
|
私には人でないものが見える。思い残した心が伝わってくる。でも見えるだけ。
見ているしかないのがもどかしかった。確かに助ける力が欲しいとは思ってた。
でもこの姿はいったい何?私なのに私ではない姿。私ではない感情。そして力。
[白泉社・花とゆめコミックス]
|
|
誰かが悪いわけじゃない。その時できる最善のことをやってきた。がんばった。
割り切ったツモリで自分に言い聞かせる。でも自信はない。罪悪感が拭えない。
だからこそ、同じ言葉を言ってもらえたのが、認められたのが、とても嬉しい。
[秋田書店・ACエレガンス]
|
|
僕のかわいい妹。何があっても守ってあげる。傷ついて泣いたりしないように。
でも当の妹は兄が思うよりもしたたかで、依存してたのは兄の方だったのかも。
与えられた役割から解放されて、初めて押し込めた自分と向き合うことになる。
[白泉社・ジェッツコミックス・大判]
|
|
耳にしたのは奇行の噂ばかり。知り合ってみたら結構子供っぽかったりもした。
それでも僕は彼に引かれたのだ。近づきたいと、踏み込みたいと、願ったのだ。
過去の出来事に囚われバラバラになった彼の心を、拾い集めたいと思ったのだ。
[大洋図書・CRAFTコミックス]
|
|
地表の大半が砂に覆われたこの星の、その過酷な環境でも人は生き延びてきた。
この世界なりの社会を組み立て、何とか生活をしてきた。ほんの少し前までは。
水が枯れ、食料も尽きようとしてる今、もはや秩序などどこにも有りはしない。
[朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・大判]
|
|
自分の気持ちを表に出せない弱気な主人公と、友達という名のイジワルな悪役。
執拗なイジメを前に登場した正義のお助けマンは、隠れてたもう一人の自分!?
重くなりそうなテーマなのに徹底的に遊んでる、多重人格エンターテイメント。
[講談社・KC 別フレ]
|
|
ひょんなコトで預かることになって、高校生モデルとしてテレビに出ちゃって。
そんな彼は実は11歳で、見た目は大人っぽいけど中身はまだ子供だったのです。
子供だと知ってるのに、無邪気に甘えてるだけなのに、時々錯覚しそうになる。
[小学館・プチコミフラワーコミックス]
|
● Sweet Delicious 全4
|
青木光恵
|
|
付き合ってた彼はいつも淡白で、いっぱいセックスしてくれる男は浮気もして。
寂しくて、つい気持ちいい関係に流されて、都合のいい女になってたりもして。
ベダベタ王道の恋愛物を望んでるのに、いつのまにかなんでこんなに喜劇なの!
[祥伝社・フィールコミックス・大判]
|
|
お姫様になってみないかい?その言葉が冗談でなかったことをすぐに思い知る。
そう、ここ嵯峨桜花学院には姫という絶対権力者が統治する制度が有ったのだ。
他人と関わるのが煩わしいと思ってるのに、姫をやれだなんて、冗談じゃない!
[集英社・クイーンズコミックスコバルト]
|
|
僕の彼女は特捜司法官。筋力強化された合成人間。寿命は人よりもずっと短い。
そしてその日は近い。彼女はもう会わないと言う。会わずに逝くつもりなのか。
もう一度会いたい。知らないうちに消えるのはいやだ。せめて最後まで一緒に。
[新書館・ウイングスコミックス]
|
|
エビフライが大きかったから好きとか、揉み上げが無くなったら冷めたとか。
好きになるきっかけも、嫌になるきっかけも、実に些細なことかもしれない。
仕事と恋愛も力いっぱい楽しんで、毛穴から感情が吹き出てきそうなカンジ。
[集英社・ヤングユーコミックス]
|
|
誰かを知らず傷つける鈍感な心より、他人の痛みが分かる繊細な心の方がいい。
でも全ての痛みを自らで受け止めていたら、いつか潰れてしまうかもしれない。
能天気な明るさは、割り切りと、割り切れなさの、微妙なバランスの上にある。
[白泉社・花とゆめコミックス]
|
|
決してバカなわけじゃないけれど、まさにバカップルとしか言いようがない。
恋は盲目とかじゃなくて、バカなことだと自覚しながら、自分で楽しんでる。
破綻寸前で踏みとどまるような、天然と計算のバランス感覚が面白いのかも。
[集英社・ヤングユーコミックス]
|
|
みんなが幸せに笑って終われるような、そんな結末が有り得ないのだとしたら。
まわりの人にとって不幸でも、当人は少しは幸せだったと思えるような結末を。
絶望と破滅だけではない、ほんのひとかけらでも救いのある結末を。私は望む。
[白泉社・花とゆめコミックス]
|
|
血の繋がってない親子。結婚していない夫婦。家族のカタチを演じる他人同士。
ホントの親じゃないことは知っている。いつまでも続かないことも分かってる。
家族を知らないニコのため、いつかは終わる夢を見る。一緒に幸せな夢を見る。
[集英社・クイーンズコミックスコーラス]
|
|
なに不自由ない生活をさせてくれた。まるで特別な存在のように扱ってくれた。
本当の家族みたいだった。夢でも見てるようだった。ずっと不思議に思ってた。
私と宇賀神さんの間には何かある。本当のコトを知りたいけど、知るのが怖い。
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]
|
|
いつか王子様がと本気で願ってて、そして現れた王子様。忌まわしい記憶の彼。
好きだからイジメてしまう?好きだけどイジメてしまう?ホントに好いてるの?
理想を求める彼女と、理想になれない彼の、屈折した関係。これもたぶん、愛?
[講談社・KC 別冊フレ]
|
|
キレイな顔をしてスマートに振る舞う。キラキラ輝くってそんな単純じゃない。
凡庸な顔が、地味な顔が、その一瞬存在感を主張する。強烈に惹きつけられる。
皮一枚の美醜ではない、もっと内から吹き出すもの。魅せるってそーいうこと。
[小学館・フラワーズコミックス]
|
|
好きな相手の心を覗けたなら悩むこともないのに。そう思ってるかもしれない。
でも実際に心の中が見えたからって、期待した展開が待っているとは限らない。
全く脈がないのを思い知って諦められるなら、それこそ悩むことはないわけで。
[講談社・KC Kiss]
|
● プライベート・ジムナスティックス 全3
|
藤たまき
|
|
君は悪くない。悪いのは僕だ。確かに君を愛していたよ。愛していた、けれど。
この恋は後ろめたくて。みんなを裏切っていて。親不孝をしてる。それが辛い。
疲れてしまった。未来図が描けなくなってしまった。だから、お終いにしよう。
[新書館・DEAR+コミックス]
|
|
私の行く手は靄に閉ざされてる。進んでも進んでも視界は靄に閉ざされたまま。
この靄は不安。見えないのは未来。気づいてしまった。知らないふりをしてた。
立ち止まれば自分も飲みこまれる。前に走るしかない。それが自由ってことさ。
[祥伝社・フィールコミックス・大判]
|
|
好きだと言われるまで気づかなくて。好きかと問われても、よく分からなくて。
居心地がよくて、本当の姉弟のようで、上手くやっている。そう思い込んでた。
この先二人の関係は変わるかもしれない。でももう少しだけこのままでいたい。
[宙出版・ミッシィコミックス]
|
|
憧れのアイドルになって幾年月、やっと私にもチャンスが巡ってきたと思った。
だけどそれは違ってた。私たちは賞味期限切れ商品の見切り処分の扱いだった。
見捨てられたって、期待と違ったって、諦めないで、噛り付いて、登ってやる!
[講談社・KCビーラブ]
|
|
エロエロでちょっとイジワルだけど、惚れてしまえばアバタもエクボなのか。
好きになった相手も相手なら、好きになる方もなる方だと思ったりして。
恋愛の手順は人それぞれ。こんなのもアリと言うか。意外にお似合いかもね。
[講談社・KCデザート]
|
|
説教めいたコトを言わない。下手に励まさない。ただ黙って聞いてくれるだけ。
それでも話せばいくらかは楽になるし。聞いて貰えて共感してくれれば嬉しい。
時代が癒しを求めてると言われるけど、必要なのはこんなカタチかもしれない。
[小学館・Betsucomiフラワーコミックス]
|
|
たぶん初めて出会った時から、いずれこの瞬間が来るのを予感してたのだろう。
全てを終わらせるため。この一瞬のために二人は出会った。信じたくなくても。
世界が破滅しても彼は救いたかった。そんな選択肢は有りはしなかった、けど。
[白泉社・花とゆめコミックス]
|
|
頭の先から足の先まで巡らせた神経で、世界の色や音や熱を逃がさないように。
頭をフル回転して考えを巡らせ、一つ一つのコトバも無駄に消費しないように。
感情を出し惜しみせず、感性を全開にして、濃密な時間と空間を楽しんでいる。
[白泉社・花とゆめコミックス]
|
|
僕は美しいものになりたかった、汚い過去を洗い流し、神の子になりたかった。
だけど僕は相変わらず汚いままで。それを知られることは死ぬよりもつらくて。
いつか自分自身に、そして彼に、全てを告白し、許しを請うことができたなら。
[徳間書店・Charaコミックス]
|
|
甘えるのはイケナイと思ってた。でも実は甘えてた。サイテーの甘え方だった。
甘えるのは悪ではなく。寄りかかるだけの甘えでなく。自立して甘えるように。
人は一人では生きられないのだから。距離感を忘れずに、上手に甘えてみたい。
[集英社・ヤングユーコミックス]
|
|
誰しも人には知られたくない恥ずかしい性癖をひとつやふたつは持っている!?
美しくて絵になる二人。秘密を共有してる関係。もしかしたら耽美なロマンス。
でも共有してる秘密は喜劇だった。美人で変態的って妙に似合ってる。かもね。
[白泉社・花とゆめコミックス]
|
|
オバさんだって恋をしたい。昔のように美しくなれたら、また恋をしてもいい?
そして外見だけ若返る。でも中身は変わらない。年代のギャップが埋まらない。
果たして二人は年齢の差を越えられるのか?結ばれるのか?それもアリなのか?
[講談社・KC Kiss]
|
|
あんな怒ってたのに冷静になると恥ずかしくてたまらない。そんなコトがある。
でも間違いに気づかない恥知らずよりも、恥をかけるほうがずっとマシだから。
まぶしい日差しとゆったりとした時間に包まれ、健やかに育まれる愛というか。
[小学館・ジュディコミックス]
|
|
口が減らない抜け目ない少女と、人が良くていつも振り回される探偵さん。
もしも社長令嬢でしかも頭が良かったら、全てが満たされてるのだろうか。
子供なのに演じなきゃ普通の子供でいられない、それを強いられる環境で。
[白泉社・花とゆめコミックス]
|
|
とことんこだわった厳選な素材で、手間暇を惜しまない、だけが料理じゃない。
いかに安く素早くできて、美味しく見栄えよく飽きさせないか、も料理だから。
至高とか究極とかじゃないし、ライバルとも戦わないけど、食べてみたくなる。
[白泉社・ジェッツコミックス・大判]
|
|
鬱陶しくない程度には離れてて、寂しくない程度に近づいてく、ほどよい距離。
手に入らないコトに苛立つより、今ある物に楽しさを見出す、心地よいペース。
渡る世間に鬼はない。距離やペースを間違えて、お互いの姿を鬼にしてるだけ。
[白泉社・HLC SILKY]
|
|
幸せな幻想を見せる力だと思ってた。それで命を奪えるとは考えもしなかった。
最初から悪魔の力だったわけじゃない。全てはあの出来事が始まりだったのだ。
記憶の底に隠されてた、忘れたかった事実、幸せな情景、そして狩るべき獲物。
[白泉社・花とゆめコミックス]
|
|
無駄にカッコよかったり、過剰に表情が豊かだったり、冗談で茶化したりして。
一人相撲で感情を停滞させることはなく、くるくると表情を変えて物語は進む。
それは、ありふれた恋愛モノに、一滴のお洒落と数滴の駄洒落を入れたような。
[集英社・りぼんマスコットコミックスCookie]
|
Copyright(C)1997-2012 NAVI
All Rights Reserved.
|
▲ 先頭へ
|
|
|