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いかにしてお気に入りはできるのか、
その知られざるプロセスを大公開。
今明かされる「なび堂」の秘密!(大嘘)
そこに愛はあるか?
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お気に入りのしくみ 先頭へ

以下は更新(週刊)日記の中から抜粋して再録しました。

世の中では自分の読んだ作品について、星を付けて評価する人がいます。
NAVIもやろうと思えば、できないことはないんですが……
星の少ない作品についていちいち語ってられるか〜〜
と言うのが正直なところ(爆)。めんどくさいぞ(おいおい)。

いちおー読んだ作品全てにおいて4段階の評価が存在するのです。
上から「お気に入り」「マーク」「保留」「廃棄」といった感じで。

「お気に入り」は言うまでもなくお気に入りの作品・作者です。
だいたいお気に入りの作品を描く人がお気に入りの作者。
お薦めリストに入ってるのは全てこれです。

「マーク」と言うのはよーするにお気に入り予備軍。
なんかちょっと気になる作品を描く人たちがここに入ります。
名前を覚えてるので新刊が出たらだいたい読んでみてる。
で、場合によっては「お気に入り」に昇格することもあり。
でも、もーいいやと「廃棄」になる場合もあるシビアな世の中(笑)。

「保留」は評価保留のモノです。ここに属するのはけっこーあり。
時々リストラ大作戦(笑)で再評価が行われて、「マーク」や「廃棄」に
改めて分類しなおします。天国と地獄とはまさにこのことなり(爆)。
ここから「お気に入り」まで上りつめることもたまに有ったりして。
だいたい評価なんて、そんな感じで絶対的なモノではないから。

「廃棄」はつまり古本屋行き(爆)。せちがらい世の中だ(おいおい)。
買った本を全て置いておけるうちは、まだまだなのです(笑)。
一時期熱心に読んだ本も、どんどん廃棄せざるをえない状況だし(汗)。
新たな作品を発掘するためには、やっぱり新陳代謝は必要不可欠なのです。


さてさて「お気に入り」への道について。
まず、全く知らない名前の作家さんを見かけたら、
なるべく買ってみるようにしてます。そんな出会いの瞬間(笑)

で、読んだ瞬間に「マーク」「保留」「廃棄」のどれかに分類。
男性誌の場合は3分の2ぐらいの確率でいきなり廃棄(爆)。
女性誌の場合はいきなり廃棄はほとんどないです。
美少女系は例外的に雑誌チェックに切り替えたので、
今ではいきなり廃棄はほとんどなし。うむ、いい傾向だ(笑)。
「マーク」になるのは1割もないよーな感じですかね。

ってことは面白いと思う作品は少しだけなの?って思うかも。
実は違うのです。「保留」から上は全部面白いのだった。
でも、面白い作品を全て読むのは物理的に不可能だから。
だからよほど直感的に何か感じるモノがないとダメなのです。
面白い作品をではなく、好きな作品を読むのです。これは基本。

あれ「お気に入り」は?って良くぞ聞いてくれました(聞いてねーよ)。
ほとんどの場合は1冊目で「お気に入り」になることはないです。
ごく希に1冊目で「お気に入り」になることもあるけど。
よほど好みであるとか、よほど何か感ずるモノがあるとか
どっちにしろ例外的なのです。

多くの場合「マーク」になってる作者の作品を何冊か読んでみて、
やっぱりこの人はいい感じだな、と思った時点で「お気に入り」です。
早ければ2、3冊で、遅くとも10冊ぐらいには結論に達します。
もしも「お気に入り」にならなかった場合は、まず「廃棄」でしょう(爆)。

この「マーク」になってる人がすでに何冊も本を出してる場合。
特に「保留」から「マーク」に昇格した場合や、チェック漏れてた場合。
いい感じになると既刊を一気に読み進むことになるので、
気分が怒涛のように盛り上がって、いわゆるマイブーム状態に(笑)

さてさて「お気に入り」になっても、まだまだ厳しい試練は続く(笑)。
やっぱり時代が変れば感覚も変るから、だんだん陳腐化する作品も。
それに長期に連載してると、気分的にもーいいやと思うこともあるし。
そんなこんなで「お気に入り」から一気に「廃棄」になることもある。
特に飽きてしまった人は、もー二度と敗者復活もありえないのです。

敗者復活とは?よーするに「保留」になってる作品の選別です。
時々古本屋に売り払うための選別をしてるのだけど。
ここで「廃棄」に回される作品とは別に「マーク」に入れる作品も
少し出てくることがあるのです。埋没した傑作の発掘ですな(笑)。
この場合の「廃棄」は面白くない作品の廃棄ではなくて、
もー二度と読めなくてもいいかなと思える作品の廃棄なのです。

また、既に読んだことがある人でも表紙やタイトルに感ずるモノがあると
読んでみることもあったりして。そこで「マーク」に入ることもあり。
書き忘れたけど、積極的に2冊目以降を読むのは「マーク」まで。

具体的な例をちょっとあげてみると。
今年最初のマイブームになった今市子さんは、
1冊目が「マーク」に、2冊目かなんかで「お気に入り」に昇格。
由貴香織里さんはずっと前に読んで「保留」になってた人。
話題作チェックの天使禁猟区で「マーク」「お気に入り」と一気に上昇。
藤たまきさんも今市子さんとほぼ同じ感じ。
遠野一実(一生)さんは「マーク」したまま埋没してた(爆)。
つい最近発掘してチェックを強化、「お気に入り」に昇格したのです。
おかざき真理さんは「保留」から選別で「マーク」に昇格。
今回の新作で「お気に入り」になった、なり立てほやほや。
さりげなく既刊に追加された海野つなみさんも、
「保留」になってたのを「マーク」に昇格して、しばらく様子見。
とりあえず「お気に入り」に入れていいかな、って感じで。


そーまでして「お気に入り」を選別する必要ってあるのかな?
と思うかもしれない。でも前にも書いたとおり、
出版されてる全ての本を読むことは机上の空論にすらならないし、
面白い作品を全て読むこともやっぱり現実的には不可能だから。
ある程度は選別して、ある程度は新陳代謝していかないと。
より好みな作品に出会う機会を逸してしまうかもしれないから
新たな出会いのための、貴い犠牲なのです(爆)。

そんなわけで、お気に入りのしくみはいかがだったでしょう(笑)。

(「こんな話、そんな話」1998/8/3版より)

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