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これを見てる時に感じたのは、
時代の大きな転換点を目撃してるんだなってコト。
後世の歴史の教科書の大きな出来事の傍観者であるというコト。
事実の重みというか、そんなコト。
映し出されていたコトは、粛々とした事実の羅列に過ぎなかったのに、
そこからほとばしる感情はTVのこちら側にも伝わってきた。
ベルリンの壁が崩れて、互いに抱き合う東西ドイツの人々。
夜空に響く「歓喜の歌」。今でも思い出すたびに涙が止まらない。
ホントなら一つの国であったハズなのに、時代が二つに引き裂く。
なぜ別れなければならない?なぜ銃を向け合わねばならない?
何のための国家?何のためのイデオロギー?
人が安らかに生きる。たったそれだけのコトを犠牲にしてまで、
守るべきものなのか?貴ぶべきものなのか?それは……
そして、これは何も海の向こうにある無関係な出来事ではない。
日本とドイツは一緒に戦ってた。そして負けた。
千島列島にはロシア軍(旧ソ連軍)が、そして沖縄には米軍が
それぞれ駐留している。沖縄の米軍問題なんか現在進行形だ。
もしも、降伏が遅れていたら……
日本も分割統治されていた可能性はあるのだから。
だから、あの姿はあったかもしれない、もう一つの日本の姿。
[NHK・放映終了]
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