ある放送休止事件 (07/9/24) 次へ 前へ
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なにやら知らぬ間にあおば出版が破産していたらしい……
いくつかの雑誌は他の出版社に移って継続になるらしい。
おそらく人気作品はそちらでコミックスも再販されるでしょう。
そして毎度のことだけど大半のコミックスは絶版になるでしょう。
欲しい人は早めに確保、、、と言っても恐らくもう遅いと思う。
今ごろは売れそうな本を除いて返品しちゃった後だろうし。

にしても数ヶ月おきに出版社が消えていってる気がします。
確かあおば出版ってスコラの女性誌を引き継いだところだから、
編集をしてる人たちにしたらまたですか?って感じだろうな。

そんなわけでコミックお薦めを更新しました。7月分です。
本を読むのは終わってたんだけど他の作業で遅れまくりました(爆)。
2週更新のはずが6月分の更新から25日も経ってしまってたり……
これじゃいつまで経っても通常のスケジュールに追いつかないよ!(汗)


ある現実の事件の影響でSchool Daysの最終回の放送が延期未定になった。
のは既にその筋では大きな騒ぎになってるので知ってる人も多いかと。
※関西では同じ事件の影響で「ひぐらし」まで休止に
実は騒ぎの発端のtvkの放送をまだ録画してたので体験しちゃったよ。
いつものように録画内容を早送りで確認してたら違うものが入ってて。
放送時間の変更をし忘れたのかと思ったので戻ってよく確認してみた。
そしたら「番組内容を変更して」とかスーパーが入っていたのです。
情報を集めたら急遽放送が中止になってしまったということらしい。

告知なしで突然に放送を休止するというのを初めて体験したよ。
直前に決まったみたいで枠内は全て環境映像という異様な状態だったし。
いわゆる「しばらくお待ちください」状態だったってことです。
編集されたものがネットに上がっててそれで誤解してる人もいるけど、
オープニング映像もスポンサーバックも放送されてないよ。
それどころか本来の放送枠内にはCMすら全く放送されなかったから。
リアルタイムで視聴してた人は相当に唖然としたと思われます。

実はSchool Daysは4話まで見たところで切るかどうか迷ってたのです。
題材は興味深いけど細部の展開につっこみどころが多すぎだったので。
だから、どーしようかなとか思いつつ録画だけは続けてたのでした。
そんな中、何か凄い展開になってるらしいと噂が漏れ聞こえてきました。
よーするにダメな主人公がダメな方向に超パワーアップしてるという噂。
そのうち刺されるぞ、ていうか刺されろ!みたいな展開だったらしくて。
きっと最終回はそれっぽい展開だったのでしょう。おかげで放送自粛……

もしも続きを見てたらリアルタイム視聴者と同じ気分だったことでしょう。
製作側はなんとか放送したいみたいだけど現状は全く未定みたいだし。
最悪の場合は続きはDVDが出る半年先ということに。
いつもまとめて視聴してるから1〜2週ぐらい休止しても大差ないけど、
さすがに続きが半年後だと気分が抜けてたり内容を忘れてたりするよ。


School Daysと違ってこちらはほとんど話題になってませんが
実はもう一つ私的に影響があった放送休止事件がありました。
それは9/13放送分のWOWOWのノンスクランブルアニメ。
その日の翌朝いつものように録画内容を確認したらなぜか全編真っ黒で。
あれれ?とチューナーの方を確認したら番組内容変更とか入ってたり。
その前の2週も連続で休止してたからもう1週休止になったのか?
とWOWOWの公式サイトを見たけどどーやらちゃんと放送してたようで。
チューナーが故障したのか思ったけど9/20には問題なく動作してたし。
そんなわけで、しばらく原因が全く不明だったよ。

9/20の録画が正常に動作した後にふとあることに気づいたのです。
もしかしてとスカパーのサイトを見てみたら大当たりでした。
よーするに放送機器の定期点検による放送休止の日だったわけで。
何もリピートのないノンスクランブルアニメの時間にやらんでも……
※スカパーの局は大半が天候やメンテを考慮してリピート放送あり
今回はどちらもストーリー物で途中の話が抜けるのは致命的なのに。
あまり話題にならないのはスカパーで見てる人がとても少ないから?


久々にサントラのことを。
前にxxxHOLiCのテレビ版もDVDにサントラが付属と書いたけど
なんか最近になって単品でもリリースされたようです。
中身の曲目リストを見る限りDVDの付属CD+αの内容みたい。
つまりサントラ目当てにDVDを買う必要は無いってことです。
すでに買ってしまった人はどーしろって感じなんですが……
他人事のようだけど実は他人事じゃないんです(爆)。
持ってなきゃ曲目リストの比較なんてできるわけないからね。

もうひとつ。
今年の1月期に放送してた「SHUFFLE! MEMORIES」という作品。
番外編1話以外は事実上SHUFFLE!のダイジェスト放送だったあの作品。
なんとこれのサントラがリリースされてます。当然レンタルもあります。
そもそも何でわざわざこのサントラのことを書いてるかというと、
元作品にあたるSHUFFLE!のサントラが単品リリースされてないから。
※角川アニメでお馴染みの限定DVD全巻に小分け収録
そしてこのサントラが事実上SHUFFLE!のサントラだと思われるから。
(SHUFFLE!の主題歌まで一緒に入ってるあたりがまさに)
もちろんCD1枚に全ては入らないので抜粋した内容だとは思いますが。
それでもDVDを集めないと全く聞けない状況よりは断然マシかなと。

あ、SHUFFLE! MEMORIESのサントラうんぬんは全て推測です。
DVD付属のサントラの情報が全くないので裏づけができません
なので間違ってるかもしれません。あしからず。

ちなみにDVD付属のサントラが別に単品でリリースされる可能性は
ごく一部の例外を除いてありません。今回のはレアケースのひとつ。
欲しい人はやっぱりDVDを買うしかないというのが結論っすね。


ついでにDVDに付属してる作品のリストを。
※去年の7月に書いたものの追加分

・Over Drive(1巻と2巻の初回限定版)
・この青空に約束をー(2巻以降の初回限定版・小分け?)
・瀬戸の花嫁(2巻以降の初回限定版・小分け?)
・となグラ!(1巻の期間限定版)
・魔法少女リリカルなのはStrikerS(1巻と5巻と9巻の通常版)
・らき☆すた(各巻の初回限定版・小分け?)
・ロケットガール(1巻の初回限定版)

たった1年でずいぶん増えたよ……
しかも全部買えといわんばかりの小分けが多いのがイヤん。

以下は特殊なタイトル。

・東京魔人學園剣風帖 龍龍(1巻の初回限定版・小分け?)

てっきり小分けで全巻につけるのかと思ってたのに1巻だけ。
後で単品で出るか、それかサントラは無かったことになるのか。
[追記] 単品でリリースされました。

・xxxHOLiC TV版(3巻の初回限定版)

上に書いたとおり単品でもリリースされてて単品の方が中身増えてたり。
サントラ目当てでDVDを買った人を奈落に突き落とすステキな展開でした。
せめて中身が同じならまだ救いがあったのに。

・さよなら絶望先生

単品でもリリース予定がありますが、未収録分をDVDとセットで売るらしい。
「絶望少女撰集(仮)」とかいう商品がそれです。
この作品に関しては本編DVDに付けてくれた方がまだ良かったような。

・ひぐらしのなく頃に(1巻と4巻と7巻の初回限定版)

これも単品でリリースされてます。がDVDの初回版にもミニサントラが。
未収録曲なのかダイジェストなのか。持ってないんで詳しいことは知らん。
※2期ではなく1期のDVDのことです


ではいつものアニメビデオネタを。

「マリア様がみてる OVA 3〜5巻」
これで3期シリーズも終わりです。
1巻からなんとなく思ってたけど今回はシリーズ全体のテーマが無い!?
1期は告白から初デートという恋人のプロセスの第一段階だったし、
2期は3年生の卒業と1年生の入学という出会いと別れが中心だった。
だけと3期は祥子さまと祐巳ちゃんの関係が多少進展したという側面と、
将来祐巳ちゃんの妹になるかもしれない人が出てきたという点ぐらい。
ただしどちらも現在進行形でハッキリした区切りは無かったりする。
あえて挙げるなら5巻のラストが妹選びのスタートラインって感じかも。
あとサブタイトルの「チャオ ソレッラ!」で最後〆るあたりは上手いかも。
※イタリア語の「ごきげんようお姉さま」みたいな言葉

祐巳ちゃんの妹選びの話がまだこれからということを考えると、
原作がある程度進んだ段階で次の4期シーズンも作るのでしょう。
ていうか今公式サイトを見たら4期シーズン制作決定とか書いてあった
このシーズンも順調に売れてるからいずれ作るのは想定内だったけど、
3期が出たばっかで4期決定っていくらなんでも気が早すぎのような。

祐巳ちゃんの妹候補が出現というからにはそれなりに貫禄がついてきた。
という感じはあくまで祐巳ちゃん視点のこの作品では感じにくいけど。
でも他人から見たらそれなりに憧れを抱かれる存在ではあるようで。
2巻の最後にちらっと出てきて3巻では大活躍!?してくれた可南子さんは
祐巳ちゃんに対して尋常でないレベルの憧れを抱いてたりしたわけだし。
彼女の口から出てきた賛辞はいったい誰を指してるんだ?って感じで(笑)。
よーするに祐巳ちゃんを勝手に偶像化して崇拝してたわけです。
そして現実が思い込みと違ったからと勝手に幻滅をするのでした。

耳の痒い賛辞を言ったその口で罵る言葉を吐いた可南子さんも大概だけど、
「私の祐巳を侮辱するのは許さないわ」と登場する祥子さまもいい性格だよ。
だって狙い済ましたように出てくるってことは隠れて様子を見てたわけだし。
みんなの憧憬の的の薔薇様ともあろう人が隠れて見てたなんて驚きっすね。
体面より祐巳ちゃんが大事という祥子さまの価値基準も見えるわけですが。
そこも含めて祥子さまの素敵なお姉さま以外の表情が今期はよく見れました。
二人の関係が多少進展したというのはつまりそーいうことです。

1期や2期でも祥子さまが祐巳ちゃんに気を許すシーンは結構あったけど、
まだまだどこまで見せていいか手探りって感じではあったなと。
たぶん2期の最後のエピソードが二人の関係の転機になったのでしょう。
今期はわりと祥子さまの歳相応の子供っぽい態度も散見されるように。
そして祥子さまは自分で自分の性格をかなり正しく認識してるので、
どこまで自分の本性を相手に見せていいかもよく考えてたわけです。
つまり祐巳ちゃんには全部見せても大丈夫だと判断したってことだね。
時々ムッとふくれてる祥子さまはなんだかとてもカワイイです(笑)。

祐巳ちゃんの妹候補の話に戻って。
3巻で登場した可南子さんの祐巳ちゃんへの異常な崇拝には唖然としたよ。
でもそこですんなり妹候補にならないあたりがこの作品の侮れないところ。
上にちらっと書いたけど勝手に崇拝して、勝手に幻滅して離れていきました。
そこで放置しないで仲直りしようとするのが祐巳ちゃんの人の良さだね。
頑なに拒絶する可南子さんにある勝負で私が勝ったら仲直りしようと提案して、
可南子さんが勝ったらデキることなら何でもしてあげるという展開に。
このあと可南子さんは生き生きと勝負に備えて練習を始めたのでした……

あれ?可南子さんは祐巳ちゃんに幻滅したんじゃないの?と思うかもだけど
人の頭の中はロジックのように単純明快にできてるわけじゃないので。
大好きだからこそ幻滅して顔も見たくないということもあるわけです。
そのへんライバル(らしき)の瞳子ちゃんはしっかり嗅ぎ取ってたようで。
「いったい彼女に何を言ったんです!」と祐巳ちゃんに詰め寄ってたり。
おそらく彼女がスールにしてくださいと言うのを警戒したのだろうなと。
実はこのへんで瞳子ちゃんの本心もさりげなく見えてきました。

瞳子ちゃんの初登場時は先輩を先輩とも思わぬ生意気な1年生って感じで。
だけどいつからか態度こそ違わないけど秘める想いは変わってきたようで。
素直になれない性格なのが災いして祐巳ちゃんにすっかり誤解されてたけど。
さすがに嫌ってると思われたのだけはイヤだったらしくきっぱり否定したよ。
それ以外のシーンでは本心と体面がせめぎあった微妙な態度をとってたり。
ダンスの輪で踊るシーンとか体育館の脇で詰めよるシーンとか。
可南子さんと犬猿の仲というのも含めてあぁそーいうことなのかと。
つまり瞳子ちゃんも祐巳ちゃんの妹候補ということで。

5巻の最後でお土産を可南子さんと瞳子ちゃんの二人に渡してたので、
可南子さんはともかく瞳子ちゃんにも親しみを感じてるみたいだね。
生意気に突っかかってくる下級生ってのも実は可愛かったりするし。
祐巳ちゃんも嫌われてると思ってたけど嫌ってはいなかったみたいだし。
今のところどっちに転ぶか全く予断を許さないですな。


「ゲド戦記」
2006年に公開された劇場用アニメ。DVDレンタル。
原作はファンタジー小説で読んだことはありません。
人とは別の世界に生きる竜たちが突如として人の世界に現れた。
それと時を同じくして各地で作物が枯れるなどの異変が広がっていた。
事態を重く見た国の重臣たちは異変の原因を探るべく調査を開始した。
魔法使いのハイタカも国の命を受けて各地を調べて廻っていた。
そんなある日、何かに追われて脅えていた一人の少年を拾うことになる。
見るからに高貴な育ちらしき彼は何かの理由で国を捨て逃げてるらしい。
(理由はこの前に出てくるけどここではあえて書きません)
行き先がないなら一緒にどうだ?とハイタカは彼を旅に誘うのだった。
こうしてハイタカとアレンという少年は共にあてのない旅をはじめた。

いろいろ物議を醸してるこの作品。
他人の意見に一切触れずに真っ白な頭で作品を見てみた感想としては、
(作品を見た後にAmazonのレビューを流し読んでみたけど)
宮崎アニメだと思わなければまぁまぁ普通に見れる映画かなって感じ。
ジブリ映画=宮崎アニメみたいに思ってると何コレ?だろうけど(爆)。
あと、ストーリー展開から原作1巻分の内容をやったのかと思ったら
どーやらそうではないみたいで。原作ファンが見ると唖然としそうだ。
つまりこの作品は「宮崎アニメ」「ゲド戦記」というキーワードを
頭の中から捨てて、シンプルなファンタジーとして楽しむ作品。かな。
宮崎アニメはともかくゲド戦記を捨ててどーするって感じではあるが。

Amazonのレビューでは映像や脚本が素人だとか散々な言われようです。
でもオマイらはホントの素人の映像や脚本を知らな過ぎです。
少なくとも映像(コンテ)レベルでは十分に合格点をあげられると思うよ。
むしろ完璧初心者の監督がこのコンテをやったのだとするなら凄いかも。
※エンドロールではコンテは明記されてない
簡単なコンテを原画・作監の人たちがバックアップしたのかもしれんが。
素人うんぬんみたいな形容のケチがつく映像レベルにはなってないよ。
さすがにシブリの作画陣だけあって何気ない動きとか良くできてるし。
見た目は宮崎アニメなのに……と言うイメージなんだろうけどね。

ストーリーも宮崎アニメと比べなければ……って感じかな。
シンプルなストーリーを派手な映像で見せてるハリウッド映画風だし。
これ見てとても体裁の似てる超有名ファンタジー映画を思い出したし。
何ってそれはハリーポッターの映画のこと。1作目しか見てないけど。
作品自体はわりとシンプルなストーリーでテーマ性に重きを置いてて、
映像作品としてはもの凄い金をかけてインパクトを強調してるあたり。
ラストのあたりで無闇に派手な展開なのもいかにも映画的な構成だし。
そーいう意味で脚本レベルでもちゃんと作品としての体裁は整ってる
面白くないという意見は理解できるけど決して素人レベルではないよ。

テーマとしては、生と死についての話をストレートに表現しすぎだね。
これもてっきり原作の表現をそのまま使ってるのかと思ってたんだけど。
原作の複数の巻の内容を切り貼りしたみたいだし実際はどーなんでしょう?
仮に原作の表現を抜き出すにしても言葉を選ぶのもセンスのうちですが。
ここまでストレートに表現するのは今ひとつセンスが無いとは思ったよ。
だからと言って素人レベルとは思わないけど。
こんな感じでうざいほど直球の表現をするプロも珍しくないから。
ただ言葉の意味する重さが見てる人に伝わる内容かと言うと多少疑問も。
いちおーストーリー展開の中でも伝えようとしてる努力は見えるけど。
もう少し言葉の意図が胸に響いてくるような見せ方であったらなと。
だからと言って素人レベルとは思わな(以下略)

あと見てて凄く気になったのが最初の煽りと物語スケールの落差。
世界がまるで終焉にでも向かってるような雰囲気すら感じさせるのに
なぜか映画のストーリーはそれとは全く違う内容だったりして……
と言うか映画を見終わって思ったのは異変はどーなった?ってこと。
公式パンフレットによると異変はクモが不死を得ようとしたせいらしい。
だとするとクモが消えて最後に全ては正常に戻ったってことなのでしょう。
って、そんなバックボーンは映画だけ見てもサッパリわからんぞゴルァ!
だからと言って素人レベルとは(しつこい)
説明不足な作品などこの世の中には腐るほどあるからね。

見終わって思ったけどこの作品に異変が〜みたいな部分は必要ないね。
必要ないというのは物語の要素としての結合性が希薄という意味です。
だからストーリー展開の中では十分な説明ができてないわけで。
要素としての結合性と言う意味ではハイタカとクモの対立の構図と
アレンが父を刺して逃げてる内容も今ひとつしっくり来てないような。
全く無関係の要素を混ぜて一見すると一つの話にしたような感じで。
アレンが父を刺した理由や影の存在の説明が不足してるのもそのせい。
アレもコレも描こうとしてどれも中途半端になってしまったのかな。
映画としてはちゃんと体裁が整ってるしクライマックスは派手なのに
なんか見ててあまり面白いと感じないのはそのへんが原因かもしれない。
だからと言って素人レベル(もうええって)
この程度の脚本の映画なんぞ世の中には腐るほどあるから。

ハッキリ言ってあまり面白くはないこの作品。
見るべきところが全くないかというとそうでもないです。
アレンとハクタカが訪れるホート・タウンのアートワークが素晴らしい!
剥げかけた赤茶色のレンガと緑の植物の組み合わせは雰囲気が抜群です。
このへんのアートワークのインパクトはさすがジブリという感じ。
映画では街の中のシーンはそんなに長くなくてすぐに外に出ちゃうので
もっとじっくり堪能したかったなというのが正直なところ。
ハイタカが用意してたらしい宿屋の内装も見てみたかったのに。
むしろストーリーなしで2時間この世界に浸ってた方が良かったような(爆)。
そのホーク・タウンのアートワークは「シュナの旅」がベースみたい。

実はこの作品を見てて、こんな普通のファンタジー映画を作るんだったら
「シュナの旅」をアレンジして映像化したらいいようなとか思ったよ。
だからエンドロールで原案「シュナの旅」とか出てきてビックリした。
本を引っ張り出して見てみたら確かにあちこち引用してる部分がある。
ホーク・タウンの街の中の映像はほとんどそのまんまだったりするし。
(シュナの旅自体は枚数が少ないから新たな絵が大量に有るけど)
てっきりオリジナルだと思ってたから意外にやるなと思ったのに……
人買いの車や人買いの人たちの装束もシュナの旅そのまんまです。
つまり宮崎アニメっぽいテイストの大半はシュナの旅から来てるわけで。
(ラストのあたりはカリオストロの城みたいな展開だけど)
そりゃあシュナの旅は宮崎(駿)さんの作品だから宮崎アニメっぽくて当然。
なのに何故このストーリー?ってことなのでしょう。
みんなの言いたい気持ちは十分過ぎるほど良くわかります(笑)。
感動して涙が流れるみたいな瞬間が全く無かったしね。

シュナの旅について少し補足。
シュナの旅というのはチベットの民話をベースにした作品で、
全体としてはわりと素朴で地味なストーリーだったりします。
その素朴なストーリーの中で一つの確固たるテーマを描いてる。
言葉に頼らずストーリーで実感させてるだけこれよりマシな気がするが。
そんな素朴なストーリーを宮崎さんらしいアートワークで見せてくれる。
そして真ん中あたりの神人の島のアートワークは一際インパクトが有る。
※この映画では全く使われてません
そのへんを動く映像にしたらさぞかし凄そうだなと昔から思ってたよ。
映画のアートワークが気に入ったならシュナの旅も読んでみるといい。
この映画よりもずっと印象的な作品だったりするから。


「OVA ToHeart2 1〜2巻」
現在リリース中の30分×全3巻のOVA。DVDレンタル。
原作は美少女恋愛ゲーム(PS2)でやったことはありません。
※レンタルはセルDVDと同時リリース

2005年に放送したToHeart2のOVA版です。
あのキャラとこのキャラが出会ったらみたいなコピーがついてたような。
よーするにテレビシリーズよりもヒロイン同士の距離が近しい感じかな。
でもこれって本来の美少女ハーレムモードの作品では普通だったりして。
むしろ一人づつピックアップして描いてたテレビ版が異彩だったわけで。
公式サイトのあらすじを斜め読みした限りでは、テレビ版も回が進むと
横の関係ができてくるみたいだし、(テレビ版の)番外編みたいな感じすね。
OVAでも一人のヒロインを中心に描くという方向性は全く変化なしなので
監督やスタッフが総入れ替えのわりには印象はそんなに違わなかったよ。
原作やテレビ版が面白かった人は見たらいいのでは?って感じ。
視聴者はそれぞれのキャラを知ってる前提でほとんど説明はされないので
いきなりこれを見るのはオススメしません。

全3巻の構成はそれぞれ読みきりになってて前後関係はないみたい。
少なくとも2巻の後に1巻を見ても全く問題ない内容になってるよ。
それはつまり一つ一つのエピソードが短いって意味でもあります。
だから凄く感動するとか思い入れるみたいな内容にはなってません。
1話読みきりでもストーリー次第で感動させることは可能なんだけど、
どちらの巻もわりとあっさりした内容なので印象もあっさりしてます。
印象があっさりしてるあたりもテレビシリーズと似てるとは言えるね。
テレビの1話ならこれでいいのかも知れないけどOVAでこれはいいのか?
よくも悪くもファン向けのアイテムって感じだよ。

内容は1巻がイルファが向坂家に(名目上はロケテストで)やってくる話。
イルファの視点で向坂家の姉弟の環と雄二の関係を見ていく内容。
2巻は貴明とクラスメイトたち(と小牧の妹)が海に遊びに行く話。
小牧の妹の視点で姉とそのライバルたちの貴明との関係を見る話。

2巻を見てて思い出したけどこのアニメってずいぶんとラブが薄めだね。
ラブストーリーの要素が薄いからこそみんなが仲良いんだろうけど。
ラブコメのラブがおままごとレベルなのも印象が薄い理由かもしれん。

※映像特典?のショートストーリーはレンタルにも入ってます


「_summer 1〜2巻」
最近リリースされた30分×全2巻のOVA。DVDレンタル。
原作は18禁の美少女恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
内容は主人公の梅津匠とその周囲の女の子たちとの日々という感じ。
説明が短すぎると思うかもしれないけど説明するほど内容はないので。

とりあえず内容は置いといて、動画枚数少なッ!って第一印象でした。
テレビアニメよりも高いのに動かないOVAって売る気あんのかよ?と。
テレビの続編・番外編以外のOVAは頑張ってもあまり売れない傾向だから
だったら最初から予算をケチっとけというスタンスなのでしょう……

オープニングは朝食を作ったり起こしたりな朝の風景の映像になってて、
1巻も2巻もそれに続いて朝食を食べるシーンから始まる変わった構成です。
ここで言いたのはそこではなく小奈美がネギを切ってるカットのこと。
少ない動画のリピートでちっとも進んでいきません。某キャベツ同様(爆)。
オイオイ!と思いつつ2巻を見たらなんとそこがリテイクされてました。
放送版からDVDで修正されるのは珍しくないけど2巻でリテイクって……
こんな感じなのでぶっちゃけ作画のクオリティはあまり高くありません。

内容ついて。
一言で言うとファン以外はお断りって感じの作品。
30分×2本しかないのに主要キャラがほほぼ全員出てくるし。
記号的リアクション以外のキャラの掘り下げはほとんど無いし。
1巻ずつ読みきりで60分のしっかりしたストーリーでもないし。
さらに各巻の内容も七夕とか花火とかのちょっとしたイベントを
その瞬間に向けて物語を盛り上げることもなくだらだらと描いてるし。
原作を知らない人にとっては全く取っ掛かりの無い作品のような。
原作ファンにはキャラが動いて喋るという利点があるかもだけど。
にしてもKSS時代(これを製作してるのは元KSSのソフトガレージ)は
まだOVAだけでも視聴者に理解させようと努力が見られたのに……

ちなみに本編とは別にえらく暴走したおまけ映像がついてます。
ほとんど中身のない本編よりもむしろ面白いかも!?
おまけに力入れるより本編をもっとちゃんと作れよとも思ったが(爆)。


忘れられた場所へとたどる道筋 (07/9/10) 次へ 前へ
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ここ2ヶ月ほど死んでいたECS(AmazonのWebサービス)の検索が復活しました。
おかげで人気ランキングの監視アイテムの追加が劇的に楽になったよ。
せっかく管理機能としてアイテムが増えたのを検出できるようにしたのに
しばらくその能力が全く意味をなしてなかったのが悲しかったよ。
いったい何のために機能を追加する手間をかけたんだろうって……
これでやっと本来のレベルまで管理負荷が軽減されました。
そんな平和はAmazonが次の不具合を混入するまでしか続かないが(爆)。
(誇張ではなく次から次へと新たな不具合を埋め込んでくるんだよ)


「電脳コイル 9〜15話」
時間がなくてすっかり話数がたまってしまいました。
実は11話までは放送直後に見てたんだけどね……

ちなみに今回見たのは7回分ではなく8回分だったりします。
1クールの区切りである13話と14話の間に特番が入ってたから。
「電脳コイル自由研究」というタイトルでフミエとイサコの声優さんが
今までの内容を振り返ったり主要キャラや生き物を紹介してました。
よーするに総集編みたいな内容を情報番組風の体裁でやってたわけです。
そしてこの放送の前の2週間は高校野球でお休みだったり。
にも関わらず視聴が追いつけませんでした(汗)

本編の話に戻って。この作品は物語の核心に迫る本筋のエピソードと
作品世界を掘り下げるサイドエピソードの2タイプが存在します。
と言っても完全に分類できるわけではなく程度の問題ではありますが。
その分類だと9〜10話は物語の核心に迫る本筋のエピソードになります。
そしてハラケンがこの物語の重要なキーマンなのが次第に見えてきます。

実はハラケンは前回見た5話から登場してました。
でも最初は無口だし控えめだしでイマイチつかみどころが無かった。
印象が変わったのはカンナの事故の話が出てきてからかな。
さらにこのカンナの話は決して過去の話では無かったのでした。
つまりその辺の内容が今回の9〜10話に出てくるわけです。
そしてカンナのことは後半の展開でも大きな鍵になると思われます。

ただ控えめに見えたハラケンのキャラクターが前面に出る瞬間も。
フミエが怖い話が苦手なのを知ってダイチが怖い話をするのです。
交差点で事故に遭って今もそこで人を呼ぶミチコさんという話を。
効果音付きで語られたこの話で期待通りフミエは震え上がるのでした。
しかしそこでハラケンが違うミチコさんの話を喜々と始めたのでした。
それはもうダイチの話よりも遥かに震え上がるような内容で(笑)。
フミエを怖がらせるために始めたはずが自分まで震え上がるはめに。
皆が震えてる中ハラケンは楽しげに別の話を始めようとしていた……
ハラケン本人は怖い話をしてるという意識は全く無かったようで。
この手の噂話の類型に民俗学的な面白さを見出したみたいすね。

もう一つ印象的だったのがカンナの日記を読んだ後の行動。
ハラケンは不思議な場所の電話でカンナのメッセージを受け取るのです。
そしてそのメッセージによって日記の鍵を手に入れたのでした。
日記とはカンナが書いていた、カンナの親に託された鍵つきの日記。
この日記の鍵を解除する過程でうっかりヤサコを中を見てしまったのです。
日記の鍵を手に入れたのとは別の道順が目に入ったからなんだけど。
※道順については後述
でもヤサコは読んでしまったことを凄く後悔することになるのでした。
その日記にはカンナのハラケンへの秘めた想いが書かれていたから。
そして日記の終わりにあまりに悲しい結末が待ってたから。

日記を読んで涙をボロボロ流すハラケンにこっちまで貰い泣きを……
そこはハラケンでなくとも大概そうだろうから驚きはなかったけど。
と言うかいつも泣いてるシーンが印象的というわけではないので。
その後にハラケンはカンナの残した道順を辿ろうとするのです。
上手くいかなくて何度も繰り返して日が暮れてきても止めようとせずに。
明日だってできるんだからとヤサコが制止するまで止まらなかった
まるで頭に血が上って周りが見えなくなってしまったような感じで。
いつもの飄々としたハラケンとは全く違う姿が印象的だったよ。

道順のこと。
ハラケンが不思議な場所でカンナから受け取った謎めいた道順。
この道順はなぜか出発地と目的地の間を遠回りして向かっていく。
最初はただ目的地に行けばいいのかと最短で向かったら何もなくて
しかし道順の通りに辿ると古い電脳空間がそこには存在してた。
もしかして道順を辿ることがパスワードみたいになってる!?とか。
恐らく特定の手順を経て蓄積した位置座標でのみ顕現するんだろうね。
現実空間では同一座標でもデータ的に全く同一とは限らないわけだから。
この仕掛けは突飛な発想に見えるけど論理的にもあり得るのが凄いなと。
うる星(アニメ)で多用してた細い路地を抜けると不思議な場所だった
みたいな展開を電脳的な仕組みを使って実現してるのは脱帽の一言です。

この道を見つける能力をカンナは持ってたらしい。
ハラケンがカンナの残した道順を辿ろうとしたのを見てる謎の青年がいて
彼が「あの女の子のように道が見えるのか?」みたいなことを言ってるし。
能力がないならカンナはどーやって道を見つけたのかって話になるし。
そしてどーやらヤサコも道を見つける能力を持ってるらしい。
10話の段階ではまだその能力に気づいてないみたいですが。
13話の首長竜のエピソードでは無意識にその能力を使ってるね。
ハッキリとその能力を自覚するのは後半に入った15話になります。
昔の記憶(4423)と言うのもこの能力と無関係では無いような気がする。
(11話を見てると京子にも道が見えてるように思える)

11〜13話はそれぞれイリーガルの出てくる読みきりエピソード。
いわゆる本筋から離れたサイドエピソードに相当する内容です。
と言ってもゆるい展開ではなく街が水没するほど派手だったり(11話)、
髭の中で文明が進化したり(12話)、悲しくて切ない話だったり(13話)、
と全く違った切り口で中々に楽しませてくれます。

11話ではハラケンのおばちゃんが(元?)コイル探偵局の一人なのが発覚。
メガばあと同じようなメタタグを使ってると思ったら……
13話ではおばちゃんが実はまだ学生だと言う驚くべき事実まで(笑)。
客員とは言え役所で働いてるからてっきり20代なのかと思ってた。
そーいえば初登場時におばちゃんなんて言わないでって言ってたよ。
確かにあの歳(17歳)でおばちゃん呼ばわりはちょっと悲しいだろう。

そのハラケンのおばちゃん。この人がなんとサッチーを導入した張本人。
メガばあ直伝のハッキングの能力を管理する側として使ってるわけですな。
強力すぎる修正能力も何らかの意図を持って設定してるみたいだよ。
現にイサコが行おうとしてることはかなり大それたことみたいだし。
それはどーやらヤサコの昔の記憶とも関係があるみたいだし。
物語が次第に核心に迫っていけばいろいろ見えてくるのでしょう。

14話から後半のスタートと見せ掛けで実はこれもほぼ総集編でした。
フミエの弟のアキラが姉による自分への虐待を記録したみたいな語りで
キャラ紹介を中心にして今までの内容を振り返ってます。
前回に内容を振り返る特番をやって次がコレなのはちょっと間抜け……
何しろ同じような内容を繰り返してる部分が少なくないから。
特番は14話でやる内容の補完になる構成にしておけば良かったのに。

14話はほぼ総集編だけど一つだけ新しい内容が。
10話でハラケン達を観察してた謎の青年(クレジットでは猫目になってる)。
彼は赤信号の交差点にうっかり足を踏み出したハラケンを引き戻すのです。
そして彼はイリーガルの研究をしてるハラケンに一つの忠告をした。
「これ以上深入りするな」「カンナと同じことになるよ」と。
彼は4年前の出来事を調べろという重要らしきアドバイスも口にした。
11話でハラケンのおばちゃんとメガばあも4年前がどうとか言ってるし。
4年前に物語の核心に連なる何かが起きてたのは間違いなさそうです。
つまり14話は前半のおさらいと後半への取っ掛かりな位置付けになってる。

15話からホントの後半戦。
いきなり本筋の物語が大きく動きます。
前にカンナの日記に絡んだ4423という言葉でもヤサコは少し思い出してたけど、
この回では昔の記憶にある風景を辿ることで記憶の扉が大きく開くのです。
まだ全てを思い出したわけではないけど、断片だけでも何だか凄いことに。
今すぐにも続きが見たくなってしまったよ。


「ひぐらしのなく頃に解 1〜5話」
7月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は同人ミステリーノベルゲームでやったことはありません
※セル・レンタルDVDのリリースは9/21から

去年やってたひぐらしの第2期です。
1期は最初の4話しか見てないのでエピソードが飛んでます。
が、この作品は〜編のそれぞれで物語が始まって終わる構成で、
前後関係はないのでどこから見ても大丈夫だったりします。
※物語の始まりは全て同じとは言える
順番に見たほうが理解が深まると言うことは有るかもだけど。
DVDも〜編ごとにまとめてあれば初心者にも親切だったのにね。

今回見た分の中で2〜5話が厄醒し編。
そして1話は物語の導入として全てが終わった未来のエピソードが。
このエピソードは昭和58年に起きた雛見沢の事件の足跡を追う体裁で
視聴者に対してこれがどんな作品かを簡単に説明してくれるのです。
時間が経って薄れゆく記憶を再び呼び覚ますみたいな感じでもあるね。
ちなみにこの回で語られる結論らしきものが全ての解答とは限らない。
手ががりみたいなものは含まれるのかなという気はするけど。
だからあくまでこんな答えもある、みたいに思って見てました。
(この作品の構成で先に全ての真相を明かすわけがないし)
宇宙人とかウイルス説にはちょっと呆気にとられたけどな(笑)。
にしてもあの声で眉に唾をつけたくなる仮説を延々と披露されると
「こんなとこに古泉がいる」とか思ってしまうのですが。

1話で語られる内容がどのエピソードの内容かはちっとわからないけど
雛見沢大災害はマンガで読んだ祟殺し編にも出てきたり。
れなが学校に立てこもる展開ではないので他のエピソードっぽいが。
ってことは雛見沢大災害が起こるエピソードがいくつかあるわけか。
実は次の厄醒し編でも最後に雛見沢大災害が起こるし。
違う選択肢を選んだのに結局大惨事からは逃れられないみたいな印象が。
〜編ごとに主人公が違って展開が変わるけど、雛見沢という舞台と
主要キャラなどの役者と、起こるイベントは予め決まってるみたいな。
分岐する物語を繰り返しいつか悲劇の起きない世界に至るのだろうか?

2話からの厄醒し編ではまんま惨劇を繰り返すみたいな説明が。
1話にも出てきたけど梨花は物語の全てを知ってるみたいな描写になってる。
形を変えながら繰り返される惨劇を全て記憶してるみたいな口ぶりで。
だけど自分にはこの世界が惨劇へ向かうのを止められないという無力感も。
綿流しの祭の数日後に必ず自分が殺されるとも言ってる。
姿の見えない謎の人(キャストによると羽入らしい)とも喋ってたりするし。
これを見ててこの作品はある時間を繰り返す物語?みたいに思ったり。
これが物語の真相の一端かと思って残ってた1期の鬼隠し編を見てみたけど
実は鬼隠し編では梨花は殺されなかったのでありました。
もしかしてこの作品に統一した真相みたいなのは存在しないのか!?

鬼隠し編や祟殺し編と違って全てを知ってるらしき梨花が中心なので
表情が変貌するとか変なことが起こるという展開ではなかったり。
そーいう意味では他の話よりも日常の光景がかなり長めになってたり。
同じ4話構成でも鬼隠し編は2話から恐怖を感じることがあったのに、
この厄醒し編は得体の知れない恐怖はかなり終盤にならないと感じないし。
これは梨花視点での繰り返される惨劇にただ見てるしかない無力感を
いつもより日常の光景を強調することで際立たせていたのかなと。
だからいきなりこのエピソードから見ると多少引きが弱いかもしれない。
まぁ、そのために煽りまくりの1話がこの前にあるわけですが。

この作品の日常のキャラ描写は変に誇張されてて違和感があるけど
身近な人の異様な行動の恐怖感は真に迫ってて迫力があるのでした。
だから物語が動き出して怖くなってくると断然面白くなるのです。
そーいう意味では日常描写の長い厄醒し編は微妙に感じるかもね。
エロゲーアニメのかなり変なキャラ描写が普通だと思ってる人なら
この作品程度の変なキャラ描写はなんとも思わないだろうけど。
ゲームやアニメに慣れてない一般人だとかなり違和感を持ちそうだ。
キャラ描写がリアルで瑞々しければもっと幅広く受け入れられたような。
まぁ、そんな有るかわからん幅広いニーズより
ターゲットを絞って確実なニーズを狙ったのは想像に難くないけど。

厄醒し編は(鬼隠し編も)謎を提示するだけで何も答えを示しません。
エピソードとしては終わりだけど気分的には全く終わった気がしません。
物足りないと言うか、喉に骨が刺さったようなスッキリしなさと言うか。
だからこそ他のエピソードも見てみたいと思うわけで。
今さらだけど1期の2つ目以降のエピソードも見てみようかなという気も。
しかし見る時間をどうやって確保するかが問題です……

ちなみに今回も2クールやるみたいです。


「ドージンワーク 1〜4話」
7月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は4コマ誌(きらら)のマンガで雑誌で(流し)読んでます。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/21から
主人公の長菜(おさな)なじみはバイトをクビになってしまったので
お金のあてを求めて露理(つゆり)の手伝いで同人誌即売会に参加する。
同人誌に全く縁の無かったなじみはその空間の独特な熱気にあてられ、
さらに幼馴染のジャスティス(本名らしい)のあまりの売れっぷりから
自分も人気作家になって稼いでやろうと思うのでした。
なんて根本的なとこから間違ってるんじゃね?って感じの作品です。

後半が実写だし前半のアニメはチープだし、どんだけ低予算だよ!
ちゃんと中身を見るまではそう思ってました。
でも実際に見てみたらこの構成はアリかもしれないと思ったり。
と言うかアニメパートよりも実写パートの方が面白いんですが(爆)。
てっきり予算の関係でアニメは15分枠を埋めるのが精一杯なのかと。
いやまぁ、それはかなり正鵠を射てたりするんでしょうが。
※後半の実写パートはチープな前半とも比較にならないほど低予算
しかし実際に見てると後半こそがメインでアニメは前座に見える(笑)。
同人誌入門と言う意味でも後半のほうが遥かに役に立つ内容だしね。
それってアニメ作品としてはどーなの?って気はするけど……

後半の実写パートには
「ももこときみこのドージンワクワク」というタイトルがついてます。
内容は露理役の斎藤桃子さんとソーラ役のこやまきみこさんが、
全く経験のない同人誌を一から作って販売するまでを追ったもの。
作り始める前から同人誌を販売する日は決まってて、間に合わなければ
恥ずかしい格好で謝罪会見を開く、と言うどっかで見たような設定です(笑)。
さらにこやまきみこさんは絵が全然描けないという恐るべき事実が!!
「じゃあ何でここにいるんですか?」とか桃子さんに言われてたり。
当人こそ何でこんな企画に出されてるんだろ?って思ってるだろうけど。
そりゃあそこそこ描ける人より描けない人のほうが見てて断然面白いし(爆)。

後半の実写パートを見ててハピレスDVDの映像特典を思い出しました。
毎回声優さんが出てきてバラエティ番組風に何かをやるという内容の。
放送されてるという違いを除けばまさしくそのまんまっすね。
このバラエティ番組っぽい体裁というのがとても重要なポイントで、
出てる声優さんに思い入れがなくても楽しめる内容になってるのです。
実際ハピレスの映像特典は今まで見た中でもトップクラスに面白いし。
※レンタルDVDにも入ってます

バラエティ番組風と言っても
ドージンワクワクには筋書き(台本)はほとんど無いみたいですが。
(わりと無謀な)チャレンジ企画は筋書きなんか無いほうが面白いので。
全くの未経験者は予想外の行動をとったりするので予断を許さないし。
声優さんは演じるプロなわけだから素のリアクションもやっぱり面白い。
(バラエティで若手の無名芸人を使うのも似たような理由)
特に桃子さんはいつも演じてた天然(ちょっとおバカ)キャラの雰囲気が
素でもどことなく漂ってるのが面白かったりして。
決してボケてるわけではないんだけど微妙にテンポがズレてるあたりが。
※今回演じてる露理はその系統ではない
平野綾グラビアビデオモードなハルヒの映像特典よりも断然面白いよ。
てゆーか台本のある「らっきー☆ちゃんねる」より断然面白(以下略)

後半ばかり語るのもアレなので前半のアニメ部分についても。
ぶっちゃけて凄くチープです。目に見えるほどに低予算です(爆)。
まぁ、原作からこんな感じなんである意味では原作に忠実かも(笑)
ノリはそこそこいいし、ストーリーも序盤はまぁまぁ見れるし、
絵も原作よりはマシなので、それなりに楽しめないこともないかなと。
キャラが全体にダメダメなのは原作からなのですっぱり諦めろ(おい)。
ストーリーが進むほどに内容が微妙になるのも原作から(以下略)
ドージンワクワクの前座だと思えばこんなんでもいいかなと言うか。
実はアニメは4話までだけど後半は放送済の10話分全てを見てたりとか。

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