Comic
Boys Recommend [Short]




これは面白い。これは凄い。これはイケてる。
そー感じられるものを、とにかく数多く紹介。
質より量。数撃ちゃ当たるぜ!リコメンデーション。
昨日より良い明日の豊潤なマンガライフのために。

ここで紹介されてる本を読んで、面白くないと感じた
としても当方は一切の責任は負えません。あしからず。

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月刊・特選コミック情報 ■△■

新刊


短編集 先頭へ

レンズのむこう 日坂水柯
私は目が悪い。裸眼では世界がぼやけてる。あの時の彼の表情もよく見えない。
メガネをしたままだとマヌケだし。彼は気にしなくても私は気になる。だから。
いじらしくて。いやらしくて。視覚はソフトなのに触覚が刺激される、ような。
[白泉社・ジェッツコミックス]

スミレステッチ 山名沢湖
ここ星菫女学院は、丘の上という立地で、歴史のある校舎で、淑やかな制服で。
当然それに憧れて来る生徒もいて。校内には溢れんほどに乙女心が充満してた。
そして臨界に達した時、それらは溢れだすのです。乙女ちっくな怪現象として。
[エンターブレイン・ビームコミックス]

白のふわふわ 山名沢湖
ある夜目を覚ましたら夫が伸びていた。蛇のようにするすると胴が伸びていた。
ビックリしたけど、実は夫とはそーいうものらしい。ありふれた現実。らしい。
かわいくて、楽しくて、ふわふわとして、少し不思議な、現実の隣のメルヘン。
[エンターブレイン・ビームコミックス]

男女 宇仁田ユミ
いつも職場で見なれてた彼女の、見なれない、想像もつかなかった一面を知る。
キライだったはずなのに、仲良く話したり、好意なんかも持っちゃったりして。
そもそもどっちが本物の彼女なのか。なんで使い分けるのか。よくわからない。
[白泉社・ジェッツコミックス]

マヤ 須藤真澄
少しずつ落として来たものを拾い集めてみたら、こんな立派な本になりました。
絵柄って変わるんだとか。こんな作品も描くんだとか。感慨にふけるのもヨシ。
今まで収録されなかったのにはワケがある。なんてコトを実感するのもヨシ!?
[創英社/三省堂書店・大判]

喜喜 宇仁田ゆみ
泣くのは嫌い。カッコ悪いから。泣いて解決とかってカッコ悪い気がするから。
でも映画とかだと泣きそうになる。人前では泣けないから、凄い技を会得した。
そんな彼女の強がってるところが、可愛くないところが、たまらなく愛しくて。
[白泉社・ジェッツコミックス]

想うということ 犬上すくね
彼を好きになって、彼を目で追うようになって、彼以外が目に入らなくなって。
まさに恋したら彼しか見えない状態で。でも恋してる自覚が全くなかったなら。
自覚のない恋の物語は数あるけど、視覚で見せるアプローチはわりと斬新かも。
[エンターブレイン・ビームコミックス]

復讐のように 二宮ひかる
ある日部屋に戻ると出ていったはずの彼女が待っていた。これは復讐だと言う。
勝手に住みついて勝手に出ていったのは彼女。恨まれるような覚えはないのに。
答えだと思ったモノは答えではなくて。結局何のための復讐かは分からなくて。
[白泉社・ジェッツコミックス・大判]

山下和美短編集 山下和美
あの選択は正しかったのだろうか。もし違う道を選んだらどーなったのだろう。
そんなもう一つの人生。今の世界より魅力的な人生が、ブラウン管の中に映る。
自分の選択に後悔はない。失った代りに得たものがある。でも、目を離せない。
[講談社・モーニングKC]

フェティシュ 田中ユキ
恐いのはなぜ?感情を隠さないから。理屈とか建前とかが全く通用しないから。
恐いのはなぜ?知らなかった、知らないふりをしてた、本音を突きつけるから。
恐いのはなぜ?囚われたら逃げられないことを知っていたから。かもしれない。
[講談社・アッパーズKC]

あゆみ 須藤真澄
どこか懐かしくて。空想のようで。絵本のようでもあり。童話のようでもあり。
だけど地に足がついてるって言うか。生き生きとした実体感があるって言うか。
生々しくなく泥臭くもないのに現実味がある。そこがポップなのかもしれない。
[エンターブレイン・ビームコミックス・大判]

バシズム 日本橋ヨヲコ
何も考えないのは人として何か足りない。頭で考え過ぎても人生は楽しくない。
悪い結果を考えて自分から世界を閉ざすより、思い切り突っ走ってみればいい。
青臭くてナニが悪い?カッコ悪くていいじゃない。でも、だからこそ魅力的だ。
[講談社・ヤンマガKC]

楽楽 宇仁田ゆみ
衝撃的な事件が起きるわけではなくて、派手なアクションがあるわけでもない。
何気ない瞬間のふとした表情とか、ちょっといい感じのシチュエーションとか。
記憶に刻まれる印象なんてものは、実はそんな些細なところにこそ有るのかも。
[白泉社・ジェッツコミックス]


未来の恋人たち 犬上すくね
物事を全て悪い方に考えてしまって、始まる前から壊れることを想像してる。
でもほら、まだ何も始まってないし、壊れるかどうかだってワカラナイのに。
気持ちが袋小路にハマってしまったら、相手がいることに気付いて欲しい。
[大都社・ハードコミックス]

あたしの女に手を出すな 南Q太
物語とか意味とか理屈とかコトバとか。そーいうものはここには無くて。
その瞬間の空気とか時代とか衝動とか。そーいうものの断片が詰まってる。
リアルというよりも現実そのものというか。意味を見出すのはあなた次第。
[飛鳥新社・大判]

専務の犬 高橋留美子
考えてみたら、どのシチュエーションも現実なら厳しい状況なのだろう。
でもありがちな暗い雰囲気じゃなくて、斜めから面白おかしく描いてる。
大人の分別と子供の無邪気さが不思議に同居した、現代の縮図のよーな。
[小学館・ビッグコミックス・大判]

ストレンジラブ 田中ユキ
人の想いは痛いほどに切なくて、でも背筋が凍るほどに恐かったりもする。
にこやかに微笑んだ顔の裏に暴力的なほどの独占欲が潜んでいたなんて。
エロティックな欲望と狂気に満ちた、人の想いが恐ろしい心理ホラー。
[講談社・アッパーズKC・大判]

空の謳 天野こずえ
ただ年老いることが羨ましいだなんて。生きていることが幸せなんて。
些細な願いだからこそ、より根源的で切実な想いなのかもしれない。
なにげない想いもカラフルに彩られる、ハートフルなエピソードたち。
[エニックス・ガンガンコミックス]

金魚銀魚 須藤真澄
掻いたら変身してしまう薬だったり、アパートの中に海があったり、
古い日本家屋に住んでる魔女だったり、お茶を吸った人魚だったり。
途方もない発想と不思議な生活感がみょーに調和した世界なのです。
[アスペクト(アスキー)・アスペクトコミックス・大判]

空っぽの命 小山田いく
なにげなく気になっていたことがある。だんだんと大きくなり。
得体のしれない恐怖に変わり。そして勝手な暴走をし始める。
人の心はあたたかくそして恐い。そんなハートフルなホラー。
[秋田書店・ホラーコミックス]

初恋 二宮ひかる
恋は盲目というか、好きになったらあばたもエクボというか。
じれったさとか、どーしようもなくなるとか、そんな男女の機微の感じ。
外見がどーとかじゃなく、なんかカワイイのです。微笑ましいというか。
[白泉社・ジェッツコミックス]

愚図な女ばかりじゃないぜ 南Q太
キレイごとの幻想や妄想とは対極にある、等身大でとても生っぽい話。
ここまで肉体関係が生活に組み込まれてしまうと、まるでエロじゃない。
よくある嘘くさいHマンガに飽き飽きしてるあなたにお薦めデス。
[ぶんか社・大判]

紅い十字路 小山田いく
恐怖の瞬間なんて意外に身近にあったりする。そんなシチュエーション。
丁寧な紡がれた人間描写と、安易に人を殺さないストーリー。
ただの恐怖モノじゃない、人の想いや優しさを大切にしたホラーなのです。
[秋田書店・ホラーコミックス]

ふたりで朝を 二宮ひかる
Hマンガより遥かにHくさいかもしれない。
露骨な性描写がある訳でもなく、絵柄がHくさい訳でもない。
でもHくさいのはナゼ?それはシチュエーションなのかも。
愛と性は表裏一体、そんな言葉を実感させる。ちょっといい話。
[白泉社・ジェッツコミックス]

臨死界より 小山田いく
ホラー系(少女誌)の短編集。まさか少女誌へ行くとは・・・
いつも通りの、強烈な人間描写と底に流れる優しい視点。
仕掛けのために安易に人間を殺す話が多い中にあって、
恐いシチュエーションなのに命は大事にする、そんな描きかたが好き。
[秋田書店・ホラーコミックス]

最低!! 二宮ひかる
サイテー!!だけど、なんか憎めない。他人にも自分にも正直だから。
格好よさとは無縁な、なんかカワイイ男女の関係の話。
[白泉社・ジェッツコミックス]

TAKE THE "A" TRAIN 南Q太
少女誌とH系ヤング誌からの収録で統一感が出てるのは驚き。なのかも。
さっぱりとしてて、でも想いは深かったりする絶妙のバランス感覚とか。
空気みたいな肉体関係とか、そんな生々しいまでの時代感覚が素晴らしい。
ちなみにタイトルの意味は「A列車で行こう」です。知ってるよね?
[ワニマガジン社・ワニマガジンコミックス]

かみさまお願い 南Q太
一言で言い切ってしまうなら、これはHマンガでしょう(爆)。
でもここまで明け透けだと、Hって感じじゃなくて生活の1シーンみたい。
そんな空気のような肉体関係と、生々しいセリフや実体感。
たぶん、この人これからどんどん上へ登って行くんじゃないかな。
[ぶんか社・大判]

日曜日なんて大嫌い 南Q太
この人と出会った本。そして忘れられない名前になった本。
ベタなレズネタに始まり、全編にSEX描写が溢れてる。
でも、よくある安易なそれじゃなく、恐ろしいほどに生っぽい生活感を
大胆なタッチで描いてる。男性誌中心に描いてるけどなんか女性向きかも。
[集英社・ヤングジャンプコミックス]

新刊

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