Anime EVANGELION [Movie]



何がここまで惹きつけるのか。
何がここまで狂わせるのか。
他人が何を思っているかは知らない、
私自身にとってエヴァとは何なのか。
そんなことを書き記してみた。
エヴァ ■△■


春の映画について 先頭へ

もちろん見に行きました。3回も(?)。
とりあえず、2回見て終わりにするつもりだったんだけど、なんかいつまでも
上映してるから、ついフラフラとまた見てしまいました。もしかするとまた
見てしまうかも……みごとに、配給会社の思惑にハマってる。

映画を見て、思ったことは……
「間に合わなかったんだね」とか、
「25話(24話の続きという意味)だけ見せられても困る」とか、
「DEATH編はTV見てない人にはさっぱりわかんないだろーな」とか、
「あい変わらず、作為的な絵を作ってるな」とか、
そんなトコでしょうか。
手放しで誉めるつもりは無いけど、そんなに悪くは無いと思う。


DEATH編の構成の仕方は、なるほどこんなやり方もあるのだな〜〜
と感心しながら見てた。まさにTVのハイライトシーンの羅列。
このシーンは出てくるかな、あのシーンは出るのかなと期待しながら
見てるのはなかなか楽しいものです。

レイとシンジの第1(2?)種接近遭遇のシーンとか、レイとアスカの無言の
エレベーターとか、カヲルくんの首ちょんぱのシーンとかが出てきた時には
思わず身構えちゃいました(笑)。

個人的には、レイとシンジのエレベーターのシーンが好きだから見たかった
んだけど。レイとシンジの絡みのシーンにはいいシーンが多いから、削られ
ちゃったのはしかたないのかも。そのへんのシーン全部入れて編集したら、
なんか全然違う、世界の命運なんかどっかに置き忘れた、人の心のカタチとかを
テーマにした、レイとシンジのセンシティブな(Love)2少女マンガな内容に
なったりして……思わず、ビデオを編集しようかと思った(爆)。

シンジがレイに「笑えばいいと思う」と言うシーンはずいぶん絵がキレイに
なってたのでびっくり。あのシーンの絵がよほど気に入らなかったのか!?
このシーンの音楽がTVではRei IIでちょっとクドかったのが、THANATOSに
入れ替えられてしっくりいってる。音楽も気に入らなかったのか……

レイがシンジにヤシマ作戦の内容を伝えるシーンは、レイアウトすら違う。
たしかに映画の方がシーンの作りはいいと思う。けど、入れ直したセリフが、
TVの無機的なレイに比べると、かなり人間臭い喋りかたなのがちょっと。
人間臭くなるのは、ずっと後なのに……

シンジの家出の最後にミサトさんとの見つめあうシーンは、TVの方では
シーンの割り方がなんかクドくて間が持たなかったんだけど、映画の方は
簡潔になっててよかった。絵も描き直されてたし。たいして変らないけど……

新たに追加されてるシーンがアスカばっかりなのは、たぶんTVでは描き足りて
ないと思ったからなのかな。もともと、出てくるシーンは人一倍多いし、
セリフも多いし、態度もでかい(関係なし)。なのに、存在感は圧倒的にレイの
方が大きかったりして。映画の方はそーでもないけど。

アスカが風呂で「もーがまんできない」って言うシーンは、前から思ってた
けどやっぱりアスカって潔癖症なんだなー、とか考えてた。
なんか似てるんだ自分に。姿カタチじゃなくて内面が。いろんな意味で。
まー、アスカよりずっと年食ってるぶん、はるかにしぶとくなったけど(笑)。


REBIRTH編の方は、ちゃんとしたのが出来てからコメントすべきでしょう。
面白くないという人もよく見るけど、ハイライト集のDEATH編と比べるから
いけない。TVの続きという意味では、映像的に遥かに質が上がってる。
映像のテンポというか流れも、本来エヴァは静と動のメリハリが極端で、
静の部分は下手すると1分ぐらい同じ絵を流してたりする。だから、良く
分かってないTV番組とかで、目まぐるしい場面展開とか言ってるのは大嘘。
だから、あの内容はまさにエヴァなのに。

ストーリーの盛り上がりに欠けると思う人もいるかも。
でも、あれはまさにこれからはじまる惨劇(?)の序曲にすぎないのだ。
考えてもごらん、17話から20話へ流れる深刻で劇的な話。17話だけ
切り取って見たらどー感じるか?ずいぶん地味な話に感じるでしょ。
文句つけるなら、ちゃんと完成したのを見てからにしよう。
間に合わなかったことに文句があるのなら、よくわかりマス(笑)。

エンジェリック・インパクトを読んでて気付いたんだけど、あもい潤さんの
EXODUSに、REBIRTH編の冒頭のシンジの自慰のシーンに極似したシーンが
出てくるのです。あのキャラクターなら、場合によってはこんな展開もあった
かもしれないなー、とは思った。でも、映画が影も形も無い状態で、よくぞ
ここまで極似したシーンを描いたもんです。恐るべし(?)。

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