まるで最初からそこにあったような (03/11/26) 次へ 前へ
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今週はいきなりアニメネタを。
2週続けて長々と書いたんですが今週はもっと長いぞ(爆)。
実はこれでも蛇足な部分をかなり削ったんです……


「君が望む永遠 5〜8話」
遥が目覚めて、すぐドロドロの三角関係に突入かと思ったけど、
5話でちょっと過去に戻って2話と3話の間の内容が描かれます。
孝之と水月が付き合うようになった経緯とか、
水月を慕ってた茜があんなに憎むようになった(4話のこと)理由とか、
水泳部のエースだった水月がなんで就職してるのかとか、
誰もが疑問に思うようなコトを説明してくれます。
だったら先にやれば?と思うだろうけど、それだとテンポ悪いっつーか、
この内容だと4話まで一気に進めないと間違いなくダレるので。
つまり、この構成はなかなか絶妙ですよ。

にしても5話の孝之の半分死んだような状態は見ていて辛いっす。
喋らない遥と会話してベッドから連れ出してしまうとこなんか、もう。
泣かせの展開だってわかってはいるけど、目から汗が流れてくる(汗)。
いいんだよ、泣けるときは素直に泣いとけ!涙は心の潤滑油だ(爆)。
どーせ誰も見てないし。ってここに書けば世間に晒しまくりですが。
(前にも書いたような気がする、このネタ)

6話以降はお待ちかねのドロドロな展開です。
遥との関係はもう終わったことだと、
頼まれたからで遥が元気になるまで付き合うだけとだと、
あくまで気持ちは現在の恋人の水月にあるのだと、そう孝之は言う。
だから本当の意味の三角関係にはなりはしない。
いや、むしろ本来の三角関係の方がずっとマシだったかもしれない。
条件が同じならどちらかを選ぶのは容易いことだから。
(優柔不断で選べないようなヤツのコトは置いといて)

遥にとってベッドの上の今日は事故に遭う前の時間の続き。
つまり孝之は遥にとって恋人の孝之なわけで。
孝之もそれを知ってるからいきなり手を振り払うことができない。
それにベッドの上でこれ以上無いぐらいに弱った状態で。
その遥を傷つけるような事実を付きつけるのは難しいことで。
気持ちが無いのに遥の幸せな夢の世界を演じることになる。
(全く気持ちが無いわけでもないのが、さらに問題だったり)
遥を裏切って水月も傷つける行為なのだと知らないハズもないのに。

なわけで、
ドロドロな人間模様が大好きなワタクシのツボに突き刺さってます(笑)。
そもそも少女マンガが好きってコトはそーいうことだよ(爆)。
主にアニメ化される幼年三誌のオママゴトな恋愛と違って
本来の少女マンガの恋愛モノはむしろこーいう感じになるはず。
が、しかしそーいうのはアニメにならずにドラマ化されてしまうので。
別にドラマでもいいけど、アニメでも見たいじゃないですか!
エロゲー原作っつーことで意外な線から夢が叶って嬉しいっす。

今後の展開としては
たぶんいずれ遥が現実を知ることになるはず。
そしてその時に孝之と水月のことをどー思うかが鍵になるんじゃないかと。
DVDの最終巻が「ほんとうのたからもの」という絵本とセットになるけど、
これって遥が描いたもののような気がして。
(遥は絵本作家を目指してるのです)
とするとあーなるのかな?という未来予想図も有るけど、書きません。
当たってたらネタバレで面白くないし。

ああ、早く次を見せてくれ!

で、一度終わりにしたけど書き忘れてたことが(汗)。
ここで書かないとたぶん書く機会は無いと思うので。全14話だし
ので書いておくよ。

この作品は2話までがプロローグって前回書いたけど、
露骨にそれがわかる構成になってたりします。
なんと、これ2話までオープニングがついてません。
1話についてないのはよくあるけど、これ2話にもついてない。
そして1話なんかエンディングまでついてない。徹底してるよ。

本来のオープニングとエンディングは3話で初登場します。
2話のエンディングには別の曲が。
例のシーンの後にそのまま曲が始まってタイトルロゴが出ます。
そもそもタイトルロゴが2話の最後に初めて登場するのだった。
つまりここまでがプロローグなのだと激しく主張してる。

ちなみに2話のエンディングはRumbling hearts。ゲームの曲らしい。
これ欲しかったらゲームのサントラを買うしかないんかな?
Precious memories(本来のOP曲)の方はもう買っちったよ(爆)。
この曲って歌謡曲よりちっと洗練されたキレイめのメロディラインで
最近のアニメソングっぽいというかドラマの主題歌っぽいと言うか。
たぶん進んで買うコトは無いような曲だけど(嫌いではない)。
でも作品を気に入ると、なんか良さげに聞こえるではないか!(笑)
ドラマの主題歌が売れるのも似たようなコトですな。

ついでに映像のことも。
実写っぽい映像、というのはアニメ的に仕掛けた絵じゃないってこと。
同じように現実を描いてるD.C. 〜ダ・カーポ〜は逆にアニメ的な
仕掛け映像を使いまくりのアニメならではの作品に仕上がってたり。
テンポとかシーン構成も含めて実写にすると全然違うものになるよ。
(ダ・カーポも後半のシリアス展開は映像がリアル系になったけど)
だけどこの作品は今の映像をそのまま実写にしてもたぶん違和感ない。
テンポも実写に近くてアニメとしては少し遅めだし。
オープニングなんか実写の映像がそのままイメージできるし。

実写に近いのであまり映像が凝ってるように見えないけど
決して映像のレベルが低いわけじゃないっす。
1話で遥が孝之に告白するシーンでの涙をぬぐう手の動きとか秀逸です。
これを見た時、ちゃんと作ってあるじゃん!と思ったですよ。
って今確認するために1話を早送りしたんだけど映像のレベル高ッ!
レイアウトが自然過ぎるので気付かなかったよ……(汗)
ちなみに1話のコンテは加瀬充子(最終兵器彼女の監督)さんです。
そもそも現実を描いてしょぼく見えないのは十分レベル高いので。

これ制作がパンツアニメ(爆)のスタジオ・ファンタジアで。
ストラトス・フォーとかコレとか、このところいい仕事してますな。


「GUNSLINGER GIRL 1〜4話」
10月からフジテレビ(のみ)で水曜日の深夜に放送中の新番組。
11月からアニマックスでもやってるので関東以外の人はそちらで。
角川系(電撃大王)のマンガが原作で大ファンです(言うまでもないか)。
内容はコミックス発売時にいろいろ書いてあるのでそちらを。<おい

まず第一印象が原作に恐ろしく忠実。
今まで何度か原作に忠実って表現を使ってきたけど、
それらと比較にならないぐらい原作に忠実です。
内容が忠実ってレベルではなくてシーン構成まで原作を踏襲してる。
原作の雰囲気まで可能な限り再現しようと試みてる感じ。

でも実は原作と全く同じかというとそうでもない。
原作のシーンの流れの中に、まるで最初から存在してたかのように
不自然なくシーンを補完してある。デキのいいパロディのように。
原作を何度も読み返してたNAVIですらまるで違和感を感じなかったよ。
つーか見た後マンガを見返して追加シーンが分かったぐらい(汗)。
相当に原作を読みこんで細心の注意を払って作ってると思う。
たぶんこれ以上原作ファンが納得する映像化って難しいじゃない?

ちなみに1話と2話は原作と若干構成が違ってて。
原作の1話が1話と2話に分けて入ってます。
と言っても続きではなく、1話がジョゼ、2話がヘンリエッタを中心に
一部のシーン(5分近く)を重ねて別の話に仕上げてあります
ここは原作にかなりシーンを補完してあって舞台を丁寧に説明してる。
先のエピソードで他のキャラがやってる行為をアレンジして埋めこんで
あったりして、初心者にも状況を理解しやすいようにという配慮かなと。

シーン補完と言うと
3話(原作は2話)でリコがヘンリエッタに楽器を弾けるようになるの難しい?
って聞いて、難しいよ(意訳)ってヘンリエッタが答えるシーンがあるけど。
アニメはその後に実際に弾くシーンが出てくるのだった。
こんな感じに、確かにそんなシーンがあっても不思議ではないな、
むしろあったらいいかも、なシーンの補完のしかたをするのです。

音がついてるのもいい。
弦楽器を中心にした音楽を印象的につけている。
空間の配色が渋めなのとあいまってとっても雰囲気が出てる。
原作はキツめの内容を泣かせの展開にしないで、一歩引いてるっつーか
ストイックな感じで描いてるけど、アニメもギリギリ引き絞った感じで。
何かあったらドカーンと来ちゃいそうな、その一歩手前な感じ。
そのへんも原作のテイストをきちんと再現してるな、と。

なわけで、今さら言うまでもないですが
クオリティめっちゃ高い。素晴らしいデキです。
私的に今期の最本命だったけど期待は裏切られなかったってコトで。
でも一番熱心に見るのは「君が望む永遠」だったりしてな。


「ふたつのスピカ 1〜4話」
11月からBS-2で土曜日の朝に放送中の新番組。
マニア系(フラッパー)のマンガが原作で1巻だけ読んだことある。
今から何年か前、打ち上げに失敗したロケットが市街地に墜落した。
それ以来病院で寝たきりだったアスミ(主人公)の母親の葬式の日。
アスミは何かを思い母親の骨を抱いて神社の階段を上る。
そしてそこで頭にライオンのかぶりものをした不思議な青年と出会った。
ライオンさんとアスミが名づけたその青年の話す宇宙の話は、
アスミの宇宙へ憧れを膨らませ、その道へと進むきっかけとなる。

原作を読んだときには気付かなかったけど、
映像になってみるとまるでNHKの連続テレビ小説のようです(笑)。
そいえば宇宙飛行士になるのもこの前やってたっけ。
幽霊が出て来たりするのでほんの少しファンタジックではあるけど。
なんかまるであつらえたようにNHKらしい内容だなと。

ところで、宇宙学校の入学試験の最終でいきなり実技って
知ってる人は知ってる「11人いる!」そのまんまっすね。
試験の目的みたいのまでそのまんまなんですけど。
偶然と言うのにはシチュエーションが似すぎてるので
知っててやってる(オマージュ)のかな、とか思ったり。


「The SoulTaker 〜魂狩〜 1〜4話」
WOWOWでやってたらしい。キッズステーションを録画しました。
内容は……えーと、いきなり母親に殺されたり、生きかえったり、
会ったことない妹がいると知ったり、その妹はある組織に追われてたり、
その妹の魂の分身が何人もいたり、でその人たちまで狩られてたり、
妹とその分身たちの命を守るために変身しちゃったりして。
敵も改造人間とかメカとかだったり、必殺技を叫んだりもします。
つまりこれ変身ヒーローものか!きっと企画段階ではそうだよ(笑)。
見えないけど(爆)

キッズで番宣を見た時から思ってたけど映像がちょん切れてます。
lainの映像を過激と表現するなら、これはさしずめ前衛ですか(笑)。
尖がった映像見なれてるのに、時々状況を見失うほどの映像です。
3、4話は1、2話に比べると多少押さえ気味になってはいるけど、
よくこんなのテレビで放送してたなって思ったり。
これについていける人は、あまりいないと思うんですが。

映像がキレてるわりに筋立てはわりと単純で理解しやすいし。
映像オタクなんで未体験の表現スタイルは見てるだけで楽しいし。
まるでNAVIのために用意された作品って感じかも(笑)。
なんとか時間を作って最後まで見てみたいっすね。

そうそう
この作品には中原小麦というキャラが出てきます。
ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」のあの小麦ちゃん。
今やオリジナル(コレ)よりそっちの方がずっと有名ですが。


「AVENGER 1〜4話」
10月からテレビ東京系(3局)で水曜日の深夜に放送中の新番組。
今より未来の時代!?人々が火星のドームシティに住んでいる時代。
この世界では子供が生まれなくなって久しく、
その身代わりに愛玩用のドールと呼ばれるロボットが作られた。
また資源はこの世界の全ての人を養うには足りず、
ドーム間で代表闘士戦を行い資源を分配するシステムになっていた。
その世界で一人の女闘士と一体のドールはドームを渡り旅をしている。

あまりろくな評判じゃなかったので心配してたけど、
実際に見た感じはそんなに悪くない。むしろ設定は興味深いかも。
ただ確かにぱっと見の印象は微妙ではあるね。
いちおーSFみたいだけど、見た感じは硬派なファンタジーだし。
さしずめサイバーパンクなファンタジーって感じ。って何やそれ。
設定も雰囲気も違うけど方向性としてはFF7あたりに近いかなと。
ちなみに監督は真下さん(NOIR)なんで映像はわりといい感じです。


「へっぽこ実験アニメーション エクセル・サーガ 2巻」
笑いが足りないので補充しました(爆)。
最近のハイクオリティ作品を見なれてるとボロく見えますな……
まぁ、へっぽこ実験アニメなんで、元からへっぽこですが(笑)。
そいや、落下シーンって5話がはじめてなんだ。
原作ファンの予想を凌駕する異常ーーーーーに長い落下シーンだけど。

内容は(なんちゃって)社会派ドラマ、サバイバルアクション、ホラー、
そして美少女モノ。って、おいおい!この作品は元からですよ(見えなくても)。
よーするに男キャラをシャットアウト(声だけ)して女キャラのみ出演してる。
タイトルはズバリ「視聴率強化週間」。このノリ好きです(笑)。

むー、なんか、このへんまでは不完全ながら全部見たコトはあるみたい。
と言っても録画してなくて中途半端に見てたんだけど。


「瓶詰妖精 1〜6話」
10月から一部の民放(5局)の動画大陸枠内で放送中の新番組。
通常の半分の枠で実質10分ほどの内容になります。全12回。
よく分からん雑誌のよく分からんものが原作で、よく分からん!(爆)

ジャムのビンのサイズのかわいい妖精が4人出てくるのです。
で、その妖精たちは人間になりたいと思ってて、
人間界のいろんなコトに興味を持って調べたり真似したりする。
それが少しズレてたり、ずいぶんズレてたり、激しくズレてたりして(笑)。
よーするに可愛いキャラがボケたことをやる正統派(?)の萌えアニメ。
みょーにノリがいいので結構面白いっす。内容はないけど(爆)。


「BPS Battle Programmer Shirase 1〜6話」
10月から一部の民放(5局)の動画大陸枠内で放送中の新番組。
本来の1回分を3分割して毎回前口上・OP・ED・次回予告がついてます。
ので12回分だけど実質は4回分すね。OVAの企画だったりのかも!?
内容はBPSと呼ばれる天才プログラマーがその能力を生かして
いろんな事件を解決に導くって感じ。超訳すれば(爆)。
いろいろツッコミどころが満載だけど、そもそもシャレだし
リアリティとかそーいうのは期待してはいけません。

まぁ、ノリとか変で面白いとは思います。
あと、恐ろしくマニアックなネタが随所に入ってて何というか(汗)。
ep.1のアレが分かる人はその筋の人だけだろう……
ep.2のは一見するとレーザーディスクのパチもん?って感じだね。
つーか鋭敏電子とか開拓社ってそのまんまなんすけど(爆)。

ところで、素朴な疑問なんだけど、
この作品の主人公や敵役のキャラって魅力的なんでしょうか?(笑)
確かにキャラメイキング的にはリアルではあるんだけど……
ガキンチョが変なポーズと変な必殺技で戦う方がまだマシな気が(爆)。
それに従妹の女の子(小学生)は何のために出てきてるのでしょう?
あまりにむさい画面なので萌え増強とか!?
小学生に萌えない人はどーすればいいですか先生!


「最遊記RELOAD 1〜4話」
10月からテレビ東京系で木曜日の夕方に放送中の新番組。
前にやってたやつの続きです。
続きと言っても読みきり風味なんで途中から見ても無問題ですが。
よーするに不真面目な水戸黄門みたいなモンだし。<おいおい

とりあえず見てみる。
オープニングはなかなか良さげ。
1話の前半も結構いい感じ?前シリーズよりいいかも?
CM終わって後半のアクションシーン……め、眩暈がっっっ(爆)
2話に至ってはアクションシーンが安易な止め絵ばっかです!奥さん!
探偵Qといい最近のぴえろは時々凄いの作るよな。違った意味で。
この作品って見た目がヘボイとカッコつかないと思うんだけど
原作者や原作ファン的にこれは許容できるデキなのか!?


美少女アニメ・レヴォリューション (03/11/20) 次へ 前へ
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あくまでも現時点での印象、という前提条件をつけた上で
今年放送されたアニメを順位づけしてみたり。

1. プリンセスチュチュ
2. D.C. 〜ダ・カーポ〜
3. ストラトス・フォー
4. 魔法遣いに大切なこと
5. LASTEXILE
6. L/R
7. 高橋留美子劇場

7位までだけど最後まで見た(見る予定)のはこれだけしかないので。
時間が有れば他にも続きを見てみたい作品はあるけどどーなるやら。

一言ずつコメント。
「プリンセスチュチュ」ここ2、3年では傑出したデキ
「D.C. 〜ダ・カーポ〜」なんか好きレベルからここへきて急上昇
「ストラトス・フォー」バランスの取れたいい作品です
「魔法遣いに大切なこと」現実を描くならこれぐらいやらないと
「LASTEXILE」キャラをもっと濃厚に描いて欲しかった
「L/R」設定は好きなんだがトータルのクオリティが……
「高橋留美子劇場」題材はいいんだが映像のレベルが……

10月組はまだ最初の方しか見てないけど
現時点で最も続きを見たいのは「君が望む永遠」ですな。
今期は面白い作品が目立つのであとどれを見るか悩みます。
時間的に3本ぐらいまでしか最後までは付き合えないので。

にしても深夜アニメばっかだよ。
見れる地域の限られる(CS/BSでやっと見れる)作品も多いし。
※1〜3位は独立系+キッズ、4位はテレ朝(ローカル)+ファミ劇
※5位はテレ東(ローカル)+AT-X、6位はフジ(ローカル)
※7位はテレ東系+BSジャパン
夕方と深夜の作品レベルの平均値は以前よりもさらに差がついたので、
自分から意識して見に行かないと今のアニメの実力は分からんね。


なわけで今週のアニメネタを。
久しく書いてなかったけど面白かった順ってことで。
先週に続き長々と書いたので疲れました(汗)。

「D.C. 〜ダ・カーポ〜 17〜20話」
う、そう来ますか。
14話までのポップコメディな展開も楽しくて良かったけど
16話以降の一切ごまかしなしのガチンコラブストーリーもいいっすね。
気恥ずかしいというよりは、切なさ爆発って感じの内容で。

14話までの展開でも純一に対してあからさまな態度を見せてたのって
音夢とさくらだけだったし、互いに意識してるのもミエミエだったし。
ストーリーを突き詰めるならこの3人の関係だろうなとは思ってたけど
16話以降は完全にこの3人の話になってしまったようで。
他のキャラも出てはくるけど完全に脇にまわってしまった感じ。

純一と音夢がお互いの気持ちを通じ合って、なんか夢のような展開で。
もしかして夢だったのかも?と純一が思ってるとこに音夢が起きてきて
「夢じゃ、ないよね?」とか言うのでした。もう、キュン死に(爆)。
ここで最終回なら良かったんだけど、そうは問屋(さくら)が卸さない。

音夢とさくらが純一を巡って直接対峙するシーンも出て来たり。
考えてみたら同じ男が好きで、しかも互いにそれを知ってるなら
早晩こーなるのは見えてたわけで、来るべきものが来たというか。
同じ人が好き=感性が同じ=仲良くなれる、なんてキレイゴトは
こと恋愛に関しては信じられないっていうか。

一見するとよくある三角関係だけど純一の態度はハッキリしてるっすね。
血が繋がらないとは言え実の妹の音夢を選んだ時点で腹はくくってるし。
曖昧な態度を取ることが優しさではないってことも分かってるみたいだし。
それでもさくらの悲痛な叫びは純一と音夢の心にグサっと突き刺さってる。
誰も傷つけないで幸せにはなれないよ、とでも言いたげな展開で。

そして、
あと6話もあるのでこのまま終わらないんだろうなと思ってたら……
ここであのファンタジックな設定が生きてくるのか。
なんか、すんごい気になるところで終わってるのだった。
もう毎週見るしかないかも!?

にしても男に都合のよい幻想・妄想の産物のハズの美少女アニメで
他よりもよほど現実を投影した男女関係が展開してるのはなんなのかな。
キッズはこれの後半戦と「君望」を連続してやってたりするもんで
一見すると「萌え萌え枠」その実は「痛い切ない枠」だったり。

そうそう。結局DVD買っちゃいました(笑)。
録画したのを何度か見直してたので、これは買うに値するかなと。
キャラの表情が絶妙なのは前にも書いたけど、何度か見直してて
実はシーン構成がさりげなく上手いことに気付いたのでした。
まさかその後にこーいう展開が待ってるとは思わなかったけど。


「R.O.D THE TV 1〜4話」
10月からフジテレビ(のみ)で水曜日の深夜に放送中の新番組。
スカパーのPPVでも先行放送してます。
1話でいきなり飛行機サイズの紙の鳥が空を飛んじゃったりして
OVAで度肝を抜いたペーパーアクションが地上波へ凱旋って感じです。
とか言っても思いっきり関東ローカルなんですが……

あ、主人公はOVAの読子ではなく香港のペーパー三姉妹らしい。
三姉妹は探偵とか便利屋みたいなのをお仕事にしてて、
日本人で作家の菫川ねねね(女です)が香港にサイン会に行った時に
ガイド兼ボディーガードみたいなカタチで知り合うのでした。
実はねねねは読子の親友で、読子は5年前から行方不明らしい。
3話ではおなじみ読子ビルが出てきます。もちろん神保町も。
今後読子が出てくるとか、その痕跡に繋がる展開もあるかもね。

三姉妹も紙が使えるってコトはつまり無類の本好きということで
地図で噂に聞いていた神保町を発見したときの表情と言ったら、
さながら財宝のありかを発見したような感じです。
本好きにとって世界一の本屋街はまさに金銀財宝の島ですが(笑)。
ただ三姉妹の一番下のアニタだけは本が大っ嫌いなのだった。
本が嫌いなのに紙が使えるのは不思議ってねねねが言ってるけど
実際この設定は重要な鍵になる気がする。読子に繋がる何かの。

OVAでは最初の神保町の徘徊シーン以外はアクションの連続だったけど
テレビシリーズはさすがに現実描写の割合が大きいっすね。
キャラの性格づけとか空間の奥行きとか、そーいうのをきっちり描いてる。
もちろんここぞと言うとこで例のペーパーアクションが炸裂します。
てなわせで、期待を裏切らないいいデキですな。


「PEACE MAKER 鐵 1〜4話」
10月からテレビ朝日(のみ)で火曜日の深夜に放送中の新番組。
キッズでも12月からやるので関東以外の人はそちらで。
スクエニ系(ガンガン→BLADE)の漫画が原作で1巻だけ読んだことあります。

時は幕末。動乱の時代が訪れようとしていたしていたその時代。
幕府の命で京の治安を守ってた新撰組の屯所に一人の少年が訪れた。
彼は両親の敵を討つために、強くなりたいからと入隊を希望した。
だけどきっぱりと断られ、その理由を眼前に叩きつけられるのだった。
ここで身につくのは強さじゃなくて人を捨て鬼になる方法なのだと。
その惨状に恐怖しながらも少年は懇願する。鬼でもいい、強くなりたいと。
そして動乱を駆け抜けた新撰組の一員としての少年の日々が始まる。

この監督(平田智浩)さんはLASTEXILEのオープニング作った人っすね。
(この作品のオープニングもやってます)
スタッフリストを見たときから期待してたけどさすがにいいデキです。
つーか少年マンガのアニメ化ではかなりデキのいい方だと思われます。
ストーリーも夕方やってる少年三誌モノより面白いと思うのですが。
で、そーいうのに限ってなんで深夜?なんで1クールしかやらんの?
夕方の枠で最低半年ぐらいやっても十分にいけると思うのだが……

ちなみにこれ珍しく男キャラだらけで女キャラはほとんど出ないっす。
オープニングで女子(おなご)に見えるあの人は沖田さんですよ(笑)。
てっきり女の人だと思ってたので声を聞いてビックリしました。
新撰組なので大人(びた)キャラが多いのも好感触ですな。
考えてみたら幕末って設定も好きなんだった。


「無人惑星サヴァイヴ 1〜4話」
10月からNHK教育で木曜日の夕方に放送中の新番組。
今よりずいぶん未来の世界。人々が宇宙へ出ていった時代。
地球が環境破壊で住めなくなって人々はコロニーに住む時代。
あるコロニーの学校へ主人公の少女が転校してきます。
クラスメイトには勉強もスポーツもできるリーダー格の少女やら
有力者の息子で権力で取り巻きを従えるワガママ坊ちゃんやら、
機械の分解や修理が大好きな少年や、大柄だけど気が弱い少年など。

その面々で修学旅行として惑星開拓の研修へ出発したその途上、
いろいろな偶然や必然が重り主人公を含めた七人の少年少女だけが
脱出シャトルで母船シャトルから切り離され宇宙をさまよう。
そして辿りついたのが青い空と青い海の昔の地球によく似た星
という一言で表現すれば七少年宇宙漂流記(まんまだよ)。

これ主人公は中学生ぐらいの少女だけど、少女モノと言うより
正統派の児童文学って感じです。よーするに十五少年漂流記だし。
筋立てやキャラがハッキリしてて分かりやすいのがポイントすね。
たぶん小学生や中学生でも十分理解できる内容だと思う。
わざと子供向けにしてあるわけじゃないので大人でも楽しめます。
まさにNHKならではの作品って感じです。

にしても甘ったれ坊ちゃんには困りもんだね。
トラブルの何割かは彼のせいだし。そもそも漂流の原因だし。
そのへんも含めて毎回終わりごろに大ピンチに陥って次に引きます。
基本のパターンの一つだけど、最近あんまし使わない手法っすね。
とりあえず今後の展開がとっても気になるってことで。
時間的に見れるかどうか微妙だけど。


「銀河鉄道物語 1〜4話」
10月からBSフジとアニマックス(11月から)で放送中の新番組。
フジテレビ(ローカル?)でも一部だけダイジェスト放送。
松本零士原作で銀河鉄道999と同じ世界での別の物語。
銀河鉄道999はそれに乗って星々を旅する内容だったけど
これは銀河鉄道というシステムを舞台に交錯する人々の物語。
主人公の学は亡き父親の姿に憧れてSDFという銀河鉄道の運行を妨げる
強盗や事故、宇宙海賊などのトラブルに対応する部隊に入隊した。
そのSDFという部隊で遭遇する様々なエピソードである。

基本設定は……言うまでもなく古いっすね。
キャラ絵も多少のアレンジが入ってるけど昔のまんま。
ただキャラデザインの人のクセなのか若干肉感的ではある。
(松本零士さんの絵って妖艶だけど肉感的でないから)
ストーリー展開は派手めでこれも古くさいと言えないこともない。
キャラ描写も多少現代的なアレンジが入ってるけどかなり昔風味。
よーするにほとんど昔のスタイルのまんま映像だけ現在のものに。
おかげで新作なのにまるでリメイクのような印象が。

[追記] フジテレビでも全て放送しました。


「スクラップド・プリンセス 1」
4月からWOWOWでやってた作品です(もう終わった)。
ライトノベル(?)が原作で読んだことありません。
生まれたときに全てを滅ぼすと託宣を受け廃棄王女と呼ばれ
王女の扱いはおろか人間扱いすらされなかった主人公が
育ててくれた家族の兄弟(兄と姉)と一緒に旅をする話。かな?

設定の深刻さのわりに、あまり深刻さは感じない内容だし。
主人公は特別な能力を持たない普通の女の子って描かれ方で、
行動的だったり、よく口が回ったり、みたいな存在主張もしない。
時々やってくる追っ手の相手をするのも兄弟の方ばかりだし。
なんかえらく存在感の薄い主人公だな、とか思ったよ。
特別な役割があるらしいことは1巻でもほんの少し出てくるけど。

制作はBONESなんで作品のクオリティはそこそこ高いんだけど
イマイチ見続けたいと思わせる魅力に欠けるような。


「とらいあんぐるハート Sweet Songs Forever 1〜2」
1巻30分のOVA。4巻まで予定されてます(それで完結かは不明)。
美少女ゲーム(18禁)が原作?でこれとは別に18禁アニメもあります。
と言うか発売元のディスカバリー(セブンエイト)は元々エロ専門で、
これはレーベル初の非18禁作品だと思われます。

音楽院?みたいな学校の校長であり歌手でもあるフィアッセの元に
1通の脅迫状が届く。遺産を渡さないと大変なことになるぞ、みたいな。
身の危険を感じたフィアッセはボディーガードを雇うのだった。
そして小さい頃に一緒に育った日本の友達にも連絡をとることに。
その友達とは特殊な訓練を積んだ剣を操る少年と少女だった。
てな感じのサスペンス・アクションな内容です。エロ風味は皆無。

設定はそれなりで、アクションシーンの映像もそれなりです。
しかし……ストーリーのテンポが悪すぎて中身が薄いっす。
特に1巻の喫茶店のキャラ顔見せシーンは激しく時間の無駄!
つーかOVAで1巻がこんな内容だと2巻以降は誰も見ないのでは?
確かにエロレーベルとしては頑張った方だとは思うけど
テレビの美少女アニメが絶好調な今、お話になりません、としか。


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ここのところいろいろアニメを見てて思ったんだけど
もしかして今ってアニメの歴史上最も充実した時代なのかも。
そもそも新番組が週に50本以上やってるのは異常に多過ぎなのに
それでも箸にも棒にもかからないほど酷いのはそう多くないし。
つーか、よく一部のアニメだけが凄くて他はヘボイって表現を見るけど
どっちかというと作品の質的には偏差値みたいな分布になってるよ。
そして平均点は90年代に比べるとずいぶんマシな感じだ。
でも90年代に比べて一般のアニメの地位は落ちまくりですが(泣)。

あともう一つ思ったこと。
ここ最近ゲームのアニメ化がとっても成熟したように感じる。
(ガンパレ、ダカーポ、君が望む永遠、月姫、ぽほたんなど)
で、何の因果かエロゲーのアニメ化のほうが上手く行ってるようだ(笑)。
これは単純にアニメ化されたタイミングの問題だと思うけど。
本来なら一般受けしそうなのはRPGからのアニメ化なんだけど
FF:UもスターオーシャンEXもティルズオブエターニアも
正直言って誉められた代物ではないので作りなおせって感じだよ。
みんながFFのアニメに望むのはラストエグザイルみたいのだろう?
とか作品を見てた時に感じたんだけど、如何なもんか。


なわけで今週のアニメネタを。
今週は頑張りましたよ!<何が

「君が望む永遠 1〜4話」
10月から一部の民放とキッズステーションで放送中の新番組。
美少女恋愛ゲーム(18禁)が原作でやったことはないっす。
主人公の孝之はある日わりと仲良かった水月の親友の遥に告白される。
遥がずっと前から孝之が好きなのを知ってた水月が、遥の恋愛の手助け
のつもりで孝之に近づいていった、今の3人の関係はその結果だった。
でも水月はいつのまにか当初の目的を忘れて……

付き合い始めはぎこちなかった孝之と遥も次第にいい感じになってきて
このまま幸せな未来が続いていくように思えた。
だけど、いつものようにデートの待ち合わせをした日。
少し時間に遅れた孝之が人ごみをかけわけてそこで見たものは
壊れた電話ボックスと血だまりに浮かぶ遥のリボンだった。

それから3年が過ぎて心の底に過去を押しこめながら
孝之と水月は新しい生活を送るようになっていた。
やっと過去と決別して二人で新しい生活を始めようとしていた。
そこに事故のあと3年間眠りつづけてた遥が目覚めたと知らせが入る。
二人が病院で見たのは記憶が事故にあった当時のままの遥だった。

最初は、ずいぶん気恥ずかしい恋愛モノな内容だなとか思った。
次に、まさかずっと波風の立たない抑揚のない展開か?とも思った。
そして2話の最後のアレ。というか物語はここから始まるのだった。
よーするに2話まではプロローグなのです。幸せなのはここまで(爆)。

最初の方もいっそ実写にした方がいいんじゃない?とか思ってた。
(アニメ的なデフォルメ表現は全くないので映像的にも実写に近い)
3話以降の展開を見てたら、その気分はさらに強くなったよ。
つーかこの内容って実写ドラマだったら夜9時10時にやってそうだし。
エロゲーからゴールデンタイムのドラマ化ってのも大胆でいいじゃん(笑)。
ま、そんな企画は通らないだろうけど。

よーするに好きあってた二人が不慮の事故で引き裂かれ、
過去を背負ったまま新たな生活(恋愛)を送るようになって。
そこに元彼女が時間を超えて甦ってくるという展開。
普通なら終わって始まるか、もしくは二股をかけるかだけど
時間を跳躍する仕掛けで、終わってたようで終わってない
二股じゃないのに二股に見える微妙な関係を作り出してる。

これ似たような展開が「ほしのこえ」にも有ったんだよ。
彼女が事故にあって連絡に何ヶ月もかかる場所に行ってしまって
そして彼は関係が終わったと思ったのかはよく分からないけど
新しい生活を始めるのです。よーするに新たに付き合い始める。
そこへワープ航行で時間が全く経過してない彼女からの連絡が。
その後、彼はずっと彼女を待つことに決めるのです。

で、そこあっさり終わらせて次いってしまうんだけど
今付き合ってた彼女に対してずいぶん酷い仕打ちじゃない?と思った。
アレ見てて、そのへんみんな何とも思わないのかな?
まぁ、ちゃんと人間を描いてたら30分に収まらないけど。

話を戻して、この作品って
知らない人からしたらたぶんただの美少女萌えアニメだと思われます。
しかし見た目は美少女アニメだけど内容はむしろド直球の恋愛ドラマ
そーいうドラマ好きな人のほうがこれ面白いんじゃないだろうか。
見た目がダメとか、ドラマは役者が全て、って人以外なら結構いけるよ。

そうそう、
DVD1巻の初回限定「マヤウルのおくりものset」ってなんやねん
とか思ってたんだけど、作品を見たらそれはアリかもと思えて来た。
※「マヤウルのおくりもの」という絵本がセット(絵本単品発売もあり)
少なくともフィギュアよりはずっと意味のあるセットですな。

にしてもマンガ原作は絵空事が多くてゲーム(しかもエロゲー)原作の方が
むしろ現実を描いた作品が多いってのがなんとも。


「真月譚 月姫 1〜4話」
10月からBS-i(のみ)で木曜日の深夜に放送中の新番組。
美少女ホラー?ゲーム(18禁?)が原作でやったことはないっす。
主人公の志貴(少年)は小さい頃に事故にあって以来、線が見えるようになる。
その線とは命を断ち切る線。その線にそってナイフを入れると全てのモノを
壊すことができる。生きているモノも生きてないモノも。

ある日、志貴は一人の女性を目にする。そして何かに憑かれたように
彼女に刃を向け殺してしまう。でもそれは夢の中の出来事だと思ってた。
しかし翌日、彼女は再び彼の前にあらわれて言った。(経緯を若干省略)
私を殺した責任、とってもらうからね
彼女は吸血鬼で一度バラバラにされたけど再生したのだと言った。
そして彼は偶然か必然か吸血鬼同士の戦いに巻きこまれていく。

まず、くすんでるような退色してるような空間の配色が印象的です。
監督(桜美かつし)さんが同じガンパレードマーチと色使いがそっくり。
ガンパレードマーチはU局で(CATVのくせに)ゴーストが大量に出るので
それで色が変なのかと思ってたけど、意識的にやってたようで。
作品の雰囲気とかもガンパレードマーチとそっくりっすね。

ホラータッチの内容でデキは結構よい感じです。
オープニングを見た時はこれは今期の意外な大穴かもと思ったり。
ただこれまたガンパレードマーチと同じく印象が淡いんだよ。
見つづければぐいぐい面白くなってくるのかな!?って感じです。
(今でも面白いけど強烈に引きつけるものがない)
あと今週は一つ上(君望)のに印象をさらわれてしまったので。

女性キャラ比率が高いのは元が美少女ゲームだからってことで。
そんなに媚びた内容ではないので、好みの男キャラがいないとイヤ
って人でなければ結構見れるかと。ホラーが好きな人なんか特に。


「鋼の錬金術師 1〜4話」
10月からTBS系(全国ネット)で土曜日の夕方に放送中の新番組。
スクエニ系(ガンガン)のマンガが原作で1巻だけ読んだことあります。
国家錬金術師の兄と鎧の姿をした弟が賢者の石を求めて旅をする話。
この世界の錬金術とは見た感じは魔法のようなモノで、それと違うのは
物理法則に従った等価交換でしか練成できないところ。
つまり小さな石から巨大な石造を作れたりはしないってこと。

この二人の兄弟はある日、死んでしまった母親を甦らせようとして
禁忌の人体練成を行うのです。でも命と同等の対価などはある訳がなく
練成は失敗し兄は片腕と片足を失い、弟は肉体を失ったのです。
そして兄は鋼の片腕と片足を付け、鋼の錬金術師と呼ばれるようになる。
兄は弟の肉体を取り戻すために、弟は兄の片腕と片足を取り戻すために、
再び禁忌の人体練成を行うために、絶大な力を持つ「賢者の石」を求めた。

1話と2話は国家錬金術師になった後の話で
3話以降はしばらく人体練成のエピソードから国家錬金術師になるまでを
描くんではないかと思われます。原作もそうだったっけ?(汗)
国家錬金術師になる前もなった後もエピソードの基本スタイルは
錬金術に絡む事件とかを錬金術を使って解決してくって感じ。
さしずめ水戸黄門!?<違うって

ストーリーはわりとオーソドックスでくっさい内容だけど、
とっても正統派エンターティメントなビジュアルなので
なかなか見ごたえがあります。特に1話の映像はド派手でいいっすね。
ただキャラ絵を崩しすぎるのは雰囲気的に違和感があるんだけど。


「ヤミと帽子と本の旅人 1〜4話」
10月から一部の民放(全国18局)で放送中の新番組。
美少女メルヘン?ゲーム(18禁?)が原作でやったことはないっす。
主人公の葉月(少女)が光の中に消えてしまった姉の初美を追い求めて
本の世界を旅するという内容。ちなみに葉月は初美が好きらしい。
で、雰囲気は入った本によって違ってて、ある時は大河ドラマ風だったり、
またある時はファンタジー風だったり、とよーするに童話チックというか。
で、その童話チックな内容だけど、どことなくアヤシイのだった(笑)。
そもそもこの作品は1話の冒頭から女同士で抱き合ってたり(爆)。
このへんはエロゲー(?)っぽいといえば、っぽいかな。

ちなみに映像のデキは結構よろしいです。
作品的にも結構面白いです。シベリア超特急スパイ編?なんか特に。
全く期待してなかっただけに意外と面白いじゃんって印象ですな。
エロちっくという意味でも、変態ちっくという意味でもアヤシイけど(笑)。
それが許容できる。もしくは好みな人は楽しめるかと思います。


「一騎当千 1〜4話」
10月から一部の民放で放送中の新番組。AT-Xでも先行放送してた。
マニア系(GUM)のマンガが原作で読んだことないっす。
現代に三国志の英雄たちの名前と力を受け継いだ者たちがいる。
その者たちは派を求めて激突するのだった。
ってな感じの王道の学園ストリートファイトモノです。
ただよくあるそれと違うのは、主人公が美少女ってトコ(笑)。
そして派手なアクションシーンにパンチラが花を添えます(爆)。
服もビリビリ破れたりします。エロアニメかよ……
ある意味コテコテですな。

美少女モノではあるけど、中身はわりとマジなアクションモノです。
アクションシーンは結構見ごたえあるよ。1話なんか映像のレベル高いし。
あと主人公が天然のお馬鹿キャラ(笑)。みんなが挑んでくるって聞いて
「ワクワクする」とか言っちゃうし。女ゴクウ(ドラゴンボール)ですか。
キャッチコピーは「爆乳!爆裂!美少女ハイパーバトル」だそうだ。

まぁ、欲望にストレートな感じは潔いかもと思ったり。
ちなみに美少女だけじゃなくイケメンキャラも出てくるよ。


「神魂合体ゴーダンナー 1〜4話」
10月からBS朝日、AT-X及び一部の民放で放送中の新番組。
ゴウという旦那が葵という女子高生を奥さんにするのです。
で新婚そうそう旦那がゴーダンナー(ロボット)に乗って出撃。
そして奥さんはネオオクサーに乗って出撃して合体(ロボットがね)。
これがまさしく新婚合体ゴー旦那!<オイオイ

内容は一昔前のロボットアニメのノリまんまです。
熱血だし。叫んじゃうし。主題歌は当時のまんまだし(笑)。
マジなのかシャレなのかよく分からんのがポイントです。
でも、キャラデザインがメリハリ過剰(異常)なトコは現代的っすね。
ってゆーかエロゲー原作モノの方がずっと普通なのはなんで?
司令室もメカニックも女キャラだらけだったりするし。

とにかく1、2話の内容はバカバカしすぎて逆に笑えます
わりとキャラが立ってるのでそのへんも好感触です。
でも3話は下手にクサイい内容なので安っぽさが身にしみる。
バカをやるならバカに徹しないと見てるほうが恥ずかしいよ。
あと作品はもちっと丁寧に作って欲しかったり。


「ギルガメッシュ 1〜4話」
10月からフジテレビ系で土曜日の深夜に放送中の新番組。
(なんか違和感があると思ったらスポンサーがついてないよ)
原作は少々古め(1976年)の少年マンガらしいです。よく知らない

今より少し未来の時代、
ある組織の巨大な研究施設で何かが暴走し、その結果が世界は覆い尽くした。
シェルタリングスカイと呼ぶその現象は機械を狂わせ文明は大きく後退した。
それから何年か後、姉と弟の兄弟は借金取りに追われ逃げる生活をしてた。
この二人の父は大厄災を引き起こしたテロリスト(と呼ばれてる)の首謀者で、
たぶんそのせいで不思議な人たちから仲間にならないかと誘われる。
その人たちと対抗する勢力もまた仲間に引き入れようとするのだった。
とまぁ、そんな内容です。

見た感じは古い感性を今の表現スタイルで再構成した感じかな。
そもそも原作が古いのだから内容が古く感じるのは当然かも。
そして絵柄はわりと最近の絵柄です。だから見た目は新しい。
一見わりと緻密な映像で、それだけ見てると出来良さそうですが……
これテンポがすんごい悪い。見続けるのが苦痛です。
先の展開で面白くなるとしても、これじゃあちょっと。


以下は18禁なので順位は別扱い。

「A KITE -カイト- 1〜2」
30分×全2巻の18禁アニメです。が、いわゆるエロアニメとはかなり違う。
軽いのをイメージしてると度肝を抜かれるマジで凄い内容です。
一言でいうならエロがキツめのバイオレンス・ハード・アクション
クオリティもエロアニメのレベルを桁違いに超越してます。
ってゆーか、普通のOVAと比較してもかなり上の方です。
だいたい監督(と原作・脚本・キャラデザイン)が梅津さんだし。
実はホントの今週の1位はこれだったりするかも。

女子高生の砂羽(さわ)は殺し屋という裏の顔を持っていた。
彼女は両親を惨殺され一人の男に引き取られたのだった。
その男の表の顔は警察官。裏の顔は殺し屋だった。
そして男は彼女を自分の裏の仕事の道具として仕込んでく。
実は彼女の両親を殺したのもこの男で、砂羽はそれを知っていた。

ある時、砂羽は同じ仕事をする、よーするに殺しの道具である
音分利(おぶり)という少年と出会い、互いに心を通わせていった。
あの男の慰み者になっていた(?)砂羽だけど、音分利との関係は
体を交わさないプラトニックなものだった。
仕事を止めたがってた音分利を消すようにあの男に指示された砂羽は、
ずっと前から考えていたある行動を実行に移す決意をする。

という内容です。
特にラストは何とも言いがたいものが有るよ。
にしも殺し屋モノってラストがこーいう終わり方なのが多いっすね。
アレとかアレとか。ハッキリと描写しないトコまでそっくり。

とにかくエロシーンに抵抗がないなら一見の価値アリです。
ってゆーかエロシーン自体はそんなに多くないんで大丈夫かもね。
むしろバイオレンスの18禁って感じなので覚悟して見てください。


にこやかに毒を吐く (03/11/6) 次へ 前へ
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なんとか3週更新をしてみました。
毎度の如くコメント落ちまくり&ほとんど使いまわしですが。
細かいコトは言いっこなしだせベイベェ。<誰だよ

コミックの方は多少状況を改善できましたが、
代わりに録画ビデオが大量に積み上がりました(爆)。
ああ、どないしよう……
まさにあちらを立てるとこちらが立たない見本ですな。


では恒例のおすすめを。9月分です。

女性誌の今月の1冊はおなじみ清水玲子さんの「輝夜姫」に。
ここんとこヒドい展開が続いてます。たぶんこれからも続きます(爆)
このまま最後まで目を背けたくなるような展開だったりしてな……
ちなみにこのコメントはまゆ視点のモノで、ネタバレバレです(汗)。
つーか見てれば展開は読めるし、展開が分かっててもキツイので。
実は碧視点のコメントも考えたんだけど、これでいいやと。

今月のいい感じだった作品は「GO!ヒロミGO!」「プラチナガーデン」です。
「GO!ヒロミGO!」ヒロミの姉登場の巻。なんちって。
見た目お淑やかで、口調もやわらかで、さりげなく容赦ない(笑)
あいかわらず、出てくるキャラはみんな存在感ありまくりですな。
キャラメインキングとはまさにこーいうのを言うのだよ!
って誰に向かって語ってるんだか(ここ全部そうだけど)。

「雲雀町1丁目の事情」
今までそうと信じてきた設定が根底から引っくり返りました。
丁寧な伏線が縦横無尽に張ってあったのに全く分からなかったよ。
微妙に謎めいた部分が多々あったけど、それが裏で繋がってたとは。
どこまで読者が騙されつづけるかと思って描いてたんだろうな……
やられたよ。さっぱり分からなかった。参りました。
ってなわけで雲雀町1丁目の事情の真実が明らかになるのです。
雑誌の方は完結したのでコミックスも次の巻で終わりっすね。

「ラビット・ハンティング」
TONOさんが少女漫画らしい恋愛モノに初挑戦した作品……だそうで。
でも、いわゆる恋愛モノとはかな〜〜りかけ離れてます(笑)。
良くも悪くもこの人しか描けないような作品になってます。
これを恋愛モノというカテゴリーに入れていいのだろうか!?
つーかこれが恋愛モノならカルバニア物語も十分恋愛モノだろう。

「僕は探偵には向かない」
先月に引き続き「ビィストリート」掲載作品からのオススメです。
と言っても雑誌の方はリニューアルして名前が変わっちゃったけど。
ちなみにこのシリーズの1本目と2本目は前に出たコミックスに
収録されてます(1本目が「月の砂漠」2本目が「不滅の花」)。
巻番号がついてないけど連載が続けば次も出るかも。

99%無いとは思うけど、この作品がアニメ化とかされた場合
史生さんがどんなキャラに描かれるか興味津々です(笑)。
実写ドラマだと誇張され過ぎてただの変な人になりかねないけど。


男性誌の今月の1冊は日本橋ヨヲコさんの「G戦場ヘブンズドア」に。
全3巻ということで最初から最後まで勢いを持続したまま走りきりました。
短距離走じゃないけど全速力で走り続けられるのはせいぜい3、4巻なので
この長さは内容からすると長すぎず短すぎず丁度いいって感じ。
長く続ければどんな作品でも濃度は薄まってしまうものだから。
もちろん短期的な瞬発力よりも持続力が大事な作品もあるけど。

ところで、この作品のコメントに使いたかった言いまわしがありました。
漫画は人が描いている。漫画は人で出来ている。」ってフレーズ。
この韻を踏んだフレーズでコメントを終わらせたかったんだけど、
前のフレーズと上手く繋がらなくて、繋がったら今度は字数オーバー(汗)。
で結局はあのカタチになったのです。無念なり。

「Forget-me-not」
超寡作の鶴田謙二さんの新作です。
1巻って書いてあるけどホントに2巻が出るんでしょうか?(笑)
内容的にはこのまま終わりでもそんなに問題はないし。
まぁ、出るとしても3年後とか5年後とかだったりしそうだし。
ところで、やけに裸がいっぱい出てくるんだけど……(爆)
そーいう作風だったっけ?

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