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母に会いにやってきた。娘だと言うつもりだった。母を困らせたいと思ってた。
近くで暮らして見えてきたことがあった。あんな生き方も羨ましいとも思った。
許してもいいと思った。内緒のままでいいと思った。でもやっぱり嬉しかった。
[太田出版・Fコミックス]
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スーツなんてキライ。みんな同じ格好をするなんて不気味、とすら思っていた。
だけどスーツでピシっとキメた姿が素敵に見える。崩した姿がかわいく見える。
荒々しい線が不思議な空間を作りだし、まるで他人の脳で世界を見てるような。
[茜新社・EDGEコミックス]
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知らないことが罪なのか。弱いことが罪なのか。生きてることさえ罪なのか。
未熟で不器用で、自分のことで精一杯で、他人を傷つけても分からなくて。
間違えて、間違えて、間違えて。頼りなく細い糸は、絡まって切れそうな。
[講談社・KC Kiss・大判]
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一つ目は友情。諦めようとした。でも消せなかった。ならせめて友情だけでも。
二つ目は忠誠。他に好きな人ができた。嘘じゃない。でも変らない想いもある。
三つ目は愛情。過去のこと。わかってる。でもあの頃の想いは特別だったから。
[祥伝社・フィールコミックス・大判]
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ある日両親が死んだ。見知らぬ男が私を引き取ると言う。母の不倫相手だった。
その男の出現によって、ごく普通でありふれた私の日常は少しづつ変わってく。
まるで石を投げ入れた水面のように、恋人や友人との関係に歪みが広がってく。
[講談社・KC Kiss・大判]
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何人の女と同時に付き合ってたって、その瞬間はちゃんと彼女だけを愛してる。
その時だけは本気だから許して。なんてこと言ってたら、そのうち刺されるよ。
節操なくて、だらしなくて、大嫌いで、だけど正直で、少し愛しい。みたいな。
[講談社・KC Kiss・大判]
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悲しい思いをする時もあった。セックスなんてこんなものだと思う時もあった。
女で無くなりたいと思う時もあった。彼女こそ一生の相手だと思う時もあった。
私は愛されていたのだと。幸せだと。女に生まれて良かったと。今なら言える。
[小学館・IKKIコミックス・大判]
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想像してるときは楽しい。そこには気持ちいいことや楽しいことしか無いから。
だけど現実は想像より気持ちよくなかったり、思い通りに行かなかったりする。
好きなら気持ちがいいとは限らないなら、気持ちのいいHの秘密って何だろう?
[太田出版・Fコミックス・大判]
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あの頃の私はただ見てるだけしか出来なかった。ただそれだけで満足していた。
でも今なら欲望に忠実になれる。体をさらけ出すことも。彼を攫うことさえも。
あの人と同じ制服を着た、あの人と似た顔の彼。だけど彼はあの人じゃなくて。
[祥伝社・フィールコミックス・大判]
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知っているから優しくて、知られてるから心地よくて、そして思い知らされる。
過去に囚われていることに。過去に抱かれていることに。消し去りたい過去に。
夢と知ってて見せられる夢は、優しくて心地よくて残酷な悪夢。みたいなもの。
[小学館・ビッグコミックスIKKI・大判]
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僕は男ではなく、女でもなく。子供を生むことも、生ますこともできなかった。
だからこそ男として愛していいのか、女として愛していいのか、わからなくて。
大事にしてくれるなら誰でも良かった。僕の曖昧な性を受け入れてくれるなら。
[マガジンマガジン・JUNEコミックスピアス]
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彼は光の中で原色に輝いてる存在で、でも僕は影の中のモノクロの存在で。
想ってるだけで、見てるだけでいいと思ってた。でも、今は死にたくない。
許されない想いの、切なさと苦悩と。まるで大昔のフィルムの中のような。
[新書館・DEAR+コミックス]
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確かなモノは何もなく、確かに保証される答えなど、もちろん有りはしない。
輪郭のぼやけた世界の中に、相手の顔と手とコトバだけが鮮明であるように。
確かなのは自分の想いだけ。いや、それすら自覚はなかったのかもしれない。
[芳文社・花音コミックス]
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さっきまで生きて話していた相手がいきなり物言わぬ肉の固まりになる。
いずれは終わる関係だとしても、それが今突然に終わってしまうとしたら。
まるで生き急ぐかのように激しく燃え尽きた彼と、あの暑い夏の一瞬を。
[マガジンマガジン・JUNEコミックスピアス]
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好きと言ってくれた人を好きになりたいと思った。でも恋は本能だから。
まるで薄暗い道を進むように、不安な気持ちになる。でも興味もある。
目を閉じて身を委ねれば。行けるだろうか。塀を越えたその向こうに。
[宝島社・ワンダーランドコミックス・大判]
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愛が人を鬼にする。心を独占するためなら、どんなコトでもできるほどに。
自分の体に傷を付けるのも何ともないし。邪魔なやつは殺してしまえばいい。
そーすればきっと幸せになれるはずだから。そんな残酷で暴力的な愛のカタチ。
[マガジンマガジン・JUNEコミックス・大判]
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あなたに愛されたいから。つり合うよーに一生懸命オシャレを勉強したの。
だからわたしを愛して。犬でもいいから愛して。例え偽りの愛だとしても。
いろいろなコンプレックスと破壊的なナルシズムが混ざり合ってるというか。
[近代映画社・エルティーンコミックス・大判]
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ワタシとは違う、彼の何も知らないキレイさが妬ましかったのかもしれない。
後ろ暗い欲望で汚したいという欲求。同じ位置まで貶めたかったからなのか。
誰でもいつかは、汚れたただの男とだだの女になっていくのさ。ざまあみろ。
[宝島社・ワンダーランドコミックス・大判]
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僕は日本人になりたいと思ってた。いつか日本人になれると信じてた。
それでも僕はドイツ人で、イメージは幻影だったけど。この風景は忘れない。
彼が嫌ってた日本を、そして誰よりも愛した日本を。在りし日の想いと共に。
[マガジンマガジン・JUNEコミックスピアス]
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他人のと知ってて好きになるなんて。なぜ人の心はキレイに収まらないのか。
寝たからといって心が通じ合う保証もないし。笑って嘘がつけるようにもなる。
好きという感情は理屈で割り切れるモノでなく、決してキレイでもないのだから。
[宝島社・ワンダーランドコミックス・大判]
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別に立場なんか惜しくなかった。傷つけたくてしょーがなかった。
でも、それを受け入れられてしまったら。気持ちを返されたらどーする。
答えるだけの資格はあるのか?愛していいのか?傷つけたこの俺が。
[マガジンマガジン・JUNEコミックスピアス]
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あたしのこと好き?壊れたレコードのように繰り返してくコトバ。
お兄ちゃんさえいてくれるなら、どんな嫌なことでも我慢できるから。
痛々しいぐらいに破滅的でギリギリのシチュエーション。傑作。
[近代映画社・エルティーンコミックス・大判]
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余裕を気取ってるクールな表情を壊したい。いやらしい顔を見てみたい。
相手をメチャクチャにしたいほどキライで、どーしようもないくらいスキ。
愛と言う名の欲望は激しく汚くおぞましく、そして切ないモノだから。
[マガジンマガジン・JUNEコミックスピアス]
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魑魅魍魎の多くは、恐怖や思い込みが見せる幻影のようなモノだという。
でもそれだけとは言い切れない、何か得体の知れないモノもあるのだろう。
不思議なモノや現象をめぐる人の心の輪郭を描いたハートフルなホラー。
[ソニーマガジンズ・バーズコミックス]
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なにげなく気になっていたことがある。だんだんと大きくなり。
得体のしれない恐怖に変わり。そして勝手な暴走をし始める。
人の心はあたたかくそして恐い。そんなハートフルなホラー。
[秋田書店・ホラーコミックス]
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恐怖の瞬間なんて意外に身近にあったりする。そんなシチュエーション。
丁寧な紡がれた人間描写と、安易に人を殺さないストーリー。
ただの恐怖モノじゃない、人の想いや優しさを大切にしたホラーなのです。
[秋田書店・ホラーコミックス]
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ホラー系(少女誌)の短編集。まさか少女誌へ行くとは・・・
いつも通りの、強烈な人間描写と底に流れる優しい視点。
仕掛けのために安易に人間を殺す話が多い中にあって、
恐いシチュエーションなのに命は大事にする、そんな描きかたが好き。
[秋田書店・ホラーコミックス]
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