あの日から何もかも一変してしまった (11/4/4) 次へ 前へ
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あの日から何もかも一変してしまった。
一見すると大した変化がないように思えるようなことでも。
それほどに3/11の地震と津波は未曾有の天災だったわけですが。
(未曾有の人災の原発事故はまだ現在進行形で非常事態ですが)
阪神淡路大震災からたった16年後にそれ以上の天災が起こるとは。
スマトラ沖地震津波の凄さに世界スケールは桁違いだと思ったのに
それ以上の事態がこんなに近くで起きるとは思わなかった。
津波で街が全滅という表現を歴史書ではなく現実で目にするとは……
もはや適切な言葉が出てこないよ。

私は東京の山手線の内側に住んでるので震源域からは結構離れてて、
地震そのものによる揺れは被災地に比べれば大したことはなかった。
東京は3つのプレートが衝突してる場所に近くて頻繁に揺れるので
多少の地震には慣れてたし、過去に震度5を体験したことも有った。
だから余程のことがない限り地震があっても恐怖はしないのです。
でも今回はあまりに揺れてる時間が長くてさすがに恐怖を覚えたよ。
地震が始まった当初はかなり強い地震が来たぐらいの意識だったのに
いつまで経っても強い揺れが収まらなくて次第に怖くなってきた。
揺れがだんだん強くなって天井が崩れて落ちてくるのではと思った。
当時は2〜3分ぐらい揺れてた?と誇張ではなく思ったのだけど
後で報道された地震計のデータでは5〜6分ぐらい揺れてたそうで……
※阪神淡路の時は20秒ぐらいだったはず
もうこの時点で桁外れだったわけです。

東京では縦揺れが一瞬だけで横揺れがやたらと長くて強かったので
この揺れなら震源はそんなに近くないのでは?と当時は思ったかな。
震源が近いほど縦揺れが強くなるはずだから。
速報で宮城県の沖合いのM7.9と出てそんなに遠くかと驚いたよ。
M7.9ぐらいの巨大な地震だから東京もこんなに揺れるのかと。
※最初の速報のM7.9ですら1923年の関東大震災と同じ規模
それでもこの時は東北の太平洋岸ではよくある大地震だろうと思った。
東海とか南海とか南関東の地震ばかりやたらと取り上げられるけど
実は北海道から茨城あたりの太平洋岸は巨大地震が多い場所なので。
(そんな危険な場所に原発を作りまくったわけですよ)

ただその後の東京すら強く揺れる余震の多さに何か異常だと思った。
何しろ桁外れの本震からたった30分の間に震度5の余震が2回だよ。
本震からしばらく(一日ぐらい)は数分おきにグラグラ揺れてたし。
何で震源から遠く離れてるのにこんなに余震で揺れるのかと思った。
だって当初の発表の宮城沖って東京から京都ぐらい離れてるから。
(実際には震源域が巨大すぎて意外と東京は近かったのだけど)
あまりに頻繁に揺れるので揺れてないのに揺れる錯覚が発生してる。
ニュースとかでも伝えられてる地震酔いですよ……

強い地震があったら多くの人がやるであろうテレビをつける行動を
当然ながら私もやったわけです。そこで見たのがM7.9という速報。
そしてすぐ後に日本地図と共に映し出された件の大津波警報でした。
この時はまだ大津波警報なんて大げさなぐらいに甘い感想でした。
今まで津波警報が出ても大した津波を観測してなかったからね。
しかし今回はすぐに津波5メートルを観測という情報が追加され
大津波警報の範囲が大幅に広がり警報・注意報がほぼ日本全域に。

今回の地震で最初に衝撃が走ったのはNHKの大スクープでしょう。
あの名取川の周囲の田畑・家屋共々全て飲み込んでいく津波映像。
仙台のすぐそばと言う立地のおかげでヘリが間に合ったんだろうね。
桁違いの津波をリアルタイムに伝えた世界初の出来事だったのです。
フィクションや記録の中ではいくらでも津波のことを見てきたけど
フィクションが色あせるような凄まじい現実を突きつけたわけです。
ハリウッドのSFXは凄い!とか現実逃避したくなる映像だったです。
でもこれはまだ今回の津波の被害の一端でしかなかった……


今回の地震が発生したときは偶然にもトイレに行った直後で。
最初に食器棚がガタガタ音を立ててナニゴトとか思ったんですよ。
その後にいつまでも終わらない長く強い横揺れが襲ってきたんだけど。
そんな地震の後に自分の部屋に戻ったら部屋がえらい事になってた
本棚の本が全て落ちて処理中の本の山を巻き添えにして散乱してた。
スライド書棚の奥の本は全て前に出てスライドしなくなったし。
これは少しずつずらして指を入れて押し込んで何とかしたけど。
最初に部屋を見たときはあまりの光景に途方にくれたのを覚えてます。
まぁ、本当の被災地の人に比べたら屁みたいなもんですがね。

でも実は一つ間違えば私も大怪我してた可能性が有ったのです。
それどころか当たり所が悪ければ死んでたかも……
本だけではなく本棚の上に積んでたDVDレコも箱ごと墜落してたから。
高さ2メートルの本棚の上から今座ってるあたりに落ちてたのです。
ダンボール箱にはどこかに衝突したらしき陥没痕がありました。
もしもトイレに行ってなかったらどうなってたのかと寒気がした。
落下して壊れてたとしても大怪我に比べれば大したことじゃない。
(余震が続いてるので下に置いたまま放置しててまだ調べてない)
ちなみに外付けHDDも落下してた。こっちは特に問題はなかった。


話は地震や津波の被害に戻す。
名取川の凄まじい映像と共に地震の規模がM7.9からM8.4に修正されて
今回の地震が桁違いの大きさだったことを思い知ったのでした。
数字の上では0.5の違いでしかないけど規模は何と5.6倍なんだから。
M8クラスの巨大地震は日本沿岸の各所でほぼ100年周期で起きてるけど
M8.4となるとさすがにそうそう起きないほどの巨大な地震なわけです。
少なくとも私が生まれてから今まで最大の規模はM8.1だったし。
※1994年に根室の南東で起きた北海道東方沖地震
と言うかM8.4の時点で気象庁の観測史上最大の地震だったわけですよ。
大昔の地震にM8.4とかの記述が有るけどあくまで推計な値だから。

津波の映像とM8.4って数字で思ってた以上に凄まじい事態だと痛感した。
各地で観測されてる津波の高さが10数メートルなのも尋常じゃなかった。
時間がどんどん過ぎるのにろくに情報が入らないのに嫌な予感がした。
阪神淡路の時も高速道路転倒の映像以外の被害の情報が入らなかったし。
そしてついに三陸沿岸の一つの町が壊滅という情報がテレビで流れる。
全く映像のない、今の日本ではおおよそ想像もできない情報が。
まるで歴史の書物にある記述でも読んでるような現実味のない情報が。

テレビでは地震の規模がM8.4からM8.8に再度修正される異常事態だし。
M8.8ってスマトラ沖の超巨大地震の半分という想像を絶する規模だよ。
関東大震災の実に22倍。阪神淡路の何と180倍という凄まじい規模だ。
(最終的にはM9.0でさらにこの倍になったわけですが)
地震大国日本とはいえこんな超巨大地震の襲来は予想できなかった。
これはもしかして阪神淡路に匹敵する大災害になるかもと思った。
そんな最悪の予想すらも事態を過小評価していたのだけど……

翌日になって地震・津波の後の三陸の映像が少しずつ入り始める。
町の全域がまさに全滅状態の南三陸町や陸前高田市を映した映像が。
まだ映像は無かったけど三陸の各所の街が壊滅に近い被害だと伝わる。
三陸だけではなく名取や岩沼や相馬なども凄まじい被害が出ていた。
そして津波の後に海岸線まで変わってしまった映像が映し出された。
スマトラ沖地震津波のバンダアチェの被害報告のことを思い出した。
今回の地震と津波は桁外れだったスマトラレベルなのだと思い知った。

世界でも類を見ないほど地震や津波に対する備えがある日本だけど、
それをもってしてもこれは結構な被害が出るんだろうなと思った。
人口が2万人の陸前高田があの惨状で被害者が1割でも2000人だから。
そしてあんな光景が三陸の各所だけではなく宮城や福島にもある。
これから出てくる被害の全容を想像してみて背筋が寒くなった。
この時点で確認できた死者・行方不明者の数はまだ数百人だった

これを書いてる3/31の時点で死者・行方不明者の数は27690人で、
それすら完全に被害を把握出来てるわけではないのが恐ろしい事実。
スマトラの地震津波の被害者の22万人に比べれば一桁少ないから
日本の津波に対する備えは凄い!と誇るのにはあまりに甚大な被害。
実際備えがなければ一桁多かった可能性も有るわけで……
圧倒的な自然の前では人間なんてちっぽけだと痛感してしまう。


ここで三陸にある地震に対する備えを幾つか紹介をしておきます。
たぶん一番有名なのは宮古市田老にある町を覆う凄い防波堤でしょう。
高さ10mで全長が2.5Kmにも及ぶ万里の長城とも呼ばれる凄い堤防です。
そしてそれすらも完璧ではないと津波の避難訓練を重ねていた町。
そんな津波に対して最大の備えをしていた町ですら津波の後には
凄い防波堤以外はほとんど津波によって破壊されてしまった
コンクリの防波堤すら外側の片側が完全に破壊されてしまった。

田老にある防波堤
田老にある防波堤(個人サイト)
三陸各所の津波避難の標識(個人サイト)

釜石と大船渡には湾の中に沈む巨大な湾口防波堤まで有ったのです。
特に釜石に有るのはつい最近完成したギネスに載る世界最大の防波堤
それすら今回の圧倒的な津波の前には歯が立たなかったという事実が。
(もちろん防波堤の効果が無かったわけではない)
巨大地震に耐える耐震設計と大津波で壊れないはずの構造だったのに、
今回の津波によってその巨大な防波堤すら壊れてしまったのです。
ジャンボ機250機分の波がぶつかった計算とか想像できないよ……

釜石の湾口防波堤
津波で破壊された釜石の湾口防波堤

いつまで見れるか分からないけどYoutubeにアップされてた津波の映像。
サイレンの音が怖いよ……

気仙沼を襲う津波の映像
気仙沼を襲う津波の映像(読者提供)
釜石を襲う津波の映像
陸前高田を襲う津波の映像
大船渡を襲う津波の映像
大船渡を襲う津波の映像(視聴者提供)
野田村を襲う津波の映像(個人撮影)
名取川を遡る津波の映像 ※これが生中継されてたやつ


桁外れの規模の地震とそれに伴う津波は甚大な被害をもたらしたけど、
東京は当日に交通機関が大混乱した以外はそれほどではなかったです。
翌日には多くの交通機関が運転を再開して日常が戻ってきたのです。
この頃はまだお店も平常に営業してたし店にも物が普通にあったから。
テレビ番組が全て特番に切り替わっててCMが全く放送されない中で
地震と津波の桁外れの被害が報道されていたのだけが日常との違いで。
あとは頻繁に余震があるのが3/11以前と大きな違いだったのです。

しかし地震による物流の混乱と首都圏の人の意識によって物不足が広がる。
被災地の支援にトラックやガソリンや食料など大量に投入されてたし、
地震で工場が被害を受け生産が止まり純粋に物が足りなかったのもある。
物不足と人々の危機意識が合わさって必要以上に買いあさる人も出て。
スーパーに行くとあちこちの棚がガラガラという尋常でない光景になった。
さらに原発の停止で電力が足りなくなって節電のためにお店が薄暗いし。
東京は地震の直接の被害よりもその後の混乱の方がずっと大きかった。

ガソリンも含めた物不足や流通の混乱は次第に解消されていくだろうけど
電力不足に関してはしばらく解消される目処はないからね……
今現在の福島第一原発の惨状を見るにもはや日本の原発は再起不能だし。
今までのような電気を使いまくる生活を今後は続けられないだろうなと。
3/11の地震によって全てが変わってしまったとしか言いようがない。


地震とか津波の被害を話の後にこんなこと書くのもちょっとアレだけど、
いつも見てたアニメ番組が軒並み放送を休止したのも影響がでかかった。
もちろん特番で潰れたりテロップやL時が出てたのに文句を言う気はない。
今回の未曾有の大災害のことを考えるとそれぐらいして当然だと思うし。
そもそも私自身がひたすらその特番を食い入るように見ていたから(汗)。
歴史の本に載るであろうに大震災を現在進行形で目撃してるわけだし。
むしろ一つでも多くの光景を記憶に刻みつけようと見入っていたよ。
後から思ったけど放送された津波の映像を録画しておけば良かったかな。
まぁ、今の時代だと違法にアップされた映像を集める手が有りますが。
(この手の災害映像は放送局が公式にアーカイブして提供して欲しい)

私は多少放送が遅れてもさほど気にしない性格です。
そもそもまとめて視聴するスタイルな時点で最速視聴じゃないわけだし。
だから特番で放送が1週間飛んでしまってもそんなに気にならなかった。
4月までに放送が終わらなくなったりしないのかな?と思ったぐらいで。
でも、あまりに甚大に被害の関係で放送を自粛したのはちょっとね……

「お兄ちゃんのこと〜」の10話はギャグで津波のシーンがある関係で
最速で放送したtvk以外の放送が中止になってしまったわけですよ。
配信すら中止になってMXを録画してた私は未だ10話を見てないのでした。
ギャグの津波がそこまで問題かな、それともギャグなのが問題なのか?
ギャグで津波を使う表現ってうる星なんて毎週のようにやってたのに。
過剰な自粛だという気持ちと仕方ないという気持ちの両方があります。
お兄ちゃんは1話ぐらい飛んでもさほど問題ないのが唯一の救いだったね。
さすがにDVDとかには収録されると思うけど……表現が修正されたりして。

放送が飛んでしまった作品で一番痛かったのは「まどか★マギカ」ですね。
東京での放送日はあの地震のあった3/11の深夜で当然ながら放送はなく。
それどころか感想を書いた9話を最後に3週間全く放送をされてなかったり。
10話まで放送されたのって地上波では製作局のMBSだけじゃないだろうか。
つまりMBS以外はネット配信の方が先行するという異常な事態になってる。
いったいいつになったら東京(TBS)で10話が放送されるのでしょうか?
そしてMBSやネット配信も含めて11話以降の予定が全くの白紙状態に……
次がいつになるかわからないので仕方なく配信ので10話を見ちゃったよ。

10話を見て思ったんだけど、むしろこれこそ今は放送が難しそうだなと。
だって10話の中に何度も津波で壊滅したような街の光景が出てくるから。
あまりに現実と符合した映像が偶然にも地震の前夜に放送されたわけで。
地震の当日の夜にも放送予定だったという凄いタイミングの悪さです。
現実でも「ワルプルギスの夜」が起きてしまったとでも言いたくなるよ。
まさか今期の一番人気の作品がこんなカタチで躓いてしまうとは……

お兄ちゃんは配信すら中止したのにこっちがそのまま配信されたのは
お兄ちゃんは津波のギャグ表現を修正するつもりだからかもしれないね。
こっちは内容に深く関わってるから表現の修正しようがないわけだし。
果たして10話以降が無事に地上波で放送される日が来るのでしょうか?
4月中に放送したいって公式サイトの記述を信用していいのかなと。
放送の延期が単なる制作スケジュールの遅れならまだいいんだけど。
いや、あまり良くないか。


この後に原発の話と節電の話が有ったけど長すぎるのでカットしました。
状況によっては次回に載せるかも。


「魔法少女まどか☆マギカ 10話」
東京の地上波では未だに放送されてない10話です。
11話以降の放送に至っては今のところ全く未定だし(配信も未定)。
続きがいつになるか全くわからないので10話だけ配信で見たのです。
しかし1話読みきりならともかくこの作品のここで待ちはあんまりだ

10話はまどかのクラスにほむらが転校してきたで始まる内容で
ほむらが作中で何故あんな行動をとってたのかが明かされる内容です。
そしてまどかの魔法少女の姿が初めて披露された内容でもあります。

9話までの内容でほむらはたぶん未来から来たのだろうと予想をしてた。
数え切れないほど魔法少女が命を落としたり、アレになるのを見てきた、
と語っていたから魔法少女の運命を長い時間見続けてたのも予想できた。
まどかに執着してたから恐らくまどかに命を助けられたのだと思った。
未来から来たからこれから起きる出来事を知ってるのだろうと思った。
まどかにいずれ訪れる悲劇的な運命を捻じ曲げようとしてると思った。

10話で仕掛けを明かされて、予想はそれなりに当たったかなと思った。
長い時間なのは合ってたけどずっと未来から来たのでは無かったなと。
むしろこちらの予想よりもずっと絶望的な時間を過ごしてきたのです。
まどかがベテラン魔法少女でほむらが後輩になったわけでもなかった。
と言うかこの設定だとベテランの魔法少女になることは有り得るのか?

とても驚いたのが夢と思ってた1話冒頭のシーンが夢ではなかったこと。
微かとはいえほむらを覚えてたのはまどかの凄い力の関係なのかなと。
ほむらのようにまどかが全部覚えてたらほむらも苦労はなかったろうに。
ほむらが時々苛立ってる表情を見せてた理由が今ならはっきりわかるよ。
(10話を見てから改めて通して見返してみた)

ほむらが何故ここまでまどかに執着してるのかも痛いほどに分かった。
まどかに(何度も)命を助けられたのは事実だけどそれだけじゃなかった。
ほむらはまどか自身から過去の何も知らない自分を助けてと言われてた。
OP曲の「交わした約束」ってまどかがほむらに託した願いだったのです。
よく聞くと他にも物語の仕掛けに関わるキーワードが散りばめられてる。
これってもしかしてまどかの歌ではなくて、ほむら視点の歌なのかな?

そしてほむらが泣きながらまどかを手にかけるという衝撃のシーンが。
上のと同様にこれもまどか自身がほむらにそうお願いをしてるわけです。
(理由は9話まで見てたなら想像つくと思いますが)
この作品は中盤以降に見てて辛くなるシーンが続々と登場するのだけど、
それら全てと比較してもさらに胸が張り裂ける衝撃的なシーンだった。
これ以上に衝撃的なシーンなんて見たくないよ……

10話を見てほむらの最初の姿にもとても驚いた。
1話の人を寄せ付けないような存在感とはほど遠いおどおどした態度だし。
眼鏡で三つ編みで気が弱くて自信がなくて最初の頃のまどかみたいで。
逆にまどかは既に魔法少女になってて多少自分に自信を持ってる感じで。
1話と10話を見比べると関係が逆になってて不思議な気分になるのです。
そんなほむらが時間を積み重ねて存在感と強さを手に入れたわけです。
全てを諦めたような言葉を口にするほど悲劇を見続けてきたわけです。

最初の頃のほむらも1話のまどかのように素直に魔法少女に憧れてた。
(何も知らないで)魔法少女になれたのを嬉しそうにまどかに伝えてた。
一人前にはほど遠かったけど一緒に魔法少女をやれて幸せそうだった。
そしてほむらの目前にも残酷な真実が突きつけられたわけです……
もちろんほむらは真実を伝えようとしたけど誰にも信じて貰えなかった。
真実があまりに人の理解を超越しててメルヘンのほうが信じられたから。
魔法少女の仕組みの恐ろしさは気付いた時にはもう手遅れなところで。
だからほむらはああするしか無かったのです。


「T.P.さくら 時空樹防衛線 前編・後編」
ゲームと抱き合わせてでリリースされた30分×全2本のOVA。
D.C.1作目のキャラを使用したスピンオフ作品です。
※ゲームは前後編ともリリース済(レンタルはまだ未定)
芳乃さくらは風見学園初等部に通う3年生(9歳)。
同級生の朝倉純一に淡い恋心を抱く一見ごく普通の小学生(だよね?)。
その実は歴史事象保護局に所属するタイムパラディン(時間守護騎士)で、
日々時空を巡って歴史の改変を阻止するために奮闘していたのだった。

一言で表現するならリリカルなのはの劣化コピー。劣化しすぎの。
スピンオフの魔法少女モノというコンセプト自体が被ってるけど
それ以上にキャラ設定やストーリーや構図まで似せすぎてるし。
だからと言って真似てる以上の何か光るものが有るわけでもない。
意図して似せるてるのにおよそ比較できるにレベルに達してない。
スクイズのこころちゃんみたいに徹底的に遊びに走ってるわけでもない。
何もかも中途半端で悪い意味のファンアイテムでしかない作品です。
D.C.とキャラ設定もCVも違うのを喜ぶファンがいるか知らんけど……

にしてもこのタイミングで魔法少女モノってタイミング悪すぎですね。
ギャグ作品ならまだ比較対象じゃなかったからマシだっただろうに。
大切な人が悪い存在に乗っ取られて万策尽きて倒すしかなくなるとか、
そこそこ盛り上がるしシリアスで感動的と言えないこともないのです。
しかし、まどか☆マギカの後だとオママゴトにしか見えないわけで。
テレビシリーズでやらなくてむしろ良かったのかも、とか思った。
(テレビシリーズでやるという話があった)
D.C.は新作を作るたびにどんどんダメになっていくのが悲しいよ……
もうこれ以上思い入れを汚さないで欲しいのだけど。

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