銀河の歴史がまた一頁 (07/3/25) 次へ 前へ
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石川の地震には驚いたよ。
だって先週見返した「よみがえる空」の地震とそっくり……
現実は震源の至近に島が存在しないから被害はそれなりみたいだけど。


てなわけで先週やるはずだったコミックのお薦めを更新しました。11月分です。
いつものごとく更新日がずるずる押してるので10月分から1ヶ月経ってますが。
でも次回は大丈夫です。すでに本は読み終わったので。1月分まで。
あとノルマ未読本は10冊程度なので次回の更新までに無くなるといいな……
※古い方から読んでるわけではない
そーすれば何か他の作業をする余裕ができるかもしれないし。

ちなみにノルマとは別の新規発掘の未読本が100冊以上あります(爆)。
ここしばらく買うのを大幅に減らしてるから増えてはいかないけど、
現状だと消化していく余裕がないのでどないしようって感じ。


続いていつものアニメネタを。

「涼宮ハルヒの憂鬱 オリジナルサウンドトラック 本家版」
限定版DVDが全部揃ったので再構成したサントラを作ってみました。
実際に作ったのは1ヶ月以上も前ですが。
そして完成して以降聞きまくりですよ!数十回はリピートしてるよ!
自分で構成しといてこんなことを言うと毎度のごとくアホみたいだけど、
このサントラは名盤と言っても決して過言では無いと思う。
そうなる予感が有ったからこそ今までさんざん手間をかけたんだけどさ。
手間をかけただけの甲斐があったなと。

今までずっとここを見てた人には今さらだけど、
ハルヒの(自作)サントラはこれが第3弾になります。
第1弾が2〜9話までの放送から曲を引っこ抜いた私家(暫定)版。
第2段が1話以外の放送から曲を引っこ抜いた(私家)完全版。
※この時点でDVDの0巻はリリースされていたので
そして第3弾が限定版付属CDの内容を再構成したこの本家(抜粋)版です。

まずは曲順のリストを。

1. いつもの風景
2. 激烈で華麗な日々
3. ザ・ミステリアス
4. 何かがおかしい
5. コミカルハッスル
6. 憂鬱の憂鬱
7. うんざりだ
8. ザ・強引
9. 好調好調
10. 悲劇のヒロイン
11. おいおい
12. SOS団始動!
13. やれやれおいおい
14. 悲しみあふれる
15. 特訓あるのみ
16. 野球は青春との接触
17. 長門の告白
18. 小さくても素敵な幸せ
19. みくるのこころ
20. ミステリータイム
21. 恐怖のはじまり (PART1)
22. ビーチバカンス
23. 恐怖のはじまり (PART2)
24. カマドウマ
25. 恐怖のはじまり (PART3)
26. 名探偵が解決
27. 冬の足音
28. ある雨の日
29. ハルヒの想い
30. 朝倉涼子の真実
31. 長門 VS 朝倉
32. 非日常への誘い
33. ピコピコゲームミュージック
34. ゆるくいきましょう
35. 素直な気持ち
36. ハルヒの告白
37. 神人
38. 虚無的空間
39. そして、いつもの風景
40. 冒険でしょでしょ?予告アレンジ

どの曲がどこで使われてる&DVDの何巻に収録されてるかは
涼宮ハルヒの音楽」(全楽曲の使用リスト)を参照してください

この曲順ですが、実は(私家)完全版がベースになってます
一部の曲が抜けてたり位置が違ってる以外はほぼ同じです。
これを聞けば(私家)完全版がどんな感じかもほぼ想像がつくわけです。
限定版を頑張って集めようと思った理由もなんとなくわかるかと。
(もちろん作品をとても気に入ったのも理由ですが)

ちなみに(私家)完全版の曲順は放送での初出順に並んでます。
つまり本編と読みきりエピソードの曲が交互に登場するわけです。
あまり意図してなかったけどメリハリがついて予想以上にいい感じ。
そしてよく使われるベーススタイル曲が最初の方に固まってるのも
まずノリノリの曲で聞く人を引きつけるみたいな構成でイイっすね。
※ハルヒビートと呼んでたのは2/5/8/11/13曲目
クライマックスも肝心な曲が抜けてるわりにちゃんと盛り上がってるし。
全体の構成として起承転結っぽく音楽だけでドラマになってるよ。
当初はベーススタイル曲を各所にばらそうかとも思ってたけど、
出来上がったものを聞いたらこれで十分過ぎるデキじゃんと思った。

(私家)完全版と本家(抜粋)版の具体的な違い。
・既存のクラシック曲の5曲が入ってない
・「M4-09」「M13-8」(微妙なバージョン違い)が入ってない
・「M10-02」(OPカラオケイントロEDIT)が入ってない
・「閉鎖空間」「吹奏楽ステージ」が入ってない
・「長門の告白」「神人」はより印象的な位置に移動してある

これらの中で最初の2項目はそもそも付属CDサントラに収録されてません。
4番目の項目に関しては収録時間の関係です。入りきらなかったんです。
どれかを削らないと80分に収まらなかったのでこの2曲を削りました。
「閉鎖空間」は音楽と言うよりSEみたいなもんだし「虚無的空間」の
旋律なしバージョンともいえるから入れなくてもいいかなと。

時間が足りなくて(私家)完全版から曲を削ったぐらいなので
当然ながら付属CDサントラの曲が完全には収録されてません。
主題歌も入れたかったけど泣く泣く諦めました(暫定版には入ってた)。
でも未使用曲と自主制作映画(0巻収録分)以外の大半は収録できたので
抜粋とは言えサントラとしてはほぼ完璧と言っていいかと思います。
この体裁でサントラが出てたら文句を言う人はそう居ないと思うよ。

付属CDサントラの曲で入れられなかった曲。
・自主制作映画の曲(0巻収録分)
・体育館ステージの曲「吹奏楽ステージ」「学生ギターデュオ」
・ENOZステージの曲(挿入歌TVバージョン)
・「閉鎖空間」
・未使用曲3曲

実は全部の曲を収録した2枚組の完全版なんてのも作ったんですが
サントラの完成度は断然こっちなので全然聞いてなかったり……
残りの曲だけ集めたエクストラトラックみたいにした方がいいのかも。


以下はオマケでこのサントラの具体的な作り方の解説を。
あくまでも一例なのでこの通り作る必要はありません。
固有名詞はテキトーに読み替えて使い慣れた道具で作ってくれ。

0) 必要なものを用意する
・CD-R 80分/700M
・限定版DVD1〜7巻に付属してるCD
・CD-Rに書き込めるパソコン
・CUEファイルを使えるライティングソフト(Neroなど)

1) 曲をリッピングする
リッピングソフトでCD7枚分から曲を取り出します。
ファイルの名前はハルヒ1-01.wavみたいにしてください。
※命名規則はハルヒ(ディスク番号1〜)-(トラック番号01〜).wav

Exact Audio Copyを使う場合は
EAC→EACオプション→ファイル名→ファイル名設定を「%C-%N」にして
リッピング時にCDタイトルに「ハルヒ2」とか入れればそのまま使えます。

デフォルトでは曲間ギャップまでファイルにしてしまうので、
(CD毎に)リッピング前にアクション→ギャップ検出で曲間を検出して、
アクション→ギャップを無視と設定してからリッピングしてください。
そのままでも曲間が長くなるだけなので面倒ならやらなくてもいいです。

※以上はEACのメニューを日本語化してる場合です

2) 曲を分割する
「恐怖のはじまり」を内容で3曲に分割します。
※ファイル名はハルヒ5-05-1.wav〜ハルヒ5-05-3.wav



SoundEngine等の編集ソフトを使って3分割してください。
なるべく曲間の中間で分割したほうがいいです。
完璧を目指すなら前後の無音部分をカットしてください。
※SoundEngineだと編集→無音→両端無音削除

編集ソフトを使いこなせない人はwaveZを。
無音部分を自動判定して分割で「100」未満を無音にして実行します。
するとファイルが4つになりますが最後のは全部無音なので削除。
残りの3つをリネームして使ってください。
なおこのソフトは曲間を次の曲の頭に入れてしまうアホ仕様なので
気になる人はSoundEngine等で冒頭の無音部分をカットしてください。

3) CD-Rに書き込む
WAVEファイル全てとCUEファイルを同じフォルダーに置きます。
そしてCUEファイルを読み込んでライティングします。
Neroの場合はドライブ→イメージをディスクに書き込むで

音質にこだわるなら4〜8倍速程度で書き込むといいです。
(等速で書き込めるならそっちの方がいいけど)
メディアは太陽誘電系(ソニーとか)なら問題はないと思う。

4) 曲目リスト
自分用に作ったCDジャケット用の曲リストが有るので良かったらどうぞ。
※印刷用のPDFです

12センチの正方形に切り取るとCDジャケットにピッタリになります。
実用本位でデザインとか色彩とか一切凝ってないので悪しからず。
気に入らないやつは自分で作れ。


「銀河英雄伝説 1〜4巻」
1989年から8年がかりでリリースされた全110話のOVA。DVDレンタル。
原作は小説(徳間ノベルズ)で全巻読みました。アニメを見た後に。

コードギアスを見てたら無性に見たくなって久しぶりに見返しました。
全部で8クール分もあるので今の視聴ペースだとどれだけ時間がかかるのか。
なんてことも思ったりするけど、時間がかかっても最後までは見る予定。
そしていい機会だから見ながら何かを書いてみようかと。
既に通しで何度も見てるので初見と視点も感じ方も違うけど、そこはそれで。
ちなみにDVDバージョンを見るのは今回が初めてです。

最後まで見たのは前回(2001年頃)も含めて2回だけだったはず。
でも2期、3期、4期のそれぞれリリースされた後に見たことがあるので
第1期に関しては少なくとも5、6回は見たことがあるはず。
確か最初に見たのは深夜のテレビ放送だったような記憶が。
(元々はOVAだけどテレビで放送したことがある)
当時は録画から完全に撤退してた時期だったので生で見てたよ。
その後レンタルで借りて見たんだよ。見返すたびに何度も借りて……
その後、レンタル屋の閉店を幾度も経験して借りたらアレすることに。
懐に余裕があればDVD-BOXを買うと言う選択肢も有るんだろうけど。
今までに払ったレンタル代も結構な金額になるけどな。

今でこそ大ファンだと公言できますが、
実は初めて見たときはそんなに熱心だったわけじゃないです。
テレビ放送の場合はわりと惰性でも見れるという典型だったりして(汗)。
ハマったのはレンタルで続き(2期)を見てからだったはず。
この作品はとにかくキャラが多いので1話ずつ細切れに見ていくと
キャラ配置を把握しにくくて思い入れもしにくいからなのかもしれない。
1期の最初からビデオで借りて見てればすんなりハマってたかもね。
ハマって見返してたら魅力がもっと見えてきてすっかり虜状態に。
4話収録のビデオを3巻借りて1日で全部見て続きを借りるぐらいの虜に。
※誇張じゃなくて実話です

昔話ばっかりも何なんで久々に中を見た感想を。
最初に見たときは固有名詞が乱舞しててキャラが把握できなかったけど、
最後まで見たことがあってキャラをある程度知ってるのでわかりやすいね。
こんな序盤からヒルダ(後の皇妃)が登場してるじゃんとか。
ベルゲングリューンは初登場時はキルヒアイスを信用してなかったりとか。
もちろん緒戦の作戦を聞いてすぐに見識を改める柔軟性は持ってたけど。
この人はキルヒアイスの亡き後ロイエンタールの部下としてずっと出てます。
派手さはないけど、いつもそこにいるみたいな渋い存在感があったね。
脇を支える渋いキャラの存在感があるからこそ派手な主要キャラが生きてた。

本編中に何度か挿入されるラインハルトとキルヒアイスの過去話を見てて、
ああやっぱりコードギアスは銀英伝に似てる、と再確認したりもして。
特にルルーシュとスザクの関係はまんまラインハルトとキルヒアイスだし。
ライハルトは姉でルルーシュは妹と大切な家族のため体制を壊そうとするし。
オレと一緒に来いとか言ってるし。ルルーシュも言ってたよ(断られたけど)。
ルルーシュとスザクは運命の悪戯!?で道を分かたれてしまってるけど。
でもラインハルトとキルヒアイスもそう遠くない未来に別れ別れになるし。
覇者になることは孤独になると言うこと、ってとこも何気に似てたりする。

第1期は冒頭でヤンの士官学校時代からの親友のラップが戦死するけど、
主役やその周囲の主要キャラが亡くなる展開はまだ少なかったりする。
でも1期の最後にはラインハルトの半身とも言える彼が亡くなるわけで。
決して死なない特別な扱いを受けるキャラなどここにはいないのだった。
戦争を扱ったアニメでここまで容赦なく主要キャラが死んでいく作品は
おそらく前代未聞で空前絶後だろうってぐらいこの後次々と死んでいくよ。
なにしろ主役のラインハルトとヤンすらその例外で無かったりするから。
まさに激動の歴史が多くの生贄の血を欲するようにって感じで。
戦争のカッコよさとかキレイ事とは全く対極にある作品と言えるかも。

これもまた知ってる人には今さらな話。
銀河英雄伝説というタイトルで誤解を受けるかもしれないけど、
この作品は決してSFとかファンタジーに類する内容ではないです。
銀河と言う壮大な舞台設定こそ使ってるけど、この作品で描いてるのは
戦略、戦術、政略、そしてイデオロギーという現実の延長線上の出来事
フランス革命より少し前ぐらいから第二時大戦頃までがモデルになってる。

正義と悪があって正解が〜であるという単純明快さでは一切語られない。
もちろん作者の考えみたいのは随所でイヤミったらしく見せつけてくれる。
(民主政治という器だけで素晴らしい政治が行われるわけじゃないとか)
でもそれが答えだとは言わなくて、見た人の頭で考えるように仕向けてる。
悪役と呼べるような人がいるならそれは自己の利益のみを追求する人かな。
読者や視聴者の嫌悪を一身に集めるトリューニヒトがその最たる者か。
そして惜しい人が次々と亡くなるのにトリューニヒトは不気味に生き続ける。
利己的な存在が自らが属する社会を食いつぶす過程まで露骨に見せながら。
こんなところまで現実のイヤな面をしっかり反映してたり。

今回初めて見たDVDバージョンについて。
体裁的にも(レンタル)VHS版と多少違ってます。
VHS版はオープニングが1巻あたり最初の一つしかついてなかったけど、
DVD版には毎回ついてます。エンディングはどちらにもついてたはず。
※エンディングは各話のスタッフクレジットが入ってるから
内容の連続性が強いこの作品はOPカットのVHS版の方が見やすかったような。
映像特典で1話ずつ再生するメニューを用意して通常は連続再生にするとか。

作画修正に関しては……微妙です(爆)。
オリジナルは残ってないので絵の質がどーとかは分からないけど、
新たに描かれたカットは前後の古い絵に比べて微妙に下手なような。
キャラ絵柄も特にヤンに関してはかなり違和感があるほどに違ってる。
オリジナルから時期が開きすぎでスタッフが違うのが大きな要因かな。
下手とか絵柄の違いを許容したとしても色味の違和感は払拭できないし。
つまりオリジナルのセル彩色と修正版のデジタル彩色の差が大きすぎ。
オリジナルの色彩に似るように丁寧に配色すればまだマシだったろうに。
これだったら元のままのほうが良かったのでは、なんて思えるよ。
ストーリーは折り紙つきなので見た目にこだわらなければ問題ないけど。


明日また会うのか笑いごとじゃないんだ (07/3/17) 次へ 前へ
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本来なら今週はコミックの更新だったのですが……
確定申告にかなり時間を取られたので来週に延期します。
てゆーかまだ載せる本を読み終わってなかったりして(汗)。
更新日を押してなんとかしようと思ったけどさすがに時間切れです。
二つやるだけでも重荷なのに三つはさすがに無理だったってことで。


「CD 涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング vol.9 キョン」
キャラソングには興味がないのでいつもは手にもとらないけど、
偶然目にしたAmazonのレビューが気になって買ってしまったよ。
いやー、これは確かに面白い!まさしくGood Job!って感じ。

キャラソングは一般的にはキャラを演じてる声優さんが歌ってる歌で、
歌詞がキャラの心情を歌ってる以外は音楽的には普通って印象があった。
実際大半のキャラソングは歌唱力うんぬんを抜きにしたら普通の歌だし。
声優さんによっては歌声がキャラの声と全然違ってたりするし。
※例えば折笠富美子さんとか
歌声が似てる専業の人が歌ったほうがまだキャラソングっぽいよと。
そんな経験が有ったので積極的に手を出さなかったわけです。

そしてこれ。
まさしく「キョンが歌ってる」って以外の形容が思いつかない。
声がそれっぽいとかキョンの心境を反映してるってレベルではなく、
あの喋り口調をそのまま歌声にした感じだし、歌詞まであの口調だし。
歌の合間にいつものツッコミや語りも入ってるし(笑)。
歌い方が(意図してるのかは知らんが)素人くさいのもキョンみたいで。
涼宮ハルヒと愉快な仲間たちに強制参加させられ散々な目にあってる
キョンの哀愁みたいのが歌声からひしひしと伝わってくるのだった。

1曲目なんか結構ノリノリの曲なのに「倦怠ライフ・リターンズ!」だよ。
よーするにあの怠惰で平凡な日常よもう一度って感じの内容なわけで。
ノリノリの曲調で後ろ向きの歌詞を歌うあたりがまさにキョンだなと。
ちなみにこの曲はSOS団バンドによる演奏って設定になってるようです。
Amazonのレビューで誰かが書いてたけど、ハルヒがいつものように強引に
「みんな歌ってるんだから、あんたも歌いなさいよ」ってやらせた感じ。
「大丈夫!わたしも手伝ってあげるから」な感じで参加してたりするし(笑)。

2曲目の「ハレ晴レユカイ 〜Ver.キョン〜」がまた傑作です。
スローで弾き語りっぽい曲調(フォーク?)に大変身なのも印象的だけど、
歌詞が元曲「ハレ晴レユカイ」のアンサーになってるのが特に面白い。
オリジナルの「ハレ晴レユカイ」ってよーするにハルヒの歌なわけで、
それを受けたキョンによる返答ともツッコミとも言える歌になってる。
二つのバージョンの歌詞を並べると見事なまでに対応してて感動する。
最初の方は「一人で(やれ)」とか「勝手にしろ」とか言ってるのに、
最後には「わかった(よ)」「一緒に行こうぜ」になるのもらしくてイイ。
歌そのものがドラマになってて、これぞキャラソング!って思った。

ぶっちゃけ作品と切り離したらほとんど価値のないアイテムですが、
作品を熱心に見てた人なら番外編のように味わえる曲だと思います。
キャラソングなんて、と思ってる人こそ是非聞くべき!


「よみがえる空 -RESCUE WINGS- SPECIAL」
「よみがえる空」の未放送話(13話)。DVDレンタル。
※セル・レンタルDVDは放送分も含めて全巻リリース済

13話と言っても某あのね作品のように真の最終回ってわけではなく、
本編とは全く連続性のない完全な番外編になってます。
放送を見てた人なら12話が最終回の体裁だったのは理解してるでしょうが。
見てて思ったけどこの回は最初から放送する気はなかったのかなと。
だってこれ本編より前のエピソードで主人公まで違うんだから
(内田三尉は最後にちらっと出てくるだけ)
本編では総括として登場した本村さんがメディックとしての限界を感じ、
(メディックを)やめることにした「最後の仕事」という内容です。

この作品は必ずエピソードの導入部分で日常を淡々と描くことから始めてる。
そして何らかの災害や事故が発生して一気に緊迫する構成になってます。
放送では1〜3話のフォローの4話以外のエピソードは全てその構成でした。
しかし13話は全編が淡々と綴られてるのでその意味でも特別編って感じ。
クライマックスに災害出動があるけどそこもいつもと違って淡々と描いてた。
オープニングがついてないし、エンディングも特別な構成になってるし。
(本編も1クール作品なのに特別構成が何度も有ったけど)
いつもはあまり目立たない本村准尉のエピソードってのもスペシャルだし。
本編中にメディックの大ベテランだったって話がちらっと出てくるけど、
それが実際のストーリーとして見れるとは思わなかったのでびっくりしたよ。
(本郷三佐が事故の時に助けたのは何と本村さんだったのでした)
作品が好きな人のための素敵なサービスって感じで。

このエピソードで一番印象に残ったのは
本村准尉の奥さんが毎日カレンダーに×をつけてるところ。
これって今日も無事に乗り切ったって意味合いなんだと思われます。
作中ではそうだとハッキリ示さないけど、たぶん間違いなかろう。
メディックを辞めるって聞いて「ほっとしてます」って言ってるし。
でもこれは救難に限らず消防とか警察に勤めてても思っただろうね。
人を助けるのは誇らしい仕事だと思ってるけど、でもやっぱり心配だと。

実は13話に先駆けて本編も全て見返したんです。レンタルDVD版を。
最初はロケットガールがアレなデキだったので口直し的に冒頭の数話を。
しかし見始めたら止まらなくなって二日ががりで全部見てしまいました。
やっぱ作り手が本気でつくってる作品は伝わってくるモノが違うなと。
たとえ見た目が地味だとしても、そこに込められた想いは大作級ですよ。
大ヒットしなのはおかしいとは言わないけど、もっと多くの人に見て欲しい。
見て面白くないと言うのは構わないから、見ないで切り捨てないで欲しい。
そして、もっと他のエピソードを作ってもらえたら嬉しいなと。

改めて全話を見てて気付いたというか再確認したこと。
内容を知ってて見ると感動的なほど丁寧に伏線を張ってるのがわかります。
初見ではそうだと気付かないけど情報とした頭には当然入ってるわけで、
それがストーリー展開の中で組み上がって絶大な説得力を持ってくる。
よーするに物語構成の基本をとても丁寧にやってるのがわかるわけです。
変わったことよりも奇を衒うよりも、まずは基本をしっかりやるべきで。
基本をしっかりやれば、そこに少しの+αで素晴らしい作品になるのです。
(「光と水のダフネ」がまさにそのいい例です)
それだけ基本が出来てない作品が多いってことでもあるけど……

放送とDVDの違いは……詳細に比較してないので知らん(爆)。
※詳細に比較すると1クールで15時間ほどかかる
放送版も気にするほど荒れはなかったから修正しても大差はないと思う。
1箇所だけ修正されてるところに気付いたけど。
それは1話の地震のテロップ。「大きい」から「強い」に直ってるよ!
おお!ちゃんと修正してあるじゃんとか思いつつ見てました。
でも2話のニュースのセリフは「大きい」ままでした。
絵は直したけどアフレコし直すのまでは無理だったってとこかな。
まぁ、こんなとこを気にするのは全国で3人ぐらいだから(笑)。

※レンタルDVDには映像特典は全くついてません


「マリア様がみてる OVA 1〜2巻」
現在リリース中の50分×全5巻のOVA。DVDレンタル。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース

マリみて第3期シリーズです。今度はOVAです。
と言っても大半のOVAと違い1巻が50分もあるので実質2話分だったり。
なので全5巻でテレビシリーズ10話相当。1クール弱もあります
テレビシリーズも2話1エピソードだったから構成的にも似ています。
DVDの価格もテレビ版とOVAでそんなに差がなかったりするし。
だったらテレビでやれば良かったのでは?とも思ったよ。
まぁ、キレイな絵で安定してるのはOVAならではとも言えるが。

1期と2期は時期がそんなに開いてなかったから感覚を持続してたけど、
3期は2年半ぶりなので作品のテイストそのものを忘れかけてました(汗)。
(キャラの顔や名前やストーリーはもちろん覚えてましたが)
特に(1巻を)見始めて数分は独特のテンポと雰囲気に戸惑い気味で。
気の短い人間だったら途中で見るのを止めかねないなとか思ったり。
もちろん1期2期の当時に熱心に見てたぐらいだからそのうち慣れたけど。
慣れてくると祥子さまと祐巳ちゃんの微笑ましく気恥ずかしいやりとりが
だんだん気持ちよくなってきます(笑)。ある種の中毒症状でしょうか?(爆)
二人の感情にシンクロしてこっちも楽しくなったり嬉しくなったりするし。
なんでもない瞬間に涙が溢れてきたりして……

1巻は夏休みに祥子さまの別荘に祐巳ちゃんが遊びに行く話。
二人でいられればそれだけで楽しいはず、と行く前は思ってたのに、
(普段着な)何もしない祥子さまに退屈してしまう祐巳ちゃんでした。
だけど隠れ家のようなこの場所で好きな人たちとただ時を過ごす、
それこそが最高の贅沢なのだと、素敵な瞬間なのだと気づくのです。
もちろんその結論に至るまでにはやっぱり波乱があるのですが。

この回に特に印象に残ったのが急病と騙されたときの祥子さまの態度。
たぶん祥子さまを祐巳ちゃんから引き離す嫌がらせだろうとは思ったけど、
その結果として祥子さまがあそこまで不機嫌になったのは予想外でした。
嫌がらせをされた祐巳ちゃんの方があっけらかんとしてたぐらいで。
騙されたことより祐巳を悪く言われたことが腹に据えかねたのでしょう。
私のせいで恥をかかせてごめんなさいとか的外れな祐巳ちゃんですが(笑)。
(自分が恥をかいたと思うか大事な人を侮辱されたと思うか人によるけど)

2巻は祥子さまの男嫌いを克服するために祐巳ちゃんががんばる話。
「略してOK大作戦(仮)」っていったい何じゃそれとか思ってたら
男嫌い(O)を解消するため(K)に徐々に男に慣れてもらおう大作戦かよ。
花寺学院の文化祭の協力のため生徒会同士の会合を設けようとするのです。
だけど正攻法だと男が苦手な祥子さまは理由をつけて逃げてしまうから、
偶然を装って出会うことで少しずつ慣れてもらおうと画策するのでした。
結局は騙してることに耐えられなくて全部話してしまう祐巳ちゃんですが。
事情を知った祥子さまは、騙されたことよりそこにある想いにうたれて、
祐巳ちゃんのある言葉に触発されて、自分の意思で頑張ることに

この回に特に印象に残ったのはやっぱりアリス(金太郎)でしょう(笑)。
初登場時に女の子の服を着ててアレとか思ったら性同一性障害なのか。
ギャグ作品とかでオカマっぽいキャラをシャレで出すことは有っても、
シリアスな作品でストレートにこの手のキャラを出すのは珍しいね。
てゆーかテレビ放送だったら果たしてそのまま出せたんでしょうか?
「ラブ★コン」にも聖子ちゃんがいるけどちゃんと出てくるでしょうか?

祐麒(祐巳の弟)が生徒会長というのは実は最初に気付いたり。
「そのうち嫌でもわかるよ」ってセリフは暗に自分だと言ってるようで。
勘のにぶい人以外なら分かりそうだけど。祐巳ちゃんはにぶいですが(爆)。
あと自分の弟がそんな立場になるなんて想像もしなかったんだろうね。
でも自分も山百合会の一員で、次代には三薔薇さまの一人になるわけで、
他人から見たら尊敬される存在だし、憧れている人だっているわけです。
3巻には祐巳ちゃんに憧れている1年生が出てくるそうな。
(2巻の最後にもちらっと出てきた)

そいえばED曲がKOTOKOなのに少し違和感が。
曲がダメって意味ではなくI'veのデジタル臭い音つけが作品に合ってない。
ひたすら優雅で綺麗なこの作品には生音の弦や笛の旋律が似合ってるよ。
そんな曲をKOTOKOが歌ってたら感心したんだけどね。
ちなみにOP曲はお馴染み「pastel pure」の別アレンジバージョンです。

※レンタルDVDには映像特典は全くついてません


「ロケットガール 1〜4話」
2月からWOWOW(ノンスク)で水曜日の深夜に放送中の新番組。
原作はライトノベル(富士見ファンタジア)で読んだことは有りません。
※セル・レンタルDVDのリリースは5/25から

SSA(ソロモン宇宙協会)はお題目とは別に日本発の有人宇宙飛行を目指していた。
しかし新型ロケットの打ち上げは失敗続きで計画の中止が決定されてしまう。
それでも所長の那須田はまだ中止の期限まで半年残ってると諦めなかった。
実績のある旧式のロケットを使えば理論的には可能だと考えるのだった。
ただし積載重量の制限でパイロットに非常識な減量が必要だったのだけど。
そして当然のことながら話を聞いたパイロットはやってられんと逃げ出した。

そんな折、この島へ行方不明の父を探して訪れた一人の少女がいた。
彼女の名は森田ゆかり、名門女子校に通う宇宙とは何のゆかりもない少女。
偶然にも彼女と対面した那須田はその体格からある考えを思いついたのだ。
彼女をロケットのパイロットにすれば重量の課題はクリアできる!
父親を探すのを手伝う代わりに簡単なアルバイトをしてくれないか?と、
これからやる事実を隠して彼女をプロジェクトに参加させたのだった。
果たして那須田の途方もない目論見は上手くいくのだろうか?
ホントにただの女子高生が宇宙になんて行けるのだろうか?

見る前の印象はなんとなくスト4っぽいと思ってました。
実際に見た印象でもスト4とコンセプトがかなり似てると思った。
似てるので当然ながら多くの視聴者が比較して見ると思われます。
で、実際に比較した感じですが……残念ながら比較にはなってない。
1話が始まった当初はわりと良さそうに見えたんだけどね。

ロケット打ち上げに関する諸々の描写は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が
協力してるだけあって、結構細かいところまで映像で見せてくれます。
宇宙服を作るとこと初めて着るとこは「へぇー」とか思いつつ見てたし。
しかし舞台をリアルに描けば描くほど物語のデタラメさが際立ってくる。
もっと嘘くさい舞台設定なら、こんなデタラメな展開もいいんだけど。
それに4話の誇張した表現はリアルな舞台では明らかに違和感が有るよ。
見た目はリアルなんだけどストーリーにはまるでリアリティがなくて、
かといってデタラメに突っ走ってるわけでもなく半端に現実的だし。
なんだかどっちつかずでビミョーな作品だなと。

てっきり宇宙を夢見る少女たちがロケットで宇宙に行く話だと思ってた。
当然それなりに訓練をつんで競争を勝ち抜いた人たちなんだと思ってた。
まさかいきなりド素人がバイトで宇宙飛行士なんて話とは……
そんな荒唐無稽な設定を使ったストーリーもアリだとは思います。
ただし嘘に説得力を持たせるにはそれ以外をよりリアルに描く必要がある。
この作品が舞台装置をリアルに描いてるのは恐らくそんな意図でしょう。
そのおかげで荒唐無稽から「もしかしたら」なレベルになったかと言うと、
残念ながらストーリー展開にツッコミどころが多すぎだったりして。

例えばトレーニングの機械を修理する間は自由時間になるとか。
他の訓練をするとか勉強をするとかやることはいくらでもあるじゃん。
てゆーかド素人を短期間に使える状態にするのに遊んでる時間があるかい。
(もちろん休む時間も必要だから予め用意はしてるはずだけど)
エンジンの燃焼実験で何度も爆発してるのも違和感がありすぎ。
そんなに短期間でロケットのエンジンを作り直せるのか?
まわりの設備まで一緒に破壊してる絵面なのにすぐ復旧できるのか?
トータルで期間は半年しかないハズなのに随分と悠長なことしてるね。
そもそもゆかりは夏休みでここに来たはずなのに帰らなくていいのか?
3話でここに来てから1ヶ月とか言ってるのでそろそろ休みも終わりだろ?
なんか説得力を持たせようって気があまり感じられないんですが。

あと凄く気になったのが3DCG。
この作品は背景とかメカとかで大量にCGを使ってます。
で、そのCGは質感も動きもかなりビミョーな代物だったり。
リアルっぽい舞台がCGのビミョーな質感や動きで台無しになってます。
CGを使うなとは言わないけど、使うならもっと考えて使ってください。
「スト4」や「よみがえる空」からもっと学んでくれ。


「獣装機攻ダンクーガ ノヴァ 1〜4話」
2月からアニマックス(のみ)で放送中の新番組。
※セル・レンタルDVDのリリースは5/25から

20年程前に超獣機神ダンクーガという作品がありました。
これはその作品のリメイクではなく続編!?にあたるらしい。
元作品はタイトルしか知らないのでどこが同じでどこが違うかはさっぱり。
4人の操縦者がそれぞれ獣型のメカを操って、それが合体するのは同じ?
キャラ絵がグラヴィオンみたく今の絵になってるのだけはわかります。
なので最初の印象は「グラヴィオン ノヴァ?」だったけど(笑)。
エンディングが一枚絵で絵を描いてる人も同じだし。

内容に関して。
元作品が20年前だからなのかは知らないけど文法がめっちゃ古ッ!
変形合体ロボは作品のコンセプトだから許容するにしても、
それ以外の部分も今の作品とは思えないような作りでありました。
見た目だけ今の作品になってるから余計に文法の古さが目にしみるよ。
スーパーロボット作品のくせに中途半端にリアルなのも微妙に感じるし。
戦場では必ず負けてる方に味方して戦場の均衡を保とうとするとか。
かと思えば4人を操縦者に選んだ理由はさっぱりわからないし、
4人の技能がメカに反映されてるようにも感じられなかっりする。
(アクエリオンは操縦者の能力がメカの技として反映されてた)
手描きのロボが変形合体することに燃えられないと面白くないと思うよ。
リアリティはともかくも少し興味のわくストーリーなら良かったのに。

根本的な部分はともかく枝葉に関してはそれなりに見れる部分も。
4人のドラゴンハイブ内での部屋は自分の部屋を再現してるとか。
ホームレスな彼はドラゴンハイブ内の部屋もダンボールハウスだとか。
しかし必要に応じて呼び出すならドラゴンハイブの部屋はいらんような。
そもそも仕事のない時に呼び出される保証はないような……
なんてツッコミを入れるほどの説得力はこの作品には元からありません(爆)
ルゥ・リルリの「馬鹿ばっか」とか、ピピルマピピルマプリリンパとか、
発進せよ!の叫びで固まったりとか、さりげなく遊んでる箇所があるので、
もっと徹底的に好き放題突っ走ったほうが印象に残ったかもしれない。


限定版マラソン完走! (07/3/7) 次へ 前へ
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石丸のDVDセールについていろいろ書きたかったけど
すでに更新日が押してるのでまた機会があればってことで。


「DVD 涼宮ハルヒの憂鬱 7巻」
ついに限定版マラソンも最終巻に到達しました。
そして毎度のごとく発売日から何日経ってるんだって感じですが(汗)。
そんなわけで7巻の内容について。
「サムデイ イン ザ レイン」の尺は放送と同じで細かい修正だけでした。
まさに間違い探しのような……

以下、セレクタで切り替えながら詳細に比較したその結果を。

(*1) 2'03" 2'23" 4'02"
これらのカットで床をはうケーブルが描き足されてます。
視点に近い右手前のダンボールとバットがピンボケ気味になってます。

(*2) 4'38" 5'28"
これらのカットで床をはうケーブルが描き足されてます。

(*3) 6'17" 6'37" 7'30" 7'51" 8'36" 8'41" 8'54" 9'14〜48"(4カット)
10'12" 11'38" 14'00" 16'00"〜16'15"(5カット) 16'43" 17'26" 17'33"
*1にプラスして団長のデスクにハルヒのカバン+αが描き足されてます。
扉側視点のカットでは(PC)ディスプレイの背面の模様が微妙に違います。

(*4) 18'51"
このカットの団長のデスクにハルヒのカバン+αが描き足されてます。

(*5) 18'59"
このカットのキョンの正面にコートが描き足されてます。

(*6) 19'40" 19'46"
*3にプラスしてキョンのコートが描き足されてます。

(*7) 20'23"
このカットで床をはうケーブルが描き足されてます。

こーしてリストすると修正カットが大量にあるように見えますが
実際はキャラだけ違う同じレイアウトのカットが大量にあるのでした。
基本的にケーブル・カバン・コートが描き足されてるだけだから。
しかしこんな微妙な修正だと油断してると気づきません(汗)
実際、ハルヒのカバンに気づいたのは有希が一人になってからだし、
床のケーブルに至ってはアップになる最後の最後(*7)だったし……
(どちらも気づいた後に最初から確認しなおした)
それにこんな微妙な修正はしなくても誰も文句を言わないと思う。
ハルヒの場合そんな修正がほとんどでしたが。
放送の時点でほとんど完璧と言っていいレベルだったからね。
※追加シーンは元から存在してて放送枠に合わせてカットした


映像特典のメイキング第八弾は平野綾さんが京アニを見学する内容で
第八段にして初めてアニメのメイキングらしい内容だったです(爆)。
ちなみに今までのメイキングより時間が前みたいでまだ制作中だった。
(ライブアライブの制作がこれからみたい)
まだ見せられないとか言ってるけど当初はどこに入れる予定だったんだ?
DVDの最終巻なのにまだ見せられない内容なんて有るわけないじゃん。

もう一つのスペシャル版エンディング。全編踊ってるバージョン。
これについては、ひたすら動きまくってる!というしょーもない感想が。
てゆーか放送版ですから果てしなく無駄に気合が入った動きだったし。
それが全編になってもやっぱ「果てしなく無駄に気合が入ってる」としか。
googleがgoooooooogleになったぐらいの印象です(意味わかんないから)。

そいや深夜にふとテレビをつけたらよく知らんアイドル番組かなんかで
この踊りをよく知らんアイドルが集団で踊っておりました……
これってアイドルの踊りを絵で描いて完璧に再現してるから凄いわけで。
それを実際にアイドルが踊っても普通のアイドルの踊りなのでは?


では肝心の(限定版の)付属CDのサントラ部分。
サントラ部分には計7曲収録されてて、以下になります。
[]の部分は使用リストで便宜的につけてたタイトル。

(1) ある雨の日 [M9-07 なんでもない時間]
サムデイ イン ザ レインでキョンが寝入るシーンで使ってる曲。
放送最終話でもまったりと時間を浪費するシーンで使ってます。
つまりは、なんでもない時間を過ごすシチュエーション曲ってこと。
ちなみにタイトルは「サムデイ イン ザ レイン」の和訳っすね。

(2) 悲しみあふれる [M3-07 朝比奈みくるの哀愁]
(放送)3話で「お嫁にいけなくなったら」に使ってるシチュエーション曲。
いかにもな哀愁の漂ってくるネタっぽい曲と言えないこともない。
(ハルヒではこーゆーコテコテの曲調はネタでしか使わないから)
ぶつ切りな放送版に比べてフル版だと曲の構成がさらにコテコテですな。
※今回の収録分には使われてません

(3) 小さくても素敵な幸せ [M5-08 デートのような]
(放送)5話でみくると二人で歩いてるシーンに使ってるシチュエーション曲。
(この作品じゃなければ)わりと使いやすそうな穏やかな雰囲気の曲です。
こちらも放送はぶつ切りだったけどフル版だと結構いい感じに聞けます。
※今回の収録分には使われてません

(4) ハルヒの想い [M9-08 二人の風景]
サムデイ イン ザ レインのラストに使ってるシチュエーション曲。
「素直な気持ち」と双璧とも言えるピアノベースの凄くキレイな曲すね。
あのシーンと組み合わさるととても印象的に聞こえてくるのでした。
ちなみに放送で使われてるのがほぼフルサイズです。

(5) 神人 (Guiter ver.) [未使用曲]
タイトル通りの神人のバリエーション曲です。

(6) 非日常への誘い [M10-09]
(放送)10話で大人みくるが説明するシーンに使ってるシチュエーション曲。
(放送)13話のマンションの管理人が話すシーンの方が長く使ってます。
不思議な曲調のクラシックっぽい曲でタイトルが思いつかなかったけど、
「非日常への誘い」ってタイトルがまさしくイメージピッタリっすね。
※今回の収録分には使われてません

(7) 不満募って [未使用曲]
どの曲とも似てない未使用曲で別に収録しなくてもって感じの曲(爆)。

以上で限定版のサントラは全て揃ったことになります。
使用曲の収録状況も既存のクラシック曲(5曲)と微妙なバージョン違いの
「M4-09 長門有希の呪文」「M13-08」以外は全部収録されました。
最初にリストを作ったときは全てが勝手につけたタイトルだったのに、
次第にちゃんとした収録タイトルで埋まっていくのが感慨深かったよ。

後はクラシック曲だけっすね。やっぱ自分で集めるしかないのかな。
マーラーの交響曲第8番だけは買ってきたんだけどこれが結構違うんだ。
実際に使ったクラシックの音源をCDにまとめてくれるとあり難いんだけど。
(演奏を聞いてどの盤か分かる人がいたらそれは凄いです)

そんなわけで
涼宮ハルヒの音楽」(全楽曲の使用リスト)はとっくに更新してあります。
クラシック曲に関しては音源を入手して確認してから曲名を差し替えます。

あ、マーラーの第8番の小節うんぬんはCDの記述そのまんまです。
第1部は延々と長いのです。部分ごとに便宜的な名称はついてるけど。
そして、この第1部はなんと神の出現を称える歌を歌ってるのでした。
あのクライマックスの内容にちゃんと沿っているではないですか!
ただ曲の雰囲気だけでつけてたわけではなかったのに驚きました。
いやホントにアニメスタッフはいい仕事をしてたなと。

そして曲が全部揃ったので再構成のサントラを作りたい……
てゆーか既に作っちゃいました。こーゆーことだけは早いぜ。
そのへんは近日中(来週とか再来週とか)に改めて書く予定です。


「コードギアス 反逆のルルーシュ 16〜19話」
15話の最後に死んだと思ったマオが進んだ医療のおかげで再登場。
ナナリーを拉致って再びルルーシュに挑んでくるのです。
ここで事情を知ったスザクの手助けによったナナリーを救い出すけど、
久々に二人が手を組んで行動するシーンには感慨深いものがあったよ。
ルルの頭脳とスザクの肉体能力が合わさればまさに無敵って感じで。
だからこそルルーシュはスザクが仲間になって欲しいと思ってるわけで。
(もちろんスザクの能力だけが欲しいわけではなく)
多くの視聴者も二人が手を組んだ姿を見たいと思ってることでしょう。
しかしそんな思惑とは裏腹に事態はついにあの瞬間を迎えるのでした。

そろそろ物語も佳境に差し掛かってきた17話。
ついにランスロットを誰が操ってるかをルルーシュとカレンが知ります。
非常識に強いランスロットすらルルの頭脳なら追い詰められるのだなと。
もちろんカレンの紅蓮二式と四聖剣の新型がいたから実行できたんだけど。
そして藤堂の突きによってコックピットが露出してそこに思わぬ人物が。
ルルは呆然としてそこまで完璧だった指揮が完全にフリーズしてしまう。
カレンもこの時ばかりは動揺して必死にゼロの指示を仰いでたね。

ランスロットの中身がスザクだと知った17話の直後に再び総集編(17.5)が。
ほぼ全体を3等分してそこに総集編をはさんであるみたいっすね。
※ちょびっツが全く同じ構成になっていた
この総集編はルルーシュとスザクの関係を中心に描いてありました。

黒の騎士団にとって最も目障りなランスロットの中身がスザクだと知って。
それでも何とか懐柔して仲間に入れようと画策するルルーシュに対して、
その後にとったカレンの大胆な行動にはちょっとビックリしました。
ゼロのためにクラスメイトですらあるスザクを暗殺しようとするんだから。
カレンは学園では一歩引いてるしルルほどは思い入れはないんだろうけど、
それでもわりと近い関係の生徒会の仲間を手にかけようとすら思うんだから。
それほどカレンはゼロに対してただならぬ感情を持ってるのだなと。
(信頼して欲しいとかそんなレベルではないと思うよ)
ゼロ番隊(事実上ゼロの親衛隊)隊長と言われて凄く喜んでたし。
しかし、未だにゼロの中身がルルーシュだとは知らんのだよな……

カレンの大胆な行動はさらに続く。
黒の騎士団によるランスロット(スザク)捕獲作戦の意外な結末として、
ルルとスザク、カレン、ユーフィが無人島!?に流されてしまうのです。
※神根島は現実には存在しない。神津島ならある
ここでスザクは(海水でべだべたの)体を洗ってたカレンと遭遇するのです。
スザクに気づいたカレンが次にした行動は服を手にとって着るのではなく、
毎度の仕込みナイフでいきなり襲い掛かるという行動でした……
ルルーシュの時もそうだったけど体を隠すよりも目的を優先する人だよ。
でも実はカレンのやり方は戦術的には正しかったりする。
体に見とれて相手に隙ができればその分有利になるのだから。
(カレンはそんなこと考えてはいなかっただろうけど)
しかしスザクは全く隙が出来ませんでした。やっぱスザクは男が好(以下略)

この無人島ではルル(ゼロ)とユーフィも遭遇するのです。
ここでユーフィの口から「ルルーシュ」と思いがけない言葉が。
最初に顔を合わせた時に思い当たったとは凄い洞察力を持ってるなと。
ゼロの中身に(薄々)気づいたときに「ただ悲しくて」と思ったからには
ルルーシュがそれだけの行動を取る理由も理解してしまったからで。
今までに見せた行動でも優しいだけじゃない聡い面を感じされたし。
ナンバーズを差別する現体制を変えたいみたいな芯の強さも持ってる。
もしかしたらユーフィの存在がルルにとって大きな鍵になるのかも。
今後の可能性として二人が協力する未来が無いわけでもないなと。
(そーすればユーフィの騎士であるスザクも自動的についてくるし)
そんなことを考えたルルーシュとユーフェミアの二人の構図でした。

そしてあと残り6話です。
今の物語のテンポだと世界を変えるのには話数が足りないような
黒の騎士団は回を経るごとに飛躍的に大きくなってはいるけど。
既にエリア11の過去のレジスタンスを上回る力を持ってる感じだし。
しかし世界を変えるには兄弟を倒して皇帝を追い詰めないといけない。
5話ごとに一人ずつ倒すのかと思ったけど、そーいう構成では無いようで。
19話まで進んで倒したのはクロヴィス一人だし。長兄はまだ出てきてないし。
25話までに物語を終わらすためには、もっと大胆な展開が必要になりそうな。

C.C.のこと。
以前からそこにいない誰かと話してるようなそぶりを見せてます。
離れてる誰かと会話してるみたいに解釈してる人もいるようで。
C.C.の器は一つだけど意識が複数あるという可能性もあるかもしれない。
主に表に出てる人格がいて、それとは別の人格がたまに出て来とたりとか。
C.C.に関しては分からないことだらけなので実のところはどーなのか。

そのC.C.の正体と関係あるらしき遺跡が。
今まで謎のまま放置プレイだった物語の根幹に関わる事実の一端がついに。
なにやら皇帝の真の目的は世界を征服することでは無いような含みまで。
そーいや「ラグナレクの接続」みたいな意味深なセリフもあったっけ。
このへんの全容も終盤に向けて一気に明らかになるのでしょう。
まだ描くべきことが山ほどあるのに、あと6話で物語にケリをつくのか?

2期目のオープニング主題歌について。
作品に合ってないとか歌詞が聞き取れないとかボロクソですな。
確かに当初は画面にもあまりに合ってなくてアレだったなと。
18話以降は画面のテンポが曲に合ったので多少マシになったけど。
と言うか映像は展開にあわせて3分割なのに途中で曲が変わるせいで、
2番目の映像を曲にあわせて無理やり再構成してる感じだったし。
ただタイアップするんじゃなくちゃんと内容にあわせてつけろよと。
こんなタイアップでは作品と曲の両方にとって不幸だろう。
「空気読め」と言いたくなるぐらい外した曲をタイアップするのは
るろ系以来ソニーミュージックの伝統なので半分ぐらい諦めてるけどな。
ちなみに曲そのものは悪くないと思う。あの歌い方もアリだとは思う。


「鬼公子炎魔 1〜2巻」
現在リリース中の40分×全4巻のOVA。DVDレンタル。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース

その昔。かなり大昔。「ドロロンえん魔くん」というアニメが有りました。
小さい頃に見た覚えがあります。が、当然(?)内容は忘却の彼方です。
「ドロロンドロロンデロデロバー」な旋律を微かに記憶してるぐらいかな。
これは、そのえん魔くんが成長した世界の物語という設定の作品です。
オリジナルは時代もあるけど子供向けでいかにもマンガ的な作品でした。
しかしこの作品では現実的な舞台の見た目もリアルなホラー作品に大変身。
炎魔が情報収集をかねて探偵事務所をやってるのが凄くそれっぽいなと。
地上に出て悪さをする妖怪を捕らえて魔界に送還する(or滅する)という
オリジナルの基本設定だけが変わらない全然違う作品になってます。

世界がとっても現実的になったけど、キャラはどことなくマンガ的で。
特にカパエルは現実的な空間にリアルなカッパの化け物として存在してて。
描きこんで非現実な存在に説得力を持たせる手法がジブリアニメを彷彿とする。
たとえマンガ的なキャラであっても表現次第で印象が全然変わるのだなと。
空間描写がとってもリアルなのでホラーとしての恐怖感も凄く感じられるよ。
特に2巻の人形が突然出現するシチュエーションがものすごく怖くてイイ!
歩いたり動いたりしないで、ただ無表情に存在するのが余計に怖いです。
彼氏に捨てられて可哀想だった七美がだんだん変になってく様も怖いし。
見ててなんとなく真相だと思えたことと真相が別だったなフェイク展開とか、
いかにもホラーっぽい破滅的な結末のストーリーも結構見ごたえがある。
ホラーなアニメが見たい人にはおすすめできる作品ではないかと。
元作品の「えん魔くん」は知らなくても全然問題ないよ。

このところ昔の作品のリメイク・続編・セルフオマージュな作品が目立つけど、
そのへんの作品と比べてこれは今の表現で作った意味のある作品だなと。
まぁ「炎魔くん」で無くても成り立ちそうな題材ではありますが……
でも炎魔くんが成長してカッコよくなってるのはいい感じかもしれん。
(往年のファンの人は既にいい年なので感慨は薄いと思うけど)
見た目に応じて多少は落ち着いたのかと思えば相変わらず暴れん坊だけど。
この内容ならテレビで放送すればそこそこウケると思うんですが。
てゆーかこのネタで1クールぐらい作ってくれても良かったと思うのだけど。


「SHUFFLE! MEMORIES 1〜5話」
1月から一部の民放(7局)で放送中の新番組。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(2巻までリリース済)

前にWOWOWで放送した「SHUFFLE!」をキャラ毎に再構成したモノで、
DVDには巻番号がなくて「導入編」「芙蓉楓編」みたいになってます。
放送は1話が主人公(土見稟)が主要キャラを紹介する導入編で、
2〜6話までが芙蓉楓、時雨亜沙、ネリネ、リシアンサス、プリムラの順に
それぞれのキャラをクローズアップしたエピソードの前編をやってます。
おそらく7話以降は同じ順に後編を放送するんだと思われます(全11話)。
放送はしないけど完全新作で番外編の12話もあるそうな。

新作カット云々に関しては放送分に関してはOP&ED映像だけみたい。
実はそれぞれのキャラ編毎にOP&EDの歌があって違う映像になってます。
※それぞれのキャラが歌ってるキャラソングみたいなカンジ
導入編はOPだけ新曲&新作映像でEDは「SHUFFLE!」のままでした。
そんな感じなので事実上「SHUFFLE!」のダイジェスト放送っすね。
見てて思ったけどSHUFFLE!の魅力を紹介する宣伝番組って感じだよ。
それをわざわざDVDにして売る角川の商売根性には頭が下がります(爆)。

本編は2話までしか見てないので先の展開とか全く知らなかったけど
キャラ毎のエピソードをダイジェストで見たので多少は理解しました。
楓の過去の話なんかは「ひぐらし」みたいでわりと面白かったかな。
シアとのデートも他のキャラとの絡みに比べればまぁ見れるかなと。
(前編最後のキレイ事な選択はラブストーリーとしてはアレだけど)
しかし全体として見るとダイジェストなのを差っ引いても微妙かも。
前に本編を見たときにもなぜかキャラが魅力的に見えなかったし。
そのへんも含めて今回改めて見てみて原因をしっかり理解しました。

この作品を見てまず分かるのがキャラ絵や背景を含めた質の高さ。
キャラの些細な仕草、手や目の動きとかとてもクオリティが高いのです。
しかしその個々の仕草がキャラの表情として全然生かされてない……
泣いたり怒ったりと感情が激しい時だけは表情がシンクロしてるので、
楓の過去の話とかは絵のクオリティの高さが作品として生きてるけど。
ごく日常的なシーンのさりげない笑みや喜びや恥じらいの表情が弱い。
なんか全般にリアクションがわざとらしくてよそよそしくて硬い感じ。
それぞれのキャラはもっと近しいはずなのに距離を感じてしまうのです。
シアとのデートが多少マシに見えるのは他がダメダメって意味でもある。
まさに「無駄にクオリティが高い」という第一印象を実証してますな。
キャラがマネキンなのを覚悟すればそこそこ見れる作品ではあるけど。

実はコメントを描く前にCanvas2の2話を比較のために見比べました。
同じ角川のエロゲーアニメで商品構成までそっくりなこの2作品。
表情のつけ方が抜群に上手いけど絵はそれなりのCanvas2と、
絵は抜群にキレイだけどそれが表情に生きてないSHUFFLE!の比較を。
それで漠然と考えていた上述の仮説の正しさを実感したわけで。
絵のクオリティと表情描写の良し悪しはイコールじゃないのだなと。
にしてもSHUFFLE!の表情の弱さはどのパートの問題なんだろう?
脚本の鈴木雅詞さんはGiftではわりといい仕事をしてるんだけどね。
まぁ女キャラを描くのは(傾向として)女性のほうが上手いですが。


「シルクロード少年ユート 1〜6話」
9月からBS-2(のみ)で土曜日の朝に放送中の新番組。
※セル・レンタルDVDのリリースは3/21から
中国の青海に家族で観光旅行に来たユートは水辺で木彫りの仏像を拾う。
と、そこに突如として二組の未来から来た時間旅行者が現れたのだった。
彼らは奇跡を起こすと伝えられる雪達磨大師像を探して旅をしていた。
ユートの持つ仏像がこそがそれだと二組で奪い合いを始めるのだった。
事情がよくわからないユートは奪い合いに巻き込まれ時間旅行をするはめに。
そしてユートは過去のシルクロードで数々の奇跡を目撃することになる

30分のシリーズで国産のフル3DCGアニメって珍しいような。初めて!?
でも手描きアニメのスタッフがやってるので画面構成がまんまだったり。
手描きアニメ制作の経験が少ない人だとやたら長回しを使いたがるけど、
※3DCGの場合モデルを用意してカメラを移動するだけだから
アニメっぽくカットをばしばし切り替えてテンポよく進んでくあたりが。
キャラの動きに関しては手描きに比べるとまだまだ不自然だけど。
このへんは劇場用ほどスケジュールに余裕がないから仕方がないか。
(アップルシードですらまだ手描きレベルには達してないし)
誇張的なデザインを3Dで再現してるあたりは手描きよりも映えるかもね。

過去の時間軸を行ったり来たりして歴史上の人物に出会うとこや、
タイムマシンを駆る二組の勢力が同じお宝をめぐって争うとことか、
中の人たちは真剣にやってるのに傍から見てると喜劇だったりとか、
その辺でタイムボカンを思い出しました。笑えるところなんか特に。
※内容はそんな似てません
人語を喋るタイムマシンのすっとぼけた態度もなかなかに味があるよ。
湖で下から浸水してきて「どーやら水に弱かったみたいです」とか言うし(笑)。
未来の雇い主からのビデオメールも大変な時を狙ったように出てくるし。
見た目こそ普通のアニメとは違うけど、ふつーに楽しめる作品っすね。
総合か教育テレビで夕方やってファミリー層に見せればよかったような。
(BS-2は元々ターゲット・ジャンル無制限でいろいろやるけど)

構成は2話で1エピソードになってます。どーやら最後までそうらしい。
偶然巻き込まれたユートは5話でいったんは元の時空に戻るんだけど、
準備無しで時間旅行をしてしまったことで副作用が発生してしまう。
(ユートの体が赤ん坊から老人まで勝手に変身してしまう症状)
なのでしばらくお宝捜しに付き合いながら善後策を探ることに。
そのうち進んで旅に参加することになるのではないかと思います。
なぜかユートにだけ見える春麗の正体が結末への大きな鍵になるのかな。


「BALDR FORCE EXE RESOLUTION 1〜2巻」
現在リリース中の30分×全4巻のOVA。DVDレンタル。
原作は18禁の恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース
今よりも未来。ネットが遥かに進化してより深く生活に浸透した時代。
脳に直接信号を送る技術でネット世界に入った感覚を得られるようになった。
ネット世界が広がれば当然に犯罪も増え、それに対処する機関もできた。
そんな時代、ハッキングの罪で捕まった相馬透はその力を治安維持局(FLAK)に
提供することで罪を問わないという司法取引にしぶしぶ応じていた。
表向きは恭順したかに見える透には、FLAKに入る真の目的が合ったのだ。
それは最後のハッキング時に仲間を殺したFLAKの人間を探し出すこと。
しかしFLAKに入った透はさまざまな謎や陰謀や事件に巻き込まれていく。
果たして謎の少女の正体は?ネットに起きている事態の全容は?
みたいなストーリーだと思います。たぶん。

見ててまず思ったのが短い時間に内容を詰め込み過ぎのようなでした。
入れない場所に存在する謎の少女と、ネットで起きた不可思議な事件と、
ユウヤを殺した犯人探しと、VSS社の人体実験と、彩音の過去の話と。
2巻までの内容では謎の少女に関する部分が特に関連性が薄く感じるよ。
いきなりデートしたりお兄ちゃんと呼んでいいですかとか別作品みたいで。
1巻冒頭の事件に関しても今のところ全くフォーローがされてないし。
でも恐らくそのへんはストーリーの根幹に関わる部分だと思うので
むしろそっちを中心に物語を再構築して他の部分を削るべきだったような。
中身が濃いといえば聞こえは良いけど説明不足で消化不良気味な感じ。
現状の印象としては興味深い内容だけどなんともビミョーです。
ストーリーを追うのが精一杯でキャラも作品世界も希薄になってるから。
原作ゲームのファンは情報が補完されるからこれでもいいのかもしれんが。

あと凄く気になったのが仮想世界で致命的なダメージ受けると
本体の脳に過大な負荷がかかって破裂するというシステムの設定。
そんな欠陥システムが一般用として認可されるとは思えないのですが。
(研究所内での試験運用ならともかく)
最低でも人体へのフィードバックにリミッターが必須になるはず。
万が一なしで認可されても人が死ねば問題になって即営業停止になるよ。
あと強制ログアウトのシステムが無いのも運用上大問題になると思う。
もちろんちゃんとシステムがあっても事故は起こるわけですが。
あまり嘘っぽい設定だと物語そのものの説得力がなくなっちゃうぞ、と。

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