予告無しの新作放送 (09/5/25) 次へ 前へ
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アニメの人気ランキングのスクリプトを更新しました。
と言っても機能的には全く変わりはありませんが……
AmazonのAPI呼び出しに署名をつけないといけなくなったので、
情報を取得する通信部分を署名対応に変更しただけなのです。

と簡単に書いてるけど変にハマってえらく時間がかかったよ(汗)。
コード的には正しいはずなのになぜか署名が違うと言われてね。
そのままサンプルのデータを入れれば正常な計算値になるのに、
自分のデータでリクエストすると署名エラーが返ってくるのです。
まさかエラーの原因がURLエンコードが小文字だったからとは……
(サンプルデータはあらかじめ大文字でURLエンコードされていた)

署名はリクエスト内容をURLエンコードした文字列で計算するのです。
だからエスケープする文字さえ押えてれば問題が無いと思ってた。
しかしURLエンコードの大文字と小文字が違うだけで問題が出るわけで。
それってAmazon側でリクエストされた内容を一度URLデコードした後に
改めてAmazon仕様でURLエンコードして署名を生成してるってことで。
なんでそんなアホなことをしてるんだ?と原因を知った後に思ったよ。
普通だったら実際に送ったリクエスト文字列を署名と照合するだろう?
それかURLエンコード前の文字列と署名を照合する仕様にするとかさ。
この手の意味不能な仕様は私的にハマるパターンなので勘弁してくれ。

Amazon様の奇妙な仕様をクリアしてやっと動くようになったと思ったのに、
なんとレンタルサーバーに必要なモジュールが入ってなくて動かないよ(泣)。
さくらの一番安いコースは月100円程度だけあってシェルが使えんのです。
シェルが使えないのでモジュールが追加できないのです……
もう一つ借りてるXREAの方は入ってて動くけどまた別の問題があるし。
※こっちは年契約でだいたい月200円程度
XREAはCGIの実行時間に制限があって更新処理が止められてしまうのです。
これは別サーバーを借りないとサービス維持ができない?と途方にくれる。
収支を考えるとこれ以上の負担を増やすのはあまりにバカらしいんだけど。
全く未経験のRubyで一から書き直すのだって時間的に無理だろうし。
(署名してない旧来のリクエストは8月中旬までしか受け付けない)
思わずさくらにモジュール追加しろ!とメールしそうになった(笑)。

あれこれ試したり調べたりした果てに状況を打開する方法を見つけました。
実は署名に必要なモジュールのPurePerl版というのが存在してたのです。
これは自分のサーバースペースにコピーさえすれば動くのでした。
なんだそんな便利なものが有るならさっさと教えやがれ!(おいおい)
と言うわけでサービス停止という最悪の事態はなんとか回避できました。


そんなわけで!?コミックお薦めを更新しました。4月分です。
余計な作業を増やしてくれたので今回も時間の余裕がありませんでした。
本を読み終わったのすらつい昨日のことなので追加なんかできるか!と。
とても追加したいタイトルがあったので簡単なフォローをひとつ。
(こんな文章で良ければすぐに書けるんだけどね)

「宇宙家族ノベヤマ / 岡崎二郎」
思考のパズルのような作品を書き続けてる岡崎二郎の最新作です。
ある一定の水準に達した地球人が、宇宙からのメッセージに応じて、
一つの家族を代表メッセンジャーとして宇宙に送り出すという内容。
そして指示通りにいくつもか文明とコンタクトをするという展開です。
最初のうちは不思議な文明と出会うという漠然とした内容に見えます。
しかし物語が見えてくるにつれて壮大で驚くべき意図が明らかになる。
目から鱗が落ちるというのはこんなことを言うのだなと実感しました。
※4月に出た2巻で完結


いつもの感想に行く前にひとつだけ。
既にその騒ぎがネットを駆け巡ってるハルヒのことですが。
この4月から改めて1話から放送してるのは周知のことと思います。
あれだけ大々的に宣伝しながら再放送?とは思ったけれど。
放送枠が2クールあるとか全28話だとかの噂も漏れ聞こえてたので、
たぶん再放送に続いて新作を7月から放送するのだろうとか思ってた。
ところが先週前触れもなく(でもないか)新作がオンエアされました
※「笹の葉ラプソディ」という七夕の話

一応、放送内容を確認するために録画予約だけはしてあったのです。
だから今回の放送が完全な時系列でやってるのも知ってました。
(最初に映画が入ってるDVDの収録順ではなく)
放送してるのはDVDバージョンで次回予告が無いのも知ってました。
次回予告がついてないのは本編が多少長いせいなのかなと思ってた。
それに時系列順の予告は有希がボソっとタイトルを喋るだけだし。
しかし完全な時系列順で次回予告が無いのは凄いヒントだったのです。

実は完全な時系列順で放送してるのを知っていいのかな?と思ったよ。
これだとインパクトが最初のエピソードに集中してしまうわけだし。
確かに読みきりの話も楽しいとは思うけど明らかに尻すぼみだから。
どうせ放送するなら初回放送順の方がいいような?とか思ってた。
でもその後に新作を放送するとどっちにしろ構成に問題があるし……
2期分だけシャッフルしても1期ほどのインパクトは出せないだろうし。
いったいどう視聴者の意表をついてくるのかなと思ってました。
そしたらなんと1期+新作エピソードを完全な時系列で放送してきたよ。
予告が無いのは次に何をやるかは見ないとわからないよって意味か!
確かにこれならクライマックスが消失だろうからインパクトがあるね。
(「笹の葉ラプソディ」は消失のプロローグ的な内容)

消失はせいぜい4〜5話分なので新作が14話として残り8〜9話でしょうか。
いったいどのエピソードをやるんでしょう?
作品の主題的にエンドレスエイト(終わらない8月)は必ずやりそうだが。


「アキカン! 1〜6話」
1月からBS11(のみ)で放送してた全12話の新番組。
4月からキッズでも放送しています(それを録画しました)。
原作はライトノベル(スーパーダッシュ文庫)で読んだことはありません。
※レンタルDVDはセルDVDと同時にリリース(2巻までリリース済)
大地カケルというごく普通……と言うには言葉使いがお下劣な少年がいた。
彼は色んなデザインのアキカンを収集するささやかな趣味を持っていた。
今日もコレクションに加えるべき新しいジュースを買ってきたのだった。
いつものようにプルタブを引いて缶に口をつけて飲み始めたのだった。
その瞬間、カケルの目前にはメロン色の服を着た美少女が出現する。
それどころかカケルとその女の子は唇を重ねてる状態だったのである。
カケルはいきなり美少女が出現するような事態にこれは夢だと思った。
その女の子も自分はメロンソーダの缶だなどと信じがたい話を口走るし。
しかしこれは夢ではなく、その女の子の言う話も真実だったのであった。
こうしてカケルとメロンと名付けられた女の子の奇妙な生活は始まった。

なんとも残念な作品……と言っても内容が残念という意味ではなくて。
むしろ予想外に面白かったりするので余計に残念なのです。見た目が(爆)。
明らかに絵が歪んでると言うわけでないけど何ともパッとしないのです。
作画レベルが低空飛行なだけでなく演出もかなりヘボいのです……
作画も演出も微妙なのでラブコメのキモの表情も満足についてないし。
作品の印象は内容よりむしろ見た目に大きく左右されてしまうわけで、
作画も演出も微妙なこの作品はかなりマイナスな印象がつくわけです。
にも関わらず結構面白いんだから、これで見た目がマシだったらなと。

1話でカケル(男)が脱ぎまくってたのでいぬかみ!を思い出しました。
カケルのCVも福山潤さんで同じ声だし。変なポーズまで取ってるし(笑)。
見た目はいぬかみ!とは比較にならないぐらいに低レベルでしたが。
見た目がいぬかみ!レベルならこっちの方が面白いようなとも思ったよ。
いぬかみ!は変態ネタに突き抜けてた回以外はそこそこだったからね。
こっちの方がコメディとしてもテンポがいいし面白さが安定してるし。
これで見た目が良ければいぬかみ!どころかもっと上が狙えたかも。

実は見る前はあまり期待してませんでした。
だってオープニングが曲も映像もかなり微妙だったから。
まさにOPこそ作画も演出も微妙というのを端的に証明してますね。
ジュースの缶が女の子になるという設定もあまり惹かれなかったし。
だから最初のうちはまたしょーも無い作品を作ってとか思ってたよ。
見た目がイマイチ過ぎて第一印象が悪すぎたのもあるのですが。
でも見続けて絵の微妙さに慣れてきたら話の面白さが見えてきた。
続き物でだんだんエンジンが掛かって面白くなってきたのもあるかも。
ジュースの缶が女の子になる仕掛けが物語の中に上手く馴染んでるし。
カケルがべらべら喋り捲って畳み掛けてくるのもなかなかに楽しいし。
バカなことをやってるようで結構シリアスで感動的だったりもするし。
5〜6話なんか前半のクライマックスで結構ドラマチックになるのです。
その感動的なシーンがまた微妙な絵と演出で余計に泣けてくる……
話は面白いのに絵が酷すぎたGiftを思い出してしまったよ。
(DVDはかなり修正されてたけどそれでもまだ酷い)
絵は酷すぎたGiftよりはマシだけど演出はこっちの方がダメかもね。

にしてもホントに見た目はもう少しどうにかならなかったのかね。
そして主題歌ももう少しどうにかならなかったのかね。特にOP曲は。
サビ以外あまりピンと来ないメロディを眠い声で歌ってるし……
せめて同じ曲でも抜けるような声で元気に歌えなかったのかな。
映像も微妙なら歌まで微妙でこれで面白そうに見えたら逆に凄いよ。

ED曲の方は歌唱力の方は問題ないけど毎回アレンジ違いの仕掛けが……
変えるなら完全に別ジャンルにするぐらい変えないと面白くないです。
違うけど中途半端に違うだけで曲数をただ水増ししたような感じだし。
とっておきの曲を1曲だけ用意してそれを毎回流すべきだったような。
私的には3話目のニューウェーブ風のが良かったんじゃないかなと。
メロディやビートに歌詞が一番上手く乗ってたから。


「真マジンガー 衝撃!Z編 1〜4話」
4月からテレビ東京系(6局)で土曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からAT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは8/25から

その昔。大昔。今から35年ほど前。マジンガーZというアニメが有りました。
その当時もの凄い人気を博して、多くのフォロワーを生んだ伝説の作品の。
アニメのエポックメイキングの一つにして、巨大ロボットアニメの元祖の。
と言っても今見たら歴史の一頁に触れるという以上の感慨はないでしょうが。
この当時に比べたら表現も描写も全てがあまりにも進化してしまったから。
だからこそ今の新作アニメと比べて遜色ないようにリメイクしたのです。
なら良かったのにね!

同時マジンガーZのアニメとほぼ同時期にマンガ版が連載されてまして。
一応そちらがアニメの原作ということになってるらしいです。
恐らく永井豪さんの原案からアニメとマンガを展開したのでしょう。
昔は原作そのままの内容をアニメ化するのって滅多になかったからね。
(原作をべたっとアニメ化するようになったのはここ10年ぐらい)
そしてこのアニメはそのマンガ版のほうをアニメ化したもののようです。
つまりマジンガーZに似てるけど微妙に違う作品というわけです。
現代的に作り直したりせずに35年前の見た目と感性で作られてます……

そんなコレを見た感想を一文に集約すると、、、
たった4話分を見るのがこんなに苦痛とは知らなかった。かな(爆)。
面白いとかつまらないとか以前にこの作品の感性が相容れないよ。
それにプラスしてこの作品のノリが根本的に合わないんだろうね。
しかし、熱血モノもバスカッシュみたいなのなら普通に楽しめるし、
レトロチックな表現もビッグオーみたいなやり方なら凄く面白い。
元作品と同じくらい古い作品だってテンポが遅い以外は見れるわけで。
今のテンポで昔の感性をわざとらしく再現したのがダメなのかね!?
そもそも昔のアニメってわざと嘘臭く作ってるわけではないんだが。
当時はリアルに作ったけど今見るとツッコミどころが満点なだけで。
なんでこんなに後ろ向きな作り方をするかなと思ったり。

ちなみに、この作品は放送枠が通常より短い25分しか有りませんでした。
でもDVDなどでは通常の30分番組と同程度の長さになってるそうです。


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このペースだと遅くとも再来週にはあずにゃんが出そうだ。
キャストに載ってないからそこまでやらないと思ってたけど。
と、わからない人にはさっぱりわからない話で始めてみたり。


「夏のあらし! 1〜6話」
4月からテレビ東京系(6局)で日曜日の深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はスクエニ系(ガンガンJOKER)のマンガで1巻だけ読んだことあります。
※セルDVDのリリースは6/24から(レンタルは7/31から)
夏休みのあいだ祖父の家に泊まるためこの街へとやってきた少年がいた。
初めての場所で道に迷った少年は夏の暑さに耐えかねある店の扉をあけた。
「方舟」というその喫茶店はレトロな内装で上質な雰囲気を漂わせていた。
少年は値段の高そうな雰囲気に臆して何も注文せずに立ち去ろうとした。
しかし声をかけてきた古風で和装の少女の姿を見て思い止まるのだった。
少年は少女の姿に見惚れたのだ。グッと来たのだ。恋の予感だと思った。
少女が少年の手を握って走り出した時は、これから恋が始まると思った
しかし少年の前には思い描いていたのとは少し?違う現実が待っていた。
少女は自分は60年前の人で、今は幽霊で、少年に取り憑いたのだと言った。
少年は少女の話がわからなかった。目の当りにしても信じられなかった。
そうして少年の不思議な夏は始まった。
※2話からの本編の導入あらすじ

あれ?イントロってこんな内容だっけ?というのが最初の感想かな。
確か最初は一(はじめ)とあらしが出会うエピソードだったようなと。
アニメを見た後に原作を確認してみたらまさにその通りだったよ。
つまり原作コミックだとアニメの2話の内容から始まるのです。
ちなみに1話の内容は時間軸がずっと後で本筋にも絡んでないような。
こんな前後に絡まない番外編な内容は原作の構成では考えにくいので
もしかしたらアニメオリジナルなのかも(原作の1巻にはこの話はない)。
少女が時を超える設定は「時かけ」のオマージュみたいなもんだから
あえて「時かけ」(アニメ版)のパロディなエピソードを入れたのかも。
※パロディというほど内容は似てません
ついでに主要キャラと基本的な設定を紹介したということなのかなと。

とりあえず単体として1話を見ればこれはこれで面白いとは思います。
でもボーイミーツガールで(たぶん)ひと夏のファタジーなこの作品で、
最初にわりとコメディタッチの番外編をやる必要はあったのかなと。
ここはセオリー通り出会いの話から始めれば良かったんじゃないかな。
その方がコメディが同程度でも不思議な印象が強くなったはずだから。
つまり1話だけ見てもこの作品の本質はまるでわからないのです。
1話だけ見て作品を判断するとこの作品の本来の実力を見誤ります。
(そもそも1話だけでちゃんと判断できる作品なんて滅多にないけど)
もしも1回分だけしか見ないなら1話ではなく2話を見るべきです。

作品の本来の実力という意味では2話だけ見てもまだまだって感じ。
今回はいつもの読みきりではなくストーリーだからというのもある。
それも有るけど回を経る毎に表現スタイルが内容に馴染んでくるので。
ぶっちゃけ最初の方はそこそこ面白いけどまぁまぁって感じなのです。
もちろん映像表現はいつもの如く1話から手加減無しの全力投球ですが。
表現ではなく中身の印象が回が進むごとに尻上がりに良くなってくので。
5話のコメディも6話のシリアスも2話と比べて格段に印象が強いのです。
改めてもう一回1話から見返したけどその印象は変わらなかったのです。
決して見続けたことで作品の魅力が見えてきたわけではないはずです。
見続けたり再見することで初めて見えてくる魅力もありはしますが。
つまりこの作品の本当の実力はちょっと見ただけではわからないよと。
特に6話のラブストーリー描写では新房組の底力を見せつけてるから。

新房アニメというと他とは一線を画す表現手法が印象的です。
どれも一見して新房アニメとわかるほどに見た目に特徴があるのに
それぞれの作品はちゃんと表現スタイルが違うという芸の細かさです。
そんな新房アニメとしてこの作品のスタイルはどんな感じかというと。
古風な喫茶店の内装に合わせてレトロな雰囲気を漂わせてる感じかな。
なんちゃってレトロな絶望先生よりももっとストレートに懐かしい感じ。
作中の時間は昭和20年から60年経ってると言ってるからほぼ現代です。
でも茶色い木と赤や青の空気の色が目立って自然と生活が近い感じで。
60年前の光景が現代の中に溶けこんで時間がまるで繋がってるみたい。
原作でも多少は(あえて)洗練されてない雰囲気を描いてはいたけど、
アニメでは作品の内容を考えて徹底的にその方向で突き詰めたようで。

表現技法が(大沼心さんの)efとわりと似てるかなとも思ったよ。
それは大沼心さんの演出スタイルが色濃く出てるってことですな。
※今回は監督が新房さんで大沼心さんはシリーズディレクター
6話のシリアスな感情描写が絶妙なあたりがまさにefに通ずるわけで。
潤が恐怖に飲まれていくところの描写もef2期の表現を彷彿としたよ。
今作は物語があって感情描写が大事なので意図してそうしたのかなと。
画面の後処理を執拗なほどにやってるのも大沼心さんっぽいとこすね。

もうひとつ表現技法でとても印象に残ったのが背景の多層スライド。
まるでセル画時代に背景を何枚も重ねて表現したのを彷彿とします。
最近はダイナミックな構図を見せる場合に3Dを使うことが増えたので
こんな感じに平面的な絵を多重にスライドするのは珍しいようなと。
それも一般的で控えめな使い方ではなく極端に動かしてたりするし。
あえて3Dでは出せない平面的だけど奥行きを感じる画面を作った感じ。
デジタル制作ならレイヤーで簡単に実現できるのを利用したんだね。
今は昔よりも実現の手間が格段に楽なので動きも好きに試せるわけで。
結果として先祖帰りな表現ではなく古くて斬新な印象になってるのです。

話は変わってキャラの話。潤のこと。
最初(2話)に出てきたときは完璧に男の子に見えたのです。
公式サイトのキャラ紹介も(知らなきゃ)男の子にしか見えないしね。
でも時々あれ?女の子?と思えるシーンが挿入されてたりして。
(それか体は男で心は女の性同一性障害なのかなと)
時々変に引っ掛かる反応をするのも女の子だと思うと納得というか。

5話に至ってはそれっぽいヒントを次から次へと提示したりして。
ただ決定的な部分は見せてくれなかったので確信は出来なかったよ。
男なら胸を隠す必要はないけど、このスタッフならやるかもだし(笑)。
まぁ「女は計算高い」と言ってるあたりで十中八九女と思ったけどね。
こんなこと言うのは女か女に痛い目に会わされた人ぐらいだから。
潤は女なんだけど女が嫌いで、自分が女であることも嫌なのかなと。
出てきた情報の断片を繋ぎ合わせると女優かなんかをやってたとか!?
(OPに潤と一緒に出てる長髪の美少女がたぶん潤の女の姿でしょう)
そこから逃げたくなる何かが有ったのかな?男装してる理由もそのへん?

しかし着替え中の裸をバッチリ目撃して女と分からないのは凄いかも。
確かにパンツを穿いてて上がまっ平らなら分からないのかもしれない。
腰まわりのくびれが男女で違うけど幼児体型だと目立たないかもだし。
そもそも一は女の体を見慣れてないだろうからわからない可能性が。
見て分からなかったのは仕方ないし、知らなかったんだから仕方ない。
とは言え5話の一の潤に対する所業の数々は可哀想ですらありました。
メイド姿に「それで胸があったら本当に女だな」はさすがにヒドいよ。
だって胸が無いから女じゃないと言ってるようなもんだから……
ちなみにそのセリフの次の瞬間に潤のパンチが一に炸裂しました。

原作を確認してみたら1巻では潤が女だと思える瞬間は全く無かったり。
1巻分に対応するアニメ2〜4話には何度か女だと思える瞬間があるのに。
該当箇所を見比べた限りは意図的にそう見えるように改変してあるね。
つまり知った後に改めて見返せば確かにと思えるようにしてあるのです。
そして原作はアニメと比較するとそのへんの配慮が多少弱いのでした。
雰囲気も徹底的に描写してるアニメと比べるとわりとあっさりだしね。
題材が興味深かったのに続きを読まなかった理由はたぶんそのへんすね。


「シャングリ・ラ 1〜6話」
4月から一部の民放(9局)で深夜に放送してる新番組。
6月からBS11でも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
原作は小説(角川文庫)で読んだことはありません。
※セルDVDのリリースは7/24から(レンタルは7/31から)
地球温暖化のため海面は上昇し多くの都市が水没の危機に瀕していた。
世界は未来のため二酸化炭素の排出を制限するため新たな機構を作った。
それは二酸化炭素を垂れ流す国家に市場でペナルティを与えるシステム。
こうして世界はできるだけ二酸化炭素を排出しない社会へと舵を取る。
日本も例外ではなく先の大震災を好機にと東京の緑化を進めていった。
巨大な構造物アトラスに全ての人を収容し他はジャングル化する計画だ。
しかし計画開始から50年を経てもなお全ての人を収容することはなく、
下層の市民は人の入れぬ森に囲まれた厳しい環境で今日も暮らしていた。
市民を締め出しながら強引に緑化を進める政府に反発する人たちがいた。
そんな反政府活動を行うメタルエイジの総帥北条凪子の孫である國子は、
メタルエイジに参加してるつもりはなく、次期総統になる気もなかった。
戦いたかったわけではなく好きな人たちがいる場所を守りたかったのだ。
しかし彼女が火の粉を振り払ったことは大きな運命の奔流となっていく。
たぶん。

視覚にインパクトのある作品というのが第一印象かな。
何と言っても森に沈んだ都市という光景がものすごく印象的なので。
それも全く知らない都市ではなく知ってる(住んでる)場所なわけで。
知ってる光景の想像もつかない姿というのはインパクトがあるのです。
都庁舎のような有名なランドマークも緑に覆われた廃墟になってるし。
池袋なんて防護服を着ないと行けないような呪海(樹海)の奥深くだよ。
(ってことは池袋から一駅のうちも似たような状況か)
地球環境の悪化によって爆弾雨と呼ばれるこぶし大の雹が降ったり。
水位の上昇で水が奥まで入り込んでてボートを移動手段に使うとかね。
かと思えば秋葉原は政府による強引な森林化にも屈せず存在してたり。
この秋葉原とはゲーム&アニメキャラが氾濫する萌えの聖地ではなく、
熱気にあふれるカオスで治外法権で何でも手に入るヤミ市みたいな街。
昔の秋葉原のイメージとサイバーパンクを足して萌えも混ぜた感じ。
ええ、もちろん今の秋葉原のイメージも入ってます。かなり濃ゆく(爆)。

視覚のインパクトでわかるように舞台設定には凄く力が入ってます。
そして舞台設定だけではなくキャラメイクにも凄く力が入ってるのです。
物語を動かしてるキャラがそれぞれに特徴的でとても存在感があります。
美人で凛々しいニューハーフだったり。ゴツいけど乙女なニュー(以下略)
そろそろオヤジギャグが口をつく歳になった熊っぽいオッサンだとか。
三つ編みの似合う(きっと昔は美人だった)ハイテクお婆ちゃんだとか。
震災前の秋葉原の濃い〜オタクがそのまま歳取ったような三人の爺だとか。
人の心を読むことができて嘘をついた人を肉団子にしてしまう幼女だとか。
人前には姿を見せず部屋に篭り市場を思い通りに操作する天才少女だとか。
ある女性に仕えることが喜びで失敗して罰を受けるのも喜びの少年だとか。
これほど多彩でインパクトのあるキャラが並んでる作品はそうそうないよ。
ニューハーフに爺、婆、オヤジ、引き篭もり、変態、危ない人だし……
問題が有るとするなら今のニーズに沿ってるのか?ってとこでしょう(爆)。
良くあるカワイイ女キャラを並べました的な作品よりも私は好きですが。
(村田蓮爾さんの絵柄も好きなので)
あ、一応主役の國子はカワイイ(というよりは凛々しい)女の子です。

この作品は舞台設定やキャラメイクに凄く力が入った骨太の作品です。
地球温暖化や資本理論という時事を取り入れてるのも骨太な感じです。
特に資本理論が崩壊しつつある今の時期にこのネタをやったのは凄いね。
恐らく2年前でも2年後でも同じ題材で今ほどインパクトは無かったから。
ただ、題材は刺激的だとは思うけど、多くの視聴者には難しいような。
表現の手法によって難しく見えるのではなく純粋に内容が難しいのです。
文字で書かれてても難しいのにセリフだけですんなり理解できるかなと。
もうちょっと内容を単純化するか表現を工夫した方が良かったかも。
大して頭を使わなくても理解できる作品だらけなこのご時世なんだし。
なので何を言ってるよくわからない場合は何度か見返すといいかもね。
(必ず理解できるとは保証できませんが)

題材や設定をしっかり作りこんであってなかなかに興味深い作品です。
適度に謎が散りばめてあってそこそこ先が気になる作りになってます。
ただ、ぐいぐい引っ張るストーリー構成かと言われると微妙かなと。
池袋呪海に調査に出かけるのも、アトラスに進入しようとするのも、
取引のため超秋葉原に行くのも、全て興味深い内容ではあるのです。
初めて見たそれぞれの舞台となる場所に視覚的なインパクトは有るし。
秋葉原の三爺のようにツッコミどころ満載なシチュエーションもある。
それぞれのエピソード自体は面白いのです。でも小粒な感じなのです。
緩やかに全体としての流れはあるけど物語が動いてる感が薄いのです。
視聴者の視界である國子自身がまだ何がしたいかはっきりしないから。
しばらくはいろいろ見聞を深めてこの世界を見極めていくのかなと。
物語が転がり出すまでは、ぐいぐい引っ張るようにはならなそうです。

オープニング主題歌「キミシニタモウコトナカレ」について。
妙に耳に残る旋律を伸びやかな声でソウルフルに歌い上げる歌すね。
凛々しいとかカッコいいという國子の印象を具現したような歌です。
May'n(マクロスFのシェリルの歌の人)の素晴らしい歌唱力もあって
今期のアニソンの中で間違いなくベスト3に入る名曲だと思います。
でもあんまし売れないんだろうな……作品が人気ないし。

※2クールやるみたい


「戦国BASARA 1〜6話」
4月からTBS系(7局)で金曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からアニマックスでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はPS2/Wii/PSPなどのアクションゲームでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/1から
時代は戦国。中央政体の弱体化により統制は崩れ天下は乱れていた。
天下を掌握しようという野心を持つ実力者が各地で名乗りを上げていた。
そんな中で最も天下に近いと目されたのが甲斐の虎・武田信玄と、
武田信玄との合戦で一歩も譲らなかった越後の軍神・上杉謙信である。
そこにはるか遠くの奥州の地から一人の男が天下取りに名乗りを上げる。
右目に眼帯をする姿から独眼竜と呼ばれた伊達政宗その人であった。
※現実では政宗は戦国時代に遅れて天下取りに参加できなった人

日本の400年程前の群雄割拠な戦国時代に極めて似てる世界が舞台で、
そこに著名な戦国武将と同じ名のキャラが大挙して出てくる作品です。
一見は時代劇だけど装飾部分がいわゆる時代劇とはかけ離れています。
無骨ではなく華美な鎧に身を包んだキャラが仰々しく語り振る舞って。
戦場で一対一で刃を重ね派手な技を繰り出す。歌舞いた時代劇みたいな。
決してギャグをやってるわけではないのに、笑いが止まらないのです

いろんな意味で突き抜けてるので。伊達軍団はまるで暴走族のノリだし。
政宗の馬にはハンドルとマフラーがついてるし……(馬型のバイク説が)
戦国最強の武人の本多忠勝なんて鋼鉄製だしバーナー吹くし空を飛ぶし
信玄はたびたび真田幸村をバカもの〜とぶっ飛ばし壁にめり込んでるし。
幸村はめり込んでもピンピンしてるし、殴り返して拳で語り合ってるし。
かすがは謙信に誉められるたびにアア〜と喘いでるし花ビラ飛んでるし。
ここまで突き抜けられると、もういっそアッパレという気すらするよ。
ここまでぶっ飛んでるのに、いやぶっ飛んでるからこそ?面白いのです。

駄洒落という概念があるのです。
言葉自体は説明するまでもなく大半の人は知ってると思いますが。
この場合の駄洒落は寒いシャレ(つまりギャグ)という意味ではなく、
洗練された洒落(オシャレ)のアンチテーゼ的な意味で使っています。
現実でそういう意味でこの言葉を使うことはまずないでしょうが。
でも考え方としてのこの概念は多くの人が意識せずに使ってるはず。
例えば服をきっちり着るのが洗練された洒落なわけです。本来は。
そしてそれを崩してラフに着るのが本来なら駄洒落だったのです。
とは言え価値観は変化するので今となっては普通なスタイルですが。
なので更にスタイルを壊してずり下げたり逆に着たりするわけで。
この壊す行為もどこまで許容できるかのバランス感覚が必要で、
行き過ぎると駄洒落ではなくダサいとか変になってしまうのでした。
ちなみに洗練のアンチテーゼとしての駄洒落の究極の形が歌舞伎。
※この考え方はオリジナルではなく元があります(ソースは忘れた)

なぜに駄洒落の話をしたかというとこの作品がまさにそれだからです。
歌舞いた時代劇というのは雰囲気もだけど意味的にもそうってことです。
駄洒落でありながらエンターテイメント作品として成り立たせたのです。
一見デタラメに見えるのに面白く感じるのはバランス感覚によるのです。
史実に全く沿ってないようで意外と現実と符合する部分が多いのもそう。
歴史を知ってても面白いのです。符合するところも全然違うところも。
史実のキャラがなんか凄いことになってるのもコレはコレで楽しいし。
この作品(ゲームも含めて)で歴史に興味を持つのもいいんじゃないかな。
にしても信長はまたしても悪役ですか(笑)。しかも化け物じみてるよ。

これ見て「ガラスの艦隊」や「GUN道」ってこの路線がやりかったのかな
とか思った。よーするに駄洒落なエンターティメント作品をってコト。
でも現実はバランス感覚が足りなくて寒い作品になってしまったと……
まぁ、現状でもクソゲー愛好家的な数寄人によって楽しまれてますが。
でも多くの人にとっては感性についてけない何じゃコレな作品なわけで。
駄洒落なエンターティメント作品はさじ加減が難しいのだなと思ったよ。


「ティアーズ・トゥ・ティアラ 1〜5話」
4月から一部の民放(4局)で深夜に放送してる新番組。
5月からキッズでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
原作はPS3のシュミレーションRPGでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは6/17から
はるか古の時代。剣と魔法のファンタジーというよりは神話に近い世界。
大陸で興った神聖帝国はその勢力を広げて辺境をも飲み込んでいった。
かつて絶大な勢力を誇った古代王国の有った地にも帝国の手が迫ってた。
と言っても既に古代王国はなく血を引く小さな蛮族が残るのみだったが。
帝国の司教はこの地への侵攻に際し古代王国の血を引く娘に注目した。
自らが権力を掴むため彼女を生贄にして魔王の復活を企んだのだった。
ゲール族の族長の娘にして巫女であるリアンノンはこの事態を予言し、
事前に村人を逃がし誰もいない村でたった一人で司教へと対峙する。

彼女は自らの命を捨ててでも魔王復活の企みを阻止するつもりだった。
しかし彼女の身を案じて戻った村の子供たちが人質に取られてしまう。
万策尽きたリアンノンは司教に身をゆだね儀式の場へ連れられて行った。
(真名を知られて司教に精神を縛られてた状態で)
魔王復活の儀式の場で彼女は今にも生贄として捧げられようとしていた。
彼女を助けにかけつけたアルサルの前で魔王はついに顕現してしまった
人の姿をとった魔王アロウンは捧げられたリアンノンへ近づいていった。
次の瞬間アロウンの刃はリアンノンではなく笑みを浮かべる司教を貫く。
「悲劇にはもう飽きたのだよ」という言葉を発して。
こうして妖精王の末裔たちと魔王アロウンの新たな物語が始まった。

一言で表現するなら純朴とか地味とかそんな感じでしょうか。
何しろ木とか地面とか火とか画面全体的に赤茶色っぽい色彩なので。
一応は剣と魔法のファンタジーだけど、よくあるゲーム的なのではなく、
現実のはるか昔の時代っぽい良く言えば地に足のついた世界観だから。
地に足がついてるので安っぽくはないし作りも決して悪くはないです。
でもやっぱり地味というか華が無いなと。可愛いヒロインはいるのに。
まぁ、世界観とか題材が好きな人はこれでもいいのかなとは思ったけど。
「うたわれるもの」と雰囲気とか世界観とかはそっくりなわけだし。
(原作は同じ会社だからもしかして作った人が同じとか?)
うたわれは人気あったからこの手の作品にもニーズは有るのでしょう。
この作品は今のところさほど人気があるとは言いがたいですが……
印象がそっくりな二つの作品の人気の差が私にはよくわかりません。

地味であまりぱっとしない作品だけど印象に残る部分も有りました。
それは森の中の魔法の結界に閉ざされた城とか家つき妖精とかのとこ。
隠れ家みたいな感じのメルヘンチックな設定って結構ツボなので。
アルサルとリアンノンの祖先とアロウンが盟友だって設定も面白いね。
(アロウンに久しぶりとか言ってるオガム爺はいったい何歳なんだ)
悠久の時を越えて繋がる絆とか人と魔王が信頼で結ばれるとかもイイ。
なんか一昔前の少女マンガ誌に載ってたファンタジーなノリというか。
どーせならそのノリでもっと全体に華やかだったら印象的だったかも。
設定が見えてくるとそこそこ面白くなるので何か惜しいなと思ったよ。

※2クールやるみたい


「タユタマ -Kiss on my Deity- 1〜4話」
4月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は18禁の美少女恋愛アドベンチャーで体験版をやってみました。
※セル・レンタルDVDのリリースは6/25から
八衢神社の跡取の泉戸裕里は父の手伝いで御祓いの真似事をしていた。
でも八衢神社を継ごうという気はなく、父もそれを強制はしなかった。
裕里はバイク等のメカいじりが好きでその道へと進みたいと思っていた。
(このへんはもしかしたらアニメではさっくり省略されてたかも)
そんなある日、いつものように頼まれた御祓いの現場へ訪れた裕里は、
工事現場から出土した古ぼけた木でできた大きな遺跡を目にする。
それは半人前の裕里にすらわかるほどに強い力を感じるモノだった。

家に戻り装備を整えた裕里は改めてその遺跡と対峙し祝詞をあげる。
裕里の祝詞は遺跡に祀られていた綺久羅美守毘売の姿を顕現させた。
※綺久羅美守毘売は「きくらみかみのひめ」と発音する
そして綺久羅美は言うのだった、この繭を決して壊してはならぬと。
壊れれば何万もの太転依が解き放たれ大きな混乱と厄が起こると。
※太転依は「たゆたい」と発音する
しかし裕里たちは壊していけない遺跡を不慮の事故で破壊してしまう
封印が破壊されたことで綺久羅美の力は失われ姿が消えつつあった。
綺久羅美は最後の力で新たな器を生み出し裕里へと託したのだった。
自らの記憶と力の一部を継ぐ綺久羅美であり綺久羅美でない存在を。
そうして白髪で狐耳と尻尾の生えた小さい少女が遺跡の前に現われた。

キャラの定まらない作品というのが一番の印象だろうか。
ギャグっぽくなったり、シリアスになったり、ポップになったりと、
シチュエーションが変わる度にキャラ描写の方向がころころ変わるので。
普通は多彩な表情を見せればとキャラの奥行きが感じられるものだけど、
キャラ描写に筋が通ってないので多彩じゃなくて別のキャラに思えます。
それと遊びのパートと真面目なパートの雰囲気の差が極端すぎです。
遊びの要素が強すぎるので軽いというか深みもあまり感じられません。
あまり描きこんでない空間描写と相まってみょーにチープな印象です。
ギャグっぽい表現が使いたいのならもっと徹底的にやれば良かったかも。
よーするに全編4話みたいなはっちゃけた表現で作ればいいのでは?と。
どーせこのスタッフはいつもあんまりろくなキャラ描写をしないんだし。
※監督・構成はSchool Daysのコンビ
ちなみに4話のコンテ・演出はナベシンでした。それ知って凄く納得(笑)。

ストーリーが微妙に間抜けてるのもチープという印象の一端でした。
そもそもバイクを遺跡にぶつけて封印を破壊する展開ってどうよと。
原作のストーリーを詰めた結果としてみょーに間抜けになったのか?
ゲームの公式サイトの物語の導入の説明がアニメと少し違ってるし。
とかそのへんが少し気になって体験版で原作の最初を確認してみたり。
そしたら間抜けなのもギャグっぽいのもチープなのもまんまでした……
序盤のストーリーも少しずつ削られてはいるけど大差はなかったし。
これは原作のテイストを見事に再現してると感心するべきなのか?
原作がこんなもんだからアニメもこんなもんだと理解すべきなのか?

てゆーか、体験版だからすぐ終わると思いきや3時間もかかったよ。
※連打してフルボイスのセリフを途中で切り上げてその時間
内容的には3話の終わりあたりまで入ってたのでアニメだと70分程度。
倍以上の時間が必要なほどアニメよりも内容は多いわけではなくて、
セリフやシーンに無駄が多くて内容は大差ないなという感じでした。
つまりアニメは原作よりは内容が凝縮されてるのです。これでも。
ちなみに主要キャストは原作とアニメで全く同じすね。名義違うけど。


「クイーンズブレイド 流浪の戦士 1〜4話」
4月から一部の民放(3局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は対戦型ビジュアルブックでそれが何かすらわかりません(汗)。
※セル・レンタルDVDのリリースは6/25から
どんな作品かは書く気がしないので公式サイトを参照!

とりあえず「とても白かった」ということで。地上波は。
てゆーかあまりに白すぎて何がなにやらわからないカットもあるよ。
きっと裸乱舞しまくりなんだろうなというのは想像に難くありません。
こんなことならAT-Xで録画しておけばよかったかも。
(2000円近く払ってるのにろくなものを録画してないし……)
そこまでして熱心に見たい題材ってわけでもないから別にいいけど。

それはともかくこの作品どこが面白いのかさっぱり
ウリはたぶんエロいコスチュームとエロいバトルなんだろうけど、
この手のコスチュームって全然そそられないので……
(ビキニ鎧なんてうる星世代にとっては普段着みたいなもんだ)
それにむやみやたらにあっさりはだけてもあまり有り難味がないし。
やっぱりエロスはシチュエーションとフェティシズムが大事だよ!(爆)
そーいう意味では蛇が体をはってた所はちょっと面白かったかな。
でもあんなヌルいのじゃなくてもっと凄いの……は放送できないし。
これを制作してるアームズって以前はエロアニメで有名だったのです。
その頃の作品を知ってるからこんなヌルいの見せられてもなって感じ。
せめてストーリーがこんなウンコじゃなければまだ楽しめたんだけど。


きららの時代 (09/5/5) 次へ 前へ
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HDDがクラッシュしました
温度管理を気をつけるようにしてから壊れなくなってたのに。
(50度を越えるとクラッシュの確率が大幅に上がる)
それと適当な間隔で大容量のドライブに乗り換えてたからかも。
やっぱり長期に使うと壊れてしまう可能性が高いのだな……
実はHDDの空き容量が少なくなってて乗り換えようとはしたのです。
ついでに新しいマシンに一緒に引っ越してしまえとか考えたのです。
しかし、その引っ越し作業が遅々として進んでなかったりして。
新しいマンシは一年ぐらい前に用意しちゃったんですがね(汗)。
※「前略、生きてます」の頃の話

新しいマシンは当然ながら今時スペックなのでHDDはS-ATAなのです。
そして今使ってるマシンは化石スペックなので旧来のIDEのHDDです。
そのIDEのHDDの一つが逝ってしまわれたのです。
従来の状態を復元するためにはIDEのHDDが必要なわけです。今さら。
S-ATAとIDEの変換アダプタもあるけど構造的に使えないのです。
(変換アダプタをつけるとスマートドライブに入らない)
いっそこのまま新しいマシンに引っ越しちゃおうかと思ったよ
でもそんな時間的余裕はないので仕方なく買ってきたよ。今さら。

ちなみに今のマシンに付いてるHDDは2台有ります。
消えてはまずい大事なデータが入ってるのと、消えても大丈夫なやつ。
クラッシュしたのは消えても大丈夫な方でした。
それだけは今回のクラッシュにおいて不幸中の幸いだったっすね。
でもそっちの方には音楽データのキャッシュが100GBほど入ってたり。
よーするに再構成CDを作成するためのマスターにしてたデータです。
キャッシュなので元CDからリッピッグすれば復元はできるのですが。
100GB分をやり直すのはちょっと気が遠くなります……
こんなことなら外付HDDにまるごと複製を取っておけばよかったよ。

そうそう。
先週書いたADSLですが下りが9Mbpsで上りが1Mbpsになりました。
その速さを実感できることは滅多にないですが。


「けいおん! 1〜5話」
4月からTBS系(8局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
BS-TBSでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は萌え4コマ誌(マンガタイムきらら)のマンガで雑誌で読んでます。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/29から
田井中律(りつ)は幼馴染の秋山澪(みお)を引き連れ軽音部の扉を叩いた。
しかし軽音部は部員全員が卒業してしまって活動停止状態にあった。
今月中に部員を4人集めないと軽音部は廃部になってしまうらしかった。
何とか琴吹紬(つむぎ)を仲間に加えたもののあと一人が足りなかった。
そんな時、軽音部を簡単な音楽と勘違いした平沢唯(ゆい)がやってくる。

あれっ?これってユイが主人公だっけ?というのが最初の感想かな。
確かに原作の1巻の表紙はユイだし、すっ呆けた行動が目立ちはするけど。
それでもアニメほどハッキリと主人公っぽく描かれてはいないから。
原作ではどっちかと言うとミオの方が変な目立ち方をしてるぐらいだし。
ムギが多少引いた感じではあるけど4人の扱いはそんな変わらないのです。
なのでアニメでここまでユイを中心に描いたことにはちょっと驚いたかな。
まぁでも、完璧な初心者であるユイの目線を中心に物語を構成することで、
バンドをやったことがない大多数の視聴者が入りやすくなったのかもと。
「けいおん!」を見てバンドを始めたとかいう人も結構いるそうだし。

物語の構成もユイ(初心者)の視点というのを重視しているようです。
回を経るごとにユイがステップを積み重ねていく感じになってるのです。
原作もアニメとそう内容は違わないけどハッキリした区切り感はないので。
どちらかと言うとゆるゆるぐだぐだな感じの作品だったりするので(爆)。
もちろんゆる〜〜い雰囲気はアニメでも十二分に表現はされてますが。
シリーズ構成の妙なのか、いい感じにメリハリがついたもんだと思って。
京アニアニメは絵はいいけど構成と脚本が……なことがわりと多いけど、
今作では見た目だけでなく構成や脚本もいい感じに仕上がってるなと。
吉田玲子さんって女キャラメインの時はホントいい仕事をするね。
(少年マンガ原作の時は微妙だったりすることもある)

原作の1巻が手元にあったのでアニメとじっくり比較してみました。
アニメを見た後に原作をざっと確認したときにも気付いてはいたけど、
原作に比べてものすごく内容が増えてます。主にディティール描写が
もちろんエピソード内容を膨らませてる部分も有るには有るんだけど。
基本的には原作の内容のそのまま細部を怒涛のように足してあります。
(アニメ1話あたり原作は9〜16頁しか使ってない)
4コマ漫画はキャラとセリフとオチ以外の要素はほとんどないわけで。
4コマ体裁にする際に削ぎ落とした部分を足したみたいになってるのです。
このアニメしか知らなければ4コマが原作だってわからないでしょ?

ディティール描写を原作より怒涛のように膨らませてるということは、
キャラの行動やセリフ回しをものすごく丁寧にやってるということで。
そしてそこに京アニお馴染みの気合の入った作画が加わるわけです。
キャラの動きを仕草や表情を十八番の描画力で表現してるのです。
さらに今作ではいつものリアル描写に加えてポップ表現も駆使してる。
それら全ての効果が相乗した結果はまさしくお見事と言う他ないかも。
見ててなんともカワイイです。原作と比べてもずっとカワイイです。
いつもは絵はキレイだけどあまりカワイイとは思わなかったのに。
キャラを生っぽく等身大に描くとここまで絶大な効果を発揮するのか。
そんなことをハルヒ以来(ホントに)久しぶりに実感しました。
ハルヒ以来久しぶりに積極的に続きを見てみようかなとも思った。
(京アニ作品としてはって意味で)

せっかくなので具体的な違いをちょっとだけ紹介。
1つ目は1話のユイが軽音部に入部を断りに来た時のシーン。
ムギにお茶の準備を頼むカットと演奏を聞いていってのカットの間。
原作だとその間の内容はたったの10コマしか無かったりして。
ユイが何とか入部をやめるのを切り出そうとアタフタする展開も、
ジミ・ヘンやらジェフ・ベックやらの固有名詞が出てくる展開も、
3人がユイを必死で引きとめようとする展開も原作には全くありません。
最後に泣き出しちゃうのも含めて表情が多彩なのも大きな違いすね。

原作を知ってたので演奏シーンの後のユイのセリフも知ってました。
そのセリフが記憶に有ったから、どんな演奏になるのかと思ったよ。
思ったよりちゃんと様になってる、とか聞きながら思いました。
一つ一つの音が容易に聞き分けられる程簡単な曲とも思ったけどね。
それがまさに素人耳で「あんまり上手くない」って印象なんだろうなと。
あんまり上手くなくて。でもとても楽しそうで。自分でも出来そうで。
自分もやってみたくなる。そんな雰囲気がよく感じられる演奏だったよ。

2話だとバイトしてるあたりがまるごと追加されてる部分です。
(もちろんそれ以外にも大量に追加されてますが)
原作だと最初にお店に行った時にそのままムギが値切ってしまうので。
バイトするというのはきらら(雑誌)に書いてあったので知ってたけど、
いったい何をやるのかなと。普通に店員さんでもやるのかなと思って。
実際に見たらこれ以上無いぐらい「けいおん!」らしいバイトでした。
考えてみたらミオは店員みたいのは無理だしね……

3話ではユイが追試の勉強を自分で頑張る部分がまるごと追加されてます。
原作だと赤点をとった日に勉強会をやろうという流れになってるので。
つまりユイが他の事に気が散ってしまって勉強に集中できない有様は、
赤点の言い訳のセリフとたった1コマの絵の中にしか存在しないのです。
あのユイのカワイイようなしょーもないような姿は存在してないのです。
ここなんかまさにキャラの表情や空気感をより掘り下げた感じっすね。

4話は原作がカバー裏ページを合わせてもたった9頁しかなかったり。
なのでむしろ原作由来の内容を書き出したほうが早いかもと思った。
真ん中へんの海で遊ぶとこなんか原作は8コマ(4コマ2本)しかないよ。
この回の追加部分で一番印象に残ったのはユイが寝坊したところ?(笑)
寝ぼけながら「オハヨウございます」をやったのが妙にツボったよ。
ちなみに原作だとムギの別荘ありますの次が別荘に到着したシーン。

5話だとさわちゃん先生が音楽室へ疾走するシーンが目立つ追加分かな。
原作だとユイのアルバムに似た人がの次にすぐ写真が出てくるので。
この後のちょっとアイタタな過去話もアニメで追加された部分です。
おしとやかで大人なさわ子先生の本性(の一端)が明かされた瞬間すね。
これからどんどん軽音部にお似合いの性格が顕になっていきます(爆)。
学園祭(6話)ではさわ子先生のおかげでえらい格好をするはめに……

原作とアニメは他にもいっぱいいっぱい違いが有ります。
違いが多すぎて全部紹介するとキリないのでこれ以上は書きませんが。
興味があったら自分で原作と見比べてみてください。

オープニングの話。
実は今作は本編を見る前に何となくよさそうな予感がしてました。
事前のオープニングチェックで凄くデキが良いのを知っていたから。
※いつもオープニング映像を参考にして視聴計画を組み立ててる
てゆーかOP映像としては京アニ作品の中で一番いいデキじゃないかな。
バンド演奏の再現力はさすが京アニの描画力という感じだったっすね。
そしてポップでキュートな曲調と歌い方が凄くイイ!めっちゃ好みです。
だから作品を気に入らなくても無問題!と買っちゃった。見る前に(笑)。
世間的にはエンディング曲のほうがちょっと人気が上みたいだけど。
ワタクシ的にはオープニング曲の方が断然好きっすね。

オープニング曲「Cagayake!GIRLS」のCDを聞いてて気付いたんだけど
フルサイズだと後半に全員分のメンバーコールが入ってたりします。
※ユイ→ムギ→ミオ→リツの順に
ライブではお馴染みだけどCDに入ってるのって初めて聞いたかも。
OP映像も含めてライブ感というのを前面に押し出してるみたいです。
ただノリが良かったりキャチャーだったりする主題歌ではなくて、
ちゃんと作品の内容を再現してて臨場感を演出してるのが良いね。


「バスカッシュ! 1〜5話」
4月からTBS系(10局)で金曜日の深夜に放送してる新番組。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/16から
現実とは違うけど現実に似ている世界。現代とは違うけど似ている時代。
上空に空を覆うほど大きな月が浮かぶアースダッシュという惑星があった。
(実際は大きいのではなく距離がとても近い)
輝きで夜空を彩る月の都市ムーニーズは地上の人たちの憧れであった。
月とは富の象徴であり多くの人にとって手が届かない場所でもあった。
それはそれとして地上の人々は地に足のついた生活を日々送っていた。
ビッグフットでボールを操るバスケットBFBに多くの人が熱中していた。
※ビッグフットとは重機が発展した感じの人型ロボット

しかしローリングタウンに住むダンはBFBへの憎しみを募らせていた。
以前ビックフットによって妹ココの足の自由が奪われてしまったから。
ココは自分よりもバスケが上手くて才能があって将来が有望だったのに。
ダンはいつかBFBをぶっ潰してやるんだ!と心に強い闘志を秘めていた。
そんなある日、BFBの試合がローリングタウンで行われることになった。
見知らぬ少女に託されたチケットで観戦した生のBFBの試合は、、、
テレビで見たのとは全く違って動きの鈍い実につまらないモノだった。
(放送では演出でなんか凄そうに見せていただけ)
こんなのバスケじゃない!とダンはダンクマスクとして試合に乱入する。
ダンの駆るビッグフットは軽快にボールを操り他を圧倒していった。
ダンクマスクの見たことも無い華麗なプレイは多くの人々を魅了した。
新たな伝説が生まれた瞬間だった

なんとも個性的な作品というのが第一印象かな。
売れるものよりも自分たちが作りたいものを作った感じが凄くします。
と言っても敷居の高い見る人を突き放した作品ってわけではないけど。
それにこの作品の構造って少年マンガの王道スポーツモノと同じだし。
主人公の目線にシンクロするとカタルシスを感じるようになってるし。
むしろ他の作品よりも受け入れ易い作品のような気すらするのでした。
スマートなロボットでバスケをやってるという題材さえ除けば(爆)。
※この作品のビッグフットはパトレイバーのレイバーとほぼ同等
まぁ、生身でバスケをやっても今の深夜枠だとウケるか微妙ですが。
キャラが濃ゆいのも含めて日本よりアメリカでウケそうとか思ったよ。

この作品はロボットでバスケをやってる以外はむしろ王道な内容です。
主人公がちょっとおバカで直情的なのも含めて実に少年マンガ風です。
(バカでも変にプライド高くないし他人を見下さないので痛くはない)
身体能力でそこそこデキても技巧がある人間には簡単に勝てないとか、
身近なところからヒントを得て新たな技を編み出して状況を覆すとか、
秘めた超能力系ではない着実に技術を積み重ねるスタイルが良いのです。
そしてここぞと言う瞬間に鋭い動きの鮮やかなプレイで魅せるのです。
少年マンガのスポーツモノのエッセンスを忠実に再現してるのです。
少年マンガ的な内容を見事なほどに描きこんだ画面でやってるのです。
キャラが生き生きとしてて生活感が豊かで雰囲気が抜群な映像で。
少年マンガ原作のアニメに有りがちなチープさは全く無いのです。
確かに個性的で売れ線とは違うけど、こーゆーのもいいんじゃないかな。
てゆーかこれ結構好きかも。遺伝子を頂戴みたいな下品さも含めて(爆)。

ロボットでバスケをするというのも実はよく考えられてたりする。
人間がバスケをする場合は当然ながら人が描く必要があるわけで。
動きを正確により鮮やかに描こうと思うとかなりの枚数が必要です。
カッコイイ構図で見せたかったら上手い人を揃えないといけません。
テレビシリーズで毎回のように動かすのは不可能に近いわけです。
でもCGを使うならCGで見せる経験値さえあれば労力はなんとかなる。
手描きではとても出来ないこともCGなら表現できるかもしれない。
そしてロボットがバスケをすると言う視覚的なインパクトも狙える。
(インパクトが有ることとウケるかどうかはまた別の話)
そんなこと考えてCGのロボットにバスケをやらせたんじゃないかなと。
だって毎回これだけの動きを手描きでやるのは到底無理だと思うので。
それに生身のよりもバスケの動きを再現できてるとすら思えるから。


「咲-Saki- 1〜5話」
4月からテレビ東京系(6局)で日曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からAT-Xでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
原作はスクエニ系(ヤングガンガン)のマンガで1巻だけ読んだことあります。
※セルDVDのリリースは7/15から(レンタルは7/31から)
現実と似た世界。現代に近い時代。
麻雀の世界競技人口は一億人を超え、各地で競技大会が開かれていた。
日本も例外ではなく毎年のように大規模な全国大会が開かれていた
多くの人がこの大会で優秀な成績を収めてプロになるのを夢みていた。
高校にごく普通に存在する麻雀部が彼ら彼女らが凌ぎを削る舞台だった。
(麻雀を野球に置き換えるとイメージし易いかと)

ここ清澄高校の麻雀部もそんな夢を追い求める舞台の一つである。
とは言っても麻雀好きは強豪高へ行ってしまうので常に部員不足だった。
今年は中学大会で優勝して天才少女と呼ばれた原村和(のどか)が入部し
全国を狙える可能性ができたのに、大会に出るには部員が足りなかった。
そんなある日、半ば強引に部室へと連れられて来た一人の少女がいた。
彼女の名は宮永咲(さき)。麻雀部唯一の男子・京太郎の幼なじみだった。
咲は足りない面子の間に合わせでなし崩し的に麻雀をすることになった。

咲の打つ麻雀は勝ちすぎもせず負けすぎもせず実に目立たなかった。
咲はただの素人。卓を囲んだ部員は一人の例外も無くそう思った。
しかし麻雀部部長の竹井久(ひさ)だけは咲のスコアの奇妙さに気付いた
咲は半荘を必ずプラマイゼロのスコアで終わってたのだ。3回も連続で。
余裕で勝っているはずが実は相手の掌の上で踊っていただけなのかも。
そう思った和は咲を追いかけもう一度対戦をして欲しいと願い出る。
しかし咲は「私は麻雀が好きじゃないんです」と断るのだった。
※この作品の主人公は咲です

えーーと、何と言うかみょーにエロくさいです(爆)。
毎回お風呂に入ってるとかパンツが見えそうなアングルとかそーではなく。
キャラ絵の描き方や見せ方がみょーにフェチくさくてエロくさいのです。
具体的に言うと、膝とかにハイライトを入れてプリっとしたようにしたり、
服をピチピチにして体の(主に胸の)ラインが強調されるようにしてみたり、
スカートの丈をギリギリに短くした上に敢えて境界を狙って見せてたり、
しょっちゅー頬に赤みを入れてぽわぽわした雰囲気を漂わせてみたり。
キャラを視覚的に執拗に可愛くそしてエロく見せることを追求してます。
キャラをみょーにフェチくさく描くのは原作からそうだったんですが、
アニメは原作と比較してもえらくエロくパワーアップしてるのです。
ストライク・ウィッチーズで培ったノウハウとはエロく見せること?(笑)
※制作スタジオが同じだけど監督は違う

にしてもこの作品はスカート丈の短さが気になって仕方がありません。
イマドキはスカート丈が短いのは主流では有るみたいだけど。現実でも。
他の作品をいくつかざっと確認したらどれもスカート丈は短かったし。
(スカートが長いのはマリみてぐらい?)
それでもいつもはあまりスカート丈を気にすることって無かったのに。
この作品だけはスカートの丈と足との境界が気になってしまのでした。
それこそまさにフェチくさく描いてる絵の視覚効果ってことなのかも!?

ちなみに上にパンツが見えそうなアングルがどうとか書いてあるけど、
実はレイアウト的にはパンツがもろ見えてる角度だったりします……
でもテレ東なのでパンツは全く見えません。パンツの下が見えます(爆)
だから「パンツはいてない」とか言われたわけね(笑)。
見えても見えなくてもパンツ呼ばわりされるのだな。このスタッフは。

そんな感じで視覚的にはいかにも美少女萌えアニメだったりするのです。
美少女萌えアニメなビジュアルなのに内容は全く違う方向性なのです。
簡単に言うと少年誌でよくある何かの題材を使った対決モノっすね。
主人公が常人離れした能力を秘めてて、物語展開が無茶ありまくりで、
表現がわざとらしく派手で、各種の才能を持つライバルが出てくる。
と具体的な体裁を書き連ねてみたけど、そのまんまじゃん、この作品。
家族麻雀で勝っても負けても困ったことになるから身についた能力って、
パシリで培った俊足というのと同じ次元の説得力の無さですよ……
つまり旧来からあるその手の作品の見た目だけ萌え系にしたやつです。
フェチくさい視覚以外の要素はちっとも萌え系っぽくはないのです。
(萌え系なら同じ素材でももっとキャラの絡みを重視するはず)
なので原作を読んでて見た目以外にはあまり魅力は感じ無かったなと。
この手の手法にはいいかげんうんざりしてるので。

少年誌の対決モノはライバル同士が競いながら友情を深めるわけです。
その姿は腐った人の脳の中で友情以上の関係へと昇華されるのです(爆)。
この作品の咲と和の関係ってその妄想を公式でやってるようなもんかも。
(感覚的にしっくりこないのは妄想みたいなもんだから!?)
少年誌の対決モノの男女をそっくり入れ替えるとまさにこの作品だし。
麻雀部唯一の男子が咲の幼なじみとかまでそのまんまお約束だしね。

フェチくさいのも百合っぽいのも嫌いじゃない(むしろ好きだ)けど、
上に書いたように物語作法がまるっきり趣味じゃないのでした……
可愛らしさもこの作品みたく遠くで愛でるような表面的なのではなく、
もっと内面的で思い入れて抱きしめたくなるようなのがいいのだよ。
まぁ、展開が無茶すぎてツッコミどころが満載なのは面白いけどな。


「神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 1〜4話」
4月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
大元の原作はノベルゲームで直接の原作はライトノベル(赤)らしい。
小説版には赤以外に黒とか白とか青とかのシリーズも有るらしい。
どれもやったことも読んだことも有りません。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/1から

2年前にやったポリフォニカの新シリーズです。
但し続編ではありません。前のやつと同じキャラの過去の話です。
前シリーズは神曲学士になってからの話で今回は養成学校での話なので。
1話でフォロンとコーティカルテの出会いのエピソードをやってたから、
まさかリメイクしてる?とか思ったよ。さすがにそれは無かったけど。
※前作だと出会いのエピソードは4話
てゆーか前作はそんな売れた記憶がないのに何故に新作を作ったのかな。
前のやつは絵的な問題で売れ行きが伸びなかったと思ったのかもだけど、
京アニブランドでもない限り絵が良くなっても売れ行きは変わらんよ。
(絵も内容も素晴らしいのに人気のない作品はいっぱいあるし)
そして今回もそんな絵がいいかと言われると……前作よりはマシだけど。

絵の話はとりあえず置いといて内容について。
ほぼ1話読み切りだった前作よりは話が流れてる今回の方が面白いっすね。
表面に見える学院での成長の話と裏で蠢く話が平行して流れる構成なので、
目先の楽しさや面白さを感じさせつつ先への興味がわくようになってるし。
日常が主なので主要キャラの表情を十分に堪能できるようになってる。
内容に関しては前作よりもはるかに楽しめるようになってると思われます。
シンプルで底が浅くは有るけど悩み成長する話はそれなりに面白いから。

で、絵なんですがかな〜り微妙だった前作よりはずっとマシです。
(前作を確認してみたら記憶のイメージよりも酷い絵だった)
アップのシーンとかかなり描きこんでで一見すると良さそうではあります。
ただところどころ絵が不安定だったり動きがぎこちなかったりします。
ちゃんと動いてるところでも動きやポーズが微妙に間抜けてたりします。
あれ?ディオメディア(元スタジオバルセロナ)ってこんなレベルだっけ?
とか思ってしまったよ、絵だけは無駄にキレイって記憶があったのだけど。
(ななついろドロップスとか)

これは絵の質とは関係ないけどたまに平面的なパースとか使ってるね。
アートワークが特徴的だったり暗くて濃い目の色彩を多用したりするし。
ちょっと月詠の映像に似てる?と思った。凄く似てるわけじゃないけど。
そーいや監督の鈴木利正さんって月詠をやってた(監督補佐)ですよ。
監督自身がコンテ・演出してるEDの映像がefのEDにどことなく似てるし。
新房さんと一緒にやってたから影響を受けたのだろうか?とか思った。
(初監督作のヒロイックエイジではそれっぽさ全くなかったけど)
新房×シャフト以外の作品でもそれっぽい映像を作ってる上坪さん同様。


「戦場のヴァルキュリア 1〜4話」
4月から一部の民放(8局)で深夜に放送してる新番組。
アニマックスとBS11でも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はPS3のシュミレーションRPGでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは8/5から
現実に近いけど現実とは違う世界。第一次大戦の少し後に似てる時代。
ヨーロッパ大陸は帝国と連邦という二つの大国によって支配されていた。
両国はラグナイト(鉱物)の採掘を巡って対立しついには戦火が開かれた。
両国の対立の火花はそのどちらにも属さない小国ガリアにも飛び火する。
ついにガリア公国の国境近くの街ブルールに帝国の軍隊が攻め込んできた。
自警団の働きで住民の避難は出来たものの街は帝国に占拠されてしまった。
アリシアは破壊され占領された我が街ブルールを見て心に誓うのだった。
一日も早く戦争を終わらせようと。いつかこの街へと戻ってくるのだと。
そしてアリシアはガリアの義勇軍へと参加する。

なんか設定のわりにずいぶんとスケールの小さいお話とか思った。
舞台設定的には第二次大戦の少し前のヨーロッパに近いわけで。
(そのわりに陸軍だけで飛行機とか全く出てきませんが)
ヨーロッパ中の勢力が衝突する最前線は想像を絶する激しさなのです。
にも関わらずこの作品に出てくる戦場はずいぶんと悠長なのでした。
言ってみれば戦略的な価値の無い辺境での散発的な戦闘と言う感じ。
この作品は特別な能力を持たない一人の女の子を視点にした物語だし、
熾烈な状況へといきなり叩き込んでも傍観する以外は何も出来ません。
だから主人公の手に負えるミニサイズの戦闘なのは理解できるけどね。
こじんまりとしてるのでアリシアが自分で物語を動かしてる気がするし。
キャラは生き生きとしてるし(わりとステレオタイプではあるけど)、
目的意識もハッキリしてるから(わりと有りがちなパターンだけど)、
それなりに楽しむことは出来ます(物語の深みもあまりないけど)。

作品としてはそれなりに楽しむことは出来るんだけど……
見ててあれっ?なんで?と思うことが随所にあったりするのでした。
例えばアリシアやウェルキンがガリアの義勇軍に参加した時の話。
何故にアリシアは入隊してすぐいきなり軍曹になってるのでしょう?
(ウェルキンに至ってはいきなり少尉で小隊長だし)
現実では軍曹って兵隊(士官以外)の中で一番上の階級のはずだけど。
そんな上の階級だから小隊長補佐なんてやらされるわけですよ。
つまりアリシアはウェルキンに何かあったら指揮をとる立場なわけで。
ラルゴとロージーはウェルキンを大学出のボンボンと反発してるけど、
アリシアだって実戦経験のろくにない年下の小娘の上官なんですがね。
そもそも階級なんて正規軍のものなわけで義勇軍のは便宜上だとか?
もしそうならその説明を作中に入れるべきだと思うのだけど。

説明と言えば、イサラのダルクス人についての説明も足りてないね。
アニメを見てる時は帝国(敵方)に属する国の人種かと思ってたよ。
(初登場の時にアリシアがスパイ呼ばわりしてたし)
後で公式サイトを見たら古から忌み嫌われてる人種とか書いてあるし。
なんかヴァルキュリアとダルクスは古の伝説に残る関係らしいです。
って確認したらその説明は1話冒頭で超簡単にやってたりするね。
でも物語の見えないあのタイミングでの簡単すぎる伝承の説明だと、
それがイサラが酷い扱いを受けることの根拠なんて思い及ばねぇよ。
もっと適切なタイミングで適切な説明として入れてくれないと。

どーもこの作品は設定とか説明とかの細部の作りがすっごく雑です。
一見すると良さそうに見えるのに思ったより面白く感じないのは、
作りが雑で作品世界にまるで説得力がないのが大きな要因なのです。
スケールがこじんまりしてるだけでなく、ぶっちゃけチープなんです
戦略がツッコミどころ満載なのもむしろ作品に釣り合ってます(爆)。


「アスラクライン 1〜4話」
4月から一部の民放(7局)で深夜に放送してる新番組。
AT-XとBS11でも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(電撃文庫)で読んだことはありません。
※セルDVDのリリースは7/8から(レンタルは7/31から)
主人公の夏目智春(ともはる)は一見どこにでもいるような普通の高校生。
しかし彼は数年前に飛行機事故に巻き込まれ生還した経験を持っていた。
一緒に事故に遭った幼なじみの操緒(みさお)は行方不明になっていた。
もう生きてないのだろう。彼は傍らにいる操緒の幽霊を見ながら思った。
そう、彼のそばには常に彼にしか見えない操緒の幽霊が存在してたのだ。
そんな夏目は高校生になったのを機に一人暮らしを始めるのだった。
以前に変わり者の兄が使っていた一人で住むには広すぎるお屋敷で。
夏目は引っ越してきて早々にこの屋敷の因縁を思い知ることになる。
いや、自分と操緒に関する因縁を思い知ることになったと言うべきか。
得体の知れない訳知りの美女の出現。夜中の乱暴な巫女さんの襲来。
次から次へと登場する謎の集団や意味のまるでわからない名詞の数々。
事態はわからぬまま自分が騒動の中心に叩き込まれたことを理解する。
そして操緒は幽霊などではなく、生きてるのかもしれないと知った。
生きているのなら何とかしてこの世界に連れ戻したいと思った。
※内容を大幅に整理して書いてあります

一言で言うと置いてきぼり感満点って感じ!?
よくわからない勢力に属する人たちが次から次へと出てくるし、
ろくすっぽ説明してくれないアイテムも次から次へと出てくるから。
まさに主人公の夏目同様に何がどうなってるのかわらんって感じだった。
さすがに4話まで見ると周囲の状況がある程度は見えてくるのですが。
でも見えてくるほどに余計に置いてきぼり感が増しても来たりして。
わからなくて置いてきぼりではなく、ついていけねぇって意味で(爆)
悪魔がどうとかそのへんは取り立てて好きでも嫌いでもないんだけど。
作風と言うか素材の調理の仕方がまるで琴線に触れてこないのですよ。
アクションはやたら派手だしキャラ絵も悪くは無いんだけどね……
ぶっちゃけコレなら屍姫の方がずっと面白かったよ。下手でも。

ピンと来ない理由を考えてみるとやっぱりアレですかね。
短い時間にキャラや設定などの要素を山ほど詰め込みまくってるから。
そのせいでキャラの表情や雰囲気や世界の奥行きが希薄なところかな。
せっかく面白そうなキャラがいっぱい(女ばかりだけど)出てくるのに。
やたらアップテンポで次から次へとアクションばかりしてるのだから、
それぞれのキャラに思い入れることがほとんど出来ないのです。
面白そうな要素を詰め込めば面白いわけじゃないんだなとか思ったよ。
そもそも面白くするには足し算だけではなく引き算も必要なわけで
操緒がアスラ・マキーナの生け贄の射影体という設定は面白いので、
そこをもっと重点的に描いて他をバッサリ整理した方が良かったような。
夏目が操緒を取り戻すために頑張る話。ぐらい単純でも良かったんだよ。
生活感やキャラの表情を描くことにより時間を割くべきだったのです。
現実が偽りの世界だとか言う前にもっと現実を実感させて欲しいです。
もっとちゃんと学園生活をしてるのが見たかったよ。


「アラド戦記 〜スラップアップパーティー〜 1〜4話」
4月からテレビ東京系(6局)で金曜日の深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はオンラインアクションRPGでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/18から
現実とは違う世界。剣と魔法が存在するゲームファンタジーな世界。
ある時、アラド大陸の全土にカザンの呪いと呼ばれる光が降り注いだ。
その光を浴びた人は体の一部から鬼化しいずれ人の心を失ってしまう。
この物語の主人公のバロンもその光を浴びて片腕が鬼化したのだった。
鬼化したせいで両親や村人に恐れられ故郷を追い出されてしまった。
だから彼は自分の腕にかかった呪いを解く方法を探すための旅をする。
旅の途中で道を同じくしたカペンシス・リュンメイ・イクシアと共に。
(一緒に旅をするようになった理由は成り行き!?みたいなレベル)

えーーと、、、凄いヘボいです。
イマドキの深夜アニメとはとても思えない低レベルな見た目です。
そーいやMoEのアニメも見た目が超チープだったっけ……
オンラインゲームのアニメはヘボく作る決まりでもあるんかね!?
作画以降がほぼ海外でももっとマシなのいくらでもあるのに。
コレだと見た目は全く気にしませんって人じゃないと厳しいと思う。
そんな絵柄を含めた見た目は置いたとしても内容がまたアレでして。
シリアスはあまりに浅いしヘボいしギャグはセンス古すぎて寒いし。
1話なんか途中で見るのを止めたくなるほど苦痛だったですよ。
2話以降はヘボいなりに何とかなって見るのだけは楽になったけど。
でもあいかわらずギャグを舐めんな!とか言いたくなるレベルです。

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