化学変化を起こすように (05/10/24) 次へ 前へ
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レンタル予定表によると12月に劇場版AIRが出るらしい。
テレビ版と一緒にこのまま出ないかと心配だったけど良かったよ。
で、肝心のテレビ版はいつになったら出るんでしょうか?

他に気になったのだと
ジェネオンの廉価版BOXタイトルからいくつかレンタルDVDが出るようで。
「あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ」とか「課長王子」とか。
廉価版ベースらしいので1クールが3枚組なのがポイントです。
ちなみにlainとか魔法遣いとかはオリジナルそのままなので5〜6枚組。

廉価販売→レンタルDVDのコンボになってるのがm.o.e関係。
「鋼鉄天使くるみ」とか「りぜるまいん」とか出てたでしょう。
グリグリが同様の「今だけ半額」をやってるのでもしやと思ったら
やっぱり出るようです。レーベルはm.o.eじゃないけど。
※m.o.eはポニーキャニオンの15分番組用レーベル
で、テレビ版AIRは(以下略)

「CAT'S EYE」なんてのもあるよ。
シティハンターのDVD BOXにリリースにタイミングを合わせたようで。
※シティハンターのDVDレンタルの予定は今のところない
ちょーどエンジェル・ハートの放送も始まったし。
関連するもののタイミングを合わせるのは商売の基本だね。

ま、そんなことは関係なく
毎月にように昔の有名な作品がレンタルDVDでリリースされてます。
懐かしくてどんどんウィッシュリストに追加したら大変な量に……
借りるのも見るのもリリース量に全くついていけてません(泣)。


ではいつものアニメ感想を。

「絶対少年 17〜20話」
前半の中心キャラの歩と同じように後半の中心キャラの希紗も
マテリアルフェアリーらしき存在と交流を持つのです。
そしてマテリアルフェアリーは歩の元にも再び現れたのです。
猫おどりの日に全てが終わったわけじゃないと気づくのでした。
歩は自分に何ができるのかを考えつつあてもなく自転車で走らせ。
ついに二人は出会ったのでした。思ったよりもずっと早くに。

歩と希紗が出会うことでいくつかのピースが組み合わさって
今ここで起こってることの全体像がおぼろげに見えるかも。
そんな希望的観測とは裏腹に事態は思わぬ方向へと転換する。
大きな構図の変化という意味ではまさに予想通りなんだけど
進む方向は全く予想とは逆だったのが一本取られたなって感じ。
でも先の展開を匂わせながらその裏をかくのも常套手段ではあるね。

横浜編の中心になる4人の関係は互いに一方的な期待で繋がってて
期待される側の余裕がないと関係が崩壊してしまう危うい関係。
マテリアルフェアリーを4人の中で一番最初に目撃したりえぞうは
自分から正樹に興味を持たせといて自身は途中で投げてしまう。
そんな得体の知れないモノより成基との関係が大事だったから。
だけど成基と希紗の間にマテリアルフェアリーが絡んでると知ると、
見なかったことにして忘れてたそれを今更に思い出すのだった。
もちろん謎を解きたいのではなく成基との繋がりが欲しかったから。
外面は「いい子」だけど利己的な側面が一番ハッキリ見えてたりして。

正樹はりえぞうに気があるっぽい感じで
フェアリーの話は接近するいい機会だと思ってたのでしょう。
しかしりえぞうの気持ちは違う方に向いてて報われない展開で。
この4人の中では一番最初に関係が切れつつあったのでした。
だからなのか須河原さんの調査に進んで協力したりもして。
そして4人の中で一番最初に自分たちの関係の問題に気づくのです。
で、ここに実は深山三姉妹の長女の美佳が絡んでくるのだった。
美佳が正樹に興味を持った理由は最初に思ったのと全然違ったけど
この作品の本質が人間関係なのを考えれば実にらしいなと。
田菜編の人と横浜編の人の意外な繋がりが見えたりもするし。

フェアリーに関する謎解きがこの作品の本質ではなく
人間関係にフェアリーが絡むことでそこに化学変化が起こるというか。
歩と希紗が出会ったことによる劇的な状況の変化がまさにそんな感じ。
フェアリーに絡めて語られる言葉もその時の関係を暗喩しているし。
「そこにあるけど今まで見ようとしなかったこと」というのも
直接はフェアリーの話だけど自分たちの関係にも当てはまるわけで。

そんなわけで20話の最後には関係が悪い方向に極まった状況で
みんなこのままじゃダメだと正樹がやっと気づいた段階です。
残り6話で今よりはマシな何らかの関係に収束するんだろうけど
そこにフェアリーがまた劇的に絡んでくるんじゃないかな。
さていったいどんな終着点を見せてくれるのでしょう。


「ストラトス・フォー アドヴァンス 3〜4巻」
前回、彩雲の様子がおかしいと書いたけどその原因が明らかに。
実はシードに感染……ではなくて、全く考えてたのと違ってた(汗)。
よーするに夢に向かって走り続けても夢に届かなかったとして、
いったいいつまで夢を見続けるのだろうか?みたいな展開でした。
そして前回の最後の彗星迎撃を見て後輩たちが俄然やる気を出して
今まで挑戦者だった自分たちが追われる立場になるという展開も。
後輩たちが新たに登場したのにはそーいう意味があったのか。
このシリーズも表のテーマ(成長と友情)をメインに進めるようで。

でスペースシードの核心には迫らないのか?って感じですが
そっちの方でも少しずつ動きがありました。
テレビの最後のほうで感染してたコメットブラスターの二人が再登場。
いわゆるシードに感染した状態からは完治したような感じだったけど
心の傷が深くて現場に復帰するのを躊躇するというエピソードが。
自分がキャリアで他人と触れると感染されてしまうかもと思った?
それとも自分たちが再びみんなに受け入れてもらえるかの恐怖?
そのへんはいまいち分からなかったけど、何かに脅えてる感じで。
香鈴の(はったり)セリフにドキっとしたりもして。
(香鈴がどんな存在なのかはたぶん知ってると思われる)
香鈴が受け入れられてるのが彼女たちの支えになったのかも。

そしてもう一つ。なんと美春の子供が登場しました。
ちなみに父親は佐古っさん。驚いたことに今でも夫婦だった!!
そのへんの設定ってテレビではほとんど説明されなかったので、
てっきり昔付き合っててふられたんだとばかり思ってたけど
改めて振りかえればそう考えた方が自然なセリフを喋ってるよ。
美春が変容したのがまさにシードのせいなのはX-1/2でやってて、
その時に妊娠してたのでまさに感染した状態の子供なのです。
(テレビシリーズ直後の時期に過去を記録したビデオを見てる)

その美春の子供と香鈴にはある共通する特徴が。
それは尋常ならざる能力を有するところ。
香鈴はミスタースポックばりの計算能力を随所で発揮してたし。
(それも不思議ちゃんの性格付けの一つだと思ってたけど)
美春の子供は一度見たモノを完全に絵で再現する能力を持ってた。
「新しい人類として進化する」みたいなセリフを今やっと理解したよ。
テレビシリーズだと誰かに意志に操られてるみたいに思ったけど
むしろ自分たちと同じ人を増やすために迎撃を放棄したんだね。

そしてシードの効果を積極的に利用したい人がいるようだ。
もしかしたらすでに人体への感染実験をしてたりするのかも。
X-1/2では美春がその犠牲者かのような雰囲気が匂ってた。
しかしあと2話で全ての謎が明かされるとはとても思えないんですが。
やはり今回も表のテーマを描くスパイスとしてシードを絡めてる感じ。


「宇宙戦艦ヤマト 1巻」
1974年頃に放送されたテレビシリーズ。DVDレンタル。
今より遥か未来、地球は謎の宇宙帝国ガミラスの侵略を受けていた。
先進の技術を有するガミラスの前に地球の宇宙艦隊はなすすべもなく、
地球には遊星爆弾が降り注ぎ海水は干上がり地上は死の世界となった。
残った人々は地下都市へ逃れたが放射能汚染は着実に地下にも進行し、
もはや人類の滅亡まであと1年の状態に追い詰められていた。
そんなある日イスカンダル星から状況を打開する情報がもたらされた。
そこにあった放射能除去装置コスモクリーナーを最後の希望として
宇宙戦艦ヤマトは14万8千光年の彼方にあるイスカンダルへと発進する。

30年前の作品です。
改めて見るまでもなく古いです。ものすごく。
ちなみにこれ大昔に全部見たことあります。それも何度か。
なので大まかな筋は知ってる。細部はほとんど忘れてたけど。
その当時ですら見てておかしいと思ったとこがいくつか有りました。
なんで宇宙空間なのにやられると下に落下していくんだよ!とか(笑)。
そして今改めて見てみたけどツッコミどころが超満載(爆)。
細かい設定のアラは無視したとしても大チョンボがいくつかある。

例えば2話で地面から起き上がって主砲で敵戦艦を殲滅するけど、
その後にヤマトが地上を巡航してるシーンが入るのです。
しかし3話ではまた地面に埋まってたり。
これあの当時もなんか変だと思った記憶がおぼろげに残ってる。
改めて見た感じでは地上を巡航してるシーンは間違いだね。
2話の段階では地面から起きあがっただけだよ。
あと3話でメインエンジンが始動しないと主砲が撃てないと言うのに
2話で補助エンジンだけで主砲を撃ってたり……

もう一つは5話の波動砲を初めて発射するシーン。
(確か)木星の雲海の上で浮遊大陸へ向けて発射するんだけど
なぜか発射シーンは斜め上から見てて後ろに木星が見えたり
大気圏内なんだから星の全体像が見えたら空間が歪んでるがな。
バンク(使いまわし)でそこにないはずのモノがとかなら分かるけど
そこは初めての波動砲だよ。それにバンクならヤマトだけで十分だし。
(セルは重ねて使えるのでヤマトの下の背景は適当に変えればいい)

最後まで見たら他にも大チョンボが有るんじゃないかな。

なんつーか昔の名作とは言っても
今となっては大昔の作品という心構えがないと厳しいかも。
画質とか作画とかの問題ではなくて信じられないミスがあるので。
20年前の作品は見た目はともかくそんなに酷くないんだけどね。
確実にアニメの技法は進化してるのだなとみょーな感慨が。

ちなみにストーリー的には
メインエンジン始動→初めてのワープ→初めての波動砲と
ヤマトの基本的なシステムを一つ一つクリアしていく過程が
それぞれ緊張感の有るイベント仕立てになってて興味深い。
地球滅亡まであと何日とカウントダウンするのも緊迫感がある。
(同じ方法を続編で繰り返したのは興ざめだったけど)
ストーリーそのものは今見ても十分楽しめるとは思います。
あちこちツッコミどころは満載ではあるけど。

あと今回見て初めて気づいたことが。
地球の荒涼たる光景がどことなく大戦時の空襲の跡をイメージさせる。
遊星爆弾の放射能汚染なんかそのまんま原爆なわけだし。
松本零士さんが戦争を体験した世代なのを今更に実感してみたり。
戦艦大和に特別な感慨を持ってるのも時代を知る人ならではだし。
(「火垂るの墓」にも戦艦大和が出てきた)

ちなみに知ってても何の役にも立たない知識だけど
戦艦大和には兄弟艦としてほとんど同じ外見の戦艦武蔵がありました。
(当時は同型艦を2隻から4隻作る方式だったのです)
そして大和よりも武蔵の方が最後は壮絶だったのでした。
それ知った時に宇宙戦艦ムサシでもいいんじゃん!とか思った(爆)。


「陰陽大戦記 1巻」
去年の10月から放送した(終わった)テレビシリーズ。DVDレンタル。
原作?は少年誌(Vジャンプ)のマンガで読んだことありません。
古の世に手で印を結び陰陽の気を操る術を使う陰陽師がいた。
それとは別に神操機で式神を使役する闘神士がいたのである。
そして現代、太刀花リクはごく普通の中学生として日々過ごしていた。
しかしある出来事から古より伝わる神操機を手にすることになる。
そして彼は天流と地流という二つの勢力の争いに巻き込まれていく。

作中では神操機=ドライブと呼ばれてて、
これがよーするに手に収まるサイズのスポンサー玩具です(爆)。
それを手に握って印を結ぶ感じに振ることで式神が技を繰り出す。
まさに玩具を使った陰陽道もどきと言った感じの設定っすね。
しかし古より伝わった神操機が今の機械みたいなデザインなのは……
木とか石とかもう少しそれっぽい素材ならまだ説得力もあるのだけど。
まぁ、お子様向けだから、ということで。

お子様向けな設定やらストーリーなのはともかくとして、
見てて凄く気になったのが戦うシーンの安っぽさ
背景は結構雰囲気があるし、舞を舞ってるシーンとかキレイなのに
作品の見せ場である戦うシーンがちゃちなもんで全て台無しです。
今と全く同じストーリーだったとしてもバトルシーンが月詠みたいな
見映えのする映像になってればまるで印象が違ってくるんだけど。
お子様向けだからって見た目がすごく安っぽいのはどーかと。
ディズニーは子供向けだけど決して安っぽくは無いじゃん。
これと比べればジャンプの売れ線のアニメはまだ全然マシでした。


絶妙なコラボレーション (05/10/16) 次へ 前へ
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また大量に新番組が始まる季節がやってきました。
まだ7月組のチェックが終わってないのに(爆)。
あいかわらず深夜は枠がぶつかりまくりです。特に木曜深夜。
テレ東が枠を復活したので4番組が見事に衝突しております。
アクエリオンの後枠が空いたんだからそこ入れろよ……
U局のは擬似的にリピート放送されるので局変えて対応したけど。
(今はRD-XS40とXS36の2台体制で3番組までなら対応できる)

さて、新番組と言ったら恒例のオープニングチェックです。
と言っても始まってない番組が2つ(蟲師、ローゼンメイデン2)、
まだOP映像を流してない番組が2つ(ARIA、ノエイン)あります。
しかもスタッフの実績からするとそのへんが本命だったり。

そんなわけで、とりあえず暫定版って感じですが
それからあくまでオープニング(映像)に限っての話ですが
今期のピカイチは「地獄少女」でしょう。
色使い、レイアウト、動きのメリハリの全てが格上って感じですな。
ちなみにこれ構成とキャラデザインが魔探偵ロキ&tacticsと同じ。
そして原案が魔探偵ロキ&tacticsの監督のわたなべひろしさん。
たぶんこれの監督も自分でをやろうと思ってたんじゃないだろうか。
でも今他の作品をやってるので恋風の大森貴弘さんが監督をしてます。
恋風と似た手法でロキ&tacticsっぽい雰囲気を映像化したようで、
なかなかに興味深いコラボレーションになってるのでした。

他のOPでわりと印象的なのは「パラダイスキス」
これ映像の作りがBECKとまんま同じ。監督が同じだし(たぶんOPも)。
渋めの配色に鮮烈なキャラなのでBECKより印象はいいかもしれん。

作画力勝負みたいなのが「BLACK CAT」と「灼眼のシャナ」
わりと見せかたは上手いしよく動くのでいい線は行ってる。
しかし凄く印象的な映像になってるかと言うと微妙だったり。
一枚一枚はいい絵でも、それがただの羅列って感じだから。

逆に一見すると普通だけど映像センスがいいのが「Canvas2」
特に後半の登校シーンのカットの繋ぎ方が見事っすね。
「ぱにぽにだっしゅ!」みたいに誰が見ても一目瞭然なのと違って
こーゆーさりげない技法は実際に映像を見せないと説明し難いっす。
とか思って実は画面をキャプった説明ページを作ったのでした。
(フィルムロール風に映像の流れが分かりやすくしたページ)
しかし当然著作権的に真っ黒なので公開する踏ん切りが……
ちなみにこれ監督が川崎逸朗(L/RやI'll/CKBCの監督)さん。

あと今期は続編みたいのが何作かあります。
それらのOP映像を前作と見比べたけど全てが前作より落ちるよ。

「リリカルなのはA's」は監督が新房さんから草川啓造さんに。
この人はネコミミモードや前作のオープニングの演出をしてたりと
新房さんの近くで仕事をしてた人です。まぁ順当な抜擢だと思う。
それでも映像センスがハッキリ分かるほど落ちてしまってる。
映像構成で前作を踏襲してるせいで余計に差が目につくよ。

「ガンパレード・オーケストラ」は前作とはほとんど別作品!?
前作のOP映像は記憶に残るOPを何作も手掛ける紅優さんでした。
その中では下から数えた方が早いかも?みたいな映像だったけど
こーして見比べてしまうとやっぱり別格だね。腐ってもOP職人です。

「To Heart 2」はTo Heart Rよりはマシで1作目よりは落ちる。
見比べると1作目の映像センスがさりげなく良いのが分かる。
「舞-乙HiME」スタッフは前作とほとんど同じはず。
だけどこれもオープニング映像は前作の方がずっといいよ。


お金はなくても気持ちは優雅に (05/10/11) 次へ 前へ
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もう少し入れたいタイトルが有ったけどこれが精一杯です。
アニメブログにもできるだけ毎週ネタを投下したかったけど時間切れ。
ネタはいくらでもあるけど、時間は常に足りんということで……


そんなわけで恒例のオススメへ。7月分です。

女性誌の今月の1冊は吉田秋生さんの「イブの眠り」に。
「百鬼夜行抄」とあまり差はないけど、コメント書きやすかったこちらに。
つまりコメントがすんなり出てくるほど印象か鮮明だったって意味でもある。
にしてもスー・グイを生み出した博士はあまりにあっけない結末だったよ。
自分が生み出したのだから感謝とか愛情を持ってくれると思ったのかな?
でもスー・グイがそういう感情を持つような育て方はしてないわけで。
スー・グイを生み出してしまった責任を考えれば結果は自業自得というか。
むしろ存在の恐ろしさを考えれば彼女の命一つではとても贖えないよ。

今月のいい感じだった作品は「百鬼夜行抄」「一緒に遭難したいひと」でした。

「一緒に遭難したいひと」
1巻が出たのって何年前だっけ……
雑誌が無くなってKissに移ってそれからも何年も経ってます。
つーか2巻の収録分は一番最後ので4年前に掲載された内容なんですが。
ちなみに雑誌&出版社を移ったのでコミックスのシリーズが変わりました。
1巻も再発されてます。内容は同じらしいので買いなおす必要はないけど。
表紙が違うとか後書きが違うとかで集めたい人だけ買いなおしませう。

ところでふと思ったこと。
この作品の主人公たちって「花とみつばち」の主人公の逆の人種だね。
金がないから節約するとこは徹底的に節約するけど貧乏くさくない。
行動に余裕があるから何をやっても優雅で楽しそうに見えてくる。
自信があるから揺るがないし、ボロを着ててもオーラが滲み出てる。
カッコイイ人が何を着てもカッコイイのは、よーするにこーいうことだ。

「ゆくゆく」
トリバコハウスに出てきた人たちのそれぞれの物語。つまり番外編。
中でも特に印象的だったのがキンポとユメのエピソード。
彼女は個性的な顔立ちで自分でも美人ではないと思ってるんだけど
キンポにはその外見がとても魅力的に見えたという展開です。
キンポは本編の頃より痩せててぱっと見はフェミニストみたいで
その口から「とても美人」なんて言われてたらお世辞にしか聞こえない。
でも、それは彼にとってはまぎれもなく本心だったのでした。

「骨董あなろ具屋」
これも1巻が出てからずいぶん間隔が開いてます。
しかもほとんど読んだことがあるのでかなり前の作品のような。
もう2巻以降は出す気ないのかと思ってたよ。


男性誌の今月の1冊はありません。
「破天荒遊戯」のコメントを書きなおして入れようかなと思ったけど
コメントを書きなおす時間がもう残ってません(汗)。

「破天荒遊戯」
今まで伏せられてた意外な事実がいろいろ登場してきました。
絡み合ってた伏線が少しずつ解けて全体像がおぼろげに見えて来た。
と思わせて、実はさらに絡み合う糸が増えて理解が遠のいた感じ(笑)。
この作品がいったいどんな場所に着地するのか未だにわかりません。
てな感じのコメントでも書こうかと思ってたよ。

そーいえば前巻あたりから絵が不安定になってきてる。
それまでは隙のない絵柄でビシッと決まった雰囲気だったけど
絵が変わりかけてるのか絵柄が揺れてるように感じます。

「BLOOD ALONE」の高野真之(たかのまさゆき)さんは新顔です。
前にも読んだことある人だけどこれの1巻の表紙にひかれて買って
読んでみたらこれが思いのほかアタリだったという経緯なのでした。
ちなみに前に読んだ作品は「クロノスヘイズ」です(他にないし)。
倉庫に残ってたので見てきたけど雰囲気がずいぶん違ったよ。
なので過去のイメージで考えない方がよいかもしれません。

BLOOD ALONEという作品のイメージを端的に表現すると
「Papa told me」っぽい見た目の「月詠」って感じでしょうか(笑)。
※月詠の原作は覚えてないのでアニメと比較した話です
クロエとミサキの生活風景やクロエが小説家なとこはPapa told me。
Papa told meみたいなメッセージ性はなくて雰囲気だけがそっくり。
ミサキが吸血鬼だとか魅了あたりのエピソードは月詠っぽいかな。
そして死体のリーディングでウィッチハンターロビンを思い出した。
この作品の持つ渋い雰囲気もロビンを彷彿とするかも。
まるで作者の好きなテイストをコラージュしたような作品すね。
切り貼り以上のものをどこまで見せてくれるかお手並み拝見って感じ。

「姉妹の方程式」の野々原ちき(ののはらちき)さんも新顔です。
きららから3本目のセレクトで実はこれも前に落ちたやつだったり。
これでやっと最初に予定してたタイトルを全部入れ終わったよ。
さて、次にくるのはいったいどれでしょう?とかヒトゴトのように。

この作品で一番印象的なのは実は百江のキャラなのでした(笑)。
こんなに能天気でアホ〜なオタク像はマンガでは初めて見たかも。
行動はまぎれもなくオタクなのに能天気だから嫌味がないっつーか。
肉親だとアレだけど友達なら面白くていいかもって感じですね。
ところで主食がBLなのに深夜アニメを見てるのが最初不思議だったよ。
だって深夜アニメって女キャラの占有率が異常に高いじゃん。
最近は男キャラばっかのもやってるけど。


アニメ(絵)じゃない! (05/10/2) 次へ 前へ
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先週サントラを買いに石丸に行ったんだけど
そん時「苺ましまろ」のサントラのジャケ絵に目が釘付けになった。
これアジカンのジャケ絵と同じ人(中村佑介さん)が描いてるような気が。
苺ましまろ オリジナルサウンドトラック
苺ましまろOST
ソルファ
アジカン「ソルファ」
このサイズだとアニメ絵のようにも見えるけど、
近くで見るとアニメ絵をモチーフにした完全に違うタッチのイラストで。
肌が白くて服に黒を印象的に使ってて、目や指が細くて柔らかい感じの。
そのタッチにはわりと最近見覚えが有ったというわけなのです。
つーかジャケ絵を並べたら両方ともヘッドホンしてるじゃん(笑)。
ソルファの方は背景があるけど中のイラストには背景のないのも有って
そっちだともっと苺ましまろのイラストと感じが似てるよ。

参考までにアニメ絵とマンガ(原作)絵を使ったジャケも。
苺ましまろ Toy-CD(1)
アニメ絵
苺ましまろ Chara-CD4 美羽<初回限定生産>
マンガ絵
※ジャケ絵は全てAmazonアソシエイト


ではいつものアニメ感想を。

「ぱにぽにだっしゅ! 9〜13話」
10話から新しいオープニング(曲&映像とも)に変わりました。
第2弾オープニング曲とか書いてあるってことは第3弾もあるのか?
ネギま!で上手くいったからその路線を踏襲したんですかね。
これも出演してる声優さんがわいわい歌ってるタイプなわけだし。
で10月から新OPに変わったと思いきや11話はまた黄色いバカンスだし。
しかもシングルのCWに入れて封印かと思った玲ちゃんバージョンだよ。
姫子(とは言い難い)バージョンと聞き比べるとちょっとアレだけど
どーせみんな一人ずつメインボーカルやるなら無問題ってことかも。

その新しいオープニングを見てまず思った。ベッキー可愛い(笑)
今回もサイケデリックな色調でアバンギャルドに突っ走ってるけど
なんともベッキーの動きがカワイイ感じになりました。当社比で。
まぁ、元々アニメの絵は原作より全体的にカワイイ感じなのですが。
とか原作ファンが怒りそうなことを口走ってみる(汗)。

この新オープニングのメインボーカルは一条さんとくるみで、
10話で使ってるのはくるみの人じゃないので一条さんでしょう。
これまた、あまり一条さんが歌ってる感じがしませんが。
(くるみバージョンはまんまくるみが歌ってる感じになるはず)

12話は機器フリーズでロスト……なので見てません。
オープニングは「ルーレット☆ルーレット」だったらしい。
13話はまた「黄色いバカンス」玲ちゃんバージョンだった。
交互にしばらく続ける気なのかな?

エンディングもそのうち(10月から?)新しいのになるらしい。
すでにちょっと違うバージョンのエンディングが2回あったけど。
8話のベホイミのやつと13話のベッキーのやつが。
あ、ベッキーの人がまともに歌ったのってこれが初めてでは?
ネコミミモードで熱演!?してたけど、あれは歌じゃないし。

エンディングといえば13話の構成はちょっと変わってた。
ど真ん中にエンディング(スタッフクレジット入り)が入ってるし……
エンディングをネタにした作品は他にもあったけど
本物のエンディングをネタに使った作品は他にあまり無かったよ。
「胸キュン!はぁとふるCafe」(エロアニメ)でエンドロール中に
これじゃバッドエンドだよ!と画面をベリっと破いたの以来かも。
(エンディングを途中終了してストーリーの続きをやった)

13話の構成にはもう一つ特徴が有りました。
それはナンセンス物の基本のリセットを回の途中でやっちゃったこと。
リセットとは物語が収拾つかなくなって投げっぱなしで終了して
次の回にはまるで何もなかったかのように通常進行するスタイル。
普通なら回の中だけは筋を通すんだけど途中でリセットしちゃったよ。
真ん中で一度終了してEDが流れるし今更何があってもって感じだけど。
登場人物がリセットしたことに言及してしまうのも珍しいね。
リセットすることを逆手に取った「うる星」みたいのもあったけど。

基本はリセットで設定はほとんど変化していかないんだけど、
唯一(自称癒し系魔法少女)ベホイミだけは途中で姿が変わってます。
ベホイミがメインの回(8話)に自分の言った「魔法を使うのを見られたら
魔法の国に帰らなきゃいけない」が裏目に出てそれを実行するはめに。
魔法の国に帰った→もう魔法少女のベホイミはいない、
ってことで本来の(地味な)姿のベホイミに戻ったというわけらしい。
実はこれももしかしたら次の回にはリセットしてるかもと思ったよ。
にしても着替えたというよりまさに変身って感じの変わりよう(笑)

ベホイミの「自称」というのはよーするにキャラ付けってことで。
ピンチの時に頼られたら「私は癒し系っスから」と逃げてしまうし。
あの時は「癒し系」ってよーするに役立たずって意味か!と思ったよ。
そんな見た目以外に何の能力も持たないかと思われたベホイミには
謎の経歴が有って爆弾解体とかできちゃったりしたわけです。
あの、、魔法少女の時よりもはるかにキャラ濃いんですが……(笑)
柏木姉妹に無理矢理着せられた魔法少女コスプレの格好を見て
メディアが「やっぱり変身するんだ」とツッコんだのにはウケたよ。
まさか戦場でもここぞって時には変身してたとか!?

謎な経歴を持つもう一人のメディア。
未開の島で研究をしてる博士の助手なのに服装がメイド服……
博士の命でベッキーの様子を見に学校に編入した時も服装がメイド服。
この声でメイド服だと某セカンドシーズンに出てこないネコミミの人
思い出してしょーがないんですが、もしかして狙ってますか?(笑)


「カクレンボ」
今年リリースされた30分のOVA。
tvkで放送したのを録画したものです。レンタル商品はありません。
※追記:CWフィルム作品集としてレンタルリリースされました
そこには暗い街があった。鬼が出るから入ってはいけないと言われてる街が。
しかし子供たちは噂する。何かを隠すためにそう言ってるのかもしれないと。
そして興味を持つ。その街で行われると言われる「オトコヨ様のお遊戯」に。
それはキツネの面をつけた7人の子供で行われる、とても危険なカクレンボ。
大人の危険をほのめかす言葉よりも自分たちの興味が勝る子供たちは
見知らぬ女の子の言葉を頼りに道を辿りその遊戯が行われる広場へと向かう。
人数が揃い、ひとりでに灯る明り。開く街の扉。危険な遊戯が始まった。

これはよーするに「かくれんぼ」という遊戯の持つ意味を
そのまま鬼に追いかけられる恐怖として描いた作品です。
クーロンズゲートを彷彿とするカオスな空間をただ探検するだけでも
いきなり何か得体の知れないモノが出現しそうな恐怖感があるけど、
そこで実際にオブジェかと思われた造型物が動き出すわけです。
例えるならお寺とかの門にいる怖い顔した鬼たちが実際に動き出す感じ。
廃墟で画面全体がうす暗いのに目が光った天然色の鬼が迫ってくる
それはもはや理屈ではなく生理的な恐怖という感じでしょう。

ビジュアル面では背景美術もだし迫ってくる鬼もだけど全部CGです。
キャラ絵も動きからしてトゥーンシェードのCGでしょう。
3DCGは現実を模倣すればするほど不自然さが目に付いてしまうけど
非現実な映像を緻密に作り上げた場合はそこに説得力を持たせられる
手で描いてこの映像と同じレベルの臨場感を実現しようと思ったら
相当にハイレベルのスタッフが必要だと思われます。
3DCGなら誰でも作れると言うつもりは毛頭ないけども。

30分(正味24分)という限られた時間に無理に物語を詰め込もうとせずに
一つの単純な構図を膨らませて見せる映像作品にしたのは正解っすね。
タイプ的にはMEMORIESや迷宮物語の1作品みたいな位置付けなので
シリーズの1話相当ではない30分完結の正しいショート作品というか。
特に背景美術の美しさとか恐怖の臨場感とか一見の価値があると思うよ。
見たくてもレンタルが無いけど……


「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルてZ 1〜2巻」
最近リリースされた30分×2本のOVA。DVDレンタル。
終わったと思わせて終わってなかった小麦ちゃんです。
今度こそホントにお終い……のハズです。たぶん。
にしても1巻と2巻の間が1年開いてるって何の冗談なんだか。
梅津OVA(カイト・メゾフォルテ)かっての!
1年もかけるほどに凄いデキ。なんてことはカケラも有りません(爆)。
まぁ、よーするにいつもの小麦ちゃんです。

1巻はタイトルが変わってるのでオープニング曲が違います。
当然だけど映像も違います。OP映像のノリがいつもと違う……
って思ったらこの映像は大地丙太郎さんなんだね。コンテが。
小麦ちゃんはハイテンションだけど方向性が全然違うような。
どーせ頼むなら方向性の近いナベシンの方が良かったのでは?
大地丙太郎さんの小麦ちゃん(本編)も見てみたい気もするけど。
マシンガントークな小麦ちゃんとか。想像できなひ。

ちなみに監督は無印とは違います。なので表現スタイルも違う。
(無印1〜2巻と3〜5巻も監督が違います)
なんかいつもの小麦ちゃんのお約束を踏襲してない感じが。
ちょっとシリアスっぽい雰囲気を匂わせ過ぎな気もするよ。
この作品は1から10までネタなのにちょっと路線間違えてる感じ
あとOVAのくせに絵柄がずいぶん揺れてるような……
このへんでおいおい大丈夫かよ、って気がしました。
クライマックスに大阪キャラが暴れまくりで面目躍如してくれたけど。
あ、舞台が大阪なのでネタが大阪なのです。
戦うのは巨大な食いだおれ人形とグリコの一粒300m看板(笑)。

2巻は無印3〜5巻の米たに監督が再びやってます。
冒頭でいきなり1巻の最初の説明のこよりバージョンが流れて
まじかるメイドこよりちゃんメイドインあんぐら〜X」って(笑)。
番組が乗っ取られてるじゃん。1巻で小麦ちゃん負けちゃったから。
なんてボケは置いといてまたOPが違うし。監督が違うと変わるのか?
(曲は同じで映像だけが違ってる)
今度のはZだからかロボットアニメ風だったりして。最初の部分だけ。
タイトルの決めポーズはZだからZガンダムと思わせて実はSEEDすね。

2巻はアングラーに寄生されたこよりちゃんの体が限界に近づいてるとか。
ワクチン界のエネルギーが減少して小麦ちゃんの変身できるのは後1回とか。
しかもその1回でアングラーを回収できないとシワシワのババァになるとか。
京介くんに変身するところを見られてしまうとか。
いかにもこれで最終回ですよ!な感じの展開だったりします。
ネタアニメに相応しく最終回までネタにしてしまう小麦ちゃんであった。
そして最後はこれまた小麦ちゃんらしい結末で……(笑)
つーかあのマヤとこよりが合体した意味はどこに??
まさか世界の中心で萌え越え(ナニそれ?)と叫ぶためだったとか。

にしても巨大なサトちゃん・ペコちゃん・ケロちゃんには口あんぐり。
(いちおー著作権に配慮して!?目に黒い棒線が入ってます)
大阪キャラの巨大化よりもありえない感が強烈なビジュアルかも。
しかも3体で合体するし。このへん笑いすぎて腹痛くなったよ。


「鬼切丸 1巻」
1994年頃にリリースされた30分×4本のOVA。DVDレンタル(2話ずつ収録)
原作は少年誌(サンデー増刊)のマンガで全巻持ってます。
この世の闇に鬼は潜んでいて。鬼を狩る同属殺しの鬼もいた。
その鬼は純血なのに人の姿をしていて、
その頭部にはあるべき角が無くその代わり鬼を切る刀を携えていた。
その鬼には名前がなかった。ただ刀の名の「鬼切丸」とだけ呼ばれていた

このアニメを制作した時期の関係でかなり初期のエピソードみたいすね。
実のところこの原作が凄くなってくるのは巻を重ねてからなので、
作品全体の魅力みたいのがアニメで十分に表現できてるか微妙な感じ。
それでも一つ目のエピソードの鬼の自衛行為を自分を守ってくれてると
解釈してエゴに飲まれていく展開が後の雰囲気を垣間見せていい感じです。
最後に「やっぱり殺していい人間はいるのよ」で終わる結末がやるせない。
でもだからこそとても印象的なエピソードになってる。

ここでふと思い出したけど確か鬼切丸は鬼しか切れなかったはず。
だから鬼と融合してないと人間は切れなかったような!?
死んだと思わせて実は人間は助かってたみたいな展開もあった記憶が。
ここがどーだったか忘却の彼方だけど。

二つ目のエピソードは……全4話でこれを入れるか?って感じが。
確かこのルポライターの人は後で準レギュラー化するので
テレビシリーズだったら序盤に入れた方がいいとは思うけど。
よーするに他にもっといい話がいっぱいあるのに!って感想です(爆)。
いちおー、鬼切丸の刀は本人と同体でその刀で本人は傷つかないって
印象付ける意味合いもあるけど、別にその説明はしなくてもいいような。

今更ありえない話だろうけど
原作のエピソードを厳選して全部読み切りで1クールぐらいの
テレビシリーズにしたら結構見れるものになると思うんだけどね。
(最後の方は結末に向けて話が収束するけどそこはいらん・爆)
特に中盤以降の人間の内面の醜さが鬼として顕現する展開になると
精神的な救いと映像的なカタルシスが上手く両立してくるから。

あと作品の本質とはあまり関係ない話。
とりあえず見た感じ原作とは絵の印象がかなり違います
絵の輪郭は似てるんだけど描きかたのクセが全然違う感じ。
原作ファンの人だとそのへんでちょっと気になると思う。


「新暗行御史」
去年公開された日韓合作の劇場用アニメ。DVDレンタル。
原作は少年誌(サンデーGX)のマンガで読んだことありません。
※元々は韓国の古典を題材にしてるらしい
聚慎(ジュシン)と呼ばれる国に暗行御史(アメンオサ)という隠密がいた。
彼らは秘密裏に各地を回り悪政を排し人々を救う役割を担っていた。
そして時は過ぎ聚慎は滅びてしまったこの時代。
暗行御史の証を持つ一人の男は何かを追い求めて旅をしていた
ちなみに暗行御史=あんぎょうおんし=アメンオサです。
作中で使われるアメンオサがたぶん本来の発音だと思われます。

この映画は全編がだいたい80分程度ですが
それで1本の話ではなく30分と50分の2本の話からなってます。
※新・春香伝と曼陀羅華らしい
2本の話の間は歌にのせて旅をするシーンが流れてたり。
テレビシリーズならわかるけど映画でその構成はちょっとどーかと。
たぶんメインは後半で前半はチェンシャンが旅に加わる経緯を説明する
序章って感じなので無くても問題ない……と言いきりたいんだけど。
実は一番のアクションの見せ場がその前半に有りました。
それは催眠術で操られたチェンシャンとムンスの壮絶な戦いのシーン。
全体を通してそこが一番派手で、唯一の見どころって感じです(爆)。

前半の話は単純明快だしクライマックスは超絶に派手だし。
戦いの決着がアレなのは見てるとある程度予想できちゃうけど
逆にいえば教科書通りな展開で見ててスッキリするわけで。
テレビシリーズの1話みたいなもんだと思えば十分に堪能できます。
そいえばチェンシャンがムンスについて行くのも予想できたよ。
最愛のモンリョンの意志を継いだ(と書いてある)というより、
彼との約束であった暗行御史の山道(サンド)になるぐらいしか
彼女には生きる意味が残ってないと思ったからなわけで。

で、問題なのは後半の話。
一見すると物語をキレイに終わらせてるけどスッキリしない。
みんなをわざわざ夢から覚ます必然性はあったのか?
死んでる人間が生きてるのは不自然なんて理由で誰にも迷惑かけてない
村人たちをバンバン撃ち殺しまくるのは見てて気分悪いよ。
不自然を感じる人間がいたなら彼一人を夢から覚ませばいいじゃん。
真実を知りたいという欲求とその先の生き方を選ぶことは別なはずで、
真実を知ってなお偽りの夢の中で生きるという選択肢もあるはずなのに。
その選択肢は最初から選べないような乱暴な展開だし。
感覚的な納得よりも論理的な整合性を優先しちゃってる感じ。
だからスッキリしないわけです。

原作と比較してどーかは知らんけど。

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