飛び出せ情報端末2ndシーズン (07/1/28) 次へ 前へ
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ケータイを買ってきました。
仕事でケータイを借りてたことは今までもあったけど、
自分自身で契約をしたのは実は初めてだったりします。
前から何とかしたかったけど、よーするに金がなくて(爆)。

それでも検討自体はずいぶん前からやってました。
そしてウィルコムの定額プランでほぼ決まってました。
でもあと一歩契約にまで至らなかったのでした。
それはいくら通話定額と言ってもほぼ受け専で2900円はキツイなと。
そしてネット定額をつけると5000円になっちゃうのもキツイなと。
(AB割とかいろいろ割引をつければもちっと安くはなる)
とりあえず契約だけしてネットは余裕ができるまで我慢するかなと。

そんな折、まるで自分のために用意されたような契約プランが登場!
いろんな意味で話題沸騰のSBモバイルのホワイトプランですよ。
SBモバイル相手じゃなければ高くつくとか罠だとか言われてるがね。
でも緊急用及び受け専のケータイだったら最良の選択肢だろうよ。

あとネット用にパケ放題をつけても最大で6000円弱なのが大きい。
※内蔵してるフルブラウザもどきを使うと上限が多少上がる
ホワイトプラン以前はウィルコムで決まってたのもそこが理由だし。
これならウィルコムのネット定額と比べてもそんなに高くないし。
あまり使わなかった月なんか逆に安くなる(約2300〜5700円)しね。
ケータイ導入の主目的はネットだからこれが決定打と言っていいかも。

もう一つのポイントはケータイ端末そのもの。
ウィルコムはネットの上限が安いんだけど機種の選択肢がない。
京セラのが機能的に優れてるけど操作感がイマイチとか言われてるし。
PHSはケータイに比べて市場規模が小さくて開発費用がはるかに少ないので
ケータイと比べるとどーしても機能が見劣りがするし。
このへんは価格(利用料金)と機能のトレードオフだと思うことにしてた。
W-ZERO3[es]は機能的にインパクトがあって買っちゃいそうになったよ。
衝動買いできるような値段じゃなくて助かった。

そこに出てきたSBモバイルの新戦略。
J-PHONEから2度の経営陣と名称変更を経た信用度最低のキャリアだけど
腐ってもケータイなのでウィルコムに比べれば機種は選び放題です。
ケータイのカタログで物色しながらすでに買った気分になってたよ(笑)。
もちろん端末を買うんだってタダではないので選択肢は限られるけど、
新スパボのおかげでほぼ全ての機種が予算内で自由に選べることに。

新スーパーボーナスについてもいろんな意味で話題沸騰ですが。
2年以内に機種変更すると全額払わないといけないとか。罠だとか。
よーするに端末の代金を2年かけてローンで支払うだけで、
その間に一定金額を利用料金から引いてくれるという仕組み。
かなり多くの機種が端末の分割代金=値引き額なので実質0円になる。
(使い続ける人にだけサービスするんだから今までより正常だよ)
ホワイトプランだと値引きが満額つかない場合も当然あるけど、
パケ放題つけて毎月最低2300円払うんだから無問題です。
2年以内に機種変更をする気もないからこれも無問題だね。
一番の懸念は修理不能の破損だけどこればっかりは自業自得だから。
ストラップとか使って自衛するしかあるまい。

肝心の機種ですが811Tの白にしました。
いまどきのケータイはどの機種も基本的な機能は十二分に満たしてるので、
ぶっちゃけて言うとデザインで選んでも問題なかったりして。
ワンセグに関してはテレビを生で見たいと思わないからいらんです。
家で仕事をしてるから実感するけど地上波って驚くほど見るもの無いよ。
特定のジャンルをまめに録画して熱心に見るならともかく、生だとね。
パソコンの画面すら小さいと思ってるのにケータイなんかで見たくないし。
どっちかと言うとワンセグのおまけのFMラジオのほうが興味をそそるね。

それぞれの機種を眺めてて興味を引いた機能がミュージックコンソール。
いまどきのケータイはどれでも音楽を再生する機能自体はついてるけど、
この機能を搭載してる機種は閉じたままで操作ができるのがポイント。
よーするに携帯音楽プレーヤー風に外側にも操作ボタンがついてる
ケータイで音楽なんてと考えてた時期もあったけど、1万以下の安物を買うなら
コレのほうがいいんじゃないかと思って。一つで済めば荷物も少ないしね。
もちろんちゃんとした携帯音楽プレーヤーの代わりなんて思ってないよ。
そのうちマトモなのを欲しいと思ってるけど先立つものがないだけです(汗)。
ちなみにSBの新機種を買う場合は一緒にiPodを買うと割引きがあったけど、
たかだか4Gや8Gしか容量がないプレーヤーをわざわざ買う気にはなりません。

最初は支払いと値引きで完全に相殺される803Tを狙ってたけど
あちこち見てまわってたら凄く評判が悪かった……
音楽ケータイというコンセプトはいいけど操作感が悪すぎるとか何とか。
誉めてる人がほとんど見当たらないのはそれはそれで凄いかもしれん。
なので少し足が出る(余分な支払いがある)けど新しい811Tにしてみた。
こっちはざっと見回った限りは致命的な問題はないみたいだし。
長く使う予定なんだからちょっとぐらい余分に払っても問題ないよ。
※分割払いが2340円/月で割引きが2080円/月
デザインが安っぽいとか言われてることに関してはむしろ好みですし(笑)
てゆーかシルバー・メタリック系がいいって感覚を持ち合わせてないし。
白地に緑のワンポイントってヨーロピアンな配色でいい感じだよ。

811Tを入手したのでさっそく音楽を入れてみることに。
この機種はケータイの標準であるSD-Audioには対応してなくて、
代わりに標準的なAACフォーマットの音楽がそのまま再生できます。
そのままと言うのはメモリーカードにコピーすれば聞けるってこと。
でもAACフォーマットって今ではiPodのおかげで広く普及こそしたけど
対応してるソフトが限られるので取り回しがとても面倒くさかったり。
※SD-Audioも含めてケータイの音楽環境は大差ないけど

811Tに付属してるBeatJamではWAVEからAACの変換ができないので、
foobar2000(+nero)を使って128kbpsぐらいのAACに変換してみた。
パソコン上で聞いた感想は圧縮音楽のくせに結構聴けるじゃん!でした。
携帯プレーヤーも非圧縮でとか思ってたけどこれなら許容できそうだ。
そもそも携帯プレーヤーは電源やアンプが貧弱でこれ以上の元品質でも
実際に聞くときに大差ない音になってしまうのは避けられないし。
CDだって携帯機は安いのほどろくな音がしないし。今や安物ばかりだし。
ちなみに実際に811Tに入れて聞いた感想はこれは結構使える!でした。

811Tに最初から付属してる256MのmicroSDでは容量が少なすぎなので
秋葉原に行ってKingston(東芝のOEMらしい)の1Gを買ってきた。
1Gのフラッシュメモリーが今や3000円しないとは。安すぎだぜ。
そして手持ち(買ったもの)のアニメソング242曲を全部つっこんでみた
他にも挿入歌とかキャラソンとかもあったりするけどそれは入れずに。
レンタルをアレしたのもあるけどそのへんも入れずに。

と言うか242曲入れた時点で容量が900Mを超えてしまいました……
予想してたけどたいして入らんなというのが正直な感想だよ。
1Gだとアルバム換算でだいたい17枚ぐらいってところか。
わりと聞くのを全部入れておこうと思ったら最低この10倍は欲しいね。
CDとかMDみたいにその日に持ち歩くのを変えるのは向いてないから。
単品で買うなら20〜40GのHDDタイプって考えたのは正しかったわけだ。
ちなみに手持ちのCDを全部入れようと思ったら60Gは必要らしい。
まぁ、ケータイのおまけ機能だからこれ以上の贅沢は言うまい。

音楽をケータイに入れる方法について。
よーするにmicroSDの該当フォルダにAACファイルをコピーすればいい。
ケータイで音楽を聴きたいだけならBeatJamを使う必要もない。
※USBケーブルでつなぐ場合はBeatJamが必要かも
ケータイではそれぞれの曲をファイル名で判別するしかないけど。
つまりファイルコピーだとアーティスト毎・アルバム毎の再生ができん。
もちろんそれぞれのファイルに曲名やアーティスト名・アルバム名を
入れることは可能だけど現状はBeatJamを経由しないとダメみたい。

AACファイルに曲名やアーティスト名を入れる方法は他にもあります。
例えばfoobar2000でも標準的なフォーマットで入れられるようです。
しかしタグ情報を入れたファイルをコピーしても見えなかった……
どーやらタグのデータ形式が違うご様子
STEP(スーパータグエディタ改)でiTunes互換のタグを入れても見えんし。
本家のiTunesは使ったことがないけどさてどうなんでしょう!?
AACでいきなりタグをいれる方法はBeatJam以外はダメなのかな。
タグ入りのMP3をBeatJam経由で変換・転送が一番早いのかもね。
MP3→AACなんて明らかに音が悪くなりそうな方法は絶対やりませんが。

ちなみに元データは全て非圧縮のWAVEなのでした。
オリジナルCDを作るための元データとしてHDDに貯めてあるものです。
(HDDを占拠する数十Gのデータってよーするに非圧縮WAVEのこと)
今回ケータイにつっこんだ242曲もアニソンをまとめたCD用だし。
だから全ての曲の音量もちゃんと一定に合わせてあります。
ファイル名も一定の書式で合わせてあります。
でもアーティスト名とかの詳細なタグは入ってないのでした。
てゆーかWAVEフォーマットにその手の情報を入れる手段はあるけど
大半のソフトが対応してないから編集や変換をすると消える……

代替手段としてファイル名にタグ情報を埋め込んでしまって、
最後的なファイルにSTEPで自動的にタグを埋め込むという方法が。
しかし今回のAACファイルではそれが使えないのでした。
仕様がわかればSTEP用のプラグインを作るという手もあるけど。
ファイル名でも曲は判別できるからとりあえずはこれで我慢かなと。

ファイル名で我慢するにしても242曲がフラットに表示されると不便です。
フォルダーは作れるけどプレーヤーからだと全部一緒に見えるし……
仕方ないのでプレイリストを作って曲を分けることにしました。
そのプレイリストを作る手段がまた二つしかなかったりして。
ケータイでプレイリストを作る以外はBeatJamを使うしかないようで。

でBeatJamでプレイリストを作ろうとしたらまたしても大きな壁に。
なんと直にmicroSDカードにファイルをコピーした場合は、
BeatJamのプレイリスト作成メニューでファイルが識別できん……
リストにタイトルやアーティスト名が空白のデータがずらずら並んでる。
よーするにファイル名を表示するとこが無いのです。
※BeatJamで転送した場合はファイル名をタイトルに記入するみたい

だったらBeatJamで転送すれば?と思うでしょう。実際にそれもやった。
しかしまた一つ大きな壁があったのでした。
foobar2000(+nero)で変換するとVBRで約125kbpsになるのです。
しかしBeatJamで転送しようとすると制限に引っかかるファイルがある。
※BeatJamが転送するときに再変換をするかは選べる
VBRだと曲によって多少はレートが上下するので128kbpsを超えてる模様。
ちなみに制限を越えてるファイルも811Tでは問題なく聞けました
BeatJamのしょーもない転送制限を外してくれよと思ったり。

音楽を聞く以上は音質が最重点なのでBeatJam再変換を避けたい。
と言うことで凄く回りくどい方法を取ることにしました。
プレイリストでまとめたい曲を一度フォルダーにわける。
※同じ曲を複数のプレイリストに入れるのはこの方法では無理
microSDカードにツリー構造ごとコピーする。
BeatJamでフォルダー毎にプレイリストを作る。
最後に811T上でプレイリストの曲を並べ替える。
ケータイ上の作業もあるけど全部やるよりはずっとマシだから。

811Tのプレイリストは特定のフォルダーに存在するのを確認してます。
これの構造さえわかれば自分で編集できるんだけど……
曲名タグと合わせて仕様がわかればいろいろ便利になるのになと。
このへんの融通の効かなさはやっぱケータイって感じすね。

外に持ち歩いた使用感を語る前にヘッドホンの話を。
あ、すでに811Tの音の話が出てるけど、それはいつも使ってた
据え置きオーディオセット用のヘッドホンで聞いた話です。
そのモデル自体は小型軽量でアウトドアでも使えるタイプだけど、
既にディスコンで代替モデルがないので大切に使わないといけない。
のでアウトドア用に別のヘッドホンを用意しました。
811Tに最初から付属してるのは使わないのかい?って感じですが。
ヘッドホンの安物は信じられない音がするから……

用意したヘッドホンはMDR-EX85SLです。
いわゆる耳栓タイプでそこそこの価格のモデルだとこのへんかなと。
実際に聞いてみないとわからないけどソニー・ビクター・パイあたりが
今までの経験上わりと外しにくいかなと。保証はしないけど
オーテクは前に買った安い密閉型の音があまりに酷かったから信用できん。

もちろん安いやつはどこのも酷いけどオーテクは特別に酷かった……
なんか余分な音が大量に出るのでへぼソースならよく聞こえるかもね。
(安い機器でも音が厚く聞こえるような味付けをしてるのかも)
しかし元からDSPで音場を構成してる場合は余分な音が出ると濁りまくる。
昔使ってたソニーの高いのや今使ってるパイのは余計な音が出ないので
音がキレイに分離するしすっきりしてて耳に余分な圧迫感がない
そんな経験もあって、そこそこの値段でわりと評判がよかったこれにした。
実際に聞いてみても結構いいかなって感じ。音にクセがないのがいいね。
耳栓タイプは長時間装着してると疲れるけどそーいう用途じゃないから。

実際に外に持ち出して聞いてみた感じはと言うと。
耳栓型にしては外から音が入ってくるけどむしろ安全かなと。
そこそこの遮音性なので街の中に自分の好きな音楽が充ちてる感じだね。
神経を集中して聞くのではなく移動中のBGMだと思えば文句はないかも。
ミュージックコンソールだから一時停止と再開が簡単でいい感じでした。
コートに内ポケットがなくてケーブルの取り回しが多少面倒だったので
首かけストラップにぶら下げてしまうといいかもしれないとか思ったり。
買ってみたので次回はそれでどんな感じになるか試してみる予定。
ちなみに本体もヘッドホンもストラップも全て白で合わせてみたよ。

外に持ち出したときにもう一つの懸案であった受信感度のチェックを。
いつも出回る場所でちゃんとネットに繋がるかを確認したのです。
で調べた結果は移動に使う地下鉄の中以外はどこでも繋がっていた!
池袋の地下通路も完璧だし池袋なら地下のホームの上でも大丈夫だよ。
その昔ドコモのケータイはコミックプラザに入ると圏外だったのに……
(さっさと諦めたから今はどーだか知らんが)
これならサーバーにデータを置いてケータイで見る技が十分使えるじゃん。

日ごろ紙で持ち歩いてる各種の情報をケータイ経由でアクセスできれば
荷物が減って楽になるし、今まで以上に情報を持ち歩けて便利だなと。
つまり5年程前に書いた「飛び出せ情報端末」の実現に向けて進めようと。
てゆーか5年の間何をしてたの?って感じですが……(汗)
亀の歩みでいろいろとやってはいたけど実現にはほど遠かった。
慢性的に時間が足りないのにPDA用のソフトを作るのはかなり重荷で。
UIをブラウザが肩代わりしてくれるCGIだと楽なのにとか思ってた。

そしてケータイ(かPHS)でネットを使う方法を模索し始めたわけです。
W-ZERO3[es]ならネット繋ぎ放題のPDAで理想に近い形態だし。
サイズも従来のPDAとケータイサイズの中間で結構引かれるものがあった。
毎月の料金と端末の価格が割に合えばすぐに買ってしまってただろうね。
そして今回の料金コースと端末販売方式によってプロジェクトは再始動。
今度こそ「飛び出せ情報端末」を実現したい。
すぐ100%は無理でもすぐできる簡単なのから少しずつ運用したいなと。
紙だと実現不可能な書籍DBのゲートウェイなんかもあったら便利だし。
ネットが使い放題だといろいろ夢が広がりまくるっすね。

ケータイでネットを使いたいというのはつまりこれのこと。
装飾過剰なPCサイトを見れば当然のようにパケット量も多くなるけど、
ケータイ用に特化したUIの方が使い勝手がいいのは経験で知ってるので、
自分用に実装するときも以前の仕事の経験を十二分に生かすつもりです。
なのでいちおーパケ放題つけたけど実際は上限まで行かないかもしれない。
ウィルコムの定額プランより安く上がるなら結果的にラッキーっすね。
※ネット常用するならパケ放題を付けた方が絶対に得です

最後に蛇足だけど凄く印象に残ったこと。
このケータイはmicroSDという超小型なメモリーカードに対応してて、
実際に手に持ってみるとそのあまりの小ささに驚きを隠せないよ。
てゆーかSDですら小さいと思ってたのにこれは小さすぎじゃないのかと。
扱いやすいとはお世辞にも言えないサイズだよ。鼻息で飛びそうです(爆)。
スパイモノでよく使われたマイクロフィルムみたいだなとか思いました。
1Gの容量はマイクロフィルムなんて目じゃない凄い大容量だけど。
最初に買ったパソコンのHDDは40Mだったのに……


続いていつものアニメネタを。
ケータイ絡みで時間が取られたので少なめですが。

「コードギアス 反逆のルルーシュ 12〜15話」
世界を大きく変革するには多くの血を流す必要がある。
激動の歴史が血を欲するように。望むと望まぬとに関わらず。
ルルーシュが望んだのは大切な人がただ安らかに暮らせる世界。
それなのにその世界を実現するために多くの人が死んでいく。
死が画面の向こうの出来事なら、それはただの情報でしかない。
だけど死が身近になったとき初めて自分の行為の結果を思い知る
行為にどんな理由があろうと、どんな正義を後ろ盾にしようと、
戦争にキレイ事などなく、ただの殺し合いに過ぎないのだと。

前の4話でその境遇や紅蓮弐式の活躍で目立ったカレンに続き、
この4話ではルルーシュに想いを寄せるシャーリーが目立つ展開に。
と言ってもルル×シャーリー派の人にはかなりショッキングな展開に。
父親が送ってきたコンサートのチケットをやっとのことでルルに渡して、
少しは関係が進展するかと思われた二人の前に突きつけられた現実。
租界がなぜそこに存在してて、ブリタニア人がなぜそこにいるのか、
それを考えたら早晩必ず起こり得たであろう悲劇だったのだけど。
つまりシャーリーの父親が成田連山の作戦で戦死してしまったのです。

ルルーシュが戦っていた相手はブリタニアだけど、
学園のブリタニア人を憎んでいたわけではないでしょう。
憎いのは体制であり体制を具現化してる皇帝とその一族だし。
近しい関係にある生徒会の人たちはむしろ大切な人ですらあった
河口湖のホテルの時なんか危険を冒してまで助けに行ったぐらいだし。
ブリタニア人と言っても戦ってる相手は別だから関係ないと思ってたのか。
ルルーシュの頭脳ならそうなる可能性に気づいていたのかもしれない。
でも知識として知ってるのと、現実として受け止めるのは全く別の話。

他者を傷つけた分だけ返り血を浴びるように自らの心にも傷がつく。
目的のためにはどんな犠牲すら厭わないと決心していても、
目の前の現実として屍の山が築かれたら平気でいられるはずがない。
平気でいられるならばルルーシュは今こんなことをしてないわけで。
そして人が死ぬことに鈍感になったら皇帝と変わらなくなってしまう。
多大な犠牲を払い痛みを感じ続け、でも正気であり続けないといけない。
今ルルーシュを現実に繋いでるのはナナリーや生徒会の人との繋がりで、
もしもそれが切れてしまったなら正気を手放してしまうかもしれない。

今回の展開で自らシャーリーとの関係を断ち切ってしまうけど、
もしかしたら他の生徒会の人ともそうなるかもなんて嫌な予感が。
そんな予感は当たって欲しくないけど。

シャーリーの視点から見た今回の内容については……
とても書けない、書く気になれない、ので自分の目で確かめて。

シャーリー関係はこのへんで他のことも。

今回、今まで何度か存在を匂わせてたキョウトが姿を現します。
ブリタニアに占領されながらなぜ紅蓮弐式みたいな凄いメカが作れるのか、
その理由を明かされてみればそれ以外にはあり得ないほどの説得力だった。
名やプライドよりも実を取ったというか。リアリストな裏の実力者と言うか。
アニメで描く戦争はわりと青臭く美化された理想に偏ってたりするけど、
この作品で描く戦争や権力の構図は汚らしくて実に現実に近かったりして。
でもだからこそ実感としてわかるし、響いてくるものがある。
(この作品とテイストが似てる銀英伝も汚い部分をしっかり見せていた)

ゼロの目的はどーやら皇族を討つことらしいとコーネリアは認識して、
ユーフェミアを守るための専属の騎士を置こうという話になるのです。
その続きはまだ放送に出てきてないけど、やっぱりスザクでしょうか?
今は立場が違って会えないけど、互いに好ましいと思ってる関係だし。
苛烈なコーネリアよりも慈愛に満ちたユーフェミアの下す命令のほうが、
なるべく殺したくないスザクには好ましいものである可能性が高いし。
血と涙が流れまくりのこの作品で少しでも幸せな人が増えるといいなと。

シャーリーがゼロの正体を見てしまった可能性があるということで、
14話ではルルーシュとC.Cは成田までシャーリーを探しに行くのです。
(この後の展開が……)
この時のC.Cの格好がすっごく可愛いゴスロリ!?服で印象的でした。
今回の分はひたすら見てて痛い内容なので、ちょっとだけ和んだよ。
にしても誰の趣味で誰の服なんでしょう?とっても気になります(笑)。
前にプールで泳いでたときも誰の水着だ?と公式掲示板では話題沸騰で。
ギアスで女子生徒から奪っただとか、ルルが自分で買ったんだとか。
C.Cは自分でピザを注文してるから服もネットで買ったんじゃないかね。
事実がどうであれ全くもって本筋とは関係ないけどな。


「銀河鉄道物語 〜永遠への分岐点〜 1〜4話」
10月からTBS系(13局)で金曜日深夜に放送してる新番組。
※セル・レンタルDVDのリリースは6/27から

銀河鉄道物語の第3期シーズンです。
(第2期はOVAの〜忘れられた時の惑星〜)
前のは最初しか見てないんでどんな感じに終わったのかは知らんけど、
見た感じは銀河鉄道の運行を守るSDFの日々が変わらず続いてる感じ。
シリウス小隊はブルースがいなくなってキリアンが入ったみたい。
1期を最後まで見るとそのへんのエピソードが出てくるのかな。
前シリーズのキャラの印象はさっぱり残ってなかったりして……
スピカ小隊も見てないような気がするけど、見てたかもしれない。
キャラがまるで記憶に残らない作品ってどーだろう、とか思ったよ。

この作品は毎回事件が起きてSDFが出動して事態を収めるという展開です。
なので前後編のエピソード以外ならどこから見てもさほど問題ないかも。
1話だけはシリーズの導入と言うことで学が謹慎処分な状態で始まるけど。
作品の舞台や学が銀河鉄道に入った経緯はほとんど説明してくれないので
いきなりこれではなく先に1期の最初の数話を見たほうが分かりやすいかと。
主要キャラの側面はそれぞれのエピソードに絡めて出てきたりするので
全部読みきりだと思ってバラバラに見てもさほど問題はないっぽいけど。
実際、第1期のフジテレビでの放送は順番が前後しまくりだったし。
(当初はダイジェスト放送とか言われてたけど結局全て放送した)

キャラの印象が残ってないぐらいなので内容も忘却の彼方で……
1期とどの程度同じでどの程度違うかはハッキリとはわからん。
ストーリー展開がわざとらしかったり、物語文法が一昔前のノリだったり、
SFとしてはツッコミどころが多すぎたり、みょーに懐かしい見た目だったり、
新作なのにリメイクとしか思えないところなんかは前と全く同じっすね。

続けては4話までしか見てないし、これ以降見る予定もないけど、
全部消す前に録画の確認時に印象に残った9話だけついでに見てみた。
なにが印象に残ったかと言うとみんながメイド姿だったところが(笑)。
この作品でどーすればそんなシチュエーションが有るんだろうなと。
実際に見たらなんてことは無かったけど、その格好で警備してただけだし。
まぁでもストーリーは1〜4話より多少良かったかな。あくまで多少ね。


「セイントオクトーバー 1〜4話」
1月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
2月からAT-Xでもやるので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは3/21から
アルカナシティの名士の白藤家に代々受け継がれてきた街を守る探偵社。
白藤家のお嬢様の菜月と親友の小十乃(ことの)はその探偵社で働いてた。
事件が起きると菜月が作ったマシンを駆る少女探偵団として活躍してた。
小十乃たちは連続した児童誘拐事件のさなか記憶を失った少年を拾った。
捨て子だった小十乃は少年の境遇に共感し置いてあげるように懇願する。
そんな事情はお構いなしに誘拐犯の魔の手はその少年にも迫ってきた。
小十乃たちが誘拐犯の妙な力の前で絶体絶命のピンチに陥ったとき、
少年が小十乃の額に手を触れた。そして小十乃は白ロリに変身する
という感じのよーするに戦う変身魔法少女テイストな作品です。

ゴスロリ少女探偵団と言うからもっとマニアックな作品だと思ったのに、
なんだか土日の朝にやってそうなお子様仕様の作品だったりして。
こんなテイストの作品を深夜のそれもU局で放送して意味あるのか?
それに実際に中を見てみたら、なんとも言えぬヘボいビジュアルだし。
オープニングチェックのときにヤな予感がしてたんだけどここまでとは。
それこそ土日の朝の小さい子向けなら辛うじて許容できるかなってレベル。
コナミはこんなのが1話3000円コースで売れると本気で思ってる?

あきらかにテイストがお子様仕様(それも低年齢向け)なのを考慮すれば
それなりに見れないこともない内容ではありますが。
悪役たちのみょーにとぼけたキャクターなんかは面白かったりするし。
4話のカフカのあの見た目でリボンやらフリルを欲しがるとことか。
ただお子様テイストが気の抜けた見た目の印象をさらに悪くしてる。
イラストタッチの背景もそれ単体ではいい味だしてるとは思うけど、
これまたヘボいキャラと組み合わさると安っぽさが際立ってくるし。
悪い意味で素晴らしいコラボレーション効果を発揮してるようで。

ゴスロリとか言ってるわりに格好があっさりし過ぎなのもダメだね。
もっとゴテゴテしてて執拗に可愛さを演出するのがゴスロリだろう(笑)。
まぁ、この作画だとそんなデザインが満足に動かせるとも思えないけど。
菜月が作った(らしい)道具も画面に出るだけで効果的に使われてないし。
※菜月は天才という設定
深夜にやるならもちっと目の肥えた人に訴求するような作り方をしろと。


気づいていたけど知らぬふり (07/1/16) 次へ 前へ
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先々週書いたとおり2週でコミックお薦めを更新しました。
と言っても全て使いまわし&コメント追加なしですが。
とりあえず次回の更新までは2週更新でいけそうです。
それ以降も順調に2週更新でいければ4月には追いつくはず。
あくまでも予定通りに本が読めてればの話ですが。


「DVD 涼宮ハルヒの憂鬱 6巻」
毎度のように7巻の発売が10日後に迫ってたりします。
その7巻ですがAmazonでは既に限定版が品切れてたり
品切れて余らせて、そしてまた品切れて、と見込み外しすぎだね。
さらに楽天とかでも品切れの店舗が出てきてます。
メーカーが発売日以降にも出荷できるように作ってる可能性はあるけど、
絶対に手に入れたいなら注文可能な店舗で予約したほうがいいかも。

そんなわけで6巻の内容について。
文化祭のライブシーンの再現度の高さで度肝を行いた
「ライブアライブ」は放送より30秒ほど長かった。
それ以外にも細かい修正がいっぱい入ってるようです。
ライブシーンは放送版から完璧だったみたいですが。
「射手座の日」は放送と同じ長さで修正も少なめでした。

以下、セレクタで切り替えながら詳細に比較したその結果を。


「ライブアライブ」の追加・変更シーン

(1) 3'06"〜3'12"
古泉のよくわからない舞台のシーンのカットに続きがありました。
そして直後の観客のカットの古泉のオフ台詞がその分ずれてます。
ちなみに放送版はカットの途中で切ってあります。

(*) 3'46
このカットの左にあるラケットやポスターのサイズが違います。

(*) 4'03"
このカットの恋の必殺カレーの前にいる女の子の背が低くなってます。

(2) 4'05"〜4'12"
恋の必殺カレーのカットと喫茶どんぐりの入り口のカットの間。
国木田の「ミニスカ〜」ってセリフに対して
キョンの「下劣なハルヒのセンスと一緒にすんな〜」ってモノローグが。

(3) 4'38"〜4'42"
鶴屋さんの入れ食いさあのカットとあそこが最後尾のカットの間。
「並んでるのは男ばっかり」みたいなキョンのモノローグが。
ちなみにこのカットにも鶴屋さんの笑い声が続いてます。
つまり放送版は笑い声を途中でブチっと切ってあるわけで。

(*) 4'43"
このカットで先頭に並んでた赤いハチマキの人の頭の位置がずれてます。
リュックの人から3人目以降の人の位置も右上にずれてます。

(*) 5'08"
このカットの全てのキャラの位置が微妙に違います。
そして背景がさりげなく差し替えられてます。
放送版は直前の同じ構図のカットと同じだったけど、
奥のほうの(動かない)キャラのポーズが全て変わってるのでした。

(4) 7'14〜7'21"
根性なしだなぁなカットとせいぜい文化祭を楽しめなカットの間。
「ナンパしてるところを〜」なんてキョンのモノローグが。
実はキョンはハルヒの気持ちに気づいてたということで。
放送時は意図して他ではなくここをカットしたんだろうなと。
このカットがあるとライブの後日談でのキョンの食後の行動の意図は
モノローグでの表面的な意味とは別にあるのが透けて見えたりする。

(5) 7'43"〜7'48"
クイズ・ビリオネアのカットとラムネを買ってるカットの間。
キョンが使ってない教室の中で寝てる人の前を通るカットが。


「射手座の日」の変更シーン

(*) 11'12"
このカットの床に置いてあるキョンと有希のバッグの位置が違う。
他のカットとの整合性をとっただけですが。

(*) 13'56"
このカットの床に古泉のバッグが追加されてます。
他のカットとの整合性をとっただけですが。


映像特典のメイキング第七弾はシングル発売キャンペーンの裏側。
大方の予想通り、平野綾さんのグラビアビデオモードな感じです。
どーせならアニメロサマーライブのハレハレダンスを収録しろよ。


では肝心の(限定版の)付属CDのサントラ部分。
サントラ部分には計6曲収録されてて、以下になります。
[]の部分は使用リストで便宜的につけてたタイトル。

(1) God knows... (TV Ver.)
作中で実際に使われたバージョンの「God knows...」
シングルに収録されてるのとはトラックのバランスが結構違ったり。
尺も実際に使用された長さなのでわりと長めだったり。

(2) Lost my music (TV Ver.)
作中で実際に使われたバージョンの「Lost my music」
以下、「God knows...」同様です。

(3) 学生ギターデュオ [M12-3]
体育館の2番目のステージで演奏してた曲。
他に入れる曲がないとはいえこれを収録してくるとは思わなかった。

(4) 吹奏楽部 [M12-2 吹奏楽ステージ]
体育館の吹奏楽部のステージで演奏してた曲。
既存の曲かもと思ったけどオリジナルだったんだね。

(5) 素直な気持ち [M12-05 何かをやったって気がした]
ライブアライブの最後で使ってるシチュエーション曲。
たった1回しか使わないけど使ってるシーンと曲調で凄く印象的です。
キレイ系のイージーリスニングっぽい曲が他に無いからでもある。

(6) ピコピコゲームミュージック [M11-02 対戦ゲーム]
「射手座の日」でゲーム画面の度に使われてたシチュエーション曲。
クレジットを見る限り「M11-08 膠着する戦線」(既存のクラシック曲)を
チープでデジタルな昔のゲーム音楽風にアレンジしたもののようです。
(イメージ)CG画面と実ゲーム画面をM11-08とこれを切り替えながら
曲の展開をシームレスに繋いでたのが面白かったっすね。

今回の収録曲で(5)(6)以外はもしかしたら入るかもと思ってた曲で、
「射手座の日」に使われてたクラシック曲は全く収録されなかった。
おそらく既存のクラシック曲は収録しないんじゃないかと思います。
ってことはCDを買ってきて曲を確認しないといけないわけね……
既存のクラシック曲だからそれでもいちおー曲は手に入るけど、
クラシックは演奏によって結構違うので使ったのを収録して欲しかった。
そのうちハルヒで使ったクラシック曲を集めたCDが出るかもしれんが。
(出せば売れるだろうからそれなりに可能性はあると思う)

さて、7巻に収録される曲の予想ですが。
「M9-07 なんでもない時間」「M9-08 二人の風景」は確実かと。
あと「M3-07 朝比奈みくるの哀愁」「M5-08 デートのような 」「M10-09」
しか未収録曲って無かったりするし、このへんが入るのかなと。
※「M4-09 長門有希の呪文」「M13-08」は微妙なバージョン違い
あと可能性としてはオープニングとエンディングのTVサイズでしょうか。

そんなわけで「涼宮ハルヒの音楽」(全楽曲の使用リスト)は
とっくの昔に更新してあります。7巻の分も発売日頃に更新する予定。


伝えたいけど伝えられない (07/1/8) 次へ 前へ
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今週は時間がないのでいきなり感想で。

「DVD 劇場版AIR スペシャルエディション」
安くなってたので買ってみたよ。買ったのは去年の夏頃ですが……
実は一昨年のAmazonの年末セールでも半額ぐらいで出てました。
まだその当時は見たことなかったから手が出せなかったんだけど。
見た後にあの時買っておけば!ととても悔しい気分になりました。
が、その後もあちこちで叩き売られてました。よほど余ってるのか?
※DVD-outletなら今でも半額で売ってます
通常版よりスペシャルエディションの方が安くなってることが多いです。

てなわけで久しぶりに見返したけどやっぱイイ!凄くイイ!
よくもまぁ、こんなに短い時間にキレイに物語をまとめたもんだ。
前に長々と書いたときに確認のために何度も部分的に見返してたので
多少はインパクトが薄れたけど、それでもやっぱり感動の滝涙でした。

前に長々と書いた感想・分析などはタイトル索引からどーぞ。
ブログでは↓かサイド→のAIRをクリックすれば全部(TV版も)見れます。

そーいやブレイブストーリーのところにも書いたけど、
最近の大作劇場用アニメと比べると動画枚数がとても少ないね。
深夜アニメもだけど東映アニメはかなり枚数やカット数の制限がきつい?
(動きまくりの京都アニメはどーいうコスト計算でやってるのか謎だ)
十八番の止め演出で節約した枚数を他に回したのか動きは自然だけど。
出崎さんの演出と京都アニメの作画とこの脚本なら最強だったろうに。

脚本を書いてる中村誠さんについては全く記憶になかったんだけど、
最近「みずいろ」ムービック版の2巻の脚本を書いてるのに気づいた。
原作の内容を再構成して短い時間で感動させてくれたアレをやってたのか。
原作を再構成したって意味ではこの作品の手法と通ずるものがあるね。

スペシャルエディションには本編のDVDとは別に2枚のCDがついてきます。
1枚目はその中村誠さんが脚本を書いてるドラマCD。
これが予想以上に面白い。てゆーかドラマCDで面白いと思ったの初めて。
ラーメンの大食い挑戦の回も面白いけど、観鈴の宿題の回が最高です。
観鈴が「往人さんにわかるわけないし」ってセリフを繰り返すところとか。
往人は長文問題が面倒になって選択肢から答えを推測しようとするし。
さらに晴子さんまで往人と意気投合してデタラメな回答をしまくってるし。
途中までは聞いてた観鈴は次第に呆れて先に寝てしまうし。
特に観鈴の対応が不思議系だけどみょーに生身っぽいのがいいね。

さらにこのドラマCDは史上初(?)の絵の無いオーディオコメンタリーつき。
つまりコメントをしてる川上とも子さんと緑川光さんには画面が見えるけど
このCDを聞いてる人にはその場面の音と二人のコメントしか聞こえない。
通常のコメンタリーは見返す必要があるからまず聞くことは無いけど、
これなら何かをやりながらでも聞けるのがなかなか便利でした。
それにお気に入りの作品なら音だけでもどのシーンが分かるしね。
ってことはDVDのコメンタリーも音だけ聞いてればいいのかも!?

コメンタリーの内容について。
少なくともこの二人は劇場版がとても気に入ってるようで。
まぁ、出演者はだいたい自分の作品を気に入ってたりするけど。
緑川さんがここの動きがカッコイイとかみょーにマニアックなのが印象的。
佳境に近づくにつれて川上とも子さんの声がうわずってくのも印象的。
あと二人(特に緑川さん)が甘い声でサービスしてくれたのも印象的(笑)。
てゆーかこの作品のターゲットって!?

もう1枚はサウンドトラックのオーケストラ版。
劇場版AIRのサントラは既に持ってて結構気に入って聞いてました。
そのサントラもわりと生音のクラシックっぽい音付けになってます。
だからてっきりそのままスケールアップしたのが聞けると思ったのに、
なんか劇場版AIRのメロディをモチーフにしただけみたいで。
たまにAIRっぽいけど大部分は見知らぬ管弦楽って感じの内容でした。
スコアを書いてるのは「耳をすませば」の人なのになんだかね……
こっちは期待はずれだったなと。

元から付属CDの金額は考慮してないから損したとは思わないけど。


「あさっての方向。 9〜12話」
これでラストです。
「ひと夏のファンタジー」と言ってるから最後には元の姿に戻る。
最初はそう思って見てました。
だけで物語が進むにつれて必ずしもそうなるとは限らないなと思った。
自分や周りが新しい姿を受け入れればそれが本来の姿になるわけで。
元の姿には戻らなくてもひと夏のファンタジーは終わるから。
そして、ラストのあたりはそうとも解釈できる展開になってたりする。
実際のところ最後にどーなるかは自分の目で確かめろってことで。

では今回のぶんのあらすじ(ネタバレ)。
尋兄と淑子さんの過去を知ってしまったからだは家出をしてしまう。
自分がずっと尋兄に負担をかけて自由を奪ってたと思ってたから。
尋兄が自分のために捨ててきたのが淑子さんだと知ってしまったから。
大人になりたいと願ったせいで淑子さんまで子供にしてしまったから。
(からだがそう思い込んでるだけで本当は違うけど)
尋兄を自由にするために願ったのに結局みんなに迷惑をかけてたから。
これ以上迷惑をかけたくないから、一人で生きていこうとした。
その結論が「あさっての方向」にずれてるのだと気づきもせずに。

からだは体こそ大人になったけど、知識も経験も小学6年生なわけで。
当然のことながら変わってしまった姿での戸籍や履歴があるわけもなく。
働き口を探すのも大変だった。けど手探りでやり方を修正していった。
そして、いつか来た海のそばのペンションに新しい居場所を見つける。

からだが居なくなったのを皆そのまま放って置いたわけではなく。
心配で探していた尋は偶然にもからだのすぐそばまで辿りついた。
しかし「ごめんなさい」と泣きながら遠ざかるからだになすすべもなく。
(からだがペンションにたどり着く前の話)
からだが何故こんな行動に出たのか、自分が何をすべきなのか、見失う。
椒子は今の関係はからだが繋いでいたのだと知り尋の家を出ていった。

網野はからだから来た暑中見舞いに疑念を抱いて尋を問い詰める。
そこで網野はからだが家出をして行方がわからないのだと知る。
(ここで姿が変わってしまったことまでは説明してない)
網野は偶然一緒になった琴美と一緒にからだの手がかりを探してた。
からだが見つけるまで帰らないという網野に琴美はある場所を案内する。
元から琴美は(元)先生の誘いでここに泊まりに来る予定だったのだ。
その場所こそからだが働いてたペンションで。そして二人は再会した

自分をここまで必死に探してくれる網野くんの気持ちを嬉しいと思った。
そうまでして自分を探す理由を知って、心に温かいものがあふれてきた。
(網野くんは本人に告白してると気づいてませんが)
だけど変わってしまった姿で自分の本当の名を伝える勇気がなくて。
雨の中で無理して熱を出した網野くんを見て隠してられなくなって
網野くんに自分がからだだと伝えた。でもわかってもらえなかった。
からだはどーしたらいいのか分からなくて、椒子さんに助けを求める。
そして……

あとの展開は自分の目で確かめれ。

アニメオリジナルキャラの琴美ですが、
さりげなくストーリーの重要なポイントを担ってしたりして。
網野くんがからだのペンションに辿りついたのは琴美のおかげだし。
琴美と先生の関係の深さは不思議なことが好きな父の影響であって。
不思議なことが好きだったからこそ密かにアレを持ってたわけで。
と言ってもあくまで淡い期待で凄く信じてたわけではないだろうけど。

公式サイトにからだのライバル登場!?みたいに書いてあったけど、
網野くんにとっては従妹のお姉さんって感じ。双方ともそう思ってる。
そもそも見た目はともかく網野くんは小学6年生ですから……
もっと歳取れば別だけどこのぐらいでこの年齢差だと対象外でしょ。
(小学生だけどカッコよくてドキドキみたいな作品もあるけどな)
どっちかと言うと、からだと網野くんの仲を応援してた感じっすね。
いかにも人のために生きますみたいな性格ではないのに、
育ちがいいのか自然体で関わるみんなを幸せにしてしまってる。
わざわざオリジナルで出しただけあって、いいキャラだったなと。

この物語はからだと椒子さんが自分を受け入れていく物語で。
新しい姿を含めて自分を受け入れてもらう物語でもあるわけで。
尋兄に新しい姿を受け入れてもらうのが序盤の一つの山場でした。
そして終盤の山場として網野くんにも受け入れてもらう展開が。
それに絡んでからだと網野くんの関係が近づく構成にもなってたり。
二人とも小学6年生だからそれはないかなと思ってたのに意外や意外。
元の姿だと絵にならないけど、大人からだと網野くんは絵になるなと。
と言っても中身はやっぱり小学6年生ですが。

物語の最後に関係がキレイに収まるので見てとても満足感がありました。
(ネタバレになるので具体的には書きませんが)
それぞれの抱えてた想いの行方にもきちんと折り合いが尽くし。
現在進行形で未来へと続くのではなく、ひと夏の物語として完結してる。
上手くいかないくてもどかしかったり、必死なのにずれてたりするけど、
人間の醜い面はあまり出さない、澄み渡るような爽やかでキレイな物語すね。
受け入れる、受け入れてもらう、という意味でこれも一つの癒し系でしょう。

最後にどーでもいい話。
原作を読んでて思ったけど作者はおそらく女性だと思われます。
元々スクエニ傍系は女性が多いし。以前ウイングス系で描いてたし。
こーゆーキャラ描写は男性作家はあまりやらないし。ってことで。
いつものごとく保証はしませんが


「リーンの翼 1〜2巻」
最近リリースされた30分×全6巻のOVA。DVDレンタル。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース
ほぼ現実な世界。基地の近くに住むエイサップ鈴木はある日警察に追われてた。
それと言うのも同じアパートの友人が米軍基地にロケット弾を撃ちこんだから。
誘われたけど乗らなかったのに結局とばっちりでバイクを駆り逃げるハメに。
海岸へと差しかかった時、海の中から光に包まれた船が飛び出してきた
この出会いがエイサップ鈴木を運命の渦へと巻き込んでいく。

その昔テレビで放送した聖戦士ダンバインと同じ世界観の作品です。
と言っても完全に同じ時系列に連なるわけではないパラレル世界ですが。
あと同名の小説とも別の内容だそうです。小説の未来の話らしいけど。
なのでダンバインを知ってると多少は入りやすいかもしれない。
と言うか、おそらく知らないと物語に入りにくいんじゃないかな。
全6話で時間に余裕がないのか物語の舞台がめまぐるしく変化するし。
戦闘シーンが多くて異世界の生活を描写するシーンがほとんどないし。
ダンバインを知ってるから欠落した情報が補完されて見えるけど、
ダンバインを知らずにこれを見た人は激しく説明不足に感じそうだ。
ロボットみたいのがバトルしてればOK!って人なら問題はなかろうが。

ダンバインに連なる物語ってことで、どことなく展開も似てます。
いきなりバイストン・ウェルの戦艦が地上に出現するとこは違うけど。
てっきり地上に出た後の物語をやるのかと思ったのに舞台は異世界へ。
物語の導入こそ違うけどどことなくダンバインをトレースしてるような。
この作品ではバイストン・ウェルは統一されてしまってるようで、
この地では反乱してる勢力との戦いが多少残ってる程度らしい。
そしてこの世界の王は故郷である地上へ侵攻する野心を持っている。
と言うことは当然ながら先に進むと再び地上に出現すると思われます。
(先の巻のストーリー説明をちらっと読んだけどやっぱそうみたい)
まさにダンバインを超圧縮したようなストーリーっすね。
エレボスなんてまんまチャムファウの巨大版だしな。

見た目に関して。
手描きの部分に関してはOVAなのでさすがに気合入ってます。
まぁ、最近はテレビアニメでも凄くレベル高いのが有るけど。
バイストン・ウェルのアートワークも時代の違いを実感させます
(今のところ夜だけなんで全貌はわからないけど)
オーラマシンも(実用性からかけ離れた)インパクトのあるデザインだし。
この装飾過剰なデザインはCG描画だから何とかなってるんだろうね。
そーなんです、この作品はロボも含めてメカがほぼ全てCG描画なのでした。
CGのクセにコマ抜きまくりだし、戦闘機の動きも変だけどな(爆)。
でもスパロボOG(TV)よりはずいぶんマシだと思う。


「ウィンターガーデン 前・後編」
最近TBSとBS-iで放送された30分×2話のテレビスペシャル。
※セルDVDのリリースは4/18(レンタルはまだ未定)
ケーキ屋で働くでじこはクリスマスの日にケーキを貰って家路を急いでた。
しかし不注意でケーキを道に落としてしまってひどく落ち込んでいた。
そんな時に自分が持ってたケーキを差し出して取り替えてくれた青年が。
その日からでじこは名前も知らぬその青年への淡い恋心を膨らませていく。

デ・ジ・キャラットのキャラを使った現実的でちょっとした恋の物語です。
現実的な世界観や見た目なのでキャラもかなりリアルっぽい輪郭に。
てゆーか名前がでじこやぷちこじゃなければデジキャラに見えないよ。
どっちかと言うと同じキャラ原案のシュガ〜の方が絵柄的に似てるし。
まぁ、デジキャラで現実的な話をやるのも意欲的で興味深いとは思います。

前編はキャラの演技も声の演技もかなりぎこちない感じがしました。
だけどでじこもぷちこもキャリアがある人だし下手なわけはないし。
(今さら気づいたけどローゼンメイデンのジュンと真紅じゃん)
ってことは意図的にぎこちない演技をしてるってことか。
映像のほうは見た感じ枚数が足りなくて動きがぎこちないような。
些細な動作をきっちり描くのも意外と枚数が必要ってことなのか。

後編は前編とはうって変わってギャグ表現が強くなってます。
些細で繊細な「小さな恋の物語」じゃなかったんですか……
ギャグに走るなとは言わないけどテイストは前後編で統一しようよ
さらに理解に困る表現を何箇所かで使ってたりして。
バンドの笑い仮面の女生徒とか。ころころ変わる軽音の部室の張り紙とか。
そもそもこのストーリー展開にぷちこのバンドネタは必要ないじゃん。
そんな内容を入れるより本筋の展開をもっと膨らませるべきだと思うぞ。
50分あれば十分に感動的な内容は作れるんだから。「みずいろ」とか。

ストーリーと言う意味ではオチがあまりに読めすぎなのもちょっと。
だって拓郎がよほどひどい性格でない限り親類に決まってるじゃん。
お約束とは言ってもここまで陳腐な展開だと評価のしようがないです。
てゆーかラブストーリーの鬼としてはなめるなゴルァ!って感じだ。
画面の雰囲気とかキャラ絵なんかオリジナルよりも好きなんだけどね。
可能性は感じるけど可能性だけで終わってしまった感じ。


「イノセント・ヴィーナス 1巻」
7月からWOWOWで放送してた全12話の新番組。DVDレンタル。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(2巻まで発売済)
近い未来、気候変動による災害で世界の地図が変わり人口は大きく減少した。
日本も例外ではなく、国土の大半が罹災し、低地は水没し、都市は壊滅した。
それでも各地に経済特区を作り復興を進めたことで奇跡的な復活を遂げた。
しかし特区以外の復興は行われず、いつしか中と外は別の社会となっていた。
そんな時代、丈と仁の二人は一人の少女を連れて逃げていた。
なぜ逃げているのか?この少女はいったい誰なのか?まだ知らない。

キャラ絵はいいと思う。どことなく「かみちゅ」っぽくて。
絵はいいんだけど……ストーリーがちっとも面白くない。
そもそも1巻2話が終わった時点でほとんどストーリーが進まないし。
なんで逃げてるのか、丈と仁はいったい何者なのかすらわからない。
(公式サイトを見たら書いてあったけど)
もちろんヴィーナスと呼ばれてる少女の正体もサッパリわからない。
序盤から全部明かせとは言わないから興味がわく程度の情報をください。
現状では何ひとつ状況が見えないので面白さもさっぱりわからないよ。
それにテロリストの制圧部隊のアクションをここで見せる必要ないだろ。
そんなシーンよりもまず状況を説明してくれ。最低限でいいから。
これで最後まで見たら面白いなら構成に激しく問題アリってことで。

あと凄く気になったのがファントムの面々のキャラ付け。
少年マンガ風味のとっても変なキャラが並んでまして……
そーいうキャラを出すとリアリティが全く無くなっちゃうんだけど。
リアルっぽい世界を描きながら現実味のないキャラ出す感覚がわからん。


以下は18禁なので順位は別扱い。

「清純看護学院 1〜2巻」
2002年頃にリリースされた30分×全3巻の18禁OVA。DVDレンタル。
原作はエロノベルらしい。ゲーム化もされたらしい。詳しいことは知らん。
病院に付属する看護学校で戴帽をしてナースとして実習を始めた朝倉祐未。
彼女は男性とつきあった経験も知識もあまりない正真正銘の処女であった。
知識がないので先輩の嘘に騙されてセクハラされたり危ない目にあったり。
それでもめげずに立派なナースになろうと日々頑張るのであった。
※エロアニメの病院モノにありがちな内容です(表面的には)

アンバランスの南澤十八さんが監督してるエロアニメです。
南澤十八って誰やねん!って感じですが。
「ぱにぽに」の新房(昭之)さんの別名じゃないかと言われてる人です。
てゆーか改めて見て思ったけど新房さんだよ。間違いなく。
ステンドグラス風の画面や赤と黒のコントラストの映像など
ソウルテイカーの演出スタイルとそっくりな画面が続々登場するし。
全般に映像レベルが高いので新房さんの劣化コピーとは考えにくいし。
2巻の演出のところに大沼心さんの名前まであるし。
※「ぱにぽにだっしゅ!」のシリーズディレクター(≒副監督)
アンバランスの原画には小麦ちゃんのキャラデザの人までいたよ。

で、この作品ですがアンバランスに比べると映像の暴走っぷりが控えめ。
とは言っても通常のエロアニメとは比較にならないぐらい演出が濃い目。
さらにこの作品は脚本まで暴走気味で声を出して笑ってしまったり。
祐未は必死に頑張ってるんだけど、あきらかに頑張る方向がズレてるし。
ピンチになると絶妙なタイミングで助けが入るし。助けた人にアレされるし。
みょーなテンションのナレーションもいい味出しててサイコーだよ。
そして作画もエロアニメの水準とは比較にならないぐらいハイレベル。
※ディスカバリーは平均的に水準よりマシではありますが
いろんな意味で濃い〜〜エロアニメを見たい人は是非見ませう。

あ、エロがかなり濃い&長いのでエロが苦手の人にはおすすめしません。
あと1巻にはかなり強烈なスカトロシーンが有るので苦手な人はご注意。
で、そのスカトロシーンがまた無駄に凝りまくった映像で……(笑)


「Canvas 〜セピア色のモチーフ〜 1〜2巻」
2001年頃にリリースされた30分×全2巻のR-15指定OVA。DVDレンタル。
原作は18禁の美少女恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
いい絵を描いていたのに何らかの理由で絵が描けなくなった大輔。
そんな姿を心配して力になりたいと思っている天音(あまね)だった。
両親の再婚によって兄妹になった恋(れん)も口は悪いが心配をしてた。
そんなある日、昔隣に住んでいて姉同然だった篠宮悠と再会したのだった。
果たして大輔は彼女たちとの日々の中で再び絵を取り戻せるのか?

Canvasの1作目のアニメです。
Canvas2と同じ舞台らしいけど直接ストーリーは繋がってません。
ただしCanvas2にもさりげなく1作目のキャラは出ていたりして。
恋は浩樹に「むかちくー」とか言ってた人だよ。
篠宮悠はそのまんま先生として出てた記憶が。
(美咲彩はCanvas2には出てたけどこのアニメには出てない)

他にも主人公が何らかの理由で絵を描けなくなってるとか、
主人公に絵をまた描いて欲しいと願う幼馴染とか、
体が弱くて手術をしなくてはいけないヒロインとか、
Canvas2とストーリーは全然違うのに似た符合が散見されます

アニメのデキとしてはそこそこかな。
キャラ絵はそれなりで一部で荒れてるけどこの程度なら許容範囲すね。
背景がしっかり描いてあるのでエロアニメにしてはいい感じに見えます。
※R-15指定なので正確に言うとエロアニメではない
30分×2本なのでおそらく原作の展開を大胆に端折ってると思われるけど、
これ単体でもちゃんと内容は理解できるのでストーリーは合格点かと。
よーするにエロアニメとしてはかなりいいデキだと思われます。
キャラ描写が抜群に上手いCanvas2(アニメ)とは比較になりませんが。
あとコメディ表現がちょっとビミョーだったりして……

エロアニメは当然のように1本毎にエロシーンを入れる縛りがあって、
これももちろんエロシーンと言えるのが各巻1回ずつ入ってます。
この作品は主人公と天音が結ばれるというシンプルなストーリーで、
そーいうのは展開上エッチシーンは1回しか入れにくかったりする。
複数巻の場合はそれぞれのヒロインと1回ずつってのがほとんどだし。
で、これはどーしてるかと言うと1巻は天音が自慰をしてるだけ……
この程度なら全年齢でも大丈夫なのでは?ってぐらいエロ度低いよ(笑)。

2巻のクライマックスにはちゃんと二人のエッチシーンがありますが、
これがまた今まで見たエロアニメとは違う表現スタイルでびっくり。
なんとエッチシーンで主題歌のような歌が流れていたりして。
よーするにドラマのクライマックスに主題歌が流れるのと同じノリ。
エッチシーンの見せ方もエロアニメにありがちなわざとらしさが無いし。
なんかエロアニメっぽさを徹底的に排除してるよーで。
てゆーかこのレベルのエッチシーンだと君望と大差ないような……
※テレビアニメの君望にはエッチシーンがあります


「みずいろ ピンクパイナップル版 1〜2巻」
2002年頃にリリースされた30分×全2巻の18禁OVA。DVDレンタル。
原作は18禁の美少女恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
※ストーリーの説明はムービック版を参照(かなり違うけど)

ふと思い立ってPP版(18禁)のみずいろを見てみたり。
そして比較する意味でこれに先立ってムービック版も見返しました。
やっぱいいよ!ムービック版の「みずいろ」は。涙だーだーだよ(汗)
エロゲーからOVA化された作品では最高と言ってよさそうだ。
(テレビアニメならD.C.1作目で劇場アニメならAIRが最高だね)

肝心のPP版のこと。まず思ったのが絵が酷い。凄く酷い。
エロアニメの一部には眩暈がするほど絵がアレなのがあるけど
これの1巻はそれらの最低なレベルのよりはマシって程度です。
あちこち絵が歪んでて放送してたら作画崩壊と言われただろうね。
「キャベツ」レベルなんてエロアニメでは珍しくないから……(爆)
2巻は1巻よりはマシでムービック版と比べなければそれなりって感じ。

ストーリーは1巻が雪希(ゆき)編で2巻が日和(ひより)編になってます。
と言ってもパラレル展開ではなく1巻と2巻は話が(強引に)繋がってます。
原作はプロローグで分岐して現代編はヒロイン毎に別展開らしいので
かなり強引な改変が入ってる!?「みずいる」呼ばわりされてるしな。
でもムービック版も雪希編と日和編を大胆に織り込んである感じだけど。
原作はやったことがないムービック版との比較もしない前提で見れば、
絵はともかくストーリーはそこそこ見れないこともないです。
ムービック版では初登場からいきなり幽霊(正確には違う)だった日和が
同じ学校に通ってるのを見るのも新鮮だよ。絵はかなりアレだけどな。
ムービック版とは展開が違うのに似たシーンが有るのが少し面白かった。

見てて凄く気になったのがエッチシーンでなぜか体操服でブルマーなとこ。
自宅にいるのに何故そこで体操服&ブルマーで出てくるかね。雪希は。
※日和は服を脱いだら体操服&ブルマーに
そしてこの作品はエッチシーンが少ないし無くても物語は成り立ちます。
エロ目的ならやめとけ。好きなキャラのエッチシーンが見たいならって感じ。
ただし絵がアレだけど。特に1巻にエッチシーンがある雪希は悲惨です。

キャストに関して。日和はムービック版もPP版も同じ後藤邑子さん。
「ラムネ」のボケボケヒロインを見てて「みずいろ」を思い出したけど
実は原作ゲームを作ってるところが同じだったのを後で知ったよ。
ハルヒ後の今でも後藤邑子さんはこの2作のヒロインの印象が強いっすね。
雪希は同じような気もするし違うような気もする……
※PP版はキャストがクレジットされてない
健ちゃんは違う人です。PP版はおそらく岸尾大輔さんでしょう。
他の人はあまり聞き覚えがないのでハッキリとは判別できません。

何度も書いてるムービック版のこと。
これと比較するとムービック版は100倍ぐらいデキがいいです。
絵も映像レベルも差があるけど脚本のデキが天と地ほどの差なので。
これしか見たことないない人は是非ムービック版も見たほうがいいよ。
ただし今のところDVDレンタルはしてないのだった(レンタルはVHSのみ)。

※ムービック版の感想はタイトル索引からどーぞ


「ONE 〜輝く季節へ〜 True Stories 1〜2巻」
2003年頃にリリースされた30分×全3巻の18禁OVA。DVDレンタル。
原作は18禁の美少女恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
ごく平凡な日常を送っていた浩平は少女たちと印象的な出会いをする。
目が見えないからと級友との交流を避けて屋上に一人でいた少女。
雨の日の空き地で傘をさして忘れてしまった誰かを待っている少女。
印象的な出会いは浩平の彼女への興味を引き次第に接近していった。
最初は頑なだった態度も次第にやわらぎ二人の関係に進んでいった。
そして突然に訪れる二人の関係の終焉。得体の知れない予感が忍び寄る。
果たして永遠とは。そしてこの物語の行方は……

森の妖精さん(仮名)のおかげで物語が永遠に行ってしまった(爆)KSS版は
既に見たことがあったけど、本来の話はいったいどんなのかなと気になって。
「True Stories」とつけるからには原作をトレースしてるんだろうし。
てなわけで比較の意味でKSS版の1巻(茜の話)と一緒に見てみました。

絵や映像のレベルはエロアニメとしては普通です。
でもテレビの美少女アニメを見慣れてる人にはかなりヘボく見えるかと。
キャラ絵はわりとキレイだけど動画枚数が少なめで動きがぎこちないし。
背景がスカスカなので見た目がヘボいと言うか空間の実体感が薄いし。
おそらくテレビアニメよりずっと低予算だろうから仕方ないっすね。
(テレビより動画枚数の多いまともなOVAと比較しないように)
ちなみにKSS版はテレビアニメと比較しても遜色ない作画・映像レベル。

物語は1巻毎に一人のヒロインと出会い交流を深めてエッチする展開で。
その1巻毎の展開とは別に永遠というキーワードを絡めた大きな流れが。
そして浩平の意味深だけど意味わからない独白!?が何度か挿入されてる。
このシーンを見ててどことなく(TV版の)AIRと芸風似てるとか思ったよ。
そーいやONEのスタッフがKanonやAIRを作ったんだっけ?

永遠に絡む部分は意味深ではあるけど説明不足でサッパリわかりません。
でも1巻毎にヒロインと交流する展開はシンプルでわかりやすいっすね。
1巻だけな上にエッチシーンが時間を食ってて物語が薄いのが難だけど。
全3巻で原作ゲームの内容をまともにトレースできるとも思えないので、
これぐらい割り切ってしまったほうが親切なのかなとも思ったよ。

ちなみにこれを見た後にKSS版を見ると、それなりに見れたりする。
よーするにアレは原作ゲームをやったことがあるのが前提のようで。
あそこまで違うと原作ファンの方がいろんな意味で楽しめるんじゃない?
てゆーか予備知識ナシにアレだけ見ても果てしなく理解不能だよ……

※KSS版の感想はタイトル索引からどーぞ(大したこと書いてないけど)


「リトルモニカ物語 前・後編」
2002年頃にリリースされた30分×全2巻の18禁OVA。DVDレンタル。
原作は18禁の美少女推理!?アドベンチャーでやったことはありません。
ウィルは十数年ぶりに故郷であるリトルモニカに帰ってきた。
それと言うのも故郷のリトルモニカについて悪い噂を聞いたからだ。
久々に訪れたリトルモニカはかつての華やかな面影もなく荒れ果てていた。
ウィルは幼馴染のセリアが営む店に身を寄せ街の噂の正体を調べ始める。
そしてたどり着いた噂の真相。果たしてウィルは故郷を救えるのか?

低クオリティのエロアニメを量産するバニラレーベルからもピックアップ。
なぜ低クオリティかというと見るからに低予算で枚数少なすぎだからですが。
少ない枚数でまともな映像にするセンスが無ければヘボヘボになるわけで。
(リピート多用の)エロシーンを多めにすれば枚数少ないのをごまかせるけど、
エロ以外の中身がほとんど無くなるという大きな問題も出てくるし。
バニラ(とミルキー)でエロアニメを作ってる人たちは大変だろうなと。

でそんな枚数少なすぎなバニラのエロアニメのこの作品ですが、
大胆すぎる枚数減らしの演出スタイルで何とか見れる作品に仕上げてます。
動きがぎこちないなんてレベルではない枚数のケチりっぷりに唖然(笑)。
人員をエロシーンに重点的に配分したのでエロ絵だけみょーにキレイです。
(あくまでもバニラにしてはって意味で)
60分しかなくてエロシーンが多い割にちゃんと物語になってるし。
エロアニメとしては珍しく背景美術がなかなかいい味出してるし。
※美術監督の伊藤聖さんはMEZZOとかやった人
あまりの動画枚数の少なさに目をつぶればわりと見れる作品です。
枚数をケチった副産物の大胆な演出スタイルもそれなりに面白いよ。

ところで主人公のウィルって鈴村健一さんですな。
※もちろんクレジット表記は一般向けと違います


やむを得ない選択 (07/1/1) 次へ 前へ
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すっかり更新日が押しまくりで年を明けてしまいました……
しかも今回は大晦日に準備をして元日に更新ではなく、
まさに年の明けたその日に更新作業をしておりまして(汗)。
それというのも部屋の片付けが終わらなかったからです。
もちろん今も片付けが終わったとは言い難いですが(爆)。

そして年明け一発目は恒例のコミックのおすすめですが、
ここで重大なお知らせがあります
ハッキリ言ってしまうと事実上の更新停止ってことで。
と言っても見かけ上はちゃんと更新してありますが。

詳しく説明すると。
今までやってきたコミックのおすすめのプロセスは以下でした。
「再読して順位付けする」「新規タイトルを追加する」
「今月の一冊を決める」「ページを更新する」
このうち「ページを更新する」以外の作業を今回から中止します。
(実は今回も途中まで作業してました)
つまり再読せずタイトルを追加せず続巻のコメントは全て使いまわし。
続巻に関しては時間の都合で今までもほとんど使いまわしだったので、
作業量が今までと極端に違うわりには見た目はあまり変わりませんが。
タイトルの並びも(遠い)記憶に頼ったアバウトな順番だったりします。
(出た直後に読んだのから最近読んだのまで入り混じってるし)

気持ち的には今まで通りの体裁で続けたかったんですが、
既に5ヶ月も遅れてる現状はまともに機能してると言えないので。
とりあえず作業時間を大幅に減らして更新日を前倒しにしようと。
入れたいタイトルはいろいろ有ったけど見なかったことに(汗)。
来月(8月)と再来月(9月)の分はほぼ読み終わってるので、
しばらくは2週更新で可能な限り正常に近づけていく予定です。
ページを構成する作業時間を減らすための自動化もしたいっすね。

そして更新日が正常に近づいたら本来の体裁に戻したいです。
そもそも今のままではいつか入れるタイトルが無くなるから。

最終的に今回はこの方法を選んだけど、
実はそこに至るまでにはいろいろな選択肢を考えてました。
中でも可能性が高かったのが完全に休止して改めて再開する方法。
でも一度休んでしまったら復活する可能性はかなり低いし。
続き物が多いコミックの場合は休んだ分が後で負荷になってくる。
だったらコメントする作業だけをやめても状況は大差ないと思った。
そして見かけ上でも更新を続けた方が本来の状態に戻しやすくなる。
つまり事実上の更新停止だけど、続けたい意思はあるってことで。


いつもだとここで終わりですが、今週はビデオネタがあります。
ブログの更新が飛ばないように一つだけ見て書いただけですが。
ちなみにこれを見た&書いたのはお葬式から帰ってきたすぐ後。
つまりコミックの作業を始める前です。

「コードギアス 反逆のルルーシュ 8〜11話」
4話分ためて見るスタイルだと続きが待ち遠しくて仕方ないよ。
最初も4話までのつもりが録画済みを全部見てしまったぐらいだし。
でも毎週見てなんか書いてたら生活が成り立たないしな。
てなわけで今期の最重点番組のもう一つルルーシュの続きです。

今回見たのは8〜11話だから4話分、と見せかけて実は5話分です。
8話と9話の間に「仮面の軌跡」という総集編が入ってたので。
総集編と言うと某ガンダムSE(以下略)が思い起こされるけど
この作品の場合は展開が凄く速いので状況の再確認になって親切かも。
断片的に語られていたルルーシュの過去が時系列で並べられてるので
毎週見てた人にもわかりやすくて良かったんじゃないかと。
まとめて見てる場合は頭の中で勝手に再構成されてたりするけど。
ちなみに総集編は映像特典扱いで全体の話数には含まれないとか。
※2クール全25話らしい

7話でルルーシュがコーネリアに負けて自分の仲間が必要だと考えて、
そして出来上がったのが「黒の騎士団」という凄い見た目の集団(笑)。
みんながルルーシュ同様の黒いマントと仮面を被った凄く怪しい集団。
中身は最初から出てたレジスタンスたち。よーするにカレンたちです。
ルルーシュは正体を明かすのかなと思ったけど結局見せなかったすね。
正体を明かさなくても互いに必要な存在だと思わせればよいってことか。
信頼するか否かを敵の包囲網の中で選択させる行動には感服の一言だね。
自分なら生き残るためにルルーシュを選ぶよ(パンプキンな隊長より)。
少なくとも道を切り開く最善の方法を示してはくれるだろうから。

にしてもルルーシュが自分たちを「正義の味方」と言うのは唖然とした。
確かにルルーシュがやってる行為は正義の味方というに相応しいけど。
だけどルルーシュの性格がそんなに慈愛に満ちてるわけもなし……
当然のようにルルーシュは本来の目的のための手段としてやってるわけで。
よーするに自分たちへの人々の支持と密かな支援を期待してるわけで。
あの格好も正体を隠すだけではなくメディアの力を利用するためだし。
これほど「偽善」という言葉が似合う手段も珍しいなと。
ルルーシュの思惑以外は善行以外の何ものでもないのがまさにそう。

ルルーシュが仲間として選んだことでカレンたちの立場が変わった。
下手するとルルーシュに切られて命運が尽きてた可能性もあったのに。
まぁ、黒の騎士団としてルルーシュと運命共同体になっただけだけど。
選択肢は「オレと生きるか、オレ死ぬか」だし。
でもルルーシュの手駒から手足に昇格したことでそれなりに恩恵が。
特にカレンはルルーシュの信頼もあって最新鋭の紅蓮弐式に乗ることに。
これがまたスザクのランスロットに匹敵する常軌を逸した強いロボで。
紅蓮弐式を駆るカレンはルルの戦術を実現するまさに右腕な存在に。
カレンは最初から扱いが良かったけど事実上のヒロイン役みたいだね。
しかしカレンはゼロの正体を知ったらどー思うのかな。
ルルーシュ×カレン派(笑)としてはそこが凄く気になります。

そのカレンの境遇がクローズアップされるのが9話の「リフレイン」
日本人とブリタニアのハーフと前に出てたけど凄い家庭環境で……
カレンが実の母親を嫌ってると思ってる人がいるけど全然違うから。
むしろ嫌ってないからあんな扱いに甘んじてる母親を見たくないんだよ。
理由を知った後にそれを気づけなかった自分の愚かさを恥じているし。
互いに相手を思いやっていたが故にあんな関係だったのが不憫というか。
最後にはちゃんと分かりあえて良かったというか。感涙だったというか。

ちなみにその9話からオープニングが変わりました。
変わったのは映像だけで曲はそのまんまだけど。
いろいろ違うけど大きな違いは黒の騎士団と紅蓮弐式の登場です。
特に黒の騎士団のカットにあの人やあの人がいるのが意味深っすね。

10〜11話にはコーネリアと再び全面対決に。
今回はルルーシュ側に仲間である黒の騎士団たちがいる。
そして目的意識を新たにしたカレンが駆る紅蓮弐式が。
カレンの機体は今までも微妙に赤っぽい色で塗装されてたけど、
今回の紅蓮弐式は鮮やかな赤なのでまさしく「赤のカレン」って感じ
「黒のルルーシュ」「白のスザク」と相対する呼び名として。

見るからに強そうだと思ってたけど実際に動き出した紅蓮弐式の凄いこと。
非常識に強かったランスロットと互角なんだから異常に強いってことで。
紅蓮弐式VSランスロットのシーンなんか溜息が出るほどだったよ。
いったい動画何枚使ってんだよこのシーン、というかこの回は……

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