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その湖へは自分の足で辿り着かねばならない。一歩一歩踏みしめねばならない。
そうして湖に辿り着いて、望みを強く願うなら、河伯が思いを受け取ると言う。
たとえ生け贄だとしても、初めて他人に必要とされた。だから私は会いに行く。
[集英社(ホーム社)・EYESコミックス・大判]
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その神社は都会の真ん中なのに緑に包まれた、時代から隔絶したような空間で。
安らぎを求めた人で賑わってた。例えば生意気な小娘とか。双子のオカマとか。
幽霊とか。カラスとか。ネコとか。サルとか……ってホントに賑わってるのか?
[講談社・KC Kiss]
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男が花を背負いまくりです。実に華やか。花ざかりってこーゆーこと?(笑)
キレイでカッコいい男の園に男のふりして紛れ込む女一人。これぞ両手に花。
一見ボーイズラブにしか見えない、ポップで変態っぽい乙女の願望の結晶。
[白泉社・花とゆめコミックス]
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● 恋愛内科25時 全6
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松苗あけみ
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● 恋愛内科クリニック
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松苗あけみ
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食べ過ぎて疲れた胃には胃腸薬。じゃあ日常に疲れたココロには何が必要なの?
話を聞いてくれて。優しくしてくれて。そして恋愛なんかもしちゃったりして。
どーせ夢を見るなら、覚めた後の現実に立ち向うエネルギーを貰えるのがいい。
[秋田書店・miuコミックス/miuコミックス・大判]
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私の彼にはひみつがあるのです。大人な雰囲気だけど実は×××だったという。
それを知らずに告白して。知り合ってみたら中身も結構魅力的だったんだけど。
でも対外的には微妙。ていうか真実を話す勇気がなくてどーしよう?って感じ。
[集英社・マーガレットコミックス]
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僕たちは小さい頃に天使に助けられた。だから人に尽くして初めて生かされる。
僕たちは天使も奇跡も信じないけど。育ててくれたあなたがそう言うのだから。
困っている生徒を。小部屋の奇跡にすがる生徒を。陰ながら手助けしています。
[新書館・ウイングスコミックス]
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近頃ちまたを騒がす女子高生失踪事件。その行方不明者の中に私の親友がいる。
彼女に託されたホストクラブの名刺が、たぶん犯人につながる唯一の手掛かり。
警察は取り合わなかった。自分でやるしかない。行って化けの皮を剥いでやる。
[白泉社・花とゆめコミックス・大判]
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カップルを別れさせるために偽装の彼女を演じる。これはいつもやってる手段。
だから、これは仕事で、あくまで演技で、別れ屋としての意地だ、と思ってた。
仕事が終わったらサヨナラなのに、今さら自分の気持ちに気付いてどーするの?
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]
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ある時代のその瞬間を真空パックにしたみたいに、水の中に静かに横たわる街。
魚のように何もつけずに体ひとつで、その街の中を自由に散策できるとしたら。
朽ちた人工物が自然に調和した情景は、ロマンチックでファンタジーなのです。
[朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・大判]
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千石屋は創業百年の百貨店。歴史が長い分だけ不思議ないわくもあったりする。
それはただの勘違いだったり、場を丸く収める方便だったりするかもしれない。
でも信じたいというか。不思議なことは不思議なままの方が、楽しいというか。
[集英社・クイーンズコミックスヤングユー]
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● EXTRA HEAVY SYRUP 1
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小川彌生
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愛しているから彼の依頼を遂行する。尽くせばいつか彼が帰ってくると信じて。
報酬は彼の身の回りのアイテム。他の人にはガラクタでも私には彼の存在の証。
ただ都合よく使われてる、なんて無粋な話は聞きたくはない。考えたくもない。
[講談社・KC Kiss]
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緊迫したミステリーというよりも、のほほんと緊張感のかけらもないというか。
人が殺される事件はまず起きないし、名探偵がトリックを解説することもない。
手取り40万の新入社員とかチョコが好きな喋る犬の方がずっとミステリーかも。
[双葉社・ジュールコミックス・大判]
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素敵な人に出会った。心の綺麗な人だった。結婚するならこんな人をと思った。
でも好きになれなかった。誰も好きにならなかった。それはダメだと思ってた。
全ての人を愛し、誰か一人を愛せなかった彼女。その彼女が導き出した答えは。
[白泉社・ジェッツコミックス]
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荷物と一緒に恋も届けてくれる配達屋さん。なんてラブリ〜でメルヘンだけど。
キラキラなメルヘンってより、ドカ、バキ、ウリャな力技のメルヘンって感じ。
イキがいいというか、ピチピチしてるというか。行動そのものが可愛いのです。
[スクウェアエニックス・ステンシルコミックス]
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どんなにヒドい行為が行われようと、指示がなければ手を下すことはできない。
正義だと勝手に判断し行動してはいけない。審判の代行者に過ぎないのだから。
自分には止める力があるのに傍観するしかない。それってどんな心境だろうか。
[秋田書店・ボニータコミックス]
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彼の夢が私の夢だとか、一緒にいられるだけでいいとか、それじゃツマラナイ。
自分の夢を持って。自分の足で立って。自分の力で進んでいく。夢に向かって。
そして、いつか彼と同じ場所で同じ風景を見ること。それが私にとっての幸せ。
[白泉社・HLC SILKY]
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何人の女と同時に付き合ってたって、その瞬間はちゃんと彼女だけを愛してる。
その時だけは本気だから許して。なんてこと言ってたら、そのうち刺されるよ。
節操なくて、だらしなくて、大嫌いで、だけど正直で、少し愛しい。みたいな。
[講談社・KC Kiss・大判]
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尾行をすれば撒かれ、立ち回ればのされ、人より特別に勘が良いわけでもない。
そもそも僕は探偵事務所の事務をやっていたのであって探偵なんて柄じゃない。
なのになんの因果か今は探偵をやってる。役に立ってるか甚だ疑問では有るが。
[幻冬舎(幻冬舎コミックス)・バーズコミックスGIRLS]
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霊だろうと呪いだろうと、私麦子と輝ちゃんさえいればバッチリ解決しちゃう。
困ってる人がいたら気軽に相談してね!(麦子)もちろんきっちり金はとるで(輝)
中学生だからちょっと大人っぽくラブな展開も!(麦子)誰が大人っぽいんや(輝)
[角川書店・アスカコミックス]
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ホラーマンガ家だって幽霊は怖いし、呪いも怖い。だって普通の人なんだから。
なのに怖い人と思われて、彼女はできないし、慕ってくれるのは幽霊だけとか。
血飛沫が飛んでも怖くない。むしろ笑える。かわいそうだけど、笑ってしまう。
[新書館・WINGSコミックス]
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大好きだった。手に入れたいと思った。体を使って手に入るなら安いと思った。
確かに手には入ったけれど、確かにラブっぽいけれど、ここに心はあるのかな。
私たちはバカだから正しい手順とか知らなくて。こんなやり方しかできなくて。
[祥伝社・大判]
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私たちはラブラブで、不満がないわけじゃないけど、わりといい感じな毎日で。
だけど、他の人を好きになってしまった。彼を嫌いになったわけじゃないのに。
燃え上がった気持ちは押さえても止まらなくて、傷つけたくないのに傷つけて。
[秋田書店・miuコミックス]
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● 探偵は笑わない 全12・特別編
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森素子
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● 探偵は夢を見るか 全5
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森素子
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事件が彼を呼ぶのか、彼が事件を呼ぶのか。今日も血なまぐさい事件に遭遇。
でたらめなセリフと、でたらめなルックスと、でたらめで華麗な事件の数々。
このうそ臭さはハマったら抜け出せない、お約束なハーレクインミステリー。
[小学館・プチコミフラワーコミックス]
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自分が殺したようなものだからと、兄と同じ道を歩ませたくないと考えた父親。
幸せな頃の笑顔を取り戻したくて、兄は自分の中に生きてると伝えたかった娘。
互いが相手のことを思いやってしたことが相手を傷つける。そんなこともある。
[講談社・KC 別フレ]
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息をしてるんだろうか。ちゃんと考えてから喋ってる?疲れないのかな。
ハイテンションで次から次へと休みなく繰り出される言葉の雨あられ状態。
まるで倍速のビデオでも見てるようで、加速する時代を象徴してるような。
[白泉社・花とゆめコミックス]
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田舎は田舎であって生活する場所じゃない。そんな気持ちは有ったかもしれん。
だから四歳下の幼馴染のアイツとこんなコトになるなんて、考えもしなかった。
この歳で親の目を盗んで夜遊びをするなんてね。でもこれはこれで楽しいかも。
[祥伝社・フィールコミックス]
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ゆったりと安心できる恋よりも、ちょっと危ないほうが刺激的でスリリング。
心が気持ちイイのもいいけれど、体がとろけるような関係もやっぱり欲しい。
乙女チックに甘くて、アヤシクいかがわしく、そしてパワフルな発情ラブ!
[小学館・少コミCheese!フラワーコミックス]
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ありふれた斜面の緑が、放置された敷地の緑が、私たちにとっては未開の大地。
たとえオママゴトみたいだとしても、ここは私たちだけで作った私たちの王国。
そう。確かにこんな時代があった。大人はみんな子供だったのだ。と実感する。
[双葉社・ジュールコミックス]
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病気になって仕事をやめて、することがなくて、世間から取り残されたようで。
不安だった。働きたかった。優しささえも私を縛りつける鎖のように思えてた。
だけど気づく。不安は私だけではないことに。鎖ではなく毛布だということに。
[小学館・ジュディコミックス]
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僕はまだ楽園を捜し続けている。もう壊れてしまった楽園の面影を求めている。
でも今度こそ本物かもしれない。彼女が楽園へ連れてってくれるかもしれない。
そして、今日も僕は楽園を捜し続ける。あの日の少女の幻影を追い続けながら。
[祥伝社・大判]
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世の中有るところには有るというか、現実離れしてるから楽しいのだというか。
現実では遠くに去りしバブリーな情景が、今も変わらず華麗に繰り広げられる。
変わりばえしない現実に疲れちゃった貴方へ、一時のメルヘンチックな幻想を。
[集英社・りぼんマスコットコミックス]
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懐かしい記憶。恥ずかしい記憶。忘れていた記憶。それらが拡散して具現する。
私の記憶が闊歩し、私の記憶が会話する。私の記憶で構成された不思議な世界。
ここは辺境。私しかいない私だけの星。孤独と静寂の世界。のはずだったのに。
[ポプラ社・ポプラコミックス・大判]
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悪魔メイクで屍人形を抱え、血風呂につかり壁には骸骨。よーするに恐怖の館。
趣味なんて人それぞれとは言うけれど、それが家族なら他人事で済まされない。
こんな異常な家は嫌だ!普通になって幸せになりたい。でも普通って何だっけ?
[祥伝社・大判]
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甘いマスクでヒゲ面の胡散くさいオヤジがケーキの説明を流れるように語り。
魔性のゲイで伝説のケーキ職人と、ケーキ命の元リングのジャ○ーズが作る。
表現にセリフに語られる言葉が面白い。まさに言葉のエンターティンメント。
[新書館・WINGSコミックス]
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人のための道具として生み出されて、人に尽くすことで存在を許されるドール。
生殺与奪も喜怒哀楽もオーナー次第。その姿はまるでオーナーの心の鏡のよう。
ドールの命は電気回路の中ではなくて、見る人の心の中に有るのかもしれない。
[祥伝社・フィールコミックス・大判]
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大切だから譲りたくない。でも二人で共有するなら?そんな関係はオッケー!?
テキトーに軽い感じを気取ってるようで、でもしっかり本気でジタバタしてる。
アブノーマル寸前のちょっと変な関係を、ノリとハッタリで強引に読ませます。
[秋田書店・プリンセスコミックス]
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どれだけ知識を詰め込んでも、それは机上の知識で、血肉になる知恵じゃない。
日常を生活する中で、失敗して学んで肌で実感する。それが生きた知恵になる。
体は勝手に大人になっても、知恵がなくちゃ中身は子供。知識は知恵じゃない。
[小学館・別コミフラワーコミックス]
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心と体は別々なようで別々じゃない。心が気持ちいいから体も気持ちいい。
美形のマッサージストの魔法の指が、硬くなった心と体をほぐしてくれる。
煩悩をそのまま具現化したような、ちょっとカッコ良すぎのラブセラピー。
[小学館・プチコミフラワーコミックス]
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30歳になった。昨日と違った大人な自分になった。そんなコトあるわけもなく。
何か掴めてるようで、まだ何も掴めてないような、焦りなんかもあったりする。
結局なるようにしかならないなら。心の持ち方一つ。人生にときめいていたい。
[講談社・KC Kiss]
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水の星アクアの水の街ネオ・ベネツィアでは、人々の営みは全て水の上にある。
ゆったりと流れるような時間の中にも、ハッとする情景に出会える瞬間がある。
効率を追求することで無くした何かが。心を癒してくれる何かが、ここにある。
[エニックス・ステンシルコミックス]
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いわゆる腐れ縁というか、微妙な距離感で微妙な緊張感の、微妙で奇妙な関係。
そして類は友を呼ぶというか、颯爽と本流を外れて行くような変人がゾロゾロ。
エキセットリックなポリシーが空間を演出する。これも一つのスタイリッシュ。
[秋田書店・miuコミックス]
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世界はいつも変わりなく、変わらないと思ってたのに、それは突然やってきた。
その男でも女でもない者が、ゆるんだ空間に衝撃の波紋を広げ、そして革命が。
わりとキツイ設定を、ここまでスコーンと軽く描かれると、いっそ気持ちいい。
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]
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命が消えようとする時に、もはや叶わぬ願いを自らの代わりの人形に託してる。
制服を着てみたかった、好きなものを食べたかった。そして恋愛をしたかった。
カワイイ絵柄だけどカワイイだけでは終わらない、ココロに染みる小さな救い。
[白泉社・花とゆめコミックス]
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ドラマチックはなにもスクリーンの向こう側にだけ存在するとは限らない。
当たり前のように過ぎてく日常にこそ、ドラマは隠されているものだから。
まるでいつもの日常を額縁に入れたような、アートで静かなドラマチック。
[集英社・ヤングユーコミックスコーラス・大判]
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