Dear My Friends (10/3/28) 次へ 前へ
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いろいろ切羽つまってまして
すっかり更新日が開いてしまいました。
恒例のオススメコミックの更新も時間がないのでありません。
それをやってると更新日がいつになるかわからないので。

にしても今期の新番組の感想はボロボロです……


「とある科学の超電磁砲(レールガン) 14〜24話」
これは毎週見てたのでホントは途中でもう1回ぐらい書く予定だったけど
録画したのが消えてしまう事故のせいでタイミングを失してしまいました。
と言うわけで全24話の後半をラストまで一気に見返した感想を。
(消えた分はShowTimeで購入して見ました)

最後まで見て思ったのは、見事なぐらいキレイに終わらせてるってこと。
最初から最後まで日常のシーンが多く描かれてて楽しい印象が強いけど、
物語のクライマックスには緊迫感あふれる派手なアクションを見せるし、
結果に至るプロセスの困難さに比例した大きな感動が待っているから。
いやホント、予想してた以上に見事で感動的な終わり方をします。必見!

これの原作(コミック版)を読んだことがある人なら知ってるでしょうが、
実は原作は既刊が4巻だけで2クールやるには全く内容が足りないのです。
前半で3巻までの内容を使い切っちゃったし(オリジナルの内容もある)、
4巻の内容はストーリーが中途半端なのでそのままでは使いようがない。
では後半はいったい何をやるのか?と思ったら完全なオリジナルでした。
正確に言うと前半の内容のフォローというか後始末的な内容でした。
前半と後半が繋がって一つの物語として見事にケリをつける構成なのです。
アニメしか見てないと最初(原作)からこの構成だと錯覚しそうなデキです。
驚いたことに原作には前半しか無いんだよね……
子供たちは眠ったまんま放置プレイで次の話に進んじゃうのです。
※原作の4巻は美琴のクローンが出てくる話

前半のとこにバラバラだと思った出来事が実は繋がってたと書いたけど、
後半もそんな原作のアプローチをそっくりそのまま踏襲していきます。
リアルタイムで見たときは途中まで全く繋がりがわからなかったけど、
再見してみると繋がる糸があちこちに散りばめられてるのがわかります。
黒幕が最初はいい人っぽい味方の顔をして登場する手法もそっくりすね。
原作の手法をよく研究して全く違和感ないオリジナル展開を作った感じ。
むしろ原作では足りなかった部分を補完してるので超原作って感じかも。
そういう意味でも、友情を重視する意味でも「けいおん」と似てます。
最初には漠然と思ってたそれを、最後まで見て余計に実感したよ。

15〜16話のスキルアウト編のキャパシティーダウンを見た当時は、
裏で彼らを操る存在がいてそれと対決する展開だと思ってました。
まぁ、ある意味ではその勘は正しかったと言えないこともないかな。
しかし予想に反しキャパシティーダウンはその後ずっと登場しなかった
アレレ?ニセ黒妻へのあの意味深な電話はどうなった?とか思ったよ。
クライマックスの最重要な場面でキャパシティーダウンが再登場して、
このタイミングで使うためにあえて使わなかったのだと理解しました。

このキャパシティーダウンというギミックを要所で使うことで、
圧倒的な力を持つ美琴だけで事態を解決できなくしたのも上手かった。
前半のクライマックスは美琴が中心で他はサポートになってたけど、
後半のクライマックスは4人の力をあわせることで乗り越えられたから。
特にレベル0の佐天さんの存在を打開の鍵にしたのはお見事だったなと。
4人全てに役割りを与えてちゃんと対等に活躍させたのが良かったね。
美琴が主役だけど黒子も初春も佐天さんも準主役な扱いだったわけです。
ネタキャラと思った婚后光子がおいしい役を攫ったのには驚いたけど(笑)。

よくある作品のように後半の15話からOP・ED映像と曲が変わります。
大概のOPにはメインキャラや重要なキャラが登場することが多いです。
そしてその後半のOPには前半に続いて木山先生が登場してたのでした。
前半を見てれば木山先生がいることがどれだけ不自然かがわかるわけで。
つまり木山先生の存在こそが後半の物語の根幹に関わるヒントなのです。
当然それを意識して見てたのに途中までは全く繋がりが見えませんでした。
ヒントを散りばめてあるのに簡単に全容は見えないようになってるのです。
見せるところと見せないところのバランス感覚がとても優れてるというか。
春上さんのペンダントの中の人物を知ったときはホントに衝撃的だったよ。
「光と水のダフネ」もそうだったけど種を見せるタイミングが絶妙です。

後半のOP映像には本編キャラの小萌先生やインデックスも登場してたり。
つまりインデックスが通行人に毛が生えた扱いで登場しているのでした。
本伝のメインヒロイン(のはず)なのに当麻に比べて扱いが軽すぎだ(笑)。
レールガンのレギュラーに対して本伝キャラは全体に誇張が強いので
リアル志向のこの作品では通行人レベルでもやたらと目立ちはしますが。
他にもメイド服の人とか和服の人とかも似たような扱いで登場してます。
(本伝は5話までしか見てないのでこの二人はOPでしか見たことがない)
小萌先生は大人組(アンチスキル)と近しい関係でゲスト登場してます。
そして当麻以外の男キャラはあいかわらず全力でスルーされています。
ゲストの男キャラの扱いは前半よりずいぶんマシになりましたが。

そういや後半は大人組の鉄装さんや寮監さまがメインの話もあったり。
主人公たちが中学生なのに大人組の話が有るのって結構珍しいような。
まぁでも、準レギュラーキャラに役割以上の存在感をもたせることで
この作品の世界空間の実体感が増していったから良かったと思います。
内容も寮監さまの話なんか先の展開が読めすぎで逆に凄く楽しかったし。
あーゆー展開の場合はほぼ間違いなくあのオチになるからね……
ちなみにこの二人の話も後半の大きな物語の一端に繋がっていきます。
でもその一端を垣間見せてる部分をヒントと確信できなくしてあったり。
例えば後半の重要キャラの春上さんは17話に意味深な初登場をするけど
その回には和服の本伝キャラもインパクト抜群にゲスト登場するので、
春上さんも脈絡もなくただ登場してただけなのかと思ってしまったよ。
あくまで鉄装さんの話で偶然触れ合った通行人みたいな存在だったし。
しかし20話に春上さんが再登場してあれが重要な伏線だったことを知る。

この作品は4人の女の子たちのあたりまえの日常とそうでない非日常の
コントラストによって浮かび上がるかけがえのない友情を描いたもの。
平和な日常をじっくり描いてるのはそれぞれの日常の関係を描くため。
都市を揺るがす事件を描いてるのはそれでも壊れない絆を描くため
つまりこの作品の主題は超能力ではなく「友情」「友達」なのです。
(最終回が「Dear My Friends」なのでわかりやすいかと)
友情が主題だから4人の顔合わせで始まり4人の共同作業で終わるのです。

主題である友達関係は美琴、黒子、初春、佐天さんの関係だけではなく、
初春と春上さんそして春上さんと××ちゃんの関係としても描かれます。
春上さんと××ちゃんの関係こそが前半と後半の内容を繋ぐ糸であり、
後半のクライマックスを飾るもう一つの友情のカタチになるのでした。
そして初春と春上さんの友人関係は4人の関係に波風を立てたりもする。

春上さんというのは傍から見ててもいかにも怪しい存在に見えるのです。
偶然では片付けられないほど異変の現場に常に居合わせてたりするし。
とは言え春上さんが悪いわけでも、無意識に何かしてたわけでもないけど。
核心に極めて近い位置にいたから疑われるような状況になっていただけで。
だから観察力のある人なら春上さんを疑うのはむしろ当然だと思うわけで。
初春だって友人関係でなければおそらく同様に疑ってたと思うのです。
だけど初春は春上さんを信じたから疑うことに激しく反発するのでした。
疑ったのも、信じたのも、どちらも根拠があって正しかったのだけども、
距離感の違いというか立場の違いで意見が分かれ衝突してしまうのでした。
そういえば終盤で関係が揺らぐところまで「けいおん」に似てますな。

何があっても変わらない単なる記号としての友人関係を描くのではなく、
一つ間違うと壊れてしまう生きた関係として友人関係を描いてるのです。
生きた関係だからこそ一緒に困難を乗り越えてより強く結ばれるのです。
1話と変わらない4人の関係が最後の瞬間にはとても輝いて見えるのです。


消えた17話と18話と19話 (10/3/6) 次へ 前へ
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ブログ検索をすると本文の下に広告が出るようになったみたい……
検索結果ページから個別ページに飛んでも広告が出るみたい。
googleから飛んできても広告が出るみたい(出ないこともある)。
どこのブログサービスも広告が大幅増でFC2も例外ではないって感じか。
どんどん広告を増やすんならせめて有料の広告免除を選ばせて欲しい。
無料で広告を出すなとは言わないので(そんな無茶を言う人もいるが)。
無料だからじゃなくて、手間がかからないから使ってるだけなので。
(今も有料のレンタルサーバーを2つ契約してるし)
完全無料。でも広告はどんどん増やすよ!の一択は勘弁して欲しい。


前にバンダイチャンネルの画質を比べた時に書いたDMMのこと。
つい最近、たぶん3月から本家と同じ新方式に変わったようです。
実はNewtypeチャンネルで提供してた動画も数日前まで旧方式でした。
(これでバンダイチャンネル直配信は全部新方式に変わったと思う)
サービス側が変更に対応できなくて遅れて対応になったのだろうか。
DMMは自前のシステムに新方式を組み込んだから時間がかかったのかな。
アニメワンみたいな自前とB-ch側の2階建て構造は使い勝手が悪いしね。
自前とB-ch側のタイトルリストの不整合も含めて何とかして欲しいよ。

ちなみにNewtypeチャンネルで提供されてる作品は少年陰陽師を除いて
全て(独占配信の作品も)バンダイチャンネルのサーバーが配信してます。
よーするに配信システムを自前で用意せずに間借りしてるわけです。
そして動画データがあるのでその気になればB-chで配信ができるのです。
実際につい最近「喰霊-零-」の配信がそれぞれのB-chでも始まったし。
B-chで配信してない作品は意図的に他には配信させてないってことです。
見た感じでは放送からある程度時間を経たのをB-chにも流してるみたい。

化物語の公式サイトで配信してる動画も(14話は)バンダイチャンネルらしい。
FLASHは簡単には動画のURLがわからないのでどこにあるのかと思ったら。
あれほどの人気作品は半端なサーバーじゃ耐えられないとは思ったけど、
バンダイチャンネルのサーバーなら配信開始直後以外なら大丈夫そうだ。


前にも書いたかもだけど、私は録画したのを番組毎にDVD-RAMに移し、
視聴は移したDVD-RAMで数話(4話以上)まとめてという運用をしてます。
そして視聴した後に(不要なのは)作品単位でまとめて消去するわけです。
大概の人はHDDに残した状態で視聴して取捨選別すると思いますが……
その方法で運用するにはあまりにタイムシフトの時間が長すぎなので。
HDDの容量が足りない、というかひたすらたまっていく一方なので。
この運用だとダビング10のメリットが全くないけど。

そんなわけでいつものように番組をせっせとディスクに移してたその時、
ダビングの最後に終了時とは違うガガっというシーク音がしたのです。
最初はちょっと画像が乱れてるかも程度の心配しかしませんでした。
しかしこの時のリトライ音は極めて重大な問題の始まりだったのです。

いつもダビング後に早送りして一応ダビングできたか確認するのです。
(画像が少し乱れてる場合はそれではわかりませんが)
しかしこのディスクはタイトルは表示するものの再生ができなかった。
サムネイルが出ないのでディスクを入れ直したけど状況はかわらなくて。
ダビングしなおしで削除しようとするが、削除そのものが無かった
※ディスクの保護がかかっててメニューが選択できない状態

そもそもディスクを入れた時にディスクに問題があるといわれたり。
「再生しかできない」ってメッセージだけど再生すらできなかった。
PCに入れたらやたら時間がかかってフォーマットしますか?になるし。
どーやらダビング時に管理領域をぶっ壊したみたいだなと……(泣)
ファイルが壊れてるどころか論理フォーマットまで壊れてるよ。
それでよくレコでタイトルリストが表示できるなと不思議に思ったり。

この(論理フォーマットの)管理領域がぶっ壊れたディスク。
なんとレコでは初期化すらもできなくなってしまいました。
単純な初期化はともかく物理フォーマットすらできなくなってた。
物理フォーマットならハード的に壊れてない限りいけそうなのに。
これがその昔、地雷芝ドライブで頻発してたやつかと思い出したよ。
ちなみにPCで論理フォーマットをしたら再び使えるようになりました。

なんでこんなことが起きるかと言うとDVD-RAMはベリファイしないから。
メディア速度の関係で家庭用のレコだとベリファイしない仕様なのです。
だから書き込み時に何か問題があったりするとデータが壊れるのです。
DVDは圧縮データなのでデータが壊れると盛大に画像が乱れるのです。
アナログダビングのように微妙に画質が落ちるとかいうレベルではなく、
画面のかなり大きい領域で画像が壊れたり音が飛んだりします。一瞬。
圧縮しすぎでブロックノイズが出るのとは全く異なる壊れっぷりです。
これが出ると悲しい気分になるけど仕様上仕方がないなと諦めてます。
全てベリファイするとダビング時間が単純に二倍になるから。
今まで大量にダビングしてるけど壊れてるのはそんなに数は無いし。
20数分の中で乱れるのは一瞬だから確かに痛いけど致命傷ではない。

しかしデータが壊れた場所が偶然にも管理領域だったらどうなる。
ダビングでデータを壊して画像が乱れることすら滅多に起きないので
管理領域をぶっ壊す可能性は極めて稀なのです。でもゼロではない。
映像なら一瞬の乱れですんでも管理領域だと全部読めなくなるのです
壊れたデータはほんの少ししかなくても致命傷になるのです……
せめて管理領域だけでもベリファイ処理をしてくれたらと思ったよ。
管理領域だけだったら書き込み時間は大してかわらないわけだし。
ディスク全部ダメになるぐらいなら多少時間が延びても問題ないよ。

上にちらっと書いた地雷芝ドライブの話。
東芝RDシリーズに自社製の糞マルチドライブを搭載してた時期があります。
うちにあるX3世代とX5世代の間のX4世代のいくつかの機種だけですが。
このドライブがあまりに粗悪で次から次へとデータをぶっ壊しました。
上述のように管理領域を壊すとディスク全部が読めなくなるんだけど、
そんな事例が次から次へと起きる恐ろしいドライブだったわけでした。
管理領域を壊す確率から考えて本編中も相当頻繁に壊れただろうね。
おかげでDVD-RAMが糞と言う変なイメージまでついてしまったと言う。
悪いのはディスクではなくてドライブだったのに……

ちなみにこの壊れたディスクに入ってた内容は、
「とある科学の超電磁砲(レールガン)」の17話〜19話です……
※HDDからダビングしたのが20話
何も一番熱心に見てる作品で起きなくてもいいじゃんって感じですよ。
そんなわけで中身を諦めて初期化するまでに少しの躊躇がありました。
(初期化しなくても全く見れないわけだから同じだけどね)
そういえば前にレコがフリーズした時も一番熱心に見てた作品だった。
レコがフリーズしたのだってあの時のたった1回以外ないというのに。
いったい何の巡り合わせだろうとか思ったりして。

まぁ、今回は毎週見てたから消えた分も既に見てはいたんだけど、
そろそろまとめて見返して感想を書こうと思ったしたらこれだから……
レンタルが出るのは4ヵ月ぐらい後でさすがに待ってられないし。
と言うわけで17話と18話は動画配信(ShowTime)で購入しちゃいました。
19話は少し遅れて放送してるAT-Xのリピートでフォローしてみた。
動画配信でも事故が発生した当時は19話を無料で配信してたけど、
配信動画をテレビで見るための手間が面倒なので楽なAT-Xの録画に。
こんな時は遅れて放送してる方がバックアップしやすくて助かります。

その購入した動画ですが、さすがに上下にあの文字は入ってなかったよ。
やっぱりあの広告みたいな文字は無料動画にのみ入ってるみたいっすね。
そして購入した動画は上下黒のLBではなくちゃんとワイド素材だった。
つまりGyaO!の動画は広告は入ってないけどLBなスペシャル仕様なのか。
まぁ、LBで無駄にレート喰っててなおGyaO!が一番画質がいいわけですが。
どうせならGyaO!画質で過去分を購入したかったよ。
最新無料配信のページには過去分はこちらとB-chへのリンクが有るけど
前に書いたように有料で購入した方が画質が凄く落ちるという……(爆)。
どうせならまだマシなShowTimeに誘導してくれとか無茶を言ってみる。


前に(バンダイチャンネルの)配信動画をテレビで見た感想のところで
なんかやけにチラチラするとか書いたけどその原因がわかりました。
動画をDVD化する時に使ってる(Ulead)Movie Writerが原因でした……
いろいろ調べた結果フレームレートが半分(15)になってることが判明。
まるでフレームが落ちてるような見た目と思ったけどその通りだとは。
フレームレートが半分で意外と見れちゃうのにも驚きだったけど。

いきなり結論を書いてるので簡単に到達したと思うかもしれないけど
状況を完全に把握するまでには遠い道のりがありました。
当初はそのへんの経緯を書き連ねてる方針でひたすら書き綴ってたけど、
あまりに長い上にいつまで書き上がらないのでざっくり削除したよ。
というわけで以下、内容を圧縮したダイジェスト版でお送りします。
(そのわりに恐ろしく長いですが)

ネット配信の動画をMovieWriterでDVDビデオに変換していた時のこと。
なぜか盛大に圧縮ノイズが目立つモノが出来上がってしまいました。
2パスVBRのレート割り当で異常に低いレート(1.5M)になるのが原因でした。
詳細設定でほぼ最高レートでの変換だったのに(CBRで良かったね)。
試しにNero 6の付属のNero Vision Expressで変換したらまともみたいで。
どーやらMovie Writer 4SE(ドライブの付属品)はVBRに不具合がある模様。

そしてNero Vision Expressで変換したDVDビデオはチラチラしなかった
ここでチラチラするのは元動画ではなくMovie Writer 4SEが原因と断定。
変換が正常なNero Vision ExpressはAC3音声のレートが設定できないので、
(MPEG2の変換品質も信用していいのか不明だし)
MWの新しいのも含めて他のビデオ編集・DVD作成ソフトを評価することに。

いつものMovie Writer 4SEとは別にMW6SD(単品の安い方)も持ってたので
それを試したらレート割り当ては正常だった。でもチラチラは変わらず。
もっと新しいMW7Video Studio 12 plusを試すがやっぱり変わらず
最新のMW2010は機能が大幅に削られてゴミだったので変換以前に終了。

コーレル系以外で評価(体験版を試用)したのは
Movie Edit Pro HD (14 plusの日本語版)
Movie Edit Pro 15 plus (英語版)
Movie Edit Pro 16 plus (英語版)
Vegas Movie Studio 9 Platinum Edition
TMPGEnc 4.0 XPress
TMPGEnc Plus 2.5
TMPGEnc Authoring Works 4
Power Director 8
Power Producer 5
Premiere Elements 8
Nero 9 (Nero Visionの新版)
エディウスJ
Jungle Movie Gate 3
Wondershare Movie Story Studio
CCE Basic

比較対象としては手持ちの
Nero 6 (Nero Vision Express 3)
Movie Writer 6 SD Edition

この中でエディウスJ、Movie Gate、Movie Storyは論外のレベル。
CCE Basicは環境を作らないと手も足も出ないので今回はナシで。


評価したソフトについてそれぞれ簡単にコメント(論外のは除く)。

Movie Edit Pro

Music Maker(jamバンド)のMAGIXのビデオ編集ソフト。
操作感はMusic Makerにそっくりで画面構成も似てる。
(つまりACIDのビデオ版のVegasにもとても似てる)
Music Makerのビデオ編集を強化してオーサリング機能がついた感じ。
さりげなくビデオ編集が得意なMusic Makerよりも上ってことです。
オーディオ周りの機能もMusic Makerと同等機能満載でなかなか強力。
Main ConceptのMPEG2エンコーダー使用でとても詳細な設定が可能。
DVDのメニューをムービーとして編集できるのは目から鱗が落ちた。
(やろうと思えばたいがい可能だけどUIとして一体化してるのが凄い)
ビデオ編集からDVD作成まで今回評価した中では最も隙がないソフト。
予算があったらすぐにでも買ってきたいレベル。

15からビデオ編集画面のレイアウトが自由に変更できるようになった。
16からメニュー編集が強化されてリンクが自由に作れるようになった。
(任意のチャプターやページへのリンクが自由に設定できるって意味)
15以降の日本語版が発売されるかはわかりませんが……

Vegas Movie Studio

ACIDのSony Creative Softwareのビデオ編集ソフトの安いバージョン。
操作感はACIDに似ててMovie Edit Proとも似てる(こっちが本家ですが)。
UIを整理してるMAGIXよりゴチャゴチャしてるけどこれも嫌いじゃない。
オーディオ編集機能はACIDの会社なので強力なのは言うまでもない。
DVDオーサリング機能は他を圧倒する素人向けでは桁違いなレベル
ムービーやメニューのリンクが自由に作れるしプレイリストが作れるし。
こちらもメニューをムービーとして扱えるし。
トラックが4つだけとかMPEG2エンコーダの設定が全くいじれないとか、
使い込む場合はフルバージョンを買えといわんばかりなのが玉に瑕。
※こちらもMain Conceptのエンコーダー

TMPGEnc各種

MPEG2エンコーダには定評がある(と言われてる)ペガシスファミリー。
一通り試して思ったのはMPEG2エンコーダ以外には値段分の価値はない。
さらにDVDを作成するためのTAW(旧TDA)は変換設定が簡易タイプなので
変換するためだけにTME XPかTME plusが必要になる。
両方をあわせると結構いい値段なのにビデオ編集機能はないに等しい。
TAWのオーサリング機能もとりたてて強力なわけではない。
ビデオ編集ソフトと連携できないのでチャプターが引き継げないし。
編集はせず時間かけてもキレイに変換したい特殊な用途向けか(爆)

ちなみにTDAのバンドル版があるのでTME plusがあれば一応足りるけど
plusってASFしか読めない(WMVは読めない)ので事前に変換する必要が。
※今回の場合は入れ物が違うだけで中身は同じ
金をケチって手間を増やすのは時間コスト的にどうかと思ったり。

Power Director

PowerDVDのCyberLinkのビデオ編集ソフト。
ずいぶん昔のバージョンを使ったことが有るけど凄いマシになってる。
ろくに進化してないVideo StudioとMovie Writerよりも良くなったよ。
こちらは上手くビデオ編集とオーサリングが統合した感じになったし。
その分Power Producerの存在意義がなくなってしまった感じだけど。
※Power Director=VS・Power Producer=MWみたいな関係
これでDVD作成時にレートが詳細に設定できれば十分に使えるのになと。
なぜかMPEGファイル出力時にはレートが設定できるという……
(2パスVBRはないけど)

これで作成したDVDデータのVOBファイルをPowerDVDにドロップすると
スクロールバーでシークした時に時間表示がおかしくなるみたい。
IFOアクセス(DVDエミュレーション)だと正常に動くんですが。
ffmpegでフレームの静止画切り出しが上手く行かないのはそのせいか。
変なところに不具合があるのは昔と変わりませんね……

Premiere Elements

説明するまでもないAdobe Premiereの安いバージョン。
起動したらいきなりクラッシュするとかどーなってるのやら……
やたら負荷をかける(メディアを分析する)常駐ソフトを組み込むし、
いつのまにか元ファイルを勝手に書き換えてるし。
見た目の良さやUIの洗練ぐあいとは裏腹に困ったちゃんなソフトだね。
ビデオ編集ソフトとしては十分に使えるんだけど信用ができないよ。
DVD作成時の設定はビットレートしか選べないのでどちらにしろダメ。

Nero 9

持ってるNero 6の新しいバージョン。
Nero 6とあまり変わってないというのが正直な感想ですかね。
メニュー周りが強化されて編集の自由度が格段に増したのと
ビデオ編集機能が気休め程度にパワーアップしてるだけ。
あとスマートレンダリングの判断基準が変わってマシになった!?
MPEG2のエンコードでAC3音声のレートが変えられないのは変わらず。
ビデオ編集目的だと相変わらず貧弱すぎだし変換は変わらないし。
(変換品質の変化は評価してないので不明)
わざわざ新しいのを買う意味はなさそう。

Video Studio/Movie Writer

説明するまでもないコーレルのビデオ編集・オーサリングソフト。
互いにもう一方の機能を組み込んで進化して境界が曖昧な二つ。
でもどちらも一つだけでは痒いところには手が届かないという。
いいかげん両方を上手く統合した新しいソフトにしろよという感じ。
だからといってMovie Writer 2010みたいなゴミは勘弁ですが。

なにげにMPEG2エンコードの設定が細かくできるのはいいのですが。
あと意外とキレイに変換できたりする。バグってるけど。


以上の中で要求仕様をみたしてたのはたったの4つかしなかった
Movie Edit ProとTE4XPとNero(Vision)とコーレル系(VS/MW)。
コーレル系はチラチラの不具合があるからあくまでも比較対象ですが。
気持ち的にはMovie Edit Proで決まりだけど変換品質も評価することに。

最初に感じたのはクッキリ具合。
MW→TE4XP→Movie Edit Pro→Neroの順に絵がぼやけていくのでした。
ボケるのはちょっと思って変換設定をアレコレ試したけど変わらず。
Movie Edit Proはシャープネスを少し上げればMWと同等になるようで。
でもその後にテレビ画面で見たらNeroで全然問題がないことが判明。
PC表示だとスケーリングするのでソフトなのはボケて見えるだけで。
むしろMovie Edit Proでシャープネスを上げるのは良くないかもと。
(MWはシャープネスでクッキリしてるわけではないので問題ない)

とりあえずMovie Edit Proを買うまではNeroを使えばいいかと思って
サンプルではなく実際の動画を変換したらMWよりもノイズっぽかった。
ということで圧縮ノイズが目立つ部分に限定して変換テストをする。
※変換レートはほぼ最高レートで
それで気付いたのがMWが一番キレイじゃないかという事実……
半フレームだからキレイなのかと思ったけど、そうではなかったよ。
あくまで目で見た印象だけどMW→Nero→Movie Edit Pro→TE4XPでした。
ペガシスはエンコードが売りじゃなかったのか!?
※文章をまとめた後に再試験しました

印象だけだとアレなんで静止画を切り出して比較してみることに。
ここでやっとMWのチラチラの原因がフレーム半分だと判明しました。
(比較画像のフレーム位置を合わせててわかった)
せっかく比較画像を作ったので実例として載せておきます。
サンプルは毎度の「とある科学の超電磁砲」の17話のOPのワンシーン。
見慣れてるから違いを見極め易いということで勘弁してください(汗)。
元々は圧縮ノイズが出まくるシーンの比較のために切り出してたとこ。
Movie Writerのは見事に2枚ずつ同じなのがわかるかと思います。

Movie Writer 4 SE Nero 6 (Nero Vision Express)

念のために今までにMWで変換したDVDデータを全て確認してみたり。
そうしたらやっぱり大半が半フレーム状態でした。
しかし一部にちゃんとフレームレートが出てるものが存在してた。
アレレ?何で?と同じ動画をエンコード設定を変えてやってみたものの
やはりどんな設定にしても正常に変換できるものはできるみたい。
つまりソースによって正常になるか半フレームになるか決まる模様。
試しに半フレームになるソースを他のソフトで非圧縮AVIに変換して
Movie Writerに食わせてみたら今度はフレーム落ちしなくなった。
ここでやっとエンコードではなくWMVインポートの不具合だと判明。
ずっと直ってないのはこんな用途で使ってる人がいないからとか!?
わざわざネットの動画をテレビで見る人なんてあまりいないか……

話は戻って変換品質の話。
切り出した絵を比較してもやっぱり上に書いた順だったです。
※文章をまとめた後に再試験しました
わかりやすいように変換元と変換した動画の画像を載せておきます。
背景がもやもやなのは偶数と奇数フィールドで絵がずれてるせいです。
(まるでエンコーダーのストレステストのような絵ですね)
変換分はワイド素材のスクイーズ収録で縦に伸びてるので念のため。
リサイズするとノイズが軽減されてしまうのでそのままにしてます。
比較し易いように画面の中央を切り出しました。※クリックで全体表示
変換条件は映像がMAX 8Mで音声がLPCM(だったはず)。

オリジナル ※ShowTimeの有料版
Movie Writer 4 SE ※不具合回避でCBR使用
Nero 6 (Nero Vision Express 3)
Movie Edit Pro HD (14 plusの日本語版)
TMPEGEnc 4.0 XPress

Neroが思いのほか優秀だったのが意外です。
画質をソフトに調整してるのは圧縮ノイズを軽減するためなのかな。
2パスVBRでレート割り当てがまともに動けばこれでいい気がする。
AC3音声のレートが変えられないけど音質はさほど問題にならないし。
MWはフルフレームでこの画質ならいいんだけどね……
(非圧縮を喰わせてフルフレームにしても画質はあまり変わらない)
非圧縮に変換してからMWを使うのは手間的にあまりやりたくないし。

Movie Edit Proは多くを求めないならまぁいいかなというレベル。
設定で量子配列までいじれるのでもしかしたらマシにはなるかも。
Main ConceptなんでVBRのレート割り当てはまともだと思いたい。
TE4XPは一緒に実験した結果があまりに汚くて唖然としたんだけど、
文章をまとめた後に再試験したら差はなくなりました(文章も修正)。
特別キレイなわけではないので値段分の価値は?という感じもしたり。
2パスのレート割り当てがとても頭が良ければ意味はあるのかもしれない。

とりあえず今回のようにネット配信動画をテレビで見る方法としては
手持ちのNero 6を使うのが一番最適っぽいという結論になりました。
テレビで見れればいいだけなので最高レート固定でも問題ないし。
気合入れてビデオを編集して2時間ぐらいの完成品DVDにする用途だと
それぞれのソフトをもう少し評価をしないとダメかもしれないが。
Movie Edit Proで問題なければこれが一番要求をみたしてるけどね。
すでに時間がかかりすぎなので評価の続きは次の機会ということで。

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