もう一枚出しなさいよ、このバカ犬♪ (09/2/28) 次へ 前へ
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いきなり思い立って凄く時間のかかる作業をしてしまったので
またしても時間がなくなってしまいました……
いったい何やってるだろうね?と自分でも激しく思いました(爆)。
(何をやったかはこの後に書いてあります)

そんなわけで!?コミックお薦めを更新しました。1月分です。
更新日が1ヶ月遅れ寸前なので少しでも前にずらしたかったんだけど、、、
こんな状況なのでそれは無理でした。当然ながら追加もありません。

タイトルを追加できないけど簡単なフォローを一つだけ。

「文鳥様と私」(今市子)
出版社が消滅しちゃったのでどうなるのかと思ってたけど、
グリーンアロー出版社というところから続刊が出ました。
装丁が以前より高そうになった以外はそのまま続きです。
巻番号もそのまま続いてます。
前の出版社から出てた8巻までも順次再発されるみたいです。


今週の本題に入る前にまりほりの話を。
前回の更新でいれようと思いつつ時間切れで落ちたネタですが。
ついこの前「まりあ†ほりっく」の公式ガイドブックを買ったのです。
コミックスと同じサイズで間違いそうなぐらいそっくり装丁の。
※4.5巻とか書いてある

まりあ・ほりっく4.5巻公式ガイドブック (MFコミックス アライブシリーズ)

もちろん間違えて買ったわけではないよ。ラブ☆コンの時みたく(爆)。

実は最初はまったく買う気はなかったのです。
この手のガイド本ってたいがい原作の内容を紹介するのが大半なので。
メディア展開で初めて触れた人用に原作の内容を抜粋した感じだから。
このガイドブックもアニメ化で触れた人を対象にしてるわけだし。
でもそもそも「まりあ†ほりっく」ってまだ4巻しか出てないので
わざわざガイドブックに再構成する必要なんかないわけですよ。
原作を4巻分そのまま読み返したって大して時間はかからないし。

そんなわけで買う気はなかったんだけど、Amazonのレビューに
作者や監督の話が載ってると書いてあって興味がわいたのです。
(なぜか今はAmazonにレビューがない)
キャストの人が作品について何か話すのは珍しくもないけど、
意外と作者やスタッフが何か話すのって収録してくれないから。
新房さんがどんな話をするのかも純粋に興味があったしね。
本の厚さと値段に釣り合いが取れてたからというのもあるかな。
懐に余裕がないので薄くて値が張ると躊躇しちゃうのですよ。

そんなわけで実際に読んでみたけど、とても面白かった。
一言でいうと作者のサービス精神が旺盛だからかな。
監督と作者が話してるところなんか遠藤海成さんの妙なノリのよさと
新房さんの微妙に外した受け答えが相まって楽しいことになってます。
バカみたいな話からまともな話まで縦横無尽に行ったり来たりします。
副監督の龍輪さんも同席してるのに、ついていけておりません(笑)

まりほりの本質は作者の空気感だという話が言い得て妙だと思ったよ。
異彩なキャラやストーリーも確かにこの作品の魅力ではあるけど
言語センスを含めた作者の感性そのものが面白さの最たるものだし。
作者がアニメの制作に積極的に参加してくれてるおかげで
作品の雰囲気が存分に再現できたみたいなことも書いてあって。
そこが破天荒とこのアニメのノリの違いなのかもと思ったりしたよ。

あと面白かったのが設定資料が入ってるところかな。
作者による学園敷地の配置図や女子寮の見取り図とかキャラ設定とか。
アニメのほうの学園の施設の絵や美術設定やキャラ設定なんかもある。
キャラ設定の方は読んだり見たりすればほとんど把握できるけど、
空間配置とかってじっくり見てても意外とわからないものだから。
鞠也の隠し部屋だけは配置図の外(時空の間)に存在するけどな(笑)。

定番のキャラの特徴を紹介するページなんかもあります。
原作ファンには9割方わかりきった内容なので特に書くことはないけど
一つだけ見落としてた事実がありました。
身体測定(アニメは6話)で静珠がかなこを「かなちゃん」と呼んでるとこ。
鞠也とそっくりの別人って事実に気を取られて意味に気付いてなかったよ。
かなこと静珠は面識があって静珠はそれを覚えてるってことらしい。
(かなこは忘れてるけど)小さい頃に学園に来たことが有るとか、
鞠也の祖母の形見のロザリオとかなこの十字架ネックレスが似てるとか。
鞠也や静珠とかなこは過去に何らかの関係が有ったことを匂わせてる。
もしかして結構重要な設定だったり!?とか思ったりしますが。
これ以上のことは今のところ(原作4巻までに)出てこないので不明です。
当然今回のアニメにも出てこないでしょう。

書店の店頭ポップやメッセージペーパーなんかも収録されてます。
ペーパーなんかは邪魔で捨てちゃう(おいおい)ので結構いいかも。
店頭ポップも盗んでくるわけにはいかないので結構いいっすね。
10種類とも1巻用らしいんだけど複数見覚えがあるのは何故でしょう?
(ヒロインが偉いんだよと女の子100%と出迎えませんが見覚えある)
2巻以降にもそのまま使いまわしてたんだろうか?

そんなわけで、アニメから入って原作は知らない初心者はもちろん
原作ファンにも十分に楽しめる公式ガイドブックをひとついかが?


ついでというわけでもないけど
アニメ「まりあ†ほりっく」の応援ブログパーツを作りました。
公式で提供されてないので勝手にそれっぽく作っちゃいました。
公式の絵をアレしてアレしたというかなりアレな代物ですが(爆)。



勝手ブログパーツ構想自体は以前からあるには有ったのです。
ただ公式サイトにリンクするだけじゃ面白くないし、
作品の魅力の一端が見れる動画を表示できるようにしたかった。
そしてこの作品はプロモーション映像等がYouTubeで提供されていた。
※メティアファクトリーの公式チャンネルで
YouTubeのムービーは自分のページに埋め込むことができるので、
これを使えばずっと考えていたことができるんじゃないだろうか?
そう思った瞬間に試したくなって、いきなり作っちゃった(笑)。
あいかわらずインスピレーションで生きてるご様子(爆)。
以上は20日ほど前の話でブログのサイドにはとっくに貼ってあったり。
※まりあ†ほりっくの単記事かカテゴリーで表示される

作っちゃったというほどあっさりとは動かなかったけれど。
ポップアップしてムービーを表示するのに手間取ってしまったので。
やってること自体はたいした内容ではないんだけど
なにぶんJavaScriptでレイヤーをいじる経験が全く無かったので。
あとブラウザ及びモードごとにプロパティの値が違うとか、もうね。
さらにOperaでは最初の手法だと何故か表示が裏に回ってしまうし。
しかも台座レイヤーは前に表示されるのにその上の動画フラッシュだけ
裏に回って見えないとか全く理解不能な挙動をしてくれたわけで。
(今は問題の出ないやり方に変えてあります)
たいしたことをやってないのにずいぶん苦労してしまいました。

そんな状態なので実際に動作確認したIEとFirefoxとOpera以外は
正常に表示されない可能性も否定できません。
特にSafariとGoogle Chromeはどうなるか保証しかねます。
(仕様どおりに作れば問題ないとか寝言を言う人もいるが)
ブログパーツの絵はただのイメージなので問題は無いでしょうが
ビデオのポップアップの表示位置が変になる可能性がわりとあります。
実際に表示して確認できないので悪しからずってことで。

ここまで読んでそれでもこのブログパーツを使ってみたい
という奇特な人のために埋め込みコードを書いておきます。

[注意]
JavaScriptが動くブログでしか使えません。
公式の絵をアレしてアレしたというかなりアレな代物なので
権利者からクレームが付く可能性があります。
一切のサポートはいたしません


というわけでやっと今週の本題です。

「CD とらドラ! オリジナル・サウンドトラック」
※音楽は橋本由香利さん

とらドラ! サウンドトラック

作中にポップでキャッチャーな曲がいっぱい散りばめられてたし、
印象的なシーンでキレイだったり物悲しい曲が使われてたりしたので
(レンタルで)視聴せずに買ってしまおうかという気持ちはありました。
でも変な曲もあったりしていきなり買ってしまうには決め手にかける。
かといって週間レンタルできる頃には放送が終わってしまうし。
中身のレベルなど問わずに端から買ってしまえるほどの金はない……

なんてことをうだうだと考えつつ(秋葉原の石丸の)店頭で手にとって
視聴機にCD(のバーコード)をかざしてざっと聞いてみたのでした。
そしてたら耳馴染みの欲しかった曲が続々と出てくるではないですか!
次の瞬間にレジで支払ってる自分がおりました……
そーだった。視聴コーナーは(金のない人間には)危険地帯だった(爆)。

と言うわけで肝心の中身について。
方向性を一言で言うならポップでバラエティ豊かって感じでしょう。
とっても耳なじみな日常っぽい曲やコメディタッチの曲と、
印象的なシーンや決めどころで使ってるキレイ系・切ない系の曲、
そしてこんな曲あったっけ?なテクノやジャズや和風のビート。
それらが渾然一体となって不思議なハーモニーを作り上げてます。
音楽としてはなかなかに聞き応えのあるサントラに仕上がってます。
ただしサントラとしてはちょっと疑問のある選曲ではあるかな。

それは「こんな曲あったっけ?」って印象に尽きるわけです。
そう感じた曲が1曲や2曲なら記憶に残らなかっただけだろうけど、
サントラの収録曲30曲の3分の1ほどが聞き覚えがなかったりして。
部分的とは言え何度か本編を見返してたのにそう感じたわけで。
ホントに使ってないのか、使ってたのに記憶にないだけなのか、
そのへんが気になって作っちゃったよ、例のヤツを。勢いに任せて。
未収録曲がどの程度あるかも知りたかったので。

例のヤツって何よ?って感じですが。
ここをずっと見てる人なら想像つくであろう全楽曲の使用リストです。
まだ放送が終わってないので21話までの暫定版だけど。
(実は毎週見てたりする)
それでも当然ながら1クール作品より時間がかかってるわけで。
てゆーか最後までやったら2クール作品としては初めてになるわけで。
完成したら自分を誉めてあげたい(おいおい)。

全曲リストを作っててわかったことがいくつか有りました。
それは聞き覚えのない曲の多くは実際に使われてないってこと。
なんと30曲中で7曲も21話までには使われてません。
曲調を考えると残り話数で使う可能性もかなり低いと思われます。
使用頻度が低いとか使い方の関係であまり印象に残らない曲もあるし。
最初に感じた3分の1程度が聞き覚えがないのがまさに正解なわけです。
作品の雰囲気に浸りたい場合にはちょっと難がある選曲になってる。
ちなみに未使用曲や印象薄い曲も音楽としては面白いんだけどね。

未使用曲がたっぷり収録されてる代わりというわけでもないけど、
極めて使用頻度の高い曲が何曲もサントラに収録されてません。
「M4-2」なんか21話中に最多の14回も使ってる超耳馴染みの曲だよ。
「M2-2」「M4-1」「M5-3」あたりも優先的に収録すべき曲だろう。
※使用位置とかは後述もしくは全楽曲使用リストで
他にも耳馴染みの曲や印象的な曲が何曲も落ちてて悲しい気分に。
2クールで1枚だと未収録曲がてんこもりなのは仕方ないとはいえ、
このまま2枚目が出ないならもう少し収録曲を考えて欲しいぞと。

放送で使ってるVerと収録してるVerが違う曲もあったりします。
「Happy Monday」は作品を熱心に見てた人なら聞き覚えが有るはず。
でも実際に使用されてるのと聞き比べると大きな違いが有るのです。
それはサントラに収録されてるのにはスキャットがついてるってこと。
放送では一度もスキャットが入ってるVerを使ってません。
スキャットつきだと雰囲気が変に洗練されるから使えないのかな?
でも他にもスキャットの入ってる曲はあるしそれは使ってるのにね。
「Magic of love」もサントラに収録されたスキャットつきとは別に
未収録のスキャットなしのVerがあるけど放送では両方とも使ってるし。

わかったことその2は思ってたよりも曲数が少ないってこと。
2クール作品なのに曲数がハルヒやefといい勝負なんですけど。
全部の曲を集めてもせいぜい2枚分にしかならない曲数ってことです。
つまり確実に2枚目が出るとはいいがたい曲数だとも言えるのです。
スタチャはサントラを熱心に出してるくれる会社じゃないしね。
フタコイ オルタナティブみたいなのは例外中の例外だから……
(efみたいにほぼ全部の曲が収録されるのは奇跡的なレベル)

曲数が少ない理由は音楽の使われ方に関係してるのです。
この作品は音楽を長々とつけるシーンが多いのです。
そして意図的に音楽をつけないシーンも結構多いのです。
コメディ色のある作品としては1話あたりの使用曲が少ないのです。
曲をばしばし切り替えてテンポを形成する手法じゃないのです。
だから全体としての曲数が少ないしみょーに記憶に残ってるのです。
音楽も含めて作品の雰囲気作りをとても丁寧にやってるのです。
サントラの未使用曲はおそらく雰囲気に合わなかったのでしょう。
(目立たない曲も雰囲気が違うので目立たない使われ方をしてる)
楽曲をオーダーした段階ではそのへんがまだ曖昧だったのかな!?

確実に2枚目が出るとはいいがたい曲数だけど少しだけ望みもあります。
それは19話以降に毎回のようにピアノベースの新曲が入ってること。
それぞれ重要なシーンなのでもしかして書き下ろし?とも思ったよ。
このまま最終回までに曲が追加されていくなら2枚目が出る可能性が。
19話の「ホーリーナイト」(挿入歌)も何らかの形で収録するはずだし。
なんとか2枚目よ出てくれ!と願ってます。DVDの付属でもいいから

わかったことその3。
見てた時も何となく感じてたけどハッキリと実証したことというか。
この作品はED主題歌のイントロが本編から始まる構成になってます。
そのEDイントロが実は何種類か存在してるのでした。
バニラソルトの場合は中盤にピアノだけのイントロを使ってたし、
後半のオレンジに至っては21話まで毎回イントロが違ってます。
曲の一部には聞こえないからわざわざ作ってるってことだよね。
しかしこーゆー構成だとどーにも収録のしようがないような。

わかったことその4。
音楽の使い方(選曲)にも凄く特徴がありました。
それはここぞというシーンで使う曲が決まってるということです。
21曲目の「Lost my pieces」という弦楽器でメロを奏でる物悲しい曲。
これは2話と8話と16話と19話のクライマックスのシーンで流れます。
作品を熱心に見てた人ならどんなシーンかすぐにわかるでしょう?
作中でも最も強く感情を揺さぶるシーンで使ってるわけです。
そして何とこの曲はこのシーンでしか使ってないのです。
まさしく最終兵器というか、この作品の実質的なメインテーマっすね。

ちなみに未収録のLost my piecesのピアノバリエーション(M2-1)もあって
作中のとても印象的なシーンで何度か使ってます。収録してくれよ!

最終兵器「Lost my pieces」程ではないけど他にも決め所で使う曲が。
1曲目の「Startup」と24曲目の「空色の放課後」がそれ。
「Startup」は6話のクライマックスと3話のファイト一発のシーンと
13話の二人で走るシーンと16話の殴りこみのシーン。
「空色の放課後」は4話と10話と13話の最後のシーン。
つまりこの3曲で19話までのクライマックスの曲が網羅できるという。
使用リストを作ってて徹底してるなと感心したところです。

ちなみに「Startup」と同じ系統(使い方)の曲がもう1曲(M13-1)あって
それもとても印象的なシーンで何度か使ってます。収録してく(以下略)


以下、全曲紹介とどこで使われてるかを簡単に説明。
※詳細な使用リストは「とらドラ! 全楽曲」に

「Startup」
決めどころで使う、走り出すみたいな曲。
ここぞというシーンで使ってるので強く印象に残ってるはず。
6話のクライマックスの「やめてやる〜」なシーンで使ってます。

「Magic of love」
軽快で元気いっぱいな感じの曲。
みょーにキャッチャーな曲なので聞き覚えがあるはず。
7話の大河が髪型を誉められて喜んでるシーンで使ってます。
これはスキャットが入ってるVerで入ってないVerもあります。

「Morning Glory」
爽やかな朝、みたいな感じの曲。
21話までに8回使われてるので聞き覚えあるはず。
2話のAパート冒頭の登校してるシーンで使ってます。

「小鳥のエチュード」
マリみてに出てきそうな優雅でカワイイ感じの曲。
21話までに8回使われてるので聞き覚えあるはず。
2話のアバンのご飯を食べてるシーンで使ってます。

「風を聞いて」
エネルギッシュに疾走する感じの曲。
3話のアバンのソフト部のシーンで使ってます。

「Duty of love」
軽快に歩いていくみたいな曲。Magic of loveのバリエーション。
18話のツリーを組み立てて(完成する)シーンで使ってます。

「Happy Monday」
開放的な夏のビーチみたいな曲。
これはスキャットが入ってるVerで実際に使ってるのは入ってないVer。
(そっちは21話までに11回使われてます)

「READY STEADY GO!」
サックスが歌ってる軽快なフュージョン。
みょーにキャッチャーな曲なので聞き覚えがあるはず。
8話の大河と亜美が水泳で勝負してるシーンで使ってます。

「Chance☆Chase☆Classroom」
音が跳ね回るスラップスティックな曲。
21話までに7回使われてるので聞き覚えあるはず。
1話で竜児に財布を差し出すあたりのシーンで使ってます。

「カンチガイアワー」
こんな曲あったっけ?な隠微な雰囲気の曲。
15話のアバンの誤解しそうな話のシーンで使ってます。
記憶に残ってませんでした……

「Kitchen in The Dark」
こんな曲あったっけ?なダウナーで変なビートの曲。
21話までには使ってません。

「Psychocandy」
こんな曲あったっけ?なゴアっぽいテクノビート。
2話でクッキーを北村に届けようと走るシーンで使ってます。
記憶に残ってませんでした……
(21話はサントラを買ったあとに見たので)

「キ・メ・ゼ・リ・フ」
こんな曲あったっけ?な和風の疾走グルーブ。
21話までには使ってません。

「クリームブリュレの作り方」
ふわふわしたファニーな曲。
21話までに7回使われてるので聞き覚えあるはず。
1話で大河が(暴れた後の)ご飯を食べてるシーンで使ってます。

「夕暮れの約束」
ピアノベースの物悲しい曲。
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
(21話までに8回使ってるので使用頻度も高いです)
2話で大河が電柱を蹴り倒してるシーンで使ってます。

「Hey! You are lucky girl」
こんな曲あったっけ?な華やかで軽快な曲。
5話の亜美が大河たちに挨拶をしてるシーンで使ってます。
記憶に残ってませんでした……

「Great escape」
こんな曲あったっけ?なノリノリのスカ。
21話までには使ってません。

「love on the balloon」
こんな曲あったっけ?な穏やかな雰囲気の曲。
21話までには使ってません。
和楽器を使ってるのが作品の雰囲気に合わないのかな!?

「Tiger VS Dragon」
こんな曲あったっけ?なデジロックっぽい曲。
1話で大河が襲ってくるシーンで(2度とも)使ってます。
画面のインパクトが強すぎて曲は記憶に残ってなかったよ。

「Monochrome set」
こんな曲あったっけ?なホラーっぽい変な曲。
9話の冒頭の悪夢?のシーンで使ってます。
記憶に残ってませんでした……

「Lost my pieces」
決めどころで使う、弦楽器ベースの切ない曲。実質メインテーマ。
作中の最も印象的なシーンで使ってるので強く印象に残ってるはず。
2話と8話と16話と19話のクライマックスのシーンで使ってます。

「Small Heaven」
オモチャっぽい音色の軽快でファニーな曲。
21話までに8回使われてるので聞き覚えあるはず。
1話で竜児が渡せない捧げ物を見せるシーンで使ってます。

「Next Mission」
こんな曲あったっけ?なファンキーでエキセントリックな曲。
2話でみのりんが大河をよろしくと言うシーンで使ってます。
他にも2箇所で使ってるけど記憶に残ってませんでした……
妙なテンションだったということは覚えてたんだけどね。

「空色の放課後」
バイオリンベースの優しい感じの曲。
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
4話の最後の屋上のシーンで使ってます。

「雨色ロンド」
キラキラした物悲しい曲。
後半の印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
13話の大河の父親のメールが届いた後のシーンで使ってます

「届かない手紙」
こんな曲あったっけ?な軽快で優しい感じの曲。
21話までには使ってません。

「オンナノコの気持ち」
音が跳ねるようなカワイイ曲。
みょーにキャッチャーな曲なので聞き覚えがあるはず。
1話のみのりんが竜児に挨拶してるシーンで使ってます。

「優しさの足音」
ギターベースの優しい感じの曲。空色の放課後のバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
1話のアバンの語りのシーンで使ってます。

「Tears of dragon」
こんな曲あったっけ?な軽快で前向きな感じの曲。
21話までには使ってません。

「アイキャッチ」
こんな曲あったっけ?なまさにアイキャッチっぽい曲。
21話までには使ってません。
そもそもアイキャッチに特定の曲は使ってないし。
※本編から曲もセリフもつながってる

「プレパレード (TV-SIZE)」
前半のOP主題歌。

「バニラソルト (TV-SIZE)」
前半のED主題歌。


続いてこのサントラに未収録の曲も全曲紹介。
※Mxx-xxの横の()は便宜的につけた曲名です

「M1-1」(手乗りタイガー)
16話のアバンの大河が会長立候補宣言のシーンで使ってます。

「M1-2」(カワイイ顔)
穏やかでキレイな曲。Tears of dragonのバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
1話の私のために何でもしてくれる?なシーンで使ってます。

「M1-3」(ひとり)
キラキラした寂しい感じの曲。Tears of dragonのバリエーション!?
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
18話のみのりんが壊れた星を直してるシーンで使ってます。

「M2-1」(心の距離)
ピアノベースの物悲しい曲。Lost my piecesのバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
15話の大河が自分の至らなさを悔いてるシーンで使ってます。

「M2-2」(スラップスティック)
ノリノリの変な曲。
21話までに12回も使われてるので聞き覚えあるはず。
2話の証言者たちのシーンで使ってます。

「M2-3」(プレパレード 次回予告mix)

「M3-1」(Happy Monday type.B)
Happy MondayのスキャットなしVer。
21話までに11回も使われてるので聞き覚えあるはず。
5話の体育の授業の(亜美の天然演技の)シーンで使ってます。

「M3-2」(帰り道)
穏やかで物悲しい曲。Hey! You are lucky girlのバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
3話の大河が頑張って自転車に乗ろうとしてるシーンで使ってます。

「M4-1」(ポクポクポクポク)
変なビート(ポクポク)が目立つコメディ曲。
21話までに9回使われてるのでたぶん聞き覚えあるはず。
10話の洞窟に入ってすぐのボケパートで使ってます。

「M4-2」(まったり気分)
ゆるい感じの日常のシーンって感じの曲。
21話までに14回も使われてるので聞き覚えあるはず。
10話のアバンの企みが北村にばれたシーンで使ってます。

「M5-1」(カンチガイアワー type.B)
カンチガイアワーの旋律の無いVer。
カンチガイアワーと同じ曲とは思えないほど印象が違います。
5話の大河の前で黒い亜美が出現するシーンで使ってます。

「M5-2」(ゴージャス哀愁)
ピアノと弦楽器のゴージャスで哀愁を感じさせる曲。
5話の亜美が教室で挨拶するシーンで使ってます。

「M5-3」(昼下がり)
軽快で洗練された雰囲気の曲。
21話までに7回使われてるので聞き覚えあるはず。
15話で亜美の心配したって馬鹿みるだけ〜なシーンで使ってます。

「M6-1」(なんとなく戦隊系)
こてこて戦隊モノっぽい曲。
6話の食らえコンビニ神拳!のシーンで使ってます。

「M6-2」
軽快な日常系の曲。
6話でゴミ集めに行く下駄箱のシーンで(1回だけ)使ってます。

「M6-3」(恐怖ワカメの霊)
同じフレーズを繰り返すテンション系の曲。
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
6話の亜美がストーカーに恐怖するシーンで使ってます。

「M7-1」
7話のおまえ貧乳なのか?なシーンで(1回だけ)使ってます。

「M8-1」(壮大なスケールみたいな)
いかにも壮大って感じの曲。
8話の大河が練習するカットを並べてるシーンで(1回だけ)使ってます。

「M9-1」
11話の北村が景品を説明してるシーンで使ってます。

「M9-2」(Magic of love type.B)
Magic of loveのスキャットなしVer。
9話の亜美の別荘に到着するあたりで使ってます。

「M10-1 (バニラソルト イントロ パターンB)
中盤のバニラソルトのイントロがピアノになってるVer.
10/11/12/13/14/16話で使ってます。

「M11-1」
11話の生徒会の会議のシーンで(1回だけ)使ってます。
M9-1の別パート!?

「M11-2」(スノーファンタジー)
ふわふわした幻想的な曲。
11話以降に6回使ってるので聞き覚えがあるはず。
13話のアバンのミスコンの準備のシーンで使ってます。

「M11-3」(カーニバル)
サンバなリズムの曲。
11話の大河の抗議から練習に突入するシーンで使ってます。

「M12-1」(プロレスショー)
12話のプロレスショーの劇パートのバックでかかってる曲。

「M12-2」(大河VS亜美)
12話のプロレスショーのメインエベントのバックでかかってる曲。

「M13-1」(走れ)
決めどころで使う、走り出すみたい(Startupと同じ系統)な曲。
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
13話の行ってやらなくちゃなシーンで使ってます。

「M13-2」(キャンプファイヤー)
13話のキャンプファイヤーで流れてるローファイな曲。

「M17-1」(構内放送BGM)
17話のお昼の放送のバックで流れてる曲。
はっきり識別できないのでよくわからないけど3曲ぐらいある。

「M17-2」(silky heart 次回予告mix)

「M18-1」(オレンジ イントロ パターンB)
18話で使ってるオレンジのイントロがギターになってるVer.

「M19-1」(サンタと踊る)
ピアノベースの穏やかで優しい感じの曲。
19話で大河とサンタが踊ってるシーンで(1回だけ)使ってます。

「M20-1」(ずっとこのまま)
ピアノベースの静かでキレイな曲。
20話でみのりんのずっとこのままだったらな(1回だけ)使ってます。

「M20-2」(オレンジ イントロ パターンC)
20話で使ってるオレンジのイントロ違いVer.
ピアノとビブラフォンを重ねたような音!?

「M21-1」(届かない想い)
ピアノの静かでキレイな曲。
21話のこれが現実ってやつだなシーンで(1回だけ)使ってます。

「M21-2」(偽りの笑顔)
ピアノの静かでキレイな曲。
21話の亜美がみのりんに言葉で喧嘩を売るシーンで(1回だけ)使ってます。

「M21-3」(オレンジ イントロ パターンD)
21話で使ってるオレンジのイントロ違いVer.
これもピアノと何かを重ねたような音。


誰に許されても自分が許せない (09/2/18) 次へ 前へ
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実は書きたいことというか作りかけのがいろいろ有ったんだけど、
どうしても今日中に更新したい事情があったのでそれは延期に……


「とらドラ! 17〜19話」
17話からオープニングとエンディングが変わりました
先行して曲のCMが流れてたのでいつ変わるんだろうと思ってたよ。
てっきり真ん中でキリがいい14話から変わるんだと思ってたから。

でも、よくよく考えればコレは絶妙なタイミングだったわけです。
16話の最後のあのセリフでそれまでとは状況が変わってしまったから。
つまり曖昧で不自然な仲良しごっこな関係が終わってしまったのです。
元気な曲から緊張感と切なさが入り混じった曲になったのが象徴的すね。
エンディングが軽快な曲調から甘い曲調になったのも内容に沿ってるし。
大人の都合で1クール単位で機械的に曲を替えてくる作品が少なくない中、
ちゃんと内容の変化にあわせて曲を替えてきたのがとても好感触でした。
スタチャは元から作品とかけ離れた曲をつけてきたりはしないけど、
それでも変則的なタイミングで差し替えてくることは珍しいから。
(内容にあわせたのはD.C.のエンディングぐらいしかないはず)

新しいオープニング・エンディング曲についてもう一つ思ったことが。
実は事前に流れてたCMではあまりいいイメージが持てなかったのです。
オープニングもエンディングも今までの曲がとても良いと思ってたから。
新しい曲に替わるって聞いた時に替えなくていいのにと思ったぐらいで。
CMで流れてるのを聞いても今までの曲より落ちるとか思ってしまったし。
でも実際に使われたのを見たらそれまでとは印象が180度変わりました。
これ凄くイイよ!CMで流れたサビ以外のそこに至る部分が結構良かったし。
展開に絶妙に合ってるし。映像があるのも印象が変わった理由だろうなと。
特に冒頭の白バックにコートを着て歩いてるシーンが凄くカッコイイね!
アニソンにとって作品こそが最高のCMなんだと妙に実感した瞬間でした。

16話の最後が亜美の「罪悪感はなくなった?」なセリフで終わって。
そのセリフが何の影響も及ぼさないなんてこの作品ではあるはずもなく
でもここまで大きな変化を呼ぶとは予想をしてなかったよ。
そういえばセリフを発した亜美はみのりんの反応が予想外だったようで、
余計なことを言った?みたいに立ち去りながら口元を歪めていたのでした。
あの時点でみのりんが竜児の気持ちに気付いていたのは間違いはない。
てゆーかそうでなければ今回の内容や19話最後のセリフが成り立たないし。
でも亜美のセリフは自分のしてることの罪悪感を増幅してしまった感じ。
この曖昧で不自然な関係を続けるのが辛くなってしまったんじゃないかな。

今まではいつも明るくて元気でちょっと変って印象だったみのりんなのに、
今回のエピソードではかなり気持ちが下向いてる態度が目立ってたよ。
オーラが曇ってるせいでジャージ姿のとこなんて実にぱっとしないし。
(3話の酒屋でバイトしてるシーンと見比べると落差がわかるでしょ)
ヒロインの一人をここまで冴えない感じに描いてることに逆に感心した。

さらにこんな時にはやることなすこと裏目に出たりする。
特にツリーを倒して大河の宝物の星を壊してしまったところなんか……
接着剤を持ってる手が小刻みに震えてて見てるこっちが堪らなかった。
大河が言うようにアレは事故で壊れたのも仕方ないことだと思うのです。
事故だから運が悪かったから気にしないでと大河は許してくれるのです。
でもみのりんは自分が許せなくて、償いをさせて欲しいと言うのです。
これは至らなかったとしても少しでも大河に償いたいという気持ちと、
そうしないと罪悪感で自分が潰れそうだからって理由があるのでした。
だからこそそれを竜児に手伝ってもらうのは余計に辛かったのでしょう。

今回のエピソードでみのりんは不自然なほどに竜児を避けてました。
上に書いた通り気付いててでも気付かないふりが辛かったからだと思う。
一緒だと答えを迫られる可能性が高いのに答えが出せないからでもある。
これはみのりんが竜児の想いに答えられないって意味ではなくて。
いや、まさしく答えられないって意味でもあるけど。
会長さんと同様に竜児に対して「答えを出せない」って意味なわけです。

大河はきっとみのりんも竜児のことが好きだと言っていた。
大河とみのりんは親友で距離がとても近いから気持ちも見えるわけで、
その想像はそう大きく違わないし、実際竜児を好ましく思ってるはず。
だから竜児が告白すれば上手くいく可能性が高いのも確かです。
(好ましく思ってる程度でも相手に求められれば付き合うだろう)
でもそれは竜児とみのりんの傍に大河がいなければの話。

大河とみのりんは親友だからみのりんにも大河の気持ちが見えるのです。
恐らく大河が自覚するより前にその気持ちが見えてしまったのでしょう。
親友に遠慮したというより、それほど強い気持ちじゃなかったのです。
だから19話最後の大河の姿を見るまでもなく答える気は無かったと思う。
たぶん竜児こそ大河を幸せにしてくれる人だと思ってたんじゃないかな。
つまり「私は傲慢でずるいんだよ」ってセリフはこのことなのです。
じゃあなぜ気付かないふりをして曖昧な関係を続けていたのかというと、
それは大河が自分と竜児を結びつけようとしてるのも気付いてたから。
親友である大河の意向と想いの矛盾の中で答えることが出来なかった。
大河の涙を見た後にみのりんが竜児に(回りくどい)答えを出したのは、
大河の中で答えが出たのを見届けてこれでいいんだと思ったからだね。

別れを自覚した瞬間に涙を流すのはわりとお約束なシーンです。
涙を流すほど大事な関係だと涙が出て初めて気付くのもわりと定番です。
まぁ、視聴者からすれば大河が竜児を好きなのなんかわかってましたが。
あれ北村クンは?って感じですが、もちろん北村クンも好きなのです。
好きな気持ちは一つじゃないから。それぞれの好きの大きさが違うだけ。
最初は北村クンが一番好きだったのに、いつ頃から違っていたのかな
北村クンにふられても泣かなかったのに竜児の時は泣き崩れたんだから、
大河の中で竜児の存在は取替えがきかないほど大きくなっていたわけで。
自覚した後に裸足のまま竜児を追いかけるほどに想いが強かったのです。
ここはすっかり大河の気持ちにシンクロしちゃって涙がボーロボーロ……

今回のエピソードでもう一つ印象的だったのが大河とサンタの話。
この歳になってサンタを信じてるなんて無垢か無知以外にはないわけで。
でも大河はそこまで無垢とは思えないし、もちろん無知なわけがない。
なのに何故そこまでサンタにこだわるんだろうととても不思議だったよ。
でも次第に真意が見えてくる。信じてるのではなく、信じたいのだと。
自分のことを見てくれる人が世界のどこかにいると信じたかったのです。
本当はいないと知ってて、夢だと気付いてて、でも願わずにいられない。
それがクリスマスのサンタクロースという象徴的な存在だったわけです。

クリスマスのサンタの話の結末を見ながら思ったよ。
大河のホントに欲しいモノをあげるのはやっぱり竜児なんだなと。
キラキラしたパーティーよりもサンタの登場がどれほど嬉しかったか
これで大河が竜児を好きにならなかったらむしろ変だろうと。
もちろんこの瞬間に大河が竜児を好きになったわけではないけどね。
それでも好きがそれ以前よりも大きくなったのは間違いなかろう。
大河とサンタがくるくる回ってるシーンを見ながらこうも思った。
やっぱり最初に考えてた結末に至りそうだなと。
よーするに大河と竜児が結ばれる結末になるんじゃないかなと。

オマケでレンタルの話。
この作品のレンタルDVDは1巻と2巻が2話収録になってます。
セルDVDの1巻が4話収録なのでセル1巻がレンタルの1〜2巻なわけです。
スタチャがセルとレンタルでディスク構成を変えてきたの初めて見たよ。
ディスク構成どころか中身もセルとレンタルで同じだったりするのに。
※映像特典とかそのまま入ってるって意味です
まさかセルDVDの1巻が2話収録×2枚なんてことはないだろうしな……

ちなみにレンタルの3巻は3話収録みたいです。
4巻以降は情報が出てないけどたぶん3話収録だと思います。
つまりセルの2巻〜とレンタルの3巻〜が対応するんじゃないかなと。
その場合はレンタルはセルのほぼ1ヶ月遅れっすね。


「VIPER'S CREED 1〜6話」
1月からアニマックスとBS11で放送してる新番組。
※セル・レンタルDVDのリリースは8/5から
今よりもずっと未来。人類の活動による環境汚染が著しく進んだ未来。
それは食糧難、異常気象を生み、経済を崩壊させ紛争やテロに至った。
各地の戦火は新たな戦火を生み大きく広がり世界を巻き込む大戦となる。
大戦によりさらに環境は悪化し人々は空と海を行き来する手段を失った。
しかし人々はそんな環境の中でも力強く復興をしていったのである。
そんな目まぐるしい復興を支えたのは世界的な大企業であった。
大企業により街の実権は支配され利益の大半も牛耳っていたのである。
作品の舞台となるフォート・ダイバ・シティも決して例外ではなかった。
戦後入ってきたアルコンという大企業によって繁栄を謳歌していたのだ。
そしてアルコンの民間軍事会社アルコン・グローバル・セキュリティは
可変機動兵器マニューバ・ブレードを擁して街の警備を担っていた。
主に大戦の遺物の無人兵器バグメックから街を守るのが仕事だった。
※制御を離れて勝手に攻撃行動してるのだと思われる
そう、これはAGSのブレードマンたちの活躍の日々を描いたものである。

(CG映画の)アップルシードの監督さんによるオリジナル作品です。
だからなのかは知らないけど世界観がアップルシードと似ています。
今回はCGはメカや構造物だけでキャラは手描きになってますが。
どんなに表現を工夫してもCGのキャラはどこか不気味な感じなので、
やっぱり手描きの方が親しみ易いかなとか見てて思ったりしたよ。
相変わらずメリケンちっくというかバタくさい見た目ですが。キャラが。

見た目以外の肝心の中身ですが……最初はぱっとしないなとか思った。
実質1話読みきりエピソードでアクションが多いので話が薄いのです。
確かにCGによるマニューバ・ブレードのアクションはカッコイイよ。
滑るように走りながら変形したり組み合うシーンが絵的に映えるし。
それだけを目当てに見るならそこそこ満足感は得られると思われます。
反面それ以外の尺が短くてキャラの掘り下げや世界の描写が足りてない
毎回のように道路でバトルしてるのに閉鎖の表現すらないのはどうよ?
(エヴァとかで表示が通行止めとかに一気に切り替わるアレ)

これで終わりにしようと思って見始めた4話で印象が変わりました。
内容は3話からのメンバーのキャラを掘り下げてるエピソードの一つ。
そのエピソードの終盤にかけて緊迫感とスピード感が凄く有ったし、
アクションとエピソードの重みのバランスもほどよく取れてたから。
最後のノーマに対するマリーの受け答えもなんとも切ない感じだった。
続く5話と6話もわりと見れる話なので最初からこのレベルで作れよと。
まぁ物語やキャラが記号的なので凄く面白いというレベルではないけど。
日常のシーンや空気感の描写が欠落してて作品に思い入れがし難いのも、
個々のエピソードの出来不出来で印象が左右されてしまう要因っすね。
そのへんをしっかりやってればずっと面白い作品になっただろうに。


「黒神 The Animation 1〜5話」
1月からテレビ朝日系(5局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
原作はスクエニ系のマンガで1巻だけ読んだことがあります。
※セル・レンタルDVDのリリースは5/26から
現実と極めた似た世界。現代と極めて似た時代。
伊吹慶太は幼い頃に母親をなくしマンションで一人暮らしをしていた。
慶太一人だと何もしないからと何かと世話をやきたがる幼馴染がいた。
心配してご飯を誘ってくれるお隣さんや懐いてくれるその娘もいた。
学校では気さくに話し掛けてくれたり遊びに誘ってくれる友達がいた。
慶太は彼らに対し愛想よく振舞ったが、でも深く関わろうとしなかった
誰かと関わる事で運命を狂わしたり狂わされたりしたくなかったから。
そうして世界と距離をおいていた慶太の前に一人の少女が現われる。
彼女は言うのだ。この世界には運を司るシステムが存在するのだと。
慶太の母親が自分と酷似した人と出会って死んだのはそのせいなのだと。
慶太が何もしなくとも気まぐれな運命は残酷に降りかかってくるのだと。

ごく普通の(ように見える)少年が一人の少女と出会い運命が大きく動く。
それまで当たり前だと思ってた世界がそうでないと思い知らされる。
そして少年は否応なしに少女と一緒の戦いの日々へと叩き込まれる。
この手の設定の作品は珍しくもないしアニメでもいくつかあります。
例えばシャナとかとある魔術とは表面的に似通ってると言えるかも。
特にクロ(少女)の出現やキャラの雰囲気がインデックスに似てるし。

そんなよくある設定の作品の中でこれの売りと言ったら格闘だろうか。
この作品のバトルは超能力っぽい力も行使するけど基本は体術なので。
それをスローモーションにしたり大仰な動きで過剰装飾したりせずに、
小さいけど鋭い拳や腕や足などの動きできっちり描画してるのです。
格闘モノは山ほど有るけどこんなきちんと描画してる作品って珍しいよ。
このレベルは他はメゾ・フォルテとか大魔法峠ぐらいじゃないだろうか。
サンライズが本気を出すとこのレベルになるのか!とか思ったりした。
絶対衝激のOVAと見比べるとアレがどれだけ酷いかも思い知れます(爆)。
少なくともバトルシーンに関しては一見の価値はあると思われます。
あと1話のやけに見覚えのある光景の緻密な空間描写もいい感じでした。
※東京のお茶の水とかそのへんが出てくる

見た目はいいんだけどストーリーがね……それ以上に設定が……
同じ顔をした人間が世界には三人いてそれが出会うと死んでしまう。
有名な都市伝説のドッペルゲンガーを設定に組み込んだ発想は面白い。
でもそれによって出来上がった設定はちょっとかなりアレですね。
理不尽な運命とかそれを捻じ曲げる存在を描きたいのだろうけど
現状の設定では説得力とか納得とはかけ離れてるとしか言えません。

よーするにこの作品ってバトルしかないんです。
バトルシーンありきで他の部分がかなりおざなりなのです。
クロを追ってる敵キャラが全体に痛いバカキャラなのもそう。
シャナとかは相対する敵キャラにも結構存在感があったのにね。
調査に来日したシュタイナーといきなり戦ってるのも凄い違和感が。
任務があるのに雑魚と全力で戦うとかいい大人が何やってるの?
※雑魚とはシュタイナーにとってのクロと慶太のこと
ここなんかまさにだけど安易な理由づけでバトルをしてるよね。
もっと見た目に釣り合う設定やストーリーにして欲しいぞと。


祇堂鞠也様の嗜虐的生活 (09/2/6) 次へ 前へ
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今週も時間が無いのでいきなり行きます。


「まりあ†ほりっく 1〜5話」
1月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はマニア系少年誌?(アライブ)のマンガで大ファンです。
※セル・レンタルDVDのリリースは3/25から
宮前かなこは両親が出会った天の妃女学院へと念願の編入を果たした。
かなこもここで両親のような生涯の伴侶を見つけたいと思ってたから。
と言っても目的は数少ない男性教諭ではなく女生徒達のほうだった。
そう、かなこさんは男の人が苦手で女の子が大好きというレズ娘だった。
これから美少女に囲まれて過ごすのだと思うと鼻息が荒くなるのだった。
妄想して道に迷ったかなこの前に祇堂鞠也という凄い美少女が現われた。
彼女は前理事長の孫にして中等部では生徒会長を務めていた才媛で、
この学園では年上のお姉さまにすら絶大な人気を誇っていたのである。
その彼女のキスを受けたかなこはいきなり本命に出会ったと浮かれた。
しかし彼女の幸せはそれから数時間後に終わりを告げるのである。
麗しの学園のアイドル改め女装のドS少年・祇堂鞠也の手によって。

始まりましたよ!待ちかねましたよ!凄い楽しみでしたよ!
だって大ファンの作品を大ファンの監督さんが映像化してるんだから!!
こんな奇跡みたいなこと生きてるうちにもう起きないんじゃないかな。
(確率的にはせいぜい30年とか50年に一度有るぐらいだし)
思わずテレビの前で正座して全裸で見てしまいましたよ!嘘ですが。

前に破天荒遊戯のところにも書いた気がするけど、
遠藤海成さんのあの言葉で畳み掛けるようなセンスが大好きなのです。
ボケにつっこみを入れるような、ボケにさらにボケを重ねてるような、
ひたすら話がずれて行くような、言葉のエンターテイメント、みたいな。
破天荒遊戯のアニメではそこがかなり端折られて不完全燃焼だったけど、
新房さんなら!新房さんなら!きっと完璧に再現してくれるはず!
むしろ今までの作品の出来からいって完璧以上に再現されるはず!
そう期待せずにいられなかったのです。

そして実物を見た感想は……素晴らしいほどに完璧でした。
それどころか原作のテイストを再現しながらえらくパワーアップしてる。
原作すらついて来れない人はお帰りください。このブタ野郎!状態なのに。
(原作コミックのAmazonの評価が両極端なのがいい例かも)
さらにパワーアップしちゃって感覚の合わない人は叩き出すような感じに。
まぁ、新房アニメはいつもそんな感じなので、いつも通りといえますが。
いつも通り原作のテイストを完璧に再現しながら新房アニメになってるし。
相変わらずの素晴らしい手腕にはぐうの音も出ません。
てゆーか大好きな遠藤海成テイストの内容を新房テイストで彩ると言う、
何この貴方のため(だけ)に作りましたみたいな作品は、って感じですよ!

ちなみにアニメの内容は原作の内容をかなり忠実に再現してます。
もちろん細部にアレンジは入ってるけどほとんど原作通りです。
映像表現はさすがに新房アニメらしく大胆に作り変えられてますが。
でも実はいつもの新房アニメな表現だと思ったのが原作由来だったりも。
例えば2話で隆顕さまがかなこに部屋を替えられた訳を聞きに来たところ。
かなこの部屋がKEEP OUTで塞がれてる絵って原作にもそのままあるので。
他にも新房テイストにアレンジされた原作通りの表現が結構有るし。
原作者とアニメスタッフの見事なコラボレーションになってるのです。
なるほど新房さんってこんな手法でアニメにするんだと感心しちゃったよ。
つまりアニメで変わったわけではなく原作からこんな内容なんです。これ。
ゴッドが猫耳だったり鞠也がメイド服を着たりも原作通りなんです。ええ。
(鞠也のナース服のシーンは尺の都合で放送ではカットされたらしい)

実は原作とかなり違ったアニメになってるかも、と考えたりもしました。
原作のエッセンスを使いながら内容を大胆に再構成してしまったりとか。
原作と一風変わったまり†ほりもそれはそれで見てみたいなと思ってた。
新房さんがやるならどんなアレンジでもきっと許容できるハズと思った。
だから原作をきっちり踏襲してきたのにはちょっと肩透かしだったなと。
表現はいつものように異彩で多彩で内容を知ってても楽しかったけどね。
原作を読んでて思ったけど元から新房アニメと方向性が近いような気が。
原作の遠藤海成さんと新房アニメのスタッフの感性が近いと言うか。
(遠藤海成さんはこのアニメの制作が楽しくてしょうがないようで)
どっちのセンスも大好きなあたりで有り得た話なわけですが。

そーいやこの作品がどんな作品か書いてなかったなと。
この作品は一言で言うと美少女萌えアニメの皮かぶった何か違うもの
男性向けに媚びた美少女作品を期待すると唖然とする可能性があります。
破天荒から原作者を追いかけてた人ならそんなの有り得ないとわかるけど、
いきなりこの作品から入った人は期待したものと違うと思ったりしそうだ。
カワイイ女の子ばかりの萌え萌え百合ワールドが展開してるとかね……
まぁ、かなこさんもそれを期待して天の妃に編入したわけですが(笑)。

主人公のかなこは女の子が好きなので女子校はある意味ハーレムです。
毎日どころか日に何度も女の子の可愛さに鼻血を吹き出してるし……
でもまわりのカワイイ女の子たちは誰一人かなこに惚れてくれません
まぁ、女の子に惚れる女の子がそんなにいようはずもないわけですが。
美味しい料理を前にしてひたすらお預けをくらってるような作品。かも。
(そもそもこの作品にはかなこさんの一方通行のラブしかありません)
それどころか女装のドS少年にひたすら足蹴にされる不憫な主人公です。
と言っても9割方はかなこの自業自得な気がしないでもないけど。
なにしろかなこさんの行動は同性愛を別にしてもかなり変態なので(爆)。
鞠也がかなこを歯止めしてなければどれだけ危ないことになってたやら。

実は女装でサドな少年との同居ネタって他にもあったりします。
主人公の女の子がボケをかまして相手の男子に弄られるのもあります。
どちらも少女マンガです。てゆーかかなり少女マンガな構図だね。これ。
さすがに女子校に生涯の伴侶を探して〜な内容は少女誌では難しいけど。
それ以外の要素に関しては少女マンガの方が近いんじゃないだろうか。
作者が女性だから女キャラは(変だったりするけど)生っぽいし。
言葉のマシンガンっぷりやギャグの黒さとか新井理恵さんに近いし。
Amazonの女性向けという形容もそう間違ってはいないかもと思ったよ。
あくまで程度の問題で男がついていけないわけではないですが。
いつもの新房アニメより人気が低いのはそのへんの関係でしょう。
(それでも地べたを這いずってた破天荒よりは断然マシです)
ワタシク的にはいつもより楽しいぐらいなのに……

表現のこと。
表現はいつもの新房アニメ的な洗練かつ先鋭的な演出がてんこもりです。
原作は内容こそ尖がってるけど見た目はここまでシャープではないので
アニメの洗練された表現のおかげでより切れ味が鋭くなった気がします。
(実は破天荒遊戯の初期の方が絵は尖がってた)
原作の面白い表現もアニメの表現の中に違和感無く組み込まれてるし。
ずいぶん昔の少女マンガのような悪ノリした表現も随所で入ってる。
(原作はテヘッ程度でここまで突き抜けた表現はありません)
落ち着いたネイチャーカラーの配色に白い校舎のコントラストという、
相変わらずの他の作品とは一線を画す色彩センスにも惹きつけられます。
他の新房アニメと表現技法が似てるようで、でもどこか違ってるし。
ここまで特徴的な表現や配色を使いながら作品毎に変えてくるのも凄い。
この先のシーンがどんな表現になってるのかとっても楽しみです。

そして新房アニメといえばオープニングとエンディングの映像です。
今回ももちろん期待を裏切ることなく凄いものを出してきましたよ。
オープニングなんか単色レインボーカラーのマネキンをCGで並べたり
白い画面にレイボーカラーのバケツを並べたりするポップアートだし。
レタリング文字を画面に散りばめたりクレジットで入れてたりするし。
尾石さんたらすっかり表現技法の最果てにイッちゃってる感じだよ。
もはや今のアニメ業界で敵はいませんな。同じ新房組の中以外には。

エンディングは映像よりも曲にビックリです。
「君に、胸キュン。」ってYMOじゃねーか!元祖テクノポップの。
手元にオリジナル(YMO)版が有ったので思わず聞き返してしまったよ。
これ見てる視聴者の大半はRYDEENとか知らなかったりしそうだね……
※うる星のサントラがかなりYMOテイスト
ちなみにアニメのはボーカルが違うだけでなく曲もアレンジ版です。
さすがにオリジナル版のシンセの出音は今となっては古いから。
ボーカルエフェクトも当時は元声が判別不能なボーコーダしか無かったよ。
なので現代版の「君に、胸キュン。〜Ver.2009〜」みたいな感じです。

追伸。アニメの公式ブログがとても楽しいです。


「WHITE ALBUM 1〜4話」
1月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は18禁の恋愛シミュレーションでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは4/22から
夕凪大学の二年生の藤井冬弥はある日悪夢を見た。そして寝坊をした。
寝坊してバイトに間に合わなくなった冬弥は仕方なく大学へと向かった。
そこで冬弥は偶然にも彼女の森川由綺(ゆき)と出会うのだった。
彼女はまだ駆け出しとはいえアイドルなので逢えたのは久しぶりだった。
引っ越したばかりで部屋にまだ電話がないので会話も久しぶりだった。
久しぶりの二人の逢瀬だったのに交わした言葉は少しだけだった。
これからもっと逢えなくなるという先輩の忠告は他人事だと思ってた。
少しの時間がどれだけ大切かこの時の冬弥にはまだ分かっていなかった。

えーーと、何かみょーに古いっすね。
作品の時代設定が1986年ってことで舞台装置が古いのは当然だろうけど。
物語の文法や時代の感性というか感覚みたいのまでえらく古くさいので。
ある意味では作中の時間と時代の感性が釣り合ってると言えますが。
でもそれってまるで昔の作品でも見てるようなって意味なわけで……
わざわざ新作としてそんな昔のテイストの作品を見たいだろうか?

舞台装置が古いのは携帯電話が存在しないので実感できるかと。
そしてこれが物語の構成に重要な意味を持ってたりするわけです。
仕事(とか)で忙しい恋人たちのすれ違いを表現したいそうだから。
確かにその昔はこの手のすれ違いのシチュエーションは有ったよ。
でも今の時代にこの感覚ってリアルとして理解できるんだろうか?
今から23年も前だとメインの視聴層は生まれてすらいないんじゃない?
そもそも視聴者の現実の生活に近いから物語にリアルを感じるわけで、
こんな現実から離れた時代を切り取ってもリアルは感じないと思う。
(この時代感覚が理解できるのは30歳以上だと思われる)
かといってノスタルジーを感じるほど現実と違ってはいないわけで。
現実にとても似てるけどリアル感はない中途半端な古さというか。

古いなと思った部分は他にもあります。
例えば恋人がアイドルという設定もみょーに古い感じだなと。
確かに昔はよく使ってた設定だけど今ではまず見ない設定だし。
そもそもこの作品に出てくるようなアイドルがもはや過去のもので。
だからこの作品はわざわざ時代設定を1986年にしてあるわけですが。
つまりアイドルを出した時点で古くさくなるのは必然だったのかなと。

あともう一つ。これは内容ではなく表現だけど。
由綺が曲を貰って嬉し泣きをするシーンのところ。
前後の流れからいって由綺が嬉し泣きしてるのは推測できたのです。
でも画面の由綺はどう見ても嬉し泣きには見えなかったのでした。
確かに昔は悲しくて泣いてると誤解をうけそうな表現も使ったけど、
今となってはこの手法は陳腐というか、使わない気がするのですが。
中身はともかく表現技法まで先祖帰りする必要は無いだろうに。
ここも含めてこの作品は表情のつけ方がわりとステレオタイプなのです。
リアルな画面のわりに生っぽくないのは時代感覚だけじゃないのです。

表現についてもう一つ。古くさいという話ではなくて。
見てて凄く気になった表現が一つあるのです。それは文字のこと。
主人公の冬弥のモノローグみたいのが画面に文字で出るのです。
そんな表現スタイルもアリかと言えばアリかなとは思います。
でもこの作品での手法はお世辞にも上手いとはいえません
背景と文字のコントラストや文字サイズも含めて凄く見にくいので。
文字を入れるタイミングもなんかみょーに間が抜けてるし。
新房さんと愉快な仲間たちの手法を見習って欲しいなと思ったり。
てゆーかセブンアークスは以前に新房さんと関わりがあったはずで
そのへんの技術は継承されなかったのだろうか?
※セブンアークス=なのは・いぬかみ・セキレイ制作

作品全体の(古い以外の)印象としては
キャラ絵を含めて見た目をリアルっぽくしたのは評価できるかな。
原作とはかなり絵柄が違うので人によって評価が分かれそうだけど。
ワタクシ的にはカッチリしたアニメの絵柄の方が好みっすね。
見た目や舞台装置をリアルっぽく(23年前のリアルだけど)したせいで
いかにもギャルゲー的なキャラ配置に違和感が際立っているけど……
かといって内容に大幅に手を入れると別の作品になっちゃうし。
原作の内容を尊重するにはこのへんが落しどころかなとも思ったり。
(原作の内容に忠実かどうかは知りませんが)
表現技法の問題点は置いといて、まぁ頑張ってるとは思いました。
面白いかどうかは別として

ところで公式サイトのプロローグの電車内でイヤホン云々のくだり。
あの頃にはもう(カセットテープの)ウォークマンが有ったわけで……
当然ながらインナーイヤータイプのヘッドホンも普通に有ったよ。
※今はイヤホンと呼んでるタイプ
MDやシリコンプレーヤーからこの手の文化が出来たわけじゃないぞと。
1986年だとCDが普及し始めた頃だね。


「黒塚 -KUROZUKA- 1〜5話」
10月からアニマックスとBS11で放送してた全12話の新番組。
原作は伝奇小説とそれのコミカライズ版で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは2/25から
時は鎌倉。(異形の)追っ手から逃げて山中を駆ける二人の男がいた。
歴史の教科書に出てくるクロウ(源義経)とその従者での弁慶である。
手負いの二人は山中の一軒家に一晩の宿を求めて立ち寄るのだった。
二人の呼びかけに答えて家の奥から出てきたのは妖艶な美女だった。
黒蜜と名乗るその女は願いを快く聞き入れた。ただ一つ条件をつけて。
それは家の奥にある私の部屋は決して覗かないようにということだった。
しかしクロウは何かに引き寄せられるように黒蜜の部屋を覗いてしまう。
そこには死体の血をすする黒蜜の姿が有った……

見た目はいいね。
絵柄はシャープだし、動きにキレが有るし、描きこみも凄いし。
ソラリゼーションのような幻覚的な画面が挿入されるのも面白い。
画面いっぱい赤い花が覆い尽くすような目を惹きつける絵もある。
狂言の間みたいなテンポのメリハリもいい感じに効いている。
1話のホントは怖い日本昔話みたいな展開では雰囲気もよく出てた。
表面的な意味での映像作品の質はとても高いんじゃないかと思います。
そーいう意味では一見の価値は有るかなと。

見た目はとてもいいんだけどストーリーが……
良いとか悪いとか以前に入りにくいなと。
序盤は作中の時間が行ったり来たりするせいで凄くわかり難いので。
雰囲気重視で画面が暗いのもわかりにくさに拍車をかけてるし。
1話は日本昔話みたいな内容だからオカルト風日本昔話かと思ったのに。
いきなり江戸時代になったり、大戦中になったり、世紀末になったりと、
いったいこの作品は何をやろうとしてるんだ?と途方にくれたのですよ。
5話まで見ればさすがに物語の構図や方向性が見えてきますが。

物語が見えてくると、この作品はシンプルな構図なんだとわかります。
てゆーかこの作品、ハッタリばかりで大して内容が無い……
シンプルな内容をここまで入りにくく作ったことに逆の意味で感心した。
序盤は普通に時間が流れる構成で良かったんじゃないの?
あとここまで単純な構図ならもっと情緒面を追及して欲しかったなと。
現状だと見た目ばっかりという印象だから。

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