Comic
Boys Recommend [Styles]




これは面白い。これは凄い。これはイケてる。
そー感じられるものを、とにかく数多く紹介。
質より量。数撃ちゃ当たるぜ!リコメンデーション。
昨日より良い明日の豊潤なマンガライフのために。

ここで紹介されてる本を読んで、面白くないと感じた
としても当方は一切の責任は負えません。あしからず。

感想などはこちらへどーぞ → 掲示板(BBS)
月刊・特選コミック情報 ■△■

■▽■ ポップでGENKIなストーリー ■▼■ ダイナミックなストーリー
■▼■ ライフスタイルなストーリー ■▽■ 白と黒の心理劇ストーリー
■▽■ 淡々としたストーリー ■▼■ アートなストーリー
■▼■ 美学と狂気のストーリー ■▽■ 不可思議ストーリー
■▽■ 激情のストーリー


ポップでGENKIなストーリー 先頭へ

破天荒遊戯 1〜12 遠藤海成
血がドクドク流れてて、かなりヤバい状態で、それでもボケずにはいられない。
死にそうだからこそシリアスだけでは息が詰まる。笑わないとやってられない。
セリフにキレがある。スピード感がある。そしてコトバが強い。惚れ惚れする。
[一迅社・ZERO-SUMコミックス]

ちょびっツ 全8 CLAMP
好きだからこそ一つに結ばれたいと思う。でも好きだからこそそれは出来ない。
便利だから好きになったわけじゃない。するために好きになったわけでもない。
ただ一緒にいるだけで幸せだと、そう思える人がこの世にどれだけいるだろう。
[講談社・ヤンマガKC]

だって愛だもん 橘裕
表面に見える態度だけがすべてじゃない。人のココロはそんなに単純じゃない。
自分にも他人にも甘くてお互いがひたすら落ちていくだけの愛なんていらない。
情けない姿に鞭をいれビシビシ鍛える愛だっていいじゃない。だって愛だもん。
[白泉社・ジェッツコミックス]

FARCE!明智博士冒険記 全5 紗夢猫
どんな数式も解き明かせる天才科学者が、恋する謎の答えを求めて今日も行く。
そして出会った、人になりたいロボットやオリジナルに嫉妬するクローンなど。
他愛ないエピソードの中に時には深淵なテーマを忍ばせ、ふと考えさせられる。
[角川書店・角川コミックスドラゴンJr.]


ライフスタイルなストーリー 先頭へ

天才柳沢教授の生活 1〜28 山下和美
天才柳沢教授の冒険 1 山下和美
人はいつのまにか学ぶコトの意味を、どこかへ置き忘れてしまったのだろうか。
知識はただの文字の羅列でしかなくなって、優劣を語る数字が一人歩きしてる。
知りたくて。分かったら楽しくて。だから学ぶ。楽しくないならやめてしまえ。
[講談社・モーニングKC]

火消し屋小町 全4 逢坂みえこ
誰もが燃えるような情熱や使命感を持って仕事を選んでるわけじゃない。
冗談や偶然に選んだ仕事でも、だんだん楽しさが分かってくることもある。
いかにもなドラマじゃない、身近に共感できて魅力的なお仕事ストーリー。
[小学館・ビッグコミックス・大判]

G戦場ヘブンズドア 全3 日本橋ヨヲコ
出会うべくして出会ったような、まるで魂が半分に分かたれたような存在でも。
出会いは全て偶然の産物で。必然に見えるのなら、その出会いこそ奇跡なのだ。
人と人が出会うことで、魂を震わせ、物語は生まれる。漫画は人で出来ている。
[小学館・IKKIコミックス]

愛い奴 小野塚カホリ
悲しい思いをする時もあった。セックスなんてこんなものだと思う時もあった。
女で無くなりたいと思う時もあった。彼女こそ一生の相手だと思う時もあった。
私は愛されていたのだと。幸せだと。女に生まれて良かったと。今なら言える。
[小学館・IKKIコミックス・大判]

極東学園天国 全4 日本橋ヨヲコ
祭りはいずれ終わる。永遠に続くわけじゃない。続くように錯覚してただけで。
喜びも悲しみも怒りも楽しみも、その瞬間その空間に全てを凝縮して燃焼して。
祭りはいずれ終わる。でもまだ生きていくしかない。人は死ぬまで生きている。
[講談社・ヤンマガKC]

プラスチック解体高校 全2 日本橋ヨヲコ
ずっと嫌いだと思ってた。ずっと負けたくないと思ってた。
でも結局は、俺は兄貴に笑って認めてもらいたかっただけなんだ。
どーしようもなく不安だったり、意味もなくイライラする。
そんな思春期の世代感覚を、今の時代感覚で鮮やかに描いてる。
[講談社・ヤンマガKC]


淡々としたストーリー 先頭へ

GUNSLINGER GIRL 1〜12 相田裕
地獄から必死に助け出したはずなのに、結局のところ過酷な境遇を強いている。
その埋め合わせのため。自らの罪悪感を紛らわすため。優しい兄を演じている。
こんな境遇でも幸せだと言う彼女。慕ってくれる彼女。目を耳を塞ぎたくなる。
[角川グループ(メディアワークス)・電撃コミックス]

リストランテ・パラディーゾ オノ・ナツメ
母に会いにやってきた。娘だと言うつもりだった。母を困らせたいと思ってた。
近くで暮らして見えてきたことがあった。あんな生き方も羨ましいとも思った。
許してもいいと思った。内緒のままでいいと思った。でもやっぱり嬉しかった。
[太田出版・Fコミックス]

とわにみるゆめ 三浦靖冬
私たちはただそのためだけに存在する、人に作られた人に似せた人でないもの。
生まれてきた意味を全うできるなら、まだ幸せなのだと思っていた。信じてた。
叶わない夢を見なければ、知らないままでいれば、そのまま生きていけたのに。
[ワニマガジン社・ワニマガジンコミックス・大判]

ベイビーリーフ 二宮ひかる
彼にとって何の意味もない一言でも、彼女にとっては聞きたくない一言だった。
恥ずかしいことで、嫌われたくなくて、知られたくなくて、そして許せなくて。
オンナが分からない?分からないんじゃなくて、分かろうとしなかった、だけ。
[少年画報社・ヤングキングコミックス]

スカート 榎本ナリコ
男が好きな男。女になれない女。そして女が好きな、普通の男。いびつな三角。
僕たちはお互いが好きで、でも決して報われない、交わらない二重螺旋のよう。
心の性別のままに重い体の楔から自由になれたなら、幸せになれるのだろうか。
[小学館・ビッグスピリッツコミックス・大判]

センチメントの季節 全8 榎本ナリコ
輝いていた夏を取り戻したかった。まだ初々しかったあの瞬間に帰りたかった。
でもそれは偽りの記憶。目を閉じ耳を塞ぎ。ありもしない郷愁に浸ってただけ。
巻き戻したくても、しがみついてても、時は容赦なく流れる。夏はもう終った。
[小学館・ビッグスピリッツコミックス・大判]

ハネムーンサラダ 全5 二宮ひかる
偶然に出会って、なりゆきで寝て、なりゆきで同居して、なりゆきで結婚する。
自分で選んだわけじゃなく。巻き込まれ、流されて、できあがった奇妙な関係。
だからといって気持ちが無いわけじゃない。以前より幸せに感じる自分がいる。
[白泉社・ジェッツコミックス]

SHIMI 小野塚カホリ
知っているから優しくて、知られてるから心地よくて、そして思い知らされる。
過去に囚われていることに。過去に抱かれていることに。消し去りたい過去に。
夢と知ってて見せられる夢は、優しくて心地よくて残酷な悪夢。みたいなもの。
[小学館・ビッグコミックスIKKI・大判]


美学と狂気のストーリー 先頭へ

period 1〜3 吉野朔実
お父さんはいつも僕らを殴る。なぜ殴られるのだろう?たぶん理由なんかない。
いつも殴られ続けた僕らは、痛いことに麻痺をして、他人の痛みもわからない。
きっと、お父さんは壊れてる。もしかしたら、僕らも壊れてるのかもしれない。
[小学館・IKKIコミックス・大判]

もうふちゃん 羽央
どこでこの世界は歪んでしまったのだろう。どうしてパパは私を抱くのだろう。
ママとできなかったから私とするの?ママから生まれなかったから許されるの?
私が生まれたのが歪みの始まりなら、正さないといけない、本来あるべき姿に。
[太田出版・Fコミックス・大判]

SEX CRIME 全3 百済内創
最初は確かに憎しみだった。傷つけることで満たされていた。そのはずだった。
でもホントは最初から求めていたのだと、こんな状態になって思い知らされる。
元に戻って欲しいと願ってる。でも、その時この関係は終わる。失いたくない。
[晋遊舎・晋遊舎コミックス・大判]

お花畑で会いましょう 増田剛
誰かに認められたいと頑張って、それでも期待に添えることが出来なかったら。
言い訳をする?諦めて逃げる?それとも、諦めない?自分が壊れてしまうまで。
心があるから苦しみがある。そして喜びもある。神は人に厄介な贈り物をした。
[ぶんか社・ぶんか社コミックス・大判]

フェティシュ 田中ユキ
恐いのはなぜ?感情を隠さないから。理屈とか建前とかが全く通用しないから。
恐いのはなぜ?知らなかった、知らないふりをしてた、本音を突きつけるから。
恐いのはなぜ?囚われたら逃げられないことを知っていたから。かもしれない。
[講談社・アッパーズKC]

鬼切丸 全20 楠桂
何の理由もなく生まれるのではなく、何の意味もなく殺戮をするわけでもない。
暴力にさらされ、蓄積し凝縮した負の感情が、行き場を求め鬼のカタチになる。
誰かが鬼なのではない。誰もが鬼なのだ。キレイな顔のその下に鬼が潜んでる。
[小学館・少年サンデーコミックス]

S.O.S 全2 細野不二彦
いつも君を影からそっと見守って、ピンチの時には助けてあげる。みたいな。
無償で崇高な愛の行為だとしても、悪質なストーカー行為とどこが違うのか。
ちょっとした条件が違うだけで、善意と悪意の境界はこんなにも曖昧になる。
[双葉社・アクションコミックス]

Paranoid 華沢れな
夢を見るんだ。人を殺す夢を。果たしてこれは夢か?それとも現実なのか?
繰り返す夢の中で母の血と体液にまみれ、次第に違和感を増幅してく現実。
狂気に印があるわけじゃない。優しい笑みを浮かべた狂気が、ここにある。
[ワニマガジン社・ワニマガジンコミックス]

恋という名の病 華沢れな
どれだけ傷つけられても、どれだけ辱められても、別にどーだっていい。
自分のカラダさえ投げ出せるほどの想いというは、もはや狂気なのだろう。
愛という名のエゴは、優しくてキレイで、グロくて、そして恐いモノだから。
[ワニマガジン社・ワニマガジンコミックス]


空のイノセント 1〜2 秋葉凪樹
自分がここに居ていいと信じたいから、人は抱き合うのかもしれない。
汚されてもかまわない。狂ってもかまわない。存在が認められるなら。
前代未聞のディープな心理劇で繰り広げられる狂気の肉体関係。傑作。
[コアマガジン・ホットミルクコミックス・大判]


激情のストーリー 先頭へ

DX 狩野ハスミ
死んでもいいと思ってた。傷つけてもいいと思ってた。どーせ何もないなら。
一人一人なら弱くて情けなかったとしても、二人ならきっと強くなれるから。
鋭利な感情の刃が自身をも傷つける。痛々しいほどに激情のハードエロス。
[桜桃書房・夢雅コミックス・大判]

陽のあたる場所 華沢れな
好きだけど手に入らないから、気持ちを隠して陵辱してしまう。
もしそれで相手に怨まれ殺されてしまったとしても本望だから。
狂おしいほどの激情、ぎりぎりの想い。そして、これもまた愛。
[ワニマガジン社・ワニマガジンコミックス]


ダイナミックなストーリー 先頭へ

ツバサ 全28 CLAMP
あの作品のあのキャラ達が勢ぞろい。でも作品世界が繋がってるわけじゃない。
喩えるなら、知ってるキャラが知らない物語に知らない配役で出演してる感じ。
知らなくても大丈夫。知ってても問題ない。ちゃんと別の作品として楽しめる。
[講談社・少年マガジンコミックス]

ES 全8 惣領冬実
世界は全てオレの思い通りになる。少々の邪魔は入るけど大した問題じゃない。
そう思ってた。そのハズだった。オレは無敵のハズだった。でも欠陥品だった。
オレの思い通りにならないなら、こんな世界はいらない。壊れてしまえばいい。
[講談社・モーニングKC]

HAUNTEDじゃんくしょん 全13 夢来鳥ねむ
一つ一つの出来事は無関係のように見えて、実は壮大な計画の一部だとしたら。
各々に意味を与えて繋ぎあわせれば、他愛ない学校の怪談も壮大な物語となる。
言葉や形には意味があり、意味には力がある。当たり前だけど忘れていたコト。
[角川書店(メディアワークス)・電撃コミックス]

クレセント ノイズ 1〜6 天野こずえ
得体の知れない敵から地上を守るために授けられた力。そんなものはなかった。
忌むべき力と尊き力は同種で。敵と思ってた存在を己の内に抱えていたなんて。
かつて地上に降りた堕天使は人になった。それが意味するコトをまだ知らない。
[エニックス・Gファンタジーコミックス・大判]


白と黒の心理劇ストーリー 先頭へ

瞳子 吉野朔実
他人に期待するところから人間関係が始まり、期待をするからこそ失望もする。
距離が近くなれば期待は大きくなるもの。でも現実と期待とが乖離していたら。
少し距離をおいてみたらいい。理解できるかもしれない。許せるかもしれない。
[小学館・上製本]


アートなストーリー 先頭へ

xxxHOLIC 1〜17 CLAMP
偶然のようで、必然のようで、謎かけのようで、はぐらかしてるようでもあり。
真面目なようで、遊んででもいるようで、漫画のようで、絵画のようでもある。
それは一見すると分かりやすい内容だけど、底知れない奥の深い内容のような。
[講談社・ヤンマガKC]

ARIA 全12 天野こずえ
現実は楽しいコトよりも楽しくないコトのほうが多い。果たしてそーだろうか。
ただ待ってるだけで楽しいコトが向こうからやって来る、なんて思ってないか。
感覚を研ぎ澄まし、自分で見つけるのだ。そーすれば世界は素敵でイッパイだ。
[マッグガーデン・BLADEコミックス]
→エニックス刊の「AQUA」の続きになります。

Forget-me-not 1 鶴田謙二
目前の莫大な遺産を相続するためには、絵を見つけ出さないといけないわけで。
先代の名探偵でも見つけられないのに、私に見つけられるとは思えないわけで。
ってコトは私はずっとこのまま貧乏なわけで。宿題は子孫へと託されるわけで。
[講談社・KC DX・大判]

おつきさまのかえりみち 三浦靖冬
どこか懐かしく、静かに朽ちていくような情景の中。その行為は繰り返される。
まだ何ひとつ知らない無垢な表情を残しながら。本能とも言うべき性の営みの。
これはメルヘンである。無垢な性の穢れを塗り込めた、ハードメルヘンである。
[ワニマガジン社・ワニマガジンコミックス・大判]

パソコン・カフェ 陸奥A子
パソコンの画面の先にも人の営みがある。文字の羅列に喜怒哀楽が詰まってる。
会わないから楽しめる関係もあるし、会ったからその先に展開する物語もある。
パソコンはただの道具。新しい関係も、新しい恋も、あなたの使い方次第です。
[竹書房・バンブーコミックス・大判]

モーターロック 1〜9 ななし乃与太郎
ショボくさい灰色の現実を見るよりも、鮮やかな原色のアートを見る方がいい。
ありふれた男女の出会いのキッカケも、なにげない気恥ずかしいエピソードも。
カンバスに絵の具で塗り込めば、それはもう素敵なアート。だから絵画な物語。
[少年画報社・ヤングキングコミックス・大判]

めぐりくるはる OKAMA
Hマンガに何をやらせようとしているのだろう、そんな感じすらする。
肉体が繋がることによってしかココロの繋がりが確かめられない。
そんな今の時代感覚を、映画の1シーンのような映像に鮮やかに投影してる。
桁外れのセンスを持ち合わせた超弩級の新人。
[ワニマガジン社・マニマガジンコミックス]


不可思議ストーリー 先頭へ

庭先案内 全6 須藤真澄
現実に近いけど現実ではない世界の、それぞれ別々の人たちの、不思議な物語。
それは異国風だったり。下町風だったり。懐かしかったり。風変わりだったり。
現実の隣の非現実。大胆な発想。これもファンタジー。これこそファンタジー。
[エンターブレイン・ビームコミックス・大判]

アタゴオルは猫の森 1〜15 ますむらひろし
ここはアタゴオル。世界の見た目も社会のシステムも現実とはかけ離れた世界。
現実と似ても似つかないのに、随所に現実の影が記号として埋めこまれた世界。
そして世界のルールを超越するヒデヨシの存在で、不思議な実体感のある世界。
[メディアファクトリー・MFコミックスフラッパー]

蟲師 全10 漆原友紀
殆どの人の目に蟲は見えない。けれど蟲が作り出す光景を目にすることはある。
その土地で希に出現する奇妙な現象も、もしかしたら蟲に因るのかもしれない。
そう、生物としては不確かな存在の蟲も、確かに自然を構成する一要素なのだ。
[講談社・アフタヌーンKC]

ローゼン・メイデン 全8 PEACH-PIT
普通から外れてたって気にしない、無意識な悪意など跳ね返す人もいるだろう。
だけど悪意に傷ついてしまう感受性が繊細な表現力の源だったりもするわけで。
誰かを悪者にしても解決はしない。自分の中で折り合いをつけるしかないから。
[幻冬舎(幻冬舎コミックス)・バーズコミックス]

夢喰見聞 全9 真柴真
夢は現実の続き。夢は心を映す鏡。夢は心が作り出した、現実とよく似た幻影。
繰り返し見る悪夢には、忘れていた現実と、見落とした真実が、隠されている。
悪夢から逃れるために、真実に辿りつくために、今日も銀星館の扉は開かれる。
[スクウェアエニックス・Gファンタジーコミックス]

がじぇっと 全3 衛藤ヒロユキ
キカイにしか興味のなかったボクがある日女の子に恋をして、それは始まった。
不思議なカタチをした電子音で喋るキカイ。成長してカタチが変化するキカイ。
ボクと彼女の関係が進展するたびに、世界が不思議なコトで満ちていくような。
[マッグガーデン・BLADEコミックス]

スミレステッチ 山名沢湖
ここ星菫女学院は、丘の上という立地で、歴史のある校舎で、淑やかな制服で。
当然それに憧れて来る生徒もいて。校内には溢れんほどに乙女心が充満してた。
そして臨界に達した時、それらは溢れだすのです。乙女ちっくな怪現象として。
[エンターブレイン・ビームコミックス]

白のふわふわ 山名沢湖
ある夜目を覚ましたら夫が伸びていた。蛇のようにするすると胴が伸びていた。
ビックリしたけど、実は夫とはそーいうものらしい。ありふれた現実。らしい。
かわいくて、楽しくて、ふわふわとして、少し不思議な、現実の隣のメルヘン。
[エンターブレイン・ビームコミックス]

夢使い 全6 植芝理一
夢は深い意識の底に繋がって、隠されてた欲望を映し出す。誰もが持つ欲望を。
触覚を視覚に変換し行為を記号化する。異次元で変容する淫らな欲望のカタチ。
ありふれた人の欲望がエキセットリックな映像で語られる。こんな表現もある。
[講談社・アフタヌーンKC]

最終シスター四方木田 1〜2 イラ姫
青年誌にありがちの清楚なシスターが出てくるエッチな話と思ったら大違い。
人形が喋り、虫が楽器を奏で、空間が歪んで、空想が現実に染み出してくる。
それは実にメルヘンでファンタジーでエキセントリックな世界だったのです。
[集英社・大判]

THE SLEEPER 全5 細野不二彦
悪意を撒き散らすほど肥え太ったエゴは、バクにとって実に美味な食事である。
バクは食欲をみたすためにエゴを喰らい、結果的に悪者を退治することになる。
強い力ではなく、精神の世界で悪者を退治する。こんな勧善懲悪も新鮮でいい。
[小学館・サーデーGXコミックス]

振袖いちま 全3 須藤真澄
納屋から出てきた古ぼけた人形が、言葉を話したり、人に化けて歩き回ったり。
それはもう背筋も凍る恐怖……ではなくて抹茶色でアイスクリンなメルヘン!?
天国のお友達の果たせぬ夢を叶えるため、今日もみんなを騒動に巻き込んでく。
[エンターブレイン・ビームコミックス・大判]

ディスコミュニケーション 全13 植芝理一
ディスコミュニケーション 学園編 植芝理一
ディスコミュニケーション 精霊編 全3 植芝理一
ごくありふれた日常も、角度を変えて見たら全く違う世界なのかもしれない。
いつもの現実のすぐ隣にある幻影で、物事や行為の意外な意味が見えてくる。
ただの不思議だけじゃない、独創的な映像で人の本質と理を鋭くえぐる物語。
[講談社・アフタヌーンKC]

夢降るラビットタウン 1〜9 ますむらひろし
ウサギの社会が有って、自分勝手なガイコツの生き物(?)もいる、
現実とは全く違う荒唐無稽な世界を描いたファンタジー。
それなのに絵が世界の魅力を、生き物の力強い息吹を雄弁に語ってる。
自然と生き物に対するあたたかい視線がとても心地よいのです。
[増進会出版社・大判]

アクアリウム 須藤真澄
世界が水に満たされたような、ゆらゆらした感覚と淡い色彩。
魚と話ができるという幻想のような、でもとても生活感に満ちた物語。
最近、再版されたので入手しやすくなりました。
[新声社・ゲーメストコミックス・大判]

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