ムーブメントを体感する (06/6/29) 次へ 前へ
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ホントなら今週はコミックページの定期更新だったのですが、
本が読み終わってませんでした(爆)。ので来週に延期。
新番組が多すぎて生活スケジュールが破綻しまくりな今日この頃。
部屋も凄いことになってたので片付けなんかもしたりして。
だから今週は新番組のチェックはありません。
正確にはちょっとだけ見たんだけど書く時間がありませんでした。
今日からもう7月組の新番組が始まるというのに……


「DVD 涼宮ハルヒの憂鬱 朝比奈ミクルの冒険 Episode00」
結局買っちゃったよ、限定版を。
つーか悩んでる時間などほとんど無かったり。
だってネット通販の在庫はどんどん完売になっていくし。
買えずに後悔するぐらいなら買って後悔しとけって感じで、
数少ない在庫が残ってたショップでポチっと購入ボタンを。
そのショップも買ったすぐ後に完売したので実に危なかった。
なんと発売日にはネットショップはほぼ全滅状態だったのでした。
在庫を分けてたのか(秋葉原の)店頭にはいっぱい並んでたけど。
(今はもう無いようです)

にしても発売直後にして入手困難とは困ったもんだね。
もっといっぱい作っとけ!1年後にも限定版が余ってるぐらいに(おい)。
売り切れるとは思ってなかったのはメーカーの方もだったりして。
だってオリコンデイリーで1位だし、ウイークリーでも3位だよ。DVD全体で。
かなり潤沢に出荷しないとこんな順位にはなりようも無いんだけど。
予約だけで5万本とかいう冗談みたいな話もあるし(ホントかは知らんが)。

売れてるとか手に入らないとか、そんな話は終わりにして中身の話。
DVDの内容は公式サイトを見る限り通常版と同じ(おそらくレンタルも同じ)。
あと通常版にもついてるのは紙っぺら(解説シート)だけみたいっすね。
1話3000円コースなんだし豪華ブックレットぐらい通常版にも付けようよ。
限定版だと通常版にプラスしてCDとポストカード(限定版と通常版の絵)と
エンディングの絵コンテ小冊子がついててパーケッジ(含むジャケ絵)が違う。
はっきり言ってCDと絵コンテ小冊子に1000円分の価値を見出さないなら
通常版を買えばいいと思う。デジパックはディスク外しにくいし(爆)。

(おそらく通常版も同じ)DVDの中身。
本編が放送より70秒ほど長いです。これがいわゆる完全版か!?
まぁ、放送より1分長かろうが短かろうが状況は何も変わりませんが。
なにしろ脚本も構成もないようなもんだから、多少違ってたって……
解説シートにきちんとした脚本家を立ててないとか書いてあるよ。
※実写映像は必ずしもコンテを使うとは限らない
つーかこの自主制作映画を見て思ったけど脚本書いてなさそうだ(爆)。
頭の中の漠然としたイメージを断片的に撮影したとしか思えないし。
実にしょーもない内容でも脚本を起こせばもう少しマシになったかも。

特典映像としてはノンクレジットOP・EDと番宣・CMと放送版の次回予告が。
放送版のということはつまりDVDでは次回予告が違うわけですが。
収録順が放送と違うなら話数を言う放送版のは使えるわけはないっすね。

他の特典映像としてはメイキングクリップが。
アニメのメイキング?とか思ってたら実写のCMのメイキングでした。
※屋上で宇宙人に向かって「つまらない」とか言ってるやつ
あのハルヒのコスプレをしてたのは中の人(平野綾さん)だったのか。
しっかり顔を覚えてるわけじゃないから気づかなかった。
ちなみに宇宙人の中に入ってたのはなんと監督さんだったり。
電車バージョンのほうもなにげにシリーズ演出の人が出てたり。

エンディングの絵コンテ小冊子について。
これは映像の演出に興味があるなら面白いだろうけど、
それ以外の人にとってどの程度の価値が有るかは……
あの強烈な踊りをどの程度までコンテに描いてるのか興味が有ったから
ワタクシ的にはとても面白かったよ。その昔、映像制作を目指してたし。
ちなみにコンテには大まかな動きの流れしか書いてなかったり。
おそらく細部のタイミングとかは原画の人に直接指示したのでしょう。
アイドルビデオを大量に見たらしいし。実際に踊ってみせたそうだし(笑)。
(オリコンサイトのインタビューに書いてあった)

CDについて。サントラ部分に収録されてるのは10曲。
「恋のミクル伝説」のTVサイズとアイキャッチも収録してるので実質8曲。
調べたら1話で使用してる曲はアイキャッチと次回予告を含めて10曲だった。
ので次回予告以外のよーするに自主制作映画に使ってる曲は完全収録してる。
しかし2話以降と全く音楽に共通点が無いから収録傾向が推測できん……
作中で使用してる曲はパーフェクトに収録するのかも、ぐらいかな。
やっぱし1巻の限定版も買ってみないと判断はできないようだ。
ちなみにこの作品っぽい曲(ハルヒビートって書いたアレ)が欲しいなら
0巻の分は無くてもそんなに痛くはないです。

CD後半の「涼宮ハルヒの憂鬱SOS団ラジオ支部」について。
(最近の分がネットに公開されてるので興味があったら聞いてみれ)
このラジオはハルヒ・みくる・有希の3人がやってるという設定ですが
3人とも地の声で喋ってるもんで最初は誰が誰やらさっぱりだったよ(汗)。
さらに時々キャラの声でも喋るもんで6人分の声が入り乱れてるみたいな。
さすがプロは違うなとかアホみたいな感想を抱いたりなんかして。

みくるの人(後藤邑子さん)が3人の中では一番声の印象に共通点があるかな。
みくるを大人にして落ち着いたトーンにした感じ。
ハルヒの人(平野綾さん)は地声がすごく若い。現役高校生を実感する声だよ。
聞いた感じはハルヒよりもゆりえ(かみちゅ!)に近いです。
有希の人(茅原実里さん)は地声が別人28号(古ッ!)。
天上天下でヒロインみたいな役をやってたけどあれがほぼ素の声のようで。

そうそうラジオの内容のクリームシチューを御飯にかける話。
普通にアリだよ。ていうか普通に美味しいよ。やったことあるし(笑)

書き忘れてた
限定版のジャケ絵は自主制作映画では着てないカエルの着ぐるみ。
しかし放送を見てた人なら9話(14話)で撮影してたの思い出したはず。
確かにハルヒはDVDのジャケット撮影だとか言ってたっけ。
あれはテレビの中の虚構世界のはずなのに外の世界にまで影響が出てる!?
とか楽しい妄想を膨らませたくなるよ。サービス精神が旺盛で素敵です。


ハルヒなビート (06/6/20) 次へ 前へ
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「涼宮ハルヒの憂鬱」ってみょーに印象的な音楽の使い方をしてて、
サントラが出たら是非欲しいと思ってたのに、DVDに付属してるそうな。
しかもどれかの巻にフルサイズのサントラを付けてるわけではなく
全ての巻の限定版(通常版+1000円)に小分けでついてるようだ。
元から凄く高いDVDのさらに限定版を根性で買い揃えろってことかよ。
それ何ていう嫌がらせ?

DVD全部集めたら2割引ですら総額4万円です……
作品はDVDを買ってもいいと思うほど気に入ってるけど、お金が無い!(爆)
DVDを集めるにしたって地道に気長に集めるつもりだったわけで。
でも限定版ってコトは油断してると手に入らなくなるわけで。
(「エルフェンリート」のサントラは結局手に入ってないし)
0巻(ミクルの冒険)に関しては考える時間はあまり無いと言える。
既に売りきれてるお店もあるみたいだし。

とりあえず0巻をまず買ってサントラ部分の価値を判断するべきか?
しかし0巻は変則的な内容だし小分けだと肝心な曲は入ってないかも?
悩むにしても検討するための資料が足りないな、ってことで作りました。
何をって「涼宮ハルヒの憂鬱 オリジナルサウンドトラック 私家版」を。
視聴済みの2話から9話までに使われてる全35曲(微妙に違う1曲を含む)の
BGMを(セリフこみで)完璧に抜き出し&編集してサントラっぽい体裁に。
自分で言うのもなんだけど、何をそんなに根をつめてるんだろうね(汗)。

曲を抜き出してて気がついたけど
この作品ってキョンのセリフ兼モノローグ兼ト書きのような喋りとか
それ以外の連続したテキストとかに合わせて長々と音楽が付いてる
この作品の畳みかけるようなテンポはセリフの喋りかただけじゃなく
ノリのいいビートがバックについてるせいでもあるのでした。
そしてベーススタイル曲と言える音楽を毎回のように長々と流すコトで
作品のえらくノリのいい雰囲気を作り上げてる感じ。

2話から9話まで使われてる音楽は全部で35曲。
そのうちベーススタイル曲と言える音楽は10数曲あります。
2話(憂鬱I)に使われてる曲はほぼ全てがベーススタイル曲っすね。
聞いた感じではジャズっぽい曲が多いかな。少しちょびっツっぽいし。
ベーススタイル曲の中で「ハルヒビート」と(勝手に)名づけた数曲は
特にノリが良くて印象的な楽曲です。まさしくハルヒのテーマみたいな。
どの曲のことかは後述してるので興味があったら確認してくだされ。

ベーススタイル曲以外は特定のシーンで使われるシチュエーション曲。
使われる頻度はそんなに多くないので記憶に残ってない曲も多いかも。
わりと記憶に残ってそうなのが「情報統合思念体」「長門有希の呪文」
「閉鎖空間拡大中」あたりかね。※どの曲かは後述してあります
「二人の風景」なんかとてもいい曲なのに全然記憶に残ってなかった(汗)。
シチュエーション曲に関してはジャンル無制限みたいな感じです。

あと補足だけど。
この作品の音楽はいわゆるテーマ・バリエーション方式ではなくて
微妙なバージョン違いも含めて似たような曲がほとんど有りません
「ハルヒビート」をメインテーマ(バリエーション)みたいに使ってます。

以下全曲紹介(タイトルはテキトーにつけたもの)。
命名規則は「M話数-使用順」で抜けてる番号は既出と同曲。
※使用してる場所の説明は長くて聞きやすい場所(抜き出し場所)
暇と根性のある人は↑を参考に自分で作ってください。

「M2-01」穏やかな日々
2・9話で使用。
2話冒頭のキョンのモノローグっぽい語りのあたり。

「M2-02」ハルヒビート・1
2・3・4・5・6話で使用。
4話でハルヒが不思議な踊りを踊ってる(ブロックサイン)あたり。

「M2-03」
2・5・8話で使用。
5話で長門有希が「あなたは涼宮ハルヒに選ばれた」のあたり。

「M2-04」稀代の変人 涼宮ハルヒ
2・3・4・6・7・9話で使用。
4話でハルヒが妹を連れてきたキョンを責めてるあたり。

「M2-05」ハルヒビート・2
2・3・4・6話で使用。
2話でキョンがハルヒの奇矯な振る舞いの片鱗を解説してるあたり。

「M2-06」
2・3・5・9話で使用。
2話でハルヒが付き合うなら宇宙人かそれに準じる何かと言ってるあたり。

「M2-07」
2・3・5話で使用。
2話で席替えしてさらばハルヒ〜、偶然だよなのあたり。

「M2-08」ハルヒビート・3
2・3・4・5・6・7・8・9話で使用。
4話でハルヒが「我々の存在を天下に知らしめる〜」とか言ってるあたり。

「M2-09」
2・4・5・6・7話で使用。
2話でハルヒがここは文芸部の部室と説明してるあたり。

「M2-10」朝比奈みくるの受難
2・5話で使用。
2話でハルヒの「紹介するわ、朝比奈みくるちゃんよ」のあたり。

「M2-11」ハルヒビート・4
2・3・4・5・6・7・9話で使用。
3話でハルヒがバニースーツを着て校門に突撃したあたり。

「M2-12」SOS団出発
2・6話で使用。
6話でクルーザーで舞台になる島へ向かってるあたり。

「M2-13」次回予告
2〜9話で使用。
毎話次回予告で使ってる曲。OPのインストアレンジ。

「M3-01」ハルヒビート・5
3・4・6・7話で使用。
6話で嵐で外に出られないから遊戯室で遊んでるあたり。

「M3-07」朝比奈みくるの哀愁
3話で使用。
みくるの「私がお嫁に行けなくなったら〜」のあたり。

「M3-10」情報統合思念体
3・5・7話で使用。
5話で長門有希が統合思念体が〜な説明を延々してるあたり。

「M4-03」
4・5・7話で使用。
4話でハルヒが千本ノックをしてるあたり。

「M4-08」閉鎖空間拡大中
4話で使用。
一樹の「これまでにない規模の閉鎖空間が発生〜」のあたり。

「M4-09」長門有希の呪文
4話で使用。
長門有希がホーミングモードを発動したあたり。

「M4-10」夕陽に向かって走れ
4話で使用。
キョンがミステリアスボールを投げてるあたり。

「M4-11」穏やかな日々・Ver2
4話で使用。「M2-01」の微妙に違うバージョン。
ハルヒの「あんたがそれでいいなら、まぁいいわ」のあたり。

「M5-08」桜並木
5話で使用。
みくるの「あたしこんな風に出歩くの始めてなんです」のあたり。

「M5-09」朝比奈みくるの告白
5話で使用。
みくるが自分の正体を説明してるあたり。

「M5-14」古泉一樹の解説
5・6・8話で使用。
5話で一樹がこの世界はハルヒの夢のようなものと言ってるあたり。

「M6-03」ミステリーの予感
6・7・8話で使用。
6話で一樹がハルヒは名探偵になりたいのだと解説してるあたり。

「M6-08」トロピカルサマー
6話で使用。
みんなが海で遊んでるあたり。

「M6-12」殺人事件
6・8話で使用。
6話でオーナーの部屋のドアを破ろうとしてるあたり。

「M7-07」異相空間発生
7話で使用。
コンピ研部長の部屋で長門有希が呪文を唱えて異相空間へのあたり。

「M7-08」
7・8話で使用。
8話冒頭の殺人事件に直面したあたり。

「M7-09」
7話で使用。
カマドウマに一樹が攻撃してるあたり。

「M8-03」再現フィルム
8話で使用。
洞窟でハルヒが推理をしてるあたり。

「M8-07」犯人はおまえだ!
8話で使用。
ハルヒが「ヤラセのお芝居〜」と叫ぶところ。

「M9-01」
9話で使用。
冒頭のナレーション風の語りのあたり。

「M9-07」
9話で使用。
キョンが部室でストーブをつけて温まってるところ。

「M9-08」二人の風景
9話で使用。
最後にキョンとハルヒが傘で帰るところ。

作った当人が言うのもなんだけど、面白くて聞き応えがあるよ。
何度も聞いてたら、これがあれば十分な気がしてきた(笑)。
言葉で魅せるこの作品だとセリフがついてる方がむしろ面白いし。


「獣王星 1〜6話」
4月からフジテレビ系(4局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
原作は少女誌(LaLa)のマンガで全巻持ってます。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/28から
はるか未来、人は地球から150光年もの星系にまで版図を広げていた時代。
地球化されたバルカン星系の星々は自らの歴史を築くまでになっていた。
そんな時代に星系の中枢機構の置かれるユノというスペースコロニーに住む
トールとラーイの双子の兄弟は夢を語り合いながら今日と同じ明日を信じてた。
しかし両親の死体を目前にして平穏だった日常は突然に終わりをつげる。
自分たちも襲われ眠らされ、目が覚めたら見知らぬ世界に放り出されてた
ここはキマイラ。死刑囚だけが送られる過酷な自然環境の地獄の星だった。
この星は人のままでは生き残れない。獣にならなければ生きられない獣王星。
この世界でトールとラーイは生き残れるのか?
自分たちに秘められた真実に辿りつけるのだろうか?

どんなデキになってるか心配でついつい後回しにしてたら
今週で放送が終わってしまうではないですか(汗)。
と言うわけで急いで見てみました。とりあえず半分だけ。

実際に見た印象としてはビジュアルはイメージどおりだし
画面の完成度も動きも安定してて文句なしって感じだった。
ストーリーも見てる時はほぼ原作どおりのような気がしてたので、
少なくとも違和感は感じない程度に整合性のとれた構成になってる。
ので原作ファンから見たアニメとして合格点はあげられると思います。
ムーサが一気に伸びるシーンなんかアニメならではって感じだったよ。

原作どおりのような気がしてた、って表現を使ったのには実は理由が。
アニメを見た後に原作を確認したんだけど、細部が結構違うのでした。
大筋の展開は原作を踏襲してるから、さほど違わないとは言えるけど。
でも一部の設定が変ってたりして最終的に辻褄が合うのかちょっと心配に。
完結した原作を使ってるわけだし、そのへんは考えてるとは思うけど。

どのへんの設定が違うかというと
例えばコリンは原作では10年前のオーディン暗殺計画の関係者だった。
つまりキマイラに落とされたのは最近ではなくもう何年も前のこと。
サードは3年前のさらに大規模なクーデターの参加者なのでした。
というのはホントの姿じゃないけど、ここでは置いといて。
そして3年前のクーデターの首謀者がトールたちの父親なわけです。
(これもどこまでがホントの話かわからんが)
サードが「獣王になれ!おまえにはその責任がある」と言うのはそこ。
なんだけどアニメだと設定や説明が抜けてるので脈絡がわからんかも。

獣王星のシステムに対する説明も多少抜けてる。
例えば野童のこと。原作だと子供は全て森に捨てられるのです。
そして野童として育ってある年齢まで生き残ると輪(リング)に入れる。
これは過酷なこの星では自分が生きるのが精一杯だからという意味。
説明してないだけなのか設定そのものがないのかはよく分からん。
果樹種について「人間よりも〜〜」って言うのはこのシステムに対して
植物の方がって意味なのでアニメだけではセリフの意図がわからんような。

ストーリーも細部が違ってます。
特に目立つ違いはトールとティズが出会うシーン。
原作では茶輪(オークルリング)のセカンドを殺した後は逃げるのです、
そして力尽きて倒れたところでティズが止めに入るわけです。
ラーイは逃げる時にはぐれて、後で死んだと聞かされるのでした。
それと比較するとアニメの展開の方がむしろ分かりやすいかもね。

あと些細なんだけど意味の重い行為やセリフが抜けてたり。
例えばトールがトップに挑戦(トライ)をした時に死にそうになるけど
ここでティズは人口呼吸をするのです。ぱっと見はキスに見えるのを。
実は原作ではここに
最初で最後のキスが人口呼吸なんてあんまりだよ」ってモノローグが。
これは削らない方が良かったような……

もう一つ。トールが自分のリングをトールリングとか言うところ。
ここでティズは自分のペンダントを輪冠としてトールに渡すのです。
※輪冠=リングティアラ→サードが首につけてるやつ
このペンダントの石はとても希少なのに、この星にはゴロゴロしてて
そんな宝の星なのになぜ死刑星として扱われてるのかという疑惑が。
ペンダントの元の持ち主はコリンで設定が違うから使えなかったのかな?
※原作ではティズは一時期コリンと一緒に生活してた

設定が微妙に変わってるところはともかく、
説明セリフや些細な行為が抜けてるところは尺の問題かも。
見てて特に無駄なシーンはないし原作に追加したシーンもほとんど無い。
1クールでもギリギリなのに11話しかないから時間が足りてないのかも。
つーか全11話ってどーいうことよ!

あえてここまで触れなかった配役のこと。
トールが(堂本)光一くんというのは当然耳に入っていました。
大丈夫だろうか!?ドラマとかやってたからは大丈夫かも!?
と思いつつ見はじめたら結構上手いし。って高山みなみさんだよ(笑)。
てっきり全部やるんだと思ったのに後半しかやらないのか。

と言うわけで肝心の光一くんは後半の6話から登場しました。
うーーん、いっぱい喋らないせいか、そんなに違和感は感じないかな。
(これからクライマックスに至っても同じ感想を抱く保証はないが)
少なくともサードよりははるかに様になってると思ったよ。
つーか、サードの小栗とか言う人は下手過ぎなんですけど……
最初は声質の問題かとも思ったけど、トールが死にそうになった時の
必死な形相で叫ぶとこなんか、下手だから全然魂に響いてこないし。
いっぱい喋る役にこれは勘弁して欲しかったり。
平田広明さんに差し替えてアフレコしなおしを希望!<おいおい

メインの3人で唯一まともな声優を使ってるティズに関しては
ビックリするほどイメージ通りで逆に驚いた。
頭の中でイメージしてたそのまんまで喋ってる!って感じで。
(高山みなみさんのトールとラーイも結構イメージ通りだった)
アニメのカッチリした絵でこの声だと原作以上にキュートっすね。
実は女キャラで一番好みのルックスってこんな感じなんよ(笑)。
なぜかアニメにはあんまし出てこないんだけど……

ところで原作ファンが言うのもなんだけど、
これアニメでやってもあまり受けなそうな……
ハードでやたらと重苦しい展開だしラストは厳しい内容だし。
今ごろ原作ファン以外はすっかり置いてきぼりを食らってたりして。


「いぬかみっ! 1〜11話」
4月からテレビ東京系(6局)で水曜日の深夜に放送してる新番組。
原作はライトノベル(電撃文庫)で読んだことありません。
※セルDVDのリリースは8/9から(レンタルは10/4から)
川平啓太は由緒正しき犬神使いの血筋。
普通なら犬神と普通に契約をして犬神使いとしての仕事をするはずなのに、
女好きで煩悩まみれの啓太と契約する犬神はおらず家を追い出されてしまう。
そんな啓太と契約をしたい犬神がいると話を聞いて喜んで行ってみたら
そこには凄くカワイイ犬神のようこがいたのだった。
予想外の喜ばしい展開にあれこれ煩悩を巡らせる啓太であったが、
実はようこは犬神の中でも特に強い力を持つ破壊魔にして問題児であった
好き放題しようと企んでた啓太は逆にようこに振りまわされる日々に。

ある世代以上の人ならこれを見てある超有名カップルを思い出すと思う。
まさか20年の時を経て新作でこんなにそのまんまな二人を見るとは……
誰って、それはあたるとラムのことですよ。うる星の。
啓太とようこの二人のキャラってあたるとラムにそっくりなんだけど。

啓太の下心のある時ほどみょーにマジメな態度になるとことか、
女なら何でもいいみたいな行動なのにようこには素っ気無いとか、
ようこが決闘に行った時の心配で新聞が逆なとこまでそのまんま。
(↑これそっくりなシチュエーションがうる星にあったよ)
ようこは犬神なので基本的に空中を飛んでるし。
啓太がナンパをしてたり、女にだらしなかい態度をとったりしてると、
「じゃえん」(炎)とか「しゅくち」(物体移動)でどかんとやられるし。
特に毎回物語の最後のメデタシの後にドカーンとやられる展開は、
うる星のオチで「ダーリンのバカー!」と電撃くらうそのまんまだよ。
さらに1話と2話は動きのデフォルメの手法までうる星を彷彿とするし。
(再現するのが大変だからなのか3話以降は普通に戻ったけど)

今時の美少女ラブコメ作品は全てうる星の子孫みたいなもんだから
全く影響を受けてない作品を探す方が難しいとは言えるけど、
ここまであたるとラムのキャラそのままなのは初めて見たよ。
千葉繁さんがメガネをかけた濃い〜キャラをやってたりするので
意識的にやってるんだろうけど。怖いもの知らずというか何というか。

怖いもの知らずと言えば2話の後半の内容はさすがに口あんぐりでした。
子犬の霊に憑かれた空手部員が啓太の手にガブっと噛みつくシーンが
セリフも含めてまんまナウシカで……おいおい!とツッコんでた。
しかしその後の展開はもっと凄かった。
小さな王蟲を囮にするあたりからクライマックスあたりまでの筋を
そっくりそのんまんまパクってやってるじゃないですか。
目が赤い空手部員が暴走して啓太を跳ね飛ばしたあと暴走が止まって
マッチョの怒りが消えた」「あの方が身を呈して町を守ったのじゃ」
って一見シリアスっぽい絵面のクライマックスが展開してるし(笑)。
笑えるとか楽しいとかより、まさにポカ〜〜ンという状態だったよ。
ここまでやって大丈夫なのか?

これはいちおー美少女モノなのでようこ以外にもヒロインキャラがいます。
それぞれのキャラが目立つエピソード(当番回)も当然あってたりします。
そんな感じで一見かわいい見た目だけど、この作品の本質は実は変態……
毎回のようすっぽんぽんになる啓太以外にも裸出しまくりだよ。男の(笑)。
それも見た目はかわいい啓太はともかく、マッチョとかむさいのばかり。
見続けるとED曲の「大変大変〜」が「変態変態〜」に聞こえてくるし。
(これは最初から意図してやってると思うけど)
美少女アニメという形容で売っていいのか?とこっちが心配になるぐらい。
いわゆる美少女モノを期待した人はテレビの前で呆然としてそうだ(爆)。

1話、2話と激しく突きぬけた内容でこれはいいかも!と思ってけど
3話で薫の犬神たちが登場して美少女アニメっぽく華やかになったら
ナゼかそれまでに比べてあまり面白くなくなった(爆)。なんでやねん。
やはりこの作品に必要なのは美少女じゃなくて変態だったのか!!??
切るか残すかどうしよう、とか思いつつ放送された分を全部見てみたり。
やっぱり6話とか8話のようにおバカ路線に突き抜けると面白くなるね。
そして最近の作品には珍しく回によって面白さにずいぶん差があるようで。
(今時の深夜アニメは短期集中路線だから普通はそう差が出ない)
全部が1、2、6、8話レベルなら傑作だったと思う。変態アニメとして(笑)。
現状だと時間があれば続きを見てもいいかなって感じ。


「超GALS!寿蘭 32〜36話」
※27話以降はセル・レンタルともリリースされてません
きらりん☆があまりにアレなんで口直しに見てみました。
こんなことでもないと新番組の洪水の中では続きを見る機会が無いかも(汗)。

32話から新たなレギュラー(らしき)月野霞ってキャラが登場。
マミりんが裕也(2位)とバカップルになって蘭のライバルがいなくなったので
てこ入れに新たなライバルキャラを登場させたという感じかも。
初登場の回の陰険な立ち回りっぷりが実に少女マンガっぽいなと思った(爆)。
2度目以降の登場でも陰険な計略を立てまくりだけど結果は毎度ボケ役に。
毎回ヤな感じの展開だと見ててウンザリするし確かにこの方がいいかも。

やっと上手くいったと思った綾と乙幡の関係には再び危機が。
ぶっちゃけこの二人ってあまり合ってないと思うのですが(爆)。
積極的に動かない乙幡とどちらかというと受身の綾だから。
しかし相性の良し悪しを感情で割りきれるなら苦労はいらないわけで。
合わないと自覚しつつそれでもやっぱり諦められないみたいな。

そこに新たに片瀬一喜という男が登場して綾にアタックを開始。
一見優しそうで二人の関係の修復を手伝ってるかのようなそぶりを見せる。
けどなにげに情報を歪めて伝えてるので腹の中は真っ黒かもしれない。
綾に優しい態度だし表向きはその友達の蘭たちにも礼儀正しいけど、
35話で一瞬だけヤな顔をしたのをワタクシ見逃してませんことよ!(笑)
マジメな綾の友達が不真面目な蘭というのが気に入らないのかもね。

綾はこのまま楽な道に流されて上手く行けばイイのだけど
片瀬のキャラクターといい綾の本心といいすんなり行きそうにない。
きっとこれからも浮上したり落ちこんだりの繰り返しなんだろうなと。
そして落ちこむ度に「わたしはモグラ」を歌うわけですな……(爆)
「りぼん」のくせに延々とドロドロの展開なのがなんか凄いよ。
ハイテンションな蘭&タツキチとはコントラストあり過ぎです。

ところでスクラン2期の7話で
料理対決の時に作ったラーメンが実は出前だったな展開どっかで見たと思ったら
これの27話にそのまんまの内容がありました……


「大魔法峠 1〜2回」
現在リリース中の30分(15分×2話)×?本のOVA。
これは3月と先週にアニメTVで先行放送してたのを録画したもの。
原作は角川系(エース)のマンガで読んだことありません。
※2巻のセル・レンタルDVDのリリースは7/5(1巻はリリース済)
魔法の国から修行のために地上の学校に転校してきた田中ぷにえ。
見た目がかわいいうえに媚びた態度なので男子のハートをわしづかみ。
それが気に入らないスケバンたち(って今でもいるのか?)は
ぷにえにヤキを入れようとするがぷにえの魔法で撃退されてしまう。
魔法の前に手が出ないスケバンたちに謎の男があるアイテムを渡す。
それは魔法を封じるアイテムで、ぷにえは大ピンチに陥った……
と思ったら、ぷにえの真の必殺技である肉体言語が炸裂したのだった。
※肉体言語とは肉体で相手に理解される技→プロレスの間接技
そう、実はぷにえは冷酷無比にしても無敵のプリンセスなのである。

東芝エンタおなじみのインチキ魔法少女シリーズです。
※小麦ちゃん、ドクロちゃん、そしてこれ
あいかわらず凄く変だし、いろいろ(意図的に)間違ってるし、
スケバンといいながら女に(人間にすら)見えないキャラいるし、
肉体言語で片っ端から病院送り(死んでそうだが)にしているし、
キー局で夕方に放送したらクレームの電話が止まらなそうだよ(爆)。
でも、ドクロちゃんを見た後だとこの程度?と思えるから不思議。

確かにカワイイ顔と行動の非道っぷりのギャップは凄いけど
全てが同じパターンなので一度見ると慣れてしまうのだった。
それに猫の被り具合が尋常でないだけで有り得そうな気もするから。
バトルシーンも地味な技を確実に決めるとか格闘アニメみたいだし。
いわゆる魔法少女モノじゃなくて(凄く)変な設定の格闘モノだと思えば
この程度の内容は想定の範囲のような気もしないでもないと言うか。
感情が高ぶったらバットで撲殺しちゃうのよりはずっと普通と言うか。
そんなとんでもないのと比べんなって……

にしてもこの作品のバトルシーンは無駄にクオリティ高いよ。
特に穴掘りエリィ(穴掘り?)とのバトルシーンの動きは凄いね。
パッと見はまるで派手さがない掴み合いだけど一つ一つの動きが鋭すぎる。
アニメ的なごまかしが使えなくて大変だったと公式サイトに書いてあって
実際に作品を見た後に確かにそうだと実感しました。
こんなに体術をきっちり描画したのって他はメゾ・フォルテぐらいでは?
この作品でそんなとこに気合を入れてもあまり報われなそうだが(笑)。


「RAY THE ANIMATION 1〜4話」
4月から一部の民放(6局)で放送してる新番組。
ファミリー劇場でも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は青年誌(チャンピオンRED)のマンガで読んだことありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/28から
零は小さい頃にある組織である目的のために窓しかない部屋で育てられていた。
自分の眼は組織によって奪われたけど助け出され新たな特別な眼を与えられた。
それはどんな物質をも透過して見ることができる不思議な眼。
与えられた見え過ぎる目に困惑しつつも、人のために自分ができること選んだ。
それは自分の目を生かして医者として難病・奇病の患者の命を助けること。
そんな日々を過ごしながら目を奪った組織の正体を探っていた。

ブラックジャック外伝と言うからもっとマジメな内容かと思ったのに
実際に蓋を開けてみたらずいぶんオカルトちっくな内容でびっくりした。
透視できる目はまだいいとして、毎回のように異常過ぎる奇病は出てるし、
対処法も神の手による奇跡の技というより夢に描いたSFみたいだし。
ここまでやっちゃうと医療モノじゃなくて、医療を題材にした絵空事だよ。
まぁ、リアルな医療モノを期待したりしなければそれなりに楽しめますが。

これに出てくる看護師さんたちはやくざが拳銃をちらつかせても動じないし、
そのやくざと大立ち回りをしてるし、君らいったい何者?とか思ったり(笑)。
病院の院長なんかローリングアタックとでも呼びたくなる技で相手をなぎ倒すし。
表の顔は院長や看護師だけど、裏では謎の組織のエージェントなのか!?とか。
そんなどーでもいいことを考えてしまうほどリアリティが希薄なわけですが。

そーいやこれの主役の零って野川さくらさんだった。
まさかこんな大人で(表向きは)クールな役をやるとは思わなかったので
最初は全く分からなかった。どっか聞いた声だけど誰だっけ?とか思って(汗)。
雛苺をやったり、こんな役をやったり、ずいぶん芸の幅が広がったものです。
マジカノではいろんな意味で大活躍だったし。「らめ〜」とか言って(笑)。


「きらりん☆レボリューション 1〜3話」
4月からテレビ東京系他(32局)で金曜日の夕方に放送してる新番組。
BSジャパンとAT-Xとキッズ(7月〜)でも放送してるので見れない人はそちらで。
原作は少女誌(ちゃお)のマンガで読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/8から
主人公の月島きらりは食べることが大好きな中学生で。
(設定によると)凄い美少女で道を歩くと周りの人が振りかえるほどで。
でも当人は全くアイドルとかには興味がなく目指そうとも考えなかった。
そんなある日、助けた亀の飼い主の男の子に一目惚れしてしまったのです。
実は彼はアイドルで彼のそばに行きたいがためにアイドルを目指すことに。

第一印象は「ちゃお」ってこんなに対象年齢低かったっけ!?だった。
(超GALS!は「りぼん」だからターゲットは大差ないはずなんだけど)
と言うかこのストーリー展開はご都合主義を通り越してミラクルだよ。
魔法で変身してアイドルになるとか、いきなり神様になるとかの方が、
この作品よりよほど可能性がありそうな気がするなんて、ある意味凄い。
ここまで行くと、リアリティも、説得力も、演技力もどーでもいいや(爆)。
脚本も演出も作画も、面白いかとツマラナイとかも、どーでもいい(おい)。
この前か後に「ラブゲッCHU」もやれば完璧だったのに(何が)。


これがホントの最終回 (06/6/13) 次へ 前へ
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今週も時間が押してるのでいきなり感想を。

「かみちゅ! DVD 1〜8巻」
未放送話を含めて全話をDVDレンタルで見返してみました。
と言っても今週全部まとめて見たわけじゃないけど。
ちなみにレンタル版にもコメンタリー音声は入ってました。
聞いてないんでどんな内容かは知らんけど。
それ以外の映像特典は公式サイトを見る限りセル版にも無いような。
だからおそらくレンタル版はセル版と中身全く同じではないかと。

放送とDVDの最も大きな違いは中身の長さです。
R.O.D THE TVと違って全ての回が放送フォーマットより長いです。
放送枠に制約されずにエピソードに必要な尺で作ったとかだったハズ。
なのでサービスカットではなくDVDが本来の作品のカタチなわけです。
放送フォーマットでも全体の印象が変わらないように編集をしてあるけど
それでもやっぱりカットされたことで欠落してた大事な内容もあります。
なので放送が面白かった人はなるべくDVDも見たほうがいいと思います。
放送してないエピソードだってあるわけだし。

カットされたシーンや未放送話を見ると祀(まつり)の印象が結構変わるかも。
放送バージョンだとゆりえを強引に引っ張りまわす印象ばかりが強いし。
自分の神社のために神様の力を利用する利己的な性格に見えるような。
確かにそういう面もあるんだけど、実はゆりえのことを思ってるのがわかる。
と言うか最初に神様としての体裁を整えたのもちゃんと理由が有ったわけで。
放送版だとざっくりカットされてるけど、2話冒頭に神様になったと言っても
以前と変わらないゆりえだから侮られてるみたいなシーンが有るのでした。
この状況を打開するために祀は神様の威厳を持たせようとしたわけです。
力は持ってたからあのままだと便利に使われてた可能性もあるし。

放送とDVDの違いといえばリテイク(作画修正)なんてのも。
これに関しては詳細に比較したわけじゃないので知らん(爆)。
放送版も絵は安定してたので気にするほど違いはないと思うよ。
全話のカット位置を調べてる時に偶然にも違うところを発見したけど。
放送最終話でゆりえが当日登校する時の車庫?で自転車に乗るカットは
DVDだと車があるし、直前の風景のカットでは靄がかかってるのです。
※それ以降のカットでは放送版でも靄がかかってる
こんな感じで詳細に見比べれば多少の違いは有るかもしれない。

体裁の違いについて。
放送だと4話から正式版になったOP映像ですがDVDだと2話から正式版です。
放送の1話はタイトルロゴの後に主要スタッフのクレジットも出てるけど
DVDではなにも出ません。本編終盤にスタッフロールが流れるのも無し。
代わりにDVDでは1話からちゃんとエンディングがついてます。
放送版の2話の本編の最後の「では歌って頂きましょう」から
エンディング曲に繋いで歌&映像を初披露する方が良かった気もするが。
完璧を求める人は放送版も保存しておきませう(全話尺が違うし)。

せっかく調べたので全話の未放送シーンの位置と簡単な説明を。
2〜3秒のカットは見落としてる可能性もあるけど大差は無いでしょう。
※それぞれ回の冒頭からのタイムです(最大2秒程度の誤差あり)

1話「青春のいじわる」放送1話
(1) 9'22"〜9'45"
神社の階段を上るカットとクジをひくカットの間。
光恵とゆりえが手水舎で手を洗ってます。
(2) 10'36"〜11'39"
みこが玄関から出てきたカットと本堂に入るカットの間。
祀がみこにゆりえを紹介して互いに挨拶をしてます。
(3) 13'00"〜13'33"
フェリーが桟橋につくカットと家で横になるゆりえのカットの間。
光恵が疲れたゆりえを家まで送っていってます。

2話「神様お願い」放送2話
(1) 1'32"〜2'57"
本編冒頭カットの前。
ここの内容は前に方に書いてあります。
(2) 8'17"〜8'55"
ゆりえが光ってるカットと傾斜から海が見えるカットの間。
神社のそばの坂のある場所でも物の怪に話を聞いてます。
(3) 12'22"〜13'23"
小さな祠にゆりえが入るカットと神の国の鳥居を入ったカットの間。
船着場みたいな場所から小船にのって鳥居をくぐるのです。
実は放送時にもこの部分が次回予告に使われてたりして。
(4) 13'40"〜14'12"
中央に鶴がある全景カットと両国猫酒庵なカットの間。
VHDの神とかLDの神とかに八島様の話を聞いてます。ネタ渋すぎ(笑)。

3話「そんなつもりじゃなかったのに」放送3話
(1) 7'53"〜8'18"
玄関の外観のカットとゆりえの部屋のカットの間。
タマの寝床を見て心配するゆりえに章吉が声をかけてます。
(2) 12'40"〜13'25"
ゆりえの「貧乏神」って言うカットと鳥を放つカットの間。
事前に備えたつもりが実はもう貧乏神が来てたという説明みたいな。
頼りになるようで微妙にボケをかます八島様のエピソードでもある。

4話「地球の危機」放送4話
(1) 1'33"〜2'07"
本編冒頭カットの前。
ゆりえが政府専用機で東京に向かいながら「何でこんなことに」と。
(2) 4'43"〜5'03"
ゆりえの家の呼び鈴のカットと政府専用機の中のカットの間。
待ってる光恵に今日は休むとヘリから声をかけるゆりえでした。
(3) 6'15"〜7'00"
首相官邸正門のカットとエレベーターのカットの間。
首相がゆりえと挨拶をしてます。本当に本物か?とか言ってるよ。
(4) 10'30"〜10'50"
「迷子を連れてきたの」カットと絵を描いてるカットの間。
動かなくなったから連れてきたみたいな説明を絵入りでしてます。
(5) 11'15"〜11'54"
首相が電話してるカットとゆりえがお土産を選んでるカットの間。
首相がゆりえに謝礼(札束)を渡そうとします。ゆりえは断るけど。
ここと(3)によって放送版より首相の印象はさらに微妙に……

5話「ひとりぼっちは嫌い」放送5話
(1) 2'56"〜3'09"
ゆりえが保健室で寝てるカットと教室のカットの間。
祀と光恵が教室に戻る道すがら話してます。
祀はゆりえの調子が悪いって知ってたらやらせなかったって言ってるね。
(2) 6'30"〜8'26"
お母さんの「買ってくる」カットと教室のカットの間。
ゆりえが横になって寝て時間が経過して目が覚めてまで延々と見せます。
(3) 14'21"〜14'25"
お守りのカットと体温計のカットの間。
夜明けの風景のカットが入ってます。放送だとちょーどここにCMが。

6話「小さな決心」放送6話
(1) 1'32"〜2'49"
本編冒頭カットの前。
5話の試験の結果が張り出されて一喜(祀&光恵)一憂(ゆりえ)する様が。
ここは5話のフォローで6話の内容と関連が薄いからカットしやすいね。

7話「太陽の恋人たち」放送7話
(1) 1'30"〜3'24"
本編冒頭カットの前。
うだる熱さでのびてるゆりえを海に行こうと誘いに来る祀と光恵。
このへんから章吉はタマの変な行動に気付き始めるようです。
(2) 10'46"〜12'15"
歓迎会のハガキのカットから神の国の鳥居のカットの間。
夜中に親の目を盗んで抜け出して山の祠に行くまで延々と見せます。
2話の(3)にあたるシーンはここでもカットされて全く未放送だね。

8話「野生時代」未放送話
タマの様子がおかしいので追いかけてみたらなんと!みたいな話。
猫の国とか(まさに)キャットファイトとか、いかにも番外編って感じだね。

9話「時の河を越えて」放送8話
(1) 5'56"〜8'42"
三つ葉丸が味噌汁から出てくるカットと大和と会話するカットの間。
三つ葉丸のお願いの詳細を聞いて叶える前に当人の意思を聞こうという流れ。
一連のシーンをカットしても意味は通じるけど有った方がより親切だね。

10話「君に決定」放送9話
(1) 8'50"〜10'12"
校門でチラシを配ってるカットと学校新聞を見てるカットの間。
祀がゆりえに投票するといいことがと囁きながら渡してる封筒に対して
相手候補が新聞部を引き連れ賄賂だと詰め寄るのでした。しかし中身は……
放送で「また勝ったわ」って言うセリフは実はこここに繋がってたり。

11話「恋は行方不明」未放送話
みこと章吉が学校へ行かずにどこかへ行ってしまう。
二人一緒にいなくなったので駆け落ち?とか思われてしまったり。
でも実はある理由で家出したみこに章吉が付き合ってただけだった。
姉を慕ってるみこの本心と章吉の秘めた想いが見える、とてもいい話。
祀の意外な表情も見れるので、放送しか見たことない人は是非見るべし!
この話を見ると14話(と15話)のあるシーンの意味がよくわかります。

12話「ふしぎなぼうけん」放送10話
(1) 4'57"〜6'13"
クラス会で検討しますなカットと屋上で食べてるカットの間。
ゆりえが購買にパンを買いにいくけど凄い混雑でなかなか買えなくて
しかしゆりえだとわかると人垣が割れて恭しくパンを渡されるという。
クラスよりもさらに凄い扱いなんで見てる方はただ苦笑してしまうよ。
(2) 7'30"〜7'59"
ゆりえの学校の全景カットと「ゆりえちゃんとやってるかしら」の間。
祀がゆりえがいないと神社は赤字に逆戻りだみたいなことを言ってる。
(3) 8'45"〜9'03"
「なんかものたりない気がして」と出雲の学校の下校のカットの間。
祀と光恵が健ちゃんの態度の変化にとっても喜んでる。
放送だと編集され過ぎでわかりにくいけど実は風邪の回と対になってます。
ちなみに時間とセリフの絡みで(2)(3)はカットの途中で切ってある。
(4) 13'52"〜14'53"
新人研修会の解散のカットと弁天ライブのカットの間。
途方にくれるゆりえが八島様や貧ちゃんにアドバイスを受けてます。
そして八島様はいそいそ出かけ貧ちゃんに「追っかけ」と言われてたり。

13話「やりたい放題」未放送話
クリスマス時期になると閑古鳥が鳴く神社を盛り上げようと
祀は打倒クリスマスなイベントを考えるのです。みたいな話。
日頃は神社や神様に親しみながら、商売にはクリスマスが大事だから
譲れないみたいな商店街の人たちのバイタリティも見えたりして。

14話「夢色のメッセージ」放送11話
(1) 10'47"〜12'16"
よだれをたらして目を覚ますカットと寝転んで電話するカットの間。
よだれの顔をお父さんが写してたり、お母さんがゴミを片付けてたり、
お母さんが電話に出たり、ゆりえがコタツに潜って移動したりしてます。
(2) 13'40"〜14'31"
黒豆に唐辛子の後の窓のカットと年賀状を広げてるカットの間。
お父さんとお母さんが出掛けに玄関に年賀状を見つけてゆりえに渡します。
この回はDVDで見ると人の出入りが一切省略されてなかったりして。

15話「小さな一歩で」放送12話
(1) 3'13"〜3'20"
階段でライバルは煮干なカットと神社の鳥居のカットの間。
学校の全景と下校の坂道を登る絵がカットされてます。
(2) 3'24"〜3'26"
神社の鳥居のカットと絵馬のカットの間。
手水舎の絵がカットされてます。
この(1)(2)は構成に大差なく細切れに時間を短くしてる感じ。
(3) 5'10"〜7'08"
「春はまだ遠いなぁ」なカットとゆりえの家の玄関のカットの間。
夕焼けの風景を見下ろしながら3人で将来のことを話しています。
ここ、この回に絶対に必要ではないけど作品としては是非見て欲しい部分。
(4) 8'43"〜10'48"
光恵からの電話のカットと朝の風景のカットの間。
イノ・シカ・チョウが時節柄の恋愛のお願いを大量に携えてくるのです。
ゆりえは恋愛まで「かみちゅ!」で解決しちゃだめだよね、とか言ってる。
でも恋愛が一番神頼みしたくなるもんだけど(笑)。
(5) 15'40"〜16'08"
光恵がフェリーでご飯食べてるカットと自転車で坂を登るカットの間。
みこが章吉にチョコをあげてます。チョコ好きだからとか言ってるよ。
ここは11話を見てると意味がわかります。つーか見ないとわからん。

16話「ほらね、春が来た」未放送話
告白してつきあってるはずなのに進展がない二人。
その二人が春休みに神社の大掃除の出来事がきっかけで一歩前身する。
(この作品なにげに春夏秋冬そして春な構成なってるね)
あまりに初々しくて見てるこっちが恥ずかしくなる話(笑)。必見です。


「かみちゅ! オリジナル・サウンドトラック」
※音楽は池頼広さん
池頼広さんのサントラは過去にレンタルで何作か聞いたことがあって
実はあまりろくな印象が残ってなかったのです。
作品を見てると良さそうだけど、サントラだとイマイチかもしれない。
そんな心配が有って買う前にレンタルで試聴してみました。
で、実際に聞いてみたら予想以上に素晴らしくて即買っちゃったよ。

作品を見てればなんとなくイメージできると思うけど
音楽もやっぱり懐かしくて優しい雰囲気が充満してる。
そして元気だったり、不思議だったり、切なかったり、甘酸っぱかったり。
作品を見てたイメージがそのまま凝縮したような音楽が詰まってる。
どの曲も印象にしっかり刻まれてて、いらない曲なんて一つもない。
イマイチかもなんて疑ってしまって、もうほんとごめんなさいって感じ。

にしても池頼広さんの今までのサントラとはあまりに印象が違うんだけど。
手書きの曲目や解説や変なイラストも含めてみょーなテンションだし(笑)。
(どこまでが池頼広さんの手によるのかはわからないけど)
作品に対する並々ならぬ思い入れみたいのがビンビン伝わってきます。
音楽が作品の雰囲気を強く印象づけるのは間違いないけど
音楽制作もまた作品のイメージに強く影響されるのだなと実感した。
互いに互いの良さを引き出すまさにコラボレーションというか。
素敵な作品は音楽も素敵なのが必然だというか。

とにかく素晴らしいサントラなのでこの作品を好きな人は是非聞くように!

全曲紹介とどこで使われてるかを簡単に説明。
※放送された部分から選んでます

「恋の自習時間」
穏やか系の曲。2話で「恋愛成就」の紙を渡されるあたりから最後まで。
「君に続く坂道」
静のメインテーマ。1話の書道部をゆりえが覗いてるあたり。
ちゅう学生がゆく!
動のメインテーマ。9話で大和が浮上するあたり。
「バチがあたるぞ!」
緊張系の曲。1話で「台風が接近しています」のあたり。
「恋はふしぎ」
ふしぎシリーズ。2話で八島様を探してるあたり。
「自転車で帰ろう」
穏やか系の曲。1話で告白してるあたり。
「時はゆっくり流れてる」
穏やか系の曲。2話で「八島様がいなくなった」のあたり。
「なんでもありません」
穏やか系の曲。2話で神の国から戻ってきたあたり。
もののけだよ全員集合!
不思議系の曲。2話の神の国のあたり。
「すこし、ふしぎ」
ふしぎシリーズ。6話で3人で走ってるあたり。
「アイラブユーは川を越えて」
爽やか系の曲。1話でゆりえが疲れて横になってるあたり。
「神々Cガール」(←こうごうしいガール)
静のメインテーマ・バリエーション。1話で竜巻に飛びこむあたり。
センチメンタル・カントリー・ロマンス
ふしぎシリーズ。3話で貧乏神の話を聞いてるあたり。
「いつだってお昼寝ちゅう」
ゆったり系の曲。1話で3人が神社に向かうあたり。
「あたふた あたふた」
緊張系の曲。1話で台風を止めようとしてるあたり。
「天国時間」
「なんでもありません」のピアノ・バリエーション。
5話で飛んでるゆりえが学校に来たあたり(微妙に違うVerだけど)。
「恋の片道フェリー」
爽やか系の曲。6話で3人の活動がパラパラ流れるあたり。
「夢色坂道」
静のメインテーマ・ピアノバリエーション。
これとは違うピアノバリエーションも何曲かあるようです。
あの夏の坂道
静のメインテーマ・バリエーション。1話の一番最初と最後のあたり。
「ウキウキ寄り道オーマイガッ!」
爽やか系の曲。1話の次回予告。
「ちゅう学生がもっとゆく!」
動のメインテーマ・バリエーション。3話で貧乏神対策の神事をしてるあたり。
「海はグー!瀬戸内サーフィン天国」
懐かしの曲。7話で昔を再現した時にレコードから流れてる曲。
「晴れのちハレ! (TVバージョン)」
オープニング曲。
「アイスキャンディー (TVバージョン)」
エンディング曲。

作品を見てた人がおそらく最も印象に残ってるであろう曲が
動のメインテーマ(と勝手に決めた)の
「ちゅう学生がゆく!」「ちゅう学生がもっとゆく!」
この曲は使われる頻度こそそんなに多くない(毎回は使わない)けど
ここぞというポイントで使うのと、曲調がとても印象的なので
サントラを持ってない人はDVDなどで確認してみるといいです。
「ああ!この曲か!」と納得すること間違いなし。

もう一つ記憶に強く刻み付けられてるであろう曲が
静のメインテーマ(別名・坂道シリーズ)の
「君に続く坂道」「神々Cガール」「夢色坂道」「あの夏の坂道」
これ以外にもサントラに未収録のバリエーションが何曲もあるし、
1話の中でもバリエーションを変えながら繰り返し使われるので、
この作品を最後まで見た人なら耳がタコになるほど聞いてるはず。
意識してなくても頭の中にはしっかり刻まれてると思います。

他にどんな曲が収録されてるかは使用位置を参考にしてください。
曲だけ確認すればどんなサントラかある程度は想像つくかも!?

使用位置を調べてて気づいたけど実は未収録曲が結構有ります
ざっと調べた感じではアルバムもう1枚分ぐらいあるかもね。
と言っても大半は静のメインテーマを含めた収録曲のバリエーション。
なのでサントラに入ってなくてもそんなに悲観することは無いかと。
火星人の回に使ってたちょっと毛色の違う曲とかも未収録だけど
このサントラのテイストを考えると未収録でよかった気がするよ。
(この未収録曲の方が池頼広さんのいつもの芸風だったり)

蛇足な話。
この作品の主題歌シングルはレンタルが無いようです。
※ブロッコリー系のレーベルはレンタルしてないみたい
なのでレンタルで聞けるのはこのサントラのみになります。
TVサイズだけどCDで聞くとどんな感じかの参考にはなるかと。


「ああっ女神さまっ それぞれの翼 1〜4話」
4月からTBS系(2局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
BS-iでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/28から
「ああっ女神さまっ」の第2期でおそらく1期のそのまま続きです。
1期は途中までしか見てないから詳しいことはよくわからないけど、
1話を見てると1期の最後に大きな出来事があり解決して終わったのかな。
そしてその絡みでベルダンディとの契約が破損してしまったらしい。
このままだと天界に帰らなきゃいけない、残りの時間を大切にしたい、
と言うことで二人はデートをするのです。なんと初デートだそうで……
夫婦みたいな生活をしながら初デートって君ら1年も何してたの?(笑)
そのへんも含めて微妙に1期の冒頭と重なるような展開だったりして。

2話からは再び夫婦のような生活が。
それも互いに信じて疑わない新婚あつあつカップルのような状態が続く。
最初のうちは微笑ましいんだけど、だんだんウンザリしてきたよ(爆)。
信じて疑わない関係はキレイでも、それだけだとメリハリなさ過ぎ。
沙夜子が出て引っ掻き回すようになってやっと楽しくなってきた。
引っ掻き回しても二人の関係は揺らがないのでまるでピエロだけど。
いい性格してるわりに、セーターのとことか悪人にもなりきれないし。
意外と憎めないキャラなので、ちょっと応援してあげたい気もする。
おそらく今後もピエロだろうけど。

とりあえず良くも悪くも安定してるなという印象です。


「夢使い 1〜4話」
4月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
7月からBSフジでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
原作は青年誌(アフタヌーン)のマンガで全巻持ってます。
※セルDVDのリリースは6/21から(レンタルは7/19から)
世に起こる不思議な出来事の裏にはみたされぬ強い想いがある。
行方を失った強い想いは夢の中で形となり現実を侵食していく
そんな夢にまつわる不思議な出来事を解決する人たちがいた。
人の夢に干渉し暴走した悪夢を止める「夢使い」の人たちがいた。
※アニメ設定に順じた内容説明で原作とは微妙に違います

1話読み切りのオリジナルストーリー。
そんな話はどこからか耳に入ってました。
だから内容が原作と全然違ってたけど驚きはしなかったよ。
内容は全然違うのに原作のパーツを部分的に流用してたりして
原作はそーいう使い方をするのかなんて感心したりもした。
1つ目のエピソードはどこか原作のテイストを彷彿として良かったし。
懐かしい街並とか路面電車とか独特なアートワークも再現されてた。
こんな感じならオリジナルでもいいかも、なんて思いました。1話は。

しかし回を重ねる毎にどんどん内容が劣化してゆく……
絵や見せかたも2話以降はお世辞にもいいとは言い難い状態だし。
原作を知らなければそれなりに見れるけど原作ファンにはまさに悪夢に(爆)。
これなら多少アレンジをしてでも原作の内容をやるべきだったような。
現状は原作ファンには不満だろうし、新規のファンがつくとも思えないし。
原作の強烈なテイストを薄めて広く受けを狙ったらウリが無くなった感じ。
ちなみに原作は1話を100倍ディープにしたような内容

そもそも、なんで原作通りにやらなかったか。
それは比較のために原作を読んでて気づきました。
この原作そのままの内容じゃおそらく放送できない(笑)。
だって性欲を記号化した露骨で強烈なビジュアルで表現してるから。
さらに変態的だし、近親相姦だし、同性愛だし、幼年趣味だし……
内容を分析してたら楽しんで読んでた自分がヤバい気がしてきたよ(爆)。
直接的な表現ではないとはいえ、このご時世だし放送は難しそうだ。

オリジナルの内容にするにしても1話読みきりはちょっと。
依頼者の心の問題を見せて、夢使いの不思議な仕掛けを見せようとすると、
1話読みきり体裁では時間が足りなくてどちらも薄っぺらくなってしまう。
夢使いの行動がワンパターンなのは説明する時間がないからなわけです。
夢使いの変わった技を一つ一つしっかり説明しながら映像として見せないと
「夢使い」という作品の意味が視聴者に理解できないと思うのですが。
「遊奉(あそびたてまつる)」とかは文字を画面に出した方が良かったのでは?
現状だとセラムンあたりの劣化コピーにしか見えない……
せめて2〜3話1エピソードにして、じっくり見せて欲しかった。

こんな状況なんで原作と比較する意味はあまりないけど。一応。
原作は「虹の卵」(長編)「鉱物の聖母」(長編)「影の女」(短編)の
3つのエピソードしかありません。※コミックスは全6巻
アニメの1話の内容は「虹の卵」からほんの少しだけ流用してます。
2話と3話の夢使いの技も「虹の卵」からほんの少し流用してます。
ドリームサイクロンは最後の切り札なので原作では佳境で使います。
(毎回使うと最後の切り札って感じがまるでないんだけど)
4話の内容は「鉱物の聖母」からほんの少しだけ流用してます。
3話の願望が一人歩きするのは「影の女」がモチーフかな。
夢に本体が乗っ取られるとかも「影の女」っすね。
つーかこれは原作をそのまま使えば良かったような。


「半分の月がのぼる空 1巻」
1月からWOWOWで放送してた新番組(全6話)。DVDレンタル。
※レンタルはセルDVDより1ヶ月遅れてリリース
原作はライトノベル(電撃文庫)で読んだことありません。
主人公の裕一は高校2年の冬に急な肝炎で入院することになった。
症状が落ち着くと退屈を持て余すようになり、頻繁に病室を抜け出していた。
そんなある日、顔見知りの看護師さんに夜間の外出を見逃すのと引き換えに
長期入院してるある女の子の話し相手になってくれと頼まれるのだった。
裕一は会話のきっかけにと渡された本を手に彼女の病室のドアを叩いた。

まず見てて凄く気になったのが
病院を舞台にするにしてはシチュエーションの作りがいい加減なとこ。
一つ目は裕一と里香が手術室に忍びこんでメスで遊んでるシーン。
管理上それはありえないし出来たら大問題だよ。特にメスの方は。
二つ目は裕一が毎日のように夜に病院を抜け出して遊びに行ってるとこ。
入院するレベルで毎日抜け出したらヤバいし、問題ないなら退院してる。
三つ目は里香に嫌われた裕一が病院の屋上に閉め出されてしまうシーン。
「病人」を寒い日に屋上に鍵かけて閉め出したら下手すると死んじゃうよ。
死を身近に見てる里香なら、いくら怒っててもそこまではしないだろう。

物語をドラマチックにするために多少の嘘をつくのはイイ。
だけどこのへんの間違いは嘘というにはシャレにならないレベルで。
シリアスな物語であまり嘘っぽいシチエーションを並べちゃうと
作品そのものの説得力が無くなるという致命的な問題が有るんですが。

シリアスなラブストーリーという観点でも問題が。
原作を圧縮しすぎなのか感情の変化があまりに唐突すぎるのです。
※原作6巻分を6話に構成してあるようです
例えば他人を寄せ付けなかった里香が裕一に心を開くプロセスとか。
潔癖っぽい里香が幻滅した裕一を簡単に許してしまうプロセスとか。
互いに仲直りしたかったけどキッカケが無かったな感じに見えないし。
恋愛モノで微妙な感情の変化を端折ったら台無しだと思うのですが。
むしろ筋をバッサリ切り落としてでも感情をじっくり描くべきだよ。
(6話で6巻分を描くのがそもそも無茶だけど)

病院を舞台にしたシチエーションの杜撰さといい
感情描写の希薄さといい微妙としか言いようがない
題材は悪くないと思うし、いいシーンもあるんだけどね。
原作ファンの人たちはこんなんでいいの?


「ストロベリー・パニック 1〜4話」
4月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
キッズでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はシスプリとかと同じよくわからないモノでよくわかりません(おい)。
電撃G'sマガジンの読者参加企画をノベル化した作品が直接の原作なのかな?
※セル・レンタルDVDのリリースは6/23から
アストラエアの丘は聖ミアトル女学園、聖スピカ女学院、聖ル・リム女学校と
三校共通の寄宿舎であるいちご舎が存在する、男子禁制の女の園であった。
そのミアトルの4年生(=高校1年生)に転入することになった渚砂(なぎさ)は
登校途中に凄くキレイな生徒に出会い突然キスをされそうになるのだった。
彼女は花園静馬、3校の頂点に立ち全校の憧れの存在のエトワールだった。
入学早々から静馬に見初められた渚砂の運命やいかに!?
みたいな設定だと思うけど、4話まではあまりそれっぽくなりません。

オープニング映像を見た時に「マリみて」の二番煎じ?とか思いました。
実際に中を見たらマリア様の鉄槌を食らいそうなパクリっぷりで(爆)
まぁ、いろいろパクってるわりに作品の雰囲気とか全く似てませんが。
と言うかこれ設定だけマリみて風のシスプリみたいな作品っすね。
いくら清く正しいと言っても、ここまで行くと生身感がまるでないよ。
見てて女のカタチをした絵が動いて喋ってるとか思ってしまった。
もちろんアニメは絵だから、絵が動いて喋ってるのは当然なんだけど。
そーいう意味ではなくてキャラが生きてる感じがまるで無いってこと。

キャラの生身感が希薄でも、ポップだったりハイテンションだったり、
ノリでぐいぐい見せるタイプの作品なら、楽しむことはできるのです。
しかしこれの脚本はマリ見てと同様にスローテンプで淡々と見せてる。
キャラに魂を感じられるなら濃密な表情描写も抜群な効果を発揮するけど
こんな生きてないキャラでは中身のないだるい作品にしか見えない。
そもそも絵はカワイイけどキャラの表情なんてろくに描いてなかったり。

カワイイ見た目と面白くなりそうな舞台設定で何でこんなになるかな。


「妖逆門 1〜4話」
4月からテレビ東京系(6局)で月曜日の夕方に放送してる新番組。
BSジャパンとAT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
※セルDVDのリリースは8/9から(レンタルは8/25から)
多聞三志郎は日本中を旅するのが夢で学校が休みの度に家を抜け出していた。
今回も夏休みに乗じて家出同然に出発しフェリーにのって旅は始まった。
そこである騒動があって命を落としかけフエという妖怪?に命を助けられる。
フエに連れられ妖怪城を訪れた三志郎は、そこで起きてる事態を見たのだった。
正義感の強い三志郎は妖怪たちを助けるため、優勝すると何でも願いが叶う
と言われる妖逆門という名のげぇむに参加することにしたのだった。

いわゆる小さい子向けで玩具のプロモーション作品です。
妖怪を封印した撃符というお札(トレカにしてバーコードカード)を
撃盤という道具(これが玩具)に挿入することで妖怪を召喚する。
使役召喚スタイルの妖怪バトルを玩具にあてはめた感じの設定。
そのバトル自体はそこそこ見れるし遠野のアートワークも結構良かった。
けど、設定そのものの整合性がまるでなってないのでアレです。

逆門(ぎゃもん)の使徒がいて、それには妖怪の力が通じないとか。
そのせいで妖怪たちは逆門の使徒に撃符に封じられてしまったとか。
そのへんまでは一応筋が通ってる。
しかし、撃符を使えば逆門の使徒を倒せるってどーいう理屈だよ。
撃符から呼び出されるのは妖怪じゃないのか!?
さらに妖逆門というゲームを主催するのは逆門の使徒なのに、
妖逆門で優勝したら逆門を倒して妖怪たちを救えるって……
自分たちを倒せる撃符をげぇむの参加者にばら撒くのも変だし。
撃符に封じられてるはずなのに姿を変えて動き回ってたりするし。
なんかゲームを映像化するために無理矢理設定をでっち上げた感じ。
昔のシューティングゲームのとってつけたようなストーリーみたいな。
こんな穴だらけの設定で命がけとか真剣とかいわれてもな。
陰陽大戦記はこれよりずっと設定はまともだったよ。

所詮は玩具の宣伝アニメでそれ以上でも以下でもないって感じ。
頑張って絵を描いてる人が報われないな、とか思いつつ見てた。


涼宮ハルヒの恋愛 (06/6/7) 次へ 前へ
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時間が押してるのでいきなり感想です。

「涼宮ハルヒの憂鬱 6〜9話」
あいかわらずエピソードの時系列が前後しまくりです。
今回放送分の「孤島症候群」なんて前編の最後に事件が起きて引いて、
翌週には全く違うエピソード「ミステリックサイン」をやるという、
ついて来れるものならついて来やがれ的な構成になってます。
原作を知ってる人以外は置き去りみたいな言われ方もしているね。
でも、初心者にとってそんなに不親切な展開とも思わないけど。
少なくともここに一人原作未読だけど十分について行けてる人がいるから。
最後の3話分を見ないと魅力がわかりにくいTV版AIRよりはずっと親切だし。
などとファンが聞いたら怒り心頭に発しそうなことを言ってみたり。

時系列が前後してるから不親切かと言うと必ずしもそうではないっすね。
特に3話「憂鬱II」→4話「退屈」→5話「憂鬱III」の順は絶妙だなと。
単純に「憂鬱II」から「憂鬱III」だと次々と変な設定を説明されるだけで
理解はすれど実感はできず置いてきぼりを食らった気分に陥るだけだし。
だけど間に「退屈」を挿入することで、先に説明の内容を実感されてる。
これ「退屈」を見た時点では意味も意図もサッパリわからないけど、
次の「憂鬱III」を見るとバラバラのピースが絵になるという親切な構成。

9話の「サムデイ イン ザ レイン」はハルヒ話数によると14話。
と言うことはこのエピソードは時系列的には最終話になるわけで。
ラストのあたりの意味深なシチェーションも最後だからってことで。
でも放送の最終回にこんな内容を放送するわけにはいかんだろうな。
画面の真ん中にほとんど動かない長門有希をロング(構図)で配置して
延々と他の部室(演劇部とか放送部の練習?)の音を流し続けたりするし。
動きまくりの京都アニメでここまで動かさないと逆に感心してしまうよ。
よーするに最終回なんだけど番外編「ある雨の日」みたいな感じ。
放送では途中に挿入してるのも計算づくなんじゃないかと。

「サムデイ イン ザ レイン」のラストあたりのシーンを見てて、
最初からなんとなくそう思ってたことが確信に変わりました。
それは「ハルヒはおそらくキョンが好き」ってこと。
ハルヒにどの程度自覚があるかは分からないけどほぼ間違いなかろう。
と言うかその前提でキャラを描写してあるし物語を構成してある。
この作品はキョン視点だから実にわかりやすいと思うんだけど……
肝心のキョンはセリフでもモノローグでも気づいてるそぶりがまるでない。
よほどニブイのか、それともそんな可能性には気づきたくないのか(爆)。

ハルヒのキョンに対する気持ちが露骨に見えてるのが
キョンが朝比奈さんに鼻の下を伸ばしてるところの反応だね。
例えば野球の回にハルヒが朝比奈さんの髪を束ねようとするけど
目で一瞬だけキョンを見てから束ねるのをやめちゃうでしょ。
「サムデイ イン ザ レイン」のストーブを取りに行く時は、
朝比奈さんが寒いからとキョンの首に(自分の)マフラーを巻くけど、
そこでもハルヒは絶妙なタイミングでさっさと行けと急かすし。

街を探索する回で班分けしたらキョンと朝比奈さんが一緒になるけど
その時のハルヒの態度はこれ以上ないぐらいに不機嫌だし。
ハルヒが「デートじゃないのよ!」とわざわざ念を押すってことは
つまりキョンが朝比奈さんに気があるのを気付いてるわけで。
わざわざ班分けしなおしたのはキョンと一緒になりたかったからだね。
そして結果を見た時の顔……
ここで2回の班分けでハルヒと一緒にならないのはキョンだけで、
どちらの班分けもハルヒは不満な態度だし気持ちがミエミエじゃん。
クジにハルヒの意志が反映してないのは、願望の強さだろうか!?

実は「SOS団」という存在からもハルヒの気持ちが見えたりする。
この同好会のような何かはハルヒが自分が楽しいことをするために
始めた活動なのは視聴者のみんなはもちろん理解してるでしょう。
しかし、実はこの表面的な説明には論理的な整合性が欠けている。
それはハルヒが何かをやりたいなら自分一人でもデキるってところ。
つーかハルヒの行動力を考えたら一人でも十分過ぎるぐらいです。
なのになぜキョンを巻きこんだのか、それは一緒にやりたいから。
SOS団という体裁を取ってるのも一緒にいるための大義名分のような。
つまりハルヒが「キョンと一緒に」楽しいことをするのが本来の目的。

キョン以外のメンバーがハルヒの求める普通でない人たちなのに
キョンだけがごく普通の人間というのも重要なキーポイント。
ハルヒがキョンを好きなら、それはハルヒにとって特別な存在だから。
他の3人がキョンの存在が鍵になるというのも、まさに正しいわけだ。

SOS団はハルヒがキョンと一緒に楽しいことをするという前提だと、
キョンのあまりやる気のない態度はハルヒには不満だろうね。
そりゃあ勝手に巻きこまれてるからやる気があろうハズもなく。
街を探索する時の不満げな態度は一緒の班になれなかったのとは別に
全然やる気のないキョンの対応が気に入らないってのも有るわけで。

野球の回ではやる気のないキョンの態度で世界は崩壊の危機に(爆)。
危機を察知した3人というか主に長門有希によって事態を乗り切るけど。
最後にハルヒが「あんたがそれでいいなら、まぁいいわ」って言うのです。
これって一緒に楽しんでくれたんならまぁいいやって意味なわけで。
ハルヒが自分だけ楽しみたいなら絶対出てこないセリフですよ。
ここなんか「キョンと一緒に楽しみたい」という意図がハッキリ見えるよ。

他にもハルヒの気持ちが見え隠れする瞬間は随所にあります。
例えば2話の席替えの時に再びハルヒとキョンが隣になるけど、
よくよく考えてみたらここは偶然でもなんでもなくハルヒの意志だね。
この時点では好きって程ではなく興味を持ったレベルだろうけど。
それでもキョンはハルヒの中では圧倒的な存在になってるわけで。
と言うかキョン以外の人には興味が無いに等しいだけだけど。

孤島症候群でハルヒとキョンが崖下に落ちて洞窟で雨宿りするけど、
ここでハルヒはキョンに見えないように濡れた服を絞ってたり。
2話で男がいようと平然と服を脱いで着替えてたハルヒがだよ。
少なくともハルヒにとってキョンはそーいう存在には昇格したわけで。
普通の人はミステリーの真相を考えている場面でどこ見てるんだか(笑)。
いやだって、やらせなのは最初の段階で気付いちゃったもんで。
(執事がハルヒを死体から遠ざけてるのでピンと来た)
詳細まではわからなかったけど、おそらくドッキリだろうなと。

「サムデイ イン ザ レイン」のラストの部分は一目瞭然でしょう。
ハルヒのみょーな狼狽っぷりからしてキスでもしようとしたのかな!?

そんな感じで実にエキセントリックな物語にも関わらず、
それぞれのキャラの表情が結構それっぽく描かれていたりして。
現実的な表情を描くと京都アニメの抜群の作画力が生きてくるね。
(TV版AIRは実体感が希薄で絵がキレイだねとしか言えなかったし)
作品における脚本の重要性を改めて実感してしまったり。


「銀魂 1〜6話」
4月からテレビ東京系他(16局)で火曜日の夕方に放送してる新番組。
BSジャパンとAT-X(7月〜)でも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は少年誌(ジャンプ)のマンガで1巻だけ読んだことがあります。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/26から
江戸の世に天人(あまんと)が襲来しその圧倒的な力で開国をさせられた世界。
江戸時代の街並と現代の社会観と未来の建造物が同居する奇妙な世界。
廃刀令によって侍は拠り所をなくし、江戸の町には天人が我が物顔で歩く。
そんな世界でもなお侍の魂を胸の奥に秘めた一人の男がいた。
という説明だとマジメな話だと思う人も若干名いるかも知れないけど、
破天荒な世界観に相応しく!?破天荒なノリのギャグ作品なのでした。

いきなり「これまでのあらすじ」って……これまでっていつだよ!(笑)
そして主要キャラがいきなり全員登場。馴れ初めとか全部すっ飛ばして。
初回は60分スペシャルだからっていつもより余計に飛ばしてるってか。
ちなみに次から時間を遡って銀時と新八の出会いや神楽の話をやったよ。
時系列が狂ってるけど、こっちの方が視聴者をがっちりつかめそうだね。
視聴者がちゃんと1話から見てくれてれば

にしてもアクションシーンの豪快なコマの節約っぷりには唖然とした。
ここまで気の抜けた映像で突っ走られるといっそアッパレって気がするよ。
ハイテンションで飛ばしまくりのギャグに気の抜けた映像というと
スクールランブルを思い出します。それもそのはず監督が同じだし。
※スクラン1期の監督はこっちをやってる
オープニングの作りまでそっくりだよ。ロゴがポリゴンで回ってるし。
スポンサーバックで説明してるのまでスクランそっくり。
つまりヘッポコに見えるCGとかも意識的にやってると思われます(爆)。
毎回のように手を変え品を変えた変則構成を使うのもらしいっすね。
6話のCMに入ると見せかけた嘘CMと嘘予告の「金魂」が一番印象的でした。

原作は忘却の彼方(本も処分したようだ)なので原作に沿ってるか不明だけど
お笑いの人たちの喋りを真似てる部分はたぶんアニメオリジナルでしょう。
喋りの独特なイントネーションって文字では表現できないから。
そしてこの喋りのイントネーションが作品をとても面白くしてるといえる。
原作にない部分(喋り・音・色など)を補完する手際がいいってことすね。

ハイテンションで飛ばしまくるギャグだけの作品と思わせて
内容はわりとマジメという不思議なバランス感覚もあったりして。
お笑い風の喋りも含めて笑いと涙のステージコメディみたいな感じ。


「女子高生 GIRL'S-HIGH 1〜4話」
4月から一部の民放(5局)で放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は青年誌(コミックハイ)のマンガで全巻持ってます。
※セル・レンタルDVDのリリースはもう始まってます
憧れの私立山咲女子学園(通称・咲女)に合格した絵里子・由真・綾乃の3人。
彼女たちはこれから夢に見た素敵な女子高ライフが始まると思ってた。
しかし入学して実際に見たモノは想像とは全く違う恐ろしい現実だった……
みたいな(それなりに)リアルでバカバカしい女子高ライフを描いた作品。
ついでに原作の紹介コメント(↓)もコピペしておこう。
甘い響きからイメージする妄想とは別の、知らなきゃ良かった舞台裏みたいな。
しかもエッチネタなんか期待しちゃダメ。ある意味もっとヤバイネタが満載だ。
現実を見たくない人はやめとけ。現実を笑い飛ばせる人だけチェキラッチョ!?

うーーーむ。
絵がみょーに不安定なのはまぁいい。
内容がかなりアレンジされてるのも許容しよう。
しかしアレンジの仕方がちょっと間違ってるよーな。

この原作ってみょーにリアルでバカバカしいのがポイントで。
※作者(女性)の実話がさり気なく入ってるので
タイトルからお色気路線と思わせて実は違うという意外性もある。
下着とか結構見えてるのにイヤらしい方向にはならないと言うか。
つーかダイエット話みたいに幻想を木っ端微塵にするエピソードが(笑)。

そーゆー原作のテイストを知ってると、このアニメはなんか違う。
確かにバカ軍団のバカ軍団たる部分は存分に再現されてる。
だけど女子高生のリアルな部分がずいぶん欠落しちゃってるし。
みょーにお色気を強調するアレンジも随所に施されてる。
まるで女性視点で描かれてる原作を男性視点で再構成した感じだよ。
この作品でそのアプローチって魅力を満足に伝えられるのか?
リアルだからこそ行動のバカバカしさが印象的なのに……
これだとおバカ路線のネタアニメというか萌えアニメみたいというか。
なんか見た目もアレンジの方向性も「びみょーー」ってカンジ。
バカバカしくてノリはいいからそこそこ楽しめはするんだけど。

原作と違うと言えばキャラ描写も微妙に違うのだった。
わりと原作にそってアレンジしててナゼこんなに印象が違うのか。
特に二軍の二人のキャラはみょーな違和感があるね。
姫路は声に関してはわりとイメージ通りかな。
だけどキャラ設定がずいぶん違うような。
原作ではこの6人の中では唯一経験してて、恋愛の経験値がずっと多いとか、
そのわりに男関係で失敗するとか、惚れっぽくて頻繁に彼が変わるとか。
バカ軍団の集団とは一歩引いてて、一緒にされたくないみたいな。
でもアニメではいつも6人でつるんでるし、他の5人との差は殆どない感じ。

小川ちゃんは声に関してもちょっと違和感が。
これは勝手なイメージだからアニメに責任はないけど。
もちっと無邪気な声のイメージだったのですよ。
喩えるなら折笠富美子さんあたり。姫子(ぱにぽに)を大人しく感じ。
石毛佐和さんってみょーに色っぽい声で無邪気に聞こえないので。
そして無邪気で不思議ちゃんな感じもあまり表現できてないような。

そもそも姫路と小川ちゃんは一軍の4人と一緒にいすぎです。
仲が良いから結果的に一緒になることが多いだけで
この二人は積極的にバカ軍団に参加してるわけじゃないので。
いつのまにやら二軍として公認されてるのも不本意だと思われます。
特に姫路のほうが。小川ちゃんはあまり考えてないと思うけど。
アニメだとそのへんの距離感が欠落してるので二軍の意味がわからんよ。
つーか公式サイトには書いてあるけどアニメにはその表現出てこないし。

一軍の4人に関しては
綾乃の声がみょーにハマってる。この人はバカップルが超似合う(笑)
※能登かわいいよ(?)の能登麻美子さんです
由真と香田はわりとイメージに近いかな。絵里子も意外と合ってる。
この4人に関してはキャラ描写も比較的イメージに近いかな。
特に綾乃と香田は原作のイメージにかなり近いと思われる。
まぁ、わざとらしいキャラ描写なんで描きやすいのは有るんだけど。

とりあえずこのデキだと優先度はWハルヒやガーくんの下っすね。
そーするとキャパ的に続きを見るかは微妙な感じ。
中途半端にやってもなんなんで今回は原作との比較は無しで。
もし続きを見ることがあったらその時にまとめてやります。


「西の善き魔女 Astraea Testament 1〜5話」
4月からAT-X、BS朝日と一部の民放(7局)で放送してる新番組。
原作はファンタジーノベルでキャラ絵はマンガ版がベースになってます。
内容がどっちに近いかはどちらも読んだことがないのでわかりせん。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/7から
中世のような世界が舞台。代々女王が治めるグラールという国があった。
この国は非戦を貫き武力を行使せず対話によって国を維持していた。
そのためグラールの女王は諸国から「西の善き魔女」と呼ばれていた。
(実態がキレイ事ではなく結構老獪なやり口だったりするせいもある)
この国の片田舎に暮らす平民のフィリエルは舞踏会に出れる歳になり、
ロウランド家の催したパーティに青い石の首飾りをつけ参加したのだった。
この母の形見の首飾りをロウランド家息女のアデイルが目にしたことで、
フィリエルが実は女王の血を引くことがわかるのだった。
そしてフィリエルは次代の女王を巡る争いの中に巻きこまれていく。

アニメ魂の前枠(LAP)は一昔前の少女モノとも言える作品だった。
そして今回に至っては100%純正のファンタジー少女モノですよ。
アニメ魂枠はいったいどこへ向かっているのでしょう!?
(今回はアニメ魂のロゴもCMバックで控え目に入るだけ)

少女モノは少女モノでも手法としてはこれも一昔前のドラマチック系。
持って生まれた運命に巻きこまれ次から次へと翻弄されてくし、
落ち着いたと思ってもどんどん状況が変遷する目まぐるしい展開だし。
リアリティよりもドラマチックに軸足を置いた物語構成になってます。

ちなみにフィリエルの最初の住まいは1話で全焼してしまう。
アデイルのお城に厄介になるかと思ったら女学校に入れられるし。
(女王の血筋なのでアデイルとは従弟ということになる)
5話の終わりに女学校から帰って、6話からはまた別の舞台へ!?
この急展開っぷりは原作の内容を端折ってる(らしい)せいもあるかも。
各々の行動に対する根拠みたいのが薄く感じるのもそのせいかもね。
まぁ、端折られてる(らしい)わりには物語の筋はちゃんと見えるし、
運命に翻弄されてるのはよく実感できるのでいいんじゃないかと。

女学校の部分の生徒会の陰湿な行動とか暗殺があったりな展開は
マリみてのような清く正しいのよりもリアリティがあるかも(笑)。
導入部にインパクトが有ったけどメインは女学校なのかと一瞬思ったよ。
剣で決闘しちゃうあたりはシムーンとネタ被ってるかもとか。
女同士でキスしてたりするし、この作品もそーいう路線なのかと。
ちなみにフィリエルのキスに対する意識は親子のキスと同レベル(爆)。
結局のところ女学校の部分はドラマチック展開の一シーンだったけど。


「BLACK LAGOON 1〜6話」
4月から一部の民放(15局)で放送してる新番組。
原作は少年誌(サンデーGX)のマンガで読んだことがありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/26から
仕事で東南アジアに出張に来た岡島緑郎は船上でいきなり海賊に襲われる。
彼らは依頼されれば非合法なことでもやる運び屋「ブラック・ラグーン」で、
今回は緑郎の持っていた光ディスクを奪うことが目的だったのだ。
彼らは仕事を終え引き上げようとする。緑郎も解放されるはずだった。
しかし彼らの一人の思惑によって緑郎は人質として連行されてしまった。
これが緑郎、後のロックの運命を大きく変えることになる。

凄く気合の入った映像と派手なアクションが印象的。
展開の無茶っぷり(笑)も含めてハリウッドのアクション映画のようだ。
だいたい最初のエピソードの魚雷を使うのからして無茶過ぎだろと。
あそこは魚雷ぐらいしか打開する方法はないだろうとは思ってたけど、
実際に映像になったものを目にすると唖然とするほど説得力ないし。
レヴィの無敵っぷりも度を越しすぎてるし。
濃密な空間描写と渋い雰囲気とは裏腹にストーリーは勢いだけって感じ。
でもまぁ、アクションものとしては正しいカタチなのかなって気もする。
見ててアドレナリンが分泌されて手に汗握るし面白いとも思うから。
見終わった後に何も残らんだけで。

にしても(主人公らしき)ロックの存在意義が今一つわかりません。
全員がスペシャリストのラグーンの中ではぶっちゃけ役立たずに見えます。
キャラ説明によると交渉事に役立つらしい。6話までは役に立ってないけど(爆)。
つーかこんな役立たずは普通なら仲間にしないと思うんですが……
(デメリットを相殺するだけのメリットが無いって意味)
勢いだけで説得力がないストーリーなんだから気にするだけ無駄って説も。

ちなみに1つ目のエピソードが1〜2話で、3つ目のエピソードが4〜6話です。
6話まで見たのそーいう理由。


「ガラスの艦隊 1〜4話」
4月からテレビ朝日系(2局)で火曜日の深夜に放送してる新番組。
※セルDVDのリリースは8/23から(レンタルは9/27から)
はるか未来のような世界。人は宇宙に広がりそこに自らの領土を持つ時代。
王の衰退に端を発した貴族同士の覇権争いの末に一人の神聖皇帝が生まれた。
長きにわたる戦乱は終わり銀河に平和が訪れたはずだった。
しかし皇帝の治世は以前にもました恐ろしい圧制で人民を苦しめたのだ。
人民の怒りはうねりとなりミシェルを旗印にした人民軍として蠢動を始める。
ある日、人民軍はある貴族の結婚式に乗じて領土戦艦の奪取を試みた。
作戦は成功と思われたその時、待ち構えてたように皇帝軍の逆襲を受ける。
圧倒的な戦力差の前に人民軍は敗走し、ミシェルは投降しようとしていた。
そこへ突如現れたガラスの戦艦によりで敵の巨大な戦艦は撃破されてしまう。
事態を見ていたミシェルは思う、人民軍に必要なのはこの圧倒的な力だと。

いきなり宇宙を舞台に艦隊戦が始まる導入部とか、
美形がいっぱいで美学っぽい回りくどい描写で銀英伝のようだなと。
しかし4話まで見続けた結果、その印象は撤回させていただきたい(爆)
銀英伝と比べるなんて激しく失礼だと思った。銀英伝に対して。
つーか、最初に比べたの誰ですか(汗)。

そもそもこの作品は美学に対する認識がどこか間違ってないか?
美学とは生きかたという土台であって、行動はあくまで自然体のはず。
生きかたを律してるから普段の行動が自然に美しくなるだけのこと。
しかしこの作品の美学は土台がなくて上っ面だけカッコつけてる。
凄く美麗なビジュアルなのに物語はまるで華麗じゃないというか。
疾風なんたらとか言う人のセリフがギャグにしか聞こえないんだけど。
もしかしてこの作品の本質ってギャグなのか!?

そーいやこれもキャラデザ原案がokamaさんだ。
しかし全然それっぽく見えないので気がつかなかった……
ミシェルなんか男にすら見えないんですが。声まで女声だし。
元絵(エンディングの絵とか)だとちゃんと男に見えるのに。
アニメだとokamaさんっぽいのは衣装デザインぐらいだね。


「GUN道 MUSASHI 1〜4話」
4月からBS-iのみで日曜日の朝に放送してる新番組。
※見るだけならGyaOでも見れます
内容はかなりアレ(爆)。見た目もかなりアレ。という作品(おいおい)。
この作品に最も相応しい称号は「帰ってきた著名作家シリーズ」(笑)。
歴代のそれらの作品と比較してもデキがアレだったりするけど。
デキがアレな要因は低予算だからっすね。それも半端じゃない低予算。
(いわゆる著名作家シリーズもおそらくかなり低予算の作品)
そんな超低予算にも関わらずアクションを多用するもんだから……
必然的に画面は凄いことになるわけで。世間では違った意味で大評判。
オープニングを見た瞬間に消したくなったよ(本編の方がまだまし)。
4話も見た自分を誉めてあげたい。冗談でなく。

著名作家シリーズは動かなければそこそこ見れるガンフロンティアと
脚本も凄いデキのサブマリンスーパー99・神世紀伝マーズ・他が有って
この作品は言うまでもなく脚本もアレな後者に属するわけで。
見た目がマシになっても作品のクソっぷりは大差ないと思われます。

追記:放送版(未修正版)のDVDが発売中です。一部の店舗で。
レンタルも7/28からやってるようです。GEO限定で

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