藤たまき 次へ 前へ
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フラッグ 全2 藤たまき
初めて旗を見たのは保育施設の頃。微笑んだ顔の保母さんの旗は鬼の顔だった。
それからいろんな人の旗を見た。多くは僕を恐怖させた。外に出れなくなった。
日高だけは旗が見えないから怖くない。優しいし喧嘩もしない。そう思ってた。
[徳間書店・Charaコミックス]

アナトミア 藤たまき
耳にしたのは奇行の噂ばかり。知り合ってみたら結構子供っぽかったりもした。
それでも僕は彼に引かれたのだ。近づきたいと、踏み込みたいと、願ったのだ。
過去の出来事に囚われバラバラになった彼の心を、拾い集めたいと思ったのだ。
[大洋図書・CRAFTコミックス]

ダブルスクールキッズ 藤たまき
僕たちは小さい頃に天使に助けられた。だから人に尽くして初めて生かされる。
僕たちは天使も奇跡も信じないけど。育ててくれたあなたがそう言うのだから。
困っている生徒を。小部屋の奇跡にすがる生徒を。陰ながら手助けしています。
[新書館・ウイングスコミックス]

夏の名残りのばら 藤たまき
学ぶことが、知ることが、聞くことが、君と僕の夢への道筋だとそう信じてた。
けれども、知識を積み重ねるたびに、音楽だけが僕の指からこぼれ落ちていく。
ただ奏でることが楽しかったのに。忘れてしまった。僕の音が分からないんだ。
[徳間書店・Charaコミックス]

プライベート・ジムナスティックス 全3 藤たまき
君は悪くない。悪いのは僕だ。確かに君を愛していたよ。愛していた、けれど。
この恋は後ろめたくて。みんなを裏切っていて。親不孝をしてる。それが辛い。
疲れてしまった。未来図が描けなくなってしまった。だから、お終いにしよう。
[新書館・DEAR+コミックス]

ホライズン 藤たまき
僕は美しいものになりたかった、汚い過去を洗い流し、神の子になりたかった。
だけど僕は相変わらず汚いままで。それを知られることは死ぬよりもつらくて。
いつか自分自身に、そして彼に、全てを告白し、許しを請うことができたなら。
[徳間書店・Charaコミックス]

ミスターシーナの精霊日記 全5 藤たまき
告解すれば聖人になれるわけじゃない。許されても罪が無くなる訳じゃない。
許して欲しいと願い、許しますと言われ、でもそれが救いじゃないとしたら。
人と、人でないものの想いが、暗闇の中の淡い輝きの言葉となって堆積する。
[徳間書店・Charaコミックス]

銀のバッチ 藤たまき
ロングスロー 藤たまき
家族になることを恐怖したから、別のずっと一緒にいられる関係を選んだだけ。
許されず祝福されず、追いつめられて。少しずつキモチがすれ違っていく二人。
流れ落ちる涙をキャンバスに塗り込めるように、想いが世界の彩りを変えてく。
[桜桃書房・GENEROUSコミックス]

ONLY IF 藤たまき
欠けているから無垢なのか、無垢だから神様に取り上げられてしまったのか。
まるで一遍の濁りもないようなキレイで純粋な想いもあるのかもしれない。
針が心のひだをチクチクと刺すように痛み。あふれる感情が止められない。
[新書館・DEAR+コミックス]

ひみつのエコーボックス 全2 藤たまき
それは滅びの悪しき力と言われてた。再生の良き力と言ってくれる人もいた。
でも元は同じ一つ。側面が違っただけ。そして意味を選んだのは他ならぬ自分。
暗闇の中の一筋の光の輝きのような。優しい感情が充満した世界って気がする。
[講談社・Amie KC]

私小説 藤たまき
こんなにも彼に逢いたかったことに、こんなにも好きだということに。
文字として書いてみて、初めて見えてくる想いがあったりする。
まるで春の陽射しに包まれたような淡い淡い少年達の想いのカケラ。
[新書館・WINGSコミックス]

シガレットリバティ 藤たまき
海の見える小さな街と壊れかけの家族。息苦しさをタバコで紛らわし。
無性に街を飛び出したくなる。そして離れてみて見えてくるもの。
わけもなく苦しく、わけもなく自由が欲しかった。そんな瞬間が。
[ビブロス・ビーボーイコミックス]

桜並木袋小路 藤たまき
ラジカルハンズ。感情の起伏によって予想しえぬ力を発動してしまう手。
好きな相手を抱いたら壊してしまうかもしれない。好きだからこそ触れない。
そんな鮮やかな設定に感嘆させられた。男×男だけど(笑)。
[桜桃書房・GENEROUSコミックス]


藤田麻貴 次へ 前へ
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アナザー・ギングダム 全2 藤田麻貴
人に見えないものが見えたせいで、家族に疎まれ同級生には後ろ指を指された。
だから自分を必要としてくれるなら、そこに別の意味があってもいいと思った。
危険だからと遠ざけられるより、一緒に危険な目に遭ったほうがいいと思った。
[秋田書店・ボニータコミックス]

プラチナガーデン 全15 藤田麻貴
誰かの犠牲で成り立つ繁栄なら壊れればいい。自分の命と共に終わらせてやる。
境遇を考えれば同情するし、自分が同じ立場なら同じ判断をしたかもしれない。
だけど死に急がないで欲しい。もっと良い選択肢を、生きる方法を、探そうよ。
[秋田書店・プリンセスコミックス]

キッズ・ジョカー 全6 藤田麻貴
正義の味方は純白で。血で染まった手は許されなくて。資格は無いと思ってた。
罪を償っても罪が無くならないように、時を経てもきっと許せないだろうから。
それでも助けたい気持ちは止まらない。繋がって連なって。そして意味がある。
[秋田書店・プリンセスコミックス]

世界をあげよう 藤田麻貴
他人の心が覗けたっていいことない。感情が突き刺さり疑心暗鬼になるだけで。
でもそんな力でも役に立つかもしれない。信じるのはさほど難しくないのかも。
誰かに認めてもらったから強くなれた。強くなれたから優しくなれるのだろう。
[秋田書店・プリンセスコミックス]

ハレルヤ7 全3 藤田麻貴
今まで気が付かなかっただけで世界は優しさに満ちていたのかもしれない。
だから私も大事にしたい、優しくしてあげたい。なくしたくはないから。
あふれ出る感情を瑞々しく描いた、人と人との絆、家族のカタチ。
[秋田書店・プリンセスコミックス]

ロマンスからはじめよう 全5 藤田麻貴
病弱なのに血をだらだら流しながら踏ん張る少女、
なんてまるでマンガのよーな設定。ってマンガなんだけど。
誰でもやりそーな、でも結構鋭い視点で微妙な人の心の揺れを描いてる。
[秋田書店・プリンセスコミックス]


藤原薫 次へ 前へ
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フェティッュ 藤原薫
痛々しい。この姿を見たら普通の人はそう言う。カッコイイ。彼はそう言った。
彼はなぜ私を誘うんだろう。この姿を気にしないから?それともこの姿だから?
フェティッシュ。偏愛の対象。例えば包帯をした女性とか。彼が好きなのは……
[祥伝社・大判]

楽園 藤原薫
僕はまだ楽園を捜し続けている。もう壊れてしまった楽園の面影を求めている。
でも今度こそ本物かもしれない。彼女が楽園へ連れてってくれるかもしれない。
そして、今日も僕は楽園を捜し続ける。あの日の少女の幻影を追い続けながら。
[祥伝社・大判]

昔の話 藤原薫
イメージは見る人の中に形成されるモノ。意味も見る人それぞれが作るモノ。
創造の種子は身近にある。見るもの全て。感じるもの全て。意識するだけで。
さあ素材と道具は目の前に用意された。あなたはこの世界から何を見つける?
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスきみとぼく・大判]

おまえが世界をこわしたいなら 全3 藤原薫
ただの偶然だと思ってた。まさか全てが用意された必然とは思ってなかった。
こんなに愛し焦がれているのに、出会ったら殺してしまいたいほど憎んでる。
キレイで悲しい閉じた螺旋。この世界を壊せたら、二人で幸せになれるのに。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスきみとぼく]

思考少年 全2 藤原薫
薄くフィルターのかかったような距離感。
色の付いてない無色透明な感じ。そして作り物のような感情。
リアリティはあるのに現実感の感じられない、そんな思考実験。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスきみとぼく]


禁断恋愛 藤原薫
人形、人のカタチをしていながら、魂の無いモノ。冷たいモノ。
色が付いているのに、音が全くしないような空間。空気のない空間。
それはまるで人形の世界のような。現実感の恐ろしく希薄な世界。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスきみとぼく]


冬森雪湖 次へ 前へ
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愛と欲望の螺旋 全8 冬森雪湖
彼女は全てを知りながら受け入れてくれてた。一緒に逃げようと言ってくれた。
夢だと思った。この出会いは奇跡だと思った。これさえあれば十分だと思った。
だから、もう終わりにしよう。二人が生きるために。二人で幸せになるために。
[平和出版・ハートフルコミックス恋愛宣言]

白い月の女神 上・下 冬森雪湖
暴力を止めたかった。一緒に暮らしたかった。些細な幸せを望んだだけだった。
汚れてしまった。許されないと思った。僕が我慢すれば収まると信じたかった。
もう守るべきモノは何一つない。無くなってしまった。それなのに、まだ僕は。
[平和出版・ハートフルコミックス恋愛宣言]


北条司 次へ 前へ
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エンジェル・ハート 1〜32 北条司
望むべくもなく、得られるはずもなかった子供が、こんなカタチで現実となる。
血も繋がらないのに、まるで最初からそうであるように、お互いの姿は似てる。
それはまるで、終わった物語から新たな物語へと意思を繋いでいくかのように。
[新潮社・バンチコミックス]

F.COMPO 全14 北条司
性別が分からないと好きになれない?それとも踏み出す勇気がないだけなのか。
役を取り替えることで見えてくる気持ち。相手の気持ちとか。自分の本心とか。
男女の決められた役割を外すことで、家族や恋人のカタチが見えてくるのかも。
[集英社・SCオールマン]


星里もちる 次へ 前へ
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怪獣の家 全2 星里もちる
一本の怪獣映画がきっかけになって一つ屋根の下に集った一人の男と二人の女。
互いの距離が近づけばその人の魅力が見えてくる。愛しい気持ちが育っていく。
いきなり同居で。よくある三角関係で。と思わせて真のヒロインは意外な人で。
[小学館・ビッグコミックス]

ルナハイツ 全4 星里もちる
結婚して一緒に住むはずだった新居が、嘘みたいな経緯で会社の女子寮になる。
一人は寂しいと言ったけど、見知らぬ男女が同居なんて上手く行くわけがない。
夫婦だって最初は他人で、夫婦になって行くのだと、僕は分かっていなかった。
[小学館・ビッグコミックス]

本気のしるし 全6 星里もちる
人は波乱を期待してる。ただし今の平穏を脅かさない程度のささやかな波乱を。
小さな波乱のはずだった。すぐに縁は切れるはずだった。なのに抜け出せない。
どこまでが真実で、どこまでが嘘か。辻褄の合わない悪い夢でも見てるような。
[小学館・ビッグコミックス]

気になるヨメさん 全2 星里もちる
一緒に暮らしてても夫婦と公言できない。そもそも関係が知られてはいけない。
ちゃんと結婚したはずなのに、まるで不倫してるような。宙ぶらりんな状態で。
だけど愛さえあれば体裁なんて関係ないし。前向き思考で困難も乗り越えるし。
[小学館・ビッグスピリッツコミックス]

オムライス 全5 星里もちる
血が繋がっているから姉妹とか、一緒にいるから家族であるとは限らない。
オーナーと下宿人、養子に居候とか。偶然に集まった同じ名前の人たち。
一つ屋根の下に紡がれる人間関係は、もっとずっと家族なのかもしれない。
[小学館・ビッグコミックス]

夢かもしんない 全5 星里もちる
幸せって何だっけ?と立ち止まってまわりを見回してみる。
サラリーマンが見る夢。そんな感じでしょーか。たぶん。
[小学館・ビッグコミックス]

危険がウォーキング 全4 星里もちる
まだ有名になる前の作品。すでに実力の片鱗を感じさせる。
この人独特のペース感覚みたいなモノにやみ付きになってる人は、
ぜひ読んでみるといい。
[徳間書店・少年キャプテンコミックス]


細野不二彦 次へ 前へ
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ダブルフェイス 1〜21 細野不二彦
いつもは冴えないサラリーマン。しかし彼はもう一つ隠された顔を持っていた。
人の隙をついて騙し奪い取る悪いやつらを、逆に華麗な奇術でペテンにかける。
騙す側が騙されうろたえる姿は実に愉快痛快。今時は勧善懲悪も華麗でないと。
[小学館・ビッグコミックス]

ヤミの乱破 1〜2 細野不二彦
第二次大戦が終わって廃墟になった日本で、未だ目に見えぬ戦争は続いていた。
陸軍中野学校出身の桐三五は、新たな主の元で再び闇の世界に生きる犬となる。
これはほんの数十年前に実在した事実である。有ったかもしれない物語である。
[講談社・イブニングKC]

ギャラリー・フェイク 全32 細野不二彦
美はそれを持つ人の心の中にあり。相応しい人が持ち初めて価値ができるもの。
ステータスではなく。知識ではなく。まして値段でもなく。皮膚で感じるもの。
美術品という心のないモノを通して、人の心のアレコレが見えてくる。ふしぎ。
[小学館・ビッグスピリッツコミックス]

CAT.WALKER 細野不二彦
刑事として人の嫌な面を見続けて、人に嫌気がさして、ペットの探偵になった。
人助けでペットを探すのではなくて、迷ったペットを保護するために探すのだ。
そんな彼の好物は青汁。得意技は刑事のふりして聞きこみ。だって元刑事だし。
[日本文芸社・ニチブンコミックス]

THE SLEEPER 全5 細野不二彦
悪意を撒き散らすほど肥え太ったエゴは、バクにとって実に美味な食事である。
バクは食欲をみたすためにエゴを喰らい、結果的に悪者を退治することになる。
強い力ではなく、精神の世界で悪者を退治する。こんな勧善懲悪も新鮮でいい。
[小学館・サーデーGXコミックス]

タケルヒメ 1 細野不二彦
今でない時。妖しが世間を騒がせた時代。妖しを喰らう一対の面と丸があった。
正義のために退治するわけじゃなく。力を競うわけじゃなく。ただ喰らうだけ。
妖しが人の世の理の外の存在なら、人の思惑に収まらないのは当然なのだろう。
[集英社・ヤングジャンプコミックスUJ]

S.O.S 全2 細野不二彦
いつも君を影からそっと見守って、ピンチの時には助けてあげる。みたいな。
無償で崇高な愛の行為だとしても、悪質なストーカー行為とどこが違うのか。
ちょっとした条件が違うだけで、善意と悪意の境界はこんなにも曖昧になる。
[双葉社・アクションコミックス]

ビールとメガホン 細野不二彦
時代はサッカーとか言われても、日本人の心はいつも野球とともにあり!?
9回の裏が終わるまでわからないゲームの行方を、人生のドラマに重ねてる。
価値観が拡散するこの世の中で、もしかしたら最後の共通語になるのかも。
[小学館・ビッグコミックス]

幸福の丘ニュータウン 細野不二彦
巨大な集合住宅の隣は何をする人ぞ。いや自分の夫や妻さえワカラナイ。
裏切られ続けた妻の心のうちは?行き場のない愛情の歪んだ矛先は?
一見するとふつーに見える日常にこそ、狂気や事件は潜んでるのだろうか。
[小学館・ビッグコミックス・大判]


穂月想多 次へ 前へ
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弱虫 全3 穂月想多
弱虫日記 穂月想多
餅を食べたら喉につまらせ、注射をされる想像だけでショック死しそうになる。
いまだかつてこんなに弱々な主人公がいただろうか。しかも一筆書きだし(?)。
そんな弱虫を襲う生と死を巡る災難の数々。弱虫は今日も(まだ)元気です。
[秋田書店・プリンセスコミックス]

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