Computer Column & News



まともな情報誌や評論誌には載らないこと。
そもそも載せてもしょうがないこと。
そんな他愛のないことを、超マジに斬る。
ナンセンスで皮肉たっぷりのコラム&ニュース。
PC系(仮) ■△■

■▽■ アスキーネットの終わる日 (97/5/18)


アスキーネットの終わる日 (97/5/18) 先頭へ

今どきの一般人はたぶん知らないだろーな、アスキーネットは……
それでも、昔。まだパソ通がそんなに普及してなかった頃。
アスキーネットは大手の商用パソコン通信と言われていた。
まー、今でも言ってるが……

片や100万人以上の会員を持ち、インターネットの時代に於いても
少しも色褪せることのないニフティと、会員数が実質2万人程度の
アスキーネットでは天と地ほども開きがあるコトは確か。
しかも、安価なコミュニケーションとしてのインターネットが
普及してくるに従って、魅力の薄い商用パソコン通信は寂れる一方。
たぶん、時間の問題だったのだろうな。この展開は。

NAVIのアスキーネットの会員歴は今年の8月で8年になる。
けど実際にアクティブに活用してたのは最初の2、3年だったし。
その後はニフティの会員になってそっちがメインになってしまった。
その後もずっと会員だったのは、アスキーネット経由でtelnetすると
ニフティが安上がりだったから、でしかない(爆)。

それでも、たまにJunk.testを覗いて貴重な情報を得たこともあった。
まーこれはパソコン通信の常だけど、貴重な情報なんてものは、
うずたかく積まれた汚泥の山の中に、一個宝石が落ちてる。
ぐらいにめったに無いことではある。
そんな意味ではインターネットもたいして変らんが……

実際にこれは貴重だと思ったのは、角川内紛のエピソード。
コンプとかマル勝系の雑誌の編集者がごっそりと辞めて、
メディアワークスを設立したなんてこと。
だから、コンプでのほとんどの連載がいきなり終了、そしてガオで
新連載開始という、表からは一般人に理解不能の展開も得心できた。
ちなみに、NAVIはどっちも買ってはいなかったので、
無関係といえば無関係だったけどね(笑)。
今現在は、角川の社長が交代してるので両者の関係は修復したらしい。

ま、そんなアスキーネットもso-netに入っちゃったから、
telnetに使う必要もあんまり無くなったし……
一時期はコマンドラインのftpも使ってたけど、
これもso-net経由の方が安いし、ダイヤルアップだから楽だし……
なんか知らないうちにアスキーネットでもダイヤルアップできるように
なってたらしいけど、今さらって感じ。それに安くもない。
そりゃ、ニフティよりは安いけど……

そろそろ止めよーかと思ってた時期にこのニュースだから。
NAVIには超能力でもあったのか(笑)。
でも、その後のくだりが許せん。
ASCII INTERNET EXCHANGE(AIX)へ入会金無料で移行できる、と。
NAVIはホームページを作るために入会金を払って入会したばかり……
くっそーーー、入会金返せ!!!!!!!
って1000円だけど(笑)。

なんてセコイ(笑)。
それに、たいして使っても無いくせに、毎月アスキーネットに2000円も
ポランティア募金(?)してたやつの言うことじゃない(笑)。

話がセコクそれた(爆)。
寂れたパソコン通信はやめてインターネットのプロバイダーで行く。
って発想が何か無責任に過ぎないか?

インターネットと言うのは多くの構成要素を含んでるけど、
一般的に言うとWebを差してる。つまりここのようなホームページ。
でもこれって限りなく読者に近い出版メディアでしかない。
つまり一方向メディアの究極のカタチ。
でも、パソコン通信は双方向メディア。一見近いが全然違うもの。
ニフティがインターネットの時代になっても全く衰えを見せない。
その答えでもある。

ネットニュースやメーリングリストがある、という人もいるだろう。
確かにネットニュースはパソコン通信の会議室(BBS)システムと同等だ。
パソコン通信をインターネットに持ち込んだようなものだし。
パソコン通信の代替機能としては有力であろう。
でも、あんまり一般的ではない……
それはキャパシティ(容量)の問題なのかもしれない。
例えばニフティ全てをネットニュースに持ち込んだ場合、
たぶん現在の数十倍、いや数百倍かもしれないキャパシティが必要になる。
はたしてそんなことは可能なのか?

メーリングリストは、正直言ってシステムが原始的すぎると思う。
昔ならいざ知らず、何でもメールプロトコルに乗せるんじゃないって感じ。
個人でも作れてアカウントが発行できるネットニュースのような、そんな
システムを用意して欲しい。知らないところにあるかもしれないけど。
ホームページ上に、今でも良くある使えない会議室システムじゃなくて、
最低ネットニュース並みのシステムを持ったモノが作れれば良いのに……
で、アクセスアカウントが付けられるのが欲しい。

で、何が言いたいのかと言うと。
一度提供した双方向コミュニケーションの場を安易に撤去するな、ってコト。
どーせやるなら、全ての会議室(ハイパーノーツ)をネットニュース化し、
専用のサーバーを立ち上げてそちらに移行するとか。
会員のアカウントはあった方がアスキーネットらしさは残るかも。
残す必要があるかは謎だけど(笑)。
アスキーネットというシステムは無くなるけど、インターネット上の
一つのコンテンツとしてアスキーネットは存続する。
コストと効果を考えた場合、なかなか良い方法だと思うのに……
結局アスキーって前々から思ってたけど、やっぱり無責任な会社なんだ。
ってイメージを払拭するためにも。考えてよ。ちゃんと。

結論、ではなくて。
前々から言いたくて仕方なかったコト。
インターネットの時代だから、パソコン通信はもー古いとか言う理論。
この何も判ってないエセアナリスト達の意見はもー聞き飽きた。
あんたはホントにパソコン通信をちゃんと活用したコトがあるのか!
密度の濃いコミュニケーションに参加したコトがあるのか?
あるなら、こんな意見は出てこないだろう。
パソコン通信とインターネット(Web)は相対するものではなく、
お互いの弱点を補完しあうモノなのだから。


[追補]
今度は日経MIXが終了……でもその後の対応はぜんぜん違う。
まさにここに書いてあるような、会議室のインターネットへの移行、
という感じになってる。このへんがアスキーと日経の違いなのか?

上に触れているメーリングリストには、その利点ももちろんある。
けどわざわざ書き直す必要性を感じなかったので、そのままにしてある。
本来の用途以上に拡大使用されてることが問題だと言いたいわけ。
たぶん、突っ込まれると思ったので、一応断っておく。ここに。

[さらに追補] (97/9/7)
アスキーネットが密かにWEBに帰ってきてました。
AIXが9月から提供している会議室システムを使用してて、
元ASCII-NETスタッフが有志で運営しているようです。
(AIXが無くなったため、すでに存在しません)

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