投資効果 (01/7/24) 次へ 前へ
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なんか頭痛がします
クーラーつけて寝てたからかも。
とはいえ、クーラーつけないと熱中症になりそうだが……
うちの温度計には30度以下がないんじゃないと思ってしまう今日このごろ。
地球温暖化とヒートアイランド現象は日々進行中。


さて今週のネタです。
LUNA SEAの終幕ライブDVDを買ったんだけど見てる時間がないよ!
というわけでせめて仕事中のBGM代わりに使えないかと思って。
音だけならライブアルバムみたいなものだし。
しかしプレステ2は弟が占領してて使えません。弟のだけど(笑)。

そーいえば、パソコンでもDVDが再生できたよな。と試してみたり。
持ってるDVDドライブには当然のようにDVD再生ソフトが付属してきます。
Cinemaster98というちょっとバージョンの古いソフト。
前にマトリックスを見た時は問題なく見れたのです。が、しかし……
終幕ライブは音がブチブチ切れてお話になりません(泣)。
光デジタル出力がいけないのかと思ってアナログ出力にしてもダメ。

Win95だとダメなのかもとWin2000で試してみることに。
しかしCinemaster98はWin2000に対応してないのだった。
で、新しいバージョン(CinePlayer)はなぜか無料になってたり。
どーせ使わないからいいやと放置してたけど早速入手しました。
ちなみに無料とか言いながらシリアル番号の発行手数料をとります(爆)
ま、300円やそこらいいけどね。

そしてWin2000上でCinePlayerを動かす……音がブチブチ切れる(爆)。
何も進展してないんじゃコラ!金返せ!300円!(笑)
他のDVDプレーヤーだと、もしかしたらちゃんと再生できるかも!?
とか考えてPowerDVDの最新版(VR-X)を試してみました。体験版を。
ああ、CinePlayerも先に体験版を動かして確認しておくべきだった。

PowerDVD VR-Xで見てみたら……おお!音が切れない!
ので早速購入しました。確か3000円ぐらいで。乗り換え版を。
で、じっくり再生してて気付いたんだけどコマ落ちまくりだった(爆)。
(体験版は時間制限があるのであまりじっくり見てなかった)
なんか映像が息継ぎするように定期的に飛ぶんですよ。悲しい。
ま、BGM代わりなら映像などはどーでもいいか、と思ったり。

これで不満はあるけど、いちおー目標は達成した。と思いきや。
何か作業するたびに音がブチブチ切れます(爆)。負荷高すぎるみたい(泣)。
それどころかDVDを裏で再生すると全ての動作がめっちゃ重い……
DVD再生にパソコンを占有したらコスト効果が悪すぎですがな。

ちなみにこのマシンの性能はセレロン667M+メモリ128M+GeForce2MXです。
確かに最新で最高のマシンとは比較にならないけど、安価な最新マシンなら
そー大差ないし、DVD再生の性能は十分みたしてるハズなんだけど。
この程度のスペックでもソフトによって再生になんらかの問題がでるなら、
パソコンでのDVD再生はあんま現実的じゃないかもと思うよ。現時点では。
だって単体のDVDプレーヤーって今いくらで買えると思う?

ちなみにプレステ2の再生はパソコンと似たようなものと思ってる人が
いるけど、今までの実感ではどっちか言うと専用機に近いです。
ってゆーかコマ落ちするDVD再生なんて商品としては論外だと思う。
(パソコンの世界は家電なら論外なモノがまかり通る不思議な世界)


続いて今週のビデオ。
「60セカンズ」原題がgone in sixty secondsだったっけかな。
映画を見終わって一言。どこいらへんが60秒なんですか?(笑)

内容は失敗した弟を助けるために、兄が車を盗みまくるって話。
ハッキリ言って無茶な盗みをするために仲間を集めるぐらいなら
みんなして頭がキレたボスを殺した方が早いんではとか思ったり。
いや、実際最後はそーなるのです(笑)。それまでの苦労はどこに?(爆)
ま、ふつーのアクション映画です。それ以上でも以下でもない。

「機動戦士Vガンダム」ガンダムです。<おい
8年前だけど、これって順番的にはどのへんなのだろうか?
監督がトミノさんなのでストーリーは違うのにガンダム〜〜って感じ(笑)。
全然芸風が変わらないっていうか、今となっては古いというか……
主人公のウッソって名前には聞き覚えがありました。内容は全然知らんが。

ところでいきなり説明なしで話が始まって、ちっと混乱しまくったよ。
そのあと2〜4話で舞台を説明するぐらいなら、先にそっちをやってくれ!
とにかくVガンダムを出すためだろうけど、構成に無理があり過ぎです。

あ、あと合体とか変形する意味は?(爆)

「銀河英雄伝説 1巻」これは先週借りてダビしておいたやつ。
すぐに見ようというより、時間が有ったら見ようと思って借りてた。
でも暑くて気力が減退してたので、受け身で見れるビデオに走りました(汗)。
すでに3、4回見てるので、語るべきこともないような気もする。
あ、一言だけあった。ヤンはやはりこの声でなくては!(笑)

歴史に「もしも」は無意味な問いだけど。
もしも皇帝がアンネローゼ(ラインハルトの姉)を見初めなかったら?
全然違った歴史になったんじゃないだろうか。


構想二年製作半年 (01/7/16) 次へ 前へ
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それにしても暑いです。
去年も暑かったけど今年はもっと暑いです。
なんでも東京では7月に入って熱中症で病院に運ばれた人が去年の
3倍もいるんだそうな。そーいやクーラーが24時間ついてるよ(汗)。
暑いと仕事にならないとか寝れないとかでクーラーつけてるけど
クーラーが効いた部屋の中にずっといると体がダルいっす。
そんなに強くしてないに……(なにしろ効いてて32度だし・爆)


さてさて今週の一発目。
構想二年・製作半年のサーカディアのサントラができました!
ゲームのCD-ROMからノート(演奏)データと音色(楽器)セットデータを抜き出す
ことはできたけど。その組み合わせを調べるのはとっても大変だったですよ。
なにしろノートファイルが実に90個、音色セットが実に150個もあったので。
(初期バージョンの話です。最新版だと100個と200個でした)
なんで音色セットが余分なのかと思ったらSEが入ってるようです。
そしてノートデータと音色セットは一対一で対応してないし……

最初はDirect Music Producerにノートと音色を読み込んで一つ一つ組み合わ
せて試してたんだけど、数が数で先の見えないトンネルのようだったよ。
なので効率的な作業をするためにあらかじめデータを調べてみました。

まず、音色セットファイルをDirect Music Producerで読み込んで
実際に割り当てられてる音色番号をリストアップしてみる。
その際にSEのファイルは組み合わせから除外できるのでメモしておく。
この後の作業で気がついたのはドラムセットが割り当てられてる
音色番号もメモしておくと便利ってところ。

次にノートファイルをMIDIシーケンサで読み込んで
実際に使ってるパッチ(音色)番号をリストアップする。
それで気がついたんだけど、ごくまれにパッチ番号を忘れてることが。
変換ミスなのか、それとも元データに不具合(?)があるのかは不明。
ドラムトラックもシーケンスが特徴的なのでわかる人はわかります。

これで組み合わさる可能性が大幅に狭められました。
あとはなるべくパッチ番号全体にマッチするやつを拾っていけばいい。
前から順番に並んでると仮定して試すのもいいでしょう。
でも最後は記憶と耳だけが頼りなのでした。
聞いたことがない曲はそれっぽく聞こえる組み合わせで行くしかない!
(実際には音楽に聞こえる組み合わせが複数あることはそんなにナイ)

そーして半年かけてやっと組み合わせリストが完成しました!
長かったよ……気分を盛り上げるために、チェック済の曲を
何度もプレビューしてたので、最初の方は何度聞いたやら(笑)

さて組み合わせリストが完成したら肝心のCD作りです。
まず演奏データをWAVEに落とさないといけない。
これは面倒だけどDirect Music Producerでも出来るはずです。
が、なぜかファイルが作成されない……あれれ?
最初の頃試したら上手くいった記憶があるのに、ナゼでしょう?
ネットでDirect Music対応のプレーヤーをいくつか落としてみる。
しかしDLS対応でしかもWAVE出力できるのは見当たらなかった……
いや見つかったことは見つかったのです。売り物が(爆)。

Direct Music Producerでの作業はなぜか上手く行かないし、試行錯誤して
時間を浪費するのもアホくさいので結局それを買うことにしました。
UNREALという会社から出てるUNREALITYというソフトです。3000円ぐらい。
ほんとは買う前に試したかったけど体験版は用意されてなかったよ。
ま、ダメだったら泣こう(爆)と清水の舞台から飛び降りました。
3000円やそこらでなんて大袈裟な。端から本を買いまくってる人が(汗)。

そのソフトは期待した働きをしました。当然ですが。
全自動ではないけど一曲単位で安全にWAVE化が出来るのは便利。
(Direct Music Producerを使った場合はもっとずっとかったるい)
あと組み合わせリストをファイルに残せるので好きな時に聞ける!
このソフトにはのXG音色セット(YAMAHA製)のDLSも含まれてるけど、
はっきりいってS-YXG50に比べるとイマイチ。あんま価値ないかも(爆)。

そして出来上がったのが全86曲のWAVEデータ。
CD一枚にはぜんぜん収まらないんですが……
しかたないので、類似した曲や、音楽に聞こえないのを削って
なんとかCD1枚に収まる全60曲を試しにCDに焼いてみる。
聞いてみる……すっばらしいよ!ムスカくん!<誰やねん
とりあえずでノーマライズしなかったから音量がバラバラだけど、
それ以外はパソコンで合成したMIDIもどきとは思えない品質。
このままサントラと言って売れそうです!<いけません

後はオープニングとエンディングの曲をムービーから取り出して追加して
全部の曲の音量のバランス調整をしたら完成です。ふふふふふ
で調べてて気付いたけどムービーの中にだけ含まれてる曲も
何曲かあるようです。でも部分だしセリフやSEがかぶってるし、
諦めるしかないっすね。ってゆーか86曲もあれば十分です。ええ

ところで、実はこれは真の完成ではないのでした。
初期版と最新版で抽出されたファイルの数が違うのです。
実は変換の品質が良くなるだけだと思って初期版でやってたので
後で増えた分に関してはフォローしてないのでした。
もちろんすでに調べた分もより再現性は上がってるはずです。
なので半年後にサーカディアサントラ完全版をリリース(希望)

完全版を作ったらノートと音色の組み合わせリストを含めた
サントラの作り方のレシピを公開する予定です。予定は未定(爆)。
サーカディアのファンでサントラを欲しい人は結構いると思うので。
でも作ったサントラを大っぴらに配布はできないので方法だけ公開。
改めて曲を聞いてると欲しいって気持ちはよくわかるです。
ってゆーか欲しいと思ったからこそ執念でやってきたのだし。

ところで話はちょっと変わるけど、
このサーカディアのサントラは実質MIDIのようなものだけど
結構音の雰囲気が出ててそんなに安っぽく感じないのです。
てっきり音源がヘボいから安い音になると思ってたけど違うようで。
考えてみたらMIDIでもいかにもMIDIな安っぽい雰囲気の曲もあれば
MIDIのくせにやるな!って感じの曲もあるわけだし。

そう、何が言いたいかというとFF7のサントラの話なのです。
これCDを買ったのでゲーム機の音の話じゃないんだけど
それでも何かみょーに安っぽい音なんだよ。音質はいいのに。
全くアレンジしてないゲーム機の演奏そのままだからかと思ったけど
ゲーム機の音をそのまま取り出したサーカディアに全然負けてるし。
やっぱし曲の構成(メロディ・音色)自体が安っぽく聞こえるのかな?
ゲームやってる時はそんなに変だとは思わなかった(からCD買った)のに
CDで聞くとナゼこんなにダメダメなんですかね?


長いけど2週間ぶりのビデオ。
「ワイルド・ワイルド・ウエスト」野蛮で狂った西部とか?
一言で言うならインチキくさいメカがてんこもりのなんちゃって西部劇
理屈とかそーいうの抜きにした能天気な娯楽アクション映画。
でっかいクモ型のメカとか世界征服!?を目指すマッドな野郎とか
ひたすら変な仕掛けとか、なんとも楽しい作品って感じですか。
楽しいけど中身はないし後に残る物もない。とも言えるけど(爆)。

「Z.O.E 2167 IDOLO」アニメです。
借りた時は気付かなかったけど、これPS2のゲームのやつですね。
ストーリーとゲームの番外編!?かは知らない。<おいおい
火星(?)に生まれた人たちが重力の関係で地球人に虐げられてた時代。
そんな時に恐るべき力を秘めた新型メカの開発に携わることになる。
その力はあまりに強大で、まるで自分が強くなった錯覚を覚えた。
自分の中の狂気があることを知って苦悩する主人公。支える恋人。
その開発が地球人に嗅ぎ付けられ襲撃を受け恋人がさらわれる。
そして主人公は軍規を破り恋人を救うために敵地に突っ込む。
そして……な内容です。

メカアニメではありがちな圧倒的な力を持つ新型メカって設定だけど。
その力に主人公が精神的に飲まれてしまうってのは面白いかも。
いや、面白くなる可能性を秘めてると言うべきか(爆)。
ツマラナイとは思わないけど、面白いと手放しでは言えないっす。
アニメっぽい安っぽさもないけど、妙に地味にまとまり過ぎかな。
50分で同程度の内容を描きたいなら何かを切り捨てないとダメっすね。


同じ部品の全く違う完成形 (01/7/9) 次へ 前へ
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どもども、恒例の一週間遅れです(爆)。
余分に時間があったから楽だったかと言うと、そーでもなかったり。
今回は新タイトルが多かったので作業時間は今までで一番多かったかも。
ま、とにかく今は月曜日の午前1時30分。あとココだけ。

さ、サクサク本題のおすすめコミックスにいくよ!

女性誌の今月の1冊は小川彌生さんの「きみはペット」に。
特に抜きんでてるわけじゃないけど、他の候補は前に出てたことがあるし、
今の時代を象徴した作風とか感性とかをピックアップしたかったので。
ペットを擬人化するのではなくて、人のカタチをした動物でもなくて
人が人としてペットの仕種をトレースする。ペットであり人である感覚。
この感覚はどんなに説明しても実際に見てもらわないと分からないと思う。

次点は「っポイ!」
なんか事情があってやまざき貴子さんは以後メロディで描くそうです。
これについてコメントはしません。
憶測や噂で何か語ることほど愚かしいことはないと思うし。
ただ掲載誌が変わっても続きが読めるのは嬉しいすね。
(「っポイ!」はともかく「ZERO」はちゃんと終わって欲しい)

今月の期待の新人は秋本尚美さん。また全然新人じゃないけど(笑)。
アスカ→ヤングロゼ→ヤングユーと描いてきた中堅どころですか。
前にヤングユーで連載してた「アンサンブル」が好きだったよ。
美人で大人気のモデルが貧乏でさえない探偵さんと結婚するって話で。
貧乏だけど、身近に楽しさを見つけて、パワフルに生きてくって内容。
青年誌だとみょーに渋くなりがちだけど、明るくポップでいい感じ。
ちなみに今回の話は男がお金持ちで女が貧乏の逆バージョン。

「シェハキム・ゲート」は江ノ本瞳さんのめっちゃ久しぶりの新刊。
「書き下ろし」とか書いてあってアレ?とか思ったら、連載と内容が違う。
たぶん連載してた作品のデキに不満があって作り直したんでしょう。
隔月のうえに不定期連載で、不完全燃焼のまま終わった感じあったし。
(内容が難しすぎて読者がついてこれなかったんだろうね)
作品の大きな流れは変えず、登場人物を多少整理して、パーツを流用して
でも話の土台になる設定は差し替え、ストーリーの束縛性を強くした感じ?

eyes連載のオリジナル版とコミックスのリニューアル版の違いを解説。
碧の弟(エノク)とラジの妹(アナフィエ)はコミックスには出てこないです。
ラジとアナフィエのエピソードは結構好きだったのにな……
ストリートチルドレンとか組織(ヤクザ)の存在もかなり薄くなってる。
かわりにカルト宗教教団の設定が追加されて、人物の関係が構築されてる。
連載ではあまりに強力だったPsi能力は現実的なレベルに修正されてて。
だからちょっと収拾つかなくて破綻して終わってた連載版に対して
コミックス版は内面的なアプローチで一応の収拾がついてる感じ。
不満があったとは言えここまで大胆に再構築してしまうのは凄いかも。
でも、連載の切り抜きはどーしたらいいの?(泣)


男性誌の今月の1冊はCLAMPの「ちょびっツ」に。
実は1巻も半分ぐらい今月の一冊かなと思ったりもしたんだよ。
ただ、狙ってる線がイマイチ読み切れなかったので保留にしてました。
2巻でだいたい見えてきたので入れたです。やはり狙ってやってるようで。
ちゃんと意味が有るのです、起動スイッチがあそこにあるのさえも(笑)。
これってエンターティメント作品の体裁をとってる実験作すね。
CLOVERでやろうとしたことをアプローチを変えてやってる感じ。
(余裕があればCLOVERも何とかおすすめに入れたいんだけど)

「瞳子」の吉野朔実さんも越境組。
作品のテイストは女性誌で描いてたのと全く変わらないけど(笑)。
こーゆー内容だと男性向け女性向けであまり変わらない?
ちなみに知ってる人は知ってる女性誌の超大物です。実力としての。

少女漫画の頂点と言うと24年組を代表する4人
萩尾望都さん、竹宮惠子さん、大島弓子さん、山岸涼子さん
これに異論を唱える人はあまりいないでしょう。
でもそれ以降の世代はまだ評価が定まってないのが現実です。
なのでNAVIが独断と偏見で4人を選んであげる(笑)。
吉田秋生さん、くらもちふさこさん、吉野朔実さん、成田美名子さん
異論をいっぱい有るだろうけど、反論は不可(爆)。

吉田秋生さんは少女漫画に少年漫画的ダイナミズムを取り入れた人で。
(樹なつみさん・田村由美さん・潮見知佳さんはこの系統)
くらもちふさこさんは少女漫画のリアルな皮膚感覚を取り入れた人だし。
(集英社に代表される現在のリアル系の少女漫画のルーツです)
吉野朔実さんは表現を心理学的に突き詰める方法論を確立した人だし。
(江ノ本瞳さん・藍川さとるさん・おかざき真里さんはこの系統)
成田美名子さんは少女漫画に時代感覚とか空気感を取り入れた人だし。
(現在の白泉社の少女漫画の大部分はこれがルーツかも)
最低でもこのへんは知らないと少女漫画を知ってると言えないね。<暴言


社会との契約 (01/7/3) 次へ 前へ
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今週は暑かった。ずっと暑かった。
そして昨日はついに36.7度(東京)まで上がったよ。
おいおい、まだ夏は始まったばかりなのに……

てなわけで(?)、今週の更新は来週に延期しました。
作業がほとんど進んでないので、来週もヤバかったりして(爆)。

さて、今週の話題は……ネタがないのだけど(汗)。
しかたないので前から考えてたことでも書きませう。


題して「なぜ人を殺してはいけないのか」について。
某所でずいぶん前に出てた話で、確か確固たる結論は出なかったはず。
「いけないと決まってる」とか「モラル的にやってはいけない」とか
常識とか宗教とかいろいろ出てきたとしても、論理的な説明は無かった。
そもそもこのテーマを論理的に説明できる人っている?

というわけで野良哲学者(おい!)NAVIが大胆な理論を提唱しよう(笑)。
なぜ人を殺してはいけないのか、それは「社会との契約」だから。
もっと分かりやすく言うなら、社会を成り立たせるための大前提として
「人を殺してはいけない」という契約が不文律として存在するのです。

この社会とは、家庭とか友人関係とか町内会のような小さいものから、
国家とか宗教圏とか言語圏とか人間全体とかの大きなものまで全て。
つまりは一つの利害関係で結びついた集団という意味での社会。

そーいえば「人を殺してはいけないって法律が間違ってる(意訳)」とか
言ってた犯罪者がいました。たぶん本気でそー思ってるのでしょう。
そして多くの人は「人を殺してはいけない」意味を知らないかもね。
ただ教えられた通りに実践してるだけで、意味なんか検証しないでしょ?

もしも「人を自由に殺してよい」ならどんな世界になるか想像してみよう。
私が他者を自由に殺せるだけじゃなく、他者も私を自由に殺せるわけで。
お店に入って店員を殺して金を払わずに物を奪えるかもしれないけど、
お金を払って買い物をしようとしても撃ち殺されるだけかもしれない。
つまり戦場で銃を向け合った状態なわけです。そもそもお店が機能しない。

よく漫画だと一度文明が滅びてならず者だらけの世界が出てくるけど、
その世界は実は「人を自由に殺してよい」世界じゃないのです。
なぜなら「ならず者の集団」は一つの社会を築いてるわけで、
力関係だとしても手下は親分に従うことで身の安全を期待してる。
もしも「人を自由に殺してよい」なら集団なぞできません
ならず者同士が唯一の勝利者を決めるまで殺し合うでしょう。

実はこのフィクションは現実も反映してる。社会は一つじゃないのです。
いわゆる時代の価値観の中心に位置する体制的社会と、それとは別の社会、
例えば暴力団とか暴走族とかチーマーとか反社会的と言われる社会。
反政府勢力とかテロ組織とかオウムみたいのもよーするにこれです。

そして異なる価値観(利害関係)の社会が衝突するところに犯罪が起きる。
(犯罪=社会の衝突というわけではないけど)
「人を殺してはいけない」が属する社会との契約ということはつまり
異なる社会に属する人を殺してしまっても問題はないのです。
なぜなら利害関係を共有しないし。相手はイノシシやブタと同じだから。

そんな無茶なと思うかもしれないけど、これは厳然たる現実です。
そしてそのもっとも典型的な例が戦争です。国家という社会の衝突。
人を殺すのは大罪なのに、なぜか戦争中はなんの問題にもならない。
つまり「人を殺してはいけない」のは同じ社会でしか保証されない
なにしろ敵国の人間を鬼畜(鬼や獣)米英とか言ってたし。

と言っても外国人は殺していいって意味じゃないですよ。
少なくとも戦時以外は「人の世界全体」を社会とした統一した価値観で
近代社会のほぼ全体が結ばれてるわけだから。未開の奥地は別として。
戦時には「人の世界全体」より国家的価値観が優先されるだけの話です。

ここで少し話が変わって死刑について。
死刑廃止論とか死刑存続論とかいろいろあるけど、
そもそも死刑というのが何なのかちゃんと理解してるのかな?と思ったり。
実は「なぜ人を殺してはいけない」と死刑とは意味するコトが同じです。

確か日本では3人以上殺したら死刑になるという目安があったけど
よーするに「人を殺してはいけない」という社会との契約の重大な違反を
犯してるので、あなたは社会と契約するに値しないという意味なのです。
「人の世界全体」としての社会からの追放なら死んでもらうしかないわけで。
死刑にするより柱に吊るして一生苦痛を与え続けるべき、って発想も
人間扱いしてないって意味では似たようなコトでしょう。

人権の問題から死刑廃止って発想も有るみたいだけど、
そもそも人権とは社会が有って初めて成り立つものです。
社会なくして人権はないのです。順番を間違えてはいけません。
だから人権が高らかに叫ばれても戦争は全く無くならないわけだけど。

ちなみにNAVIの意見としては、
「人をたくさん殺したのに、なぜ人間扱いしないといけないの?」です。
人としての契約を守ってるからこそ人間なのだと思うから。


ちょっと過激&ディープだったけど、今週はおしまい。

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