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初めて耳にした瞬間にこの声だと確信した。一目惚れならぬ、一耳惚れだった。
僕らは特別になりたかった。だけど声がダメだった。運命の出会いだと思った。
そう。運命のはずなのに。歌うのが好きなはずなのに。どうして彼女は来ない?
[白泉社・花とゆめコミックス]
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ほんの数分前までは日常だった。こんなことが起こるなんて考えもしなかった。
テレビのニュースに呆然とし、最悪の想像が頭を駆け巡る。胃が、胸が、痛い。
時間が経つのが遅すぎる。気持ちばかりが空回りする。じっとしていられない。
[集英社・クイーンズコミックスユー]
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携帯は通じなくて。メールも届かなくて。親に聞いても行き先は分からなくて。
なんで連絡をくれないのだろうか。友達と思ってたのは私たちだけだったのか。
私たちも、この街も、あの日々も、彼女に捨てられたのだ、そう考えたくなる。
[秋田書店・miuコミックス]
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気にかけてしまうのは、プーなお前を放っておくと飢え死にしそうだからだし。
昔のことは気の迷いだし。そこいらの女子校生より可愛かったお前のせいだし。
見合いだってしたし。相手は可愛かったし。お前に似て。ってどーいうことだ?
[太田出版・Fコミックス]
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世界を広さを持て余し、自分の気持ちを発散する術を知らず、ただいら立って。
苦しいのは自分だけだと思ってた。大人は完全な存在で傷つかないと思ってた。
そう、確かに私にもそんな時代があったのだ。いつしか忘れてしまったけれど。
[ポプラ社・ポプラコミックス]
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自分の行き先を求めて、あちこち寄り道するような、なにかを模索するような。
何も包まない何も飾らない、剥き身のナイフのような、触れれば切れるような。
今に至る在りし日の道程というか。過去の作品群というか。お蔵出しというか。
[祥伝社・フィールコミックス・大判]
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自分のテリトリーを侵食されるのが嫌で、他人との同居など考えもしなかった。
そんな私が男の子と同居する。実感がないけど、血の繋がってる自分の息子と。
他人だけど他人じゃない彼との生活が、私の中の固い何かを溶かしてくような。
[集英社・クイーンズコミックスユー]
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その日来るはずの彼は来なくて、家に行けば引っ越してて、電話も通じなくて。
彼を捜して痕跡を辿ったけど、そこにも彼の姿以外の事実は何も存在しなくて。
彼のコトバは全て嘘だった。名前も仕事も何もかも。じゃあ、あなたは一体誰?
[小学館・flowersコミックス]
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しばらく彼氏がいなくて。見渡せばまわりはハゲブばかり。ああ、恋がしたい。
例えば相手は彼みたいな。キレイなうなじで。多分アルバイトで。多分年下の。
年下は対象外のハズだけど。しかも犯罪っぽいけど。動かなきゃ今のままだし。
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]
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● sweet lovin' baby
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やまじえびね
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今にして思えば私は最初から好きだったのだ。肌を合わせたいと思ってたのだ。
だけどそれ以上に二人が二人でいることが素敵に似合ってて、好きだったから。
そして二人の間に流れる時間の中に自分が存在できることが、嬉しかったから。
[祥伝社・フィールコミックス・大判]
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キレイとか美しいとか感じない僕にとって、唯一それを感じたのが彼女だった。
だけど彼女は楽しそうに戯言を語り。やることはメチャクチャで。理解不能で。
イライラした。邪魔だと思った。消えてしまえばいいと思った。はず、なのに。
[講談社・KC DX・大判]
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もしも、若くして死んで、生まれ変わって、そして前世の記憶が残ってたなら。
やっぱり前世の恋人を追い求めるのかもしれない。前世での意識のそのままに。
でも、もしも恋人が既に新たな生活を始めてたなら。そんな記憶はツライだけ。
[集英社・クィーンズコミックスコーラス]
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彼の作る曲は素敵だった。夢を応援したかった。だけど夢は遠く現実は厳しく。
彼の幸せを願ったのに、私は彼を不幸にしただけかもしれない。そう思ってた。
ねぇ?聞こえる?あの曲が流れてる。時を越えてつながったよ。私たちの夢が。
[小学館・Betsucomiフラワーコミックス]
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彼をふったあの時の私と彼を好きな今の私、本当の私の気持ちはどっちだろう?
ハッキリしないと進めない気がして、思い出せばハッキリするような気がして。
でももしも今の気持ちが消えてしまったら。また全てを忘れたら。どーしよう。
[エニックス・ステンシルコミックス]
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彼がこの気持ちを知ったら、きっと嫌われる。だから僕は心に固く鍵をかけた。
でももし、隠し続けることで彼が困るなら、そんな気持ちは守らなくてもいい。
関係は変わるだろう。壊れるかもしれない。でも、また新しく始められたなら。
[白泉社・花とゆめコミックス]
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あの時あんなに気になっていたのに、いつのまにか過去に置き去りにしていた。
たぶんこんなきっかけでも無ければ、もう二度と思い出すことも無かったこと。
その箱の中の私が切り捨ててきた諸々は、確かにあの時私の一部だったものだ。
[集英社・クイーンズコミックスヤングユー]
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考えて、迷って、考えすぎて答えが出ないとき、私はこう考えるようにしてる。
もし明日死ぬとしたら、今何が欲しい?何をしたい?今日は誰と一緒にいたい?
そーすれば選択肢の中の選ぶべき答えが、クッキリと浮かび上がってくるから。
[集英社・クイーンズコミックスユー]
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私たちはお嬢様である。親切なお爺さんの魔法によって変身したお嬢様である。
カラスやネコと戦ってた暮らしは過去のもの。今や運転手のいるお嬢様である。
でも魔法をいずれ消える。だからその前に、消えない幸せをゲットしなくちゃ。
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]
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あの頃の私はただ見てるだけしか出来なかった。ただそれだけで満足していた。
でも今なら欲望に忠実になれる。体をさらけ出すことも。彼を攫うことさえも。
あの人と同じ制服を着た、あの人と似た顔の彼。だけど彼はあの人じゃなくて。
[祥伝社・フィールコミックス・大判]
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三つ子の魂は百までと言うように、幼い頃に繰り返し言われた言葉が私を縛る。
自分に自信が持てなくて、素直に受け取れなくて、負の無限回廊にハマってる。
気づいて欲しい。誰もが君を傷つける敵ではないと。解けない呪いではないと。
[秋田書店・miuコミックス]
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どんな学校にも一つは存在する恋の伝説。それに倣おうとする少女がまた一人。
待ってないで、猪突猛進して、ハッピーエンドを掴み取る。伝説を事実にする。
乙女の夢はいつの世も変わりなく。変わるのはそこに至る手段だけ、と言うか。
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]
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年月を重ねた建物や丁度というものは、不思議なことすらも許容されるようで。
死者が生きてるように振る舞ったり、生者が幽霊に見えてしまったするのかも。
片足を現実に残したまま、もう一方を油絵に踏み込んだような、錯覚というか。
[小学館・フラワーコミックススペシャル・大判]
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自分たち以外は誰もいな閉ざされた島で、謎のメッセージの指示に従って進む。
暗闇が恐怖を増幅し、恐怖が思考を狂わせる。誰を信じていいのかワカラナイ。
安心感を喪失する恐怖は根源的なもの。だからこそ慣れることは無いのだろう。
[小学館・別コミフラワーコミックス]
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確かに幸せな時もあった。まだ幸せが取り戻せると思ってた。自ら貶めてでも。
でもそれは幻。選ばれることはなく、三人で幸せになることも有り得なかった。
だからもう会わない。二人が不幸になっても。幸せになっても。私は関係ない。
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]
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例えば、マントでレースでフリルで羽根飾りで三銃士みたいな学校の制服とか。
そんなのあるわけないと思いつつ、あったら面白いとも思ってしまったりする。
その微妙な外し具合がクセになるというか、だんだん毒されているっていうか。
[宙出版・ミッシィコミックス]
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