終わりだけど終わってない (07/8/29) 次へ 前へ
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とりあえずコミックお薦めの更新はなんとかなりました。
あまり更新日を遅らすとアレなので今週はコレだけで……
ちなみに6月分です。やっと1ヶ月(と24日)遅れまで追いつきました!
次回の更新分も読み終わったので次は遅れずに更新できるかも!?

今月も一つだけ作品のことを。
「ローゼン・メイデン」のことですが。
実物を見た人は驚いたと思うけど凄く薄いです。そして完結してます。
正確に表現するなら完結っぽい体裁にはなってるけど事実上の打ち切り。
原稿がどうとかいう噂は漏れ聞くけど詳しいことは知りません。
なんらかの事情があってとりあえず完結という形になったのでしょう。
物語的には不完全燃焼甚だしいけど……
これで終わりだったらアニメの2期のほうが何ぼかマシなまとめ方だよ。
いつか何らかの形で続きの物語を描く日は来るのかね?


「コードギアス 反逆のルルーシュ 24〜25話」
何ヶ月も引っ張ってくれたラストエピソードです。
そして、大方の予想通り物語はちっとも終わってません
まぁ、こんな物語の終わり方もアリと言えばアリなんですが。
小説だとこんな感じで終わってる作品はたまにあるし。
テレビアニメでもイデオンとかエヴァとか似たようなラストだし。
って、どっちも真のクライマックスは劇場版でやってましたが……
よーするに続編を超熱望みたいな感じで25話は終わってるのでした。
現状で既に続編が決まってるので次の放送を刮目して待てって感じか。
で、続きは何ヶ月待てばいいんでしょう?10月からやるの?

23話の最後に黒の騎士団による東京租界への侵攻が始まって、
この戦いの帰趨と共に物語も一応の結末を迎えるんだと思ってました。
たぶん東京租界を中心に日本が独立を成し得るんだと思ってました。
そして続編ではそこを足場にして真の目的へと歩を進めるんだとばかり。
ルルーシュの頭の中の行程表通りに進んでればそうなったでしょう。
しかし全てが期待通りには進まないのがこの作品ならではと言うか。
もちろんルルーシュの頭脳を持ってすれば多少想定外の事態が生じても
状況をリカバリーすることはそう難しいことではなかったはず。
だけど最大にして唯一の弱点を突かれた事で全ての計画は狂っていく。

ここで見捨てていれば多少の計画の修正こそあれ作戦は成功しただろう。
専制君主ルルーシュとしてならそれが正しい選択肢だったのだけど。
それでは憎んでいるブリタニア皇帝と何も変わらなくなってしまう。
だからこそ全てを捨ててナナリーを助けるために向かったわけで。
(捨てたわけではないだろうけどあの状況では捨てたのと大差ない)
結果この作戦は失敗して黒の騎士団は大きなダメージを受けると思われる。
誰彼の生き死にではなく組織としての存続すら危うくなると言う意味で。
てっきり今までの流れの延長線にそのまま続編があると思ってただけに
25話の最後の状況からいったいどう打開するのか全く見当もつきません。

25話の最後の方でついにスザクがゼロの中身を知る時が来ます。
事実を知った時のスザクの表情はショックよりも失望って感じだった。
23話の最後のルルーシュとスザクが電話で会話してた時の口調でも、
スザクはゼロの正体に気づいてる!?みたいな感じではあったけど。
「薄々気づいてたけど信じたくなかった」のがまさに本心だろうね。
しかしここまで怒りに燃えるスザクを前にしてナナリーを助けために
一時休戦を申し出るあたり冷徹なようで根本的なとこが甘いような。
ユフィのことでなじられても一切言い訳をしないのは立派だったけど。
(意図してなくても自分のせいなのは違いないわけだし)

スザクがゼロの中身を知るシーンには実はカレンも同席してました。
ゼロを助けるために追ってきてスザクを止めようとしてたわけです。
そしてゼロの中身がルルーシュだと知ってこっちは愕然としてた。
ゼロは日本人を騙して利用してた、とカレンは理解したみたいっすね。
ルルーシュが日本人を利用してるのは確かだけどそれは一方的ではなく、
日本人の側もルルーシュの能力やカリスマ性を利用してたわけで。
ルルーシュが正体を明かさないのも決して騙したいからではないし。
そのへんを理解できればカレンとルルーシュは和解できると思うけど。
ユフィを失ったスザクと違ってカレンとはまだ致命的な亀裂ではないし。
てゆーかカレンの助けなしでルルーシュがこの先進むのは厳しいと思う。
あのシーンの後にルルーシュをどうにかできるのはカレンぐらいだし。

にしてもルルとスザクとC.Cの生死が不明な状況で終わるとは……
R.O.D THE TVの20話(地上波放送最終話)を彷彿とします。


今さら夏本番 (07/8/15) 次へ 前へ
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言いたくないけど言わずにいられない。
暑いです。とても暑いです。激しく暑いです。
室内が38度とかになる昼の暑さも能率が悪くなって困るけど
クーラーがないと一瞬も30度を切らない夜もキツイです。
汗がダラダラだし眠りが浅いので疲れが取れません。
そして夜が暑いと地面に熱が残るから翌日はさらに暑いという。
2、3日おきぐらいに雨で街を冷やしてもらいたい今日この頃です。
ちなみに東京は今月に入ってからほとんど雨が降ってません。
そして今週いっぱいはうだるように暑い晴れの予報です……

日本の暑すぎる夏に絶望し(以下略)


「さよなら絶望先生 1〜6話」
7月から一部の民放(7局)で深夜に放送してる新番組。
キッズでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は少年誌(マガジン)のマンガで読んだことありません。
※セルDVDのリリースは9/26から(レンタルは10/26から)
糸色望(いとしきのぞむ)と言う青年は比類なきネガティブ思考の持ち主で
実にどーでもいいことから最悪の展開を想像して「絶望した」と言い捨てる。
そして毎日の日課のように首を吊って死のうとするが実際は死ねない小心者。
超ネガティブ思考な彼は驚くべきことに学校の教師を生業としていて、
希望に満ちあふれるいたいけな少年少女たちの担任すらしてたのである。
彼が担任なんてまさしく絶望的、かと言えばそうでもなかったりする。
なんと彼の担任する「ニのへ組」にはモノゴトをポジティブにしか考えない
風浦可符香(ふうらかふか)を筆頭に好意的に表現すれば個性的な人ばかりで。
まるで類は友を呼ぶと言わんばかりの奇人変人オールスターだったのだから。
そんな彼らが袖擦りあえば日々の些細な出来事すらも抱腹絶倒の喜劇になる。

新房アニメ最新作です。
改めて語る必要もないと思うけど全編に渡り新房カラー炸裂です。
一見しただけで「新房アニメ」と認識できるのがある意味凄いです。
もはや一つの表現手法として認知されてしまったという感じもする。
てゆーか今や新房アニメ自体がパロディの対象になってるし。
※ハヤテの何話かで作品ではなく新房アニメ手法をパロってた
ここまで前衛的で異彩なのに人気という側面でも着実に結果を出してるし。
今現在テレビアニメをやってる監督の中では抜きん出た存在の一人すね。

一見しただけで「新房アニメ」と認識できるからワンパターンかと言うと、
そう言える部分もあるしそうとは言えない部分もあるという感じかなと。
意識的にある種のパターンを踏襲してる部分は間違いなくあります。
だけど作品ごとに全く違う手法を取り入れる部分も少なからずあります。
作品を積み重ねるごとにパターンを積み重ね発展させてる部分もあるし。
「ひだまり」の時は明るい原色系の配色と実写のパーツをコラージュする
手法を中心に据えて美術系学生っぽいアートな雰囲気を表現してた。
そして今回は平面的な絵と和風な模様と渋めの(だけど大胆な)配色で
大正時代の古き良き日本みたいな独特の雰囲気を作り出してます。
※主人公は着物を着てるけど舞台は現代です
よーするに公式サイトのあの雰囲気そのまんまが絵で動いてるわけで。
公式の絵を見たときにいったいどんなアニメに?とか考えてたけど
こちらの想像を軽く超越してくるあたりがさすがですね。

新房アニメの特徴と言えばパロてんこもりがその一つです。
新房さん以前にもパロを多用する人はいたし現在も珍しくないです。
今放送してる作品でも「もえたん」とかパロてんこもりだしね。
そのへんの作品と比べて新房アニメには大きな違いがあるのです。
それはパロディが作品のテイストの中に溶け込んでいるってこと。
パロ自体は見る人が見れば必ずパロだとわかるぐらい露骨です。
しかしそれを知らない人にとっては作品の一部分にしか見えない。
それぐらい違和感ないように作品のテイストに合わせてるわけです。
無茶をやってるように見えても決してある一線は外さないのです。
この絶妙なバランス感覚こそが新房アニメたらしめてるところかと。

この作品の原作は読んだことはありません。
が、作者の久米田さん自体はずいぶん前から知ってます。
その昔「行け南国アイスホッケー部」というタイトルにも関わらず
ちっともアイスホッケーをしないアレなギャグマンガを描いてたし。
「かってに改蔵」は蔵書リストによると3巻まで持ってるみたいだし。
(途中で続きを読むのを忘れたらしい)
なのでヒネたというかズレたというか暴投気味な作風なのは知ってました。
だからこそ映像の奇術師の新房さんと組み合わさると凄いだろうなと。
実際に見てみたらホントに凄かったですよ……
ぱにぽにだっしゅ再びって感じで。いや、テイストは全然違うけど。
表現や内容の突き抜けっぷりが彷彿とするって意味で。
もうホントに見ててとても楽しいっすね。ゲラゲラ笑い転げてます。

ちなみにハヤテの畑さんは久米田さんの元アシスタントだそうで
偶然にも今シーズンは師弟のアニメが同時に放送されてるのでした。
※DVDのリリース予定を見る限りは1クールっぽい

原作者のヒネた作風の代表例といえばキャラの名前でしょうか。
「いとしきのぞむ」という名前の響きだけなら何だか素敵です。
しかし漢字で横に書くと「絶望」になるという狙いまくりな字面。
それだけではなく字画も最低だとか言っては絶望してたりする。
(だったら「糸色☆望」にすれば字画もばっちりなんてアホな提案が)
木津千里(きつちり)はきっちりしてないと気がすまない性格とか。
小森霧(こもりきり)は引き篭もりだったりとか。
常月まとい(つねつきまとい)はディープラブなストーカーだとか。
小節あびる(こぶしあびる)は常に包帯をしててDV疑惑だったりとか。
日塔奈美(ひとうなみ)は特に特徴もないごくふつーの人だったりとか。
字面は普通の名前なのに音にした瞬間に特徴を文字化したのがわかります。

木村カエレという木村カエラのパチもんみたいな名前の帰国子女は
(たぶん)混血の日本人で日本でも留学先でも「帰れ」と苛められたとか。
関内マリア太郎は不法入国で他人の出席番号(と名前)を買ったとか。
※関内太郎が買った名前でマリアはおそらく本名
シャレでネーミングしてるけど中身は結構シビアな内容だったもする。
つまりこの作品はバカをやってるければ決してバカではないのです。

新房アニメというとOPの映像や曲に凄くインパクトがあるのも特徴です。
今回は最初OP映像が文字だけというネタかマジか判断に困る代物で……
他の人の作品なら「間に合わなかったんだね」と素直に解釈するけど
なにしろ新房作品ですからあえて狙ってくることも否定できないし。
それに文字しかなかったけどそのへんの作品よりはるかにデキいいし。
映画のクレジット風にキャストと配役を縦書きに入れてあるんだけど
ここが糸色望[役名]糸色望[俳優]〜以下他の人も同様〜になってたという。
ただの文字だけでも決して仕掛けを入れることは忘れない芸の細かさ。
さらに吉野家やら宇宙ヤバイやら某有名なコピペ文章まで使ってたり。
もうこれはこれでいいんじゃ?と思いつつ4話を見たら絵つきに変わってた。

4話からの正規版!?の映像はまた凄かった。
表現的にも凄いけど描かれてる内容がかなり凄いです。
だって縛ってるし。抱いてるし。精子が卵子に寄ってるし。受胎してるし。
まるで江戸時代の医学書のようなテイストでセックスを記号化してます(爆)。
現状の表現に対する制約の厳しさを嘲笑うかのような手法に唖然としたよ。
全く尾石さん(とOKを出した新房さん)たらお茶目さんなんだから(笑)。
ちなみに曲は「大槻ケンジと絶望少女達」でこれまた凄いインパクトが。
※絶望少女達=主要キャストの何人か
てゆーかN.H.KですらED曲だったのに、こっちは作品の顔のOPで使ってるし。
相変わらず見てる人の意表をつくためなら何でもやりますな。

各話の構成としてはいつものように1話読みきりっぽく構成されてます。
元々は1話ではなかったものを上手く1つの話にまとめてある感じです。
それを実感するのが2〜5話のAパートとBパートの内容っすね。
2話はAパートは引きこもり少女の小森霧のエピソードで、
Bパートはストーカー少女の常月まといのエピソードという2部構成。
しかし通して見ると問題生徒への糸色先生の対応というエピソードに。
3話の木村カエレと関内マリア太郎も転入生という一つの括りになるし。
5話の身体測定〜身の丈の話と温泉〜デトックスの話も繋がってる。
(4話はどんな関係性があったか忘れた)
毎度のことだけど細切れの内容を一つの話に再構成するのが上手いっすね。


「CODE-E 1〜6話」
7月から一部の民放(3局)で深夜に放送してる新番組。
8月からAT-Xでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは10/24から
海老原千波美(えびはらちなみ)。一見するとごく普通の高校生の彼女には
感情が高まると強力な電磁波を発するという不思議な力が備わっていた。
と言っても力は自在に制御できないのでたびたび電気製品を壊していた
さらには彼女の力がバレる度に引っ越しを繰り返していたのである。
おかげですっかり電気製品が苦手と言うか恐怖対象にすらなったのである。

そんな彼女がこのたび吉祥寺のとある高校に転校をしてきた。
なるべく目立たなく平穏に過ごすために頑張ろう!という誓いとは裏腹に
登校時から感情を乱してトラブルを発生させては冷や汗をかいていた。
さらには彼女が近くを通っただけで機器が反応したことで科学部部長の
凪光太郎(かんなぎこうたろう)の興味を強く引いてしまったのである。
しかし科学以外のことにはボケボケな光太郎の千波美へのアプローチは
言葉の選び方から根本的に間違っていて大変な誤解と動揺を発生された
そして学校の設備は千波美の発生させた強力な電磁波で壊滅したのである。
転校初日から大変なことをしでかした千波美の明日はどっちだ?

まず見て思ったこと。オープニングがなんちゃってR.O.Dじゃね?
たぶん全国500万人が同じことを思ったね!(そんなに見てないから)
ちなみにR.O.Dとは監督が違います。(OPの)音楽の人も違います。
よーするにオマージュとかインスパイヤとかリスペクトなアレです。

それはさておき中身のこと。
最初、千波美が機器に近づくとビリビリする理由がよくわからなくて
逆によくわからないことがなんか不思議に思えて興味深かったね。
しかし電磁波を発するという仕掛けがわかるとその程度かという印象に。
きっちり作品世界を描写してるわりにずいぶん軽いストーリーだなと。
とは言っても当人してみたらちょっとシャレにならない状態だろうけど。
だって何十メートルも離れた場所の機器を壊してしまうほどの力だよ。
よほど力を抑えて生活しないと日常生活に大きな差し障りがあるような。
実際、千波美は電子機器に恐怖を抱くほどに日々支障が出てたわけで。
1話でわざわざ鍋でご飯を炊いてるのも電気釜を使えないからでしょう。
そして外出するときも周囲に十分気を配って歩かないといけないのでした。

でも実のところあのレベルだとアニメの描写では不十分だったりする。
テレビみたいなアナログ機器はデジタル機器より影響は大きいわけで。
マイコンの入ってない旧式なら大丈夫だと思うのは大間違いだよ。
※大地震の前の前兆現象の影響が最も出るのがテレビやラジオ
そして千波美は全く気にしてなかったけど車にだって影響があるはず。
昔の車なら大丈夫だろうけど今のは駆動系に電子機器が入ってるのでは?
そしてそこに影響を及ぼしたらまさに交通事故になりかねません。
ついでに言うと強い電磁波は動植物にも少なからず影響があります
そこまでやると物語が成り立たないので目をつぶれってことですか?

これだけ人間離れした強い力を持ってるということは、
それが周囲に知れれば当人には好ましくない状況に陥るわけで。
だからこそ海老原家は何度も引っ越しを繰り返してたのでした。
千波美は自分のせいだと薄々気づいてて申し訳ないと思ってたけど、
作家の父親が引っ越しは元々趣味だから問題ないみたいに慰めてたり。
大抵の親は子供のためなら多少の無理もしてしまうものだけど、
それでもこの両親は二人とも前向きで優しくていい親だなと思ったよ。

千波美にとって好ましくない状況というのは
公的私的な研究機関によって千波美の力を調べるような状況になること。
状況によって本人の意思がどの程度反映されるかは違ってはくるけど
興味本位に体をいじくられるモルモットとして扱われるのは違いがない。
※裸にしてどうこうとかいう意味ではない
そんな状況に自分の娘を陥らせたくないから引っ越しをしてたわけで。
にも関わらず光太郎の最初のアプローチはモルモット宣言ですから……
むしろ体目当ての変態呼ばわりの方がなんぼかマシな印象だと思うよ。

光太郎は科学のこと以外には頭が廻らない専門バカなタイプだけど
怒られれば直すという素直さもあるので基本的に悪いやつではない。
当人が力に困ってるというとコントロールする特訓をしようと言うし。
とは言えこんな光太郎を好きな園美は物好きと言うか何と言うか

ところで1話の最後と2話の冒頭の電気ビリビリシーン。
いわゆるポケモンショック対策で減光と強いブラー処理が入ってます。
おかげで何が起きてるのか分かりづらいし雰囲気もぶっ壊れてます
まだ見たことない人は放送版ではなくDVDで見たほうがいいかもね。


目的地は果てしなく遠く (07/8/7) 次へ 前へ
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あいわからず時間が足りなくて更新日がずるずる遅れてますが
なんとかコミックお薦めを更新ノルマをクリアしました。5月分です。
現状の1月20日のペースだと追いつくのは10月頃でしょうか!?
最初は4月とかいってたような……5月になり7月になりそして10月に(汗)。
まるで蜃気楼のように近づくと遠のいていく目的地でありました(爆)。

時間がないのでしばらく作品については何かを書くのも自粛してましたが
今回は特別一つだけ。それは小野塚カホリさんの「そどむ」のこと。
これずっと前にキューティーのコミックスで2巻まで出てました。
しかし雑誌の休刊によって3巻の発売が流れて幾年月……
すっかり内容を忘れた今になって完全版として刊行されました。
上・下2巻の総ページ数は600頁ぐらいなので通常なら全3巻かな。
つまり今までの分を持ってる人は下巻だけ買えば十分ってことです。


では今週のアニメを。
コードギアスを見て書く予定だったのに見る時間が……


「ゼロの使い魔 〜双月の騎士〜 1〜4話」
7月から一部の民放(7局)で深夜に放送してる新番組。
キッズでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(MF文庫J)で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/21から

ゼロの2期目です。1期を途中までしか見てないので話が飛んでます(汗)。
なんか1期の最後に元の世界に戻れる機会があったけどそれをしないで
ルイズのために何かをしたので二人の絆は多少は強まった、だそうな。
そのわりに、やってることは1期の最初の方とあまり変わりません……
違いが有るとすれば犬扱いから人間扱いに昇格したってぐらいかな。
あとはルイズのサイトへの感情がハッキリ見えるようになったとこすね。
少なくとも1期の最初の方はあんまりそんな感じでは無かったし。
(何か好きになるきっかけでもあったのかね)
なのでサイトが何かをしでかす度に怒ったルイズに鞭でしばかれてたのが、
サイトが他の娘にデレデレするたび鞭でしばかれてるように変わりました。
って結局サイトが犬呼ばわりされながら鞭でしばかれてるのは同じかい(笑)。
ルイズとサイトの関係は1期の頃から漫才みたいだなとは思ってたけど
今みたいに想いが通じ合った状態だとほとんど夫婦漫才に見えます。
この二人はずっとこんな感じで夫婦漫才を繰り返していくのでしょうか!?

それにしてもサイトの目移りっぷりにはちょっと呆れてしまう。
確かに好きな人がいても色っぽい異性には目を奪われてしまうけど、
あそこまで節操なくいつもそんな視点で見てるのはちょっと……
ルイズじゃなくてもあのメガネを使いたなるよなと同情してしまう。
でも私以外の女の子をいやらしい目で見てはダメみたいに言うってことは
私(だけ)はいやらしい目で見てもいいよという意味にも解釈できるわけで。
これほど気持ちを隠してるつもりがちっとも隠れてないのも珍しいなと。
いくら「好きな人はいない」と言ったって本心はバレバレだろうと。
ムキに否定するルイズの姿はまさにツンデレの代名詞っすね。

ツンデレと言うのはツンとデレがあるのは説明するまでもないでしょう。
サイトがおいたをして鞭でしばかれるのがツンの代表例だとすると
デレの代表例は1話のサイトを心配して泣きながら抱きついたあたりか。
3話の試合中もそうだけど心配なときは態度がストレートにででますな。
感情をストレートに出すのは恥ずかしいからつい裏腹な態度をとるけど、
恥ずかしいよりも強い感情があると隠すことを忘れるということか。
あとはサイトに見えないところで結構ストレートに感情を見せてたり。
どーでもいい人にはどう思われてもいいということでしょう。

ルイズの態度と言えば4話が一番印象的でした。
家族に好きな人はいるの?と聞かれてさんざん否定するものの
当然ながら本心はバレバレでさらにムキになって否定してたりするし。
ボートでサイトに好きだと言われて凄く回りくどく喜びの表現するし。
そんへんも含めて4話は二人の関係では一つの大きな節目かも!?
あれ?もしかして今までサイトはルイズに告白してなかったのか?
そんな感じで4話には表情が印象的なシーンがいろいろありました。
その中でも一番記憶に残ったのはカトレアに泣き崩れたシーンかな。
泣いてるシーンは1話にあったけどここはズキッとくる泣き方だったので。
それほどシエスタが言った話(嘘)がショックだったんだろうなと。
ここも含めて4話のルイズの演技には光るものがあったっすね。

ルイズがショックを受けたシエスタのセリフとはよーするに浮気のお誘い。
いやこの時点ではまだサイトはルイズに告白してないから浮気ではないか。
あのルイズの性格だと告白したあとなら泣くんじゃなくて激怒だろうし。
つまりサイトの気持ちがシエスタにあると思ってショックを受けたのです。
婚約話に動揺したところでのシエスタのセリフは痛恨のダメージって感じ。
絶妙なタイミングでやらかしてくれるじゃないですかシエスタさんよ!
鏡で自分の胸元を見て「勝ってる部分もあるし」とかいい性格してるし(笑)。
これでルイズの婚約話に協力でもしたら晴れて悪役の仲間入りです。
頑張れシエスタ!悪役をねらえ!(爆)

告白でいい感じになったルイズとサイトだけど最後にはいつもの鞭が……
そーかこの作品も「うる星」のパターンを踏襲してるわけですか。
サイトが他の女の子に目移りしまくりなところもまんまあたるだしね。
時々二人の関係を再確認するちょっと感動的な話になるのもまんまです。
まぁ、今の美少女アニメは全て「うる星」の子孫みたいなもん(以下略)


「もえたん 1〜4話」
7月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
8月からAT-Xでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
原案は「萌える英単語〜もえたん〜」という参考書でタイトルしか知らん。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/25から
見た目は小学生にしか見えないけど実は高校三年生の虹原いんく。
彼女の前にある日、空から喋るアヒルのマスコットが降ってきた。
そのアヒルのあーくんにお願いされていんくは魔法で人助けをすることに。
※本名はアークス〜だけど長くて覚えられないので勝手にそう呼んでる
な感じで始まるいかにも変身魔法少女なアニメです。ただし邪道系の

「もえたん」のアニメって何の冗談かと(以下略)
萌えキャラがウリの本だしキャラ絵や設定は存在するんだろうけど、
さすがにちゃんとしたストーリーまでは存在しないよね?元の本には。
ってことである程度想像はしてたけどいろんな意味で突き抜けてます。
そもそも高校生だけど見た目は小学生とかコスがスク水ベースとか、
見えそうで見えない変身バンクとか、股の間を狙うカメラワークとか、
特定の人たちのハートと財布にピンポイントに直撃してそうな作品だし。
DVDのCMなんかあーくんが変身シーンを何度も繰り返し再生してる絵面だし。
最後に「言い訳は用意しておきましょう」(下に英訳つき)って出るし(爆)。
ターゲットにさえウケればそれ以外はどーでもいい!という潔い作品です。
ここまで行っちゃうとロリコンも一種のエンターティメント!?

設定とか見た目が狙いまくりなので当然ストーリーも普通じゃないです。
随所に露骨なパロが挿入されてます。3分に1度パロります!な感じで。
しかもこの作品のパロはテイストとかお構いなしの何でもありだし。
まぁ、この作品自体がテイストなんて有って無いようなもんだけど……
ついでに言うとストーリーも有って無いような感じと言えなくも無い。
何しろ露骨なパロがストーリーに干渉して時空を捻じ曲げてしまうから。
なんか超展開で〜〜とか登場人物にすら言われる物語構成だから。
あんまり投げやりな内容なんで見てて「こいこい7」を思い出したよ。
あとやたらとネタがオタク過ぎなので「小麦ちゃん」を思い出した。
原作が英語の参考書なので毎回英語の構文がクレジット入りで出るけど
例文が全てアニメやその周辺の内容で勉強になるんかよ!って感じで。
※例文が出るのも当然ながらネタでやってます

作品そのものの印象としては「面白かと言えば面白い」かなと。
ただ一部の層を狙いすぎなので私的にはそれほどズキュンとは来ないかな。
あと監督が同じだからか作品の作りがそっくりな「ハヤテ」と比べると
キャラの多彩さと魅力で負けてるかなと。勢いはこっちが上だけどね。
ノリとかネタ以外にもう少しキャラに魅力が感じられれば良いのだけど。
特にナオくんのキャラはもう少しどーにかならなかったのか?と思う。
魔法少女と言っても邪道だし美少女モノだから男はどーでもいいって感じ。
かと思えばあーくんは視聴ターゲットの分身のような濃い〜キャラだし。
「俺の中のロリエナジーが〜」なセリフをよく公共の電波に流せるなと。
ピー音を入れといた方が良かったんじゃないの?(笑)

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