Comic The Best ['98 Comer] よくある、今年の作品ベスト10みたいのは、 面白い作品が多すぎて、とても絞り切れないから。 だから、新たに出会った人を、 これから注目すべき人を紹介してみた。 感想などはこちらへどーぞ → 掲示板(BBS) 月刊・特選コミック情報 ■△■ ■▽■ 97年版はこちら ■ 98年に出会った漫画家ベスト5 ▲ 先頭へ ■■1位 小野塚カホリ 雑誌をほとんど読まないから、 これほどまでに鮮烈な印象を受けたのかもしれない。 今まで描いてきた雑誌は知る人ぞ知るって雑誌だったし。 あまり知られてないけど。知ってる人はもの凄くよく知ってる。 そんな言葉を思いっきり実感してしまったのです。 オシャレ系だけどそれだけじゃない。キレるような切なさも兼ね備え。 鋭い時代感覚の描写に、詩のようなコトバを散りばめる。 そして人の欲望と狂気を、性を鮮やかに描いてる。 誰が何といおうと98年の新顔ぶっちぎりナンバーワンでしょう。 異論があっても聞く耳は持たないけどな(爆)。 エルティーンcomic、BOY'S ピアス、キューティコミックなどに執筆中 ■■2位 藤たまき 完璧にチェック漏れしてた…… これほど悔しかったコトは滅多にないかもしれない。 今までも何度かコミックスの表紙が気になっていたのに、 その筋の雑誌への掲載が多くてちょっと躊躇してて大失敗。 遅れてきた24年組というか、そんな感じのイメージがある。 完成された大胆で繊細なタッチとか、淡い感触とか、コトバの重みとか。 センシティブ系の相当な実力派です。知らないと恥ずかしいぐらい。 いやほんと、自分が恥ずかしいよ…… ちなみにJUNEっぽい作品の方がそれ以外のより面白かったりする(笑)。 Wings、Chara、ファンタジーDXなどあちこちに執筆中。 ■■3位 今市子 チェック漏れと言えばこの人もですが(汗)。 全く知らない人の大判(A5以上)コミックスはまず買わない。 そんなポリシーを捨てることにしたのも、これが理由なのです。 なんとこの人は花音の以外は全部大判しかないから。 とにかく渋いです。骨董品というか芸術品というか、そんな趣がある。 ぱっと見て凄く面白いと思える人は、ふつーの人ではないのかも。 マニア受けというか、その筋の人の評価は絶大だし。 ただじっくり何度も触れてみないと、普通の人には良さはわからないよーな。 すぐ投げてしまわないで、そー思って読んで欲しいのです。ホントに。 ネムキ、花音などに執筆中。 ■■4位 日本橋ヨヲコ 久々にエロ系以外の男性誌で目を見張る人材に出会った。そんなカンジ。 イントロの張り詰めるような緊張感にはゾクゾクしたよ。 男性誌的な大胆なタッチと女性誌的なザックリ切れそうな心理描写。 ハイブリットな手法に、なるほどこんなやり方もあるのだと感心した。 鋭い時代感覚と男性誌ではイマドキ貴重品の強いコトバに。 人の欲望のいやらしさ、そして性を鮮やかに描いてる。 最初の方がエヴァっぽいのは、まーご愛敬ということで。 たぶんヤングマガジンあたりに執筆中(希望)。 ■■5位 四鵬マユミ この人、ものすごく上手いのでは？ 初めて見た感想がそれだった。 勢いがある、センスがいい、絵が上手い、瑞々しい。 それぞれを個々に持ち合わせてる人はけっこーいるけど、 最初のコミックスでここまでの完成度はかなり稀少品だから。 初期の清水玲子さんを彷彿とするよーな感じも。 ダイヤの原石というのはまさにこんな感じなのかもしれない。 きみとぼくに執筆中。 ■■次点 狩野ハスミ・水玉ペリ・一綺サチア ・くりはら楓・明治かな子・槻城ゆう子・珠黎こうゆ 他に強く印象に残った人はこんなところです。 あいかわらずエロ系が多かったり。 ■■番外 榎本ナリコ・野火ノビタ 実はずいぶん前から知ってたんですが…… ちゃんと読んだのは今年になってからでした。なんか積読状態で(汗)。 いやホモからエロへの華麗な転身(笑)にびっくりしたのもあるけど。 この人に刺激されたのか時代なのか、メジャーシーンからは見えないけど 女性誌から男性誌へ越境してエロを描く人が目立った1年でもありました。 ■■総括 去年に引き続き今年もエロ系の躍進が目立った1年で。 男性誌系だけでなく女性誌系でも素晴らしいエロが(笑)。 そして未開のJUNE系探求にやっと一歩踏み出した、といったカンジ。 まだまだ宝石が埋もれてるかと思うとワクワクするよ。 偶然というか1位から3位と番外の人はJUNE系の作品も描いてマス。 人を描き時代を描くということは、欲望と狂気とそして性は避けて通れないハズ。 もちろん安易なセックス描写だけが性を描くことではないってことは、 4位の日本橋ヨヲコさんの作品が雄弁に語ってると思うのデス。 ところで、あまり関係ないコトだけど「漢字＋カタカナ」の名前が流行ってる？ Copyright(C)1997-2012 NAVI All Rights Reserved. ▲ 先頭へ