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つかめたと思った構図が手の中からするりと抜け落ちる。
消化不良を起すような膨大な概念・観念の洪水にめまいを覚える。
果たして何を語るつもりなのか、なぜか目が離せない。
[新書館・WINGSコミックス]
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ファンタジーという記号で人の心のあれこれを描いたモノ。
消化不良を起こすほどの、観念と感情が洪水のように流れ出す。
開放と輪廻。そして均衡。あまりにも観念的な、だけどこれも一つの終局。
[ビブロス・ビブロスコミックス]
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あの時こうしていたら良かった。なんて時間を巻き戻すことは出来ないから。
二人の関係のその時々が世界の分岐点で。考えて悩んで、選んで。間違えて。
でも少しずつ紡いだ糸はこんなにも太くなってた。とりあえず、オメデトウ。
[集英社・ジャンプコミックス]
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日常をイラストに閉じ込めたみたいな。イラストを繋いで物語にしたみたいな。
何気ない日常のひとコマも、しぐさや音や感情さえも、鮮やかなシーンになる。
ふつうの絵なら印象に残らないようなコトも、表現が違えばこんなにもポップ。
[集英社・ヤングユーコミックス]
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その昔コバルト文庫がまだ、集英社文庫コバルトシリーズだったころ、
しおりのイラストを描いていた人なのです。3枚綴りのを。
だから、と言うか全編がイラストのようなアート感覚に満ちてマス。
[集英社・ヤングユーコミックス]
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空からモノが落ちてくる。ゆっくりと。求めてる人の上に。求めているモノが。
傍から見ると怪奇現象でも、当人にだけはわかる、それが天からの贈り物だと。
なぜ、みんな受け入れてる?なぜ、誰も騒がない?なぜ、僕には落ちてこない?
[朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス]
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ある時代のその瞬間を真空パックにしたみたいに、水の中に静かに横たわる街。
魚のように何もつけずに体ひとつで、その街の中を自由に散策できるとしたら。
朽ちた人工物が自然に調和した情景は、ロマンチックでファンタジーなのです。
[朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・大判]
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近い未来。OA機器を勝手に修理しただけで罪に問われてしまうような時代。
機械の人格を見て機械と語って、そして修理してしまう人がいたっていい。
人それぞれが別の感性を持つように、見てるものが同じとは限らないから。
[朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・大判]
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尾行をすれば撒かれ、立ち回ればのされ、人より特別に勘が良いわけでもない。
そもそも僕は探偵事務所の事務をやっていたのであって探偵なんて柄じゃない。
なのになんの因果か今は探偵をやってる。役に立ってるか甚だ疑問では有るが。
[幻冬舎(幻冬舎コミックス)・バーズコミックスGIRLS]
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何も捨てられなかった。何も手に入れられなかった。ただ見ているだけだった。
期待しなければ裏切られることもないと言い訳をして、期待しないふりをする。
何も願わないわけがない。想いは沈殿するだけ。そして僕は井戸を掘り続ける。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスルチル]
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いつまでも愚かな殺し合いを続けたいなら、いっそ全て滅んでしまえばいい。
望んでたのは終末の静寂だったのか。それとも、ささやかな幸せだったのか。
西の地の果てには楽園があるという。人が生きて辿り着くことのない楽園が。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスルチル]
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よくあるお伽噺のように、最後はみんなで幸せに暮らしました、になればいい。
昨日と変わらない今日が有るように、今日がいつまでも続いてたならいいのに。
続くハズもなかったけど、その瞬間は続くと錯覚してた、淡く白い夢のような。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスルチル]
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目の前に転がった死者の数だけ枷があった。果たすべき約束の枷があった。
何も望まず約束のためだけに生きて。それこそが生きるべき意味だったから。
でもほんの少しも夢見なかったわけじゃない。約束のない穏やかな可能性を。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスルチル]
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エビフライが大きかったから好きとか、揉み上げが無くなったら冷めたとか。
好きになるきっかけも、嫌になるきっかけも、実に些細なことかもしれない。
仕事と恋愛も力いっぱい楽しんで、毛穴から感情が吹き出てきそうなカンジ。
[集英社・ヤングユーコミックス]
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決してバカなわけじゃないけれど、まさにバカップルとしか言いようがない。
恋は盲目とかじゃなくて、バカなことだと自覚しながら、自分で楽しんでる。
破綻寸前で踏みとどまるような、天然と計算のバランス感覚が面白いのかも。
[集英社・ヤングユーコミックス]
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死んでもいいと思ってた。傷つけてもいいと思ってた。どーせ何もないなら。
一人一人なら弱くて情けなかったとしても、二人ならきっと強くなれるから。
鋭利な感情の刃が自身をも傷つける。痛々しいほどに激情のハードエロス。
[桜桃書房・夢雅コミックス・大判]
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