弱ると時計は動いても鳴らなくなってしまう)
気にせず捨てちゃうのがたぶん正しい選択肢なんだろうけど、
変に貧乏性と言うかエコじゃないとか考えてしまったわけです。
そして1本式の充電器には中に5Vへの昇圧コンバータが入ってて、
かなり弱った電池でも搾り取るように使えると聞いていたので。
※2本式のにも昇圧コンバータが入ってます
実際に試したらバッチリ使えたのでやっと電池が処分できそうだよと。
弱った電池の処分のために780円も払うのが賢いかは疑問だけど(爆)。

ちなみに弱った電池でも使えるので電圧の低い充電池でも行ける
※充電池は1.3Vなので通常の乾電池より電圧が低い
家で使う場合は充電池から携帯に充電する意味なんて全く無いけど。
旅行とかにこれとeneloopを持って行けばいざと言うとき助かるはず。
それに単三乾電池ならお店さえあればたいがい売ってるしね。
(コンビニには携帯充電器も売ってるが)


「涼宮ハルヒの憂鬱 (新) 1〜4話」
4月から一部の民放(14局)で深夜に放送してる新番組。
原作はライトノベル(スニーカー)で全巻持ってます。
※セル・レンタルDVDのリリースは8/28から
クラスの自己紹介で悪い冗談としか思えないことを口走った涼宮ハルヒ。
黙ってれば美人な彼女のその発言が冗談でなかったことをすぐに思い知る。
隣の席だからとうっかり話しかけ会話が成立してしまったのが運の尽き。
宇宙人でも未来人でも超能力者でもないごく普通の高校生であるオレは
奇人変人大集合の涼宮ハルヒと愉快な仲間たちに半ば強制的に加えられ
退屈とは無縁の好意的に解釈すれば刺激的な毎日を送ることになるのである。
と言うか出来ることならうっかり話しかけた過去のオレにやめろと言いたい。
(以上は前に書いた導入あらすじ)

「涼宮ハルヒの憂鬱」の3年ぶりの新作です。
やるやると言いながらずっと延び延びになってた新作です。
もうやらないんじゃないかとすら思ってた新作です。
原作なんか2年前に2分冊の前半だけ出したきり音沙汰がないし。
(当初は2ヶ月後ぐらいに後半が出る予定だった)
あまりに待たされるものだから次第に熱も冷めていったりと。
このままフェードアウトしてもまぁいいかぐらいに思ってました。
詳しいことは後で書くけど下手な続編を作られるよりはマシだし。

そんなことを考えつつ次々とやってくる新作と格闘してた今日この頃。
今さらに「涼宮ハルヒの憂鬱」を改めて1話から放送するという話が。
新作じゃなくて再放送かよ!とずっこけた人は全国推定100万人ほど?
まぁでも3年ぶりなので新作の予習もかねて前のをやってるのかも、と。
視聴層の入れ替わりを考えると前のを見たことない人が出てくる頃だし。
2クール枠確保してる噂があるし7月から新作をやる可能性が濃厚だなと。
前の分はDVDを持ってるわけだから録画する必要なんて全く無いけど、
どっちのVerを放送するかを確認するために4月から録画をしたのです。

今回の放送が初回(2006年)の放送と全く違って完全な時系列順なのは、
放送内容の確認のために録画してたので当然気付いてたわけです。
そして通常の放送枠より長いDVDバージョンなのも気付いてました。
次回予告がついてない理由は新作が放送されるまでわからなかったけど。
次回予告をつけないことで興味を引かせるという意図だったとは……
(時系列順の次回予告がイマイチで使いにくいってのもあるかも)
実はDVDバージョンなのも新作と密接に関係してたりするのでした。
DVDで追加・修正されてる部分に今回の内容と繋がる部分があるから。

録画してる東京MX(金曜の深夜)の場合は先週が14話にあたります。
そのうち1期分が10話なのでやっと新作分が4話たまったわけです。
4話たまるまで待ってるのは中々にもどかしい気分だったですよ。

ここまでのエピソードの順(時系列)は以下の通りになります。

涼宮ハルヒの憂鬱I〜VI (#1〜#6)
涼宮ハルヒの退屈 (#7)
笹の葉ラプソディ (#8 新作#1)
ミステリックサイン (#9)
孤島症候群(前編・後編) (#10〜#11)
エンドレスエイト (#12〜#14 新作#2〜#4)

ちなみに「エンドレスエイト」は3回とも「エンドレスエイト」です。
そして、恐らく今週やる15話も「「エンドレスエイト」です。
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが(以下略)
「エンドレスエイト」の話は後で改めて書きます。

さっそく「笹の葉ラプソディ」から見始めた、わけではなく。
放送体裁に敬意を払って今回の放送順にそって見てみました。1話から。
新作分以外は録画が残ってないので手持ちのDVDを入れ替えながら。
よーするに新作だけの4話分ではなく放送済みの14話分見たのです。
ちゃんと通しで見たのは久しぶりだけどやっぱ面白い!と思ったよ。
特に最初のエピソード(憂鬱)は初めは普通のラブコメかと思わせて
最後に世界の終焉を垣間見るまでダイナミックに展開していくし。
「VI」のラストシーンを見たら泣けるのとは違う凄い満足感が有るから。
つまり初回放送の最後が「VI」なのは緻密に計算された構成なわけです。
(そのへんのことは前回のところに書いてあります)

そして今回最初からやってるのも実はよく計算されてる構成なのです。
最初のエピソード(憂鬱)の内容が今回の内容に大きく関係してくるから。
時間が繋がってるんだから関係してて当然じゃんとか思うかもだけど。
そんな単純な関係ではない深い関係で、一言で言うとifの世界だから。
若干ネタバレ気味だけど「憂鬱」にならなかった世界って意味なので。
最初ハルヒが長い髪だったりとか、朝倉涼子が暴走して消されたとか、
そのへんが今回の新作エピソードで重要な意味を持ってくるのです。
原作を読んだことある人にとっては説明するまでもない話ですが。
知らない人はそのへんのことを頭の片隅に置いておくとよろしいかも。
言うまでもないけど、この手の仕掛けでアッと言わせるタイプの作品は
ネタ知らないほうが楽しめるので、先に原作を読まないほうがいいです。

今回は1期分と新作を「涼宮ハルヒの憂鬱」というタイトルで放送してます。
つまり新作部分だけ別のタイトルがついてないわけです。
(だから〜新アニメーション〜なる妙な表記になってたわけですな)
しかしこの体裁で放送されるとこちらがタイトル表記に困るわけです。
まぁ、過去にも全く同じタイトルの別作品が何度か有ったけどな。
とりあえず便宜的に(新)とか入れたけど(2期)の方が良かったかも。
ちなみに既にリリース情報の出てるDVDは「涼宮ハルヒの憂鬱 4」らしい。
4巻ではなく4番目のシリーズの4って意味で、4の1巻2巻になるみたいです。
2番目と3番目をすっ飛ばしていきなり4番目とはこれいかに!?
今回のメインと思しき「消失」が原作だと4巻目だから4にしたのか!?

と言うわけで新作の「笹の葉ラプソディ」のこと。
このエピソードはこれだけ取り出すとちょっとした話に過ぎないけど、
全体の流れの中では結構重要なポジションを占めてたりするのでした。
原作を知ってる人は何で1期にやらなかったんだろうとも思ったそうな。
原作の「退屈」(3巻)でこのエピソードだけ飛ばされてたし。

でも原作を良く読めば飛ばした理由も何となく思い当たるわけです。
このエピソードは憂鬱の切っ掛けであり消失の切っ掛けでも有るから。
そして憂鬱にはこれは必要はないけど消失にはこれが必要になるから。
1期の制作時に映像化する長編は憂鬱だけで消失は次の機会にとなって、
消失と関係性の強いこの話もその時一緒にということにしたのでしょう。
つまり今回のシリーズでは間違いなく消失を(終盤に)やるということです。
まぁ、ぶっちゃけめぼしい長編ってあと消失ぐらいしかないんだけど(爆)。
ハルヒは最初のが一番面白くて後は右肩下がりに落ちていくから……

「笹の葉〜」の内容については自分の目で確認してね(ハート)
と言うかこの手の内容は仕掛けを説明しちゃうと面白くないので。
見てた感想としては長門有希最強!とかそんな感じですか?(おい)
実はこの話を知ったとき憂鬱の最初の方のあるシーンを思い出したよ。
ハルヒがキョンの顔を見て「前に会ったことある?」とか言うシーンを。
何ナンパの決り文句みたいのを言ってるんだ?と思ったあのシーンを。
(ハルヒにそんな意図は微塵もないでしょうが)
つまりハルヒは前にキョンに会ったことをおぼろげに覚えてたってことで。
暗くてまともに識別はしてなかったから錯覚かも!?な判断だったのです。
そのことには原作でもアニメでも全く触れてないけど。

内容ではなく見た目についての話。
1期分から続けて見てるので微妙な違いでもはっきりわかります。
1期分は既に見飽きるほど何度も見てるから、でもありますが。
違いと言うのは絵柄で、実に微妙なんだけどちょっと変わってます。
元々作監毎に多少絵柄が違うのでその延長と言えなくもないけど。
具体的には新作分はハルヒの目の周りや顔の輪郭が気持ち丸くなってる。
わかりやすいかはアレだけど唯(けいおん)を少し混ぜた感じというか。
前のから3年も経ってるからこの程度の違いは仕方ないかなという感じ。
ヤマカン(山本寛さん)他数名が抜けたりと顔ぶれも多少替わってるし。
同じ人でも3年も経つと絵柄が変化してたりすることあるしね。

後は画面に後処理(エフェクト)を施してるシーンがずいぶん増えてる。
エンドレスエイトの2周目(13話)なんて既視的違和感を表現するためか
(京アニ作品では)見たことないぐらい強めの後処理を随所に施してたし。
以前の京アニは描きこみで勝負して演出はあっさり目が多かったけど、
最近のは演出にも力を入れるようになってたのでその流れだろうかと。
押井さんや新房さんが大好きだから演出濃い目なのは大歓迎なんだけど、
作画がストレートに出てた1期とは見た感じが違う気がしないでもない。
まぁ、絵柄同様気にしなきゃ気にならない程度の違いですが。

演出の進化と言う意味ではOP・EDの映像がまさにそうかも。
※OPの初登場はエンドレスエイトの1周目(12話)
前のやつは踊ってるって以外にはそう語るところはなかったけど、
今回のはずいぶんポップでエッジの効いた映像になってますことよ。
内容は置いといてOP・EDの映像に関しては間違いなく1期よりいいっすね。
正直言ってこのレベルのOP映像を京アニが出してきたのは予想外だったよ。
けいおんのOPやEDの映像もなかなか素敵な感じに出来上がってたし。
作画力は特級だけど演出は並という認識はそろそろ改めるべきか!?

では、今回の目玉である「エンドレスエイト」の話。
映像化されてない長編でめぼしいのは「消失」ぐらいと上に書いたけど、
同様に短編や中編でめぼしいのは「エンドレスエイト」ぐらいだったり。
後は「雪山症候群」ぐらい?めぼしいのは1期でほぼやっちゃったから。
そーいう意味でこのエピソードは新シリーズの目玉でもあるわけです。
スタッフの力の入れようが尋常でないのももちろん理解はできます。
でも、だからって似たような内容を4回も繰り返さなくていいです……
いや4回(今週の15話)で終わる保証は全くないが(爆)。

「エンドレスエイト」とはタイトル通り「終わらない8月」のことで、
簡単に説明してしまうと延々と同じ時間を繰り返すエピソードです。
前のシリーズでハルヒの内容はビューティフルドリーマー(うる星)と
符合する部分がいっぱいあると書いたけどそのものズバリな内容が。
※ビューティフルドリーマーは学園祭前日をずっと繰り返すお話
アニメを見てたときは共通点が多いのは偶然かとも思ったんだけど
原作のこの話を読んで原作者は知ってて書いてる?とか思ったよ。
この作品が好きでビューティフルドリーマーを見たことがないなら
是非見比べてみることをオススメします。

「エンドレスエイト」を3回やるのは事前に知ってました。
情報をシャットアウトしててもうっかり見えてしまうことがあるから。
3回ってどんな構成にするのかと思いつつ見始めた1回目。
既視感が無い最初の1周目らしき日々を経て夏休みが終わりEDへ。
そして次の回は1周目に酷似した内容を見た目を変えてトレースする。
なるほどその回の最初と最後で時間がループしてるのかと感心したり。
時間がループしてることを強調するためサブタイトルは全く同じだし。
12話から14話まで全部「エンドレスエイト」なのはそーいうことです。

2周目は1周目と全く同じではなく時々襲いくる既視感という違和感が。
そして途中で自分たちは繰り返す時間に閉じ込められてると気付く。
この仕掛けは知ってたけどこの瞬間を実際に見たらゾクっと来たよ。
原作で知ってても実際に映像で見るとやっぱりインパクトがあるなと。
原作を知らなければここでさらに大きなインパクトが有ったでしょう。
繰り返してるだけならまだしも繰り返した回数が余りに壮大だしね。
そして2周目は繰り返しに気付いたものの結局何もできずに終了する。

ここで3回分の構成の意図を理解した。
最初の1周目が有って、繰り返しを実感させるために2周目が有って、
繰り返しに気付いたけど抜けられなかったを表現するため3周目がある。
つまり3周目(実際は15499回目)にこのループから抜け出るのだろうと。
ちなみに原作では1周しかしません。1周目が既に15497回目だったから。
アニメでは言葉で説明した繰り返しを嫌と言うほど実感させたわけです。
※原作とアニメはループの回数が違う

そしてループから抜け出すはずの3周目。
またもや少しずつ表現を変えて2周目と同じような内容を繰り返していた。
途中で気付いてでもどうすればいいかわからず時間だけが過ぎてゆき。
でも最後にそれまでと違うあることをしてループから抜け出……アレ?
3周目も何もやらず何も変わらずそのまま終わっちゃったんですけど。
最初、間違えて2周目をもう一回見てしまったかと思ったほどです。
そう思ってしまうほど2周目と3周目って同じような内容だったのです。
2周目には新たな発見があったけど3周目は誤差程度の違いだったのです。
(ほとんど同じ内容を全くバンクを使わず新たに描き下ろしてる)
このほとんど違わない回が1回追加された意図はさっぱりわかりません。
繰り返しを強調するって意味なら既にウンザリするほど実感してるわけで。
京アニの悪い癖が出たんじゃないかと心配になってきたよ。

何度か書いてるのでここを熱心に読んでる物好きなら知ってるだろうけど
私は京アニの作画力は評価してるけど構成・脚本は全く信用してません
空上げの微妙な脚本なんか京アニ作品の中ではむしろマシなぐらいだし。
だからハルヒの1期の構成・脚本のデキには確変でも起きたのかと思った。
そしてハルヒ2期を作る場合に一番心配だったのも脚本だったのでした。
最近のkey原作のみたく無駄に間延びした構成にされた日には泣けるなと。
エンドレスエイトの3周目がまさにその間延びした構成っぽいので……
4周目で3周目をやった意味がわかるようになってることを祈ります。
最後にこんなのならやらなきゃ良かったにならないことを祈ります。
(D.C.とか君望とか新しいのを見るたびにがっかりさせられてるし)
そうでなくても原作は巻を重ねるごとに右肩下がりなんだから。
ここはアニメスタッフの踏ん張りどころですよ。

今回のシリーズも全14話と仮定して消失を6話やるとすると残り8話分。
残り話数は長編をやるには足りず、そもそもやる意味もあまり無いし。
となると短編や中編で埋めるしかないけど8話分も無いような……
と言う理由で「エンドレスエイト」を無駄に引っ張ってるのかもね。

つか話数が余るなら「ミクルの冒険」のメイキングやればいいのに。
※「溜息」(2巻)の内容をってこと
映画の後に実は撮影中にこんなことがあった的に適当に編集してさ。
撮影中に奇妙な出来事がいろいろ起きててそれは映画にも映ってるけど、
映画は作り物だからそれが現実にあったかなんてわからないわけで。
裏側を見て初めてあのシーンで起きてた真実が理解できるわけだから。
原作を読めばわかるけど、アニメでもフォローした方がいいのではと。

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