Comic
Girls Recommend
[Short 2001-00]




これは面白い。これは凄い。これはイケてる。
そー感じられるものを、とにかく数多く紹介。
質より量。数撃ちゃ当たるぜ!リコメンデーション。
昨日より良い明日の豊潤なマンガライフのために。

ここで紹介されてる本を読んで、面白くないと感じた
としても当方は一切の責任は負えません。あしからず。

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月刊・特選コミック情報 ■△■

新刊 2008〜2002年 2001・2000年 1999年〜


短編集 先頭へ

緑の黒髪 望月花梨
今までは髪を切ればうまく行ってた。髪を切ることで二人の距離を保っていた。
兄妹が兄妹であり続けるための髪を切る儀式。でももうそれだけでは足りない。
意識をしてしまったから。以前のように距離が保てない。決断の時が迫ってる。
[白泉社・花とゆめコミックス]

しあわせインベーダー こがわみさき
羽が生えてる様にフットワークが軽やかで。サラっと流してるけど表情豊かで。
描き込むのではなく、省略して単純化して、絵や言葉の間が感情を表現してる。
パターンを壊す必要はない。少しだけ視点を変えれば、違う世界が見えてくる。
[エニックス・ステンシルコミックス]

beautiful people 三原ミツカズ
ツギハギだらけでも、愛されなくても、愛するコトを決して諦めなかった彼女。
体に傷をつけてまで美しくなって、でもただ愛されるコトだけを求めていた私。
大事なことを忘れてた。自ら愛することを。美しさは外見だけではないことを。
[祥伝社・フィールコミックス・大判]

孤島の姫君 今市子
もしも互いが目にする世界が全く違うなら、コトバの意味も違うかもしれない。
違った価値観や違った概念が、偶然にも同じ言葉で語られているかもしれない。
確かなはずの前提条件が覆り、己の想像力の限界を思い知らされる。やられた。
[朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・大判]

田園少年 紺野キタ
最初それは優しい顔をして近づいてくる。心の隙間にするりと入り込んでくる。
なぜ心地よいのか、なぜ執着してしまうのか、ホントの理由に気付きもせずに。
秋という季節の華やかさと儚さの陰影が、人でない存在をあらわにするような。
[大洋図書・CRAFTコミックス]

あかりをください 紺野キタ
母親が再婚してできた新たなお父さん。親子だけど血が繋がらない不確かな絆。
素直に甘えられるほど幼くなくて、でも家族を守れるほどはオトナでもなくて。
カタチはいつか変わる。儚くて頼りないけど。だからこそ今が幸せだと思える。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスきみとぼく]

不滅の花 亀井高秀
何も捨てられなかった。何も手に入れられなかった。ただ見ているだけだった。
期待しなければ裏切られることもないと言い訳をして、期待しないふりをする。
何も願わないわけがない。想いは沈殿するだけ。そして僕は井戸を掘り続ける。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスルチル]

栗林かなえの犯罪 吉野朔実
人は何に恋をする?例えばそれは姿だったり。雰囲気だったり。性格だったり。
もしも恋焦がれた相手が虚像だったとしたら、その想いは何だったのだろうか。
誰でもない存在は何も返さない存在。行く先のない想いは膨らみ破裂するだけ。
[小学館・プチフラワーコミックス]

夜の童話 紺野キタ
童話。子供のための話。大人になって子供の頃の感覚を思い出す記憶のような。
その時は現実でも、時を経るとともに淡く薄れて、美しく変質した物語となる。
誰もが記憶の底にしまっている。だから誰もが懐かしい。それが童話なのかも。
[ポプラ社・ポプラコミックス]

昔の話 藤原薫
イメージは見る人の中に形成されるモノ。意味も見る人それぞれが作るモノ。
創造の種子は身近にある。見るもの全て。感じるもの全て。意識するだけで。
さあ素材と道具は目の前に用意された。あなたはこの世界から何を見つける?
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスきみとぼく・大判]

まだ8月の美術館 岩館真理子
夢を見ていた。まわりの誰も知らない夢を。知られてはいけない夢を見ていた。
小さな手帳に大きく膨れあがる妄想の物語。鍵をかけた手帳の中の秘密の物語。
現実を忘れ幸せなだけの夢に浸っていた。現実に何が起きてるか知りもせずに。
[集英社・クイーンズコミックスヤングユー]

やわらかい殻 おかざき真里
手がキレイと言われ、手だけがテレビに出る。でも私はモデルになりたかった。
どんなにテレビに出ても、誰もその手に名前があることを知らず。私はいない。
透明な私に気付いてよ。気付いてくれたなら、爆弾を落とさないであげるから。
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]

愛の種子 海月志穂子
彼女の友達とつきあう人でなしの彼。友達の彼と隠れてつきあう人でなしの私。
イケナイことと知っていた。でもイヤじゃなかった。続くはずも無かったけど。
正しいこと、正しくないこと。それで愛が止められるなら、世の中ツマラナイ。
[秋田書店・miuコミックス]

キスまでの時間 中井芽菜
誰もが起きればいいなと思ってる。でもホントは起きるわけないと気付いてる。
交わるはずのない夢想と現実が、もしも交わるなら。そう錯覚できるとしたら。
現実を延長したように穏やかだけど、夢を見てるように鮮やかなドラマチック。
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]

天然カール 入江紀子
気持ちがねじ曲がってしまうのも、余裕がないのも、きっと心が疲れてるから。
コンプレックスなんて考え方一つだと知ってても、どす黒い感情は止まらない。
理屈なんて必要じゃない。たっぷりの休息とそして愛さえあれば、それが幸せ。
[白泉社・HLC SILKY]

オークションスタート! 中貫えり
宝の山はどこにある?山の中に?海の底に?いえいえ、宝の山はネットに有り。
レアなものは高いけど、騙されたりもするけど、うまくやれば超お得な気分に。
どんな技術も使い方次第というか、人の欲は限りないというか。ホント逞しい。
[角川書店・アスカコミックス]

優しくしないで 水玉ペリ
好きになった。告白した。めでたしめでたし。なんて人間関係は簡単じゃない。
付き合うことは手を繋いで一緒に帰るだけ。なんて何も知らない子供じゃない。
絵空事の恋物語では物足りないあなたに。皮膚で感じるリアルなラブはいかが?
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]

エレキテルBOP 斉木久美子
好きでいっぱいで。自分では表現してるつもりで。でも全然届いてなかったら。
勇気のない内気な恋とかじゃなくて、表情がハッキリ出ないタイプだとしたら。
ありがちなラブストーリーのパターンも、こんなバリエーションで面白くなる。
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]

星に願いを 入江紀子
勝手に比較して、勝手にコンプレックスを膨らませ、勝手に悪意を撒き散らす。
自分は自分。他人は他人。比較をして上下を付けることに意味なんて無いのに。
成長するってこと、大人になるってことは、それを自覚することかもしれない。
[集英社・ユーコミックス]

近距離恋愛 池谷理香子
最初に片想いがあって。互いに別の相手と交わって。そして再び巡り合う二人。
一度交わらなかった関係は、顔が触れそうなほど近くても友達でしかないのか。
二人の距離は縮まりそうで縮まらなくて。もどかしいキモチ。切実で共感する。
[集英社・ヤングユーコミックス]

乙女は祈る 紺野キタ
外から見たなら、ちょっと異質だったり、不思議だったりするのかもしれない。
でも中にいるとそれらは当たり前で。つまり閉じた空間が見せた幻想のような。
学校という時間の、寄宿舎という空間を切り取って、キレイだけを凝縮してる。
[ポプラ社・ポプラコミックス]

クラインベイビ。 石田拓実
キレイでカッコよくて隙がなくて絵になる。でも絵空事のように実感がなくて。
涙と鼻水まみれで、情けなくて汚くて隙きだらけで。でもいっぱい好きがある。
リアルなんてカッコ悪くて絵にならないけど、だからカワイイのかもしれない。
[集英社・ぶ〜けマーガレットコミックス]


世界をあげよう 藤田麻貴
他人の心が覗けたっていいことない。感情が突き刺さり疑心暗鬼になるだけで。
でもそんな力でも役に立つかもしれない。信じるのはさほど難しくないのかも。
誰かに認めてもらったから強くなれた。強くなれたから優しくなれるのだろう。
[秋田書店・プリンセスコミックス]

Hくん 松本花
一人の男をめぐる二人の女の恋のさや当てならば、良くあるエピソードだけど。
一人の男をめぐり男と女が恋のさや当てなんて、ちょっと珍しいかもしれない。
有るものを無かったことにせず。お約束を踏み越えてこそ、面白くなるのかも。
[新書館・DEAR+コミックス]

まぶたと胸 もりひのと
未来から振り返ればなんてことない記憶も、その瞬間はそれが精一杯だった。
狭い世界では当たり前しか許されず、でもその世界から逃げる勇気もなくて。
水の中で手足が思うように動かせない、もどかしい感じ。青春ってやつかも。
[集英社・ぶ〜けマーガレットコミックス]

ヴァンプ 斉木久美子
洗練されたスタイルで決めてたからって、中身まで尖がってるとは限らない。
シャープでポップでスタイリッシュで、でも実はピュアだっていいじゃない。
変化する時代のスタイルを凝縮しつつも、変わらない人々の営みという感じ。
[集英社・ぶ〜けマーガレットコミックス]

月の砂漠 亀井高秀
いつまでも愚かな殺し合いを続けたいなら、いっそ全て滅んでしまえばいい。
望んでたのは終末の静寂だったのか。それとも、ささやかな幸せだったのか。
西の地の果てには楽園があるという。人が生きて辿り着くことのない楽園が。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスルチル]

グールドを聴きながら 吉野朔実
夢は現実じゃないからこそキレイで、叶わないからこそ夢なのかもしれない。
もしも夢が目の前で現実になったなら、ただの忌まわしい現実かもしれない。
少しも望まなかったわけじゃない。でも夢は夢のままにしておくべきだった。
[小学館・プチフラワーコミックス]

マイフェア・ガール 中井芽菜
どこにでもいるような私が、魔法の指で妖精になる。嘘のようなホントの話。
光と音のグルーブに飲まれ、沸き出てくる力。その時、確かに妖精になった。
お伽噺のような物語だとしても、望めば手が届くかもしれない。そう誰でも。
[集英社・ぶ〜けマーガレットコミックス]

夜は眠らない 長崎さゆり
目が覚めたら何も覚えてなくて、教えられた事柄もなんか事実と違うような。
幸せだった記憶が事実でないとしたら。偽られた現実はいったい誰のために。
何気ない心模様の一片に目隠しをすることで、あっと驚く結末ができあがる。
[集英社・ヤングユーコミックス・大判]

チ・ヨ・コ・レ・イ・ト 水玉ペリ
どんなことでも知りたくて。鬱陶しがられても聞きたくて。聞いて自己嫌悪。
ホントに聞きたかったのは何だったのか。伝えたかったのは何だったのか。
一生懸命すぎて空回りして傷つけて。でも好きだから大事にしたいこの関係。
[集英社・ぶ〜けマーガレットコミックス]

妖恋夜話 響直美
死んでくれと言われて首を絞められて、それでも笑える関係って何だろう。
お互いに大切に思ってて。でも唯一の相手のためにお互いの死を願ってる。
他に選ぶ道は無かったかもしれないけど、どーしようもないほど切なくて。
[リイド社・SPコミックス・大判]

魅惑のビーム こがわみさき
あるときはシリアス。光を感じるように、風を感じるように、心が感じてる。
あるときはコメディ。軽快なテンポで、絶妙な言い回しで、心が楽しくなる。
ファンタジーみたいな淡い雰囲気の中で、実に日常な喧燥が綴られてる感じ。
[エニックス・ステンシルコミックス]

お天気予報 槇村さとる
自分の存在が感じられなくて。繋がってる時だけ、必要とされてる気がした。
触れ合わない関係なんて成り立たないと思ってた。彼と出会うその時までは。
好きだけど相手を感じられない関係。でも心が感じられるのなら、いつか。
[集英社・ヤングユーコミックス]

道草の日 小沢真理
最初は軽い気持ちだった。他人を装って素直な気持ちを表現しただけだった。
自分から切り離した人格が一人歩きして、まるで自分でないように怖かった。
誰しもふと狂気に陥る瞬間があるように、人は心の中に暗い闇を飼っている。
[集英社・ヤングユーコミックスコーラス・大判]

バスルーム寓話 おかざき真里
まだやり直せると思ってた。分かってあげられるのは自分だけだと思ってた。
でも壊れたカケラは元には戻らない。行き場を失った想いは腐っていくだけ。
突然の現実が受け入れられない心に、つまりは世界が見せた白昼夢のような。
[飛鳥新社・大判]

唐人屋敷 波津彬子
積み重ねた歴史がそう感じさせるのか、自然と共存することで感じさせるのか。
人でないモノやカタチのないモノに、命や心を見出して共存しようとしている。
理屈で割り切れない東洋の神秘とは、心の時代にこそ相応しいのかもしれない。
[朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・大判]

愛しすぎた男 今道杏子
二人はごく普通に出会って恋をして。でも一つだけ違ったのは彼が犬ってこと。
普通とは違うシチュエーションで、いつもの当たり前の日常が繰り返されてる。
変わってるけれど変わらない人の営みを、ポップに記号化して描いてるのです。
[実業之日本社・MBコミックス]

我れに五月を 小野塚カホリ
彼は光の中で原色に輝いてる存在で、でも僕は影の中のモノクロの存在で。
想ってるだけで、見てるだけでいいと思ってた。でも、今は死にたくない。
許されない想いの、切なさと苦悩と。まるで大昔のフィルムの中のような。
[新書館・DEAR+コミックス]

天使のブレス みやうち沙矢
やってから死ねというか、死ぬ気になれば何だってデキるとでも言うのか。
手を差し伸べるだけが優しさじゃない。ビシビシと尻を叩くのも優しさで。
目に見えない羽を持った少年が、些細だけど切実な想いの手助けをしてる。
[講談社・KC 別フレ]

もう学校へなんかいかない 松苗あけみ
あたしたち友達になりましょうよ?それは恋の告白よりもっと危ない誘惑。
信じてなかったけど好きだった。一緒は嬉しかった。信じてなかったけど。
傷つきたくないから信じなくて。でも傷ついても得がたい絆だったのだと。
[集英社・ぶ〜けマーガレットコミックス]

ラグランスリーブ 小野塚カホリ
確かなモノは何もなく、確かに保証される答えなど、もちろん有りはしない。
輪郭のぼやけた世界の中に、相手の顔と手とコトバだけが鮮明であるように。
確かなのは自分の想いだけ。いや、それすら自覚はなかったのかもしれない。
[芳文社・花音コミックス]

コケても笑う11月 秋吉くま子
上手くいかなくてグレーに感じていた世界。でも世界は学校だけじゃなかった。
少しの勇気と行動力で外に踏み出してみれば、青い空と違う世界が広がってる。
自分だけの大事なモノさえ見つけられれば、きっとどこでも輝いた世界だから。
[集英社・ぶ〜けマーガレットコミックス]

DEAD DREAM 大橋薫
恋をすると人は優しくなると言うけれど、恐ろしく残酷になるコトもある。
正しいこともキレイなことも、理屈なんて感情の前には無力なものだから。
ホントに恐ろしいものや醜いものは、自分の中にこそ存在するかもしれない。
[朝日ソノラマ]

ひなた 入江紀子
一生なかよしでいたかったから結婚したはずなのに、現実はすれ違いの日々。
すれ違いを嘆くぐらいなら、別々に生活して逢える喜びを感じた方がいい。
二人の関係のカタチは何も一つに限らない。自分に合ったカタチがあるハズ。
[集英社・ユーコミックス]

小さなガラスの空 山田ユギ
純粋というか単純バカというか、恥ずかしくて強がって意地はったりして。
カワイイと言うよりゴツい感じでヒゲまで生えてるのに、なんかカワイイ。
キレイだからじゃなくて、バカだからカワイイってトコが実に男っポイ!?
[芳文社・花音コミックス]

RIN RIN MANIA 矢野りん子
ただ誕生日が同じだっただけ。きっかけなんて、たぶんそんな些細なもの。
いつまでも続くわけは無かったけど、いつまでも続いて欲しいと願ってた。
過ぎ行く青春のその一瞬こそが、きっと私たちにとって最高の宝物だから。
[文苑堂東京店(FOX出版)・FOXコミックス・大判]

新刊 2008〜2002年 2001・2000年 1999年〜

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