自由競争の果てに (00/1/17) 次へ 前へ
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インターネットによって誰でも自由に情報を発信できるようになった。
これはまさに革命と呼んでいいんじゃないかと思うのです。

でも、何年か前にパソ通を熱心にやってた時に思ったこと。
情報を発信する人が爆発的に増えた時、
果たして情報の交通整理はできるのだろうか?って疑問が。
カタチこそ変わったけど、今ここに現実の問題となっている。

インターネットには検索エンジンという魔法の道具があって、
これさえあれば誰でも等しく均等にとは言えないけど、
それなりに自分(のページ)を宣伝する機会があるのです。
いや、有ったのですと言うべきかもしれない。

去年の末にNETPLAZAが登録検索エンジンから撤退したって書いたけど、
実はほぼ同時にInfoNavigatorも登録検索エンジンから撤退しました。
今までもロボット系と併用してて影は薄かったとは言え。
そして、CSJもiNET Guideの方に完全に移行したようで、
CSJの検索窓は無くなってしまいました。つまり登録もできない。

今や登録できる検索エンジンは、NTT DIRECTORY以外で有名なのは
個人運営のサイトしかないという恐るべき事態に。
誰でも情報発信できるといっても、まともに宣伝できないのでは、
情報発信できるとは言わないんじゃないのか?

大手と呼ばれる検索エンジンは、怒涛のように押し寄せるウェブ情報の
大波にまさに飲み込まれてしまった感じかもしれない。
一個のカテゴリーに数百・数千の登録が有ったらもはやディレクトリーが
機能してるとは言えないだろうし。NTT DIRECTORYなんかがいい例だけど。
ディレクトリーを細分化するには、その分野に詳しい人材が必要だし。
品質を維持するには維持するためのコストも馬鹿にならない。

Yahoo!が辛うじてディレクトリーとして生き残ってのは、
ディレクトリーを細分化したことも理由として有るだろうけど。
爆発的に増える情報に対して、登録する量を増やさなかったから。
厳選といえば聞こえはいいけど、まともに登録しなかっただけだよ。

コミックのページをやってるから実感するんだけど、
評価とは評価する人によって基準が全然違ってくる物だから。
ある人の厳選リストが、他の人に通用するとは限らないんだよ。
本来、厳選と言うからには主観に依存しない基準を作るべきだから。
好きとか嫌いで判断するのは個人のページなら許されるけど、
公共的なインフラとも言うべき大手の検索エンジンで許されるのか?
ま、好き嫌いを完全に排除するのは不可能だろうけど、
可能な限り一般的な評価になるよう努力はして欲しいのです。

しかし……Yahoo!をこれだけ批判していながら、
ここのページは怒涛のようにYahoo!の恩恵に預かってるよ(爆)。
ここ最近のアクセスログを見てるとYahoo!ぶっちぎりトップだし。
一日平均20アクセスはYahoo!から来てるんだよ。ははは(汗)
3個所の入り口、全部合わせてもだいたい100人前後だから、
その影響力の大きさを分かってもらえるんじゃないかと。

「なび堂」で登録した当時はかなりの確率で登録されてて。
それより古いページにいたってはほぼ100%登録されてたし。
だから最近できた優れたページを作ってる人が気の毒でならない。

参考までに2位はYaoi Intelligence Agencyだったりして(笑)。
一日平均3アクセスぐらいかな。前はもっと多かったよ……
登録更新してないから、さすがに選ばれる率は減ったようで。


さてさて話は変わって、
先週予告してたコミックの「99年の作品ベスト10」
去年もだけど、今年のも「ああ、なんて自分らしい」って感じ(爆)。
ベスト10でこれに似たようなセレクトをする人はそーいないっすね。
だからこそ意味があると言うか、選ぶことに意味があるというか。
ベストセレクションとは、言ってみればその人の主観の反映だから。
それを集計したら客観になるということはまずないのです。
一人一人のセレクションしてる作品にこそ意味がある。

顔ぶれの中身としては4作品が去年と同じすね。
当たり前だけど、ベストな作品がそうそう変わるわけは無いし。
だって個人のセレクションなんだから。
1人(小野塚カホリさん)は去年と違う作品で入ってる。
残りのうち3人が去年のノミネート組で、うち1作品が去年と同じ。
と言うことは2人はノミネートを飛び越していきなり入ってる。


話はさらに変わってビデオ見てました大作戦!
ってこの長さでまだ書くのか……(汗)
ま、いいか。後で編集して映像のところに載せるかもしれないし。

今週の映画は「GATTACA」なんすかそれ?と言うツッコミは却下(笑)。
全く聞いたことないタイトルだったけど、店頭でみょーに気になったので
借りてみました。いや、NAVIのシックスセンスもけっこーなもんだ(爆)。
一言で言って予想以上に良かった。読後感(?)がなんかいいんだよ。

近未来の遺伝子操作がごく普通に行われてる世界。
生まれた時に遺伝的欠陥や能力の可能性が判明してしまう時代に、
自然のままに生まれて遺伝的に障害が持っていた主人公
仕事すら遺伝子で選ばれ、グレードが低いと単純労働しかできない。
自分の居場所がここには無いと思った主人公は、宇宙を目指すんだけど
この宇宙飛行士を育成する機関(GATTACA)も厳しい遺伝子審査があった。

それでも諦めずに勉強してた主人公にある機会が訪れる。
優秀な遺伝子を持っていながら事故で将来を失った運動選手の、
その人に成りすましGATTACAに入り宇宙飛行士を目指すこと。
GATTACAの遺伝子検査は血液検査から尿検査から頭髪や皮膚の検査まで。
それをすり抜けるための道具と血液や尿とかを提供する代わりに、
その運動選手を養っていく、そーいう契約。

まず、恐ろしく美しい画面が印象的だった。
近未来と言ってもSF的なメカっぽい印象とかはほとんどなくて。
なんか不自然なまでにキレイに配列された空間って感じ。
近未来的にみょーにキレイに造形された博物館の雰囲気に似てる。
そしてそこで行われてる遺伝子選別と言う恐ろしく残酷な行為。
キレイで有ることはキレイでないものは認めないという残酷さ。
狙ったかのように映像と意味が合致してるのです。

ストーリーは身分詐称がばれないか?とハラハラする展開で。
言ってみればスリラーのような。ちょっと「太陽がいっぱい」を
思い出したりもして。いや、別に似てないけど(笑)。
ネタバレと言うか、この手の話の基本で最後にはばれるんだけど、
そのばれるところがまたイイのです。結構、感動的なシーンだよ。
そして主人公と車椅子の運動選手の関係とか。

今でもこんな作品があるんだ、と結構嬉しかった。ホント
みんなも良かったら見てくだされ。


続いてアニメ編。「カウボーイビバップ」が見終わったので
「少女革命ウテナ」の続きを見てまする。
これ、見れば見るほどによくデキてるっすね。
一見するとイロモノのように見えて、でも話を丁寧に構築してある。
一つ一つの決闘にまで意味が有ったとは恐れ入ったよ。
(すでに13話まで見たご様子・笑)
それと恥ずかしいことは、恥ずかしがると余計に恥ずかしいと言うか、
堂々と突っ走った方がカッコイイと言うか。
あれだけ徹底的にやられると、気持ちいいね。ちょっとクセになる(笑)。

ところで気になるといえば、姫宮アンシー!(笑)
薔薇の花嫁と言う境遇に翻弄されているようで、境遇を楽しんでるような。
もしかして人間じゃない?とか。ただの天然ボケ?とか。<おいおい
なんとも不思議な役回りでとても気になります。

話はズレるけど、この人の声をあててる渕崎ゆり子さん。
この名前を見ると「台風クラブ」を思い出すなりよ(笑)。
たぶん、そーいう人は日本に一人ぐらいしかいないだろうけど。
ってゆーか、ずいぶん前からこの名前を知ってて、なんかずいぶん有名な
役をやってた記憶があるんだけど。それ自体はすでに忘れてる(爆)。
で、ある時「台風クラブ」のビデオを見て、見覚えの有る名前に気付いた。
ビデオを見返したら確かに出てるんだよ、これが。
と言っても端役なんで画面の端にちらっとしか出ないけどね。
なにしろ声聞けば一発で分かるじゃないですか。
……なんか、どーでもいい話だな、おい(汗)。

「天空のエスカフローネ」これもサンライズか。
第1話を見て、みょーーにキラキラしてるとか思った(笑)。
いっそのこと、キラキラした学園モノのまま突っ走ればいいのに。
異世界の方の世界観とかアートワークも気にはなるけどね。
あ、音楽も印象的だったすね。荘厳なオペラみたいで。
今のところ積極的に続きを見たいという気にはならないかな。
ま、続きは余裕ができたら考えよう。

「アミテージ・ザ・サード」これ予想してたよりずっと良かった。
いきなりハリウッドのSFアクション風だったりするんだよ(笑)。
アニメは絵だからどんな手法も取り入れるのは可能ってコトか。

しかし、この前見た「ブレードランナー」にみょーに似てるぞ。
アンドロイドの悲哀と言うか。ロボットが人として生きるだけで
ナゼ狩られなければいけない、ってテーマまでそっくりだし。
ただアンドロイドが全部女性型ってのはかなり不自然です。
このへんはもーちょっと配慮しないと、せっかくいい内容なのに
一般的にはほとんど相手されないってコトになりはしないか?

「ブギーポップは笑わない」これはテレビだけど。
宣伝が気になったので、しっかり見てみてたですよ。
何とも不思議な作品で、映像的に興味深い内容であった。
小説が元になってるせいか、ちょっとコトバが煩いのが気になるけど。

しかし、みょーにlainに似てますな(笑)。似せてるのかな。
それだけlainはインパクト有ったってことだろうけど。
それにlainをマネてマネられるなら、それはそれで十分凄いと思う。

あ、今思い出した。これオープニングがスガシカオの「夕立ち」で。
なにげに実写っぽい映像なんで、最初シングルの宣伝かと思った(笑)。
……ますます、どーでもいい話だな(爆)。


てなわけで、こんなとこまで読んだあなた。お疲れさま(笑)。


ピアノジャズ (00/1/10) 次へ 前へ
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2000年とか新千年期とか世間では派手に騒いでたけど、
特別に何かが変わったって実感はあまりないよーな。
だいたい西暦っていつ頃使いはじめたんだっけ?
ってゆーかそもそも西暦元年って誰が決めたんでしょう?
確かキリストが生まれた年を基準にして後から計算したような。
実際にキリストが生まれたのは西暦元年より何年か前だったけど。

そー考えれば1000年の区切りなんて、言ってみれば東京都と埼玉県の
境界のように、キリのいい境目って以上の意味は無いっすね。
なんか特別な日を作って騒ぎたい気持ちはわかるけど(笑)。
……新年早々理論が暴走してますな。


さてさて、恒例のおすすめコミックスを。

女性誌の今月の1冊は2度目の「おまえが世界をこわしたいなら」に。
数ある連載作品の中でも、今最も先の展開が気になる作品かもしれない。
あまりに独特の感性を持ってるから、ストーリーの先が読めないんだよ。
ただ「この作品は来るぞ」とゴーストが囁くのです(笑)。幻聴か?(爆)
いや、すでに十分すぎるぐらいキテますが。ワタクシ的には。

次点は「YASHA -夜叉-」「天然素材でいこう。」に。
「YASHA -夜叉-」は序盤はちょっと中途半端な感じだったけど、
ここに来てかなり強烈に来ました。かなり痛い展開になってきた
実にこの人らしいとも言えるけど。「BANANA FISH」の人なんだから。
「天然素材でいこう。」は初期に比べるとかなりスタイルが確立したよ。
ちょっと変わった面白さってレベルから、一つの芸のレベルに達したし。
にしても白泉社は成長する人材を発掘するのが上手いっすね。感心する。

今回の期待の新顔は……竹宮惠子さん、河惣益巳さん、一条ゆかりさん。
ってちっとも新人じゃないじゃん(汗)。大御所とかベテランですがな。
ここって新作を優先して載せてるので、ホームページを始めた時期と
作品のテンションの巡り合わせとかで、紹介する機会を逸してたのです。
今月は載せる作品が少なかったので、やっと日の目を見たですよ。

男性誌の今月の1冊は最後まで悩んで「極東学園天国」に。
悩んだといっても他に候補は無いっす、無しにするかで悩んでた。
にしても日本橋ヨヲコさんはなんと1年半ぶりの新刊ですよ。
今回のは実にヤンマガらしいヤンキーもので(笑)。
でも、ただのヤンキーものじゃない何かをカンジさせるから。

さてさて、今後の予定なぞ。
来週ぐらいにも「99年の作品ベスト10」を追加します。
セレクトは終わってるので、後はページ作るだけ。
「99年に出会った漫画家ベスト5」もなるべく来週あたりに。
それから、もしかしたらこれは便利なのでは?と思って、
「雑誌別のおすすめ索引」を追加する予定です。
雑誌毎の傾向とか勢いみたいのが見えていいんじゃないかと。
自分のためとか宣言したわりには、サービス精神旺盛ですな(笑)。

あと、しばらく頑張ってた新規開拓をちょっとセーブします。
買う量がじわじわ増えてちゃって、時間的に負担になってるから。
そーいや、前にも時間的負担を理由に一度減らしたんだった(汗)。
それに、今までに読んだ人の再チェックもしたいし。
1年に300人も新顔のコミックスを読んでると、よほど印象的な
内容じゃないとすっかり忘れて蔵書の山に埋没しちゃうし……
「よしながふみ」さんですら1冊目はそんなに意識してなかったから。


話は変わって、ビデオ見てましたの続き……
ってそんな時間あるかい!(笑)

とか言いながら1本だけ見てしまいました(汗)
ずっと作業してるとドツボにはまっちゃうので適度に気分転換を。
実際その方が、最終的にちゃんと進行してたりするし。

「アウトロースター」確かこれ漫画原作のアニメだったはず。
映像のクオリティはけっこーいい感じ?かな。これもサンライズだね。
なんとなく雰囲気が「カウボーイビバップ」と被る気がする。
しかーーしだよムスカ君!(←ダレ?)
思いっきりキャラがお子様仕様じゃないか?かなり安いってゆーか。
「ビバップ」のキャラが1万円ぐらいなら、こっちは10円ぐらい?(爆)
どんなにいい内容だとしても、キャラが安いと台無しじゃよ。
って、いい内容かは最初の2話では判断しかねるけど(笑)。

あ「ビバップ」と言えば、先週凄くないと言ったのは取り消しまする(汗)。
今週サントラの1と2を買ってきたけど、音楽が凄くいいっす!
今まで見たアニメの中でも1、2を争うぐらいいいかもしれん。
「lain」も音楽は良かったけど、どっちかと言うと「音」って感じだし。
エヴァは音楽的にはそんなに凄い作品ではなかったから。
ピアノとか音楽の使い方自体はとっても印象的だったけどね。

にしても「菅野よう子」って名前がやけによく語られると思ってたら……
いやこいつは失礼したよ。あちこちで語られるだけの内容でした。
ちなみに、サントラの中でも特に好きな曲と言うと
1枚目では「PIANO BLACK」ピアノのジャージィーなテクノ?(笑)
ピアノで早くて渋くてダンスビートって実にツボまっしぐら(爆)。
あと「SPACE LION」かな。ジャージィーなエスニックみたいな。
ダンスビートが入ってるからアンビエントテクノっぽくもあり。
2枚目では「Green Bird」お約束ですね(笑)。ってゆーか、この作品を
最初から最後まで見て、これが印象深く残らない人っているんか?
これもピアノっすね、そして女性コーラスだし。ツボ直撃って感じ。
ところでエドのテーマ(?)ってこれと同じ声なんだね。ちっとビックリ。
次は「ELM」かな。アコースティックギターのイージーリスニング系。


続々ぞくぞくビデオ見まくり大作戦 (00/1/4) 次へ 前へ
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新年、明けましておめでとうございます。

せっかくの正月なので惰眠を貪っておりました
てなわけで1日遅れのうえ、おすすめコミックスは来週です。
毎週更新して、毎月続けてるってことで良しとしてくれよ。
なんかサボる時も偉そうだ(爆)。

さてさて、1年の始まりと言ったらやっぱ年頭の所感ですか。
今年の方針は「原点回帰」と「縮小均衡」でしょう。
2000年に相応しく実に華々しく……ないって、実に侘びしいよ(笑)。
仕方ない現実なのだから。

元々は自分のために始めたハズのホームページなのに、
いつのまにか手段を目的にしてしまって惰性で続けていたような。
自分自身の経験値を得るために続けるならまだいいのだけど、
すでに次のレベルに行くべきなのにザコを相手してると言うか。

姿の見えない受け手のためにサービスをしてる気になって。
数の少ない反応から、最大限に想像力を働かしみたり。
でもそれって暗闇に向かって叫んでるいるようなものだし。
それでもいいと思ってた。いや、思おうとしてただけかも
でも気が付いてしまった。結局それが何になるのだろうって。

他人のためだと思いこむことで生活を犠牲にして、
それで得られるメリットは微々たるものだとしたら。
無理はいつまでも続けられるものではない
だから他人のためにやるのは金輪際やめることにする。
ホームページを続けるために、それ以外の選択肢はないのだから。


話は変わって、続々ぞくぞくビデオ見てました編。
ビデオを見てるのがまさに「自分のため」の生活の再構築の一つ。

いつものごとく、お正月は手間のかかってないクソつまらんテレビの
オンパレードなので、いつもより多く見てしまいました。
本の整理もやってたんだけど、途中でちょっと食傷気味で……
日がな一日マンガばっかり読んでると、やっぱ飽きがくるよ。
一つのことをしつこく追求するのには向いてないっすね(汗)。

「フィフスエレメンツ」第5番目の元素ってことか?
なんとも嘘くさい未来の描写がけっこー面白かったっす。
ハリウッド映画とフランス映画をミックスしたような不思議な雰囲気とか。
ヒロインがハリウッド映画っぽくないとこが印象に残ったです。
見せ方とか映像的にはかなり面白いんじゃなかろーか。
でも、ストーリーはどーでもいいようなシロモノでした(爆)。
シナリオはもっとちゃんと書こうよ(笑)。

「ベルリン 天使の詩」いきなりえらく毛色が違う(笑)。
街の人たちをいつも見つめていた天使が、ある時一人の女性に恋をして
そして人間になった。と言うストーリーです。簡単に言えば。
しかしストーリーというよりはスケッチに近いと言うか。
始まって1時間30分ほど延々と街の人たちのディティールを描いてる。
正直言ってかなり退屈なシロモノと言えるかも。
もっと精神的に余裕がない時だったら、途中で見るの止めたかも。
ひたすら惰眠を貪っていた正月ならではってカンジかも。

でも、なにげに引き付ける映像ではあるんだよ。
ストーリーではなくてその瞬間に引き付けられる。
どーしようとか思いつつ最後まで見てたのは、そんな理由かもれない。
そして最後の30分になって、それまでのモノトーンの世界から
いきなり総天然色の世界になるんだよ。これはかなり印象的だった。
それまでどこか現実味のない世界の傍観者でしかなかったのに、
自分がその世界の中に放り出されたような。そんな感じ。

どんな作品にもどこかに見るべきところが有るとしたら
この作品はたぶんその部分じゃないかと思うのです。
今までの説明に興味がわいたら、ぜひ見てくだされ。

「ブレードランナー 最終版」完全版とか最終版って何が違うんだ!?
見たことないと思ってたけど、なんかテレビで見たことあるよーで。
でも完全に見たわけじゃないのと、じっくり見てたわけでもない。
改めてじっくり見てて「良くできてるな」と思ったよ。
近未来の胡散臭い街の雰囲気って、この作品がルーツなんだっけ?
他の部分でも後の作品に多大な影響を及ぼしてるのが目にみえるっすね。
考えてみたらFF7もこれの子供達(いや孫か?)と言えるかもしれない。

人間の都合で生み出されながら、人間の都合で狩られてしまう。
人間だと思ってた自分が実は作られた存在だとしたら。
過去の記憶だと思ってたモノが実は用意された他人の記憶だとしたら。
レプリカント側に感情移入したらかなり痛い内容であることは違いない。
新たな創作の種という名のボールを投げかけてくれる作品だよ。
ふつーの人よりもクリエーターこそが見るべき作品だね。

「AKIRA」実ははじめて見た(汗)。
大友節炸裂と言うか描写のカタルシス系と言うか、さすがに映像は凄い。
そーいえばこれってサントラが芸能山城組だったっけとか、
高校時代の友人がこの人の描く女は可愛くないと言ってたなとか、
みょーに表面的な印象ばっかりが残ってしまったのです。
ってゆーかストーリーが面白くないんだよ……何が描きたいの?これ。
近未来のヤンキーもの?子供のケンカ?そんなのにしか見えない。
ストーリーだけならパーフェクトブルーの方が良かったな。

「踊る大捜査線 THE MOVIE」テレビでやってたのを作業しながら見てた。
話題になったわりには映像もストーリーも普通だなとか思ったりして。
なんとゆーかテレビドラマをそのまま長くしたような内容だよね。
いや、まーそれで悪いとは言わないんだけど……
隣の劇場では気合の入った映像の映画をやってたりすることを思うとさ。

でも、けっこー面白かった。それはストーリーでも映像でもなくて。
ディティールの一種といえば言えるんだけど。
「サラリーマンの悲哀」みたいのが面白おかしく描かれてるのだよ。
組織の正義と魂(?)の正義に挟まれて苦難する中間管理職とかさ。
そーいう意味で実に日本的な映画だったりして。

邦画はつまらないとか言って客が入らない。
かと思えば大ヒットしてるのも内容的にはたいして変わらない
違いはムードというかプロモーションの違いというか。
結局のところ自分で選んで映画を見に行ってる人なんて少数なんだね。

続いてアニメ編。
「カウボーイビバップ」ついに最後まで見たです。
特に最後の3話はいつにもまして見ごたえある話で。
出会いがあれば別れがあって、始まったものは必ず終わりがあると言うか。
駆け足で見てしまったからあまりに短い付き合いだったけど、
もっと長い間この世界に浸っていたかったって気持ちがある。
凄いって形容詞なしでここまで好きになったのはホントに久しぶりだよ。
いや、決して凄くないわけじゃないんだけどさ。

「DTエイトロン」DTってナニ?エイトロンってナニ?
これは本放送の時に何度かちらっと見たことがあったすね。
ただ続き物は一部分だけ切り取っても何が何やらさっぱりで(笑)
オープニングがDragon Ashだったのはよく覚えてた。まだブレイク前でさ。
あと縦書きの字幕が縦スクロールしてたのも妙に印象的だったかな。
改めて最初から見た感想は、かなり先が気になるってカンジ。
クオリティーはそれなりに良いんじゃないかと。気にはならないっす。
サンライズの作るものは伝統的にちゃんとしたものが多いよーで。
カウボーイビバップもサンライズだし。
とりあえず待ち行列(?)に入れておくとしよう。

「デュアル ぱられルンルン物語」サブタイトルが寒いっす(笑)。
名前しか知らなかった作品なんですが……
とりあえず見てた感想は全体的に中途半端だなってカンジ。
クオリティーは高くはない、でも低くもない。
ちゃんと絵は描いてるけど見せる映像センスがイマイチなのかもしれない。
ストーリーも書けてるようで書けてないような。これもセンスかな。

おや、新年から書きすぎたよ(笑)。
てなわけで、来週はおすすめコミックスです。

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